ドラマ「ミズ・マーベル」、「エージェント・オブ・シールド」のVFXアーティストが類似点を指摘

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」や、ABC制作のドラマ「エージェント・オブ・シールド」のVFXを担当したケヴィン・ユイルさんが海外メディア The Direct とのインタビューに応じ、配信当時も話題になったカマラ・カーンのオリジン変更問題について言及しました。

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ユイルさんは「面白いことに私達の会社は『エージェント・オブ・シールド』の全シーズンの制作をしてきました。パイロット版の頃からです。」と前置きしつつ、「『ミズ・マーベル』においてマーベル・スタジオがテリジェネシスと言い出したわけではありませんが、社内では『テリジェネシスに似ているね』と話していました。前のはもっと火山っぽい見た目でしたけどね。」とVFXの制作現場でもその類似点について話し合っていたことを明かしました。

さらに、「マーベル・スタジオがインヒューマンズかX-MEN、どちらの方向にカマラを進めようとしているのかは、私達の権限では知るよしもありません。」とカマラ・カーンのオリジンがどちらに向かうか分かっていない事を明かしました。

「ミズ・マーベル」は配信前からカマラ・カーンがインヒューマンではないと報じられており、配信されたドラマでもコミックのインヒューマンたちがテリジェネシスによって能力を獲得するといったプロセスが描かれることはありませんでした。

しかし同時期に劇場公開された映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」ではマルチバース上の人物ではあるもののインヒューマンズの王であるブラックボルトが登場するなど、マーベル・スタジオが彼らをどう扱っていくのか伺いしれない状態にもなっています。

「ミズ・マーベル」6話の記事でも紹介したように、コミック「ミズ・マーベル」の原作者であるサナ・アマナトさんは「2012年か2013年、G・ウィローと私がカマラのキャラクターについて考えていた時、元々はカマラをミュータントにしたかったんです。」とコミックでインヒューマンとして活躍しているミズ・マーベル/カマラ・カーンが元々はミュータントという原案だった事を明かし、MCU版での展開は「だからこそ、この展開が実現した」とも話していました。

今のところはインヒューマンにしてもミュータントにしても数が出揃っておらず、コミックではミュータントであるワンダにしても何者であるかはハッキリとしていません。また、インヒューマンの中でも人気のクエイク/デイジー・ジョンソンがMCUに登場するといった噂も長い間囁かれており、ふたつの種族がMCU上でどのように描かれていくのか、今後の展開には注目となりそうです。

ドラマ「ミズ・マーベル」シーズン1は全話ディズニープラスで配信中です。

ソース:Agents of SHIELD VFX Artist Addresses Alleged Ms. Marvel Connection (Exclusive)

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、レイバーデー週末興行収入のトップから陥落

ソニー・ピクチャーズのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の The More Fun Stuff Version が米国にて公開され、現地時間月曜日の午前にレイバーデーの週末興行収入の結果が発表されました。それによると、土曜日時点のデータで1位を記録していた「ノー・ウェイ・ホーム」ですが、最終的に「トップガン マーヴェリック」に追い抜かれてしまったと報じられています。

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海外メディア Deadline によると、今夏2番めに振るわなかったこの週を最終的に制したのは「トップガン マーヴェリック」。さらに、2位には「ブレットトレイン」が浮上しており、土曜日時点で1位だった「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Version は最終的に3位の位置に落ち着いたと報じています。

トップガンが前日比+60%となっている反面、スパイダーマンはー60%と対称的な数値を記録しており、スパイダーマンの観客が土曜日のナショナル・シネマデーに集中し、ほとんどの観客がフルプライスではなく3ドルで映画を見たと記事は分析しています。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Version のオンライン上のファンの反応は賛否両論になっており、良かったとするものから無価値だったするものまで二分されているようです。

ポジティブな意見としては「もう一度大画面で見ることが出来てよかった」、「ピーターの同級生のシーンは価値があった」などの声があげられる一方で、ネガティブな意見としては以下のようなものが見受けられています。

※これより先は映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Versionのネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

@GermainLussier 氏は、拡張されたカットの多くは「ヴィランが到着する前の段階」にあると指摘、これにより映画のテンポが悪くなり、カットされた理由がわかるとしています。

@DoomBlazer23 氏@RangassamyJ 氏は、 この映画は「More Fun」ではない、つまり楽しくないとし、理由として追加シーンの大半はピーターを苦しめ、憂鬱にするだけであり「More Mid」や「More Depressing」と名付けるほうがふさわしいとしています。

ファンがこのエクステンデッド版に何を期待していたかによってその反応は様々なようですが、実際にオリジナル版は高評価を得て記録も打ち立てています。そして詳細は不明ながらも、スパイダーマンの物語はまだ続くことが発表されているため、4作目が「ノー・ウェイ・ホーム」よりも「More Fun」になることに期待したい所です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Version は 2022年9月9日 日本劇場公開予定です。

ソース:‘Top Gun: Maverick’ Silences ‘Spidey’ For No. 1 Labor Day Win; Tom Cruise Pic At $701M, Ahead Of ‘Black Panther’; Nat’l Cinema Day Fuels 10.5M Weekend Admissions – Monday AM Box Office Update

映画「ソー:ラブ&サンダー」よりフリッガとベイビー・ソーのコンセプトアートが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」より、赤ちゃんのソーと母親フリッガのコンセプトアートが公開されました。コーグが語るソーの物語のシーンで短い時間だけ登場したフリッガのバトルドレスをじっくり鑑賞する事が出来ます。

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アートはアーティストのジョネイ・バカラドさんが自身のInstagramで公開したもの。

バカラドさんは「若き日のフリッガと赤ん坊のソーのオリジナルコンセプト。これはとても楽しい仕事でした。コーグのプロローグでは、ママの戦いが描かれていて、ベイビーソーもママに加わります。若き日のフリッガは、@chaniqueg が素晴らしいキャスティングで演じてくれました」とコメント。

若き日のフリッガを演じたチャニク・グレイリングさんは自身のInstagramにて撮影の舞台裏写真を公開しています。

また、The Direct によると、ベイビー・ソーを演じたのはディズニーのCEOボブ・チャペック氏の孫にあたるキャメロン・チャペックちゃんとの事です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」の Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定。日本のディズニープラスでの配信は 2022年9月8日16時からの予定となっています。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Version が米週末興行収入でトップに

9月2日より米国の映画館にて公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Version がレイバーデイの週末に米国興行収入で1位を記録したと、海外メディア Variety が報じました。

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記事によると、ソニーは11分間の映像を追加して映画を再リリースし、一部のコミックファンを魅了。週末に3935の劇場から600万ドルを集めました。「ノー・ウェイ・ホーム」は、月曜日に760 万ドルで週末を終えると予想されています。

この期間、特にメジャーな作品の公開がなかったこと、そして9月3日のナショナル・シネマズ・デーによる映画チケットがわずか3ドルで入手出来るというサービスも相まった結果と指摘し、ソニーは賢い選択をしたと伝えています。

なお、2位はロングヒットを続けている「トップガン マーヴェリック」で、米国では旧作が1位2位を占める結果となりました。3位は「ブレットトレイン」と「DC がんばれ!スーパーペット」の争いになっています。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」The More Fun Stuff Version は 2022年9月9日 日本劇場公開予定です。

ソース:‘Spider-Man: No Way Home’ Tops Dismal Box Office After Nine Months Away

映画「ソー:ラブ&サンダー」より新たな削除シーンの映像が公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のBlu-ray発売を記念して、海外メディア People 経由で特典映像としてディスクに含まれている削除シーンのひとつ「Fighting For You」が公開されました。先日は別の削除シーンも公開されました

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ソーとベッドに横たわるジェーンのシーンは公開バージョンの後半にあったものですが、ここにゼウスが登場しているという事は元の物語がかなり異なる流れであったと考えられます。

カーテンの裏で話を盗み聞きしていたゼウスはソーに対して「ついてこい。お前が必要なものがあるかもしれない」と話しています。

これはゼウスの怒りがソーに向いていない事を示唆しており、ソーが必要なものとは公開バージョンでもソーが求めていたゼウスの武器サンダーボルトを指している可能性と、ジェーンを治療出来るマジックアイテムのようなものの可能性が考えられます。

公開バージョンのゼウスとまるで違う態度である事から、ハーキュリーズ(ヘラクレス)の登場にも影響があったと考えられる興味深い削除シーンとなっています。

映画「ソー:ラブ&サンダー」の Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定。日本のディズニープラスでの配信は 2022年9月8日16時からの予定となっています。

ドラマ「シーハルク」のアボミネーションが本当に改心したのか分からないと演者が語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」でアボミネーション/エミル・ブロンスキーを演じているティム・ロスさんが、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューで、エミルが本当に変わったかについて知らない事を明らかにしました。

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ロスさんは「彼らは僕に即興演技をさせて遊び、ふざけていたので『エミルは善人になったのだろうか?』と、常に疑問でした。彼はここで真実を語っているのだろうか?どこへ行くんだろう?という感じでした。」と撮影当時を振り返りました。

エミル・ブロンスキーが過去の自身の行動に対して本当に正直に反省しているのかという質問に対して、ロスさんは「それが楽しい所だね。でもそれは答えられないな。彼は非常に長い間、最高警備の独房に閉じ込められていました。そのことが、誰かに何をもたらすのか?その結果、彼はどうなるのか?そして今、この男は誰なのか?彼を信じるべきなのか、信じないべきなのか?」と明確な回答を避けました。

そして、「それは視聴者たちが見届ける事です。いたずらはずっとそこにあり、これからも続きます。今にわかりますよ。うまくいくことを願っています。今はそれしか言えません。」と、エミルの物語がまだ続くことを示唆しました。

また、映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」にて10年以上の時を経てキャラクターを再演した事について、「僕はシャン・チーを見ていません。まったく知りませんでした。普段から自分が出ている作品を見ることがないんです。COVIDの最中に、ほんの数分、サウンドスタジオでみんなと一緒に過ごしました。楽しかったですよ。」と語りました。

そして最後に、ブルース・バナー役が「インクレディブル・ハルク」で共演したエドワード・ノートンさんからマーク・ラファロさんに変わっている事について、「素晴らしいものでしたよ、彼を見た時少し混乱しましたが。撮影中に何度もやり取りしましたが、どれが採用されたかは分かりません。そんな感じですごく面白いものでした。でも聞いてください、僕は二人の素晴らしい俳優と仕事しました。エドワードもマークも素晴らしい俳優です。マーク・ラファロとはずっと一緒に仕事したいと思っていましたし、ようやくそれが実現しました。」と二人のブルース・バナーを賞賛しました。

「インクレディブル・ハルク」のイベント後に逮捕、収監されていたエミル・ブロンスキーは「シーハルク」3話にて改心していると判断され、仮釈放が認められました。一方で看守や囚人、文通相手に対してある種のマインドコントロールをしているような表現もされています。それはワンダ・マキシモフのような特殊能力ではなく、現実でもしばしば耳にするような技術的なマインドコントロールだと考えられますが、大抵はよくない事に利用されるものです。

エミルの物語がこの先どこへ続いていくのか、残りの6つのエピソードに注目です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2022年9月8日 配信予定です。

ソース:Tim Roth talks returning to Marvel as Abomination for She-Hulk: ‘I love my career being chaos’

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のVFX制作過程が公開

ルーカスフィルムの子会社でもあるVFX制作会社 Industrial Light&Magic 社が公式Youtubeチャンネルにて、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のVFXメイキング動画を公開しています。

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動画ではマルチバースの街並みやイルミナティ本部での戦いを中心に、本作のVFXがどのようにして制作されたかを垣間見ることが出来ます。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、3話のチェックポイント

2022年9月1日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード3「The People vs. Emil Blonsky(邦題:エミル・ブロンスキーの仮釈放)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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地下闘技場の流出映像

2話のラストでは「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の1シーンの映像の流出し、アボミネーション/エミル・ブロンスキーが脱獄していた事が世間に知られてしまいました。

この闘技場はシャン・チーの妹シャーリンがマカオで経営していた「ゴールデン・ダガーズ・クラブ」にあり、シャン・チーとケイティを案内してくれたジェイジェイは、「全試合をダークウェブで世界中にマルチ配信、何千人もが賭けをしている」と説明していました。

脱獄も違法なら、脱獄した先で関わっていたのも違法行為でしたが、エミルはこれを頼まれてしょうがなくと弁明し、ソーサラースプリームのウォンの名前をあげるのでした。

ウォン

配信前に公開されていた公式クリップより明らかになっていたウォンの職歴

映画「ドクター・ストレンジ」でカマータージの書庫の番人として登場した以前は、アメリカで広く展開している小売店「ターゲット」で販売員をしていたとのこと。ターゲットはアメリカでどこにでもあるようなスーパーの大手チェーン店で、そのカマータージ店で働いていたようです。

ウォンがショップ店員からソーサラーに転身した経緯については明かされていませんが、彼のオリジンストーリーも興味深いものであり、今後のストーリーで明かされるか、スピンオフ作品などに期待したい所です。

カメオ

今回も冒頭から第4の壁を破り、ジェニファーは「これは毎週誰かがカメオ出演するような番組じゃない。」と指摘し、余計な期待をしないこと、そして「主人公はわたし」である事を視聴者に念押しします。

そうは言っても予告でウォンやデアデビルなどを見ているこちらの期待度は高く、今後も何かあるのではと思わざるを得ません。

なお、本作のプロデューサーを務めるジェシカ・ガオさんはデアデビルの後は「MCUでは見られなかった、コミックからのキャラクター」が続くと明かしています。

ギデオン・ウィルソン

「シーハルク」のタイトルロゴが2話の「求職中の弁護士」から「弁護士」に戻り、世間のシーハルクに対するニュースが流されます。

その中で、アボミネーションを収監させた検察官として紹介されるギデオン・ウィルソン。コミックのギデオン・ウィルソンはキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンの弟にあたります。画像の左が番組司会者で右がギデオンです。

©MARVEL,Disney

今回登場したギデオンはサムよりも年上のように見えますが、実際コミックでもサムより年上に見える描写が多くなっています。コミックでは両親がなくなった後、サムは弟ギデオンと妹サラ(MCU版は姉に変更)を育てたエピソードがあり、大人になるとギデオンは父と同じ牧師になっています。

その後、ギデオンは息子を亡くし、亡くなった原因がハルクが輸血を拒んだせいだとして復讐を誓うも、後にハルクの主張が正しいと認め復讐心を捨てています。復讐の過程では米国政府によってガンマ兵器へと変えられました。

現段階でMCU版でもサムと兄弟であるのかは明かされていませんが、偶然コミックのキャラクターと名前が被ったのか、映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」へと続く何らかの伏線となるのかは今後慎重に見ていく必要がありそうです。

マロリー・ブック

ホリウェイに呼び出されたジェニファーは元同僚であるデニス・ブコウスキーと再会。ジェニファーには依頼したくないというデニスの前に姿を表したのが、マロリー・ブックです。

©MARVEL,Disney

コミックのマロリーはGLK&Hのトップ弁護士であり、負け知らずの凄腕でした。連勝記録は別事務所に所属していたジェニファーによって破られましたが、「シーハルクとしての活躍が陪審員の心情に影響を与えた」と主張し判決を取り下げるよう訴えた事など、これは2話でのホリウェイ氏のやり方に反映されています。

そして、GLK&Hの先輩弁護士としてマロリーはジェニファーとライバル関係となり、その後は事務所を出て独立。アベンジャーズを辞めて弁護士業に戻ったジェニファーを自身の事務所に迎え入れました。

MCU版ではすでにジェニファーが超人法律部のトップで、マロリーも同じ部署と紹介されています。

ウォンの証言

ポータルで登場したウォンはあっさりとエミルの主張を認め、「ソーサラースプリームの修行には好敵手が必要だった」と説明しています。

不思議な事に元の英語では「as part of my training to become Sorcerer Supreme(ソーサラースプリームになるための修行)」となっており、映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での「私(ドクター・ストレンジ)が5年間消えていた隙に彼(ウォン)がソーサラースプリームをやることになった」というストレンジの説明とやや食い違う事に気が付きます。

MCUのニュースで流れているのは映画「シャン・チー」の映像で、時系列である2024年の映像となります。この時点でウォンはソーサラースプリームなのでしょうか?

「ノー・ウェイ・ホーム」か「シーハルク」どちらかの説明が誤っている可能性がありますが、最初の脱獄がサノスの指パッチン(2018年)後すぐに始まり、ソーサラースプリームになるための修行に入り、なったあとも組手を続けていた、というパターンもあるかもしれません。

「シャン・チー」では試合後に、「次からは練習通りにパンチをコントロールしろ」とウォンがアボミネーションに助言している事から、この時が初めての対戦とは思えないところもひとつの要因となっています。

さらにウォンは「もう人々の記憶は消さない」と、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にまつわるエピソードに触れていきます。

ウォンも当然のようにピーター・パーカーの記憶は消えていますから、「ドクター・ストレンジがスパイダーマンのために何かの記憶を消そうとして大変な事になった」と認識しているのかもしれません。

そして「ドクター・ストレンジ」などで紹介されたミラーディメンションや「ソー:ラブ&サンダー」のシャドウディメンションに触れつつも、ジェニファーからは拒否されてしまいます。

ルナ・ザ・ライトエルフ

ライトエルフは映画「マイティ・ソー」でも紹介された9つの世界のひとつアルフヘイムに住まう種族で、映画「マイティ・ソー/ダークワールド」で戦ったダークエルフと対をなす種族です。

©MARVEL,Disney

米国のトップアーティスト、ラッパーのミーガン・ザ・スタリオンさんにシェイプシフトしてデニスを騙していたようで、ネタバラシの動画を「YouScreen」に投稿しているのをパグがチェックしていました。

このサイトの関連動画には前回登場したアイアンマンスリーズの靴のレビュー動画があり、投稿2日で8750回ほど再生されているようです。

そして今週の無料コミックもこのシーンのQRコードで公式サイトへジャンプします。

ソウルメイト

7人のソウルメイトこと伴侶達はサンダーボルツでもなければ予告に登場していた人物たちでもありませんでした。

しかし今回のエピソードで分かったのは、この予告が瞑想リトリートを開業出来ているという事。予告の人物たちはそこに訪れた客人たちといった所でしょうか。

仮釈放の審議

ジェニファーが持つ資料から、この審議が行われているダメージコントロールの刑務所がカリフォルニア州ロサンゼルスの管轄下に置かれている事が判ります。とすると、ドラマ「ミズ・マーベル」のクランデスティンやカムランたちは東のニューヨークで逮捕されたあと、西のロサンゼルスまで移送された事になるようで、特にカムランに限って言えば単身、再度ロサンゼルスまで戻ってきた事になります。

©MARVEL,Disney

カウンセラーや看守は、エミルが囚人たちに読み書きや瞑想、ヨガを教えた、相談に乗ってくれたなどの証言をし、彼が更生し変わったのだと主張します。

エミルはアボミネーションをコントロール出来るようになった事に加えて、マインドコントロールのようなスキルを獲得している疑いもあるシーンですが、仮釈放後どのような展開を迎えるのか注目です。

そしてウォンは証言する中で自分が脱獄させたと自白しており、今後罪に問われる可能性があります。ウォンが逮捕されてしまった場合は、ドクター・ストレンジがソーサラースプリームに戻るのでしょうか?

デニスとルナの裁判

仮釈放審議と並行して描かれるデニスとルナの裁判。

ルナの弁護士は外交特権を主張し、裁判官が「ここはニューアスガルドではない」と退けると、ルナは「アスガルドは場所ではない、アスガルドは民である」といったオーディンの名言を引用するも、「シーハルク」の作品性かルナのキャラクター性なのか、ギャグにしか聞こえない始末。

しかしルナの弁護士は手強く、それに対抗するパグの弁護によってデニスの間抜けさも際立っていきます。

なお、デニスが解約するというハリウッド・フックアップスはロサンゼルスを中心に展開するマッチングサービスだと考えられます。Hookup というワードには「つなぐ」といったような意味がありますが、スラングとしてそこから転じて「交際」や「ヤル」事を指します。

マフィアの銃撃

審議の閉会後、刑務所を出たジェニファーのもとにマスコミが殺到する中、シーハルクのパワーの起源について「マフィアの銃撃(英語版)」を指摘する女性リポーターがいます。

©MARVEL,Disney

これはコミックのシーハルクの起源となるエピソードであり、マフィアの銃撃によって重体になったジェニファーに、ブルース・バナーの血液を輸血したことでハルクの力を手に入れました。

ところが日本語吹き替え版では「殺人犯からパワーを入手したというのは本当ですか?」という謎のセリフに置き換えられています。

有罪判決

ジェニファーの証言にてルナは有罪、損害賠償請求が認められると共に、裁判官になりすましたことを理由に60日の禁錮刑のおまけ付きとなりました。

なりすましによって判決を操作しようとしたことが問題であり、シェイプシフト自体は日本のなりすましの現状と同様だと考えられますが、この判決はドラマ「シークレット・インベージョン」に影響を与えていくのでしょうか。

そして、傍聴席にはミーガン・ザ・スタリオンさんが本人役で登場しています。

仮釈放

二度とアボミネーションに変身しない事、そして変身を抑制する装置を身につける事を条件にエミルの仮釈放が認められます。

この装置を誰が作るかは疑問が残る部分です。ブルース・バナーは1話で装置を自作した事を明かしましたが、ブルースですらこれは自分専用のものでジェニファーの分を作れないとし、その上もう地球にはいません。

それにまつわるエピソードなしに装置が現れるのか、著名なキャラクターがこの装置を制作してくれるのかは今後の展開に期待です。

このような能力の抑制装置というのは主にX-MENのコミックでもよく登場し、X-MENの実写バージョンにおいても何度も登場しています。それらは一貫して首輪状の装置ですが、そのあたりにも注目したい所です。

レッキング・クルー

帰り道にジェニファーを襲ってきたのはコミックにも登場するヴィランチームのレッキング・クルー。

バールを手にしているのがリーター格のレッカー。鉄球を持っているのがサンダーボール、腕甲をはめているのがパイルドライバーで、ヘルメットがブルドーザー。

©MARVEL,Disney

画像では左から順にブルドーザー、レッカー、パイルドライバー、サンダーボールです。

1974年にコミック「ディフェンダーズ」でデビューした彼らは落雷によって能力を獲得しており、幾度となくソーと対峙してきたなかなかパワフルなヴィランチームです。MCU版はアスガルド産の建築ツールに依存しているようで、シーハルクにはあっさりと負けてしまいます。

そして、ブルースが懸念していたシーハルクの血が狙いであり、ボスがいる事が示唆され、これまでのコメディスタイルに少し怪しげな風が吹き始めた所で3話が終了します。

ミッドクレジットシーン

ミッドクレジットシーンでは今回ゲスト出演したミーガン・ザ・スタリオンさんが再登場。

ジェニファーと契約を交わし、オフィスでダンスする様子が描かれています。またエンディングの曲にもミーガンさんの楽曲「Body」(2020年)が使用されています。

なお、ミーガンさんの出演はタイタニア役のジャミーラ・ジャミルさんの呼びかけによって実現したようです。


ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2022年9月8日 配信予定です。

ドラマ「シーハルク」の監督、プロデューサーが本作の今後のカメオについて言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」のカット・コイロ監督とプロデューサーのジェシカ・ガオさんが、海外メディア TVLine とのインタビューの中で、本作のカメオに関して言及しました。

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コイロ監督は予告でも登場しているデアデビルについて、「デアデビルは今でも最大のサプライズであり、コミコンでも紹介されました。言っておきたいのですが、彼がすべてのファンの前のスクリーンに現れるのを見て、私が感じた安堵感はとても大きかったです。なぜなら、私はこの秘密をほぼ1年間守り続けてきたからです。」と語りました。

そして、デアデビルを超えるカメオがあるか質問されたジェシカ・ガオさんは「いいえ、私は観客を失望させたくありません。残りのカメオはコミックからのカメオであり、MCUでこれまでに見られなかったキャラクターです。」と明言しました。

ガオさんは以前の Entertainment Weekly とのインタビューでも「スタジオの計画でハルクが宇宙に行くのは私達にとっても都合の良いことでした。これはジェンのショーであり、ブルースのためのものではありません。彼を退場させる方法については頭を悩ませていました。彼が地球にいる限り、ファンは二人のやり取りを見たいと思ってしまうでしょう。」と語っていました。

先日配信された3話の中で主人公ジェニファー・ウォルターズが注意喚起したように、本作は毎週のカメオを楽しみにするような作品ではなく、あくまでシーハルクを中心とした彼女の物語である、というのが重要になりそうです。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2022年9月8日 配信予定です。

ソース:She-Hulk‘s Biggest MCU Cameos May Have Already Been Revealed

映画「ソー:ラブ&サンダー」の削除シーンがオンラインで公式リリース

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のBlu-ray発売を記念して、海外メディア IGN 経由で特典映像の削除シーンのひとつ「Looking for Zeus」が公開されました。

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大ベテラン俳優のサイモン・ラッセル・ビールさん演じるゼウスの末っ子デュオニソスとソー達のやり取りは、結局のところ物語に大きな影響がなかったとして、公開バージョンに含まれる事はありませんでした。

MCUにおけるギリシャ神話の神々の物語は今後もつづく事が示唆されていますが、デュオニソスが再登場するかどうかは不明です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」の Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定。日本のディズニープラスでの配信は 2022年9月8日16時からの予定となっています。