MCUのゴーストライダーは複数登場する?噂の二人がSNS上で謎の投稿

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への再登場が期待されているゴーストライダーですが、かねてよりキャスティングの噂がある二人の俳優さんが奇しくも同じ日にゴーストライダーに関する投稿をし、話題になっています。

一人目は「ウォーキング・デッド」などでお馴染みのノーマン・リーダスさん。リーダスさんは自身の顔とゴーストライダーを融合させたファンアートを引用してツイート。以前からゴーストライダーを演じたいと明かしており、先月もマーベル・スタジオとミーティング中だと報じられていました。

二人目はガブリエル・ルナさん。ドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン4でゴーストライダー/ロビー・レイエスを演じ、人気を博しました。ルナさんはファンの「MCUがガブリエル・ルナのゴーストライダーを復活させる所を見たい」というツイートを引用して、「準備万端にしておけよ」と言う意味のハッシュタグを添えています。

ドラマ放映当初はスピンオフ制作の発表もされましたが、残念なことにその後制作はキャンセル。ルナさんはMCUで再演したいと以前から明かしています。

コミックのゴーストライダーは複数人登場し、最も有名なのは初代のジョニー・ブレイズで、過去にはニコラス・ケイジさん主演の実写映画も二本制作されました。ガブリエル・ルナさんが演じたゴーストライダーはコミックで四代目となるロビー・レイエスで、その他女性のゴーストライダーや、紀元前100万年のゴーストライダーなどもコミックには登場しています。

同じ日に不思議な投稿をした噂のゴーストライダー俳優さんたち。同時にスクリーンに登場する日は来るのでしょうか?

ドラマ「エージェント・オブ・シールド」は全シーズン、ディズニープラスで配信中です。

映画「ザ・マーベルズ」のブリー・ラーソンさんが写真を公開 ─ 「考察を始めてね」

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」で主演を務めるブリー・ラーソンさんが、自身のTwitterにとある写真を投稿し更新した事が話題になっています。その写真は「ザ・マーベルズ」のヒントになっているようで、ラーソンさんは考察するように促しています。

投稿ではブリー・ラーソンさんが「Villain Lovers Club」と書かれたシャツを着用し、ヴィランを演じると報じられているゾウイ・アシュトンさんが「Joy Division」と書かれたシャツを着用した写真が掲載され、「マーベルファン、考察を始めてね」とコメントが添えられています。

ゾウイ・アシュトンさんはコミックに少しだけ登場していたクリーのAel-Dan将軍を性別を変えて演じるのではないかと噂されていますが、今の所詳細は分かっていません。

アシュトンさんのシャツに書かれた「ジョイ・ディヴィジョン」は1970年代のイギリスのロックバンドのように思え、前作「キャプテン・マーベル」の主な時系列である1995年よりもさらに前の時代を現しているようです。

先日は主要撮影が終了したとも報じられた本作、キャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボー、カマラ・カーンの3人の主人公はどのような物語を描いていくのでしょうか。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年2月17日 米国公開予定となっています。

ドラマ「ホークアイ」の未使用シーンのスチルが公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」から、未使用に終わったシーンのスチル写真が公開されました。シーズン1の最終話となるエピソード6「クリスマスがやってきた?」は、ディズニーのマーベルドラマ史上最も長いランタイムのエピソードでしたが、それでもカットされていた部分がある事を示しています。

©2021 MARVEL,Disney

写真はジェレミー・レナーさん演じるクリント・バートンと、ヘイリー・スタインフェルドさん演じるケイト・ビショップの二人が矢などを大量に買い込んでいる様子が映されており、6話で「危険すぎるトリックアロー」を制作する準備段階のシーンであると推測されます。

実際に配信されたバージョンではトリックアローの制作部分のみが含まれていましたが、材料調達のシーンも用意されていたようでどんなやり取りがあったのかは気になる所です。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Hawkeye & Kate Bishop Buy Ammunition In New Deleted Scene (Photo)

映画「ブラックパンサー」シリーズ、ティ・チャラのリキャストを求めるSave T’Challa運動が拡大中、署名は4.5万人を突破

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー」などの主人公ブラックパンサー/ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンさんが2020年8月に亡くなり、その後、ディズニー及びマーベル・スタジオは同年12月に「ティ・チャラ役をリキャストしない」として、一時中断していた続編の制作を再開しました。しかし、2021年4月ごろからファンは「リキャストすべき」として署名活動を開始、当初の目標であった4万5000人の署名を突破したと、海外メディア Comicbook.com が報じました。

「ブラックパンサーとしてのティ・チャラの遺産は、チャドウィックで終わるのではなく、彼から始まるべきものです。彼が始めたことを続けてください」と、あるファンは、マーベルがボーズマンさんのキャラクターをMCUから書き出すことを再考するよう促す「ティ・チャラを再キャストせよ」「ティ・チャラを救え」キャンペーンの一環としてツイートしています。ファンは以前、ボーズマンさんの代わりではなく、「MCUにおけるティ・チャラの描写を継続するために役のリキャストを支持する」としてchange.org に請願を立ち上げています。

サイトでは「マーベル・スタジオがティ・チャラを外すなら、それは彼に自分を重ねていた観客(特に黒人の少年や男性)の犠牲の上に成り立つものです。それはまた、同様にこのキャラクターからインスピレーションを受けた何百万人ものファンも含みます」と、5万人近い署名が寄せられています。「リキャスティングをしないことで、最も人気のある、代表的な黒人スーパーヒーローの一人が、その遺産に追加する機会を阻害することになりかねないのです。伝説を殺す一番の方法は、彼らの物語を語るのを止めることです」、と説明しています。

2020年12月、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はこれまでボーズマンさんが演じてきたティ・チャラをリキャストしないと発表しました。これについて「故俳優の描写は象徴的で、マーベルの過去のどの媒体におけるキャラクターの再演も超越しているからです。チャドが築いてくれた遺産を尊重するために、ワカンダの世界と第1作で登場した豊かで多様なキャラクターたちを引き続き探求していきたい。」と述べていました。同様にマーベル・スタジオのエグゼクティブ・プロデューサーであるネイト・ムーア氏も「MCU 616ユニバースでは、ティ・チャラを見ることはできません。」と述べています。

現在は続編映画である「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の制作が進められている他、ディズニープラスでのドラマシリーズの開発も発表されています。しかしディズニー及びマーベル・スタジオはティ・チャラのリキャストやCGによる再生を行わないと表明しているため、ファンはマーベル映画史上初の黒人スーパーヒーローの描写の機会が失われていく事を懸念しています。

チャドウィックさんの兄弟であるデリック・ボーズマンさんは、「チャドウィックはティ・チャラがMCUに継続することを望んでいただろう」TMZに語ったと報じられています。この事も後押しとなり、SNS上でも #RecastTchalla#SaveTchalla のハッシュタグをつけた投稿が増えています。

現在制作中の映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」はシュリ役レティーシャ・ライトさんの撮影中の怪我が原因でスケジュールが遅れているものの、来月から再開される事が報じられています。また、シュリが登場するシーン以外は全て撮影が済んでいるとも言われているため、少なくともこの映画は当初の発表どおりリキャストしないままで制作される見込みです。

この署名活動を受けて、今の所公式からはコメントはありません。これまでに報じられている噂などでは、今後はシュリやエムバクがブラックパンサーを一時的に引き継ぎ、ティ・チャラの息子が王として即位するまでを描くとも言われています。

映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」は 2022年11月11日 に米国公開予定です。

ソース:“Save T’Challa”: Fans Urge Marvel to Recast Chadwick Boseman’s Black Panther

マーベル・スタジオは20以上の未発表プロジェクトを進行中と報じられる

2008年公開の映画「アイアンマン」から2021年の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」までの間に、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は映画27作品とディズニープラスシリーズ5作品が制作、公開されました。そんな中、海外スクーパーの Murphy’s Multiverse によると、マーベル・スタジオはさらに20以上の未発表プロジェクトを進行中だと言います。

現在は2022年内に7作品程度、2023年以降に10作品以上が正式に発表されていますが、それらとは別に未発表タイトルが21本動いていると同アカウントはツイートしています。

別のユーザーからは「アイデア程度の作業も始まっていないタイトルでは」というツッコミが投稿されるも「それらの段階はもう終えているプロジェクトの数だ」と断言しています。

2021年の夏にはディズニープラスシリーズとして未発表の作品が9本あるとも報じられているため、約半数は映画プロジェクトとして動き出していると見られます。これらの中には未だ正式発表のない「X-MEN」や、続編があると考えられている「エターナルズ2」などが含まれている可能性がありそうです。

マーベル・スタジオの次なる最新映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月6日 米国公開予定となっています。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」興行収入が10億ドルを突破すると報じられる ─ 2021年1位の作品に

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の興行収入が10億ドルを突破する見込みであると、海外メディア Forbes が報じました。現地時間24日の金曜日の時点で米国内で約4億6000万ドル、世界で約9億2200万ドルの興行収入を上げている本作は、クリスマスには10億ドルの大台を振り切ると伝えています。

本作は、2021年最大の世界興収(ほとんどが中国での興収である中国映画「長江湖畔の戦い」の9億400万ドルを上回る)であると同時に、2019年12月の「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(10億7300万ドル)以来の10億ドル稼ぎの作品となります。

さらに、「探偵チャイナタウン3」(6億9000万ドル)、「ハイママ」(8億3700万ドル)、「The Battle at Lake Changjin」などの中国映画が、もはや大量のハリウッド・テントポールを必要としない中国の姿を示していますが、スパイダーマンはすでに、中国から1円も出さずに10億ドルを超える珍しいブロックバスターと化していると記事は伝えています。この「ノー・ウェイ・ホーム」は、世界興行収入で10億ドルを突破した史上49番目の映画ですが、中国抜きでは5番目の映画となります。

昨今の中国映画市場は無視できない大きさになっており、今後「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が中国での上映を認可されればさらに興行収入を伸ばすと見られています。そうなれば、単独のスーパーヒーロー映画で13億4700万ドルを稼いだ「ブラックパンサー」を追い抜く可能性が高く、クロスオーバー映画である「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」のように20億ドル近くになる可能性も出てきています。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公式あらすじは以下の通りです。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター<スパイダーマン>はミステリオを倒したが、彼が遺した偽映像をデイリー・ビューグルが公開したことで、ミステリオ殺害の嫌疑をかけられる。ピーターがスパイダーマンの正体であることも暴かれてしまい、彼の生活は一変してしまう──

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 に日本公開予定です。

ソース:Box Office: ‘Spider-Man: No Way Home’ Passes $1 Billion

ドラマ「ホークアイ」、6話のイースターエッグをピックアップ

2021年12月22日にディズニープラスで配信されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1エピソード6「クリスマスがやってきた?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

キングピン/ウィルソン・フィスク

Netflixのマーベル・ドラマ「デアデビル」にてキングピン/ウィルソン・フィスクを演じていたヴィンセント・ドノフリオさんがMCUにも登場しました。しかしNetflix版の吹替は乃村健次さんでしたが、MCU版は玄田哲章さんに変更されています。

2作品のキングピンが同一かどうかについて、バート&バーティ監督はここでは触れないという決断をしている事を海外メディア Polygon とのインタビューにて明かしています。演じているヴィンセント・ドノフリオさんは「僕の中では同じだ」と答えています。

そういうわけで「デアデビル」を未視聴の視聴者が困る事は何一つなく、ニューヨークの裏社会を牛耳る人物として十分に機能しています。

手を切りたいと切り出すエレノアに対して、「この世界に一線などない」と返すキングピンですが、エレノアは資料のコピーがあると脅しをかけ立ち去ってしまいます。この事について後のシーンでキングピンはカジに愚痴をこぼしていますが、日本語吹替では「銀行員のように仕事をやめられると思っている」と言っているのに対して、日本語字幕では「キャリアウーマンのように」、そして英語では「ゴールドマン・サックスの社員のように」となっています。ドラマ「ロキ」ではTVAにて「僕のパパはゴールドマン・サックスの取締役員だぞ」と叫んで剪定されてしまうモブの変異体がいて、ごくごく小さな繋がりになっています。なお、ゴールドマン・サックスはディズニーの顧問としてマーベルの買収に関与し、長い関係を続けています。

エレノアが立ち去り、マヤと会うシーンではキングピンの衣装が変わっています。マヤとのシーンでは「Amazing Spider-Man: Family Business」(2013年)のカバーアートと同じスタイルになっています。

©MARVEL

そして「この街が私のものだと世間に思い出させないと」とキングピンは強硬手段に出る事をカジに命令します。

エレノア・ビショップ

コミックではヴィランのマダム・マスクと裏で繋がっていたエレノアでしたが、MCU版では5話のラストで判明したようにキングピンと繋がっていました。

序盤のエピソードでは娘のケイト・ビショップそっちのけでジャック・デュケインとラブラブする様子が描かれていましたが、そんな婚約者を売ってまでしてもケイトのほうが大切なようです。

クリント暗殺依頼に関しては少し謎が残る所です。エレーナがコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ、通称ヴァルの下で働いているのは「ブラックウィドウ」でも明らかになっていますが、そのヴァルへの依頼はキングピンを経由して行われたのか、エレノアがヴァルに直接依頼したのかは明かされませんでした。

危険なトリックアロー

キングピンとトラックスーツ・マフィアとの対決に備えて準備を始めるクリントとケイト・ビショップ。3話でも登場したピムテック製の矢が再登場した他、予告で確認されていたスターク製の矢も登場し、ケイト・ビショップは3話での不便を改善するために「エアバッグ」「凍結」「フラッシュ」「氷壊」などのラベルを用意しています。

準備をしながらケイト・ビショップの覚悟を確認するクリント。ケイトは、スーパーパワーのないホークアイが弓矢でチタウリたちと戦う姿を見て、「ヒーローとはスーパーパワーを持つ人でははなく、正しいことを勇敢にやり通せる人のこと」だと学んだと言います。その覚悟を認めたクリントはケイト・ビショップを同行させて、ビショップセキュリティのクリスマスパーティ会場へと向かいます。

パーティ会場にて

会場に到着した2人に加え、このシリーズの準レギュラーとも言えるラーパーズの面々もウェイターとして参加し、手伝ってくれていました。不思議なことに逮捕されていたジャック・デュケインも釈放されて参加していました。殺人容疑での逮捕から一日で釈放されているのは謎ですが、ジャックもまたニューヨークのハイソサエティな人間のひとりとして、社会的に何か大きな力を持っているのかもしれません。

そして向かいのビルにはカジがライフルを持って現れ、会場となっているビルにはトラックスーツ・マフィアの連中が続々と到着。さらにエレーナも会場に到着、受付を担当していたラーパーズのオーヴィルは素通ししてしまいますが、聞かされていなかったのであれば仕方ありません。

エレノアと合流したケイト・ビショップは「ママを助けたい」と真相を掴んだ事を明かします。その場にジャックも現れますが、エレノアは動揺し、もはやジャックにはお構いなしになってしまいます。

この一帯にこのシリーズの主要キャラクターが集結した所でカジの発砲を皮切りに、視聴者的パーティータイムがスタートします。

エレーナvs.ケイト・ビショップ

会場が騒然とし、来客たちが避難する中、ケイト・ビショップはエレーナを見かけて後を追います。クリントの暗殺をやめさせたいケイト・ビショップですが聞き入れては貰えません。

力づくで止めさせたいケイト・ビショップに対して、エレーナの能力は遥かに上で空回りを続けます。気になるのはエレーナのほうで、実際は彼女のスキルやブラックウィドウのツールを使えばケイト・ビショップを無力化して任務を遂行できるはずです。そうしないのはエレーナのポリシーなのか、あるいはエレーナの所属する組織のやり方なのか、今後の展開に注目となりそうです。

かつては「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の空港シーンや「アベンジャーズ/エンドゲーム」のヴォーミアにてクリントとナターシャの対決を見てきましたが、本作ではやくも二代目同士の対決を見ることになりました。

なお、エレベーターから出る際にエレーナがケイト・ビショップに放った「cyka」という言葉は英語でビッチに相当する言葉で、日本語字幕では「クソ女」と表現されています。「ブラックウィドウ」でナターシャにバイクの鍵を盗まれていた時は英語で姉のことをビッチと呼んでいました。

エレーナとケイト・ビショップの取っ組み合いが始まった 「Tanner, Dees, & Associates」はタナー・ビーンさんとコートニー・ディーズさんの名前を表示していると考えられます。タナーさんは本作の作家兼エグゼクティブストーリーエディターであり、コートニーさんはセットの装飾制作アシスタントとして参加しています。

©2021 MARVEL,Disney

エレーナに続くようにビルから飛び降りたケイト・ビショップでしたが、ヒーロー着地するにはまだ早かったようでポーズは決まりませんでした。

ケイト・ビショップvs.トラックスーツ・マフィア

エレーナには手も足も出ないケイト・ビショップでしたが、トラックスーツ・マフィアに対しては滅法強く描かれました。イマジン・ドラゴンズのファンだったマフィアメンバーは結局マルーン5のライブに行くことで落ち着いたようですが、そんなコミカルなシーンを入れつつも数人をあっという間に倒してしまいます。

加勢に来たマフィアに銃を突きつけられピンチを迎えてしまいましたが、ジャック・デュケインの介入により助けられます。しかし、マフィア相手とは言え、殺人容疑で捕まった翌日に剣を振り回して大丈夫なんでしょうか。古い時代劇のような大げさな出血表現こそありませんが、マフィアのひとりのジャージは真横に切り裂かれており、模造刀などではないことを示しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

オウル

窓から飛び出したクリントですがワイヤーが切れてクリスマスツリーに突っ込んでしまいました。その中にはフクロウがいて、不思議そうにクリントを見つめていました。

©2021 MARVEL,Disney

コミックにはオウル(日本語でフクロウ)の異名を持つリランド・オウルズレイというヴィランが存在し、キングピンの金庫番としてスパイダーマンやデアデビルなどと戦いますが特に関係はなさそうです。

 2020年の現地ニュースによると、クリントが引っかかったツリーのもとになっているロックフェラーセンターのクリスマスツリーは、ニューヨーク州オニオンタで伐採されマンハッタンに運ばれてきましたが、到着してからフクロウが住み着いていた事が発見され保護されています。

このフクロウがクリントに敵対的であればダブルミーニングのようにも考えられましたが、今回はただ実話にインスパイアされただけのように思えます。

ショータイム

ツリーから強制的に降ろされたクリントとケイト・ビショップがスケートリンクで合流し、トラックスーツ・マフィアも集まってきます。この時クリントの背後が映され、以前にジェレミー・レナーさんが公開していたS.H.I.E.L.D.の矢筒を使用している事がわかります。

©2021 MARVEL,Disney

S.H.I.E.L.D.自体が帰ってくる事はありませんでしたが、言及の多い作品になっていました。そして「マイティ・ソー」(2011年)でホークアイがデビューしてちょうど10年、ようやくコミック通りのコスチュームとなりましたが、残念なことにマスクは再現されませんでした。

また、10年目にして初めて見せるトリックアローが画面を彩り、マフィアたちを次々と撃破していきます。最後に突っ込んできたトラックをピム・アローで小さくしますが、戻し方はわからないようでスコット・ラングに聞く必要があるようです。

第2ラウンド

あらかたのトラックスーツ・マフィアを撃退した所へカジたちが到着。クリントは4話でブーメランアローのあとに話題にしていたスプリットアローも今回実用化して採用し、それを用いて応援に駆けつけたマフィアを排除しました。ケイト・ビショップは「それは無理だ」と考えていましたが、さすが師匠と言った所でしょうか。

クリントとカジの直接対決が再び始まると思いきや、影を潜めていた女性陣が割り込んできます。エレーナはクリントに襲いかかり、マヤはカジと対峙します。

「姉さんに何があったのか」問うエレーナ。真相を知りたいという事はヴァルの言うことを完全に信用しているわけではないと言えそうです。「お姉さんは命と引き換えに世界を救った」と返すクリントですが、しかしエレーナはこれも信用できません。そもそも論としてナターシャの死を受け入れられてないようです。

一方のマヤはカジと「すべてを水に流して一緒に生きたい」と明かしますが、カジはこれを受け入れられません。どこかでそうしたいという表情を見せながらも、カジにとってトラックスーツ・マフィアは人生そのものだったようです。

以前にマヤは父親から「ふたつの世界を同時に行き来出来る」と教えられましたが、カジは「両方の世界を歩くことは出来ない」とそれを否定してしまいます。己を貫き、近くにあった矢を拾ったカジは襲いかかりますが、うまく捌かれて自分の腹を刺してしまいました。

ケイト・ビショップvs.キングピン

MCU版のキングピンの能力についてその起源などの説明はありませんが、コミックのキングピンはただ鍛錬によってのみ、その能力を獲得しています。つまりスティーブ・ロジャースのような薬もなければ、トニー・スタークのようにテクノロジーで強化しているわけでもありません。もちろんミュータントやインヒューマンのような特殊な能力もありません。

しかしかつてウィンター・ソルジャーが見せたようなダイナミックな車のドアの開け方を視聴者に見せつけ、エレノアに話をしようと迫るキングピン。そこへケイト・ビショップが到着し、矢を放ちますがまったく効いた様子がありません。コミックのキングピンは力士のように筋肉の鎧に覆われているとされており、MCU版でもそういった設定になっていると考えられそうです。娘のピンチを救うべく、エレノアがキングピンを車で跳ね飛ばしますが、やはりこれもさほど効果がありませんでした。

なんとか食らいつくケイト・ビショップでしたが、体術ではキングピンには叶わず、矢はすべて奪われて折られてしまいました。しかし隙きを突いてカフスボタンを奪い取り、クリントからならったコインの投擲術を応用して「特上の危険」の矢を起動し、文字通り一矢報いるのでした。Netflixの「デアデビル」のキングピンはカフスをコレクションしていた事もあり、そのカフスが最後の攻撃になっているのはファンサービスだと考えられます。

そしてケイト・ビショップはクリントに言われたようにヒーローとして辛い決断をし、母親を逮捕させる事で母娘の物語はひとまず幕を下ろしました。

クリントとエレーナの決着

「なぜ姉を止めなかったのか」問われるクリントは「彼女のほうが上手だった」答えます。事実として、クリントはエレーナにも手も足も出ない状態で、S.H.I.E.L.D.のエージェントよりもレッドルームのウィドウのほうが戦闘力が高いようです。

とどめを刺すべく銃を出したエレーナでしたが、クリントは咄嗟に秘密の口笛を吹くことでエレーナの手が止まりました。ナターシャが秘密を明かした相手だとようやく認識して、話を聞く態勢へと変化していきます。

結局のところ、エレーナは自分がいればナターシャの死を止められたと悔やんでいました。しかしクリントの「彼女の意志は鋼だ」という言葉に強く共感したエレーナはようやくナターシャの死を受け入れ、立ち去っていくのでした。

エレーナがどのような組織に所属しているのかは不明ですが、任務失敗のまま帰還して無事なのかは心配な所です。あるいはこれがきっかけで組織を抜け、ヒーローへと転じるのでしょうか。

キングピンとマヤ

「特上の危険」の矢を持ってしても、キングピンは一時的に気絶しているだけでした。よろめきながらも現場から逃走したキングピンの前にマヤが姿を現します。

マヤはキングピンに銃を突きつけますが画面は切り替わり、クリスマスの街が映される中でキングピンのセリフを遮るように銃声が響き渡ります。

コミックでも父親殺しの真相を知ったマヤはキングピンに発砲しています。

©MARVEL,Disney

 

MCUのキングピンがこれにて退場になるかは不明ですが、放送されなかったポストクレジットシーンによるとキングピンは生きていると設定されていたようです。ちなみにコミックでもこのシーンのあと、失明はしましたが生存していました。

パーティの結末

なんとか一件落着したトラックスーツ・マフィアによるパーティ会場襲撃事件。

ラーパーズのウェンディがジャックの剣さばきを見てスカウトしていますが、このシーンはコミックではヴィランの二人でありながら、結局は味方という形となった、コミックファンを翻弄する二人でした。

©2021 MARVEL,Disney

救急車の傍らで応急処置を済ませているクリントとケイト・ビショップ。クリントは「時々、自分のあらゆる点をよくする特別な人に出会う」とケイトの事を指して話し始めますが、最後には照れてしまったのか、衣装を作ってくれたミッシーのことにしてしまいます。そして、一人でキングピンと戦った「相棒」に対して「誇りに思う」と告げるのでした。

エピローグと時計の持ち主

クリスマスになんとか間に合ったクリントと、同行してきたケイト・ビショップとワンコ。ここに来てようやくコミック通りにラッキーという名前が与えられる事になりました。

そして第1話から登場していたキーアイテム、ロレックスの時計の謎がここに来てようやく明かされます。

時計の裏にはS.H.I.E.L.D.のマークと共に19の番号が表示されており、ローラ・バートンがS.H.I.E.L.D.のエージェント19だった事を示しているようです。エージェント19とはコミックで言う所のモッキンバードことバーバラ・”ボビー”・モースで、クリントと結婚している時期がありました。ボビーはドラマ「エージェント・オブ・シールド」でも実写化され人気を獲得し、単独シリーズも計画されていましたが、演じていたのはエイドリアンヌ・パリッキさんでした。

細かく見るとコミックではエージェント19=モッキンバード=ボビーで間違いありませんが、「エージェント・オブ・シールド」のボビーはコードネームで呼ばれた事はなく、クリント・バートンとのエピソードは一切ありませんでした。ただし、コミックのモッキンバード同様にバトンによる戦闘を得意としていました。

一方で今回はローラ・バートン=エージェント19がほのめかされただけで、他の情報はありません。今後のMCUで新たなエピソードの登場に期待がかかっています。

MCUはマルチバースによってキャラかぶりすら公式に受け入れる世界観を作り上げたため、今後リンダ・カーデリーニさん演じるエージェント19と、エイドリアンヌ・パリッキさん演じるボビーが同時に登場する可能性も否定できません。

そして結局のところ、トニー・スタークはこの件に関して正解でした。映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でクリントの自宅に避難した際に、初対面のローラに対してトニーは「彼女もエージェント、だろ?」と発言していました。バートン夫妻がこれに対して返答する事はなく、この映画から6年を経て物語上で回答が示されました。

ちなみにS.H.I.E.L.D.の全てのエージェントにコードナンバーがあるわけではありません。実写版で有名所だとMCUでシャロン・カーターがエージェント13、「エージェント・オブ・シールド」でウォードと恋仲になったキャラ・パラマスがエージェント33でした。

多くのS.H.I.E.L.D.メンバーはエージェント・カーター、エージェント・コールソン、エージェント・シットウェル、エージェント・メイなどのように名前がそのまま使われています。

そして肝心のケイト・ビショップのコードネームについていくつかアイデアが連呼されましたが、クリントの「いいの思いついた!」というセリフとともにホークアイのロゴが表示され、コミック通りホークアイを名乗ることを示唆しています。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」の印象的な冒頭シーンから始まったクリントの悲劇。その始まりを告げた的にラストでフォーカスされて、この物語は幕を下ろしました。

ロジャース・ザ・ミュージカル

ポストクレジットで流されたのは1話でクリントと子供たちが鑑賞していた「ロジャース・ザ・ミュージカル」の楽曲「Save The City」のフルバージョン。

第1話の配信後に音源のみのフルバージョンがYoutubeなどで公開されていますが、映像もフルに用意されていたようで、マーベル・スタジオからのハッピーホリデーとしてここに挿入されていました。

ちなみに客席に時折映るのは人物は「Save The City」の作曲を手がけたマーク・シャイマンさん。映画「天使にラブ・ソングを…」(1992年)やミュージカル「ヘアスプレー」(2002年)などの楽曲を手がけた人物です。

リース・トーマス監督によると、当初はこのミュージカルが挿入される予定ではなかったとの事で、別の映像が撮影されていたようです。


ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

トム・ホランドさん、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレについて「話せなかった事がたくさんある」と語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の主演を務めるトム・ホランドさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューの中で、本作のネタバレについてずっと話をしたかったと明かしました。

※これより先は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

ホランドさんはインタビューで次のように語っています。

みんなが観たからこそ、映画の話ができるのも嬉しい。今まで秘密にしていたことで、話していないことがたくさんあるんです。アンドリュー(・ガーフィールド)とトビー(・マグワイア)と僕は、一緒に仕事をする中で最も素晴らしい経験をしたんです。このキャラクターを大スクリーンで演じたのは僕ら3人しかいないし、それによって兄弟愛や特別な友情が生まれ、お互いを知っているだけでは済まされないんです。

ホランドさんは続けて、「僕ら3人だけが持っている共通の経験があって、そのつながりのおかげで、撮影現場での関係は-きっとスクリーンでも伝わると思うけど-まるで昔からの兄弟みたいだったんです」と語っています。そして、「正直なところ、あれは私のキャリアのハイライトでした。1000人の観客の前で、僕をステージに上げてください。これまで語れなかった話がたくさんあります。この映画について話し続けたいと思います。」と続けました。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公式あらすじは以下の通りです。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター<スパイダーマン>はミステリオを倒したが、彼が遺した偽映像をデイリー・ビューグルが公開したことで、ミステリオ殺害の嫌疑をかけられる。ピーターがスパイダーマンの正体であることも暴かれてしまい、彼の生活は一変してしまう──

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 に日本公開予定です。

ソース:Oscars: ‘Spider-Man: No Way Home’ Team Plans Best Picture Push, Tom Holland Open to Hosting (Exclusive)

ドラマ「ホークアイ」監督がローラ・バートンの未来について言及

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のリース・トーマス監督がシーズン1最終話で明かされたローラ・バートンの秘密と、その未来に何を意味するのかについて、マーベルとのインタビューの中でコメントしました。

監督は、その言及がMCUのエキサイティングなところの一例であることを次のように述べました。

マーベル・シネマティック・ユニバースの魅力は、マーベルであること、そしてコミックがとても奥深いことです。宇宙のようなものです。私が好きなのは、番組の準備をしているときに、これらのアイデアが導入されることです。

トーマス監督は、ローラ・バートンのバックストーリーを広げたいという「明らかな願望」があることを指摘し、この報酬はMCUの将来におけるエージェント19の「さらなる活躍を期待するもの」であると述べました。

この数年間、彼の妻として彼女を見てきましたが、明らかに(彼女のバックストーリーを)広げたいという願望がありました…我々は彼女についてもっと知るべきです。家で子供たちと過ごすだけでなく、彼女にはもっと多くのことがあります。それはシーズンを通していじくり回す楽しい小さなことで、最後にもっとキャラクターを植え付けることを約束する、また素敵な小さな見返りでした。

ローラ・バートンを演じるリンダ・カデリーニさんは 2020年6月 に行われた海外メディア Collider とのインタビューの中でMCUへの再登場への意欲を見せつつも、「再登場はないと思います。ファンは私よりスーパーヒーローを見たいはずですから」とその時点ではオファーがない事を明かしていました。この時点ではまだローラは一般人だと演者自身が思っていた事を示しているようです。

ローラがS.H.I.E.L.D.のエージェント19だった事で、S.H.I.E.L.D.の元長官が主人公となるドラマ「シークレット・インベージョン」で新たな事実が描かれたりもするのでしょうか?

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:公式

ドラマ「ホークアイ」のポストクレジットシーンに更に別のプランがあったことが明かされる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1の最終話が先日配信され、ポストクレジットのおまけ映像として本作の劇中劇「ロジャース・ザ・ミュージカル」のフルバージョンが公開されました。これは当初の予定と異なると監督が明かしていましたが、別の制作スタッフからさらなる別プランがあったことが明かされました。

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、ドラマ「ロキ」、そしてドラマ「ホークアイ」のヴィジュアルエフェクトを担当しているイレイナ・スコットさんは自身のツイッターで以下のような投稿をしました。

「ホークアイのフィナーレのポストクレジットでは、フクロウが兄弟を巣に連れて行くことになっていたのですが、カットされてしまってちょっと残念です。」との事。

巣に連れて帰られるとなかなか残酷な運命が待ち受けていたように思えますが、兄弟たちの未来に光はあるのでしょうか。

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