マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブレイド」の脚本家として参加していたマイケル・スターバリーさんが、昨日の Variety の報道に対して反論しています。報道では「ブレイド」の脚本が「女性主導の物語」に変更され主人公であるはずのブレイドは「4番手」のキャラクターになっていたと伝えられていました。
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I worked on a draft of this before the strike. Never saw a version where Blade was 4th lead or it was a “narrative led by women and filled with life lessons” but I suppose a lot could have happened since I had anything to do with it. He was in 99% of the scripts I was a part of.
スターバリーさんはXを通じて「私はストライキの前にこれの草稿に取り組んでいました。ブレイドが4番目の主役だったバージョンや、「女性が主導し、人生の教訓に満ちた物語」だったバージョンは見たことがありませんでしたが、私がそれに関わっていたのだから、たくさんのことが起こったかもしれないと思います。ブレイドは私が参加した脚本の 99% に出演していました。」と、多くのファンが驚いた脚本のニ点について、真実ではないと指摘しました。
しかし脚本を降板している事に言及はなく、暗に認めているようで、続く投稿では「ブレイドで何が起こっていても、私は最善を願っています。この作品には多くの善良な人々が関わっています」とプロジェクトの成功を願っていることを伝えています。
Variety は同じ記事の中でオリジナルアベンジャーズの復活やドクター・ドゥームに関する計画も報じていましたが、大手にしては珍しく偽の情報や古い情報を掴まされたのでしょうか?
なお、スターバリーさんは「ブレイドのファンのため、真実を伝えるために投稿を数日放置しますが、もうTwitterに興味はないのでその後アカウントを削除する予定だ」と言います。
2022年11月、それまで監督を務めていたバサーム・タリク監督降板とヤン・ドマンジュ監督が後を引き継ぐと報じられた際、Netflixドラマ「ボクらを見る目」のエピソードを書いてエミー賞にノミネートされたマイケル・スターバリーさんも「ブレイド」の新しい脚本のために起用されたと報道されていました。
「ブレイド」に最初に起用されたのは HBOの「ウォッチメン」を執筆したステイシー・オセイ=クフォーさん。タリク監督の降板と共にこの脚本は破棄されたといいますが、その脚本内容は過去に報じられました。
次に担当したのは「ムーンナイト」や「X-MEN’97」を担当していたボー・デマヨさん。しかしデマヨさんはそれらの作品で忙しかったのか結局うまく行かず、その後、マイケル・スターバリーさんとヤン・ドマンジュ監督が脚本制作にあたりました。Variety とスターバリーさんの主張が食い違う事について、Variety が入手していた情報はこの時期以外の脚本の内容である可能性があります。
しかし2023年3月、撮影が始まるとされていた一ヶ月前には「True Detective」でマハーシャラ・アリさんと一緒に仕事をした経験のあるニック・ピゾラットさんが加わることになり、撮影開始は見送られました。その直後に脚本家ストライキが発生した事で制作は中断されていました。
この間にピゾラットさんは去り、昨日の報道では「ローガン」の脚本家マイケル・グリーンさんが参加した、というのが「ブレイド」の脚本の変遷になっています。
「ブレイド」のMCU版が制作される事は2019年のコミコンで大々的に発表されましたが、かなりの難産になっており、今現在、俳優組合のストライキの影響もあって撮影開始の目処は報告されていません。公開予定日は刻一刻と迫っていますが、無事に制作再開となるのでしょうか。
映画「ブレイド」は 2025年2月14日 米国劇場公開予定です。