エムバク役ウィンストン・デュークさん、映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」に戻ることを認める

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー」に登場したエムバクを演じるウィンストン・デュークさんが、海外メディア Collider とのインタビューの中で、最新作「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」に出演する事を認め、脚本を読むのは「とても感情的だ」と語りました。

インタビューの中でデュークさんは、「脚本を読んでとても感動しました。撮影現場に戻るために荷物をまとめるのも感情的でした。でも、今はみんなちょっとした家族で、一緒に悲しんでいるし、本当に特別なものを作っているんです。」と述べました。

最新作の内容についてはほとんど明かされておらず、マーベルの発表によると、「唯一無二の国ワカンダと、1作目で紹介した豊かなキャラクターたちの物語を広げていく」との事。誰がブラックパンサーを引き継ぐのかは注目を集めているポイントで、予想されているのはコミックにも基づいている妹シュリ、実はワカンダの技術で生かされている説のキルモンガー、前作で王位の座をあらそったエムバクあたりの名前がよく挙げられ、バッキーが継いでも面白いなどのファン予想も稀に見かけます。

コミックのエムバクはマンエイプというヴィランであり、れっきとしたブラックパンサーの敵でした。MCU版では粗暴ではあるものの物分りがよく、仁義に厚いキャラクターとして共にサノスに対抗する様子も描かれていましたが、最新作でどういう立ち位置につくのかも気になる所です。

ヴィラン役にはテノッチ・ウエルタさんが起用されており、ワカンダの宿敵アトランティスの王であるネイモア・ザ・サブマリナーを演じるのではないかと噂されています。

映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」は 2022年7月8日 に米国公開予定です。

ソース:‘Black Panther 2’: Winston Duke Confirms Return of M’Baku in Marvel’s “Really Special” Sequel

映画「ブレイド」の監督としてバサーム・タリクさんの名が報じられる ─ パキスタン系新鋭監督

1998年から2005年にかけて公開された映画「ブレイド」シリーズのリブート版として制作が発表されているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版「ブレイド」の監督として、バサーム・タリクさんが予定されていると、海外メディア Deadline が報じました。

記事によるとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、「ブレイド」主演のマハーシャラ・アリさん、およびスタジオ幹部は、昨年秋に遡って何十人もの候補者と面談し、一時は脚本家と監督の選択肢を検討していましたが、最終的に両者を分離し、ステイシー・オセイ・クフォーさんを脚本家に起用しました。その後マーベルは監督候補者のリストを減らし、3月から6月にかけて再度ミーティングを行いました。最終選考に残った監督たちは、その間にミーティングと最終プレゼンテーションを行いましたが、最終的にはタリク監督のヴィジョンがすべての関係者を納得させたとの事。

◆参考動画

バサーム・タリク監督は1986年パキスタン生まれ。リズ・アーメッドさん主演の映画「Mogul Mowgli」の監督を務めましたが、それを含めても長編映画は2本しか制作しておらず、「ブレイド」に決定すれば3本目の映画製作となります。

一見すると経験不足のようにも思えますが、もともとマーベル・スタジオはそういった若い監督を連れてくるケースがほとんどでした。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のルッソ兄弟監督は3本の映画といくつかのTV番組を監督した経験しかありませんでしたし、ジェームズ・ガン監督やタイカ・ワイティティ監督が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で起用された当時もあまり名前が知られておらず、それが今や様々な賞を受賞する監督になっている事を考えると、マーベル・スタジオの才能を見抜く眼に今回も期待がかかります。

主人公のブレイドは人間と吸血鬼のハーフで、人間を守るためにヴァンパイアハンターとして活動を続けるダークヒーローで、かつてはウェズリー・スナイプスさんが主演し3作品がニュー・ライン・シネマで制作されました。旧シリーズでは吸血鬼がテーマでもあるため血に関する演出は相当なもので、ディズニー傘下でどこまで過激な表現が可能なのかといった点にも注目が集まっています。

映画「ブレイド」は公開日未定です。

ソース:‘Blade’: ‘Mogul Mowgli’ Helmer Bassam Tariq Is Marvel’s Choice To Direct New Film Starring Mahershala Ali As Iconic Vampire Hunter

映画「ブラックウィドウ」、興行成績が2週目で大幅下落、全米劇場所有者協会は非難声明を発表

先週公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の興行成績が大幅下落した事が各種海外メディアにより報じられています。先週、オープニング週末興行収入で全世界で2億1,500万ドルを稼ぎ、2021年1位を獲得していましたが、公開2週目の週末において、約67%の落ち込みを記録しました。

2021年7月9日に公開された「ブラックウィドウ」は、国内で8,000万ドルのオープニング興行収入を記録、また、プレミアアクセスでの購入でも6,000万ドルを獲得し、合計で1億4,000万ドルのデビューとなりあました。さらに、「ブラックウィドウ」の10日間の興行収入は、米国で1億3,200万ドル、海外では1億3,200万ドルを超えており、全世界での累計興行収入は2億6,400万ドルに達しています。

しかし2週目はそこから大きく下落し、Deadlineによると、「ブラックウィドウ」の米国での週末の興行収入は2,625万ドルで、この結果、「ブラックウィドウ」は、劇場版とHBO Max版が同時公開された「スペース・プレイヤーズ」に次ぐ2位となったとの事。

MCU作品の第2週目の週末の最大の落ち込みの記録は、これまで62%の落ち込みを記録した「アントマン&ワスプ」でしたが、特に劇場チェーンは「ブラックウィドウ」がディズニープラスで同時公開されたことを、この急落の理由として指摘しています。

この事態に対して全米劇場所有者協会(NATO)は声明を発表。NATOは「ブラックウィドウ」を「とてもよくできていて、評判が良く、待望の映画」と評する一方で、以下のように述べました。

このパンデミック時代の即興的な公開戦略は、ディズニーや同時公開モデルにとって成功であるという主張にもかかわらず、独占的な劇場公開は、映画のライフサイクルのあらゆるサイクルにおいて、すべての関係者にとってより多くの収益を意味することを示しています。

プレミア・アクセスの収益は新たに得られたものではなく、より伝統的なPVODのウィンドウから前倒しされたものであり、もはや選択肢ではないことを無視しています。失われた劇場での収益と、放棄された従来のPVODでの収益と合わせて、これらの質問に対する答えは、同時公開が、映画の存続期間中の視聴者一人当たりの収益において、ディズニーに負担をかけていることを示しています。

NATOは、この同時公開がなければ、「ブラックウィドウ」は1億ドルで公開され、最初の週末だけで1億3千万ドルを稼げたはずだと主張しています。劇場オーナーは「ブラックウィドウ」の公開計画に対して、公開前から不満を表明しており、こうした劇場とディズニーの緊張関係は今に始まったことではありませんでした。

NATOは、「海賊版がブラックウィドウのパフォーマンスにさらに影響を与えたのは間違いなく、まだ公開されていない国際市場での今後のパフォーマンスにも影響を与えるでしょう」とディズニープラスのデータをコピーした高画質、高音質、さらに公式の字幕や吹替音声付きという非常に高品質な海賊版が初日から出回っている事についても指摘。Deadlineでは被害額は2億ドルを超えるだろうと伝えています。

「最も重要な答えは、同時公開はという手法はパンデミック時代の遺物であり、パンデミックそのものとともに歴史に置いていくべきだということです。」と今回のディズニーの公開方法を否定し、締めくくっています。

作品を視聴する側からすれば視聴スタイルを自由に選択出来るのは利点であり、1年以上待たされた「ブラックウィドウ」は期待に応える作品だったと思います。しかしその数字には新型コロナウイルスの影響が色濃く反映されており、映画市場がまだまだ回復していない現状を示しています。

「ブラックウィドウ」の次に劇場公開されるMCU作品「シャン・チー/テン・リングスの伝説」については、今年の5月に「45日間の劇場による独占公開がされる」と発表されており、配給する側もまだまだ手探りの状態であることを表しています。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:Movie Theater Owners Blame Marvel’s ‘Black Widow’ Box Office ‘Collapse’ on Disney Plus Launch

ワンダ役エリザベス・オルセンさん、「ヤングアベンジャーズの計画はまだないと思う」と明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」で登場したワンダとヴィジョンの双子の息子達ビリーとトミーを皮切りに、MCUのフェーズ4ではコミックのヤングアベンジャーズのキャラクターがいくらか登場し始めています。そんな中、ニューヨーク・フィルム・アカデミーとのバーチャルQ&Aセッションで、エリザベス・オルセンさんは、ワンダの息子たちがヤングアベンジャーズにつながる可能性があるかどうかについて言及しました。

その中でオルセンさんは「私にはわからないわ。実際、ケヴィン・ファイギに聞いても、正直にわからないと言うと思います。」と述べています。

「彼らは本当に一度に一つのフェーズを計画し、それが完了した後、次のフェーズに移るのです。私の視点では、ヤングアベンジャーズの可能性はあると思いますが、彼らはまだそのための本当の計画を持っていないと思います。でも、彼らはすべての選択肢をオープンにしています。」と明かしました。

フェーズ4では既に「ワンダヴィジョン」でビリーとトミー、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でエリ・ブラッドリー、「ロキ」でキッド・ロキといったコミックのキャラクターが紹介され、今後公開される作品でも「ホークアイ」でケイト・ビショップが、「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」でアメリカ・チャベスが、「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」でキャシー・ラングがヒーローデビューする事が分かっています。

また、コミックではヤングアベンジャーズのメンバーではありませんが、ミズ・マーベルやアイアンハートなど10代ヒーローが今後のデビューを控えています。

一時期は「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」でヤングアベンジャーズがお披露目されると言った噂もありましたが、エリザベス・オルセンさんの予想どおりであればヤングアベンジャーズのデビューは早くてフェーズ5、もしくはそれ以降という事になりそうでしょうか。

ドラマ「ワンダヴィジョン」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Elizabeth Olsen Says Marvel Studios Doesn’t Yet Have a “Real Plan” for Young Avengers

ドラマ「エージェント・カーター」のリンジー・フォンセカさん、MCUのマルチバースが大好きだと明かす

ABC制作のドラマ「エージェント・カーター」に出演していたリンジー・フォンセカさんが海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中でドラマ「ロキ」で描かれたマルチバースについて質問され、そのアイデアが気に入っている事を明かしました。

フォンセカさんは7月30日配信開始のディズニープラスの新シリーズ「ターナー&フーチ」のインタビューの中で、先日配信された「ロキ」と「エージェント・カーター」の話題に触れられると、「素晴らしいわ。私はエージェント・カーターのファンをとても愛しています」と答えました。

フォンセカさんは「エージェント・カーター」でヘイリー・アトウェルさん演じるペギー・カーターの友人アンジー・マルティネリを演じていましたが、「ロキ」のフィナーレでMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のマルチバースが始まった事で、アンジーとペギーが一緒にいるユニバースがあると思うか質問され、以下のように答えました。

分かります、それは驚くべきことではありませんか?それは・・・私はそれが大好きです。マルチバースのアイデアは本当に大好きです。ヘイリーと一緒に仕事をすることは、毎日が喜びでした。「え?」と思うような奇妙な愛のつながりです。でも、ペギーやアンジーと一緒にいると、「オーマイガー!気に入ったわ」という感じでした。私は彼女たちのためにここにいるのです。

「ロキ」の第1話では、TVAでペギー・カーターの変異体の可能性が見られましたが、残念ながらそれ以上描かれる事はありませんでした。

「ターナー&フーチ/すてきな相棒」シーズン1は、2021年7月30日よりディズニープラスで配信開始、「エージェント・カーター」は全シーズン、ディズニープラスで配信中です。

ソース:Agent Carter’s Lyndsy Fonseca Still Loves Angie and Peggy Shippers

ドラマ「アーマー・ウォーズ」、ドン・チードルさんが開発「超初期」段階であると明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アーマー・ウォーズ」の主人公ジェームズ・ローズを演じるドン・チードルさんが、海外メディア Collider とのインタビューの中で、「アーマー・ウォーズ」の開発が「超初期」段階であると明かしました。

チードルさんはインタビューの中で「僕が知っているのは2週間以内に部屋にこもって、物語の背骨を折って、誰が、何を、いつ、どこでやるのかを実際に考え始めるということだけです。開発の超初期段階なので、ネタバレしたくても出来ません。何が起こるか分からないんです。」と述べました。

また、APエンターテイメントとのインタビューでは「興味深いものになるでしょうね。僕らはその番組がどんなものになるか話している所です。来年あたりから撮影が始まると思いますが、今はストーリーを練っているところです。その旅がどのようなものになるのか、この作品の反復がどのようなものになるのかを決めています。もちろん、(コミックの)『アーマー・ウォーズ』を知っている人は、このシリーズが何であるかを知っているでしょう。しかし、映画ではあまり見られなかったローディという人物を、どのように確立し、深く掘り下げていくかということも重要です。」と語りました。

「アーマー・ウォーズ」は現状で監督や脚本は不明で、公式発表されているのは「トニー・スタークが恐れた最悪の恐怖が現実になる」物語ということ。

コミックの「アーマー・ウォーズ」はトニーのアーマー技術が流出したことが原因で多くのヴィランが独自のアーマーを利用するようになり、社会が混乱。トニーはアーマー技術を悪用するヴィランを止めるために闘うのですが、徐々に暴走していき、一般市民に被害が及ぶなど、彼自身も破滅に向かっていくというストーリーとなっています。

MCUではトニー不在のため、ドン・チードルさん演じるウォーマシン/ジェームズ・ローズを中心に展開するようです。

多くのファンはこの番組に「アイアンハート」が登場するのではないかと考えており、敵役としてドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のラストで不穏な動きを見せたシャロン・カーターや、映画「アイアンマン2」の敵の一人、ハマー・インダストリーズのCEOジャスティン・ハマーが戻ってくるのではないかと考えています。

撮影時期が来年のどこか、という事を考えると、配信時期は早くて2022年内、あるいは2023年となりそうです。

今後も情報があり次第、このブログでお伝えして行きます。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」はディズニープラスで配信予定です。

ジャミーラ・ジャミルさん、ドラマ「シーハルク」への出演を認め、トレーニング映像を公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク」にジャミーラ・ジャミルさんがキャスティングされていると報じられてから約一ヶ月。ジャミルさん本人がSNS上で出演を認め、撮影に向けたトレーニング風景の映像を公開しました。

ジャミルさんは、アクションシークエンスの一部を撮影したTikTokビデオを投稿し、「こんなことが言えるなんて信じられませんが・・・」とコメントし、「Eye Of The Tiger」の曲に合わせてパンチやキックを繰り出しています。最後に「MCUの中で私のやり方で戦い、2022年にあなたのところに来ます!」と締めています。

役柄に関してコメントはありませんでしたが、ヴィラネスのティターニアを演じると報じられています。

「シーハルク」は1話30分のリーガル・コメディになると発表されており、主人公である弁護士のシーハルク/ジェニファー・ウォルターズをタチアナ・マズラニーさんが演じ、親友役にジンジャー・ゴンザーガさんがキャスティングされています。その他、MCUからハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロさんの登場と、映画「インクレディブル・ハルク」のヴィラン、アボミネーション/エミル・ブロンスキー役のティム・ロスさんも再登場することが発表されています。

「シーハルク」はすでに撮影が始まっており、撮影現場ではハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロさんの姿も目撃されています。

ドラマ「シーハルク」は2022年ディズニープラスにて配信予定です。

ドラマ「ロキ」、監督が「在り続ける者はイモータスではない」とコメント ─ タイムキーパーの声優も判明

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」のケイト・ヘロン監督が、第6話「とわに時を いつでも」に登場した在り続ける者の正体に関するファンセオリーに触れ、そうではないとコメントしました。監督は海外メディア Deadline とのインタビューの中で以下のように述べています。

在り続ける者はカーンの変異体ですが、技術的にはイモータスではありません。シルヴィに似ているよね。彼女は我々のストーリーに関連した独自のキャラクター。「在り続ける者」はコミックにも登場しますが、ショーでのバージョンは非常に異なっています。彼はイモータスに近い存在ですが、私たちのストーリーにとっては独自のキャラクター。そして、カーンはそのキャラクターの変異体です。

シルヴィも最初はレディ・ロキだと言われていましたが、厳密にはそうではありませんでした。在り続ける者もコミックを起源にしていますが、MCUバージョンとしてリニューアルされたキャラクターという事になりそうです。

また、在り続ける者がナサニエル・リチャーズなのか、カーンの今後はどうなるのか、「ロキ」シーズン2と「アントマン3」はどちらが先になるのか、という質問に対して「それは私にはわかりません。ケヴィン・ファイギに質問してください。」とコメントしました。

また、監督は在り続ける者が作り上げたタイムキーパーについて、Entertainment Weekly にこんな話を明かしました。

私にとってとても楽しかったのは、例えば『オズの魔法使い』を参考にしていたので、タイムキーパーの声はまだ決まっていなかったこと。私達は彼らをジョナサンにやってもらおう、彼は素晴らしいキャラクター俳優だからと。私たちは彼にすべてのキャラクターの絵を送ったのだが、彼はそれぞれのキャラクターにできる様々な声を送ってくれたので、とても楽しく、それは素晴らしいことでした。

作中で在り続ける者がタイムキーパーを作ったように、在り続ける者を演じたジョナサン・メジャーズさんがタイムキーパーの声を担当し、命を吹き込むという一人四役をこなしていた事が判明しました。

なお日本語吹替版でのタイムキーパーの声が誰なのかは明かされていませんが、在り続ける者の吹替を担当した中村和正さんは、自慢好きロキの声も担当されています。

ドラマ「ロキ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:‘Loki’ Season One Finale Postmortem: Director & EP Kate Herron On Whether He Who Remains Is Really Immortus

ソース:Loki director Kate Herron and star Jonathan Majors on his pivotal character’s wild debut

ジェームズ・ガン監督、「ガーディアンズ3」は更に重い話になるとコメント ─ ホリデースペシャルの進捗も

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督が、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューの中で、「今作は2よりも更に重い話になる」事を明かしました。

ガン監督はインタビューで以下のように述べています。

ガーディアンズ3は、脚本はずっと前から書かれています。何年もかけて少しずつ弄ってきましたが、基本的には3年前から変わっていません。実際、かなりヘビーな内容になっています。これまでよりもっと重い話なので、感情的なプロセスを経ることになるでしょう。

シリーズでは1作目にグルートを、2作目ではヨンドゥを失っており、それより重い話になると言われてしまうと、また誰かを失う事を想像せざるを得ません。

候補としてはまずロケット。彼は改造人間であり、寿命が長くないことを作中でロケット自身が明かしています。二人目の候補はドラックス。ドラックスは1作目で抱いていた彼の人生における目標を「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて達成している事、そしてドラックスを演じるデイブ・バウティスタさんが今作での引退を口にしているため、死亡しなくても何らかの別れが描かれる可能性は高そうです。

また、2022年12月にディズニープラスで配信予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル」について尋ねられ、以下のように進捗を明かしました。

ああ、それは簡単だ。それは簡単だ。2、3ヶ月前に書いたものだけど、本当に、本当に満足しているよ。それを「ガーディアンズ3」と同時進行で撮影するんだ。だから、同じセットをいくつか使うんだ。いいホリデースペシャルになると思うよ。

もうひとつのスピンオフ作品「アイ・アム・グルート」も控えている「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ。期待と不安が入り交じる3作目はどのような物語になるのでしょうか。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」は 2023年5月5日 米国公開予定。日本は4月予定とアナウンスされています。

ソース:James Gunn says Guardians of the Galaxy 3 will be a ‘heavier’ story

ドラマ「ロキ」、6話のイースターエッグをピックアップ

2021年7月14日配信のドラマ「ロキ」エピソード6「とわに時を いつでも」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

オープニング

オープニングはハリー・ジェイムス&キティ・カレンの「It’s Been a Long, Long Time」(1945年)で始まります。「アベンジャーズ/エンドゲーム」の印象的なラストシーンでも流れていましたが、最初にMCUに登場したのは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の時でした。

スティーブが看護師(潜入任務中のシャロン)との会話のあと自室に戻るとこの音楽が流れており、重傷のフューリーが待っていました。この曲は戦争の終わりと恋人の再会を歌ったものですが、皮肉なことにエピソード6話は新たな多元宇宙戦争の始まりとロキとシルヴィの別れを描いています。

この曲を背景にMCUの名シーンのセリフが堰を切ったように再生され、その後は実在の人物たちの声が流れます。ニール・アームストロングさんの「One small step for man…」やグレタ・トゥーンベリさんの「How dare they! 」などです。

その後は前回登場したクラシック・ロキの声や「ワンダヴィジョン」のヴィジョンのセリフ「嘆いているのは、愛を貫いている証拠です」が流れ、シルヴィの「目を開けて」という声で終わります。

下の動画はそれぞれ引用元の各シーンを挿入したファンメイドムービーです。

ここではふたつの宇宙が描かれていましたが、ひとつはMCUの宇宙、もうひとつはFOXが描いてきた宇宙、というような意味合いが込められているのかも?

シタデルのドア

ドアの前に立ったシルヴィは「蹴破るなって言わないの?」とロキに意見を求めます。これは3話の「ラメンティス」で民家のドアを蹴破って入ろうとしたシルヴィが痛い目にあい、ロキに「暴力は交渉術や狡猾さの代わりにはならない」と言われて「覚えておく」と言ったシーンから来ています。

実際にシルヴィは助言を覚えていたわけですが、ロキは止めません。そうこうしているとドアは自動的に開きます。

ミス・ミニッツ

ミス・ミニッツは今作の黒幕「在り続ける者」からの提案を伝言しに現れます。ロキとシルヴィの望む現実を与える代わりに引き返せという事のようですが、二人はそれを拒否します。

拒否されたミス・ミニッツは特に食い下がるわけでもなく退散してしまいます。監督はここでミス・ミニッツとの戦闘シーンも用意していたと発言しています。

レンスレイヤーの部屋に戻ったミス・ミニッツですが、レンスレイヤーに依頼されたものとは別のファイルを与えていました。「頼んだものと違う」というレンスレイヤーに「彼はこっちのほうが役に立つって」と返すミス・ミニッツ。「彼って?」と質問するとミス・ミニッツは「じゃ、楽しんでー」と一方的にきりあげどこかへ行ってしまいました。

レンスレイヤーは上に何がいるのかわからないまま、その任務だけを盲目的に遂行していたようです。

タイムキーパーの像

玄関ホールから進み、広間に入るところでタイムキーパーの像が見えます。

©2021 MARVEL,Disney

TVAで見た通りの3体の像がありますが、1体は破壊されています。コミックの在り続ける者は4体のタイムキーパーを作り、1体を追放しているため、それを示唆している可能性があります。

在り続ける者

広間の扉が開くと、在り続ける者が姿を現します。

©2021 MARVEL,Disney

服装のデザインやカラーリングはコミックのイモータスを参照しているように感じます。

在り続ける者は原語で「He Who Remains」。He Who Remains はコミックにもいるキャラクターですが老人の外見をした宇宙人であり、タイムキーパーを創造した人物でした。

りんご

在り続ける者がりんごを手にしているのは興味深いポイントです。

©2021 MARVEL,Disney

「ドクター・ストレンジ」でドクター・ストレンジがタイム・ストーンの練習に使ったのもりんごでした。時間とりんごの関係に何か意味を持たせているのかもしれません。

ルーズベルト高校

場面が変わり、B-15とそれを追うD-90たちが2018年のオハイオ州フリーモントに現れます。ルーズヴェルト高校のペンが2話から登場し、何度か意味ありげに映されていました。ちなみに同名の高校がニューヨークにはあるようですが、オハイオ州には存在しないとの事。

オハイオは映画「ブラックウィドウ」でもキーポイントになっており、この短期間、別作品で2度参照する事はとても印象的です。2018年と言えば「インフィニティ・ウォー」のイベントがあった年ですが、サノスの指パッチンの前でしょうか?

©2021 MARVEL,Disney

壁にかけられた額縁からはこの部屋の主が「Rebecca Tourminet」という名前で有ることを示唆しており、レンスレイヤーの神聖時間軸での本名という事になりそうです。コミックのレベッカ・トーミネットは2018年ではなく1903年の住人でしたが、レンスレイヤーが征服者カーンから身を隠すための偽名として使われていました。

全てを知っている在り続ける者

在り続ける者は台本があり、全て知っていることを明かします。そうすると冒頭でミス・ミニッツが伝えに来た取引の意味がなんだったのかがよくわかりませんが、とにかく色々知っているようで攻撃は全てかわされてしまいます。

シルヴィは「お前のゲームから抜け出した」と主張しますが、在り続ける者は全部自分が用意した道だとし、「クエスト」をして「成長」をすることでここへたどり着いたと説明します。二人は在り続ける者が作ったロールプレイングゲームをさせられていた、という事でしょうか。

レンスレイヤーの決意

ラヴォーナ・レンスレイヤーはメビウスと口論になり、偽物のタイムキーパーにも意味があったはずだと主張します。レンスレイヤーはTVAの任務自体を「大いなる目的」としており、その任務にどういう意味があったかまでは考えが及んでいません。

レンスレイヤーとメビウスは「なぜ裏切った」、「そっちが裏切った」の言い合いになります。この言い合いは今作を通じてロキとメビウスの間でも見られました。

自由意志を尊重し、「二人で良い組織を作り直そう」というメビウスに対してレンスレイヤーは「ごめんなさい」とタイムドアを開き「自由意志を探しに行く」と消えてしまいます。

レンスレイヤーは「自由意志を持つのは全てを司るものだけ」と主張しているため、自由に目覚めたいのではなく、在り続ける者の居場所を突き止めたがっているのだと考えられます。この事は脚本家のマイケル・ウォルドロンさんやレンスレイヤーを演じたググ・バサ=ローさんが「誰が自分の目を欺いたのか知りたい。復讐したがっている。」と説明しています。

在り続ける者の正体

在り続ける者は今までに「支配者」、「征服者」、「クソ野郎」と呼ばれたことがあると明かしました。

在り続ける者を演じるジョナサン・メジャーズさんは「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」で征服者カーンを演じる事が発表されており、在り続ける者とは変異体の関係にあると考えられます。

さらに、在り続けるものは31世紀の地球で生きていた科学者の俺の変異体がマルチバースを発見したと明かします。このオリジンはコミックのナサニエル・リチャーズに似ており、ナサニエルは30世紀の地球人でタイムマシンを開発し、後にタイムトラベルした先の世界を征服してまわる「征服者カーン」を名乗るようになりました。カーンは自身が起こした歴史改変などの影響で複数の個体と名前が存在し、その多くが複数でひとつのキャラクターです。

コミックではカーンを集めて開催するカーン評議会なるものも描かれています。

©MARVEL,

先程少し名前を紹介したイモータスはさらに未来のカーンでしたが、カーンとは敵対するようになりました。その他、殺されかけた所をカーンに助けられ、自身の未来を知ったナサニエルが過去に渡り、自らのヴィラン化を防ぐためにアイアン・ラッドとしてヤングアベンジャーズを結成したりと複雑なキャラクターとなっています。

MCUの在り続ける者はコミックの同名キャラクターとTVAの創造主という設定に、カーンの設定を足しこんだキャラクターとなっているようです。

グレーゾーン

在り続ける者はロキとシルヴィに「私が邪悪だと思うか?それなら私の変異体たちに会ってみろ」と語ります。

在り続ける者は自身より邪悪な自分からこの時間軸を守るために、他の時間軸を犠牲にしていることを告白します。在り続ける者は根本的な解決方法を取らず、あるいはそれが解明出来ていないのかもしれませんが、何かを守るために何かを犠牲にするという古典的な行動原理に則って活動しています。

監督は今作のテーマがグレーゾーンだと以前に発言しています。在り続ける者は「神聖時間軸の平和を守る」という大いなる目的を持ち、実際に守る一方で、他の時間軸にとっては殺戮者同然でした。

神聖時間軸の支配者

そして在り続ける者は「俺を殺して、多元宇宙戦争を再び引き起こす」か「俺の後をついで、TVAを動かし、神聖時間軸の平和を守る」か好きな方を選べと迫ります。

これに対してロキは「嘘だ」と指摘し、権力を手放すはずがないといいますが、在り続ける者は疲れたと説明しました。

現代科学では宇宙の寿命はあと1400億年以上残っていると言われていますから、31世紀の未来人とはいえ地球人には長すぎる時間です。その間ずっとここで神聖時間軸を守るのが疲れるというのは得心がいく理由です。

「俺たちは三人ともヴィランだ」と説明する在り続けるものは「悪行を善良な理由のために行う機会だ」と続け、二人に支配者の座を譲ろうとします。

しかしその後沈黙がしばらく続き、何かが変化しました。

分岐イベント

宇宙になんらかの分岐イベントが発生し、それが境界線を越えてしまった様子。ここではそれがどんな分岐イベントだったかは示されません。

可能性としては、シルヴィが在り続ける者を殺す決意をした、レンスレイヤーが自由意志を探しにでかけた、D-90たちTVAの職員がメビウスやB-15から真実を聞かされた、ワンダ・マキシモフがダークホールドで何かした、などが考えられそうです。

対決

在り続ける者の提案を巡って、ロキとシルヴィは対立します。

シルヴィは神聖時間軸のために犠牲になった時間軸の生き残りであり被害者です。自分がその立場に変わるという欲望などなく、復讐心が先行しています。

一方でロキは成長したことで他人を信じる事を始めています。それが枷となり、万が一多元宇宙戦争が引き起こされたらと考えると、簡単にシルヴィに復讐をさせるわけには行きません。

最終的にはロキの「個人的な事を言っている場合ではない」との一言が逆にシルヴィの決意を固めてしまいます。シルヴィがロキと同い年だとすると、おそらく千年以上、幼い頃から復讐を誓いTVAを破壊する事を計画してきました。それは個人的という言葉で済まされる事ではありません。シルヴィにもいたはずの父や母、兄や姉、アスガルドの王宮のひとたち、シルヴィの時間軸の地球のひとたち、全ての人の正義のための復讐者、すなわちシルヴィはアベンジャーでした。

シルヴィは「なぜ私と見方が違うの」と悲しげな表情を見せます。それに対してロキは「おまえが他人を信じず、私が信じてもらえないからだ」と二人の欠点を指摘します。

自らに課した任務を曲げられないシルヴィは「困ったことになった」とつぶやき、再び剣を交える事になります。そしてシルヴィが魔法でロキを吹き飛ばし、在り続ける者に剣を延ばしました。

終末

しかしシルヴィが攻撃したのはロキの幻影でした。かつてコールソンにやったように、ラメンティスでもシルヴィにやったように。しかし今度は背後ではなく、シルヴィの正面に姿を表します。

間一髪で剣を止めたシルヴィに、ロキは涙ながらに「お前に幸せでいて欲しい」と告げます。

ロキの本心の吐露をきっかけに二人はキスを交わしますが、「でもあなたとは違う」とロキをタイムドアでTVAへと送り返します。

そして無抵抗の在り続ける者を剣で貫くと、彼は「近いうちに会おう」と言う言葉を残し、笑顔で息を引き取ります。かくしてシルヴィの復讐は果たされ、多元宇宙が開放される事になりました。

シルヴィを演じたソフィア・ディ・マルティーノさんがこの決断の解説をインタビューにて行っています。

ヴァリアント・TVA

TVAのモニターでその様子を眺めるメビウスとB15は「とわに時を」「いつでも」とTVAの標語をつぶやきます。このメビウスとB-15はこれまでに見てきた人物だと考えられます。

©2021 MARVEL,Disney

メビウスの襟はヴォイドから帰ってきたばかりでよれよれになり、ネクタイも曲がっている様子が伺えます。

シルヴィの信用を得られなかったロキはしばらく放心していましたが、メビウスに助けを求めようと探しまわり、書庫で発見します。

しかし、「君は誰だ、名前は?」と話が通じません。

©2021 MARVEL,Disney

ここのメビウスはシャツもパリっとしており、ヴォイドで色々大変な目にあったような雰囲気ではありません。

そしてロキが目を向けた方向には今までタイムキーパーの像があった部分に、在り続ける者と同じ顔の像が立っている所で物語が終了します。

©2021 MARVEL,Disney

この像の服装はコミックの征服者カーンに酷似しています。

ロキはTVAに戻されたと思っていましたが、別の時間軸のTVAに戻ってきてしまったようで、この事は本作のプロダクション・デザイナーがインタビューにて明言しています。

「猿の惑星」のラストに似ていますが、別の惑星に着いたと思ったら地球だったあの名作とは逆に、TVAに戻ったと思ったら別のTVAというオマージュになっていました。

ミッドクレジット

ミッドクレジットシーンでは「ロキはシーズン2で帰ってくる」と表示されます。

©2021 MARVEL,Disney

シンプルな演出はあったもののそれだけで、キャラクターの登場や声などもありません。

「ワンダヴィジョン」ではワンダのその後が、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではシャロンのその後が描かれましたが、それに比べると極めてあっさりしています。

これは2011年の映画「マイティ・ソー」をオマージュしている可能性が高く、「【キャラ名】が【作品名】で帰ってくる」という手法はソーから始まっており、フェーズ4で弟のロキがその役目を再開するのは感慨深いものがあります。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

ドラマ「ロキ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。