映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」、ラストのプラウラーはヴィランではない?監督が制作時の裏話も明かす

ソニー・ピクチャーズ制作の大人向けアニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のラストシーンに登場したプラウラーについて、ヴィランではない可能性がある事が判明しました。また、監督はこのキャラクターのテスト動画をSNSで共有し、開発エピソードを明かしています。

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本作のラストでは、アース42でプラウラーとなってしまったマイルス・モラレスが描かれましたが、次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」のヴィランではないかと囁かれているこのマイルス変異体について、公式本はそうではない可能性を示しているようです。

Twitterユーザーは公式のアートブックの1頁で、「マイルス・G・モラレス」と名付けられたこのプラウラーは「ヴィジランテ」と表記されていると、驚きの報告をしています。ヴィジランテとは日本語で自警団の意味で、誰かに指示されるわけでもなく自発的に自己および市民を守る人の事。マーベルで言えばスパイダーマン自身がそうであったし、デアデビルやパニッシャーなどがこれに該当します。

しかしそのコントロールの全権が本人自身に委ねられている事もあり、時と場合によってヴィジランテはヒーローとヴィランの紙一重の境界に位置する時もあります。

時にヒーローと衝突する事になるヴィジランテですが、プラウラーは私利私欲のために動くヴィランではないと判明した事は、彼の印象を少し変える事になるでしょう。

そして、本作のケンプ・パワーズ監督はこのプラウラー/マイルス・G・モラレスには開発中に愛称があったというエピソードを共有。

制作中のテスト映像を添えながら、「私達はこのキャラクターを『ワイルズ』と呼んでいました。」と明かし、ファンは「マリオ」に対する「ワリオ」のようだとして興奮しています。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」ではワイルズが属しているEarth-42ではシニスター・カルテルという犯罪組織が街を牛耳っていると表現されており、今回明らかになった資料からワイルズはこの街でヴィジランテとして抵抗しているとも考えられます。

詳細は次回作の「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」までお預けですが、どのようなキャラクターなのか、そしてマイルスとの共闘は実現するのか、注目となっています。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本では 2023年6月16日 より公開中、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は2バージョンが公開中だと制作者が認める

現在、大ヒット上映中のソニー・ピクチャーズの映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」に、2つのバージョンが存在している事が明らかになりました。本作のエディターを務めたアンドリュー・レヴィトンさんがSNS上にてこの秘密を明かしています。

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2バージョンのフィルムが存在するという噂について実際にそうだったとシーンの一部を切り抜いて比較したファンの投稿を引用し、レヴィトンさんは「みんないつ気がつくのかなって思っていました・・・」と投稿。噂が事実である事を認めました。

話題のシーンはスパイダーマン2099/ミゲル・オハラとホログラムの相棒ライラが登場するシーン。一方ではライラがミゲルを指さしているのに対して、もう一方ではライラが自撮りをしています。この2バージョンが存在する事は映画公開の初週から噂されていましたが、公開1週間後、映画の音量問題の解決のためにソニー・ピクチャーズがフィルムをアップデートしたとされた時からは確認出来なくなったともネット上に報告されていました。他のシーンでも、回想中のスポットのセリフが違うなどの指摘も別のユーザーによって指摘されています。

今現在、ふたたび2バージョンが公開中なのか、他のバージョンも存在するのか、映画館ごとにバージョンが異なっているのか、そして日本でも見られるのかなど、不明な点は多く存在していますが、アメリカでは他にも違いがあるのではないかと何度も別の映画館に鑑賞しに行くファンは少なくないようです。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 より公開中、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」に登場した「エージェント・オブ・シールド」のイースターエッグ

ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」にてABC制作のマーベルドラマ「エージェント・オブ・シールド」のイースターエッグが発見され、話題になっています。マイルズ達の世界でS.H.I.E.L.D.のエージェントたちは活躍しているのでしょうか?

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「アクロス・ザ・スパイダーバース」に登場するマイルス・モラレスの部屋のコルクボードに貼られた切り抜きの中には、「エージェント・オブ・シールド」のファンが見たことのあるものがあるかもしれません。

image from the direct ©MARVEL,Disney

ニューヨーク・ブレティン紙はクロエ・ベネットさんが演じるクエイク/デイジー・ジョンソンの写真を掲載し、 「ヒーローかならず者か?」という見出しをつけ、警察は市全体の捜索を強化すると伝えています。

この事はデイジーがS.H.I.E.L.D.を抜けて一人で活動していたシーズン4の冒頭部分にあたり、「エージェント・オブ・シールド」の作中に登場していた切り抜きが今回の「アクロス・ザ・スパイダーバース」にも登場する事になりました。

©MARVEL,Disney

「エージェント・オブ・シールド」はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アイアンマン」から「アベンジャーズ」まで登場していたS.H.I.E.L.D.のフィル・コールソンを主人公に据えて、MCUスピンオフドラマとして制作がスタート。

しかしこれはマーベル・スタジオ制作ではなく、米ABCスタジオと旧マーベルテレビジョン(現在はマーベル・スタジオに併合)によるドラマで「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」あたりまでのMCUの裏側を描くドラマとして機能していましたが、その後はコールソンがタイムトラベルした事などもあって、物語は枝分かれしていく事になりました。

MCUにおけるデイジー・ジョンソンがどうなるかは不明で、デイジーが活躍したコミック「シークレット・インベージョン」の実写ドラマで何らかの動きがあるのではないかと噂されていましたが、最近の報道を考慮するとどうやらそう単純には行かないようです。

それでもS.H.I.E.L.D.のエージェントたちがMCUに戻る事を期待しているファンは多く、Netflixからデアデビルたちが戻ってきたように、そして「デッドプール3」でX-MENたちが戻ってくるように、「シークレット・インベージョン」であるかどうかは別にして、いずれはデイジーたちも戻ってくるかもしれません。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 より公開中、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定。

ドラマ「エージェント・オブ・シールド」は全話ディズニープラスで配信中です。

ソース:Spider-Verse 2 Includes an Agents of SHIELD Character We All Missed (Photos)

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の大ヒットの裏にあるという過酷な制作現場の告発とソニーの反論

ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」が記録的なオープニング興収と共に大ヒットしている裏で、制作現場は相当過酷な状態にあったと、海外メディア Vulture が報じました。

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記事によると、経験豊富なアーティストから制作幹部まで、この映画に携わった複数の人物が、「スパイダーバース2」では容赦ない修正主義が行われ、約100人のアーティストがプロジェクトから去ることになったと主張しています。

匿名希望のそのうちの4人は、脚本家兼プロデューサーのフィル・ロード氏が、開発初期に3Dアニメーションをコンセプト化できず、完全にレンダリングされた作品を編集することを選んだと述べました。

問題は、この種の編集変更は通常、映画の企画と絵コンテの段階で行われるものであり、アニメーション・シーンがすでに承認され、レンダリングされてから行われるものではないという事です。

例えばこれは設計図を書かずにとりあえず家を建築し、建ってから間取りを変えたり、柱を取り替えたり、外観を変更したりと足し算引き算を繰り返して完成に持っていくスタイルで、多くの無駄と実際に制作を担当する職人への負担が発生します。

完成したシーンを制作プロセスの後半で変更しなければならないため、全体的に遅れが生じてしまったのだとアニメーターたちは言います。そして、「スパイダーバース2」が2022年公開予定から2023年6月に延期されたのはパンデミックの影響のせいではないとも言います。

2021年春からプロジェクトに参加したというアニメーターたちは、フィル・ロード氏がレイアウト段階や最初の3D絵コンテを作成する段階で手直ししたため、3カ月から6カ月間はほとんど仕事をすることができなかったと主張。

この期間を挽回するため、制作スタッフは週7日、11時間労働を1年以上続けなければならず、最終的なレンダリング段階では5回も作品を修正しなければならなかったと語りました。

また、フィル・ロード氏が常に関与していた一方で、クリス・ミラー氏は制作中しばしば行方不明になっていたとも明かしています。


これに対してソニーのエイミー・パスカルプロデューサーはフィル・ロード氏を擁護する主張を展開。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」では「1000人以上」のアーティストが作業したと述べ、これだけ多くのアーティストがこの映画に携わっているのだから、100人の脱落者がいたとしても驚くことではない、と言います。

そして「アニメーションの仕事の素晴らしさのひとつは、ストーリーが正しくなるまで続けられることです。もしストーリーが正しくなければ、正しくなるまで続けなければなりません。」とコメントしました。

レンダリングシーケンスを変更することで発生する膨大な作業に苦戦する人々について、パスカルプロデューサーは「映画製作へようこそ」と言葉を贈り、そういったリテイクは当たり前であるという認識を示しました。

アニメーターたちは「アニメーションは金曜日に完成させなければならない。完全にね。でもフィルはまだ書き直している。(中略)本当にどうかしている。私は、制作の後半でさえも物事が書き直されるプロジェクトに携わったことがある。でも、これは別次元のクレイジーさだ」ともコメントしました。

前作「イントゥ・ザ・スパイダーバース」の公開から約5年、ようやく「アクロス・ザ・スパイダーバース」が公開されるに至りましたが、このような制作現場の状況が明らかになったことで、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は本当に来年公開となるのでしょうか?今後もこの問題について注目となります。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 より公開中、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

ソース:Spider-Verse Artists Say Working on the Sequel Was ‘Death by a Thousand Paper Cuts’

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」プロデューサーが次回作「ビヨンド」に登場予定のユニバースをひとつ明かす

ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のプロデューサーを務めるフィル・ロードさんとクリス・ミラーさんが、海外メディア Deadline とのインタビューの中で次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」に登場予定のユニバースについて言及しました。

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インタビューで3作目ではさらなるスタイル的なレベルアップが見られるかと質問されたミラーさんは「そう希望しています」と述べ、ロードさんは「神の思し召しですよ」とコメント。

ミラーさんは続けて「スパイダーパンクの世界を訪れることは、次回作で予定している多くのクレイジーでミックスメディアな冒険のひとつに過ぎません。したがって、それは全く新しい目の保養になるでしょう。」とスパイダーパンクのユニバースが描かれる予定である事を明かしました。

また、ロードさんはスパイダーパンク/ホビー・ブラウンについて「ホビー・ブラウンは、この映画の中で最も難しく、挑戦的なキャラクターの一人です。彼はパンクの雑誌のような見た目でレンダリングされるため、ほとんどのショットは先月まで入っていませんでした。」と述べました。

この問題と解決方法について、「アニメーターは、彼が変わる頻度や、体のどの部分をどのようにレンダリングするかをコントロールすることが可能でした。そして、ライティングアーティストがやってきて、まるでトナーなしのコピー機で5秒で仕上げたかのように見せますが、実際には、信じられないほど洗練されたツールやシェーダーを使って、それを実現し、その上、フレームの上に絵を描いて、それを補完するローファイなことをすべてやっています。だから、そういうスタイルで世界全体を作ったり、リールを作ったりするのは、私たちにとって楽しみなチャレンジなんです。」と語りました。

スパイダーパンクのEarth-138の登場が予告されたインタビューでしたが、別のインタビューではグウェンの変異体が数多く登場する事が予告されるなど、早くも次回作へのプロモーションが始まっているような展開を見せています。

また、かなりの実写シーンが削除された事も明かされているため、3作目ではそれらが再検討されて改めて描かれるかもしれません。

続編では他にどのようなユニバースが登場するのか、期待と注目が集まっています。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 より公開中、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

ソース:‘Spider-Man: Across The Spider-Verse’s Lord & Miller On Sequel’s “Down To The Wire” Journey To $209M WW Opening – Crew Call Podcast

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」監督が結末のクリフハンガーについて語る

ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の共同監督を務めたケンプ・パワーズさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューの中で、本作の結末と次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」におけるプラウラーの役割について言及しました。

※これより先は「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の結末に関するネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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パワーズさんはプラウラー・マイルズについて「とてもエキサイティングなキャラクターだったので、実は秘密にするのが大変だったんです。デザインはとても変わっていて、ビジュアル的にも一線を画しています。そして、もしマイルズが父親ではなく、叔父に指導されるような別の世界にいたら、どのように成長したのでしょうか?最後に(次回作の)マイルズ・モラレスを見るにあたって、本を表紙で判断しないでくださいと言っておきたい。あのキャラクターについては、学ぶべきことがたくさんあります。とても、とても面白いキャラクターなんです。」と述べました。

また、次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」へのクリフハンガーとなるシーンについて、「試写の後、いくつかの微調整は行いましたが、あのクリフハンガーは長い長い間、かなりの確率で決まっていました。」とかなり以前より決まっていた展開である事を認めました。

続けて「クリフハンガーで終わったものの、マイルズやグウェンのようなメインキャラクターには完全な感情的アークがあり、映画の冒頭のある場所から映画の終わりの別の場所へと進化するのを見ることができるようにすることでした。」と補足しました。

プラウラーとなってしまったEarth-42のマイルス・モラレスが重要なカギとなるのは必至の「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」ですが、監督はプラウラーの外見に惑わされてはいけないと示唆しています。

スパイダーマン/マイルズ・モラレスとプラウラー/マイルズ・モラレスの衝突が描かれることになるのは確実ですが、プラウラーになってしまったマイルズ・モラレスにどんな背景があったのか、そして彼の本当の目的は何なのかを掘り下げていく事になるようです。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

ソース:‘Spider-Man: Across the Spider-Verse’ Co-Director Kemp Powers on Last-Minute Cameos and That Twisty Cliffhanger

映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」、オンラインリリースは「早くても8月」とPが語る

ソニー・ピクチャーズの映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」が7月18日に主要な全てのデジタルプラットフォームでリリースされるといったニュースに対し、プロデューサーのクリス・ミラーさんがオンライン上でこの噂を否定しました。

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ミラーさんは One Take News の「7月にデジタルリリースされる」という投稿(現在削除済み)を引用しつつ、「それは真実ではありません。『スパイダーバース』は早くても8月までデジタル公開されません。大きなスクリーンで見てきてください。後悔はしないでしょう」とコメントしました。

これは8月にデジタルリリースされる事を保証するものではありませんが、夏の終わりから秋にかけて配信されるだろうと多くの海外ファンは信じているようです。

本作は日本では今週劇場公開となりますが、海外の多くの国々では2週間前に公開されており、デジタル配信に関するスケジュールは映画館に行けないファンや、2回目をゆっくり自宅でみたいファンにとっては大いに気になる問題です。

なお、米国では劇場公開と同時に発売日未定のままBlu-rayの予約も開始されています。

現状では明確な日付は不明ですが、発表があり次第、情報をお届けする事になります。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

米ソニーが映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の苦情に対応

米ソニー・ピクチャーズが映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」に寄せられた音響に関する多くの苦情に対応したと、海外メディア Variety が報じました。本作はCGやストーリーテリングに関して多大な高評価を獲得していますが、一方でサウンドミキシングに関してはいくつかの苦情がSNS上で飛び交っていました。

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記事によると、ソニーはこの苦情の根源にある問題を修正したバージョンのデータをすでに映画館に配布したとの事。

苦情は主に、ヘイリー・スタインフェルドさん演じるキャラクター、グウェン・ステイシーを中心とした導入シーンでの音声レベルが低いことが指摘されていました。この問題は「少数の劇場」のみに限定されて発生していたようですが、映画に近い関係者は Variety に対し、映画の「すべてのプリント」が更新されたと語り、配給会社が再編集したプリントを送付することは全く珍しいことではないと付け加えたと言います。

ソニー側も音量に関する問題は公開当初から認識していたようで、映画公開当日にプロデューサーのフィル・ロードさんもTwitterにてこれについて言及。

劇場の音量レベルを7から7.5に上げるように頼んでみてと、少々無茶な応急処置となっていました。

なお、各国の吹替版に関してこの問題が発生していたかどうかは不明です。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」は前作「イントゥ・ザ・スパイダーバース」の3倍近い週末興行収入でのスタートとなり、ユーザーレビューでも高評価を獲得しています。そして、このマイルス・モラレスの物語は来年公開予定の「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」にて完結する事も予告されています。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

ソース:Sony Sent Updated Version of ‘Spider-Man: Across the Spider-Verse’ to Movie Theaters After Sound Complaints

「スパイダーバース4」の可能性は?「アクロス・ザ・スパイダーバース」プロデューサーが回答

現在、日本と韓国を除く50以上の国で公開され大ヒット中の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のプロデューサーを務めるフィル・ロードさんとクリス・ミラーさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューの中で、次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」のさらに次について言及しました。

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「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」がマイルズ・モラレスの物語のエンディングになるのかと質問されたミラーさんは「そうです。マイルス・モラレス3部作の終わりで、だからこの全体がそれに向かって動いています。」と回答しました。

ミラーさんは続けて「アクロス・ザ・スパイダーバース」の結末が「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」への大きなクリフハンガーを含んでいるにも関わらず、「しかし、今作は明らかに、始まり、中間、終わりを持つ独自の完全な映画であり、マイルズはある場所で始まり、別の場所で終わります。そして、すべてのキャラクターは、この映画でアークを描きました。でも、私たちはこれでおしまいです。僕たちはとても疲れているんです。」と笑い混じりで述べ、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」に関与しない可能性を示唆しました。また、現在はシルク/シンディ・ムーンの実写ドラマをプロデュースしていると明言しました。

アニメで描かれたマイルズ・モラレスの物語は「イントゥ・ザ・スパイダーバース」、「アクロス・ザ・スパイダーバース」、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の3部作で完結するという事で、現状では4作目の構想はまったくない様子。

マイルズ・モラレスは「スパイダーバース」とは別に実写化の計画が進んでいる事がエイミー・パスカル氏によって認められたため、アニメと実写が並行していくのではなく、「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」のあとは実写一本に絞られていく事になるようです。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。

「アベンジャーズ5」脚本家が「アクロス・ザ・スパイダーバース」への関与を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ」5作目の「ザ・カーン・ダイナスティ」や「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の脚本を担当するジェフ・ラヴネスさんが、ソニー・ピクチャーズ制作の映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」に間接的に関与した事を認めました。

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ラヴネスさんはTwitterで「いくつかのジョークをスパイダーマンのために書いた」と明かし、「アクロス・ザ・スパイダーバース」のスタッフロールに自分の名前が入っている画像を掲載しました。また、多くのジョークが含まれている事に驚いたとし、映画の制作陣に対して称賛を述べています。

ラヴネスさんは現在、マーベル・スタジオにて脚本家活動をしていますが、以前にはスパイダーマンのコミックライターを務めていました。そのため、スパイダーマンに精通していると言っても過言ではなく、「アクロス・ザ・スパイダーバース」に関わることはある種適任とも言えるようです。

今回は映画への関与が明かされる事になりましたが、具体的な内容については不明です。彼の言う「ジョーク」がどのシーンに当たるのか、知りたいとコメントするファンも見受けられます。

先日は「アクロス・ザ・スパイダーバース」のプロデューサーがマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長の関与はないと明かしていましたが、ジェフ・ラヴネスさんがスペシャルサンクスとしてクレジットされている事からも、マーベル・スタジオとしての業務ではないのかもしれません。

今のところ経緯や内容の詳細は不明ですが、次回作「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」でもクレジットされるのかは注目となりそうです。

アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」は 2023年6月2日 より米国公開中、日本は 2023年6月16日 公開予定、続編「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2024年3月29日 に米国公開予定です。