ドラマ「ワンダヴィジョン」6話のイースターエッグをピックアップ

謎が増え続けるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」は、これまでに公開されてきた映画シリーズと同様イースターエッグがたくさんある作品です。この記事ではそれらについて取り上げて行きたいと思います。今回はエピソード6「ハロウィーンの不気味な夜に」に注目。

この記事にはネタバレを多く含んでいますので、未見の方はご注意ください。

6話

エピソードタイトル「ハロウィーンの不気味な夜に」

今回はトレーラーでも度々登場していたハロウィーンのエピソードです。

今回も新たなオープニング

シットコムは1990年代に突入し、オープニングは「Malcom in the middle」をベースに作られています。曲調などは違いますが、フォントがそっくりです。

©2021 MARVEL,Disney

DDR

ビリーとトミーがダンスダンスレボリューションをプレイしています。DDRは1998年に日本で発売されました。

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北米の家庭用ゲーム機でリリースされた最初のDDRは、2001年にPlayStationでリリースされたDance Dance Revolution DisneyMix との事。少しだけ2000年代に突入しているようです。

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コミック通りの衣装

ハロウィーンの仮装ということで、ワンダ、ヴィジョン、ピエトロ、そしてビリーがコミックライクな姿を見せてくれます。。

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トミーは同じ能力を持つピエトロおじさんと同じ仮装をしているため、コミックとは違う姿になっています。

ハロウィーンの思い出

ワンダとピエトロでハロウィーンに関する思い出が違うようです。ナターシャとフューリーのコスプレにも見えますが、特に意味はないかもしれません。

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にいさん

ピエトロがヴィジョンに「にいさん」と呼びかけます。日本のディズニーではワンダを姉、ピエトロを弟としている可能性があります。

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MOMのタトゥー

ピエトロの腕にMOMのタトゥーが見えます。これは「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」や、ピエトロの正体が母親のナタリア・マキシモフだという説もありますが、残念ながらエヴァン・ピーターズさんが入れている本物のタトゥーで10年近く前から確認されていました。撮影用のタトゥーシールやボディメイクではありません。

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悪魔の子

吹替版、日本語字幕では触れられていませんが、ピエトロは双子のことを「悪魔の子」と称しました。

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コミックでワンダの産んだ双子は悪魔メフィストの魂がまじっており、悲しい最期を迎えました。後に双子が転生し、ビリーとトミーとして別々の家庭で生まれ変わり、ヤングアベンジャーズにウィッカンとスピートとしてデビューすることになります。

本作では始めからビリーとトミーの名を与えられていますが、ヘックス内で生まれた二人が外側で生きられるのかはかなり疑問が残っているため、コミック同様一度死んで別の形で再登場する可能性も指摘されています。

キック・アス

こちらも英語版のみですが、キック・アスというワードが登場します。

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2010年に公開された映画「キック・アス」はヒーローに憧れるオタク少年をMCU版ピエトロのアーロン・テイラー・ジョンソンさんが演じ、その友人役をFOX版ピエトロのエヴァン・ピーターズさんが演じるというダブルピエトロ共演映画でもありました。

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CM

今回のCMではこれまでの男女が登場しませんでした。

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彼らは前回のエピソードで明かされた両親イリーナとオレグの可能性が囁かれています。1989年のソコヴィアで生まれ、両親を失ったのはワンダとピエトロが10歳の時との事で、1999年に両親は死んでいる事になり、1990年代が舞台とされる今回のエピソードで登場しなくなったのかもしれません。

また、CMの少年は赤い服を着用し、孤独な島でひとり骸骨へとなっていく姿からレッドスカルを想像させるようになっています。すなわちこれまでのCMがインフィニティ・ストーンをなぞらえていた事を考えると、ヴォーミアにあったソウル・ストーンを表現しているように思えます。

ただしこれまでのCMがワンダのトラウマに基づいていたのと違い、ワンダとレッドスカルに接点はありません。考えられそうなのは「アベンジャーズ/エンドゲーム」のラストシーンにて、クリントから聞いた可能性でしょうか。

もしくは、商品名にあるMAGICが含まれていることから、ワンダの魔法でも死からは救えない事を暗示しているのかもしれません。

劇場コロネット

町にコロネットという劇場が登場しました。古典詩「コロネット」は、アンドリュー・マーヴェルと呼ばれる英国詩人によって書かれています。内容は、人間の罪がキリストの死につながったことを知っている男についてです。彼は贖うためにキリストの頭のために新しい冠を作ろうとしますが、それに悪魔が絡んでくるお話です。

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公開されている映画はそれぞれ原題で、邦題では「Mr.インクレディブル」と「ファミリー・ゲーム/双子の天使」です。

「Mr.インクレディブル」はピクサー映画で、スーパーヒーローの家族を描いた作品です。マキシモフ家もヒーロー一家でありますが、作風としてはかなり異なります。ちなみにディズニープラスで視聴できます。

「ファミリー・ゲーム/双子の天使」は幼少時に両親が離婚し、互いに相手の存在を知らぬまま育った双子が、サマーキャンプで偶然出会って意気投合し、皆で一緒に暮らせるよう、両親の復縁を試みる映画です。こちらもディズニー映画となっています。

ピエトロの記憶

ピエトロはハチの巣にされた事を思い出して口にします。これはMCUのピエトロの死の状況であるため、FOXのピエトロは知らない事です。

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シンプルに考えれば彼はMCUのピエトロのようですが、記憶を操作されていたり、そもそも別の誰かがなりすましている可能性も考えなくてはなりません。

雰囲気が変わった

ワンダがピエトロに対して「昔と雰囲気が違う」と言い放つシーン。実は英語版だと訛りが違うという会話になっていて、海外ファンの反応を見てみると実際に「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のピエトロとは訛りが違うようです。

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さっきの項目とは違って、彼がMCU版ピエトロの可能性を減らしてしまうシーンです。

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動かない

町外れの人がほとんど動かないことにダーシーたちが気づきます。

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これはゲームの手法に似ていて、ゲームではカメラ外のキャラクターを動かしたりはしません。いちいち演算していては無駄な処理が増えるからです。もちろんドラマや映画でも同様です。このシーンは、ヘックス内が作り物の世界であることを強調しています。

アグネス

怪しい候補の一人であるアグネスもまた、町外れでほとんど動かなくなっていました。

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アグネスが嘘をついたり演技をしているのでなければ、彼女もまた被害者の一人と言えそうです。

装置の完成

前回、中に入るための装置を知り合いの航空宇宙技術者に依頼していたモニカですが、完成の報告を受けました。

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英語版だと相手が男性であることがわかりますが、詳細は不明で議論を呼んでいるポイントのひとつです。

モニカの変調

モニカが結界を超えたことで、身体に変化が起きているとダーシーが指摘します。邦訳が微妙に間違っているようで、モニカは入るときと出る時に2度結界に触れましたが、ヘックス内に2度入ったわけではありません。

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養蜂家ことエージェント・フランクリンも身体に変化が出ているのかは不明です。そもそも彼が無事に戻っているという描写がありません。

なお、モニカのファイルを開く前にいくつかのファイルを経由します。

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プロジェクト名はそれぞれアベンジャーズの#113(1963年)#247(1963年)を表しているようです。

#113ではスカーレットウィッチとヴィジョンが表紙で、ヴィジョンの死を世界に償わせると言っているスカーレットウィッチが描かれています。#247ではエターナルズが彼らの起源を明らかにし、スカーレット・ウィッチとヴィジョンがキャプテン・マーベルを助けようとしています。

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Ray Johnson は John Wraith とも言われるキャラクターでケストレルというミュータントです。FOX制作の映画「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」にも登場していたテレポート能力をもつミュータントで、ヘイワードが彼を調べているのは興味深い事です。

スパイダー

ハロウィンにクモがいるのは何も不思議なことではありませんが、クモのオブジェにつづいて特徴的な目をしたおばけのようなものが映ります。

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完全にスパイダーマンを想起させるものですが、ワンダヴィジョンにスパイダーマンが登場することはあるのでしょうか?

ピエトロの質問攻め

ピエトロはこのウェストビューが演技をさせられていることを把握している様子です。しかし「脳に負担がかかる」といった新情報も飛び出してきます。

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悪夢を見せたり赤いビームを出したりは、それぞれ「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のワンダだと考えられます。

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ただし、ビームに関してはMCU、FOX、どちらのピエトロでも知っているはずのないことです。

最後にウェストビューが陥っている現象について、どうなってると真相を尋ねます。ピエトロが好奇心から聞いているだけなのか、目的があって聞いているのかは不明ですが、この後事件が起こって中断され、ピエトロも視聴者も真相を聞くことは出来ませんでした。

ゾンビピエトロ

ワンダが混乱した際、以前にヴィジョンを見間違えたようにピエトロがゾンビのように見えてしまいます。ヴィジョンの死に顔は視聴者がインフィニティ・ウォーで見たものと同じでしたが、エイジ・オブ・ウルトロンで亡くなったピエトロは白目の顔面蒼白ではありませんでした。

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単にワンダの精神状態の問題なのか、何者かがワンダを揺さぶっているのかはっきりしないシーンです。

カタラクト

ダーシーがカタラクトと名付けられたプロジェクトを見つけます。

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ヴィジョンの死に顔の白目にかけているのでしょうか。ヘイワードがヴィジョンを追跡していた事も判明しました。

しかし何より気になるのは、ダーシーのハッキング技術です。政治科学専攻の学生が天文学博士になったことも驚きでしたが、天文学者のコンピュータ技術にしては恐ろしく高いように思えます。それともS.W.O.R.D.のセキュリティが極めて低いのでしょうか。S.H.I.E.L.D.のセキュリティは天才ハッカーのエージェント・スカイでも手こずるものでした。

なお、ゲーム「X-MEN vs. Street Fighter」でカタラクトというステージがありましたが、関連性はあまりなさそうです。

この後、ジミー・ウーにメール送信する際に表示される名前は James Gadd がポストプロダクションを担当し、James Alexander は視覚効果のプロデューサーを担当しています。

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一度死んだ

ピエトロがヴィジョンの事を一度死んだ奴だと言い、ワンダを怒らせてしまいます。

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ピエトロはエイジ・オブ・ウルトロンにて生命を落としているため、インフィニティ・ウォーでヴィジョンが死んだ事を知る由もありません。FOX版のピエトロならヴィジョンとは面識すらないので、余計に知り得ないことです。ワンダから聞かされたのか、あるいはやはりどちらのピエトロでもないのかもしれません。

その後、ヴィジョンの死を認めたくないワンダはピエトロを投げ飛ばします。以前にピエトロの死を認めたくなくてモニカを投げ飛ばしたときにも似ています。投げ飛ばされた時の墓石にはワンダヴィジョンの助監督シャネル・サンメルマンの名前が彫られています。

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拡大するヘックス

ワンダがヴィジョンを救うためにヘックスをどんどん拡大させていきます。

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これによって多くのS.W.O.R.D.関係者が飲み込まれてしまいました。モニカの事を考えると、これを期にMCUの世界に大量のミュータントが発生するのでしょうか。ダーシーもミュータントに?

肌荒れの子 ※2021年2月13日 追加

ワンダがピエトロの記憶を探ろうと孤児院時代の肌荒れの子に言及します。

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マーベルで肌荒れのキャラクターといえばデッドプールやドクター・ドゥームなどがいますが、二人は子供時代からではないので違うと考えられます。これは孤児院育ちのミュータント、トードことモーティマー・トインビーを指している可能性があります。トードはFOX版のX-MENに登場していました。とは言え伏線を貼るほどの人気キャラクターとは思えず、脚本上たまたま設定した要素かもしれません。


以上が気づいたポイントです。他にも何かあれば追記するかもしれません。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」トレーラーの再生回数が映画「ブラックウィドウ」を超える

配信開始まで一ヶ月ほどに迫ったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のトレーラーが先日公開され、ビッグゲーム後の24時間で1億2500万回の再生回数(スポットとトレーラーの合計トラフィック)を記録したと海外メディア Deadline が報じました。

記事によるとこれは記録的な数値で、スーパーボウル中に公開されたトレーラーの歴代1位である映画「ブラックウィドウ」の1億1900万再生を超え、「スターウォーズ:スカイウォーカーの夜明け」の1億1100万回、ドラマのトレーラー1位だった「ワンダヴィジョン」の5300万回を超えた他、すべてのエンターテインメント製品の中で最高のGoogle検索ボリュームを生成したとの事。

それだけの期待がうかがえる本作の公式あらすじは以下の通り。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)を経て、サム・ウィルソン(ファルコン)とバッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)がチームを組み、世界規模の冒険に繰り出します。それは彼らの能力を、そして彼らの忍耐力を試すものでした。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は 2021年3月19日 よりディズニープラスにて配信予定です。

ソース:‘The Falcon And The Winter Soldier’ Super Bowl Spot Smashes Online Viewing Record For A Streaming Series

ドラマ「ワンダヴィジョン」脚本家がエピソード5のラストについて経緯を明かす ─ 「簡単ではなかった」

現在配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」は、最新話となる第5のラストで衝撃的な展開を迎え、ファンを驚かせました。本作で脚本を務めるジャック・シェイファーさんは Marvel.com とのインタビューで「この展開は簡単なことではなかった」事を明かしました。

シェイファーさんはインタビューの中で次のように話しました。

私たちは、彼を連れ戻すというアイデアが大好きでした。どうやって論理的な意味を持たせるのか?どうやって正当化するのか?それが大切で、100万通りの素晴らしいアイデアが出てきますが、より大きな物語に有機的なものを感じさせるためには、地に足をつかせる必要があります。このショーはマインドスクランブルで、何が現実で何が現実でないのか、パフォーマンス、キャスティング、観客、ファンダムなど、様々なレベルで動いているため、マーベル・シネマティック・ユニバースにエヴァンを連れてくることが最大のスリルになると思いました。

さらに続けて、

それが可能かどうかは分かりませんでした。実現するには複雑でした。エヴァンはいつも、いつも、いつも、いつも、いつも、それに賛成してくれていました。彼はコミックブックのファンであり、マーベルのファンなんです。彼はいつも、絶対的に奇妙な選択肢に賛成しています。一緒に仕事ができて本当に良かった。誰もが本当に興奮していました。マーベル・スタジオ社長ケヴィン・ファイギは、それには理由があって、意味のあるものであることを確認したかったと思います。それが私たちのやったことだと願っています。

と心境を明かしました。

「ワンダヴィジョン」エピソード5では、映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で死んだはずのワンダの弟ピエトロを名乗る人物が現れ、さらにそれはアーロン・テイラー=ジョンソンさんの代わりに、FOX制作の映画X-MENシリーズで同じキャラクターを演じたエヴァン・ピーターズさんが出演した事で、ファンに二重の衝撃を与えました。

5話現在でこのキャラクターの真実について詳細は不明で、6話以降の肝のひとつになると見られています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、注目の第6話 は 2021年2月12日 17時よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:‘WandaVision’: Evan Peters Arrives in Westview as Wanda’s Long-Lost Bro

ドラマ「ワンダヴィジョン」、ウェストビューはニュージャージーではない可能性が指摘される

現在配信中のドラマ「ワンダヴィジョン」はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)初のドラマ作品として毎週話題を呼んでおり、その謎の多さからもこれまでのMCU作品よりも更に多くの考察論議が繰り広げられています。そんな中、海外メディア The Direct が今作の舞台となっている町、ウェストビューが、作中での説明のようにニュージャージー州にはない可能性を指摘しました。

記事によるとこの主張の元になっているのは、S.W.O.R.D.が送り込んだドローンの画面に表示されている位置座標です。

ドローンの位置情報は 36°40’05.0 “N115°39’26.0” W を示しており、これをGoogle Earthで確認するとモハーヴェ砂漠の南カリフォルニア側である事がわかります。ニュージャージー州とは東西で逆位置と言えるような場所で、大きく離れていることになります。

これまでのMCUにおいてモハーヴェは何度か登場しており、映画「アベンジャーズ」の冒頭や映画「キャプテン・マーベル」に登場したペガサス計画を実行していたS.H.I.E.L.D.の施設ジョイント・ダーク・エナジー・ミッション・ファシリティーズがあります。

この座標はミスリードを誘うための意味のない数字かもしれないとしつつ、空間を司るテッセラクト、スペース・ストーンを研究していた場所とつながっている可能性は興味深いことを記事は伝えています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、注目の第6話 は 2021年2月12日 17時よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:WandaVision Coordinates Point Close To Nick Fury Location

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」新トレーラー8つの注目ポイント

昨日公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のスーパーボウルトレーラーから、今作の注目ポイントをピックアップしてみました。これまでのMCUのちょっとした復習と、配信開始までの予習として御覧ください。

チームアップ

夜の町を歩く3人組はサム、バッキー、そしてジモだと考えられます。

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室内のショット(画像2枚め)では画像左上にサム、その右にジモが並んでいるのがはっきりとわかります。以前に3人のショットがリークされ、即削除された事がありましたが、今回のトレーラーで3人組がしっかりと公開されました。ジモと完全な和解に至ったかは不明で、別の問題に対処するための一時的なチームアップかもしれません。

マドリプール

ワカンダ、ソコヴィアにつづく架空都市マドリプールが登場します。

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コミックにおけるマドリプールとは西アジアに位置する架空の島国で、シンガポールをモデルにしているとの事。犯罪の温床となっている怪しいエリアで、X-MEN関連のコミックで登場することが多く、ウルヴァリンの息子であるダケンがこの国の指導者を務めていたこともあり、今後のMCUでも重要な都市になる可能性があります。

キャップを被ったバッキー

シビル・ウォーの際の逃走時(画像2枚め)と同様の服装をしています。何かから身を隠す必要に迫られているのでしょうか。

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なお、スティーブ・ロジャースも映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の逃走時にキャップを被っていた事があります。

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彼らの変装観は共通して古いのかもしれません。

喪服姿のサム

ファーストルックトレーラーにも少しありましたが、今回はよりはっきりとサムが喪服姿になっていることが分かります。

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もしかするとスティーブ・ロジャースの葬式があるのではないかと言われていますが、今の所明らかにされていません。

盾を持つバッキー

バッキーもコミックではキャプテン・アメリカとして活動した事があります。

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サム・ウィルソンを演じるアンソニー・マッキーさんは以前に「誰がキャプテン・アメリカになるかはまだ分からない」とコメントしていました。

どこから始める?

トレーラーの「どこから始める?」というセリフは映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のラストシーンのセルフオマージュになっています。

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フューリーの偽の墓の前でナターシャから資料を受け取ったスティーブはバッキーの捜索に向かう事を決めますが、サムに「君は来なくていいぞ」と危険から遠ざけようとします。そしてサムは「分かってる」と答えた上で「で、いつ始める?」と続けました。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではどのようなやり取りの中で使われるのでしょうか。

シャロン・カーター

今作のシャロンが初お目見えです。

シビル・ウォーではシャロンが追う側でバッキーが追われる側でしたが、現在はシャロンも政府に追われる側のようです。

フラッグスマッシャー

今作のヴィランとされるフラッグスマッシャーと、コンテナの上で戦うシーンがありました。

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サムとバッキーの活動が個人的なものなのか、あるいは政府や何らかの組織の任務なのかは今の所はっきりしておらず、場合によってはまたもやソコヴィア協定違反という事になりそうです。厄介な協定ができてしまったものです。


以上、今回のトレーラーの注目ポイントでした。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は 2021年3月19日 よりディズニープラスにて配信予定です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」5話までの謎や考察を総まとめ

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョンが全9話予定のうち5話までを配信中。今作の前半戦における謎や考察、そして今後の展開予想などをこの記事でご紹介していきます。

メインの舞台 ウェストビュー

ウェストビューについて判明していること

ドラマはワンダとヴィジョンの二人が結婚し、新婚生活を送る新しい町として二人がウェストビューに訪れる所から始まります。

ウェストビューはニュージャージー州に位置する町で、5話現在の状況では町全体が六角形の障壁ヘックスに包まれています。ウェストビューにもともといた住人は、何者かによってシットコムの役柄を演じさせられているようで、自由に外へ出ることが出来ない様子。またウェストビューの近隣住民はヘックスの影響なのか、ウェストビューの存在すら忘れてしまっていますが、遠方からきたウー捜査官をはじめ、ダーシーやS.W.O.R.D.のエージェントたちにはこういった兆候は見られていません。

ヘックスの障壁を外から中へと超えた場合、ウェストビューの時代設定に合わせた外見に変化する事が判明しています。ただし機能的にはもとのままのようで、モニカが着用していた防弾チョッキはその機能を維持したまま1980年代の服装へと変化しました。

外から中へと侵入した場合、ドローンやモニカがそうでしたが、外からはその姿が見えなくなることも分かりました。ちなみに4話でエージェント・フランクリンが地下を通っていった際はカメラが真横から追従する演出となっていたので、彼に関しては見えなくなることはありませんでした。この事から、外から見えるウェストビューと中の様子はまったく違う可能性があるという事が分かります。

モニカがはじめてウェストビューに到着したときに大まかな町の様子が見えますが、それは事実ではないということです。

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町の写真の左側に見える給水塔はエンディングにも登場していますが、給水塔ではなく別の何かかもしれません。

ダーシーによって、町の周囲のCMBR(宇宙マイクロ波背景放射)の数値が異常に高い事も判明しています。

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これまでのMCUとの関連ポイント

ニュージャージーはキャプテン・アメリカ生誕の地。映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)で超人血清を打つ以前のスティーブ・ロジャースが訓練を受けていた場所、キャンプ・リーハイもニュージャージにあります。その後SSRの基地となり、さらにそのあとはS.H.I.E.L.D.が利用していました。この事は「アベンジャーズ/エンドゲーム」でも描かれていました。

しかし、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)で判明したとおり、リーハイの地下ではヒドラのアーニム・ゾラが長い年月をかけてインサイト計画を実行していました。

そして、2話のエンディングにはメガネをかけた謎の人物が映っています。この人物はゾラなのでしょうか?鼻の感じはゾラにそっくりですが、現状では断言できません。

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そして、CMBR(宇宙マイクロ波背景放射)はこの作品の架空の単語ではなく、現実のお話です。ざっくり言うと、宇宙誕生のビッグバンと共に出来た放射線で今なお全宇宙に存在しているとされています。このCMBRは波長が長く、白黒テレビやブラウン管テレビといったようなレトロなテレビでこの波を拾ってしまうことはたびたびあったようです。

ここからMCUの話で、このCMBRが高いということは、町の中でビッグバンに似た何かがあった可能性が考えられます。それはインフィニティ・ストーンの再生です。

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挿入されるCM

シットコムパートで挿入されるCMは5話までに4つありました。これらはワンダのトラウマを表現したものになっていますが、インフィニティ・ストーンを表現しているとも取れます。

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「トースター」というのはコミックにおけるヴィジョンのニックネームであり、1話のトーストメイトはマインド・ストーンを表しています。以降、時計はタイム・ストーン、石鹸の色と形はテッセラクトのスペース・ストーン、そして5話の紙タオルでは赤い液体状のエーテル、リアリティ・ストーンを表現しているように見えます。

また、各年代のジェンダー観を投影しているのも特徴的な作りになっています。

キャラクターたち

ワンダ・マキシモフ

この作品の主人公で、ウェストビューの異変の元凶とされています。自分が町を支配している自覚はあるようですが、時折無意識な行動をしている様子があったり、コントロールしているはずなのに思惑通りに行かないなど、謎の部分が多い状況です。なぜウェストビューに来たのかもわかっていない様子でした。

ウェストビューの異変発生の9日前にS.W.O.R.D.施設を襲撃し、安置していたヴィジョンの遺体を盗み出したと、ヘイワード長官が発言していました。

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しかし、映像的にも安置しているとは言えず、バラバラに分解されて研究されているヴィジョンを助け出したとも取れます。

5話までの状況的に見てワンダも操られているか、または精神の分裂、あるいは肉体ごともうひとりのワンダがいるかもしれません。

ヴィジョン

かつてウルトロンが自身の究極の身体としてヘレン・チョ博士の人工皮膚細胞再生技術を用いて作らせたヴィブラニウムのボディに、J.A.R.V.I.S.とマインド・ストーンが加わって誕生したシンセゾイド。しかしワカンダにおけるサノスとの戦いに敗れ、マインド・ストーンは奪われ死にました。その後、ヴィジョンのボディはS.W.O.R.D.に回収されていたことが判明しましたが、それをワンダが持ち出したことも判明。

そこから9日後にはウェストビューでヴィジョンがマインド・ストーンごと復活している状態でドラマの1話の時系列になりました。しかし、4話のラストではスクラップ状態のヴィジョンが垣間見えました。これはワンダが一時的に幻覚を見たのか、あるいは生きているように見える幻覚を常時かけていたのが解けたのか不明です。

また、マインド・ストーンは機能しているようで、ウェストビューの住人ノームの洗脳状態を解いたり、洗脳状態に戻したりすることが可能でした。

なお、自身の能力やワンダについてはある程度わかっているものの、アベンジャーズの事などは一切記憶にない様子です。

モニカ・ランボー

キャプテン・マーベル/キャロル・ダンバースの親友マリア・ランボーの娘。キャロルとも仲が良かったが、5話では間柄に何かあったような素振りも見せました。サノスのガントレットの影響を受けていたようで5年間消えていました。コミックではれっきとしたヒーローですが、MCUでは今の所能力を見せていません。しかしレントゲンが真っ白に映ったり、血液検査を拒否するなど、すでに人間ではない兆候が見られています。

マリア・ランボー

モニカの母でS.W.O.R.D.の創設者。モニカがいない間に癌によって死亡したようです。

ジミー・ウー

FBIの捜査官。保護観察中の証人がいなくなったということでウェストビュー郊外まで来ていました。彼の言う人物が誰なのかは今の所不明で、現在はS.W.O.R.D.との合同捜査チームに所属。

ダーシー・ルイス

天文物理学の博士。ソーシリーズに登場時はカルバー大学の政治科学専攻の大学生でしたが、天文学の博士号を修得したようです。今の所その経緯は不明です。事件解決のためにS.W.O.R.D.に呼ばれて現地に到着。ウェストビューのシットコムにハマり、モニカの大ファンに。

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タイラー・ヘイワード

S.W.O.R.D.の臨時長官。モニカとは顔見知り。5話になって妙にワンダへの敵対心が伺えるようになりました。ワンダの行動を「ヴィジョンの遺言に反する」と非難しましたが、私達視聴者はヴィジョンの遺言など聞いたことはありません。ヴィジョンはシンセゾイドのため、かつてトニー・スタークが遺言を録音していたようなプロセスを経ることなく、死の直前に内部的に音声データを作りどこかにアップロードすることは可能だと思われますが、今の所ヘイワードが何らかの目的で嘘をついている可能性が高いです。

サノスとも渡り合うワンダに対して、ドローン程度の小型ミサイルによる攻撃を命じるなど浅はかな一面も見せました。

アグネス

ウェストビューの住人。しかしS.W.O.R.D.の調査では元の住人の誰とも一致していないため、事件後に外部から侵入した可能性が高い人物です。1話ではワンダとヴィジョンの特別な日を子作りの日と錯覚させ、双子の出産へと導きました。今の所その目的は不明ですが、直接害を与えてくることもありません。

ドッティ

ウェストビューの住人。夫のフィルはヴィジョンの同僚。婦人会を主催し、会の新人であるワンダに対して高圧的に振る舞いますが、マジックショーで活躍する二人を見て称賛しました。一方で不可解な状況に居合わせても強引に状況を終わらせるという異常さを見せたり、S.W.O.R.D.の調査で名前が出ていない等、不審な点も多い人物です。

ハーブ

ウェストビューの住人。本来の名前はジョン・コリンズ。洗脳状態が他の人物より弱いのか、3話ではアグネスとひそひそ話をしている姿が描かれていました。現状についてある程度把握している人物と考えられます。

ノーム

ウェストビューの住人でヴィジョンが勤務する計算サービス社の同僚。本来の名前はアビラス・タンドン。病気の父親がいるらしく、大変心配している。ヴィジョンのマインド・ストーンによって正気に戻った際に「彼女を止めてくれ!頭の中に入って来た。全て操られている!」と懇願する。ここは英語版でもherとなっており、ワンダ以外の女性を指している可能性もあります。可能性があるのはアグネス、ドッティ、そしてもうひとりのワンダでしょうか。

ビリーとトミー

ビリーとトミーはウェストビューで生まれたワンダとヴィジョンの双子の息子たち。一晩で妊娠、出産し、さらに翌日には10歳ほどに成長してしまいました。双子はワンダのコントロール外のようで、彼らの成長はワンダには止められない様子。ウェストビューの中で生まれた生命がどのように扱われるのか、5話現在では不明です。

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コミックではヤングアベンジャーズのメンバーですが無事に成長するのでしょうか?

ピエトロ・マキシモフ

ワンダの弟。映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にて戦死しました。今回訪問してきたピエトロと名乗る人物は、映画「X-MEN:フューチャー&パスト」などに登場したFOX版のピエトロ(を演じていたエヴァン・ピーターズさん)です。彼がFOX版ピエトロと同じ場合はマルチバースは既に導入されていて、他のX-MENメンバーなども存在している可能性があります。しかし彼がピエトロの皮をかぶったニセモノの場合、今回の事件をワンダのせいに見せかけ、裏で動いている黒幕かあるいはその手先の可能性が高くなってきます。

基本的にはウェストビューでは何かを演じさせれられているはずなので、彼もまたピエトロを演じさせられている可能性が高く、6話以降のピエトロの動きには注意が必要です。

余談ですが姉弟なのか兄妹なのかはコミックによって違ったり、邦訳本によっても違ったり。映画の日本語公式サイトには明記されていませんでした。以下は「俺のほうが30秒あとに生まれたからって弟って呼ぶな」と暴れるピエトロくんと、ワンダが「あなたのほうが年上よ」とするシーンです。

©2021 MARVEL,Disney

ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、注目の第6話 は 2021年2月12日 17時よりディズニープラスで配信開始です。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の新トレーラーが公開!

来月の配信開始を控えるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の新たなトレーラーが公開されました。現在開催中の第55回スーパーボウルにて公開されたものになります。

※日本語版のトレーラーを追加

トレーラーには新たなアクションシーンの他、エミリー・ヴァンキャンプさん演じるシャロン・カーターも登場しています。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は 2021年3月19日 よりディズニープラスにて配信予定です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」5話のイースターエッグをピックアップ

配信が始まったにも関わらず謎が多いMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」は、これまでに公開されてきた映画シリーズと同様イースターエッグがたくさんある作品です。この記事ではそれらについて取り上げて行きたいと思います。今回はエピソード5「問題エピソード」に注目。

この記事にはネタバレを多く含んでいますので、未見の方はご注意ください。

5話

エピソードタイトル「問題エピソード」

今回はシットコムとS.W.O.R.D.基地、内外の様子が交互に描かれていきました。

新しい家

毎度のことながら今回も家が新しくなっています。

©2021 Disney+

しかしワンダもヴィジョンも町の人もそれに触れる事はありません。

1980年代シットコム

ウェストビューは1980年代の風景となっており、この年代に人気だったシットコムの「フルハウス」と「ファミリータイズ」を基調としています。

©2021 Disney+

オープニングクレジットもこのふたつの人気シットコムをミックスしたような作りになっています。絵を描くように始まる導入部分は「ファミリータイズ」にそっくりです。

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ワンダの少女時代

オープニングクレジットの最中にはワンダの少女時代と思しき写真が挿入されます。

©2021 Disney+

しかし楽しいはずのシットコムにはワンダのトラウマでもあるソコヴィアを示すような荒廃した町並みが映り込んでしまいます。

ちなみにヴィジョンもワンダと同じく少年時代の写真が入ってきます。しかしヴィジョンに少年時代などあるはずもなく、視聴者はただただ困惑するばかりです。

モニカのレントゲン

ウェストビューから脱出してきた(させられた)モニカはS.W.O.R.D.で検査を受けます。

©2021 Disney+

しかしレントゲンは真っ白でした。機器の故障でなければ、モニカはこの時点で身体が何らかの変質をしている可能性があります。しかし血液検査を断るシーンもあり、ウェストビューに入る以前から身体は人間ではなくなっているのかもしれません。例えばクリー人やスクラル人、あるいはキャロル・ダンバースから輸血された等が挙げられると思います。コミックのモニカは身体を電磁波へと変える事ができるヒーロー「フォトン」や「パルサー」、「スペクトラム」など複数のヒーローネームで活躍しています。

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イリーナとオレグ

ブリーフィングによるとワンダの両親がイリーナとオレグという名前だと判明します。

©2021 MARVEL

しかしコミックではワンダの生物学的母親はナタリア・マキシモフで、その兄夫婦のジャンゴとマリアによって育てられました。

容疑者ワンダ

容疑者扱いされるワンダ。

©2021 MARVEL

ウェストビューで起こっている事件はたしかにワンダが絡んでいるのは間違いないようです。

しかしヘイワード長官の態度には違和感を覚えずにはいられません。

ヴィジョンの遺体

ヴィジョンがS.W.O.R.D.で解体されていた事が明らかになります。

©2021 Disney+,MARVEL

このシーンはコミックのウェストコーストアベンジャーズ#43(1989年)にも存在しており、そのオマージュとも言えます。また、以前にケヴィン・ファイギ社長が「エンドゲームのエンドクレジットとして撮影したがカットした」とコメントした「ワンダがヴィジョンの遺体に会いに行くシーン」とも思われます。カットしたものが丸々使用されているのか、ドラマにあわせて撮り直したかは不明ですが、おそらく後者だと考えられます。

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赤と緑

双子の息子達はそれぞれビリーが赤を、トミーが緑を基調とした服装になっています。

©2021 Disney+,MARVEL

これはコミックでのワンダの息子たち、ウィッカンとスピードのカラーリングに似ています。

スパーキー

スパーキーはコミックにも登場していた犬です。

©2021 Disney+,MARVEL

ただしその設定は大きく異なり、普通のワンちゃんとして終わりました。コミックではヴィランの武器によって死亡したあとヴィジョンに解体され、シンセゾイドとして再構築されてしまうちょっぴりダークな展開になり、大変な人生(犬生?)を送る羽目になります。

ドラマのスパーキーは普通の犬のようですが、もともとウェストビューに存在したのでしょうか?スパーキーはワンダも気づかなかった外からのドローンの到来にいち早く気付くという特殊能力を発揮した後、アグネスの目の前で死んだとの事。因果関係を疑わずにはいられません。

HOM

2度めのアグネスの訪問の際、これぞイースターエッグと言わんばかりのシーンが訪れます。

©2021 MARVEL

ヴィジョンが右手に持った新聞紙は、折りたたんだおかげで「HOME」のスペルがちょうどいい具合に「HOM」になっています。これは原作の一案になっているコミック「House of M」の頭文字になっています。

事件の調査ボード

4話に引き続き、住人調査のホワイトボードが映っています。

©2021 Disney+

しかし進展がないのか、前回のものと変わった様子はありません。アグネスは依然として身元不明のままで、ドッティやラルフは調査すら始まっていない様子です。

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ヘックス

ダーシーが現状を踏まえてワンダの世界のことを「ヘックス」と命名しました。

©2021 Disney+

これはコミックでのワンダのヘックスパワーに言及していると考えられます。4話でジミーが気づいたとおり、六角形は至る所に見受けられます。ここからコミックのワンダに近づいていくのかもしれません。そしてヘイワード長官が尋ねていましたが、ワンダにはコードネームがありません。MCUでは映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にてマリア・ヒルがワンダのことを魔女と称したのみで、実際にコミックどおりスカーレット・ウィッチと呼ばれた事はまだありません。

キャプテン・マーベルとモニカ・ランボー

モニカが「1対1で戦い続けていたらサノスでも倒せたかも。他にそんなヒーローはいない」と言うとジミーが「キャプテン・マーベルなら行けたかも」と返しました。

©2021 Disney+

そこへダーシーが「彼女のもインフィニティ・ストーンの力よね」と続けるとモニカは「関係ないでしょ」と早々に話を切り上げてしまいます。モニカはあんなにキャロルの事を慕っていたのに、何かがあったのでしょうか。

インターネット

ネット回線は昔なつかしのモデム音が響き渡ります。受信したメールを開けると、周りの社員が一斉に読み上げだします。

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一連の事件は「マキシモフ事変」と呼称され、S.W.O.R.D.から誰かに助けを要請する内容になっています。

スタークのドローン

ワンダにミサイル攻撃を仕掛け、返り討ちにされたドローンは最終的にワンダによって放り投げられました。

©2021 Disney+

そこにはMCUではお馴染みのスターク・インダストリーズのロゴが描かれています。

ラゴス

4話にはなかったCMですが、今回は放送されました。

©Disney+

ラゴスといえばかつて映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の冒頭でワンダが事故を起こしてしまった場所です。それが原因でソコヴィア協定が立ち上げられ、アベンジャーズは二分することになってしまいました。「好きで失敗したんじゃない」というキャッチコピーは心痛いものがあります。

子供がいない

ヴィジョンのセリフから、やはりウェストビューには子供がいない事が判明します。以前は「子どもたちのために」というスローガンのもと、チャリティー活動などをしていたにも関わらず、これまでのエピソードに子供が登場していません。ワンダが町を支配している事と子供がいない事、現状でこの二つの事象に関連性が見出せません。

なお、トレーラーによるとハロウィンのエピソードには多くの子供が登場しています。この謎は今後明らかになるかもしれません。

ピエトロの登場

ラストシーンにはFOX制作のX-MENシリーズのエヴァン・ピーターズさん演じるピエトロ(ピーター・マキシモフ)が登場しました。FOX版にはワンダは登場しておらず、代わりに異母妹のニーナというキャラクターがいました。スカーレット・ウィッチが登場する構想もあったようですが、監督の意向で無くなったとの事。

©Disney+

ちなみにエヴァン・ピーターズさんは「X-MEN: フューチャー&パスト」(2014年) 、「X-MEN: アポカリプス」(2016年)、「X-MEN:ダークフェニックス」 (2019年)に登場しています。


以上が気づいたポイントです。他にも何かあれば追記するかもしれません。

ディズニープラスからドラマ「ワンダヴィジョン」特別インタビューの動画が公開

マーベル・スタジオが制作するドラマ「ワンダヴィジョン」の特別インタビュー動画が、ディズニープラスの公式Youtubeチャンネルにて公開されました。主演のエリザベス・オルセンさん、ポール・ベタニーさんを初め、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、マット・シャックマン監督、脚本のジャック・シェイファーさんのインタビューが収められています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」は 全9話予定でディズニープラスで独占配信中、毎週金曜日に新エピソードが追加予定です。

やはりフェイク予告があった!ドラマ「ワンダヴィジョン」5話で明らかになったトレーラーとの違い

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」のエピソード5となる「問題エピソード」が昨日配信されました。その中のとあるシーンは予告動画にあったのと同じシーンにも関わらずセリフが違うという、いわゆるフェイク予告が含まれていました。

※これより先はドラマ「ワンダヴィジョン」のネタバレを含んでいます。まだ視聴されていない方はお気をつけください。

さて問題のシーンですが、次の画像のシーンに見覚えはありますでしょうか?それぞれ予告動画の英語版と日本語版です。予告動画でいうと1分の所です。

©2021 MARVEL

そして、5話本編ではどうだったかというと下のようになります。スパーキーの身に起きた不幸にまつわるシーンでした。

©2021 MARVEL

カメラの画角等は違うのですが、後ろの家の屋根の色やアグネスの髪型、服装、そして表情が同じになっているにも関わらずセリフが違っています。

予告の段階ではアグネスの表情と「助けに来てくれたの?」というセリフから、アグネスも被害者なのではないかと考えられていましたが、このシーンがフェイクだとなるとかなり意味合いが変わってくるのではないでしょうか。

実は予告に含まれているこのシーンは1秒足らずの短いもので、セリフの口の動きもわからないぐらいの一瞬です。予告は別のシーンのセリフを乗せたものだと考えられます。「Are you here to help us?」というセリフは今後登場するかもしれませんし、カットされたもの、あるいはフェイク用に収録したものかもしれません。

フェイクと言っても公開直前での変更による食い違いから、サプライズのための意図的なものまで様々なパターンがありますが、特にMCUの映画ではこれまでにもよく見られて来ました。顕著なものだと映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でハルクがワカンダに登場していた予告や、映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でのスパイダーマンと警官のやり取りのシーンなどでしょうか。

今回のものは別のシーンのセリフを上乗せしているため、意図的にミスリードを誘っています。その裏にはどのような真意が隠されているのでしょうか。折返し地点を過ぎた今作、来週のエピソードにも期待です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」毎週金曜日新エピソードが配信中、注目の第6話 は 2021年2月12日 17時よりディズニープラスで配信開始です。