ドラマ「ロキ」シーズン2、2話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年10月13日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2エピソード2「Breaking Brad(邦題:ブレイキング・ブラッド)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

sponsored link
 

エターナルズ

神聖時間軸の1977年に飛んだロキとメビウス。通り抜ける通路の壁には「エターナルズ」のキンゴのポスターが貼られています。

©MARVEL,Disney

このポスターは1年ほど前に本作の撮影現場で発見されていたもので、ボリウッド映画俳優として地球で生活をしているキンゴの主演映画がこの1977年にも公開されていた事を示しています。

ただし「エターナルズ」ではキンゴは不老不死である事を隠すために、代々俳優の家系と偽装していると説明していたため、この年代のキンゴは「エターナルズ」のキンゴの父か祖父あたりの設定であると考えられます。

フォーンレンジャー

キンゴのポスターを通り過ぎた後、角を曲がる頃にはフォーンレンジャーのポスターが一瞬映ります。

©MARVEL,Disney

作中では見にくいですが、撮影現場で目撃されたポスターはかなり見やすいものになっています。

フォーンレンジャーことA・G・ベルは今となってはほぼ見かけなくなった当時の電話機を頭に被ったようなふざけた格好のキャラクターですがれっきとしたヒーローで、コミックでは人命救助など活躍の場も与えられていました。シビルウォーの際にはキャプテン・アメリカ側につき、アイアンマンとスパイダーマンによってお縄頂戴となりました。

ザニアック

二人が訪れた劇場で上映イベントが行われていた映画「ザニアック!」。

コミックのザニアックについては以前の記事で取り上げましたが、ざっくりまとめると映画「ドクター・ストレンジ」の大ボスだったドルマムゥの操る寄生生物が俳優のブラッド・ウルフに規制した状態のヴィランでした。寄生されたブラッドは錯乱し、ホラー映画の台本を現実と間違えて実際に大量殺人しかけたところをソーによって阻止されています。

ドラマ版ではTVAのハンターX-5が職務放棄して神聖時間軸の中でブラッド・ウルフという俳優として生活してる、という流れになっていました。今回のエピソードタイトルの元は「ブレイキング・バッド」=「道を踏み外す」であり、ブラッドが道を外れた事で「ブレイキング・ブラッド」になっています。

今回のエピソードではドルマムゥや寄生に関連するような話は描かれていませんが、ブラッドは「ザニアック!2」の制作意欲を見せているため、今後コミックのような展開を取る事も可能な道筋が残されています。

グッドマン・プロダクションズ

「フォーンレンジャー」と「ザニアック!」の制作会社グッドマン・プロダクションズ。マーベル・コミックスの前身であるタイムリー・コミックスのマーティン・グッドマン氏に敬意を表したイースターエッグです。

マーティン・グッドマン氏は流通面で働き、コミックとパルプマガジンの黄金時代に貢献しました。1939年に彼はタイムリー・パブリケーションズを設立し、ヒューマン・トーチとネイモア・ザ・サブマリナーに関する最初の物語であるマーベル・コミックス#1を出版することになりました。1940年代初頭に、グッドマンはタイムリー・コミックス社を設立し、最終的にマーベル・コミックスに社名変更されました。

ブリジッド・バルドー

ブラッドが熱愛の噂として質問されているブリジッド・バルドーさんは実在の女性で、ヨーロッパを代表するセックス・シンボルとしてマリリン・モンローさんと同時期に活躍した人物。ブラッドは返答を濁しましたが、熱愛が真実だとするとブラッドは映像で描かれている以上の成功者であると言えるかもしれません。

ロキの本質

結局ブラッドは拘束されてTVAに連行、取り調べを受ける事に。シーズン1で取り調べを受ける側だったロキが取り調べをする側に立っているのは対比となっています。

押し問答の中でブラッドはロキの本質について「生まれつきのヴィラン」と称していますが、ブラッドは神聖時間軸でのロキの人生を最後まで見ていなかったのでしょうか。そしてこのロキ自身も映画「アベンジャーズ」以降の人生は未体験であり、そうではないという確固たる自信を持ち合わせていないようです。

メビウスの輪

ブラッドの挑発による怒りで尋問を放棄して部屋を出たメビウスと、それを追いかけるロキ。オートマットにたどり着いた時、メビウスはロキについてきたと言いますが、視聴者はロキと同じ用にメビウスが先に歩いていた事を知っています。

この奇妙なシーンはメビウスの心理状態が錯覚を起こしているだけなのか、それともこの細い廊下がメビウスの輪のような前も後ろもない無限回廊の性質を持っているのかは謎です。少なくとも実際に無限でなかった事は幸いだったと言えそうです。

パイのオートマット

19世紀後半のドイツで自動販売機の開発が進み、1895年、ベルリン市内で調理済みの食品を自動販売機で提供するアウトマートが出現し、人気を博しました。旅行中にこれを見たアメリカの実業家が1902年にフィラデルフィアでオートマット(AutoMat)として開業。

1962年3月、日本の西武百貨店がアメリカのオートマットをベースにした自動販売機によるレストランを店舗内に設置した。サンドイッチのほかおにぎりなどの和食も販売品目に取り込み注目を集めましたが、1年半ほどで撤退しています。

そしてアメリカでのオートマットは1970年代から1980年代ごろにかけて衰退。原因は本作にも登場しているマクドナルドなどのファストフード店の台頭で、市場が競合していた2つのビジネスはファストフードに軍配が上がりました。

TVAにオートマットがある事と、シルヴィがマクドナルドで働いている事はこれらのビジネスの勝敗を重ね合わせていると言えるでしょう。

キーライムパイを食べながら、ロキは「アベンジャーズ」までの人生において、感情的になった事が敗因だと反省。神聖時間軸のロキが「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」でもまだまだ感情的な一面をよく見せていた事を考えると、このロキは少し成長が早いと考えられそうです。

TVAハンターキラーのシルヴィ

ロキとメビウスはブラッドを連れて、エピソード1のポストクレジットシーンだった分岐時間軸のブロクストンに到着。ブラッドは400人もTVAハンターを殺したシルヴィに一人で近づきたくないと、職務放棄した一因について話しています。

ハンターから見て天敵でもあるシルヴィがこの時代で普通の人生を送っている姿をみて、X-5もまたブラッド・ウルフとしての人生を望んだのかもしれません。

また、ハンターたちに神聖時間軸での元の人生があった事を考えると、シルヴィはワンダよりも大罪を犯したと言えるかもしれません。彼女はこの先さまざまな責任を背負うことになるのでしょうか。

剪定されるマルチバース

ロキとシルヴィが会話している間、メビウスは食事を楽しんでいました。しかし、ブラッドは神聖時間軸に帰ろうとそわそわしており、異変に感づいたメビウスたちは前回のエピソードでハンターが総動員されていたことがシルヴィの捜索ではなく、分岐時間軸の一斉剪定のためだった事を知ります。

これはシルヴィがブラッドの記憶を見て知ったわけですが、ロキが魔法が無力化されるTVAにブラッドを連れ帰る前に記憶を見ていればそれで済んでいたようにも思えます。その場合はロキとブラッドの演技合戦、心理戦のシーンがスキップされてしまうため、この回りくどさが面白いシーンを作り上げたと言えそうです。

ロキとシルヴィのコンビによってTVAの作戦は中断されたものの、多くの分岐時間軸が剪定され、多数の命が消えたようです。先程のマクドナルドでは「TVAが唯一の砦だ」としてシルヴィを説得しようとしていたロキでしたが、その彼女は「TVAこそが問題そのものだ」として再び分岐時間軸に戻りました。

在り続ける者のタイムパッド

夜、閉店した店の前で車のボンネットの上で佇むシルヴィ。1話で接客してくれた、今は先輩でもある店員のジャックはママが迎えに来ると言いますが、シルヴィに住む家があるのか気になる所。

一人残されたシルヴィはシーズン1で在り続ける者から奪い取ったタイムパッドを手にしていました。TVAの職員が使用しているものとは明らかに異なるデザインであり、やはり管理者権限が付与されているのではないかとも推測出来ます。

TVA内でのタイムスリップは不可能と言われているのも可能にしたり、今回の一斉剪定からこの分岐時間軸がたまたま免れたのではなく、プロテクト機能でもあったかのように被害がなかったように。

ケイシーとウロボロスが話していた時間織り機に行くための生体認証が必要な防爆シャッターもこれで開けることが出来るのでしょうか。


1話ではTVAを支える頼れるメカニックとして紹介されたウロボロスが一転、手も足も出ない展開に。その反面、ケイシーが思いの外出来る男だった事が描かれた今回。

そしてシルヴィは在り続ける者とは逆の思想ながらもタイムパッドを持っていることでその能力を受け継いでいる形に。

プロデューサーのケヴィン・ライト氏は最近の Den of Geek とのインタビューで「初期の頃には在り続ける者がカーンではなくロキの変異体というプランもあったがすぐになくなった」と話していますが、結果的にはそれが再現されているようです。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年10月20日10時 より配信予定です。

映画「マーベルズ」の新たな予告が秘密のカメオを示唆

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」の新たな30秒予告が公開され、そこで本作の秘密のカメオを示唆するような映像が挿入されています。「マーベルズ」ではヴァルキリーやガイアのカメオが噂されていますが、そのどちらかが実現するのでしょうか?

sponsored link
 

マーベル・スタジオの米公式X(旧Twitter)が投稿した動画の最後の部分で、キャロルが「友達に電話した」と言うシーンが含まれています。

そのシーンの映像とセリフが一致していると現時点で断言は出来ませんが、映像は虹の橋ビフレストを映し出しており、アスガルド人が宇宙船に到来する事を予感させています。

「マーベルズ」にヴァルキリーが登場するという噂は2022年の年明け、本作に出演しているミズ・マーベル/カマラ・カーンの母ムニーバ・カーンを演じる女優のゼノビア・シュロフさんがInstagramに投稿した2021年を振り返るビデオの中で、本作の制作クルーの部屋の壁にテッサ・トンプソンさんの写真がある事が確認された事がきっかけでした。

他にアスガルド人で助けに来れそうな人物はソーがいて、「アベンジャーズ/エンドゲーム」で張り合う姿勢を見せたことや、「ホワット・イフ」での対決などから、実現すればかなりのサプライズだと言えそうです。ただし、ソーは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の時点では携帯もパソコンも持っていないとドクター・ストレンジに話していました。(なお、「ソー:ラブ&サンダー」の回想シーンでは携帯を持っていました。ジェーンと別れてから持たなくなったのかもしれません。)そのため、ソーを電話で呼ぶことは設定上難しいと考えられそうですし、クリス・ヘムズワースさん自体が休業中であるため、このカメオの可能性は低そうです。

そして2022年5月、「シークレット・インベージョン」での役がまだ分からなかった段階で、エミリア・クラークさんが「マーベルズ」に出演すると報じられていました。エミリア・クラークさんが演じるガイアはアベンジャーズメンバーのDNAを取り込んでいると考えられており、ビフレストを自在に操れる可能性はわずかにあるのかもしれません。そしてガイアとキャロルは映画「キャプテン・マーベル」で面識があるため、友達と呼ぶのもそう不自然ではありません。

果たして誰が登場する事になるのでしょうか。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

【噂話】ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではホワイトタイガーが重要なカギを握っていたと言う

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の監督と脚本家が解雇された事が先日判明し、多くの変更が発生すると言われている本作ですが、元の脚本におけるホワイトタイガーの役割について、海外スクーパーが報じています。

sponsored link
 

CWGST 氏はX(twitter)で、「ホワイトタイガーの試練は『デアデビル:ボーン・アゲイン』の最初の大きなアークとなるはずでした。 それはマットが強盗を止めた後、ヘクター・アヤラを顧客として引き受けることに焦点を当てていたでしょう。彼が止めた強盗は実際には、裁判を受ける前に情報提供者を「黙らせよう」としていた汚職警官によるものであったことが判明。その過程で警察官の1人が誤って死亡し、ヘクターは「警官殺し」のレッテルを貼られることになっていた。」と報告しています。

2022年11月、「デアデビル:ボーン・アゲイン」にホワイトタイガー/ヘクター・アヤラが登場すると海外メディアやスクーパーが報じており、ジェナ・オルテガさんがキャスティングされていると言われていました。オルテガさんは2013年の映画「アイアンマン3」で俳優デビューしており、最近では2022年のNetflixドラマ「ウェンズデー」でも話題になった事から、この噂に対するファンの期待は大きなものでした。

監督及び脚本家の変更で、ホワイトタイガー登場のプランが維持されるかどうかは不明であり、今後の情報にも注目となっています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の配信日は 2024年春 米ディズニープラスで配信予定ですが、先日は米国著作権局への登録情報から、2025年1月配信に予定変更されているのではないかと報じられています。

映画「マーベルズ」で描かれることはなさそうなキャプテン・マーベルと征服者カーンの関係

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」の主人公キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースと、現在配信中のドラマ「ロキ」シーズン2でキーマンの一人である征服者カーンの二人は、1980年のコミック「アベンジャーズ」において暗い過去がありました。これは当時大きく批判された内容で、それを実写化する可能性は極めて低いと考えられますが、ゼロだと断言出来ない事には注意が必要です。

sponsored link
 

1980年7月に出版された「アベンジャーズ #200」(英語wiki)は大きな記念号となるはずでしたが、その内容は当時のファンから批判を受けました。

当時はまだキャプテン・マーベルではなくミズ・マーベルを名乗っていたキャロル・ダンヴァースは2日間という極めてあり得ない妊娠期間を経て、一人の男の子を出産しました。その後一夜にして赤子から幼児へと成長した子は自らをマーカスと呼称し、アベンジャーズたちにはさっぱり理解出来ないデバイスを組み立て始めました。

奇妙な出産のトラウマに悩むキャロルが子供に会う決意をしたとき、すでに研究室のマーカスは一人前の男性の姿をしていました。しかしデバイスはマーカスを怪しいと考えたアベンジャーズによって破壊され、そこでマーカスはアベンジャーズたちに驚くべき真実を明かします。

マーカスはアベンジャーズの宿敵のひとり、征服者カーンの変異体であるイモータスとリンボの女性の間に生まれた子供で、母は去り、イモータスの分岐前のカーンが殺されたことで父親のイモータスが消え、マーカスは地球への転生を試みたというのです。マーカスは時の流れからキャロル・ダンヴァースを引き抜き、子種を植え付け、記憶を消去して元の地球へと送り返したと言うのがこの奇妙な物語の発端でした。

予定通り転生に成功したマーカスでしたが、デバイスは地球での自身の存在を安定させるためのものであり、それが破壊された以上、地球で死ぬか孤独なリンボに戻る選択を迫られていました。キャロルはマーカスを憐れみ、二人でリンボに行くとアベンジャーズに告げてコミックの表舞台からしばらくの間去る事になりました。

この展開は当時キャロル・ダンヴァースへのレイプだとして痛烈な批判を受けました。

しかしその後、「ザ・カーン・ダイナスティ」ではキャロルとマーカスの愛がアベンジャーズ勝利のカギともなりました。

MCUの映画「マーベルズ」ではキャプテン・マーベルの結婚が描かれると考えられていますが、それは別のコミックからのインスピレーションであり、このコミックのような奇妙な展開は実写化されないだろうと考えられています。

ただし、映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」ではジャネット・ヴァン・ダインがカーンと(本人の意思で)大人の関係になっていた事を認めており、キャラクターを置き換えて似たようなプロットを再現する事は可能な状態に設定されていると言えます。

「クアントマニア」ではジャネットの秘密が物語の焦点となっていましたが、コミックのキャロルのようにジャネットが記憶を消され、自分でも忘れてしまった秘密が残っていたりするのでしょうか?

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」はディズニープラスで配信中、映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

ドラマ「ロキ」シーズン2、本来は本格的な戦争に焦点が当てられる予定だった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の配信がスタートし、毎週エピソードが追加されている最中ですが、初期の計画ではシーズン1でミス・ミニッツや在り続ける者が警告していたマルチバース間の戦争を描く予定だったと、エグゼクティブ・プロデューサーのケヴィン・ライトさんが明かしました。

sponsored link
 

海外メディア Den of Geek とのインタビューの中で、「最初は征服者カーンが登場する予定でした。」と前置きしつつ、「あるバージョンでは、本格的なマルチバース・ウォーズを繰り広げていましたが、そう言いながらも、まだ準備されていないものに飛びつくのは完全に間違っていると感じました。」と初期の削除されたプランについて明かしています。

「私たちは、ロキとシルヴィの間で大きなキャラクターの対立があり、番組が終わった瞬間を生き続けたいと思っていました。B-15とメビウスが見えた瞬間です」とライトさんは言います。「彼らは大きな決断を下したばかりですが、TVAでは今何が起こっているのでしょうか?TVAの全員が参加していますか?TVA が彼ら自身がヴァリアントであることを知り始めたらどうなるでしょうか?ロキがメビウスを見つけることができたら、彼に何を伝えるつもりですか?こうしたことはすべてMCUにとってより大きな影響を与えるでしょうが、これはシーズン1で始めた物語の続きなんです。」と現在配信中のシーズン2冒頭へと繋がる形になったと説明しました。

「ロキ」はシーズン1の制作時点からシーズン2が計画されていたとされる唯一のMCUドラマで、つまり元のプロットは新型コロナウイルスのパンデミックよりも以前に考案されていたものです。しかしパンデミックによってMCU全体の制作スケジュールが大きく乱れ、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」と「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」、そして「アントマン&ワスプ:クアントマニア」以外でマルチバースについて描かれる事はなくなり、作品の順番も乱れたことでシーズン2は当初の内容から変更せざるを得なくなってしまったようです。

結局、シーズン2でマルチバース・ウォーズが描かれる事はなくなったようですが、フィナーレとなる予定の「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」とその前編にあたる「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」に向けてカーン評議会が動き出しており、早ければ「デッドプール3」でその戦争の一端が見られるのかもしれません。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

ソース:Loki Season 2 Challenges the Anti-Hero’s Redemption Story in More Ways Than One

「エージェント・オブ・シールド」脚本家がマーベル・スタジオの現状にコメント

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」に関する一連の報道を受けて、MCUのスピンオフとして当時スタートしていたドラマ「エージェント・オブ・シールド」の脚本家がSNS上でコメントしています。

sponsored link
 

ドリュー・Z・グリーンバーグさんは自身の作品制作を振り返り、「エージェント・オブ・シールドで過ごした時間は、これまでのキャリアの中で最もやりがいのある時間の 1 つでした。私たちは、136時間にわたる作品を制作し、よく出来た素晴らしいドラマを心から誇りに思っています。 そこにいる全員がテレビドラマの作り方を知っていたので、うまく行ったのです。」と投稿しています。

グリーンバーグさんは直接的な発言はしていませんが、実際には「テレビドラマと映画の制作方法は異なる」という事を述べたいのだと、ファンはコメントで推測しています。

マーベル・スタジオは2008年の「アイアンマン」以降、インフィニティ・サーガと名付けられたシリーズで映画界で大ヒットしました。そしてフェーズ4からはディズニープラス向けのMCUドラマ「ワンダヴィジョン」から始まって、トータルで50時間超のドラマを展開していますが、そのほとんどが映画と同じ手法で制作されています。

テレビドラマのようなパイロット版を制作せず、映画監督を起用し、1億5000万ドル以上のテレビ番組のシーズン全体をその場で撮影し、ショーランナーを雇わず、代わりにスタジオの重役にシリーズ運営を頼っていました。そして、マーベルが自社の映画で行っているように、うまくいかなかった部分を修正するためにポストプロダクションと再撮影に頼っていました。

ケヴィン・ファイギ社長の目が行き届いているうちは品質が担保されていましたが、作品数の増加につれて反比例するようにそれが低下。結果として多くのクリエイティブな課題に直面していると、The Hollywood Reporter は先日の記事で指摘していました。

マーベルのストリーミング、テレビ、アニメーションの責任者であるブラッド・ウィンダーバウムさんは「私たちはマーベル文化と伝統的なテレビ文化を融合させようとしているのです。最終的には、『原作の素晴らしさを尊重するストーリーをテレビでどのように伝えることができるか』ということになります。」と過去に述べています。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」や今後制作される作品では、ドラマ向けのクリエイターが雇用されて制作体質の変換が出来るかどうかがカギとなるようです。

ドラマ「エージェント・オブ・シールド」は全シーズンディズニープラスで配信中です。

【噂話】ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」のキャラクターの運命は変わらない?新たな報道がファンを惑わせる

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の脚本家と監督の解雇が昨日報じられ、それに関連して変更されると言われている元の脚本内容がSNS上に流出しました。しかし、スクーパーの新たな情報によると、やはりその骨格部分に変更はない可能性があるようです。

※これより先は「デアデビル:ボーン・アゲイン」のネタバレを含んでる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

sponsored link
 

CWGST 氏はX(旧Twitter)の投稿で「THRは『DAREDEVIL: BORN AGAIN』を「クリエイティブ全体のリブート」と呼んでいるが、記事では依然としてマーベルが撮影したものの一部を保持する予定であると述べている。 最も可能性の高い状況は、マットを早く衣装に着せるために、最初の数エピソードをそのままにして、いくつかの新しいシーンを残しているということです。フォギーの死、腐敗した警察がパニッシャーのロゴを悪用するというサイドプロット、そしてフィスク市長がニューヨークを運営するという全体的なプロットは依然として真実であるはずだ。」と述べています。

先日は当ブログでフォギー・ネルソンと同じくカレン・ペイジの死についても言及しましたが、カレンの運命に関してはスクーパーも二分されているようで、情報入手時期によって脚本が異なっているようです。なお、どちらが最新情報かは不明なため、彼女の将来についてはフォギーよりも曖昧な状態と言えるようです。

現状ではフォギーの死は変わらないという見解が強いようですが、「デアデビル:ボーン・アゲイン」が新たな監督と脚本家を迎えた際にどのように変化していくのか、今後も注目となっています。

映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」はドラマ「ロキ」から始まっている事をPが認める

マーベル・スタジオのケヴィン・ライトエグゼクティブ・プロデューサーが、海外メディア ComicBook.com の Phase Zero ポッドキャストに出演し、ソフィア・ディ・マルティーノさん演じるシルヴィがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」にどのような影響を与えるかについて語りました。

sponsored link
 

ライトさんは「『ロキ』を開発しているとき、私たちは『今後のフェーズもまたロキとその選択を通して展開するが、異なる予期せぬ形で展開するのもクールだ』と考えていました。これは、あくまで大まかな議論でしたが、私たちは常に目の前のことに集中し、大きな絵図に囚われないようにしています。私たちの物語を本当にうまく語ることができれば、MCUの残りの部分もそれを受け入れてくれるでしょう。」と番組内で語りました。

これに対してインタビュアーが「トム・ヒドルストンのロキが『シークレット・ウォーズ』のきっかけであることが確認されました。ありがとうございます(笑)」と述べると、ライトさんは「シルヴィにも大きな責任があります。マルチバースに彼女がしたことを考えると。」と補足しました。

「シークレット・ウォーズ」に関するキャスティングは不明な部分が多く、かつての「インフィニティ・ウォー」や「エンドゲーム」などのアベンジャーズ映画のように多くのキャラクターが登場するだろうとしか考えられていません。ここにシルヴィが登場するかどうかは当然不明ですが、「ロキ」シーズン1でミス・ミニッツや在り続ける者が警告していた「シークレット・ウォーズ」は実際に起ってしまうため、シーズン2の残りのエピソードやそれ以降の作品でシルヴィはその責任を背負う事になっていきそうです。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月7日 米国にて公開予定です。

【ネタバレ注意】ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」のオリジナルバージョンの物語がさらにリーク

マーベル・スタジオが制作し直すと報じられているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の元の脚本内容が海外スクーパーたちによってSNS上でシェアされています。本作は全面的に作り直されると報じられている一方で、いくつかのシーンやエピソードは残されるとも言われているため、流出した内容はネタバレに該当する可能性があるためご注意ください。

※これより先は「デアデビル:ボーン・アゲイン」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

sponsored link
 

海外メディア The Hollywood Reporter は「アクションとバイオレンスに満ちた Netflix 版とは似ても似つかぬ内容の法廷ドラマになっており、チャーリー・コックスさん演じるデアデビル/マット・マードックは4話までスーツを着用する事さえないスローな展開だった」とオリジナル版について報じていましたが、これまでキャストが発表されていなかったキャラクターに対する当初の設定が別のメディアやスクーパーによって明かされています。

Netflix版からキャストが継続されるのか、リキャストされるのかが注目されていたフォギー・ネルソンとカレン・ペイジは1話の段階で既に殺されていたとの事。

そして、二人を救うことが出来なかったマット・マードックは1年以上に渡ってデアデビルとして活動する事になる反面、キングピンは市長になり、法執行機関を支援するキャンペーンで勝利。デアデビル、パニッシャー、そしてスパイダーマンのようなストリートレベルのヒーローを追い込んでいたと言います。

なかなかショッキングなスタートという事もありこれまでスクーパーたちは口をつぐんでいたようですが、脚本書き直しというニュースが報道された事で一斉にリークを始めたようです。

ただし、冒頭でもお伝えしていますが、マーベル・スタジオは脚本の100%の書き直しではなく一部内容を残すと報道されているため、今回明らかになったオリジナル版の内容が全てなくなるかどうかはわかりません。

今後さらにオリジナル版の情報が出てくる事や、新しくなる脚本にも注目となりそうです。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」脚本家、監督を解雇へ─破棄されたバージョンの詳細も

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」のヘッドライダーを務めていたクリス・オードさんとマット・コーマンさんが解雇された事を、海外メディア The Hollywood Repoeter が報じました。

sponsored link
 

記事によると、脚本家ストライキが発生して制作が中断されてまもなくの6月中旬、本作に関する問題が明らかになりました。シリーズ全18エピソードのうち、半数以下しか撮影されていませんでしたが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長を含む、フッテージを確認した幹部たちは、ショーが機能していないというはっきりとした評価を下しました。

そのため、マーベルは9月下旬、ヘッドライターのクリス・オードさんとマット・コーマンさんを解雇し、残りのエピソードの監督も降板させ、シリーズを大幅にクリエイティブに作り直すことを決定しました。THR によると、スタジオは現在、新しい脚本家と監督を探しています。

本作は Netflix で成功を収めたヒーローをフィーチャーしたディズニープラス用の番組になっていますが、両氏が書いた脚本はアクションとバイオレンスに満ちた Netflix 版とは似ても似つかぬ内容の法廷ドラマになっており、チャーリー・コックスさん演じるデアデビル/マット・マードックは4話までスーツを着用する事さえないスローな展開だったとの事。

これを問題視したスタジオは、ショーの当初の意図を再考する必要に迫られたと言います。

マーベル・スタジオは、いくつかのシーンやエピソードを残す予定で、脚本から降ろされた二人はエグゼクティブプロデューサーを務める予定です。

この話題に関して本作のメインヴィランとされるキングピン/ウィルソン・フィスクを演じるヴィンセント・ドノフリオさんが X(旧Twitter) にてコメントを投稿し、今回のスタジオの決定を支持を表明しています。

私が関わってきたすべての素晴らしいプロジェクトは、プリプロダクション、プロダクション、ポストプロダクションの間に絶えず進化して来ました。
最近は、それが大げさなニュースであるかのように報道されているだけです。そんなことはありません。単にクリエーターたちが最善を尽くしているだけの事です。
それはこのビジネスにおいて不変のものです。他に方法はありません。正直なところ、もし私たちがそれ以下のものに甘んじているとしたら、それこそ心配です。

この変更により制作がどの程度遅れる事になるかは不明ですが、現在、「デアデビル:ボーン・アゲイン」の配信日は2024年春というステータスから公式による更新は発表されていません。ただし、先日は米国著作権局への登録情報から、2025年1月配信が予定されているのではないかと報じられています。

ソース:‘Daredevil’ Hits Reset Button as Marvel Overhauls Its TV Business