ドラマ「アイアンハート」、トニー・スターク不在がどう影響するのか主演が語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」で主人公アイアンハート/リリ・ウィリアムズを演じるドミニク・ソーンさんが、海外メディア GamesRadar+ とのインタビューでメンターの不在がリリにどう影響しているかについて語りました。

コミックではトニー・スタークが死後にAI化され、そのAIをメンターとして活動しているリリ・ウィリアムズは、自身が制作したアイアンハートのアーマー以外に、時にはトニーが作ったアイアンマンのアーマーを纏うことさえあります。しかしMCU版ではトニー・スタークとリリ・ウィリアムズの間に何の接点も描かれていません。

本作のヴィランについて質問されたドミニク・ソーンさんはヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を「神秘的で魔法のような存在」と表現し、「彼は、非常に論理的で『事実を示して数字を出してみろ』というリリとはかけ離れています。」と言います。

そして「投獄という極めて脆弱な経験の直後、その脆さはリリにとって、自身の才能が周囲の世界にどのような影響を与えるかについて、現実的で影響力のある決断を下す非常に繊細な機会となります。それは彼女が愛する人々にどのように影響するのでしょうか?彼女自身の目標や野望にどのような影響を与えるのでしょうか?」と語りました。

また、「彼女がトニー・スタークではないことは明白です。自由に使える10億ドルの資金もありません。」とアイアンハートとアイアンマンの違いについて語り、「彼女には資金がありません…指導も、助言もありません。」とトニー・スタークよりも孤独である事を強調しました。

「では、今、彼女が傷つきやすく、内省している世界に、フッドのような人物が入り込むとしたら、一体どんなことになるのでしょうか? 彼女が答えを見つけようと努力する中で、どんな人物が現れるのでしょうか? 彼らの影響力は、もしあるとすればどれほどの規模になるのでしょうか? 今後の展開は、非常に興味深いものになるでしょう。」

先日公開された予告動画ではリリがパーカー・ロビンスの下につく事が示唆され、犯罪の片棒を担がされる事を予見させていました。

ドミニク・ソーンさんは今後のエキサイティングな展開を予告しましたが、本作は初回3話配信に続き、その翌週(7月1日)にさらに3話を配信して最終回を迎えるとも報じられています。この急ぎ足配信はディズニーにとってどのような戦略が込められているのでしょうか。

原作のようなトニー・スタークとの師弟関係も見られないアイアンハートは「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」で死亡する有力候補だと海外ファンは考えており、早期に配信を終える事はその仮説を裏付け、いつか原作に近い形でのリブートを目指すのではとも言います。

しかし、ディズニーパークではリリ・ウィリアムズとキャシー・ラング、アメリカチャベスを採用した映画にはない新規映像も制作されており、リリの今後については様々な憶測が飛び交っています。

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ドラマ「アイアンハート」は映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚として、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。

「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。

アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じるとも。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。

ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 より米国でディズニープラスで初回3話配信予定です。

ソース:The MCU is missing its Tony Stark, so Ironheart star Dominique Thorne explains how not having a mentor affects Riri Williams: “It does set the stage for a very interesting journey ahead”

映画「サンダーボルツ*」よりタスクマスターとゴーストの未使用コンセプトアートが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」に登場したタスクマスター/アントニア・ドレイコフとゴースト/エイヴァ・スターの未使用コンセプトアートが公開されました。アーティストのコンスタンティン・セケリスさんが Instagram にてお披露目しています。

タスクマスターは公開版と違いが分からないレベルで、セケリスさんは開発チームへの謝辞を述べた後、「タスクマスターとゴーストは僕の担当で、このプロジェクトで毎日起きて、これらのクールなキャラクターをコンセプト化するのはなんて楽しい仕事なんでしょう。これは承認されたコンセプトレンダリングがいくつかあります。もうすぐ発売されるアート・オブ・サンダーボルツで、僕や他のチームの美しいコンセプトの数々を見ることができます。」と発売を控えている書籍の宣伝を添えて投稿。

ゴーストについては「これはゴーストのスニークピークです。この初期のデザインで、私たちがもっとグレイを崩して遊んだのがわかると思います。」とコメントを添えています。

この二人はデザイン以上に映画内での役割が大きく変更されており、削除された脚本では二人の友情が描かれる予定だったとも。先日はジェイク・シュライアー監督がこの大きな変更について語っていました。

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「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。

映画「サンダーボルツ*」、セントリー役のルイス・プルマンさんは単なる代役ではなかったと監督が認める

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」あるいは「*ニューアベンジャーズ」では、当初キャスティングされていたスティーブン・ユァンさんに代わってルイス・プルマンさんがボブ/セントリー/ヴォイドを演じる事となりました。このキャスト変更に関して、ジェイク・シュライアー監督がその経緯を語りました。

ニューヨーク・タイムズとのインタビューに応じた監督は、ボブを演じる俳優を探す苦労を振り返りました。

2023年のハリウッドでのストライキの影響で映画の制作が大幅に遅延し、それによってキャスティングされていたスティーブン・ユァンのスケジュールが他の契約と競合。ユァンさんは「サンダーボルツ*」を降板し、ボブを演じる新しい俳優を探す必要がありました。

しかし、通常は脚本を渡して俳優さんに契約の是非を考えてもらう所、MCU特有の問題で苦労したと言います。

「一番大変なのは、脚本を読めないことだと思います。どんな俳優にとっても、それは大きな一歩です。ロサンゼルスでルイスと会った時は、撮影まであと1ヶ月くらいでしたから、慌てて準備を進めていたんです。」

「彼には『サンダーボルツ』の歴史を口述で話したんです。脚本を渡すことは許されていなかったので。でも、いわば『物語のすべてを話します。コンセプトアートも見せますし、アニマティクスもお見せします』って感じでした。とにかく、このキャラクターがどれだけ興味深いものになるか、そしてなぜその挑戦をする価値があるのか​​を、彼に示そうとしたんです。」

また、この時点での脚本がそもそも完成形ではなかった事についても語りました。

「こういうことはすごく秘密主義なんです。それに、一緒に話を聞いて解決できるという信頼関係があると思います。ケヴィン(・ファイギ)がいつも言っているのは、マーベルの会議に来たら、プロセスのどの段階でも『これで終わりだと思う。これで終わりだ』なんて絶対に言えないってこと。いつも『これでいい。もっと良くできると思うんだ』って言うんです。」

そしてルイス・プルマンさんが正式に参加してから、彼にフィットするセントリーになるようにまた書き直しが行われた事を明かしました。

「ルイスは間違いなく開発に参加し、彼とフローレンスがシーン作りに取り組みました。脚本を書き直し、より良く機能するようにし、彼に合うようにしました。」

つまりユァンさんが演じる予定だったセントリーとは変化したようで、単なる代役ではなかった事が今回のインタビューで認められる事となりました。

ルイス・プルマンさんは既に「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」への出演が発表されており、最近のインタビューではキャラクターの将来について語っていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-thunderbolts-lewis-pullman-addresses-bobs-future-in-avengers-doomsday/”]

また、セントリー役を降板したスティーブン・ユァンさんは別の役でマーベルにまた参加したいと話した後、「スパイダーマン:ブランニューデイ」への関与が噂されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-bnd-mr-negative-rumor/”]

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。

ソース:The Director of ‘Thunderbolts*’ Unpacks the Movie’s Spoilers

コミック「アイアンハート」共同制作者がドラマ化に際して報酬を貰っていないと主張

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」の予告が先日公開されました。これに対してコミックの共同制作者であるマイク・デオダードさんが、SNSを通じてその完成度を称賛しつつ、報酬に対する不満を主張しました。

デオダードさんは原作コミックの1ページが見事に再現されているとして、原作の該当ページと予告の一部を切り抜いて公開。

漫画家として、自分が創作に関わったキャラクターが大画面で命を吹き込まれるのを見ることほど満足感を得られるものはほとんどありません。」と感想を述べました。

その一方で「この瞬間を心から祝福する一方で、苦い思いも抱いています。マーベルはクリエイターたちの力で数十億ドル規模の帝国を築き上げましたが、報酬モデルはその成功に追いついていないのです。」と言います。

デオダートさんは業界内で自身が高給取りのアーティストとしての立場である事を認めつつも、より広範な原則が問われていることを強調しました。「これは私の問題ではなく、原則の問題です。自分が心血を注いだキャラクターが数十億ドル規模の機械のエンジンを動かすのなら、その成功のほんの一部を受け取るのは当然のことです。」

デオダートさんは、多くのクリエイターが共有する感情をさらに明確にし、「クリエイターは何十億ドルも何百万ドルも求めているわけではありません。ただ、少しの敬意、少しの評価、そして貢献に応じた分け前を求めているだけです。これは単なる倫理観ではなく、良いビジネスなのです。」と述べました。

そして最後に「マーベル、あなた方はもっと良いことができるはずです。そして私は心からそう願っています。私たちが愛するキャラクターたちと、彼らに命を吹き込むクリエイターたちのためにも。」と締めています。

マーベル・コミックの場合、ライターやアーティストが創作したストーリーやキャラクターが映画やドラマに登場する際、原作者は通常、継続的なロイヤリティではなく、1回限りの支払いで報酬を受け取ります。

この報酬は一般的に控えめで、5000ドル(現在の為替で言えば約720万円)程度と言われています。日本の場合はさらに少なく、漫画の映画化、ドラマ化は100万から250万の原作使用料とも言われています。

しかしこの報酬は基本的にはマーベルの善意の表れでもあり、日本の出版社と漫画化の関係とは異なって、マーベルは雇用契約に基づいてライターやアーティストを採用しています。そしてその契約の中には、作成されたキャラクター、ロケーション、ストーリーなどの知的財産は生み出したクリエイターではなく、マーベル・コミックが所有する事になります。

ドラゴンボールは鳥山先生のものですし、ジョジョは荒木先生のものであり、集英社のものではありません。しかし、マーベルの場合は、アイアンハートに限らず、デッドプールやドクター・ストレンジなども作家やアーティストに権利はなく全てマーベルのものなのです。

日本とアメリカの漫画と映像化事情を比較するとマーベルはおかしいようにも見えますが、実際はそうでもありません。日本のゲーム業界は基本的にマーベルのやり方を採用しています。

宮本茂氏はマリオやゼルダを生み出し、田尻智氏はポケモンを生み出しましたがそれらのキャラクターやストーリーの権利は全てゲーム会社が所有しています。ゲーム作曲家がいわゆる神曲を作り、Youtubeで何百万回再生され、サントラCDが何万枚うれようと、彼らは印税で暮す事は出来ません。ゲームがドラマや映画、アニメ化されても、彼らは100万円すら貰えないのが実情です。

MCUの大半は何億ドルも売り上げるコンテンツですから、そのアイデアの基礎を作ったクリエイターに対する報酬が不足している現状は打破すべき事案です。デオダードさん以外にも最近ではデッドプール原作者のロブ・ライフェルドさんも不当な扱いを受けたとして、彼の場合はマーベルと決別するという選択をしました。

雇用契約というメカニズムに則っている以上、デオダードさんの主張が受け入れられる事は難しいかもしれませんが、この声を機に多少なりとも改善に繋がっていくのでしょうか。

ドラマ「アイアンハート」は映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚として、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。

「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。

アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じるとも。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。

ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 より米国でディズニープラスで初回3話配信予定です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」、レッドハルクのコミックに近いバージョンが検討されていた

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」のジュリアアス・オナ監督が、本作でMCU初登場となったレッドハルクについて、コミックに近いバージョンが検討されていたと明かしました。

制作を振り返った監督は「レッドハルクがコミックのように銃を振り回すシーンがあったのですが、実際の映画にはふさわしくないと思いました。」と述べ、最終的にカットした事を明かしました。

コミックのサディアス・ロスはブルース・バナーと違ってハルク化しても知性と理性を損なわず、彼が優秀な軍人である事も加わって頻繁に銃火器を使用しています。実写版でもこれに取り組んではいたようですが、採用は見送られてしまったようです。

MCUではブルース・バナーが「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降、ずっと理性をキープしたスマートハルクのままであり、いとこのジェニファー・ウォルターズがハルク化したシーハルクも原作どおり理性を維持し、敵だったアボミネーション/エミル・ブロンスキーも同様となっていました。

一様に理性的になってしまったMCUのハルクたちに対して、本作のレッドハルクはハルクの原点に戻り、より凶暴でパワフルな存在として描かれました。

これは映画のハイライトでもありましたが、レッドハルクの真髄が披露されたのはほんの数分で、忘れ去られていたハルクの脅威を描くに当たって少し物足りない長さでもありました。

サディアス・ロスは投獄という形で決着し、脚本上は再登場の余地が十分に残されていますが、ハリソン・フォードさんを起用してしまった事で、今後の再登場には多額のギャラという問題がつきまとう事になります。

「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」での再登場の可能性はありますが、その先も含めてどうなっていくのか注目です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年5月28日 より、米ディズニープラスで配信予定です。

映画「サンダーボルツ*」、タスクマスターの脚本変更に俳優がどう反応したのか、監督が明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」は大規模ストライキを経て、脚本を大きく変更して生まれ変わることとなりました。中でもタスクマスター/アントニア・ドレイコフはその影響を大きく受ける事になり、その変更に際して演者であるオルガ・キュリレンコさんがどのような反応をしたのか、監督が明かしました。

※これより先は「サンダーボルツ*」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

ニューヨーク・タイムズとのインタビューの中でジェイク・シュライアー監督はタスクマスターの運命を書き換えた事について次のように語っています。

これは難しい選択でした。多くの人にとって大切なキャラクターなので、軽視したくなかったんです。このアイデアはストライキの後、映画に血の気が欠けていると感じた時に思いつきました。R指定映画ではありませんが、暗殺者として生計を立てる者たちの緊張感ある物語を描こうとすると、その点を何らかの形で表現する必要がありました。

プロの暗殺者でもあるエレーナたちが揃いも揃って誰も任務を全う出来ない状態を改善するために誰かを犠牲にする必要を感じたとのことですが、別のプランも考慮していた事を明かしました。

もちろん、新しいキャラクターを登場させてから消すことも出来ましたが、そうするとタスクマスターにやったような反響や衝撃は生まれなかったでしょう。

以前にはタスクマスターの代わりにU.S.エージェントが殺されるパターンも検討していた事を明かしていましたが、映画のメインキャラの誰でもないパターンも検討されていた事が今回あらためて判明しました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-thunderbolts-director-explains-spoiler-death/”]

この脚本変更にオルガ・キュリレンコさんがどのように反応したのかと聞かれた監督は「簡単な事ではありませんでした。スポーツと同じです。俳優はプレイしたいのです。」と指摘し、「オルガは素晴らしい女優で、もちろん難しい話ですが、彼女はまさにプロとして喜んで出演してくれました。本当に感謝しています。」と語りました。

変更前の脚本ではタスクマスターとゴーストの間の友情を描く予定だった事が以前のインタビューで明かされています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-thunderbolts-deleted-taskmaster-arc-and-post-credit-scene/”]

「ブラックウィドウ」で登場したMCUオリジナルのタスクマスターであるアントニア・ドレイコフは結局期待に応えるような活躍の場は与えられませんでしたが、ここで退場してしまった事は、コミックのタスクマスターであるトニー・マスターズを登場させやすくなったとも考えられています。

なお、マーベル公式Youtubeでは「サンダーボルツ*」のトラウマシーンの舞台裏映像が公開されています。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。

ソース:NYTimes

映画「サンダーボルツ*」、3週目で首位陥落、世界興収は3億ドルを突破、没になったPCSも判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」が劇場公開から3週間目の週末を終えて、アメリカ市場の1位をキープ出来なかった事が明らかとなりました。しかし、世界興行収入は3億ドルを突破したことも併せて報じられています。

先週末に全米1位を獲得したのは14年振りの新作となった映画「ファイナル・デスティネーション:ブラッドラインズ」で5100万ドルを稼いだとの事。「サンダーボルツ*」はこれに敗れ、全米2位という結果になりました。

「サンダーボルツ*」はこれで全世界で3.25億ドルとなり、レビューも全体的に好評となっていますが、興行収入だけを見れば「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の3週目よりも悪い数字となっています。

ファンの作品への評価は「サンダーボルツ*」に軍配が上がっているものの、口コミの勢いなどは興行収入に大きく影響しなかった事に。

「ブレイブ・ニュー・ワールド」よりも「サンダーボルツ*」のほうが1億ドル以上制作費が安いとされている事は良い点ですが、マーベル・スタジオが利益を上げるにはまだ足りていないとも報じられています。

ジェイク・シュライアー監督は最近のインタビューで冒頭でエレーナが助けたモルモットがポストクレジットシーンに登場予定だった事を告白。詳細は語られませんでしたが、エレーナが現場から持ち去ったモルモットは元気でいる事が示される予定だったようです。しかし映画の公開直前にポストクレジットシーンは急遽撮り直しとなり、ニューアベンジャーズを映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」へ繋げるための準備となるシーンに変更されました。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年5月2日 より劇場公開中です。

ドラマ「アイアンハート」の予告が低評価攻撃に苦しむ

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」の公式トレーラーが先日公開されました。映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」から続く物語として、リリ・ウィリアムズを主人公にその後が描かれる本作ですが、Youtube ではユーザーの低評価が高評価を上回る数になっています。

記事執筆時点では 636万回の再生回数にたいして高評価が16万件、低評価が26万件となっています。

コメント欄も賛否両論で、リリのスーツのデザインからBGMになっているラップミュージックに至るまであらゆる点で批判されています。

中には公開が延期され続けられてきた事への不満か、「3年前に撮影されたのに、ようやく公開だなんて信じられない」とのコメントも。

また、総じて目立つのが予告内でリリが「アイコニック(象徴的)なものを作りたい」と言っているにも関わらず、結局はトニー・スタークが作ったものを作り直しているに過ぎないとの指摘。加えてリリが他のキャラクターのセリフで「天才」である事を繰り返し強調される事を嫌うコメントも見受けられます。

リリがトニー・スタークを越えられるかという作品に対する疑問には「期待を低く保って失望しないように備える」ともコメントされています。

これらの低評価の大半は若い黒人女性主人公に対する批判や、人種的に多様な俳優、LGBTQIA+の俳優などに対する差別的な意思のあらわれではないかと海外メディアは指摘しています。

日本語版のトレーラーでも高評価1500に対して低評価6000と比率的にはグローバル版よりも酷い状況になっており、作品に対する不安を抱えているファンが多いようです。

「アガサ・オール・アロング」のように公開前の不安を払拭出来る作品になっているのか注目です。

ドラマ「アイアンハート」は映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚として、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。

「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。

アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じるとも。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。

ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 より米国でディズニープラスで初回3話配信予定です。

ドラマ「アイアンハート」の見どころは「ストリートと魔法の融合」、プロデューサーが異色の組み合わせについて語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」のプロデューサーを務める「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー監督が、本作がこれまでのMCUドラマとはかなり異なると語っています。

ライアン・クーグラーさんは「リリは間違いなく、『デアデビル』のようなストリートレベルのドラマと対比される存在です」とし、「ヒーローもヴィランも、それぞれの持ち場でどうにかしようと奮闘するキャラクターたちです。そこに、ドクター・ストレンジやワンダヴィジョンに出てきそうな、神秘的なマーベルのキャラクターたちが加わるんです。ストリートレベルの魔法のようなマーベルの融合は、かなりクレイジーな組み合わせです。」と見どころを語りました。

本作のヴィランとされるザ・フッド(ザ・フード)はコミックでは悪魔から盗んだ魔法のアイテムを駆使するキャラで、メフィストがこのドラマに登場するのではないかとも噂されています。

映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚となるドラマ「アイアンハート」では、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。

「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。

アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じるとも。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。

ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 より米国でディズニープラスで初回3話配信予定です。

ソース:CBM

「アイアンハート」、「ワンダーマン」のシーズン2は様子見、スタジオ幹部がドラマ事業再編に言及

マーベル・スタジオのストリーミング、テレビ、アニメーション部門責任者を務めるブラッド・ウィンダーバウムさんが、昨夜予告が公開されたばかり「アイアンハート」のシーズン2や、「ヴィジョン」の次の作品から始まるとされる事業再編について語りました。

海外メディア THR のレポートによると、「アイアンハート」は全6話で、「ワンダーマン」は1話30分の全8話構成。これらの番組のシーズン2については「様子見」の姿勢を見せていると言います。

ディズニーとマーベル・スタジオは現在撮影中とされるドラマ「ヴィジョン」を最後にして、その次の作品からは映画に登場したメインキャラクターのドラマへの投入を避ける事、そして複数シーズン制を念頭に置いた開発をしていくと以前に報じられていました。

「アイアンハート」と「ワンダーマン」はこの事業再編計画よりも前に開発がスタートした作品であり、現時点でこの2作品は対象外となっているようです。この再編計画についてウィンダーバウムさんは次のように語りました。

有名キャラクターを起用したドラマの場合、シーズン2の制作は本当に大変でした。ドラマの利益率は低いですからね。

この発言は「ホークアイ」シーズン2からジェレミー・レナーさんが降板したという報道をフォローしているようでもありますが、MCUドラマにおいて映画スターの続投は大きなネックとなっていたのでしょうか。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-hawkeye-s2-surprising-offer-reason-rumor/”]

しかしながら映画のキャラクターがドラマに全く登場しないというわけではないようで、MCUらしいカメオ出演は常に起こり得る事を明確にしました。

将来を見据えると、アベンジャーズの大物キャラクターは登場しなくなるのでしょうか?いいえ。彼らはドラマのメインキャラクターではないかもしれませんが、それでも登場することはあります。

MCU全体のストーリーを知らなくても、これらのドラマを単独で見ることはできるはずです。しかし、もし映画とドラマがつながっていないなら、MCUをMCUたらしめているものを断ち切ることになります。

ドラマはドラマ単体で楽しめる設計にしつつも、これまで同様にMCUらしい繋がりを維持するというバランスの難しさに挑戦していく事になるようです。

これらの事業再編計画がどのような形になってファンの前に出てくるかはまだ不明な点も多いですが、この影響を大きく受けると予想される若手世代のアベンジャーズのプロジェクトとなる「チャンピオンズ」あるいは「ヤング・アベンジャーズ」とされるドラマがどうなっていくのか注目です。

ソース:Krysten Ritter Joins ‘Daredevil: Born Again’ Season 2, Reprising Jessica Jones