映画「シャン・チー」監督、マーベル映画は怖くてやりたくなかったと明かす ─ 払拭したのは「ブラックパンサー」監督の言葉

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のデスティン・ダニエル・クレットン監督が、現地時間19日に開催されたオンライン記者会見にて、マーベル映画は規模が大きすぎて怖くてやりたくなかったと当初の心境を明かしました。

会見で「この物語を描きたいと思ったポイント」について質問された監督は以下のように述べました。

私はシャン・チーの旅にとても共感しています。スーパーパワーを得るために化学薬品を使わないスーパーヒーローであることが気に入っています。それは自己発見の旅であり、成長の旅であり、人生の中で逃げ続けてきた痛みに最終的に対処する方法を学ぶ旅なのです。そして、自分の内面や過去を見つめ、良いことも悪いことも、喜びも苦しみも、すべてを自分の一部として受け入れることができるようになったとき。そしてそれは、人間として誰もが何らかの形で行っていることだと思います。

しかし、以前はマーベル映画のような大きなプロジェクトは怖くて参加したくなかったと、当時の心境を語りました。

このような映画に足を踏み入れることに、個人的に大きな恐怖を感じていました。ケヴィン(・ファイギ)にオファーしたとき、ピッチの中で私は自分自身でいようと自分に言い聞かせました。私は自分自身でないとプレッシャーを感じる傾向がありますが、このピッチでは自分自身でいようと思いましたし、それができたことで気分よく出て行くことができました。

面接の最後に「マーベルの大作映画にずっと出たいと思っていましたか」と聞かれ、「言うべきかな…」と思ったのですが、実は、この映画の監督を募集すると発表される数週間前に、とても現実的な決断をして、エージェントに電話をして、「絶対にマーベルの映画には出さないでくれ」と言ったのです。

そして、ピッチの中でケヴィン、ルイ、ヴィクトリア、ジョナサンにこのことを言い、その後、彼らがシャン・チーの発表をしたときに説明したのですが、私の中で何かがスパークして、私は中に入ってミーティングをしなければならなくなり、それがこのようになったのです。打ち合わせを終えてエレベーターで降りるときに、”こんなことを言うなんてバカだな… “と思いましたよ。

素直に怖かった、やりたくなかったと発言したにも関わらず、プロジェクトへの起用が決まったクレットン監督でしたが、大規模なマーベル映画に対する恐怖心は消えなかったと説明しました。

そしてこの恐怖心を和らげてくれたのは、親友であり、マーベル・スタジオで「ブラックパンサー」を撮ったライアン・クーグラー監督だった事を明かしました。

でも、いざ制作となった時、ライアン・クーグラーと話をしました。私は本当にこのような大きなスタジオ映画に足を踏み入れるのが怖かったし、自分に何が起こるのか怖かったんです。プレッシャーに負けてしまうのではないか?とたくさんの不安がありました。

ライアンが私に言ったことは、私の心を本当に楽にしてくれました。「プレッシャーは大変だし、この時点までにやったことの中で最も難しいことになるかもしれないが、そのプレッシャーや複雑さは、一緒に仕事をしている人たちや、そのためにやっている人たちから来るものではないんだ」と。

それが私が見つけたことです。ケヴィンの言葉を借りるまでもなく、好奇心と探求心に満ちた環境がトップダウンで提供されている、とても特別な職場です。このスタジオには恐怖心に基づく考え方がありません。そのおかげで、私たちはリスクやチャンスを取ることができ、この映画に関わるすべての人に、同じように恐れを知らない探求心を植え付けることができました。このことが、映画がこのような結果になった大きな理由だと思います。

クーグラー監督のアドバイスで心が楽になったクレットン監督は、MCUの中に新たな風を吹き込むと言われる本作を無事に撮り終える事が出来たようです。

映画の公式あらすじは以下の通りです。

アメリカ・サンフランシスコで
平凡なホテルマンとして暮らすシャン・チー。
彼には、かつて父が率いる犯罪組織で最強の武術を身に付け、
組織の後継者になる運命から逃げ出した秘密の過去があった。
しかし、悪に染まった父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、
彼は宿命の敵となった父に立ち向かうことができるのか?

映画「シャン・チー/テンリングスの伝説」は 2021年9月3日 日米同時公開予定です。

ソース:Black Panther 2 Director Gave This Key Advice to Shang-Chi’s Destin Daniel Cretton

アニメ「What if…?」、2話のイースターエッグをピックアップ

2021年8月18日にディズニープラスで配信されたアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード2「もしも…ティ・チャラがスター・ロードだったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

惑星モラグ

ウォッチャーの前回と同じ口上を終えると映像は惑星モラグに。

©2021 MARVEL,Disney

2014年公開の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」では地球でのピーター・クイルの幼少期のあと、このシーンにジャンプします。分岐イベントが発生し、歴史が変わってしまっても、この星の座標はまったく同じで影響がないようです。

ピーター・クイルはモラグに降り立ってからオーブのある廃墟に足を踏み入れるまで、ソニーのウォークマンでレッドボーンの「Come and Get Your Love」(1973年)を聞きながらノリノリのダンスをしていましたが、ティ・チャラはただ颯爽と歩いていきます。

クイルは母親メレディスからもらったウォークマンとカセットテープを聞いていましたから、ティ・チャラがそれを出来ないのは仕方ないことです。ラモンダ女王が70年代アメリカンミュージックに興味がなかったのでしょう。

ティ・チャラのスターロード

正面からのショットになると、おなじみのマスクを被ったスターロードの姿を確認する事ができます。この第2話配信の約1年前に大腸がんで亡くなったチャドウィック・ボーズマンさんがシリーズ同様に声を担当されています。音声の再利用などではなく、生前に収録が済んでいたとの事。日本語吹替はこれまで通り、田村真さんが担当されています。

ただし、クイルのスターロードと違って、マスクの目の部分は赤色ではなく、ワカンダでよく用いられる紫色になっています。

首尾よくオーブを手に入れたティ・チャラですが、神聖時間軸と同様にロナンから派遣されてきたコラスに「何者だ」と銃を突きつけられます。

クイルの場合はマスクを外し、「スターロード」と名乗ってさえ知らないという冷ややかな反応を受けていましたが、ティ・チャラの場合はマスクを外し顔を見せただけで、「え!スターロード?マジで?」という真逆の反応が返ってくることになります。

ティ・チャラのスターロードの名はクリー人が耳にし、ファンになるほどに全宇宙に轟いていることを示しているようです。

ロードと呼ばれながらも神聖時間軸同様にキングの風格を持ち合わせたティ・チャラに対し、コラスはお辞儀をしましょうかと敬意を払っていますが、ティ・チャラはそれを断ります。映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」においてもブルース・バナーがお辞儀をした際に「やめてくれ」と断っており、どちらのティ・チャラもこういうのは苦手なようです。

©2021 MARVEL,Disney

コラス

クリーのハンターであるコラスは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年)で初登場し、「キャプテン・マーベル」(2019年)ではスターフォースの副司令官として登場していました。時系列的にはキャプテン・マーベルのほうが先になり、キャロル・ダンバースとの一件から降格されてしまったのかもしれません。

声は神聖時間軸同様にジャイモン・フンスーさんと乃村健次さんが担当しています。

「ホワット・イフ」のコラスは神聖時間軸のコラスに比べると全体的にひょうきん者で軽いキャラクターになっています。

コラスはティ・チャラとの戦闘の最中に、オーブを保護していたトラップに右腕を突っ込んでしまいましたが特になんともなさそうでした。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」でネビュラが手をつっこんだ際は肉が焼け落ちるほどの高温でしたが、コラスはそこまでひどくなく、電撃が走る程度に終わったようです。こちらのオーブの保護機構は少し頼りないようです。

©2021 MARVEL,Disney

ヨンドゥ・ウドンタ

廃墟から出たティ・チャラをロナンの手下が囲みますが、ヨンドゥが救援に駆けつけます。声を担当するのはオリジナルのマイケル・ルーカーさんと立木文彦さんです。先週からニック・フューリーの声が竹中直人さんから立木文彦さんへと変更されているため、同じ声がするのは少々違和感。日本のディズニーの声優チョイスはたびたび不思議な事が起こります。「もしもフューリーとヨンドゥがチームを組んだら」が実現しない事を願うばかりです。

無茶をすると歯をなくすぞ、とティ・チャラに注意されたヨンドゥですが、神聖時間軸のヨンドゥは歯がボロボロです。相当無茶をしてきた証なのでしょうか。こちらのヨンドゥは今の所、綺麗な歯を維持出来ているようです。

©2021 MARVEL,Disney

マンデラ号

モラグ脱出のときに搭乗する宇宙船はミラノ号ではなくマンデラ号。

©2021 MARVEL,Disney

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督によるとミラノ号はクイルの子供時代の片思いの相手、アリッサ・ミラノさんにちなんで命名されています。

マンデラ号の由来は公式に明かされていませんが、ティ・チャラがアフリカの架空の一国ワカンダ出身である事を考慮すると、ネルソン・マンデラさんにちなんで命名されていると考えられます。南アフリカでアパルトヘイト撤廃に献身し、1993年にノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラさんは幼いティ・チャラにとって英雄のごとき人物であったに違いありません。

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1988年のワカンダ

シーンが切り替わり、舞台は1988年のワカンダへ。ティ・チャラが誘拐される様子が描かれます。このエピソードの分岐イベントにあたる部分であり、ピーター・クイルが拐われるかわりにティ・チャラが拐われる事になります。

ヨンドゥがクラグリンとテイザーフェイスに誘拐を任せたせいで神聖時間軸と異なる分岐が発生したようですが、クラグリンは「見る穴ふたつ、聞く穴ふたつ、食べる穴ひとつ」全部調べて同じだとトンデモ理論を展開します。神聖時間軸のラヴェジャーズもひどい人物が多い印象でしたが、こちらは更にひどいようです。

結局ティ・チャラ少年の態度を気に入ったヨンドゥはそのまま宇宙へと戻っていき、分岐イベントの枝分かれが始まっていくことになります。

そして、「20年後」のテロップ。ラヴェジャーズによる誘拐事件が発生したのはともに1988年のことですが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は誘拐から26年後を描いています。

祝杯

シーンは現在に戻り、ティ・チャラたちラヴェジャーズが祝杯をあげています。場所は不明ですが、ノヴァ軍警察の制服のような衣装の人物が見られ、建物の雰囲気も似ていることから、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したザンダー星である可能性は高そうです。

今までの最高のミッションを聞きたがるコラスですが、ティ・チャラは選べないと流してしまいます。それにもめげず、コラスは「ターナックス4号星は?」と追求します。

ターナックス4号星はコミックに起源をもつ惑星で、「ファンタスティックフォー#18」(1963年9月)に初登場しました。この後ヨンドゥが補足するとおり、コミックでもここはスクラルの領域となっています。

続いて「アンカラ」のレジスタンスに言及されますが、このアンカラもコミックに登場。「ファンタスティックフォー#209」(1979年8月)で少し触れられているマイナーな惑星です。

そして話題は意外な人物へと移っていきます。

マッドタイタン

コラスは「マッドタイタン(イカれたタイタン人)のサノスが世界の半分を消そうとした時はどうやって止めたんです?」と口にした所でサノスが登場します。サノスも従来どおり、ジョシュ・ブローリンさんと銀河万丈さんが声を担当しています。

そしてこの世界のサノスはティ・チャラとの話し合いによって、世界のバランスを保つための別の方法を見出したようです。自分の計画も悪くないとはいいつつも、神聖時間軸のように宇宙の半分の命を奪うことに執着はしていない様子で、ラヴェジャーズと楽しげに飲んで語り合います。

バーテンダー

バーのバーテンダーとして登場したのはドラックス。故郷をクリー人から守ってくれたスターロードに気づいて写真を撮らせてほしいと告げます。妻と娘に送るとの事で、神聖時間軸ではロナンによって殺された家族ですが、こちらでは息災なようで一安心です。

ティ・チャラのスターロードはサノスを踏みとどまらせ、クリーやスクラルを抑えるほどの活躍をしているようです。

ネビュラも登場

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」からネビュラも登場しますが、その印象は大きく違います。

©2021 MARVEL,Disney

髪で隠れた左目の周囲以外は改造手術のあとが見られない、ほぼ生身のネビュラが姿を表しました。声色も神聖時間軸と違って優しい印象ですが、神聖時間軸と同じくカレン・ギランさんと森夏姫さんが演じています。

ティ・チャラの事を「チャチャ」の愛称で呼ぶ仲の良さで、神聖時間軸では見られなかった関係性です。

しかし父親サノスとの関係性は神聖時間軸ほどではないにしても、こちらもあまり良くない様子。このシーンでティ・チャラはサノスの事を「庭師」と呼んでおり、エンドゲームの冒頭でも農作業に勤しんでいたサノスを思い起こすと、もともとサノスはそういう一面も持ち合わせていると考えられます。

さらにここでワカンダが戦争が滅んでいる事が明かされ、ネビュラはそれが原因で他人の故郷を救っているのねと理解を示します。

エンバーズ・オブ・ジェネシス

ネビュラはエンバーズ・オブ・ジェネシスの強奪計画を提案します。生命の起源、超新星の塵と説明されるこのアイテムですが、コミックには登場しません。30グラムで死にかけた星をテラフォーミングで蘇らせるほどの力を秘めているようです。

©2021 MARVEL,Disney

このアイテム自体はコミックに登場しないのですが、植物の生命を操るオメガレベルのミュータント、ジェネシスというキャラクターがX-MENのコミック「X of Swords:Stasis# 1」(2020年10月)などに登場しています。ジェネシスのパワーが緑色のパワーで描かれるあたりは共通点のようにも思えますが、制作時期を考えると奇妙な一致と言わざるを得ません。ちなみにこのジェネシスはX-MENの宿敵のひとり、アポカリプスの妻にあたります。

Genesis from X of swords©MARVEL

キャプテン・ジェノサイド

コラスがサノスの事をキャプテン・ジェノサイドと呼ぶシーンは、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのドクター・ストレンジとサノスの会話を起源としています。

タイタン星にて相まみえた二人、サノスは「タイタンを救うために人口を半分に減らした」と言うのに対し、ストレンジはそれを「ジェノサイド(虐殺)か」と返しました。

©MARVEL,Disney

ここは日本語ではキャプテン・指パッチンと置き換えられています。

銀河の裏社会で最悪の親玉

エンバーズ・オブ・ジェネシスを持っているのは「銀河の裏社会で最悪の親玉」と呼ばれるタニリーア・ティヴァン別名コレクターとの事。サノスが力によるバランスの維持をやめたせいで、この世界ではコレクターが台頭しているようです。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に登場したコレクターは「マイティ・ソー/ダークワールド」でエーテル/リアリティ・ストーンを受け取った際に「まずは1つ目」とつぶやき、何かを画策している様子が描かれていました。

ヨンドゥはコレクター絡みならやめとけと忠告します。ヨンドゥいわく、ラヴェジャーズは「金持ちから盗んで貧乏人にくばる」、地球でいえばロビン・リーチのようなものだといいますが、ティ・チャラにロビン・フッドだと突っ込まれます。ロビン・リーチは実在の人物で、ジャーナリズムの世界で成功を収めたアメリカの富豪でした。ただしここは吹替版のみロビン・リーチではなくビッグ・フットといい間違えています。

ノーウェア

コレクターの拠点は神聖時間軸と同じく、セレスティアルズの頭が星と化したノーウェアのようです。ここもモラグ同様に同じ神聖時間軸と同じ座標を示しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

コレクターはベニチオ・デル・トロさんと石住昭彦さん、カリーナはオフィリア・ラヴィボンドさんと合田絵利さんが神聖時間軸どおりに担当しています。

ここの警備はブラックオーダーが担当しているようですが、コミックから実写化されるにあたってリストラされてしまったスーパージャイアントさんはアニメであるホワット・イフにも存在しませんでした。

©MARVEL

一番手前のセクシーなキャラクターがスーパージャイアントです。一番奥に小さく見える特徴的な頭はプロキシマ・ミッドナイト。

ブラックオーダーの注意をそらすため、サノスとコラスが表で騒ぎを起こします。「二度とキャプテン・ジェノサイドと呼ぶな」と演技か本気かわからないサノスですが、作戦自体はうまく行き、ティ・チャラは無事に保管庫への侵入を果たします。

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コスモ・ザ・スペースドッグ

保管庫にはコスモが保管されていました。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にも登場したコスモはコミックスに起源のあるキャラクターです。

ゴールデンレトリバーとラブラドールのミックスであるコスモはソビエトの宇宙計画により放たれた犬です。宇宙線がコスモに多大な影響を与え、かなり強力なテレパスへと進化させました。コミックではテレパシーを利用したマインドシールド、マインドコントロール、クローキング、記憶改ざん、精神麻痺などの能力を有していますが、MCU版では今の所可愛らしいただの犬のようです。

ハワード・ザ・ダック

ハワード・ザ・ダックはコスモに比べてセリフがある分、印象に残っている方も多いかもしれません。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の1と2双方に登場し、エンドゲームでも(セリフはありませんが)ラヴェジャーズと共に参戦しています。今回も声を担当するのはセス・グリーンさんと伊丸岡篤さん。

日本語字幕では割愛されていますが、英語や日本語吹替でエンバーズの場所を説明する際にフロストジャイアントやクローナンも保管されていることが判明します。

なお道案内の途中で水分補給に向かったハワード・ザ・ダックですが、ここにいるバーテンダーは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」に登場したサカールのバーテンダーと同型のようです。

©2021 MARVEL,Disney

X-WING

ティ・チャラが宇宙船ドックを走るシーンでは背景にこれまでMCUに登場した数々の宇宙船が描かれています。キャプテン・マーベルのジェット機、ザンダーの船、グランドマスターの船、アントマンのクアンタムシップ、ロナンの船などです。

©2021 MARVEL,Disney

上段の左に見える船はスター・ウォーズシリーズのX-WINGのように見えますが真相は不明です。脚本家が今作にルーク・スカイウォーカーを登場させるプランがあった事を明かしているため、その名残が残っている可能性はありそうです。

タロン

ワカンダの王族専用航空機、ロイヤル・タロン・ファイターに近づくとネックレスが輝き、ブラックパンサーを象徴するサウンドとともに扉が開きます。

中に入るとホログラムのティ・チャカ王が登場し、ティ・チャラの捜索をしている事が明らかになった所で、ネビュラとコレクター、そして捕らえられたヨンドゥが船に入ってくるのでした。

投獄されたラヴェジャーズ。ティ・チャラは嘘をついていたヨンドゥに怒りをぶつけます。そこにコーヴァス・グレイヴが現れ、ティ・チャラをコレクターの元へと連行していきます。

奴隷制への反抗

ティ・チャラは、コレクターとの会話の中で「私の故郷では、人をケージに入れるような奴は最後に報いを受けるんだ」と言い放ちます。これは「ブラックパンサー」のキルモンガーのラストシーンを踏襲したもので、アフリカにおける奴隷の歴史の上で成立している言葉となっています。この言葉を聞いた奴隷のカリーナはその表情に変化を見せます。

ティ・チャラの反撃

ブラックパンサーの牙を象ったネックレスを拳に握りしめ、爪に見立てることでケージを破り脱出するティ・チャラでしたが、エボニー・マウの魔法に捕らえられてしまいます。しかしティ・チャラの言葉に感動したというカリーナによってピンチを脱します。

コレクターとの決戦

コレクターを追うティ・チャラでしたが、脇道からコレクターの不意打ちを食らって吹き飛んでしまいました。コレクターが右手に装着しているのは岩のような腕であり、「口数の多いクローナンの死骸から頂いた」と説明します。MCUで「口数の多いクローナン」といえば、先日デッドプールと共演して話題にもなったコーグですが、こちらの世界ではすでに死んでいるのでしょうか。

また、コレクターというだけあって他のコレクションも紹介してくれます。

©2021 MARVEL,Disney

目につくのはやはりキャプテン・アメリカの盾とソーのムジョルニアで、この世界ではアベンジャーズもコレクターによって倒されているのかもしれません。

ネクロソード

さらにコレクターはヘラの兜を取り出し、ヘラの使っていた武器をネクロソードと紹介します。

これがコミックのオールブラック・ザ・ネクロソードを引用しているとすれば、今後MCUにシンビオートが導入される可能性が高そうです。

オールブラック・ザ・ネクロソードはシンビオートの神であるヌルが創造した神殺しの剣であり、セレスティアルズさえ殺してしまうとされています。その実体はシンビオートで、すなわち生きた剣であり、意思を持ち、自在に形を変える武器です。しかし歴代の所有者が神クラスのキャラクターばかりな事もあり、ヴェノムやカーネイジのような強い主張はしません。

コミックで最初にこの剣を持って登場したのはゴアで、ゴアは「ソー:ラブ&サンダー」のメインヴィランとなっています。

エンバーズの入手と脱出

ティ・チャラを裏切るのは計画のうちで、その裏でネビュラは首尾よくラヴェジャーズを解放し、エンバーズを手に入れました。脱出の際に一人残って殿を守るサノスは神聖時間軸とはまったくの別人です。しかし自ら口にするように、mad(無謀)である事は同じようです。

残念ながらこちらのサノスは少しマシな人になっている分、その強さもダウンしているのか、プロキシマとカルに制圧されてしまいます。そこに引き返してきたネビュラが加勢し、機転を利かせて脱出への緒を掴みます。このシーンでは急速成長する植物から逃げ延びる感じが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で急速成長するエゴからの脱出をオマージュしています。

決着

コレクターとの戦いの状況はよくありませんでしたが、ヨンドゥの加勢により逆転します。ここではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのテーマ曲のアレンジバージョンが採用されています。

二人がかりでさえ強力なコレクターですが、ヨンドゥがアームコントローラーを奪い、スターロードが愛用のガジェットを使った飛び膝蹴りにてコレクターをケージに押し込み、決着しました。

コントローラーをカリーナに渡し、処分を任せると二人はその場を去ります。

カリーナは受け取ったコントローラーで他の囚人を解放し、さらにコレクターのケージも開けることでコレクターの物語は幕を下ろしました。これは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のラストのオマージュでもあり、コレクターの兄であるグランドマスターも最後はサカールの住人によって囲まれて幕を閉じる事になりました。

神聖時間軸では壮絶なラストを迎えた奴隷のカリーナですが、こちらではハッピーエンドとなったようです。

タロンで脱出したティ・チャラとヨンドゥですが、船にはコスモも紛れ込んでいました。ハワード・ザ・ダックはノーウェアに残っているのでしょうか。

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ワカンダへ

故郷がなくなったと思い込まされていたティ・チャラですが、真実を知ったティ・チャラは「心のままに選べ」というヨンドゥの言葉に従い、ラヴェジャーズを連れてワカンダへ。

宴会の場でオコエとサノスが語り合うシーンでは指パッチンしてしまいますが、当然何も起こりません。インフィニティ・ウォーやエンドゲームを最近みた方にとっては心の整理が追いつかないような平和な描写が続きます。

クラグリンのスペースジャンプの説明で「顔がぐしゃぐしゃになる」というのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」で見せたシーンを表しています。

なお、このシーンではラモンダ女王とシュリも登場していますがセリフはありません。

もうひとつの再会

アイスクリーム屋さんのデイリークイーンが表示され、見覚えのあるイヤホンで音楽を聞くピーター・クイルが登場します。ヨンドゥがカタギになったせいでエゴは直接クイルに会いに来たようです。そしてウォッチャーがいうにはこれのせいでこの世界が終わってしまうとの事。

ガーディアンズが結成されていないため、エゴの計画を止められなくなったという事でしょうか。

ちなみにデイリークイーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でも登場し、地球に植えられていたエゴの分身に飲み込まれました。

©2021 MARVEL,Disney

ここでクイルが聞いていたのはフロック・オブ・シーガルズの「Space Age Love Song」(1982年) で、その歌詞は「私があなたの目を見ていると、あなたは私の意識に触れる。そして少しすると恋に落ちる」と言った内容です。歌詞全部を見ても宇宙感はなく、シンプルなラブソングのようですが、エゴの目が光り、クイルを操る様子とオーバーラップします。

そして、チャドウィック・ボーズマンさんへの追悼の言葉と共に、2話が終了します。


今回のエピソードは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」をベースにしていましたが、前述のとおり時系列は少しズレています。おそらくサノスが2012年にロキに地球侵攻をさせないように、時系列を早めるよう調整されたのだと考えられます。

また、トレーラーでキルモンガーがトニー・スタークを救うシーンがありましたが、そちらとの整合性も考えられているのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード3は 2021年8月25日(水)16時より配信開始です。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」のヘッドライターにヤシル・レスターさんの起用が報じられる

マーベル・スタジオがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アーマー・ウォーズ」のヘッドライターにドラマ「ブラックマンデー」の脚本を担当したヤシル・レスターさんを起用したと海外メディア Deadline が報じました。

記事によると、レスターさんはコミックの既存のイベントストーリーから名前を取った「アーマー・ウォーズ」の企画を提案し、マーベルチームと主演のドン・チードルさんを魅了したとの事。レスターさんとチードルさんは、1987年の株式市場の大暴落を描いたドラマシリーズ「ブラックマンデー」で共に仕事をしています。

また、レスターさんはマーベルのYoutubeにも出演し、コミック愛を語ったこともありました。

「アーマー・ウォーズ」は、監督や公開日など詳しい事はアナウンスされていませんが、ディズニープラスで配信されるドラマシリーズであることが昨年末に発表されました。

チードルさんは以前のインタビュー「トニー・スタークの死は、シリーズの中で大きな役割を果たすとかなり確信しています。前作では、ローディは再び起き上がり、再び歩き出し、再び移動できるようになりましたが、テクノロジーが発展し続け、スーツに革新を加えていく中で、ローディのその部分を掘り下げていくことになるでしょう。コミックで起こっていることとMCUの画面上で起こっていることをブリッジする方法と、それらの世界をどのように機能させるかを考え出すことは、本当にエキサイティングです。」と語っています。

また、7月のインタビューでは「ネタバレしたくても出来ないほど何も決まっていない」と語りました。

ドラマ「アーマー・ウォーズ」はディズニープラスにて配信予定です。

ソース:Marvel’s ‘Armor Wars’ Starring Don Cheadle Taps Yassir Lester As Head Writer Of Disney+ Series

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が「シークレット・ウォーズ」の噂について言及

先日、コミック「シークレット・ウォーズ」の原作者ジム・シューターさんが「マーベル・スタジオが実写化に取り組んでいるようだ」と発言し、噂話が再燃していることについて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で触れました。

インタビューで社長は以下のように述べています。

そのような噂は私も見たことがあります。なぜ皆が今その話をしているのか?それが知りたいですね。ひとりが書き込んで、また別の人が書いて、みんなが書いて、それが現実になっているのだと思います。

1984年に出版されたコミック「シークレット・ウォーズ」はアベンジャーズやファンタスティック・フォー、X-MENなどのヒーローとドクター・ドゥームや征服者カーンなどがバトルワールドという世界に呼び出され戦い合う事になりました。

さらに2015年にも同名のイベントが展開され、こちらは複数の宇宙が生き残りをかけて戦い合うことになりました。

ファイギ社長はシークレット・ウォーズとMCUの現状について次のように説明しました。

「シークレット・ウォーズ」は偉大で巨大なクロスオーバー作品です。これは、現在進行中のフィクション・ストーリーとしては、前例のないことだと思います。25作目の映画「シャン・チー」が公開され、31作目と32作目のMCU作品(ザ・マーベルズとクアントゥマニア)の撮影をすでに開始しています。そしてそれは驚くべきことなのです。

いつものように肯定もなければ強い否定もなく、噂の実体については曖昧に終わりましたが、MCUがすでに30作品を越えていることをアピールしました。

「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」以降も「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」を筆頭にタイトル未発表の3作品の劇場スケジュールが抑えられている他、「ブレイド」や「ファンタスティック・フォー」の映画も控えています。またディズニープラスシリーズについては未発表タイトルが9作品はあるとも報じられており、「シークレット・ウォーズ」がなくともまだまだ楽しむ余地は充分にあるようです。

ソース:Marvel’s Kevin Feige on Rumors Secret Wars Is the Next Major MCU Crossover (Exclusive)

映画「ザ・マーベルズ」ではトラウマを探求すると監督が語る

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」のニア・ダコスタ監督が海外メディア Variety とのインタビューの中で、本作におけるいくつかのアイデアとテーマについて触れました。そして、そこではキャラクターのトラウマを探求する事が明かされました。

ダコスタ監督は10月の公開を控える映画「キャンディマン」のプロモーションのためのインタビューの中で、次回作でもあるMCUの映画「ザ・マーベルズ」についても触れました。

この国で黒人に対して行われている暴力のやり方には、何か問題があると誰もが気付いていると思います。まるで「キャンディマン」は先見の明があるように感じられますが、黒人はこの痛みを常に持ち歩いていますし、長い間そうしてきました。

「ザ・マーベルズ」は非常に異なる獣だと言えます。でも、私は誰もが自分の痛みやトラウマにどう対処するかということにこだわっていて、この物語にもそのような部分があります。

監督は以前にも別のインタビューで「ザ・マーベルズ」には悲しい要素があると語っていました。

キャラクターのトラウマといえばつい最近ワンダのトラウマが引き起こした事件を目撃した所ですが、本作のメインキャラクターの誰かのトラウマが原因で新たな危機を迎えることになるのでしょうか。

映画「ザ・マーベルズ」は 2022年11月11日 米国公開予定です。

ソース:With ‘Candyman,’ Director Nia DaCosta Puts a Killer Spin on a Horror Classic

マーベル・スタジオ副社長、「シャン・チーはシム・リウ以外の選択肢はなかった」事を明かす

マーベル・スタジオ制作の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のワールドプレミアイベントで、マーベル・スタジオのビクトリア・アロンソ副社長が海外メディア Variety とのインタビューに応じ、シャン・チーを演じるのはシム・リウさん以外に選択肢がなかった事を明かしました。

インタビューでアロンソ副社長は本作のキャスティングについて、「シャン・チー役にプランBはありませんでした。シム・リウこそシャン・チーでした。彼のキャラクターに対する情熱は信じられない程です。それを見て、『ワオ!彼はシャン・チーを醸し出している。シャン・チーを演じるのに最高の人物だ』と思うと同時に『そんな人物がMCUの一員になるのか?』とも思いました。そしてそれは何よりの喜びであり、名誉なことです。」と述べました。

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は批評家の反応も好評で、制作陣も大満足の完成度のようですが、北米での新型コロナウイルスのデルタ株のパンデミック拡大の影響により、興行収入はMCU作品の中で最低レベルになるだろうと報じられています(from Comicbook.com)。ただし、2021年の興行収入としては「ブラックウィドウ」、「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」に続く3番目に高いオープニング成績を残すとも分析されています。

本作の公式概要は以下の通りです。

「これまで、アイアンマンやキャプテン・アメリカ等、世界中の人々が魅了されるような魅力的なキャラクターを数多く生み出してきたマーベル・スタジオから、アベンジャーズの系譜を受け継ぐ新たなヒーロー、シャン・チーの物語が幕を開けます。タイトルにも入っている “テン・リングス” とは、「アイアンマン」(08)シリーズの劇中にも登場していた犯罪組織の名前。本作では、これまで深く描かれることのなかった “テン・リングス” の謎も遂に明かされることとなる――。
主演シャン・チー役にはシム・リウ。さらに、アジアが誇る名優トニー・レオンの出演も決定している。監督には、「キャプテン・マーベル」のブリー・ラーソンが主演を務めた『ショート・タイム』や、「ブラック・パンサー」のマイケル・B・ジョーダン主演の『黒い司法 0%からの奇跡』を手掛けるなどマーベル作品の俳優陣ともつながりが深く、作品も高い評価を得ているデスティン・ダニエル・クレットンが務め、マーベル・スタジオの新たな時代を築くヒーロー誕生の物語となります。

映画「シャン・チー/テンリングスの伝説」は 2021年9月3日 日米同時公開予定です。

本作は45日間の劇場独占公開がアナウンスされており、その45日後の2021年10月18日(月)あたりからネット上のデジタル販売や、ディスクの販売等が始まると見られています。ディズニープラス会員向けの無料配信時期は不明です。

マーベル・スタジオ社長が「アベンジャーズ5」について言及 ─ しばらく時間が必要

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が海外メディア Collider とのインタビューに応じ、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の大型クロスオーバー映画である「アベンジャーズ」シリーズの最新作について言及しました。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」に続く「アベンジャーズ5」について尋ねられたファイギ社長は、「エンドゲームから、すでに進行中であり、すでに始まっている新しいサーガを開始するまでに、適度な時間が欲しいと考えています。そして、フェーズ1で行ったように、みんなを集め始める前に、そのサーガを構築するための時間が必要なのです。」と回答しました。

MCUのフェーズ1は2008年の「アイアンマン」から始まり、映画5作品を経て、2012年の「アベンジャーズ」で4人のメインヒーローが集合する事になりました。

現在発表されているフェーズ4やフェーズ5のスケジュールでは2022年に「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」、「ソー ラブ&サンダー」、「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」、「ザ・マーベルズ」の映画4作品、2023年に「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」とタイトル未定作品3つの5作品が劇場公開される予定です。

フェーズ1に比べると極めてハイペースになっていますが、再びチームが集まるまでには今しばらく時間がかかるとのことです。

「アベンジャーズ5」は当分先になるとの事ですが、ストレンジの映画にはワンダが、ソーの映画にはガーディアンズが、ブラックパンサーの映画にはアイアンハートが、と言った具合にクロスオーバー自体は続いています。まずはそれらを楽しみつつ、来たるべきアベンジャーズ最新作に備える事になりそうです。

ソース:When Will ‘Avengers 5’ Happen? Kevin Feige Says You Need Time “Before You Start Bringing Everyone Together”

ケヴィン・ファイギ社長が「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」でアイアンハートがデビューする事を認める

現在制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」でドミニク・ソーンさん演じるアイアンハート/リリ・ウィリアムズがデビューする事を、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で認めました。

ファイギ社長は、「現在、ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバーを撮影中ですが、リリ・ウィリアムズというキャラクターは、この映画で初めてお目にかかることになります。」と、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公開を控えたインタビューで答えました。また、「彼女は今週、『アイアンハート』シリーズの前に撮影を開始したと思います。」と付け加えています。

コミックのリリ・ウィリアムズは10代の天才技術者で、自分でアイアンマンのアーマーを設計するほどの卓越した才能を持っています。父の死後、母と叔母の3人でシカゴに住み、15歳でMIT(マサチューセッツ工科大学)に入学。そこで、アイアンマン型のアーマーを自作しました。その後、シビル・ウォー2で重傷を負い、昏睡状態となったトニー・スタークに変わってアイアンハートとなりヒーロー活動をするようになりました。その際にサポート用AIとしてトニーの人格をうつしたものを採用しています。

アイアンハートがブラックパンサーの映画でどの程度の役割を担うのかは不明ですが、噂によるとカメオ以上の大きな役割となるとの事。

先日はブラックパンサーに関連する撮影がMITで始まると報じられていましたが、やはりアイアンハートに関連するシーンだったようです。

アイアンハートはディズニープラスで配信中のアニメ「マーベルライジング」にも登場していますので、気になる方はチェックしてみてください。

ブラックパンサー最新作の内容についてはほとんど明かされておらず、マーベルの発表によると、「唯一無二の国ワカンダと、1作目で紹介した豊かなキャラクターたちの物語を広げていく」との事。誰がブラックパンサーを引き継ぐのかは注目を集めているポイントになっています。

ヴィラン役にはテノッチ・ウエルタさんが起用されており、ワカンダの宿敵アトランティスの王であるネイモア・ザ・サブマリナーを演じるのではないかと噂されています。

エヴェレット・ロスを演じたマーティン・フリーマンさん、ジャバリ族のエムバクを演じたウィンストン・デュークさん、ドーラミラージュ隊長オコエ役のダナイ・グリラさん、ティ・チャラの元恋人ナキア役のルピタ・ニョンゴさんの再演が各種インタビューやSNSで確認されています。ティ・チャラの母ラモンダと妹シュリも再登場の可能性は高いと考えられますが、今の所不明となっています。

映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」は 2022年7月8日 に米国公開予定です。

ソース:Dominique Thorne’s Riri Williams to Debut in Black Panther: Wakanda Forever (Exclusive)

映画「エターナルズ」第2弾トレーラーとポスターが公開

マーベル・スタジオ制作の映画「エターナルズ」の第2弾となるトレーラーとポスターが公開されました。英語版での動画タイトルはファイナルトレーラーとなっていますが、日本語版では「地球滅亡まで残された時間は7日間。編」とタイトルが付けられています。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

映画「エターナルズ」、プロデューサーが彼らの家族性について「トニーとスティーブのようなもの」と説明

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督とマーベル・スタジオのプロデューサー、ネイト・ムーアさんが海外メディア Entertainment Weekly のインタビューに応じ、「エターナルズ」はトニー・スタークとスティーブ・ロジャースが7000年間一緒に過ごしているようなものだと語りました。

インタビューの中でプロデューサーは以下のように述べました。

7000年の間、9人の親しい友人と一緒にドライブ旅行をするようなものです。開発では、トニー・スタークとスティーブ・ロジャースがその期間一緒に暮らした場合のようなものだと冗談を言っていました。友情が敵に変わり、そして共通の絆があるから友情に戻る。家族のようなものです。

一方、ジャオ監督が「エターナルズ」で最も興味をそそられたのは、この映画のスケール感と、地球を映画の中のキャラクターとして扱っていることでした。監督によると、「親密になり、人間としての内面的な葛藤をすべて探ることができた」とのことです。

私は、宇宙における私たちの意味のように大きく壮大なこともできるが、人間としての内面的な葛藤のすべてを探求するために親密になることもできると考えました。このキャラクターたちは長い間私たちの間で生きてきたので、アイデンティティー、目的、信仰、個人の自由と大義名分など、私たちを人間たらしめている二面性や欠点を同じように抱えているのです。

プロデューサーと監督の説明を総合すると、エターナルズに登場する10人の古代種族は家族として7000年に渡り生活していますが、人類の影響を大きく受け、人のような欠点も持ち合わせているとの事。そのためかトニーとスティーブのような衝突をしばしば見せてしまうようで、トレーラーで確認できる食事のシーンは家族が平和な時期の一瞬を切り取ったものなのかもしれません。

コミックではアンジェリーナ・ジョリーさん演じるセナが敵対種族ディヴィアンツのクロと恋愛関係になった事もあり、このプロットが映画でも採用されているのであれば、作中で家族が分裂する様子が描かれるかもしれません。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Hope Springs: Go behind the scenes of Marvel’s Eternals