アンドリュー・ガーフィールドさん、トム・ホランドさんの「スパイダーマン」に対する心境を明かす

ソニー・ピクチャーズが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に関する様々な噂ががある中で、2012年公開の映画「アメイジング・スパイダーマン」からアンドリュー・ガーフィールドさんが登場するのではないかという話題が最近頻繁に取り上げられています。そんな中、ガーフィールドさんは海外メディア SiriusX とのインタビューに応じ、現在の心境を語りました。

インタビューの中でスタジオがスパイダーマンをリブートした事に苛立ちを覚えるか聞かれたガーフィールドさんは、「残念ですが、その話は共感出来ません。これはひとつのハムレットやマクベスでは満足出来ないようなものなんです。」と回答しました。

スパイダーマンは最も愛されているヒーローと表現するガーフィールドさんに、インタビュアーが「スーパーマンより?」と尋ねると、「普通さがこのキャラクターの魅力です」と説明しました。

そして最後に、トム・ホランドさんのスパイダーマンに対する心境を次のように明かしました。

私のシリーズが終わり、トム・ホランドのシリーズが始まったとき、残念ながら、私はあなたと同じ気持ちではありません。私はとても嬉しかったし、とても興奮しました。それに、私が3歳の時に初めてハロウィーンの衣装として着たものだから、母がフェルトで作ってくれたんです、この美しいものを。だから… 私はそれを理解しています。飢えを感じます。それは私が夢中になれるものです。夜中に眠れないのが残念です。

ガーフィールドさんはトム・ホランドさんのスパイダーマンがお気に入りである事を明かし、スパイダーマンはハムレットやマクベスのように様々なバージョンがあって然るべき物語である事を説明しました。

ガーフィールドさんも注目の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2021年12月17日 米国公開予定です。

ソース:Andrew Garfield Reveals How He Really Feels About Spider-Man Reboots

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の興行収入が映画「ブラックウィドウ」を追い抜くだろうと報じられる

現在公開中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の興行収入が「ブラックウィドウ」を追い抜く見通しである事を海外メディア The Wrap が報じました。「シャン・チー」は公開第3金曜日に580万ドルを追加し、今週末は2050万ドルを稼いだとの事。

「ブラックウィドウ」の合計1億8300万ドルに対して、「シャン・チー」は現在1億7500万ドルに達しており、残る3週間で「ブラックウィドウ」を越え、パンデミック以降の北米で2億ドルを上回る最初の映画になるチャンスがあると記事は伝えています。

「ブラックウィドウ」の批評家、一般観客のレビューが悪いというわけでは決してなく、「ブラックウィドウ」は劇場と同時にディズニープラスによるプレミアクセス配信があったため、2週目以降の興行収入はひどく落ち込んでいました。

年内では同等の興行収入を記録すると予想されている「エターナルズ」、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公開が控えている他、ソニー・ピクチャーズからは「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」、他の人気シリーズでは「007/No Time to Die」なども控えています。

初の実写化となったシャン・チーはどこまで記録を伸ばせるでしょうか。

ソース:‘Shang-Chi’ On Verge of Passing ‘Black Widow’ at Domestic Box Office

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」米公式Twitterが宇宙の拡大を予告し、話題に

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の米公式Twitterアカウントが気になる投稿をしていると話題になっています。SSUの今後が暗示されるのか、それともMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)との接続が始まるのか、ファンの間では様々な憶測が飛び交っています。

公式Twitterは「あと2週間でユニバースの拡大が始まる」と短い動画を添えて投稿。単にヴェノムとカーネイジが戦うだけではなさそうな、気になる文言となっています。

ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースは2018年公開の映画「ヴェノム」でスタートし、この「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」でまだ2作品目。新型コロナウイルスのパンデミックがなければ2作目として「モービウス」が公開されるはずでしたが、ヴェノムと順序が逆になり、4作品目として今年の春に明らかになった「クレイヴン・ザ・ハンター」が控えています。

今回の投稿を素直に受け取ればSSUの拡大を意味し、ポストクレジットシーンなどで次なる作品「モービウス」へのブリッジが描かれる可能性が高そうです。

一方で「ヴェノム」が公開された頃からファンが気になっているのはMCUとの関係です。主演のトム・ハーディさんはヴェノムとスパイダーマンのクロスオーバーは構想にあると語っており、本作でMCUとの関連性が何かしら描かれる可能性についても期待されています。ただし、本作のアンディ・サーキス監督は「クロスオーバーを急げば他の事が犠牲になる」とも発言しており、今回の投稿と合わせて何が始まるのか注目が集まっています。

本作の公式あらすじは以下の通りです。

「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生し、彼と共同生活を送る地球外生命体(シンビオート)のヴェノムは、食欲の制限を強いられストレスの毎日を過ごしていた。そんな中、未解決事件の真相を追うジャーナリストのエディは、サン・クエンティン刑務所である死刑囚と再会する。その男の名はクレタス・キャサディ。これまで幾度となく猟奇殺人を繰り返し、収監されたシリアルキラーで、彼には死刑執行の時が迫っていた。「私の秘密を教えよう」と不気味にほほ笑み、エディに対し異様な興味を示すクレタス。突如その時、クレタスはエディの腕へと噛みつき、エディの血液が普通の人間とは異なることに気づく…… 死刑執行の時、ついにクレタスはカーネイジへと覚醒――。世界を闇へと変えていく。

映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は 2021年10月1日米国公開予定、日本は2021年12月3日公開予定です。

アニメ「What if…?」、6話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月15日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード6「もしも…キルモンガーがトニー・スタークを救ったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

アイアンマンのオープニングシークエンス

今回のエピソードは2008年公開の映画「アイアンマン」の冒頭シーンと同じように始まります。シーンの内容はほぼ同じであるものの音楽が変更されています。

変更理由は定かではありませんが、「アイアンマン」で流れていたAC/DCの「Back in Black」の歌詞に「私は決して死なない」という文章が含まれているのに対して、アニメ版はSteelshineの「Rock ‘N Roll Made A Man Out Of Me」の歌詞には「みんな死ぬんだから振り返らずに真っ直ぐに進もう」という内容が含まれており、「アベンジャーズ/エンドゲーム」までのトニー・スタークの人生を踏襲し変更された可能性がありそうです。

なお、トニーが女性兵士に対してセクハラ発言をするシーンや、雑誌マキシムの1年間の表紙を飾った女性12人全員と寝たというエピソードは昨今の風潮を考慮したのか、単なる尺の都合かは不明ですが省かれています。

トニーの救出

神聖時間軸でもあったようにテン・リングスに襲われるトニー・スターク。岩陰に隠れて助けを呼ぶために取り出すのはガラケー。もとの映画では日本でもいくつか発売されていた、T字型に変形するワンセグ対応のガラケーでしたが、アニメ版は普通のガラケーの模様。3話ではコールソンのガラケーがスマホに変わっていたりと、何かの理由でこういったデバイスは変更の手が加えられています。

©MARVEL,Disney

その後「アイアンマン」ではスターク・インダストリーズ製の爆弾が爆発し、気絶した所を拉致されますが、今回はそこにエリック・スティーブンス、通称キルモンガーが登場し、爆弾を投げ捨てることでトニーは命拾いし、運命が変わりました。

エリックの声はマイケル・B・ジョーダンさんと津田健次郎さんが続投しています。

記者会見

テン・リングスに拉致されなかった事でアイアンマンが誕生する事はありませんでした。それだけでなく、トニーが洞窟で自らの人生を省みる機会がなかったせいで、彼の傲慢さはピークのままです。

帰国して開かれた記者会見、映画では地べたに座り込み、記者と同じ目線で行われましたが、アニメでは上からの目線で会見が進められます。

また、現場で「若い米国兵士が自社の武器で殺されるのを見た」トニーは、映画では武器の製造の中止を決断しますが、アニメではより強力な武器を作ることでこういった事態が二度と起きないようにすると強固な姿勢を見せました。これは父ハワードの哲学を踏襲したものでもあります。

続いてトニーはエリックをセキュリティ部門の責任者に任命、ハッピーは「アイアンマン3」で警備部長という設定があったせいか、不満を漏らしました。

そして4話でも登場したクリスティン・エヴァーハートがエリックがなぜそこにいたのかを質問。「アイアンマン」でもトニーに対して厳しい質問を繰り返す彼女でしたが、こちらの世界でも健在なようです。

エリックは質問の回答としてオバディア・ステインがテン・リングスと共謀していると告発。キルモンガーがアイアンモンガーの誕生の機会も奪ってしまいました。

ブッチとサンダンス

会見後のパーティーで酒を酌み交わすトニーとエリック。「テロリストと雑誌マキシムのカバーガールの共通点」について語る二人。この雑誌は前述の映画のシーンからカットされた部分です。

上機嫌で「君と僕はブッチとサンダンスだ」と語らうトニー。ブッチとサンダンスは1969年の映画「Butch Cassidy and the Sundance Kid」の主人公たちの事。邦題は「明日に向かって撃て!」です。いわゆる西部劇映画ですが、ヒーロー物ではなく二人は銀行強盗などをする悪党となっており、武器商人であるトニーと軍人として敵を殺すエリックを悪党に見立てた比喩になっています。

ペッパーが指摘するようにブッチとサンダンスの二人は映画のラストで(直接的な表現はありませんが)死ぬことになります。

なお、「僕がサンダンスね」と主張するトニーですが、映画ではブッチが機転の効く切れ者、サンダンスが美男子の早撃ち名手として描かれています。ちなみサンダンスを演じているのは映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でS.H.I.E.L.D.の理事アレクサンダー・ピアースを演じていたロバート・レッドフォードさんです。

ペッパーとローディ

エリックの事を不審に思うペッパー・ポッツはローディに素性調査を依頼していました。ローディは「アイアンマン」のテレンス・ハワードさんではなく、「アイアンマン2」以降でローディを演じているドン・チードルさんの外観をしています。

ローディが紹介するエリックの素性は映画「ブラックパンサー」で紹介されたのと同じ内容になっています。

ペッパーの声はグウィネス・パルトロウさんからベス・ホイトさんに変更、日本語版は小林さやかさんが「アベンジャーズ/エンドゲーム」から続投しています。(それ以前は岡寛恵さんが担当)

ローディは映画と同じくドン・チードルさんと目黒光祐さんが担当しています。

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平和とは

記者会見でより強力な兵器を作ると誓ったトニー。二人はラボで平和について語り合います。

ハワードの哲学「平和とは相手より大きな棍棒を持つこと(字幕版:強力な兵器が平和を生む)」については「アイアンマン」でも紹介されており、英語、字幕、吹替それぞれが原作を踏襲しています。

キャップの名台詞の訳が統一されていなかった事などを考えると、10年以上前の作品からしっかりと翻訳を持ち越せているのは素晴らしい事です。

キルモンガーの父

トニーとエリックの会話の中で、エリックの父がギャングの抗争で死んだと説明されます。神聖時間軸において、エリックの父ウンジョブはティ・チャカ前王によって殺害されました。

©2021 MARVEL,Disney

アメリカに拠点を置きスパイ活動をしていたウンジョブは黒人の社会的地位の向上の夢を持っていましたが、その手段としてユリシーズ・クロウにヴィブラニウムを盗ませていました。その事を知ったウンジョブの兄ティ・チャカ前王がアメリカに訪れ、国に帰って評議会に出るように伝えた所、ウンジョブはティ・チャカに同行していたズリに銃を向け、その際のティ・チャカの咄嗟の反応によって生命を落としてしまいました。

これが原因でエリックは父の夢を継ぐとともにワカンダ王族への恨みを抱いていましたが、このアニメではまったく違うようです。ウンジョブは抗争に巻き込まれたただの被害者なのか、自身もギャングであり当事者だったのかは不明です。

リベレーター

エリックの卒論をもとにリベレーター(解放者)と呼ばれる戦闘ドローンの開発に取り組みだす二人。戦闘ドローンは「アイアンマン2」やウルトロンを思い起こさせるものです。

日本のアニメ好きだというエリックがデザインしたリベレーターは、トニーにガンダムと呼ばれるように日本のロボットアニメに登場しそうなデザインになっています。コミックのエリックにアニメ好きという設定はありませんが、エリックを演じるマイケル・B・ジョーダンさんがハリウッドでも有名なアニオタである事がエリックのアニメ好き設定に反映されているようです。

©2021 MARVEL,Disney

「ブラックパンサー」公開時はキルモンガーの衣装がベジータに似ている事から、ジョーダンさんが発注したのではないかと話題になりました。

ヴィブラニウム

リベレーターの動力源が欲しいトニーですが、このトニーはアークリアクターの小型化に成功していません。そこでエリックはヴィブラニウムを使うことを提案するも、ハワードが戦争で使ってしまったと明かします。

ここは神聖時間軸どおりにキャプテン・アメリカの盾に使われた事を意味し、この世界ではキャプテン・アメリカが氷漬けになって眠っていると考えられます。

エリックはヴィブラニウムで出来たロイヤルリングを動力に使うようトニーに渡します。

ロイヤルリングはティ・チャラの祖父であるアズーリがティ・チャカとウンジョブにそれぞれ授けたもので、エリックに取っては大事な父の形見です。それを溶かして使うというのは、映画のエリックよりさらに「手段を選ばない」人間になってしまっているようです。

ユリシーズ・クロウ

クロウは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」と同じ船をアジトにしている様子。トニーはスターク社が闇の武器商人と取引をするわけに行かない事を理由にローディに代理取引をさせる事に。

クロウの声はアンディ・サーキスさんと広田みのるさんが続投。ちなみにサーキスさんは「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の監督です。

そして、ドーラミラージュの槍が1000万ドルの価値がある事が明かされます。日本円で言うと約10億円ですから、これを平日のラスベガスの一晩で使うトニーの金銭感覚はかなり破綻しています。

ソニックテーザー

取引に乱入してきたのはブラックパンサー/ティ・チャラ。映画「ブラックパンサー」でも韓国ソウルでのヴィブラニウム取引に介入しました。

次々とクロウの手下を排除していくティ・チャラでしたが、エリックのソニックテーザーの前に無力化されてしまいます。これは「アイアンマン」でオバディア・ステインが使っていたものの改良版と言えるのでしょうか。効果範囲は広いようですがかなり大型化されており、一概に改良されたとは言い切れないようにも思えます。

©MARVEL,Disney

エリックはローディを「迫害者側の制服を着て命懸けで戦っている」と非難し殺害、そしてティ・チャラをも殺害してしまいます。

真実を知るトニー

二人を殺害したことでアメリカとワカンダを戦争に持ち込もうとするエリック。

事件の顛末はJ.A.R.V.I.S.が撮影し記録しており、3D再現してエリックに突きつけます。このシステムは「アイアンマン3」にも登場したものと同一のようです。

©MARVEL,Disney

動じないエリックはロイヤルリングを基にして完成したリベレーターと戦い、ドーラミラージュの槍で破壊。そしてトニーを殺害してしまいます。

トニーは「ホワット・イフ」で3度目の死を迎え、彼の死もまた絶対点なのではないかと感じさせます。

愛国者法

ロス将軍が登場し、愛国者法によりスターク・インダストリーズは国有化され、アメリカとワカンダの戦争に向けてリベレーターの量産を始めるように命令します。

愛国者法は現実にあった法律で、9.11事件を受けて2001年にジョージ・W・ブッシュ大統領によって署名された法律であり、人権を侵害してでもテロを抑え込むと言った内容が強い批判を受けた法律でもありました。2015年6月に期限切れで失効となり、代わりに人権に配慮された米国自由法が成立しています。

今回のエピソードは「アイアンマン」を基にしていることから2008年の話であり、現実にあった法律を脚本にうまく適応させています。

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21世紀の戦争

「おめでとう大尉、君は21世紀の戦争を発明した」とエリックに告げるロス将軍。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でフューリーがトニーに対して「君はいろいろ画期的な発明をしてきたが戦争は君が作ったんじゃない」と言った事と対照的になっています。

ロス将軍は「インクレディブル・ハルク」の時から力を求める傾向にあり、ここ最近では「嫌味なおっちゃん」のポジションに甘んじていましたが、彼の本質的はこのエピソードのようにチャンスがあれば力を拡大させる人物のようです。今後は神聖時間軸でも彼の動向に注意が必要かもしれません。

クロウの最期

手を組んでいたエリックとクロウですが結局は映画のようにエリックに殺害されてしまいます。この時、クロウはワカンダ人の事を野蛮人、未開人と表現しており(吹替ではあいつらという表現に留まっています)、白人が黒人を差別するときに使う表現を引用しています。

エリックはクロウの遺体を手土産にワカンダへ。「ブラックパンサー」ではボーダー族とのやり取りがありましたが、内容はそのままに、ドーラミラージュとのやり取りに変更されています。

ティ・チャカ王との謁見

「ウンジョブに子供はいなかった」というラモンダに対して「我々はそう信じ込まされていただけだった」というティ・チャカ王。「ブラックパンサー」ではウンジョブとウンジャダカ(エリックの本名)の一件をワカンダのために隠蔽していましたが、ウンジョブを殺していないこのティ・チャカは息子を失った悲しみもあって突如現れた甥を受け入れてしまいます。

ただし、「ブラックパンサー」でウンジョブの息子である証拠として提示したロイヤルリングはリベレーターに使ってしまってもうありません。

ラモンダはアンジェラ・バセットさんと幸田直子さんが続投していますが、王女ではなく将軍になっています。

シュリはレティーシャ・ライトさんからオジョマ・アカガさんに、吹替もももいろクローバーZの百田夏菜子さんから神戸光歩さんへと変更されました。ちなみに「ブラックパンサー」の時系列である2018年で16歳でしたから、2008年のこのシュリは6歳になります。

自作自演

戦争が始まり、リベレーターの大軍がワカンダへと侵攻。エリックの提案した作戦どおり一旦は停止したリベレーターでしたが、エリックの手で再起動し、戦争が再開。二重の自作自演の戦争となります。

実写では見ることの出来なかったラモンダの戦闘シーンが特徴的で、この戦争中にはボーダー族も確認する事が出来ました。

最終的に戦争に勝利を収めることで、エリックはティ・チャカの信頼を勝ち取るのでした。

新たなブラックパンサーの誕生

信頼を得たエリックは王族のみ食す事が許されるハート・シェイプド・ハーブを口にし、ブラックパンサーの儀式に臨みました。昏睡中に見る世界で、エリックはティ・チャラと再会します。

父の復讐とアメリカで無視されている抑圧された兄弟達のために、ワカンダを乗っ取ったと語るエリック。そんなエリックにティ・チャラは「不当に得られた力は儚いものだ」と忠告するのでした。

ウンジョブの夢だった兄弟の開放のためというのはともかくとして、ギャングへの復讐のために国を乗っ取るのはいささか回り道が過ぎるようです。

ワカンダの王位継承に関する設定は難しく、特に決闘の儀式による継承者の変更が話をややこしくしています。コミックでのティ・チャラは最初のブラックパンサーであるバシェンガの直系の子孫であり、ティ・チャラの祖先は負けたことがない事を意味しています。

映画「ブラックパンサー」ではティ・チャラの即位に対してエリックが異を唱え、勝利したことで新たな王となりました。これは決闘の儀式に基づいて継承権を無視して継承者が変更されています。

一方アニメではエリックはティ・チャラに勝利(殺害)していますが、儀式ではないため、継承権の変更はありません。この世界でティ・チャカの次の王位継承権を持つのはティ・チャカの第2子であるシュリであり、甥であるエリックはその次の順位にあたります。

とはいえこのまま行けばエリックはこのあとティ・チャカを暗殺し、シュリの即位に反対し、決闘でシュリを殺して王座を奪うことを画策しているでしょう。

ラストシーン

ワカンダへの総攻撃を仕掛けようとするロス将軍を尻目にうんざりしたペッパーが自室へ戻るとそこにはシュリが待っていました。そして、エリックがトニーを殺した事を伝えます。

「お互いの国が真実を見ようとしない」と心配するペッパーに、シュリは「一緒に目を覚ましてやりましょう」と声をかけるのでした。

ペッパーとシュリという異色のコンビで今後の脅威に立ち向かう姿勢を描きつつ、このエピソードは幕を下ろしました。今回は宇宙滅亡を示唆するウォッチャーのコメントもなく、この世界は続くようです。


ウンジョブの死因が変わった事で映画「ブラックパンサー」に比べてエリックの行動に納得できるポイントが減った今回のエピソード。その分エリックの狡猾で巧みなやり口が目立つ事になりました。

以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード7は 2021年9月22日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

映画「エターナルズ」のイカリスはアベンジャーズのリーダーになるのか?リチャード・マッデンさんがコメント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」でイカリスを演じるリチャード・マッデンさんが、海外メディア Total Film のインタビューに応じ、イカリスのキャラクターについて語りました。その中では、予告の中でイカリスが主張した「アベンジャーズの新たなリーダー」についても言及されました。

インタビューの中でマッデンさんは何故この役に惹かれたかについて以下のように述べています。

今までに見たことのあるようなスーパーヒーローではありません。スーパーヒーローである前に、まず一人の人間として、そして非常に複雑なキャラクターとして彼を見ています。スーパーヒーローはレーザーアイを持っていますよね。スーパーヒーローは空を飛べる。だから、類似点はたくさんあります。でも、キャラクターとしては、これまで彼のような人は見たことがありませんでした。

そして、本作の「興味をそそられた点」として、クロエ・ジャオ監督がそれぞれのキャラクターをどれだけ深く掘り下げたかである事を明かしました。

この人物たちのコンセプトと、長い間生きてきて、さまざまなことを経験してきた人々をクロエがどれだけ深く掘り下げようとしたか。あらゆるものを見て、あらゆることをしてきた彼らが、お互いに、そして世界の他の人々とどのように関わっていくのか、そこに興味を持ちました。それがとても魅力的でした。

最後に、予告で新たなアベンジャーズのリーダーをほのめかした事について次のように語りました。

私は、イカリスが良いリーダーであり、良い兵士であることを知っています。アベンジャーズを率いるのに必要な2つの特性があるとすれば、彼にはそれがあります。でも、それを予測することはできません。

マッデンさんはイカリスがアベンジャーズのリーダーに必要な2つの資質を持っているキャラクターだとしながらも、未来はわからないと答えを霧の中に置くに留めました。

MCUのアベンジャーズのリーダーはキャプテン・アメリカであり、キャップ不在時にはトニー・スタークがそのポジションを埋めていました。コミックに目をやると、キャプテン・アメリカの他にクリント・バートンやキャロル・ダンヴァース、マリア・ヒルなどがリーダーを務めた事があり、単純に強ければいいというわけではありません。

まずは「エターナルズ」で描かれるイカリスのキャラクター性に注目が集まりそうです。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Marvel’s Eternals Star Addresses If He’ll Replace Iron Man as Avengers’ New Leader

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の腕輪のVFXは原作のように10個それぞれ異なる予定だった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に登場する10個の腕輪「テン・リングス」。原作コミックではこのテン・リングスは10個の「指輪」であり、それぞれが異なる能力を持つアイテムでしたが実写化するにあたって変更されました。しかし、実写版も当初は異なるヴィジュアルエフェクトを持たせていた事をVFX担当のショーン・ウォーカーさんが明かしました。

本作のVFXを担当した Weta Digital 社のショーン・ウォーカーさんは「ある時点ではそれぞれのエフェクトがそれぞれのスタイルで腕輪に適用されていました。例えばウェンウーがムチを作ったり投擲物を作ったりする時、それらは実際には独自のカラースキームを持っていましたが、全て同じパレットでした。しかし、ウェンウーとシャン・チーをはっきりとさせるために、もっと狭い範囲のカラーパレットにこだわりました。シャン・チーの色は実際に彼の母親のカラーパレットを模倣しています。」と説明しました。

原作の指輪のように異なるエフェクトを持っていたという腕輪ですが、最終的にはシャン・チーとウェンウーのどちらがコントロールしているのかを見た目でわかりやすくするために、キャラクターによってカラーを統一したとの事です。

原作の10個の指輪の違いについては以下の記事を御覧ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-shang-chi-ten-rings-power/”]

また、指輪から腕輪に変更された理由については以下の記事を御覧ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-shang-chi-producer-explains-why-changed-finger-rings-to-arm-rings/”]

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公式あらすじは以下の通りです。

マーベル・スタジオの新時代の幕開けを担う、新たなヒーローが誕生! 悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓ったシャン・チー。父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか? 自らの運命に葛藤しながらも過去と向き合い、運命を受け入れ、“本当の強さ”に目覚めていくシャン・チーを描いたドラマチック・アクション・エンターテイメントが始まる。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中です。

ソース:Shang-Chi’s Ten Rings Nearly Looked Entirely Different

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にヴェノムは登場するのか?トム・ハーディさんの気になる写真が発見される

様々な噂が渦巻いているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にヴェノム登場の噂は以前からありましたが、ここ最近は他の噂に圧倒され息を潜めていました。しかし先日投稿された一枚の写真がSNSで拡散され、噂が再燃しています。

もともとはテレビディレクターのリン・オーディングさんが自身のInstagramにトム・ハーディさんとのツーショット写真を掲載したものですが、すぐに削除されました。しかし運よく保存していたファンが拡散したことで、ヴェノム登場の噂が再び持ち上がっています。

写真のトム・ハーディさんですが、不思議なことに「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のロゴが入ったキャップをかぶっています。こういったプロダクションキャップは通常、制作・撮影に参加したキャストやクルーに送られるもので、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はそれぞれのプロモーションごとに作品に合わせたキャップをかぶって臨んでいる姿をよく見かけます。

トム・ハーディさんが自費制作した可能性や、非公式な商品を購入していた可能性は否定できませんが、シンプルに受け取るなら撮影に参加していたと考えるのが妥当なようです。

そしてこの写真がすぐに消された事がヴェノムの登場を裏付けていると考えるファンが多いようです。

ただし撮影したからと言って公開される映画に含まれるとは限らないのがマーベル・スタジオ作品の難しい所で、以前にも女優のキャサリン・ラングフォードさんが「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて大人のモーガン・スタークとして撮影に参加していましたが公開された映画には登場しませんでした。

果たして10月のヴェノム2作目に続いて、スパイダーマンにも登場するのでしょうか?

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2021年12月17日 米国公開予定です。

映画「DUNE/砂の惑星」ドゥニ・ビルヌーブ監督がマーベル映画を「コピペに過ぎない」と批判

ワーナー・ブラザース配給で10月公開予定の映画「DUNE/砂の惑星」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、海外メディア el mundo(スペイン誌)とのインタビューの中でマーベル映画を「カット&ペーストに過ぎないマーベル映画が多い」と批判した事が話題になっています。

インタビューの中で、ヴィルヌーヴ監督は、著名な映画監督を引き合いに出し、大規模な予算で制作された映画は、芸術的には今でも意義があると考えていることを認めました。

ハリウッドの黄金時代を思い浮かべてみてください。商業映画が異なる芸術的提案をすることができ、それゆえに政治的であることがわかります。やりたいことをやるために潤沢な予算があることを、損だとか邪魔だとか思ったことはありません。逆転の発想。多額の予算をかけた映画は、同時に芸術的な意味を持つことができない、と誰が言ったのでしょうか?私は今、クリストファー・ノーランやアルフォンソ・キュアロンのような人たちのことを考えています。

以前に「スーパーヒーロー映画は映画ではない」というマーティン・スコセッシ監督のコメントをインタビュアーが引用すると、ヴィルヌーヴは前者の意見に同意し、「この種の映画は、その「カット&ペースト」方式のために、(観客を)少しばかりゾンビにしてしまっている」と述べました。

おそらく問題は、他の映画の “切り貼り “に過ぎないマーベル映画があまりにも多く目につくことです。この種の映画は、観客を少しゾンビにしてしまっているのかもしれません。しかし、大作で高価な価値のある映画は今もたくさんあります。私は悲観的になる必要はないと思います。

ヒーロー映画はそのストーリーテリングの性質上、「ヒーローが悪役を倒す」という脚本のコピペの型からは逃れられない宿命にあり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でもそこから外れているのは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」といった数少ない作品だけに留まっています。

監督の真の意図はこのインタビューだけでは判断が難しいですが、「DUNE」には「スパイダーマン」シリーズのMJ役ゼンデイヤさん、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」でサノスを演じたジョシュ・ブローリンさん、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのドラックス役デイブ・バウティスタさん、「アントマン」シリーズでカートを演じたデヴィッド・ダストマルチャンさん、ドラマ「ムーンナイト」主演のオスカー・アイザックさん達が登場しています。彼らの出演経歴に監督が泥を塗ってしまうのはとても悲しい事です。

昨今のマーベル映画の多くは興行成績の記録を塗り替え、賞を取り、レビューサイトでは高く評価される傾向にあります。監督はこれを「観客をゾンビ」にしていると表現しました。もちろんのように2021年に公開された「ブラックウィドウ」、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」はそれぞれ記録を塗り替え、その物語や映像が高く評価されています。また、映画だけでなくドラマ「ワンダヴィジョン」もエミー賞を受賞し、大成功をおさめています。

お気に入り作品を批判されて怒るファンもいれば、ビルヌーブ監督が成功者であるマーベルに嫉妬しているだけと捉えるファンもいますが、しばらくはSNSで燃え続ける事になりそうです。

ソース:Denis Villeneuve Criticizes Marvel Movies: ‘Turned Us Into Zombies’

Time誌「最も影響力のある100人」スカーレット・ヨハンソンさん、クロエ・ジャオ監督、ダニエル・カルーヤさんが選出

米国のニュース雑誌タイムによる2021年の「世界で最も影響力のある100人」にスカーレット・ヨハンソンさん、ダニエル・カルーヤさん、そしてクロエ・ジャオさんが選出されました。3人はマーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に携わっている人物です。

スカーレット・ヨハンソン

ヨハンソンさんは2010年公開の映画「アイアンマン2」にてMCUに初登場。ブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフを演じ、以降多くのMCU作品に出演しました。推薦人のジェイミー・リー・カーチスさんは以下のようなコメントを寄稿しています。

スカーレット・ヨハンソンは、私が結婚した年の私の誕生日に生まれたこともあり、親近感を持っていました。彼女は私の誕生日に生まれ、私が結婚した年に生まれたからです。彼女は私の母の内面を知りたがっていたので、私たちは話をしました。2人のルーツがデンマークであること、演技への情熱、複数の才能を持っていることなど、明らかな共通点がありました。その映画の中で、スカーレットを見て、彼女が私の母と同じであることに驚かされる瞬間があります。

最近、私は彼女がブラックウィドウとしてスクリーンを支配しているのを見ました。ブラックウィドウは、女性を操って自分のために戦わせる権力者に復讐します。そして、現実に起きた「操られ」(同じ強調)に対する彼女の見事な対応を見ました。彼女は、映画館とストリーミングで同時に映画を公開するという決定によって、かなりのギャラの損失を被ったとして、スタジオに対して契約違反の訴訟を起こしたのです。

良心を持った暗殺者としても、感情を持った俳優としても、そして第2子を出産したばかりの猛烈な母親としても、「このママベアをバカにするな」というメッセージは明確です。

ヨハンソンさんは長年MCUに貢献してきましたが、映画「ブラックウィドウ」の公開方法についてディズニーの契約違反を理由に提訴し、噂されていた「ブラックウィドウ2」やMCUでの監督デビューについて先行きが不透明になっています。

クロエ・ジャオ

ジャオ監督は2021年11月5日公開予定の映画「エターナルズ」の監督です。アン・リー監督が推薦人としてコメントを寄せています。

クロエ・ジャオは、2017年の映画「The Rider」で世界の注目を集めた。サウスダコタ州で奮闘するネイティブアメリカンの家族を疎ましくも見事に描いた作品だ。そして、アジア人女性として初めてアカデミー賞の監督賞を受賞した「Nomadland」でも、再び注目を集めました。慈愛に満ちた眼差しで、彼女は物語とドキュメンタリーを巧みに融合させ、登場人物の内面の精神を捉え、彼らの人生を覗き込み、真に理解することを可能にしています。胸が張り裂けそうなほど美しい客観的な写真も、深く悲しく、しかし信じられないほど優しい心を映し出しています。

クロエは、見知らぬ土地の遊牧民であり、家のない反抗的な放浪者のようです。しかし、その自由にはエッジがあります。それは、ある文化や、その文化が潜在的に持っている「こうあるべき」という考えに精通していない、特別な視点を持っているからです。このレンズを通して、彼女は鋭い観察力を発揮し、物語の本質を鋭く捉え、判断や解説をすることなく、深い共感を持って描くことができるのです。

クロエは真の宝石のようなアーティストです。世界の中で自分の居場所を探す人間を描いた彼女の作品には、独特の説得力があります。分裂した世界の中で、彼女のビジョンは貴重なものです。

ジャオ監督の「エターナルズ」以降のMCUにおける契約は不明です。

ダニエル・カルーヤ

カルーヤさんは2018年公開の映画「ブラックパンサー」で、ワカンダの国境警備隊ボーダー族のリーダー、ウカビを演じました。推薦人として「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー監督がコメントしています。

ダニエル・カルーヤと会話をすることは、他にはない経験です。彼は強烈な目であなたを見ていて、恐怖や判断なしに、注意と共感だけで聞いているように見えます。ダニエルの職人技を賞賛する人たちは、彼の笑顔や、言葉に命を吹き込む方法に注目します。しかし、彼の演技がこれほどまでに深いレベルで評価されるのは、ダニエルが観察者であり、聞き手であり、相手が誰であろうと、どこの国の人であろうと、他の人間との関係を築くことに尽力する共感的な魂を持っているからだと思います。

2021年に公開された映画「Judas and the Black Messiah」で、シャカ・キング監督が、1969年にシカゴで警察に殺害されたブラックパンサー党のリーダー、フレッド・ハンプトン役にダニエルを起用したとき、私は、ダニエルがハンプトンの遺族に会わなければならないときが来るだろうと考えました。ダニエルは、有名人であるということではなく、その共感性によって、彼らの愛するリーダーを演じる自信を得るだろうと確信しました。その共感が、ダニエルを次にどのように導いてくれるのか、私は楽しみです。

カルーヤさん演じるウカビの今後の再登場は不明ですが、最後に登場したウカビは死亡したわけではないので戻ってくる可能性はあると考えられています。現在撮影中の「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」やディズニープラスでのワカンダスピンオフドラマもライアン・クーグラー監督が手掛けている事もあり、その可能性は高いと思われています。

ベネディクト・カンバーバッチさん、ナイトクローラー役コディ・スミット=マクフィーさんとMCUで共演したいと明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ」シリーズで主人公ドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチさんが、FOXのX-MEN映画シリーズでナイトクローラーを演じたコディ・スミット=マクフィーさんとMCUで共演したいとの心境を明かしました。

カンバーバッチさんは主演を務めるNetflixドラマ「パワーオブザドッグ」のプレスツアー中に海外メディア Variety とのインタビューに応じ、X-MENとのクロスオーバーについて質問され以下のように述べました。

私たち(コディ・スミット=マクフィーさんと)はこのことについて話し合ってきました。一緒に仕事をするのが好きなので、そのクロスオーバーをやりたいと思っています。もちろん、まったく違う雰囲気になるだろうけど、そうだね。とてもクールなことです。両者を演じることは名誉なことですが、演劇的なもの、このようなもので親しくなった人と再び交わることはさらに名誉なことであり、その上、このような楽しいものに行くことができたら最高です。

コディ・スミット=マクフィーさんは2016年公開の「X-MEN:アポカリプス」でナイトクローラーとして出演し、その後「デッドプール2」へのカメオ出演や、2019年の「X-MEN:ダークフェニックス」にも出演されています。

「パワーオブザドッグ」で共演し、撮影中にマーベル談義をしたという二人。噂では映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」にプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアが登場するという話もありますが、MCUにX-MENが登場するのはまだ少し時間がかかるのかもしれません。

映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年3月25日 に米国公開予定となっています。

ソース:Benedict Cumberbatch and Kodi Smit-McPhee Talk Toxic Masculinity and Going From Playing Superheroes to ‘The Power of the Dog’