アニメ「What if…?」からゾンビトレーラーが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」から第5話のゾンビを特集したトレーラーが公開されました。キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ホークアイ、ブラックパンサーなどアベンジャーズがゾンビの群れに襲われている様子を確認することが出来ます。

動画ではキャプテン・アメリカに襲いかかるピム博士のようなゾンビも登場。

また、マーク・ラファロさんが本編映像と思われる動画を投稿しています。

映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのブラックオーダー襲来のシーンがベースになっていますが、ブルース・バナー一人で立ち向かう様子が描かれています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード5は 2021年9月8日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

MCU版「ブレイド」監督、旧シリーズの主演ウェズリー・スナイプスさんへのリスペクトを約束

先日、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版の「ブレイド」でメガホンを取る事を正式に認めたバッサム・タリク監督が海外メディア IndieWire とのインタビューに応じ、本作が旧シリーズの主演ウェズリー・スナイプスさんへの敬意を表した作品になる事を約束しました。

インタビューの中でタリク監督は次のように述べています。

ウェズリー・スナイプスがやったことを否定することはできません。彼がブレイドの基本的かつ全体的な流れを作りました。黒人が今のスーパーヒーローの世界を作った、それが真実なのです。今回、マハーシャラ・アリのような才能にあふれた大物俳優や、脚本家のステイシー・オセイ・クフォーと一緒に仕事ができることになり、とても光栄に思っています。この部屋で彼らと一緒にいて、話を聞き、学びながら、この作品を作り上げていくことができて、本当に光栄です。

監督は以前に別のインタビューで「ブレイドのコミックにカノンはない」とも話しており、「ブレイド」の世界観の核となっているのはコミックではなくウェズリー・スナイプスさんの旧映画シリーズであると考えているようです。

1998年から2004年にかけてウェズリー・スナイプスさんが演じた「ブレイド」の映画シリーズは、吸血鬼ハンターvs吸血鬼というその物語性から血の描写が激しい映画でした。ブレイドの刀で切られた吸血鬼は灰と化すためホラー映画のような内臓が飛び散るようなゴア描写こそないものの、血飛沫に関してはそこらのホラー映画よりも激しいもので、異色のヒーロー映画となっていました。

マーベルがディズニーに買収された事で、その映像表現がどこまで認められるかは今の所不明です。他のマーベル映像作品の状況としては、20世紀FOXから続くことになったMCU版「デッドプール」3作目はR指定のヒーロー映画になるとアナウンスされています。しかし、ソニー・ピクチャーズ制作の「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」はコミックのカーネイジの残虐性にも関わらず、映画はPG-13に抑えられている事が判明しています。

本作はようやく動き始めたところであり、レーティングに関する情報が公開されるのはまだしばらく時間を要する事になりそうです。アカデミー賞俳優のマハーシャラ・アリさんを迎えて制作される新たな「ブレイド」、いったいどのような作品に仕上がるのでしょうか。

MCU版映画「ブレイド」の公開日は未定です。

ソース:‘Blade’ Director Bassam Tariq Teases MCU Vision: ‘We Can’t Deny What Wesley Snipes Did’

アニメ「What if…?」よりキャプテン・アメリカ、ホークアイのゾンビポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」から新たなキャラクターポスターが公開されました。今回公開されたのはゾンビ・キャプテン・アメリカとゾンビ・ホークアイで、明日配信予定の第5話に登場すると見られています。

©2021 MARVEL,Disney

コミックでは「マーベル・ゾンビーズ」というシリーズが邦訳もされて発売されており、フィギュアなども多数発売されている人気シリーズですが、「ホワット・イフ…?」が30分番組である事を考えると、コミック通りというよりはMCUオリジナルのストーリーテリングが進むと見られています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード5は 2021年9月8日(水)16時より配信開始です。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」ケイティ役がシャン・チーとの今後のロマンスについて言及

現在大ヒット公開中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のヒロイン、ケイティを演じるオークワフィナさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューの中で、今後のシャン・チーとケイティのロマンスの可能性について語りました。

学生時代からの友人で現在も職場仲間であるシャン・チーとケイティの二人の仲はとても良く描かれていますが、今後の二人がロマンスに発展するか聞かれたオークワフィナさんは次のように述べました。

どうでしょうね。2人は本当に強い友情で結ばれていると思います。その友情は、ケイティの忠誠心と盲目的な信頼に基づいたものであり、また、暗黙の了解のようなものでもあります。この映画の中で、シャン・チーはいろいろなことを経験していると思います。もしかしたら、神経質な彼女を引き取ることは、最善の方法ではないかもしれません。でも、もし何かが起こるとしたら、それはその友情の上に成り立つものだと思うわ。

オークワフィナさんはケイティとシャン・チーは強い友情関係の上になり立っており、単純な恋愛関係になる事は難しいと予想しているようです。もちろんこれはオークワフィナさんの予想であり、未来を決めるのはシャン・チー2や今後のMCU作品の監督、脚本、そしてケヴィン・ファイギ代表になります。

劇中では「これはもしかして?」と思うようなシーンも描かれていましたが、今はまだ想像を楽しむ期間であり、二人の今後は次回作以降でのお楽しみとなりそうです。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 よち劇場公開中です。

ソース:Awkwafina on Getting Her Own Sandra Bullock-in-‘Speed’ Moment in ‘Shang-Chi’ (Exclusive)

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のレイバーデー興行収入が8350万ドルを記録し、歴代1位に

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のオープニング週末興行収入が7140万ドルに達し、レイバーデー興行収入は8350万ドルとなり、歴代レイバーデー興行収入で1位の記録を樹立しました。当初は5000万ドルと見込まれていた本作ですが、その予想を大きく上回る成績となりました。

Box Office Mojo によると「シャン・チー/テン・リングスの伝説」はレイバーデーの4日間に8350万ドルを稼ぎ、これまでのレイバーデー期間で1位を記録していた2007年公開のホラー映画「ハロウィン」の3059万ドルを大きく更新しました。

Data as of Sep 5, 11:38 PDT

RankTitleGrossTotal Gross% of TotalTheatersAve.DateDistributor
1Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings$83,500,000$83,500,000100%4,300$19,418Sep 3, 2021Walt Disney Studios Motion Pictures
2Halloween$30,591,759$58,272,02952.5%3,472$8,810Aug 31, 2007
3The Possession$21,078,840$49,130,15442.9%2,816$7,485Aug 31, 2012Lionsgate
4Transporter 2$20,104,608$43,095,85646.6%3,303$6,086Sep 2, 2005Twentieth Century Fox
5One Direction: This Is Us$18,472,875$28,873,37464%2,735$6,754Aug 30, 2013TriStar Pictures
from Box office Mojo

他のMCU作品と比較すると、 「キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー」 (6500万ドル)や 「アントマン」 (5700万ドル) などを上回っていますが、パンデミックの影響を大きく受けている事もわかります。


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一方でパンデミック後の作品と比べると、2021年公開の「ブラックウィドウ」をやや下回るものの、2021年の1位2位をMCU作品が記録、3位には「ワイルド・スピード ジェットブレイク」が7000万ドルでランクインしています。

「ブラックウィドウ」は劇場とディズニープラスによるプレミアアクセスの同時公開という手法が取られ、劇場に足を運ばずに自宅で視聴したファンも多いため単純な比較は難しい所ですが、一方でディズニープラスが足かせとなり、「ブラックウィドウ」は2週目以降の成績にはかなり苦しむ事になりました。そのため、トータルの成績としては「シャン・チー」が「ブラックウィドウ」を超えると見られています。

「シャン・チー」の公開方法についてディズニーCEOは「実験的」とコメントしており、今回のこの記録は11月公開予定の「エターナルズ」や以降の作品の公開方法に影響してくるものと考えられています。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中です。

ソース:Box Office: ‘Shang-Chi’ Dazzles With Mighty $71.4 Million Opening Weekend

アンジェリーナ・ジョリーさん、映画「エターナルズ」に参加するに至った理由を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」に出演するアンジェリーナ・ジョリーさんが、ディズニーのD23マガジンの取材に応じ、本作への参加を希望した理由を明かしました。ジョリーさんはエターナルズの一人、セナとしてMCUデビューする事になります。

ジョリーさんはインタビューの中で「私がこの映画を作りたいと思った本当の理由はこれでした。このような多様な家族の一員になるためであり、役柄の大きさは気になりませんでした。」と出演を決めた理由を明かしました。

エターナルズのキャスト発表当時はその知名度からジョリーさん演じるセナがメインとなると考えられていましたが、セナでもコミックにおける戦術リーダーのイカリスでもなく、ジェンマ・チャンさん演じるセルシを中心に実写で描かれることが判明しています。

また、同誌ではセナと同じくメンバーの一人、マッカリを演じる女優ローレン・リドロフさんは、クロエ・ジャオ監督との仕事について「MCUに参加して、クロエと一緒に仕事をして一番驚いたのは、彼女がいかに地に足がついているかということでした。キャストが初めて会ったとき、彼女は裸足で床に座っていました。この初対面で、自分たちをオタクやミスフィッツと認識していることがわかり、それが私たちを結びつけ、『エターナルズ』のストーリーに新たなレイヤーを加えてくれました。私たちの奇妙さや違いが、私たちのスーパーパワーとなったのです。クロエは偉大な平等主義者です。彼女は、このような大規模なスター級のキャストと仕事をしているにもかかわらず、私たちに同じくらいの注意と配慮を払ってくれました」と語っています。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Angelina Jolie Admits the ‘Real Reason’ Why She Joined Marvel’s Eternals

ドラマ「ホークアイ」エコー役アラクア・コックスさんがトレーニングビデオを公開 ─ スピンオフ撮影開始迫る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」でデビューするエコー/マヤ・ロペスを演じるアラクア・コックスさんが自身のInstagramでトレーニングの様子を撮影したビデオを共有しました。

ビデオには「自分の体重以上のデッドリフトが出来るようになりました」とコメントを添えて投稿。「ホークアイ」のスピンオフドラマ「エコー」の撮影開始に向けて着々と準備している様子を明かしました。

コミックのエコー/マヤ・ロペスは聴覚障害を持つヒーローで、見た相手の動きを完璧に真似るフォトグラフィック・リフレックス能力(タスクマスターと同じ能力)を持ち合わせています。マヤの父親はキングピンの組織のギャングでしたが、キングピンによって殺されました。キングピンはマヤに才能を見出し、養女として育て、金で買える技術を全てつぎ込みました。デアデビルを父の仇として教え込んできましたが、真実を知ったマヤはキングピンの元を離反し、ウルヴァリンやムーンナイト、ニューアベンジャーズと共闘しました。

エコーは主にコミックのデアデビルシリーズのサイドキャラクターであるため、このスピンオフドラマではデアデビルや仇であるキングピンが登場する可能性が高いと考えられています。デアデビルは映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で、キングピンはドラマ「ホークアイ」で登場すると言った噂がありますが、それらも含めて「エコー」にどういったキャラクターが登場するかは楽しみな所です。

「エコー」開発の報道がされたのは2021年3月の話であり、最新情報として2022年1月から撮影に入ると報じられています。2020年末に発表されたフェーズ4&フェース5のラインナップに「エコー」は含まれておらず、「ホークアイ」制作に伴って急遽制作が決定したものと見られています。

ドラマ「エコー」はディズニープラスシリーズになると考えられていますが、配信時期に関しては未定です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」IMAX版予告より、噂の男性がチャーリー・コックスさんの言う通り、本人ではない事が判明

ソニー・ピクチャーズ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の予告公開直後から話題となっていたとあるシーンの顔の見えない男性が、チャーリー・コックスさんではない事がIMAX版の予告より判明しました。コックスさんは先日のインタビューで予告に関する噂について否定していましたが、そのとおりである事が確認される形となりました。

Youtubeで見られる公式トレーラーの画面比率ではうまい具合に顔が見えなかった噂の男性のシーンですが、IMAX版の予告では上下の描画幅が広がるおかげで俳優さんの顔が見えるようになっています。

噂の渦中の人物であるチャーリー・コックスさんは「トレーラーに関する噂」について「あれは僕の腕じゃないことを約束するよ」とハッキリ否定した上で、「出演に関する噂」について2021年9月の最新のインタビューでは「台無しにしたくない」と含みをもたせる回答をしています。

コックスさんは2020年春のインタビューでは、「そのような噂は聞いていませんでしたが、確かに私のデアデビルには関係ありません。私はそれに関与していません。もしそれが本当なら、私ではなく、他の俳優が出演することになります。他の俳優のデアデビルです。」と述べていましたが、今になって「台無しにしたくない」とはどういう意味を持つのでしょうか。

2020年春の時点ではまだオファーがなく、当時の回答としては真実を述べながらも、その後撮影に参加する事になり、結果として出演するともしないとも言えなくなったという線は考えられそうですが・・・。ただし、完全否定してしまうとファンの楽しみをひとつ減らす事になるため、あえて曖昧なままにしておくという選択を取っている事もありそうです。

ところで、新たなリーク情報によると、10月22日以降に公開が予定されている第2弾予告ではシニスター・シックスに焦点が当てられる他、チャーリー・コックスさんと他のスパイダーマンも含まれるとの事。

このリーク情報の出どころは不明のため信頼度については何とも言えないレベルですが、コックスさんの言うように「皆、何が起こるかを待つしかないと思います。」という事かもしれません。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2021年12月17日 米国公開予定です。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」プロデューサーが、テン・リングスが指輪から腕輪に変更された理由について明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のプロデューサーを務めるジョナサン・シュワルツさんが、海外メディア The Direct とのインタビューで、テン・リングスがコミックの指輪から実写化にあたって腕輪へと変更された経緯について語りました。

シュワルツさんは指輪によるアクションではサノスのインフィニティ・ガントレットに似てしまう事が変更の一因としつつ、次のように述べました。

ある日、私とデスティン(監督)とデイブ(脚本家)の3人で『少林寺三十六房』という映画を見ていました。この映画は、多くの武器を使ったカンフーのトレーニングの場面で始まりますが、その中に伝統的なカンフーの武器である「洪家拳の鉄輪」がありました。映画「カンフーハッスル」では、とても目立つので覚えている方も多いかもしれません。デスティンはそのリングを見て、「私達の指輪もこれにするべきだ」と言いました。そして彼は100%正しかったし、ユニークでとてもクールで、映画の焦点を合わせるのに適したものだと感じました。

シュワルツさんは1978年公開の映画「少林寺三十六房」にインスパイアされて、コミックの指輪から映画の腕輪へと変更されたと説明しました。

腕輪に変更されたテン・リングスとその神秘的な力により、かつて見たことのないカンフーアクションへと昇華する事に成功したと言えるようです。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中です。

ソース:Shang-Chi Producer Confirms Avengers’ Infinity Stones Influenced MCU’s Ten Rings Design (Exclusive)

映画「ブラックウィドウ」訴訟問題がルッソ兄弟監督の新作契約を難航させていると報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の主演を務めたスカーレット・ヨハンソンさんがディズニーを訴訟した件で、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」などの監督を務めたルッソ兄弟とマーベル・スタジオとの新作に関する契約が難航していると、海外メディア ウォール・ストリート・ジャーナル が報じました。

報道によるとアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ兄弟監督はヨハンソンさんが「ブラックウィドウ」を劇場のみで公開すると定めた当初の契約を再交渉することなく、劇場とディズニープラス プレミア アクセスで同日公開したとしてディズニーを提訴したことが報じられた後、MCU新作の監督を務めるための交渉に「行き詰まり」を感じているとの事。ルッソ兄弟は現在、MCUの次回作がどのように配給されるか、またコンビの支払いがどのように処理されるかについて明確にされるまで、新たな契約を結ぶことに警戒していると伝えています。

ルッソ兄弟は2014年公開の映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でMCUに携わり、その後、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016年)、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年)、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)とMCUの中核を担う作品の監督を務めました。

兄弟は「シークレット・ウォーズ」を撮りたいと公言しており、フェーズ4の展開からこれが実際に制作されるのではないかと噂されていましたが、「ブラックウィドウ」訴訟問題の影響で暗礁に乗り上げているようです。

7月にヨハンソンさんがディズニーを提訴した事が公になり、「マーベルとの契約の利益を完全に実現することを妨げるために、正当な理由なく、意図的にマーベルの契約違反を誘発した」と主張しています。これに対し、ディズニー社はヨハンソンさんの申し立てには「何のメリットもない」と反論し、「COVID-19パンデミックの恐ろしく長期にわたる世界的な影響を無視している点で、特に悲しく、心苦しい」と述べています。

このディズニーの反論に対し、Women In Film、ReFrame、Time’s Upは共同声明を発表し、ディズニーがヨハンソンさんに対して、「ビジネス上の紛争にはふさわしくないジェンダーに基づいた人格攻撃を行っている」と批判しました。

8月の中頃、この訴訟に対してディズニー側は新たな動きを見せました。裁判ではなく、拘束力のある仲裁調停をニューヨークで行いたいと申し立てたと報じられています。仲裁調停は裁判と異なり当事者の間だけで非公開で行われるもので、ヨハンソンさん側の弁護士は声明を発表。

「ディズニーは予想通り秘密の仲裁で自分たちの違法行為を隠そうとしている」「なぜ彼らは公の場所で訴訟することをこれほどまでに恐れているのだろう?」とコメントしました。「それはマーベルが『ブラック・ウィドウ』に”他の映画と同じように”通常の劇場公開の機会を与えると約束したのは、ディズニーがディズニープラスの加入者を増やすために興行収入を食い物にしないと保証したことに関連しているのを知っているからだ。しかしまさにその事態が起きた。それを示す圧倒的な証拠を提示するのを楽しみにしている」と、調停ではなく裁判で争う姿勢に変わりはないと表明しました。

図らずもルッソ兄弟監督の新作の噂が真実味を帯びた報道となりましたが、「ブラックウィドウ」問題が解決しない限り、その新作も実現しないようです。

ソース:The Disney/Johansson Schism Reportedly Soured a New Russo Bros/Marvel Deal