ドラマ「ワンダヴィジョン」のCMレディがファンの理論にコメント

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」の劇中コマーシャルに登場していた女優のヴィクトリア・ブレードさんが、海外メディア The Direct とのインタビューの中で、ファンのCMに対する考察について「完全に頭の中になかった」とコメントをしました。

インタビューの中でブレードさんは以下のようにこたえました。

今までに「ブラックパンサー」しか見たことがなかったので、イースターエッグも何もかもが完全に頭の中にありませんでした。私の仕事はこの製品を売ることだから、それがシーンへのアプローチの仕方だと思っていたからです。何かを重ねようとしたわけではありません。

ブレードさんはあくまでも「コマーシャルとして製品を広告すること」を念頭に演技をされていたようです。また、ドラマ中のCMに関するファンの考察について以下のように語りました。

シリーズフィナーレが終わるまで何も言わないことになっています。話題が尽きないので、私が見たということは言いますが、私はマーベルの世界を知らないので、そのほとんどは私の頭の上を通り過ぎてしまうんです。でも、みんながどれだけ興奮しているのか、どれだけクリエイティブなのかを見ているのは素晴らしいことだと思います。ファンがどれだけ熱狂しているかを見るのは、私にとってクールな事でした。

撮影現場で色々な事を目撃している事は明かしましたが、マーベルの世界に詳しくないブレードさんはそれらが何を意味するかは理解出来ていないとの事でした。

本作におけるCMはワンダのトラウマやインフィニティ・ストーンを暗喩していると考察されていますが、今の所公式な見解は示されていません。

ドラマ「ワンダヴィジョン」最終エピソードは 本日 3月5日 17時 より日本配信開始です。

ソース:WandaVision: Commercial Lady Star Victoria Blade Addresses Fan Theories (Exclusive)

MCU版「X-MEN」ついに始動か

海外メディア The Illuminerdi がマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長のもとでワーキングタイトル「The Mutants」の開発がスタートしたと報じました。2023年以降の公開になるだろうと記事は伝えています。

マーベル・スタジオがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のシリーズを制作し始めたころ、「X-MEN」の権利は20世紀FOXが所持していました。そして映画が13本、ドラマが2本リリースされましたが、ディズニーがFOXを買収したことにより、現在「X-MEN」はマーベル・スタジオの管理下に置かれています。

同じくFOXが権利を所持し、リリースしていた「ファンタスティック・フォー」がMCUでも制作されることが昨年末に正式発表されました。MCU版「X-MEN」はその後の公開になるだろうと推測されます。

ソース:THE MUTANTS: MARVEL STUDIOS IS OFFICIALLY BRINGING X-MEN INTO THE MCU: EXCLUSIVE

ポール・ベタニーさん、「ワンダヴィジョン」のサプライズゲストについて明かす

今年の1月、ドラマ「ワンダヴィジョン」の配信開始直前のインタビューで、ヴィジョンを演じるポール・ベタニーさんが「ずっと一緒に仕事したいと思っていた俳優と共演できた」と話した事で、世界中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ファンが誰が登場するのかを予想してきました。そして先日、Good Morning America に出演したベタニーさんはこの時のインタビューについて尋ねられた際、「私だと分かったらがっかりするだろうな」とコメントしました。

番組の中でベタニーさんは「ファンがこの発言が誰を指しているか推理し始めて、ベネディクト・カンバーバッチ(ドクター・ストレンジ役)やパトリック・スチュワート(プロフェッサーX役)のような人を推理し始めたので、私は『それはすごくいいアイデアだ』と思っていました。サプライズが私自身だとわかったとき、とてもがっかりするでしょう。」とコメントしました。

つまりベタニーさんが語っていたサプライズ俳優とは彼自身の事であり、ヴィジョンとホワイトヴィジョンの共演の事であったようです。

また、「誰かが大々的に登場することがあるのかどうか」という質問に対して、ベタニーさんは「私は、その質問に答えたいのですが、私のサービスは…」とビデオチャットがフリーズしたフリをして回答を避けました。

数日前に監督がインタビューでサプライズゲストについて尋ねられた時、「彼(ベタニーさん)は自ら墓穴をほってしまった」とコメントしており、どういう意味かわかりませんでしたが、自分自身と共演したことを冗談交じりに言ったことがファンの考察心をくすぐってしまい、大きな事態となってしまった事を意味していたようです。

ベタニーさんの言っていたサプライズがホワイトヴィジョンの事だったのか、はたまた今回のインタビューこそが高度なフェイクなのか、今日夕方配信の最終回にて判明します。

ドラマ「ワンダヴィジョン」最終エピソードは 本日 3月5日 17時 より日本配信開始です。

ソース:WandaVision: Paul Bettany Addresses White Vision as Surprise Cameo Appearance

ディズニープラスのドキュメンタリー「Marvel Studios’ Assembled」のポスターが公開

ディズニープラスで来週配信予定のドキュメンタリー番組「Marvel Studios’ Assembled」のポスターが公式で公開されました。番組の第1弾はドラマ「ワンダヴィジョン」のメイキングに焦点をあわせ、その後は、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」、ドラマ「ロキ」、ドラマ「ホークアイ」、そして映画「ブラックウィドウ」などが予定されているとの事です。

©2021 MARVEL,Disney

本日、ドラマ「ワンダヴィジョン」が最終回をむかえ、来週にはドキュメンタリー「Marvel Studios’ ASSEMBLED」、そしてさらに翌週にはドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が配信開始となります。

ドキュメンタリー番組「Marvel Studios’ ASSEMBLED」は 2021年3月12日 17時よりディズニープラスで日米同時配信です。

【噂話】ドラマ「シルク」に新たな動き ─ 脚本家、主演女優候補の名前も

ソニー・ピクチャーズが製作計画を進めているとされるドラマ「シルク」の脚本家に「ウォーキング・デッド」などのSang Kyu Kim氏が就任したと、海外メディア The Illuminerdi が報じました。脚本家と兼任する形でエグゼクティブプロデューサーも務めることになると伝えています。

昨年の秋頃に Deadline や Variety が報じた内容では、脚本はローレン・ムーンさんが担当するとの事でしたが、半年を経て新しい名前が浮上してきました。配信プラットフォームは前回報道と同じくAmazonと交渉中との事です。

©MARVEL

コミックのシルク/シンディ・ムーンはピーター・パーカーの同級生で韓国系アメリカ人のスパイダーヒーロー。ピーターと同じクモに噛まれた事によりスパイダーマンと同様の能力を持っています。同様でありながら全てのスペックにおいてシルクのほうがスパイダーマンを上回っており、例えばシルクのウェブは10本の指先それぞれから放出されるため、スパイダーマンよりも強靭となっています。

ドラマのシルクは19歳から29歳の韓国系アメリカ人で、クイーンズ出身という設定で計画されているようです。シルクはクライムハンターとして街の犯罪者たちとたたかい、80年代や90年代のポップカルチャーにも精通しているとの事。そして自身の存在や力、家族や友人などの人間関係にも焦点が合わされていくドラマとなるようです。

このドラマの主演女優として、記事ではすでにNetflixドラマ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」に出演したアデライン・ルドルフさんと面会が行われたと伝えています。台湾出身の女優さんであるため、韓国系アメリカ人を演じるにはさほど違和感はなさそうです。

ソニーは実写版スパイダーバースを展開していく計画でしたが、新型コロナウイルスの影響で映画「モービウス」、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の公開を当初より1年半以上遅らせています。マーベル・スタジオのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)と同様にドラマを併用することでリスクを分散したい意図もあると見られていますが、ソニーは自社の配信プラットフォームを持っていないためそう単純でもなさそうです。

「モービウス」や「ヴェノム」も含め、MCUとの関係が気になるドラマ「シルク」。今後の情報にも要注目です。

ソース:SILK: LEAD CASTING DETAILS AND NEW SHOWRUNNER REVEAL FOR LIVE-ACTION SPIDER-MAN SPIN-OFF TV SHOW: EXCLUSIVE

MCU映画「ブレイド」、9月に生産開始と報じられる ─ 新たなキャスティング情報も

マーベル・スタジオのボス、ケヴィン・ファイギ氏が「ブレイド」をMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の作品としてリブートすることを以前に発表し、主人公のブレイドをマハーシャラ・アリさんが演じることを発表していました。それから約1年半が経過し、先月には脚本家の名前が報じられるなどようやく動きを見せている中、今度は生産開始の時期について報じられています。

海外メディア The Dis Insider によると、「ブレイド」は 2021年の9月頃から12月にかけて生産開始をする予定だと報じており、海外スクーパーの Murphy’s MultiverseDaniel Richtman も同様に伝えています。

また、新たに「ルビー」という名の重要な役として、ティーンの女優を探していると記事は伝えています。コミックのブレイドでルビーと言う名の関連キャラクターは不在で、MCUのキャスティング時の名前はダミーである事が多い事も加えて、海外ファンはこれがブレイドの幻の娘「ファロン・グレイ」ではないかと推測しているようです。

ファロン・グレイの何が幻かというと、2015年にブレイド同様に黒人の若い女性ヒーローとして描かれることが予定されていたファロンですが、実際に彼女が登場するコミックが日の目をみることは無かったとの事。

ファロンはアーティストのティム・シーリー氏とローガン・フェルバー氏の2人で練られていたキャラクターですが、のちにシーリー氏が離脱したために、シリーズはキャンセルされてしまいました。

父親と娘のヒーロータッグは映画「アントマン&ワスプ:クァントゥマニア」でも描かれる予定ですが、これまでのMCUの傾向からしてアントマンが引退する時期は近くなっています。ブレイドとファロンを最初から父と娘のヒーローとしてデビューさせることは、ウェズリー・スナイプス版ブレイドとの差別化としても明確なものとなりそうですが、ルビーがファロン・グレイと決めるにはまだ早いかもしれません。

今後の情報にも要注目です。

脚本に、DCドラマ「ウォッチメン」のステイシー・オセイ・クフォーさんが起用されたと報じられている映画「ブレイド」の公開時期は未定です。

ソース:Marvel Studios’ ‘Blade’ Set to Start Production Later This Year

桃桃子さんが描く新たなワンショット「デーモンデイズ:マリコ」が発表

マーベルはピーチモモコ(桃桃子)さんが描く、日本ホラーを取り入れたシリーズ「デーモン・デイズ」の新たなワンショット「デーモン・デイズ:マリコ」を発表しました。マーベルの注目すべきアーティスト「ストームブレイカーズ」に選ばれた桃子さんが引き続き担当し、ヤシダ・マリコやブラックウィドウ、ナイトクロウラーたちが日本の古典的な伝承を現代風にアレンジして登場するとの事です。

公式概要は以下の通りです。

霧咲山の影で・・・秘密の歴史が明らかに! ヤシダ・マリコは不思議な声を聞き、まるで現実のような不思議な夢を見る。黒一色の赤毛のメイドは、彼女の知らないことを知っているかもしれない。マリコ、鬼と呼ばれる生き物、そして霧咲山との間には何のつながりがあるのか?妖術と妖怪とマーベルキャラクターが織り成す、見たこともないようなストーリーの次回作をお届けします。

©2021 MARVEL

桃子さんは「デーモン・デイズの創刊号は封建時代の日本を舞台にサイ(サイロック)が登場するところから始まりますが、次号では全く違う展開になります。時系列も違うし、登場人物も違うし(主人公も変わっている)、物語のトーンも違います。しかし、それでも繋がっている物語であることに変わりはありません。第2号では、新しい主人公ヤシダ・マリコから始まる、私が数年前に(マーベル編集長C.B.セブルスキー氏に)提案した物語です。創刊号と他のシリーズとのつながりは、すべて霧咲山を舞台にしているということです。」と説明しています。

桃子さんは「私のキャラクターはすべてマーベルのキャラクターをベースにしていますが、日本の民間伝承に触発された妖怪や神など、桃子バースのアイデアに変わっています。見た目も行動も違うんだけど・・・でも、みんなにマーベルの世界を楽しんでもらえればいいなと思っています。」とコメントしました。

「デーモン・デイズ」は全5部構成で、それぞれの主人公や神話に焦点を当てたワンショットのシリーズで構成、「デーモン・デイズ:マリコ」#1は 2021年6月2日 発売予定です。

ソース:公式サイト

ストーンの行方を描くコミック「インフィニット・デスティニーズ」ではブラックキャットが鍵を握る

約1年前に発表されたインフィニティ・ストーンズの行方を描くコミックシリーズ「インフィニット・デスティニーズ」にブラックキャットが大きな役割を果たす事が明らかになりました。昨年発表当時のラインナップが少し変更され、各シリーズのアニュアル発売後に、「インフィニット・デスティニーズ」の完結編とされるブラック・キャットのストーリー「インフィニティ・スコア」が行われる事が発表されました。

シリーズでは、キャプテン・アメリカやアイアンマンなどのクラシックヒーローと、スターやアミュレットのようなニューヒーローがチームを組むことになるそうです。

エディターのニック・ロウさんは「ここ数年、信じられないほどの新しいキャラクターの波がありました。インフィニット・デスティニーズはそのうちの8人に光を当てます。最も典型的なマーベル・ヒーローとの冒険によって、これらのヒーローとヴィランの新しい側面を発見するでしょう。」とコメントしています。

©2021 MARVEL

シリーズの第一弾はキャプテン・アメリカとアイアンマンに、今回の発表で新たにブラックキャットが追加。

「キャプテン・アメリカ・アニュアル」はライターのゲリー・ダガンさんとアーティストのマルコ・カスティエジョさんによって描かれ、タイムストーンの新しい持ち主、オーバータイムの逃亡を中心としたストーリーとなります。

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「アイアンマン・アニュアル」はライターのジェド・マッケイさんとアーティストのイブライム・ロバーソンさんによって描かれ、トニー・スタークは「マイルズ・モラレス:スパイダーマン」誌でマイルズ・モラレスを誘拐した人々を調査します。しかし、彼が発見したことは量子に関する衝撃を与えると約束しています。

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「ブラックキャット」はライターのジェド・マッケイさんとアーティストのジョーイ・バスケスさんによって描かれ、ブラックキャットは韓国のソウルを横断し、ルナ・スノーやホワイトフォックスといったヒーロー達が登場するとのことです。

©2021 MARVEL

「 インフィニット ・デスティニーズ」は各タイトルのアニュアルとして発売され、スケジュールは以下のとおりです。

  • 6月 「アイアンマン・アニュアル」「キャプテン・アメリカ・アニュアル」「ブラックキャット・アニュアル」
  • 7月 「アメイジング・スパイダーマン・アニュアル」「ソー・アニュアル」
  • 8月 「アベンジャーズ・アニュアル」「マイルズ・モラレス:スパイダーマン・アニュアル」「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー・アニュアル」 

©2021 MARVEL

「インフィニット・デスティニーズ」で最後に石を手にするのは誰なのか、そして何を成し遂げるのでしょうか。

「アイアンマン・アニュアル」#1、「キャプテン・アメリカ・アニュアル」#1、「ブラックキャット・アニュアル」#1は6月より発売です。

ソース:Infinite Destinies: The Infinity Stones Are Making Black Cat a Major Marvel Player

映画「ソー:ラブ&サンダー」、現場でヴァルキリーやミークも目撃、そしてあの巨大なヤギも

現在オーストラリアで撮影が進められているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の新たな現場写真が到着し、事前に報道されていたヴァルキリーを演じるテッサ・トンプソンさんの姿が確認出来たほか、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」に引き続いてミークが登場することが確認されました。

本作の時系列は明かされていませんが、ミークはまだまだ幼虫であることが確認出来ます。また以前にもパパラッチによって撮影されていた巨大なヤギの頭部も全体が見やすくなっています。

このヤギは海外のファンの予想ではコミックに登場したソーのヤギ、トゥースグナッシャーとトゥースグラインダーではないかと言われており、ソーのチャリオットを引く様がコミックでは描かれていました。

「ソー:ラブ&サンダー」ではヴィランの”神殺しのゴア”としてクリスチャン・ベールさんが出演し、ナタリー・ポートマンさん演じるジェーン・フォスターもソーになることが公式に明かされている他、レディ・シフ役のジェイミー・アレクサンダーさんも戻ってくると報じられています。また、ガーディアンズメンバーの撮影は既に終了しており、撮影は順調に進んでいるようです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年5月6日 米国公開予定です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」迫る最終回!残されている謎をピックアップ

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」の最終回を目前に、残されている謎についてまとめてみました。最終回で解決されるのか、はたまた映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」など後続の作品へと続くのか、注目のポイントです。

消えた証人

第4話でFBIのジミー・ウー捜査官がウェストビューの調査に来たのは、この町にいた保護証人プログラムの対象者が突然消えた事が原因でした。MCUではかつてのシビル・ウォーのイベントが原因で、アントマン/スコット・ラングやホークアイ/クリント・バートンなども保護証人プログラムの対象でしたが、ウーがここで明かした証人がヒーローやヴィランなのか、一般人なのかは分かっていません。英語版からはこの証人が男性であることが分かっています。

©2021 MARVEL,Disney

吸い込まれたモニカ

第4話でウェストビューの外周にある障壁に近づいたモニカは内側へと吸い込まれてしまいました。エピソードの終盤ではS.W.O.R.D.のエージェント・フランクリンが地下から侵入を試みた際は、ゼリーの壁を通り抜けていくような緩やかな抵抗を感じる演出でした。その後何度かドローンを内側へ入れた展開もありましたが、入れる瞬間は映されていません。ヘックスが強化、拡大されて以降はしっかりと侵入を防ぐ壁として機能しているようでした。

4話のモニカは何者かに招待されて吸い込まれてしまったのでしょうか?

フランクリンはどこへ

3話と4話でエージェント・フランクリンがウェストビューへの侵入を果たしましたが、ワンダの時間を巻き戻したような演出で無かった事にされました。しかしその後、フランクリンがS.W.O.R.D.基地に戻ったような描写はありません。無事が確認出来ない限り、ワンダの罪が増えてしまう可能性があります。

©2021 MARVEL,Disney

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ヘイワードの嘘

S.W.O.R.D.長官ヘイワードは嘘をついていました。

5話では「ワンダが事件発生の9日前にS.W.O.R.D.施設を襲撃し、安置していたヴィジョンの遺体を持ち出した」事がヘイワードから明かされましたが、8話で分かったのはワンダは大きなガラスを割っただけで、職員に攻撃もしていませんしヴィジョンを持ち帰りもしませんでした。

また、ウーがヴィジョンの遺言として「兵器になりたくなかった」事を明かした時、ワンダの行為を「遺言に反する」と強く非難したのもヘイワードでしたが、実際にホワイトヴィジョンを組み上げ、動力を注ぎ、兵器として起動したのはヘイワードでした。

ヘイワードは単に地球を守るために武器を作り、パワーを持つ脅威を排除しようとしているだけかもしれませんが、それでも本作において彼は嘘つきでした。

ソコヴィア協定

映画「スパイダーマン・ファー・フロム・ホーム」では特に触れられなかったソコヴィア協定でしたが、「ワンダヴィジョン」ではまだ機能している事が判明しました。ワンダはシビル・ウォーの後半時点で協定違反となり投獄されましたがキャプテン・アメリカの手引きにより脱獄、インフィニティ・ウォーでは逃亡生活を送っていました。

ところが8話でワンダがS.W.O.R.D.本部を訪れた際は、ワンダの逮捕要請など特に描写されませんでした。エンドゲームの一件で恩赦のようなものが与えられていたのかは不明です。

アントマンやホークアイも自宅軟禁されていた流れから、今作でパワーに目覚めたモニカや、ビリーやトミーなども協定にサインをしなければ拘束されるはずです。ソコヴィア協定はMCUに大きな影響を与え、エキサイティングな物語を生み出してくれましたが、今後もミズ・マーベルやアイアンハートなどなど新ヒーローも多数登場するため、早ければ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」あたりでこの協定は白紙になるのかもしれません。

アガサの目的

7話、8話ではアグネスことアガサ・ハークネスについて大きく話が展開しました。しかし7話では全てアガサの仕業とされつつも、8話を見るとほとんどワンダの仕業であることが判明します。そして、まだアガサの目的は明かされていません。300年以上生きている事は判明しましたが、歴史的に特に悪さをした描写もありません。

アガサがヒーロー、もしくはニュートラルなポジションであれば、空白の300年はただただ修行や知識の研鑽に勤しんでいた可能性があります。

アガサがヴィランだった場合は、エンシェント・ワンによって封印されていた可能性もあると思います。エンシェント・ワンの死で封印が解け、自由になったアガサがワンダの存在に気づいてやってきたパターンです。ただしこの場合、自分の死すら把握していたエンシェント・ワンですから、封印しなくてはならないほどの脅威についてドクター・ストレンジに情報を託していてもおかしくありません。

ワンダの強大な力と、そこから生まれたヴィジョンと双子を危険視している可能性もあり、それらを欲している可能性もあり、コミック通りのメンターなのか、はたまたヴィランなのか決めかねる状況です。

コミックの双子はリード・リチャーズの息子である最強のミュータント、フランクリンによってバラバラにされたメフィストの魂の欠片が混じって生まれた魔力の塊で、人間ではありませんでした。双子はマスター・パンデモニウムというヴィランに吸収され、そのヴィランをメフィストが吸収する事で取り返されてしまいます。

アガサの魔導書

7話のラストでチラ見せとなった魔導書。

©2021 MARVEL,Disney

マーベルの魔導書のうち、日本で最も有名と思われるのはドラマ「エージェント・オブ・シールド」やドラマ「ランナウェイズ」に登場した「ダークホールド」。外観は一致しませんが、可能性はあると考えられます。

その他、MCUでは映画「ドクター・ストレンジ」にて「カリオストロの書」というものが登場しました。この本がカリオストロの書とは思えませんが、カマー・タージでは多くの魔導書が保管されていたため、その中の一冊である可能性はありそうです。インフィニティ・ウォーからエンドゲームの5年間、エンシェント・ワンやドクター・ストレンジが不在の間にアガサが盗んできたのかもしれませんし、もしくはセーラムで保管されていた本かもしれません。

コミックではもう一つ重要な魔導書があり、それが「iron-bound books of Shuma-Gorath(アイアンバウンド・ブックス・オブ・シュマゴラス)」。シュマゴラスはドクター・ストレンジのヴィランであり、カオスディメンジョンに君臨する邪神ですが、コミック「インフィニティ」でニューヨークに召喚されたシュマゴラスを最終的に追い払ったのはモニカ・ランボーである事から、本ドラマと無関係なアイテムというわけでもありません。

特に意味のない本なのか、今後のMCUにおいて重要な本となるのか、9話での扱いには注目です。

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シットコムを制作、検閲してるのは誰

ウェストビューのCMBRが異常に高い事を発見したダーシーによって、内部事情をシットコムという形で覗き見る事に成功しました。しかしその映像はところどころ検閲され全てが見えるものではありませんでした。

7話ではシットコムの監督、主演がアガサであると自身で明かしていましたが、ワンダが幼少期からシットコムを好んでいたこともわかり、ひとつの作品を二人が同時に作っていたようにも思えます。しかしシットコムを作った目的や、誰に見せようとしていたかは判明していません。

ワンダが無意識に制作し、アガサが都合のいいように手を加えたというのが無難な線に思えます。アガサにとっては放送させないほうが都合が良さそうですが、ワンダとアガサのパワーバランスを見る限り、アガサには放送をシャットダウンさせるだけの魔力がないのかもしれません。

他にはワンダの別人格がやっている説です。

このドラマでワンダはたびたび二重人格のような描写がありました。凶暴性の高いワンダが時々あらわれ、その後何が起きたか理解していないワンダがちょくちょく描かれていました。8話のヒドラの実験のシーンで、ワンダの中に別の人格スカーレットウィッチが誕生していたと考える余地もあります。その際のヒドラの監視カメラを検閲したのもスカーレットウィッチがやったと考えると納得しやすいです。

しかしこの設定だと、X-MENのジーン・グレイとダークフェニックスの関係とほぼ同じになってしまいます。X-MENの映画シリーズの中でさえ二度もやったダークフェニックス、また同じ様な展開をやってしまうのでしょうか?新しいことへのチャレンジを続けているマーベル・スタジオがやるとは考えにくい展開にも思えます。

ドッティ

ドッティは海外でも話題のキャラクターです。「ワンダヴィジョン」が白黒放送だったころにドッティの血が赤かったのが発端になっています。

2話冒頭でS.W.O.R.D.のドローンが有色だったことで、色は外部の存在を表現してるのでは、という話題がありました。それがドッティも町の住民ではなく外から来た人物であるとされる原因です。

しかしそれ以降はほとんど出番もセリフもなく、最終回を残すのみとなってしまいました。

グッドナー少佐は航空宇宙技術者なのか?

ヘックスに突入するための準備を知り合いの技術者に頼んだモニカでしたが、車両を持ってきたのは軍服姿の女性グッドナー少佐でした。当初の考察・予想ではマーベル・コミックにいる色んな天才が候補に上がっていましたが、モブキャラに近い人物の登場にコアなファンほど肩透かしをくらいました。

少佐は運搬の任務を務めただけで、技術者は別にいるという考えもありますが、一方でリード・リチャーズのような天才キャラクターが突入失敗のシーンのために持ち込まれるのかという見方もあり、ドラマ的にはさほど影響はないものの、なかなか大きな謎として残っています。

先日行われた本作の監督による質疑応答ではこの技術者に関して監督が「言えない」と発現したことで、やはり技術者とグッドナー少佐はイコールではないと考えられています。

エンディングの謎の人物

2話のエンディングに顔の一部が映った人物について、まったく言及がありません。現状ではこれまでのMCUに登場していたヒドラのアーニム・ゾラ博士との類似点が多いように思えますが、ヒドラとは言えワンダとは直接関係がありません。

©2021 MARVEL,Disney

「ワンダヴィジョン」内のキャラクターのみで考えると、ヴィジョンの上司であるアーサー・ハートが近いように思えますが、アーサーは鼻のすぐ下には髭があるはずで一致しているとは言い難いです。また、アーサーは1話のキーパーソンであり、2話には登場していません。

ゾラだとしても2話のエンディングだけに登場する理由が分からず、謎の一つになっています。このカットにはどういう意味があるのでしょうか。

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ビリーとトミー

ビリーとトミーの行く末は大変気になるところです。コミックの二人はヤングアベンジャーズなわけですが、正しくはワンダとヴィジョンの間に生まれた子ではなく、ワンダが生んでメフィストに吸収されてしまった双子たちの生まれ変わりがビリーとトミーで、それぞれ別の両親のもとで転生しています。

©2021 MARVEL,Disney

MCUで今後ヤングアベンジャーズが映像化される可能性はかなり高いと考えられていますが、8話時点でビリーとトミーは10歳程度でしかありません。ヤングアベンジャーズとしてデビューするにはあと5年から10年分ほど成長する必要があり、コミックどおり転生していてはケイト・ビショップやキャシー・ラングに年齢が追いつけません。ビリーとトミーがどうなるか、ヘックスの外に出られるかという問題とは別に、そういった年齢問題を抱えています。9話で双子はどうなってしまうのでしょうか。


ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、次回、最終回第9話 は 2021年3月5日 17時よりディズニープラスで配信開始です。