昨晩ファーストトレーラーが公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」のゾウイ・アシュトンさん演じるヴィランの名前が、米メディア向けに発表されメディアキットより明らかになりました。
海外メディア The Direct によると、キットよりゾウイ・アシュトンさん、ダニエル・イングスさんのキャラクター名が明らかになったと伝えています。
記事によると、ゾウイ・アシュトンさん演じるキャラクターはダー・ベン(Dar-Benn)、ダニエル・イングスさん演じるキャラクターはタイ・ロン(Ty-Rone)で双方クリー人だとの事。
コミックのダー・ベンはクリーの将軍で男性でしたが、MCU版では女性に変更されたようです。コミックのダー・ベンのスペルはDar-Benとスペルが微妙に違うのは記載ミスなのか、性別変更に伴って名前も微妙に変更されたのかは不明です。ダー・ベンは仲間のアエル・ダンと共に当時のクリー皇帝をスクラルによる暗殺に見せかけて殺害し、政権を乗っ取りました。MCU版でもこのキャラクターが革命家である可能性が米あらすじ(後述)によって示唆されています。
タイ・ロンはコミックに登場しないキャラクターですが、メディアキットから引用したという画像ではダー・ベンの左手側(画像右側)に他の兵士とくらべて軽装で並んでおり、参謀のようなポジションになっています。
©MARVEL,Disney
トレーラーの映像でもわかるようにダー・ベンはロナン・ジ・アキューザーが使っていたコズミ・ロッド(Cosmi-Rod:Guidebook to the Marvel Cinematic Universe – Guardians of the Galaxy より)を所持しており、それなりの地位にいる事がわかります。
ロナンは「キャプテン・マーベル」にも若かりし頃のロナンとして登場し、キャプテン・マーベルの力に惹かれている様子が描かれていましたが、ロナンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にてパワーストーンの力に焼き尽くされて(おそらく)死亡しています。
今のところダー・ベンとマーベルズたちが戦い合う理由については明かされていません。クリーに革命が起こる事で宇宙や地球が危機に陥る事を考慮して先手をうつ事になるのか、詳細は今後の情報や映画本編を待つしかありません。
そして、ファーストトレーラーのダー・ベンを見ると気になる点がひとつあります。
©MARVEL,Disney
ダー・ベンはミズ・マーベルと同じような腕輪を身に着けていますが、シーンによって装着する左右の腕が異なっています。前者のシーンと後者のシーンの間にはいくらかの時間経過が予測され、その間に左右を付け替えた可能性はありますが、武器や盾を左右持ち替えるのとは違って腕輪を装着しなおすのは手間がかかる事ですし、そこに何らかの理由が求められてしまいます。
不思議なのはメディアキットの画像とトレーラーの同じ建物前と思われるシーンでも左右が異なっており、メディアキットとトレーラー、どちらかが映像を左右反転させているように思えます。これに関してはディズニーが配布したメディアキットの画像とされているものが、メディアによって左右反転処理をされた可能性も考えられます。
なんにせよファーストトレーラーだけでこの違いに結論をだす事は出来ず、今後の情報に注目となりそうです。
そして今回のトレーラーと共に公開された米あらすじは以下の通り。
「ザ・マーベルズ」では、キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースがクリーから自らのアイデンティティを取り戻し、スプリーム・インテリジェンスに復讐する。しかし、意図せぬ結果によってキャロルは不安定になった宇宙の責任を背負うことになる。任務でクリーの革命家と繋がったワームホールへと送られた時、彼女の力はジャージー・シティのスーパーファンであるカマラ・カーン、またの名をミズ・マーベル、そしてキャロルと疎遠になった「姪っ子」で、現在は S.A.B.E.R. の宇宙飛行士となったモニカ・ランボーと絡まり合うことに。チームになりそうにないこのトリオは一緒に「ザ・マーベルズ」として宇宙を救うために協力することを学ばなければならないのだ。
映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。
ソース:Disney Confirms Captain Marvel 2’s Gender-Swapped Supervillain