ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」、5話のチェックポイント

2022年9月15日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1エピソード5「Mean, Green, and Straight Poured into These Jeans(邦題:ノリノリ、緑、デニムの着こなしバッチリ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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シーハルクの商標の裏話

今回のエピソードはシーハルクの商標がテーマになっていますが、もともとシーハルクは商標がきっかけで誕生したキャラクターでした。

1977年にドラマ「ザ・インクレディブル・ハルク」がテレビで放映され大ヒットし、1979年には3シーズン目が放映されていました。当時のスタン・リー氏はこのヒットの裏で、ひとつの心配事を抱えていました。

ドラマのプロデューサーだったケネス・ジョンソン氏が当時ABCで「The Six Million Dollar Man(邦題:600万ドルの男)」を制作した後、スピンオフ「The Bionic Woman(邦題:地上最強の美女バイオニック・ジェミー)」をユニバーサルで制作し、権利で揉めていました。

スタン・リー氏及びマーベル側は同様の事が起こるのではないかとの懸念の元、1979年に「サベージ・シーハルク」のコミックを出版し、先に女性版ハルクを公式にデビューさせたという経緯があります。この事は「シーハルク」英語wikiの出版歴の最初の一節に掲載されています。

ちょっとした大人の事情で誕生したシーハルクでしたが、誕生から約40年を経て、現在このエピソードが逆にドラマ内でいじられています。

ポッドキャスト

ジェニファーが車の中で聞いているポッドキャストは「Law360」。これは実在する米国の法律系ニュースサービスで、これを利用する弁護士が多いのは当然のこと。

タイアニアはジェニファーもこれを利用しているとの思惑から、ポッドキャストのスポンサーになり、ジェニファーへのマウントを取り始めていました。

本作の配信前のインタビューで、タイアニアを演じるジャミーラ・ジャミルさんは、ソーシャルメディアを武器とするタイアニアはMCU史上最も迷惑な存在になると話しており、今回のエピソードでその意味がわかり始めます。

シーハルクbyタイタニア

タイアニアがプロデュースしたヘルスケアシリーズ「シーハルク」のCMが挿入され、タイトルロゴも乗っ取られています。

ジェニファーとニッキはタイタニアの交流イベント会場に。そこで見たのは「ヘビ毒入り リップグロス」。「ヘビ油みたいなインチキ商品」と批判していますが、米国では「snake oil」は「インチキ」の意味で使用されています。

この背景には中国の伝統薬であるスネークオイルが「中国生息の水蛇」から取ったオイルだったものに対して、アメリカ人が「アメリカ生息のガラガラヘビ」から取ったオイルを販売し、何の効果もなかったという歴史的事実があります。これが発端となり、スネークオイル=インチキという図式がアメリカで定着してしまったそうです。

日本のガマの油みたいに原料の品種がわかる命名であれば、このような誤解は生まれなかったかもしれません。

アイアンマンスリーズ

2話に小さな広告として、3話には動画サイトのレビュー動画のサムネとして登場していたアイアンマンスリーズという靴が、物語に絡んできました。パグはこの靴を履く用と見る用の2種類欲しがっており、ニッキに一緒に並んでくれるように頼みます。

アロンゾという名のブローカーからこの情報を聞きつけたというパグに、ニッキはシーハルクのコスチュームを作れる人物の紹介を条件に取引しています。

マーベルコミックには元編集長のアクセル・アロンゾさんがいる他、マーベル・スタジオの元副社長で現在はフィジカル、ポストプロダクション、VFX、およびアニメーションのトップを務めるヴィクトリア・アロンゾさんと二名の重要なアロンゾさんが存在し、この姿のないブローカーの名前に使用されているようです。

まがい物

アロンゾから紹介された店に行ったニッキとパグ。しかしそこにあるのはタピオカドリンクの店でした。今週の無料コミックはこの画面のQRコードで公式サイトへジャンプし、2005年のコミック「シーハルク #10」が読めます。

アロンゾからの紹介と告げる事で裏口へと案内された二人、そこには「アビンジャーズ」や「アボンジャーズ」などのコピー商品が大量に陳列されていました。同じイラストでアビンジャーズとアボンジャーズのロゴがつくなど、コピーのコピーというカオスな状態にもなっていましたが、このまがい物を買う事を条件に真のクリエイターの情報を聞き出します。

パグはこれらの商品を意外と気に入った様子。なお、これらの一部はエンディング中のアートにも描かれており、裁判の証拠として使われているようなシーンになっています。

©MARVEL,Disney

そして、今回のエピソード配信後からAvengers公式ツイッターがAvongersに変更されています。もとに戻される時期は不明です。

ヒーロー向けのスーツを制作しているというルーク・ジェイコブソンのもとへ向かった二人。追い返されそうになったところを「クライアントはアベンジャーズ」とハッタリをかましつつ、なんとか約束を取り付けました。

マロリー・ブック

シーハルクの商標権を巡る裁判で被告ジェニファー・ウォルターズの弁護をするのは3話に登場したマロリー・ブック。

マロリーは3話の記事でも紹介したように、コミックにおける常勝弁護士。ジェンとは仕事のライバルであり、頼れる仲間でもあります。最新コミックシリーズではマロリーはGLK&Hをやめて独立しており、アベンジャーズを廃業したジェニファー・ウォルターズを雇ってくれています。

コミックと同様にMCU版も有能弁護士なようで、最初の審理から隙を見せずに攻める姿勢が印象的でした。

ルーク・ジェイコブソン

デザイナーのルーク・ジェイコブソンはコミックにも登場する人物。コミックのルークもファッション関係のキャラクターですが、MCU版は「いかにも」なヴィジュアルと仕草になっていました。コミック公式キャラクターページはこちら(英語)。

©MARVEL,Disney

コミックではフロッグマンにスーツを提供した事があり、本ドラマの予告にフロッグマンらしきキャラクターが登場している事から、彼らの間に何らかの交流シーンが後のエピソードで描かれるかもしれません。

ヒーローコスチュームの仕立て問題

ヒーローがコスチュームをどうやって用意するかは、意外と大事な問題。

自作していたトニー・スタークやS.H.I.E.L.D.やワカンダといった所属組織から支給されるヒーローもいれば、魔法や超自然的パワーで召喚のように呼び出すソーやワンダ、ムーンナイトのようなキャラクターも。

そんな中、フェーズ4でスーパーパワーのない一般人からの衣装提供を受けたのは、ラーパーズに作ってもらったホークアイとケイト・ビショップ、母に作ってもらったミズ・マーベルに続いての今回のシーハルクでしょうか。

もっともシーハルクの場合はルークが天才デザイナーでヒーロー相手にビジネスをしているという事もあり、ホークアイやケイト・ビショップの衣装より性能が優れている可能性はかなり高そうです。ミズ・マーベルの衣装は母ムニーバが制作しましたが、素材としてレッドダガーから提供された特別なものが使われているため、その性能は未知数です。

シーハルクの能力に対応したスーツを用意しようとするルークは耐火性について触れていますが、ルークがファンタスティック・フォーのヒューマントーチのスーツを作っていたりするのでしょうか?もっともコミックの場合はファンタスティック・フォーのリーダーであるミスター・ファンタスティックがメンバーのスーツを制作している他、自身のスーツに伸縮自在を可能とする「Unstable Molecules(不安定分子)」を使い、同様の素材のスーツをシーハルクにも提供しています。

MCU版では「伸縮自在のウール」を使って、最初のシーハルクのコスチュームが作られることになりました。

裁判の終わり

事務所に戻ったジェニファー達はデート相手のトッドと再会したことで、彼らが強力な証拠となる事を思いつきます。裁判が再開し、マロリーはシーハルクの「Matcher」のプロフィールを一読、エピソードタイトル回収をしつつ、証拠となるデート相手の男たちからの証言を聞き始めます。

自身を傷つけながらの証言はかつて3話でブコウスキーの裁判でも同様の事が行われていました。被告の名誉を傷つけながらも勝ちを取りに行くやり方は、ブコウスキーに対する個人的感情ではなく、ジェンのポリシーに基づいたものだった事がここで描かれています。

デート相手たちの証言が決め手になり、裁判は勝利。ヒーローの名前を勝手に商品化してはいけないという前例が生まれることになりました。

ところで過去作品にはヒーローたちが商品化されたものが作中でいくつか紹介されています。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではベン&ジェリーズのコラボアイスが出ていると、ドクター・ストレンジとウォンによるトニーとブルースへのインフィニティ・ストーン説明シーンで判明しています。

©MARVEL,Disney

また、「ミズ・マーベル」で開催されていたアベンジャーコンではアベンジャーズ公式(?)グッズが大量に陳列されていました。

そもそもアベンジャーズの権利をニック・フューリーあるいはS.H.I.E.L.D.が所有していたのかは不明で、しかもどちらもMCUの表舞台から退場しています。現在これらの権利を保有しているのはスターク・インダストリーズあたりが妥当な所なのでしょうか?

新コスチューム

マロリーとの祝杯をあげ、二人の関係は一歩前進。コミック同様良きライバルになっていきそうな気配です。

その後スーツを受け取りに行くと、ビジネス兼用スーツに加えておまけのスーツも一着くれたルーク。今回は試着室の外からの映像でスーツ姿はお預けとなりました。

コミックでも様々なコスチュームをまとってきたシーハルク。ゲームやフィギュアによく採用される人気のものは、昔の女子プロレスラーのようなハイレグ衣装。

©MARVEL,Disney

と、コミックバージョンを紹介したものの、MCU版はファーストトレーラーでしっかりと映っているため、ネタバレも何もありません。忘れてしまっている方はファーストトレーラーを確認するもよし、来週以降を楽しみにするもよしです。

そしてデアデビルのマスクをちら見せして、今回のエピソードは終了。

ご満悦のパグと興味津々のホリウェイ

今回はミッドクレジットシーンがありませんでした。

クレジット中のアートではアイアンマンスリーズをゲットしてご満悦のパグの姿が。なお、背景に並ぶ靴はMCUに登場していないキャラクターを含むマーベルキャラをもとにしたデザインになっています。

©MARVEL,Disney

sideshow.comによる全シューズのリストは以下のとおりです。

  • アイアンマン
  • サイクロップス
  • リープ・フロッグ
  • デッドプール
  • ケーブル
  • ムーンナイト
  • キャプテン・マーベル
  • ブラックパンサー
  • スパイダーマン
  • ホークアイ
  • キャプテン・アメリカ
  • シング
  • ゴーストライダー
  • ファルコン
  • ハルク
  • エレクトロ
  • ネイモア
  • ジャガーノート
  • ドクター・ストレンジ
  • ノヴァ
  • グリーンゴブリン
  • ミズ・マーベル
  • クズリ
  • シルバーサーファー
  • ソー
  • ヴィジョン
  • スピードボール

そして、物語中盤でホリウェイがビルボードで見たというヒップアップスムージーをこっそり試している姿もアートで描かれています。ジェニファーに苦言を呈していた割に、ちゃっかりと大量購入して試しているようです。

©MARVEL,Disney


ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2022年9月22日 配信予定です。

ドキュメンタリ「Marvel Studios Assembled」の「ワーウルフ・バイ・ナイト」編の準備が進行中

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」の舞台裏を描くドキュメンタリ番組「マーベル・スタジオ・アッセンブル」が制作中である事が判明しました。海外メディア MovieWeb が報じています。

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現地時間の9月11日、D23 Expo 2022の会場で、Marvel Studios Unscripted Content チームによるプレゼンが行われ、ジェフ・レドモンドさんとローレン・ゴラルスキーさんがアッセンブルプロジェクトに取り組んでいる事を明らかにしました。

この中にはマイケル・ジアッキーノ監督が幼い頃に撮影した8mmフィルム映画もほんの少し含まれていると言います。

マイケル・ジアッキーノさんはマーベル作品で監督を務めるのは今作が始めてですが、「ドクター・ストレンジ」や「スパイダーマン:ホームカミング」シリーズなどの作曲を手掛け、マーベル以外でも「リメンバー・ミー」、「ジュラシック・ワールド」、「スター・トレック」、「ジョジョラビット」、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」などの作曲も担当し、受賞されています。

監督業も未経験というわけではなく、2018年のショートフィルム「モンスターチャレンジ」では監督、脚本、音楽を担当しました。日本の架空のバラエティ番組を風刺したこの作品にはベネディクト・ウォンさんやパットン・オズワルトさんなど、マーベル実写作品ではお馴染みの顔も登場しています。

なお、「モンスターチャレンジ」は監督の厚意によりYoutubeで無料配信されています。

ドキュメンタリ「マーベル・スタジオ・アッセンブル:ワーウルフ・バイ・ナイトの裏側」の配信日は未定です。

ソース:Werewolf by Night BTS Documentary Will Show Michael Giacchino’s Passion for Directing

ドラマ「アイアンハート」、はやくもセカンドシーズン計画中か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」のシーズン2が計画されている可能性について、海外メディア One Take News が報じました。これはジョージア州の公式サイトに記載された情報が基になっており、シーズン1の制作中にも関わらず、来シーズンを見据えているかもしれません。

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記事によると、ジョージア州の公式サイトにあるフィルモグラフィーの中に「Wise Guy S1」が含まれており、「アイアンハート」のワーキングタイトルである「Wise Guy」とシーズン1である事が明記されている事が判明しました。

ジョージア州公式では撮影中、及び撮影予定の作品などもリストアップされており、過去にもこのサイトから「シーハルク」の撮影開始や、「ワーウルフ・バイ・ナイト」の撮影開始が判明していました。

「シーハルク」や「ワーウルフ・バイ・ナイト」とは違って「アイアンハート」の場合は最初からS1と明記されています。アトランタでも同様に情報公開されていた「エコー」や「ミズ・マーベル」に関してもS1とは書かれておらず、「アイアンハート」はシーズン1制作段階からシーズン2を見据えている可能性があるようです。(「シーハルク」に関しては別のところで「S1」表記が見つかっており、シーズン2が制作される可能性が指摘されています。)

ただし、OTNは「アイアンハート」シーズン2の具体的な話を聞いたことがないとし、「S1」はジョージア州担当職員のタイプミスである可能性についても考慮が必要としています。

なお、ケヴィン・ファイギ社長はセカンドシーズンの開発が複数進んでいると過去に話していました。

「アイアンハート」は先日開催された D23 Expo 2022 で初となる映像が公開されています。その映像によるとヴィランは噂通りアンソニー・ラモスさんがザ・フッド(ザ・フード)を演じアイアンハートのテクノロジーとザ・フッドの魔法との対決が描かれる事になります。

さらにその映像の中には「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に登場したジム・ラッシュさん演じる名もなきMIT職員が再登場しているとの事。コミック通りであれば主人公リリ・ウィリアムズはMITの学生であり、彼の意外な再登場は理にかなっているようです。

©MARVEL,Disney

映画序盤でトニー・スタークがMITでB.A.R.F.のプレゼン、セプテンバー基金の発表をし退場した時に、舞台袖で待っていたこの職員。自動ホットドック焼き器のために奨学金を欲しがっていた彼のその後も描かれるようです。

ドラマ「アイアンハート」は 2023年秋にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Detective Work: Could ‘Ironheart’ Be Getting A Second Season?

ドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」の脚本は「ワンダヴィジョン」、「ムーンナイト」、「ホークアイ」の脚本家が担当

ディズニープラスで配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のハロウィンスペシャルドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」の脚本を「ワンダヴィジョン」のピーター・キャメロンさんと「ホークアイ」のヘザー・クインさんが担当している事が判明しました。

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D23 Expo 2022 で本作の映像が公開されて以降、マイケル・ジアッキーノ監督の喜びのツイートを引用しつつ、キャメロンさんはヘザー・クインさんと共に本作の脚本を担当した事を明かしました。

約1年前の段階でピーター・キャメロンさんは9つのMCUプロジェクトに参加していると報じられ、その一つが「ムーンナイト」であり、さらに別の一つが「アガサ:カヴン・オブ・カオス」である可能性が報じられています。

キャメロンさんは「ワンダヴィジョン」の5話「問題エピソード」と6話「ハロウィーンの不気味な夜に」を担当しており、狼男を主人公とした「ワーウルフ・バイ・ナイト」とはある種の関連もあると言えそうです。

本作はマイケル・ジアッキーノ監督のもと、主演のガエル・ガルシア・ベルナルさんがワーウルフのジャック・ラッセルを演じます。また、ローラ・ドネリーさんがエルサ・ブラッドストーンを演じていると報じられています。

ハロウィンスペシャルドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」は 2022年10月7日 米ディズニープラスで配信予定です。

ドン・チードルさん、ドラマ「アーマーウォーズ」はコミック神話をひっくり返すだろうと語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アーマーウォーズ」の主演を務めるドン・チードルさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューで、本作がコミック神話をひっくり返す事になるだろうと語りました。

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2020年に制作が発表された本作はもともとフェーズ4ないしフェーズ5に含まれる作品とされていましたが、7月に開催されたSDCC2022でのフェーズ6までのロードマップに「アーマーウォーズ」は含まれていませんでした。そして先日開催されたD23 Expo 2022でプロジェクトが進行中である事が発表され、イベントに出席していたドン・チードルさんがインタビューに応じています。

チードルさんは本作が同名のコミック原作を踏襲したものではないとした上で、本作が「コミック神話をひっくり返し、物語を伝える異なる方法を考え出す機会でもあり、それを見事にやっています」と明らかにしました。

そして「素晴らしいのは、ローディについて多くを学び、私たちも彼を動かすものの背後にあるものを本当に理解できるようになる機会がたくさんあるということです。」と述べています。

コミックの「アーマーウォーズ」はトニー・スタークを主人公にした物語であり、現在のMCUに直接適応させる事は出来ません。もともとのあらすじは「トニーのアーマー技術が流出したことが原因で多くのヴィランが独自のアーマーを利用するようになり、社会全体がパニックに。トニーは彼らを止めるために闘いますが、徐々に暴走していき、一般市民に被害が及ぶなど、彼自身も破滅に向かっていく」というストーリー。

MCUではトニー・スタークがすでに亡くなっているため、親友であるローディがアーマー技術を盗んだヴィランたちに対応していくと考えられています。

ドン・チードルさんはドラマ「シークレット・インベージョン」にもローディとして出演する事が明かされており、「シークレット・インベージョン」は「アーマーウォーズ」につながっていく事も発表されました。

ドラマ「アーマーウォーズ」はディズニープラスで配信予定です。

アニメ「ムーンガール&デビルダイナソー」の配信日が2023年2月10日に決定

ディズニーテレビアニメーションとマーベルアニメーションが制作したアニメ「ムーンガール&デビルダイナソー」の配信日が2023年2月10日(現地時間)になることがD23 Expo 2022の会場で発表されました。あわせてアナウンストレーラーも公開されています。

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本作はマーベル・スタジオ制作作品ではなくマーベル・アニメーションによる作品であり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ではありませんが、公式SNSではMCUを賞賛し、MCUのイースターエッグが含まれていると過去にアナウンスしています。

2015年よりスタートした同名コミックを原作としたアニメシリーズで、13歳の天才少女ムーンガールことルネラ・ラファイエットと、現代のニューヨークに現れた赤い恐竜デビルダイナソーがタッグを組み、協力してロウアーイーストサイドの街を危険から守ることになります。

アニメ「ムーンガール&デビルダイナソー」は2023年2月10日 ディズニー・チャンネルにて配信開始、少し遅れてディズニープラスでも配信開始予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」のオリヴィア・コールマンさん、キングズリー・ベン=アディルさんの役柄が判明か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演するオリヴィア・コールマンさん、キングズリー・ベン=アディルさん両名の役柄が判明したと、海外スクーパーの Murphy’s Multiverse が報じました。

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記事によるとこれは公式のプレスリリースから判明したとの事。

公式リリースによると、オリビア・コールマンさんが演じるのは特別捜査官のソーニャ・ファルスワース役で、キングズリー・ベン=アディルさんがスクラル反乱軍のリーダー、グラヴィクを演じているとのことです。

ファルスワース家は、マーベル・コミックではユニオン・ジャックを務めるなど、かなりの歴史がある家系ですが、ソーニャはコミックには登場していないMCUのために新たに作られたキャラクターのようです。彼女がコミックのユニオン・ジャックであるファルスワース家や、映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」に登場し、第二次世界大戦でキャプテン・アメリカと共にハウリングコマンドーとして活躍したジェームズ・モンゴメリー・ファルスワースの子孫にあたるのかは不明です。

なお、以前には「ファルスワースの姓が付けられているがユニオン・ジャックとは関係ない」との報道もありました。

ベン=アディルさんのグラヴィクは全く新しいキャラクターでコミックにはいないとの事。グラノックという名のスクラルはコミックに存在し、少し過激派だったようですが関係性は不明としています。

本作の概要は以下のとおりです。

元軍人で、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の元長官、ニック・フューリー。 アイアンマン、キャプテン・アメリカらをアベンジャーズへと導き、“アベンジャーズの影のリーダー”と言っても過言ではない存在。 そんなMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に欠かせない男が、MCUの壮大な歴史の裏で長年立ち向かってきた、地球外からの“インベージョン(侵略)”の阻止に挑んでいく。 侵略を企てるのは、『キャプテン・マーベル』にも登場した、あらゆる人物に“擬態”する能力のある種族のスクラル人。 これまでも、その厄介な能力で周囲を翻弄してきた彼らが今回も暗躍し、誰が敵で誰が味方なのか全くわからない、マーベル作品としては異色の緊張感あふれるスリラー超大作がついにベールを脱ぐ。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は2023年春にディズニープラスで配信予定です。

ソース:D23: Marvel Studios Confirms Identity of Two Major ‘Secret Invasion’ Characters

ドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」の米ランディングページが発掘され、あらすじが判明

米ディズニープラスのサイト内にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のハロウィンススペシャルドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」のランディングページが発見され、そこから本作のあらすじなども判明しました。

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Redditに投稿されたページのスクリーンショットは以下のようなもの。

©MARVEL,Disney

ここに掲載されているあらすじによると、「その時、リーダーの死をきっかけに、モンスターハンターの秘密結社が影から現れ、不気味なブラッドストーン・テンプルに集まった。リーダーの死を悼む奇妙で不気味な雰囲気の中、参加者たちは強力な遺物をめぐる謎の死闘に巻き込まれ、ついには危険なモンスターに直面してしまう。」となっています。

米予告のキャプションをオンにするとユリシーズという人物が登場している事もわかり、コミックのモンスターハンターであるユリシーズ・ブラッドストーンが登場し、彼の死後、ブラッドジェムを巡る争いが起こると想像されます。コミックでは娘のエルサに引き継がれるブラッドジェムですが、MCU版ではどうなっていくのでしょうか。

以前にはローラ・ドネリーさんがエルサ・ブラッドストーンを演じていると報じられましたが、実際にそうなっているのでしょうか?

なお、ジャンルがコメディ、動画時間が1分に設定されているのは単に未設定なだけだと考えられています。

ケヴィン・ファイギ社長は本作について「少し暗くて、少し怖い、でも楽しい」作品だとコメントしています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-moon-knight-tease-were-wolf-by-night/”]

ハロウィンスペシャルドラマ「ワーウルフ・バイ・ナイト」は 2022年10月7日 米ディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」はシーズン4ではなく新しい作品に

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーンアゲイン」の主演を務めるチャーリー・コックスさんが「D23 Expo 2022」に出席し、レッドカーペットでのメディアインタビューにて本作がNetflix版から続くシーズン4ではなく、あらたに「シーズン1」となることを明かしました。

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インタビューの中でコックスさんは「これは新しい始まりで、今までのシリーズとは違います、まったく違うものになるという感覚です。新しい物語、新しいアイディアが生まれそうです。」と明かし、Netflix版の続きではないことを示唆しました。そして、「どっちがいいんでしょうね。でももう一度やるなら、違うやり方でやってみたいと思います。」と付け加えました。

また、イベントに同席していたデアデビルの宿敵キングピンを演じるヴィンセント・ドノフリオさんはSNSで「友人のチャーリーとまた一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしています。チャーリーにも言えることだが、「デアデビル・ボーン・アゲイン」は素晴らしい作品に仕上がると約束する。」とコメントしています。

続きではないというのは新規ファンにはありがたい配慮ですが、「ボーン・アゲイン」の配信までは約1年半、Netflix版もいまやディズニープラスで視聴(公式ページ)できるので、時間に余裕のある方はチェックしておくといいかもしれません。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

ダメージコントロールはスクラルなのか?ドラマ「シークレット・インベージョン」予告の気になるポイント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」の最初の予告が公開され、ニック・フューリーを主人公とする新たな物語が始まろうとしています。今回はその予告動画の中で気になるひとつのシーンをとりあげてご紹介。

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予告の1分24秒あたりでフューリーの「私だけだ、奴らが狙うものを守れるのは」というセリフの部分の映像は、ダメージコントロール(DODC)の制服を着た人間が謎のコンテナを狙っている様子が映し出されています。

©MARVEL,Disney

映画「スパイダーマン:ホームカミング」(2017年)でMCUに登場したダメージコントロールですが、ヒーロー達の戦いの残骸の処理・保管を目的として設立された組織が「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(2021年)ではその業務内容が大きく変化して登場しました。その後もドラマ「ミズ・マーベル」などでヒーローを敵視する動きが見られています。

ダメージコントロールの変化について、今のところ作品内ではその理由が描かれていません。しかし、この「シークレット・インベージョン」の予告から「ダメージコントロール=スクラル」の仮説を採用すると、当局がヒーローを抑え込もうとする動きには侵略戦争の邪魔になる存在の事前排除という理由が見えてくるようでもあります。

ただし、MCUに限らず予告動画は、映像とセリフが一致しない事はよくあることであり、今回の予告も単なるミスリードである可能性も考慮しておかなくてはなりません。

本作の概要は以下のとおりです。

元軍人で、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の元長官、ニック・フューリー。 アイアンマン、キャプテン・アメリカらをアベンジャーズへと導き、“アベンジャーズの影のリーダー”と言っても過言ではない存在。 そんなMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に欠かせない男が、MCUの壮大な歴史の裏で長年立ち向かってきた、地球外からの“インベージョン(侵略)”の阻止に挑んでいく。 侵略を企てるのは、『キャプテン・マーベル』にも登場した、あらゆる人物に“擬態”する能力のある種族のスクラル人。 これまでも、その厄介な能力で周囲を翻弄してきた彼らが今回も暗躍し、誰が敵で誰が味方なのか全くわからない、マーベル作品としては異色の緊張感あふれるスリラー超大作がついにベールを脱ぐ。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は2023年春にディズニープラスで配信予定です。