映画「ブレイド」の監督としてバサーム・タリクさんの名が報じられる ─ パキスタン系新鋭監督

1998年から2005年にかけて公開された映画「ブレイド」シリーズのリブート版として制作が発表されているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版「ブレイド」の監督として、バサーム・タリクさんが予定されていると、海外メディア Deadline が報じました。

記事によるとマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、「ブレイド」主演のマハーシャラ・アリさん、およびスタジオ幹部は、昨年秋に遡って何十人もの候補者と面談し、一時は脚本家と監督の選択肢を検討していましたが、最終的に両者を分離し、ステイシー・オセイ・クフォーさんを脚本家に起用しました。その後マーベルは監督候補者のリストを減らし、3月から6月にかけて再度ミーティングを行いました。最終選考に残った監督たちは、その間にミーティングと最終プレゼンテーションを行いましたが、最終的にはタリク監督のヴィジョンがすべての関係者を納得させたとの事。

◆参考動画

バサーム・タリク監督は1986年パキスタン生まれ。リズ・アーメッドさん主演の映画「Mogul Mowgli」の監督を務めましたが、それを含めても長編映画は2本しか制作しておらず、「ブレイド」に決定すれば3本目の映画製作となります。

一見すると経験不足のようにも思えますが、もともとマーベル・スタジオはそういった若い監督を連れてくるケースがほとんどでした。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」のルッソ兄弟監督は3本の映画といくつかのTV番組を監督した経験しかありませんでしたし、ジェームズ・ガン監督やタイカ・ワイティティ監督が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で起用された当時もあまり名前が知られておらず、それが今や様々な賞を受賞する監督になっている事を考えると、マーベル・スタジオの才能を見抜く眼に今回も期待がかかります。

主人公のブレイドは人間と吸血鬼のハーフで、人間を守るためにヴァンパイアハンターとして活動を続けるダークヒーローで、かつてはウェズリー・スナイプスさんが主演し3作品がニュー・ライン・シネマで制作されました。旧シリーズでは吸血鬼がテーマでもあるため血に関する演出は相当なもので、ディズニー傘下でどこまで過激な表現が可能なのかといった点にも注目が集まっています。

映画「ブレイド」は公開日未定です。

ソース:‘Blade’: ‘Mogul Mowgli’ Helmer Bassam Tariq Is Marvel’s Choice To Direct New Film Starring Mahershala Ali As Iconic Vampire Hunter

映画「ブラックウィドウ」、興行成績が2週目で大幅下落、全米劇場所有者協会は非難声明を発表

先週公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の興行成績が大幅下落した事が各種海外メディアにより報じられています。先週、オープニング週末興行収入で全世界で2億1,500万ドルを稼ぎ、2021年1位を獲得していましたが、公開2週目の週末において、約67%の落ち込みを記録しました。

2021年7月9日に公開された「ブラックウィドウ」は、国内で8,000万ドルのオープニング興行収入を記録、また、プレミアアクセスでの購入でも6,000万ドルを獲得し、合計で1億4,000万ドルのデビューとなりあました。さらに、「ブラックウィドウ」の10日間の興行収入は、米国で1億3,200万ドル、海外では1億3,200万ドルを超えており、全世界での累計興行収入は2億6,400万ドルに達しています。

しかし2週目はそこから大きく下落し、Deadlineによると、「ブラックウィドウ」の米国での週末の興行収入は2,625万ドルで、この結果、「ブラックウィドウ」は、劇場版とHBO Max版が同時公開された「スペース・プレイヤーズ」に次ぐ2位となったとの事。

MCU作品の第2週目の週末の最大の落ち込みの記録は、これまで62%の落ち込みを記録した「アントマン&ワスプ」でしたが、特に劇場チェーンは「ブラックウィドウ」がディズニープラスで同時公開されたことを、この急落の理由として指摘しています。

この事態に対して全米劇場所有者協会(NATO)は声明を発表。NATOは「ブラックウィドウ」を「とてもよくできていて、評判が良く、待望の映画」と評する一方で、以下のように述べました。

このパンデミック時代の即興的な公開戦略は、ディズニーや同時公開モデルにとって成功であるという主張にもかかわらず、独占的な劇場公開は、映画のライフサイクルのあらゆるサイクルにおいて、すべての関係者にとってより多くの収益を意味することを示しています。

プレミア・アクセスの収益は新たに得られたものではなく、より伝統的なPVODのウィンドウから前倒しされたものであり、もはや選択肢ではないことを無視しています。失われた劇場での収益と、放棄された従来のPVODでの収益と合わせて、これらの質問に対する答えは、同時公開が、映画の存続期間中の視聴者一人当たりの収益において、ディズニーに負担をかけていることを示しています。

NATOは、この同時公開がなければ、「ブラックウィドウ」は1億ドルで公開され、最初の週末だけで1億3千万ドルを稼げたはずだと主張しています。劇場オーナーは「ブラックウィドウ」の公開計画に対して、公開前から不満を表明しており、こうした劇場とディズニーの緊張関係は今に始まったことではありませんでした。

NATOは、「海賊版がブラックウィドウのパフォーマンスにさらに影響を与えたのは間違いなく、まだ公開されていない国際市場での今後のパフォーマンスにも影響を与えるでしょう」とディズニープラスのデータをコピーした高画質、高音質、さらに公式の字幕や吹替音声付きという非常に高品質な海賊版が初日から出回っている事についても指摘。Deadlineでは被害額は2億ドルを超えるだろうと伝えています。

「最も重要な答えは、同時公開はという手法はパンデミック時代の遺物であり、パンデミックそのものとともに歴史に置いていくべきだということです。」と今回のディズニーの公開方法を否定し、締めくくっています。

作品を視聴する側からすれば視聴スタイルを自由に選択出来るのは利点であり、1年以上待たされた「ブラックウィドウ」は期待に応える作品だったと思います。しかしその数字には新型コロナウイルスの影響が色濃く反映されており、映画市場がまだまだ回復していない現状を示しています。

「ブラックウィドウ」の次に劇場公開されるMCU作品「シャン・チー/テン・リングスの伝説」については、今年の5月に「45日間の劇場による独占公開がされる」と発表されており、配給する側もまだまだ手探りの状態であることを表しています。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:Movie Theater Owners Blame Marvel’s ‘Black Widow’ Box Office ‘Collapse’ on Disney Plus Launch

ジェームズ・ガン監督、「ガーディアンズ3」は更に重い話になるとコメント ─ ホリデースペシャルの進捗も

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督が、海外メディア Entertainment Weekly とのインタビューの中で、「今作は2よりも更に重い話になる」事を明かしました。

ガン監督はインタビューで以下のように述べています。

ガーディアンズ3は、脚本はずっと前から書かれています。何年もかけて少しずつ弄ってきましたが、基本的には3年前から変わっていません。実際、かなりヘビーな内容になっています。これまでよりもっと重い話なので、感情的なプロセスを経ることになるでしょう。

シリーズでは1作目にグルートを、2作目ではヨンドゥを失っており、それより重い話になると言われてしまうと、また誰かを失う事を想像せざるを得ません。

候補としてはまずロケット。彼は改造人間であり、寿命が長くないことを作中でロケット自身が明かしています。二人目の候補はドラックス。ドラックスは1作目で抱いていた彼の人生における目標を「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて達成している事、そしてドラックスを演じるデイブ・バウティスタさんが今作での引退を口にしているため、死亡しなくても何らかの別れが描かれる可能性は高そうです。

また、2022年12月にディズニープラスで配信予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル」について尋ねられ、以下のように進捗を明かしました。

ああ、それは簡単だ。それは簡単だ。2、3ヶ月前に書いたものだけど、本当に、本当に満足しているよ。それを「ガーディアンズ3」と同時進行で撮影するんだ。だから、同じセットをいくつか使うんだ。いいホリデースペシャルになると思うよ。

もうひとつのスピンオフ作品「アイ・アム・グルート」も控えている「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ。期待と不安が入り交じる3作目はどのような物語になるのでしょうか。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」は 2023年5月5日 米国公開予定。日本は4月予定とアナウンスされています。

ソース:James Gunn says Guardians of the Galaxy 3 will be a ‘heavier’ story

マーベルオタクを自称するダヴ・キャメロンさん、「機会があれば飛びつきたい」と語る

ハリウッドで最もホットな新星の一人として活躍している女優のダヴ・キャメロンさんは、現在、Apple TV+シリーズの「Schimgadoon!」の配信が始まった他、 実写版「パワーパフガールズ」でバブルスを演じる事になっています。そのキャメロンさんが海外メディア PopCulture とのインタビューの中で、マーベルの仕事にいつでも戻る意欲を示しました。

キャメロンさんは、PopCultureに次のように語っています。

私は大のマーベルオタクなのよ。それは私にとって夢のようなことなんです。大のアクションオタクであり、大のコミックオタクであり、何らかの形でマーベルのフランチャイズに参加するというアイデアは、私にとって非常に魅力的なものなのです。だから、もしその機会があれば、飛びつきたいと思っています。

2016年、キャメロンさんはアニメシリーズ「アルティメット・スパイダーマン」のエピソードに、スパイダー・グウェン/グウェン・ステイシーの声で出演しました。その後、彼女はアニメ「マーベル・ライジング」でゴースト・スパイダーの声を担当することになります。2019年には「マーベル・ライジング」のスペシャル番組3本に出演しています。

実写版では「エージェント・オブ・シールド」シーズン5に出演し、コールソン達を苦しめました。

同メディアでは「ロキ」がマルチバースの扉を開いた事でキャメロンさんが戻る機会が生まれ、ルビー・ヘイルやグウェン・ステイシーを演じるのに適していると評価しています。

なお、「エージェント・オブ・シールド」でダヴ・キャメロンさん演じるヒドラのルビー・ヘイルと戦ったS.H.I.E.L.D.のエージェント、クエイク/デイジー・ジョンソンを演じたクロエ・ベネットさんも実写版「パワーパフガールズ」で今度はチームとして共演しています。

アニメ「ホワット・イフ…?」ではコールソンが帰ってくるのではないかとも噂されていますが、ルビーがMCUに来る事はあるのでしょうか?

ソース:Dove Cameron Reveals Whether She’s Open to Returning to the Marvel Universe (Exclusive)

映画「ブラックウィドウ」、タスクマスター俳優が正体を隠し続けた方法を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」で正体不明のヴィラン、タスクマスターを演じた俳優が海外メディア Esquire とのインタビューの中で、マーベル・スタジオがどうやってその正体を隠し続けてきたか、その秘密について語りました。

※これより先は「ブラックウィドウ」のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

インタビューの中でオルガ・キュリレンコさんは以下のように述べました。

誰もがNDA(秘密保持契約)にサインしなければならず、もちろん誰もが大きな秘密であることを知っていました。口外してはならないことを。

私たちは屋外で撮影していたので、パパラッチがあちこちにいました。私は服を着て、テントからセットまで歩かなければなりませんからね。傘が作られていて、そこに布がぶら下がっているんです。私はその下にいて、小さな穴から行き先を確認しなければなりませんでした。彼らは本当に熱心でした。

「これで誰も彼女が誰であるかわからないだろう」と思っていました。そして、それを成功させたのです。つまり、今までは誰も知らなかったのです。

私の母でさえ知らないんですよ。母はまだ知らないのです。予告編が公開されたとき、母は「あら、この予告編を見たわよ。これから公開される映画を知っているの?とてもクールよね、見てみたいわ。見に行ってもいい?」と。 私は「もちろん、一緒に行くよ」と答えました。そして、昨日公開されました。まだ母には言ってません。今日なら言えるかな。かわいそうなお母さん。つまり、彼女は何も知らないんです。

また、タスクマスターの今後について、「将来はマーベル・スタジオにしか分からない」とした上で、「機会があればもちろん再演したい」とコメントしました。

コミックでは金次第で善にも悪にもなるキャラクターですが、MCUのタスクマスターはこの先どこへ向かっていくのでしょうか。

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ソース:Exclusive: Olga Kurylenko Opens Up About Her Secret Black Widow Role

映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」にロキが登場すると報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」にロキが登場すると、海外メディア The Hollywood Reporter が報じました。大手映画メディアのこの報道は、すぐさま海外ファンの間で話題になっています。

記事によるとこのニュースに対してマーベルはコメントしていないとの事ですが、THRが報じているからにはそれなりの確証があるようです。

ロキとひとくちに言っても、ドラマ「ロキ」を見た後ではロキの変異体を指している可能性もありそうです。ドラマの主人公だったロキが登場したとしても、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で落とされ続けたロキとは異なるため、ストレンジとの再会は奇妙なものになりそうです。そして、そもそもトム・ヒドルストンさんのロキではない可能性、シルヴィやまだ見ぬヴァリアント・ロキという事もありそうです。

「ドクター・ストレンジ」の最新作には「ワンダヴィジョン」後のワンダ・マキシモフも登場しますが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は以前に「ワンダヴィジョンを見ていなくても楽しめる」と発言していました。ロキが登場するとしても同様の配慮はなされていると思いますが、見ておいたほうがより楽しめるのは明らかでもあります。ディズニープラス未加入の方は映画公開前に一ヶ月だけ加入して一気観するなどもいいかもしれません。

今作はすでに撮影を終え、現在はポストプロダクションの段階。今後の情報には要注目です。

映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年3月25日 に米国公開予定となっています。

ソース:‘Loki’ Renewed for Season 2 at Disney+

映画「ブラックウィドウ」脚本家がトニー・スタークのカメオの計画があった事を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の脚本を担当したエリック・ピアソンさんが、 Phase Zero ポッドキャストの中で、アイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニーJr.さんが登場する計画があったことを明かしました。

ピアソンさんは以下のように述べました。

以前のあるバージョンの脚本には、トニーとナターシャが登場する「シビル・ウォー」の最後の瞬間に、文字通り「私は彼らの背中を見なければならない人間ではない」と書き込まれていました。でも、それは古い映像でした。「観客の皆さん、私たちがどこにいるのか思い出してください、彼女のこの瞬間をキーにします。」となっていたでしょう。トニー・スタークの名前を見たのはその時だけで、「おい、俺たちはシビル・ウォーの終盤にいるんだぞ」というような、旗を立てて思い出させるようなものだったんです。

さらにピアソンさんは、この報道がどこから発信されたのかわからないまま、知らないうちに書き出されてしまったと付け加えました。

その噂が出たとき、私はロンドンのオフィスにいて、周りを見回して、「ここに脚本があって、この中にトニー・スタークは出てこないのに」と思ったのを覚えています。どこから持ってきたのかわかりませんが、誰かがこのようなシーンのある古いバージョンの脚本を手に入れたのではないかと思います。

ピアソンさんは、初期の脚本には「シビル・ウォー」の最後の瞬間があった事を明かし、「ブラックウィドウ」がいつの時系列に設定されているのかを思い出させるリマインダーの役割を果たしていただろうと述べました。

最終的にトニー・スタークのカメオは失われ、ナターシャとその家族に焦点が当てられました。回想シーンではホークアイ/クリント・バートンを演じるジェレミー・レナーさんが声のみの出演を果たしています。

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ソース:Black Widow Writer Reveals Robert Downey Jr. Cameo In Early Draft

映画「アントマン3」の脚本家が「ロキ」最終話を受けて謎の投稿

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン」シリーズの3作目、「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」の脚本を務めるジェフ・ラブネスさんが自身のTwitterで謎の投稿をし、話題となっています。

ラブネスさんは「ロキ、お前は何をしたんだ?」とコメントを添えてスパイダーマンとヴェノムの画像を投稿しました。

投稿された画像はコミック「ヴェノム #35」のヴァリアントカバーとの事。彼らがアントマン3作目の中でバスケットボールで戦う事があるとは想像出来ませんが、本格的なマルチバースの始まりを示唆しているものと思われます。

「ロキ」の第6話「とわに時を いつでも」に登場した「在り続けるもの」を演じたジョナサン・メジャーズさんは「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」で征服者カーンを演じる事が公式に発表されています。

クアントゥマニアは既に撮影に入っている事を主演のポール・ラッドさんが明かしており、マイケル・ダグラスさんも7月には合流し、その他キャストも続くと見られています。

今作はアントマン/スコット・ラング役ポール・ラッドさん、ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン役エヴァンジェリン・リリーさん、初代アントマン/ピム博士役のマイケル・ダグラスさん、初代ワスプ/ジャネット・ヴァン・ダイン役のミシェル・ファイファーさんがシリーズから再登場。

スコットの愛娘キャシー・ラングは新ヒーロースタチュアとなる事が明かされており、エンドゲームでキャシーを演じたエマ・ファーマンさんからキャスリン・ニュートンさんに変更されました。

スコットの泥棒仲間のルイスたちが再登場するかどうかは今の所不明です。

映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」は 2023年2月17日 米国公開予定です。

映画「ブラックウィドウ」、脚本家がタスクマスターの正体について説明 ─ 俳優は再演に意欲

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の脚本をつとめたエリック・ピアソンさんが、今作で明かされたブダペストの事件とタスクマスターについて、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で説明しました。

※この記事は映画「ブラックウィドウ」の内容に関するネタバレを含んでいます。作品を視聴した上で御覧ください。

ピアソンさんは「ブダペストで何があったのか詳細には描いていません。しかしこのシーンはナターシャとドレイコフの娘にとって重要なものとなりました。私達がやりたかった、ナターシャの過去です。」とブダペストが今回のキーになっている事を説明しました。

また、タスクマスターがコミックと大きく異る点について以下のように述べました。

以前のドラフトでは、正体は(コミック通りの)トニー・マスターズだったのですが、彼はこの物語には当てはまりませんでした。一方で、「ドレイコフの娘はどうなったのか」という謎もありました。ナターシャ・ロマノフの物語は常に地に足がついたものになりますが、それでもマーベルの面白さ、ファンタスティックさを求めているような気がしてなりませんでした。レッドルームという施設では、常にマインドコントロールや人間の脳を再構築してコントロールするというアイデアがあります。愛する人に事故が起きて、その人の心を再構築する技術を使って、何か新しいものを見つけたり、心を再構築する際にフォトグラフィック・リフレックス能力を見つけたりするというアイデアは、地に足のついたスパイスリラーものにマーベルコミックを加えるのに適していると感じました。

「ブラックウィドウ」は総じて高い評価を獲得していますが、コミックファンにとってタスクマスターの変更はなかなか大きな問題となっています。

タスクマスターはコミックでも高い人気のヴィラン/ヒーローであり、単独コミックシリーズをもち、邦訳本も出版されています。また、同じく傭兵を生業とするデッドプールとは因縁の関係で、争ったり時にはコンビを組んだりする事もありました。

ファンの中には今作のタスクマスターは「アイアンマン3」のマンダリンのように、いずれ本物が登場するのではないかと提唱する人たちも増えて来ています。

そんな中、今作のタスクマスター、ドレイコフの娘アントニアを演じたオルガ・キュリレンコさんは、 Esquire とのインタビューで、タスクマスターのMCUでの未来について「それはスタジオが決めることです。彼らが望むことは何でもできます。そうでしょ?彼らは彼女を登場させたり、消したりすることができるから、私には分からないんです。」と回答しています。

また、「私にとっては、あのキャラクターを演じることはとても楽しいことでした。背景となるストーリーがたくさんありましたが、今回の映画ではストーリーが別の方向に進んでしまったので、すべてを見せる時間はありませんでした。でも、もちろん、発展させることができるものがたくさんあります。」とバックストーリーがたくさん用意されていた事を明かしました。さらに再演の機会があればどうするか聞かれたキュリレンコさんは「それはとてもクールなことです。ぜひまた演じたいわ。」と意欲を示しました。

タスクマスターの再登場は充分ありえる結末の「ブラックウィドウ」でしたが、現状では「この作品で再登場する」といった噂も耳にすることはありません。アントニアの未来はどうなるのか、ファンが想像する真なるタスクマスターは存在するのか、今後のMCUに注目です。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:Black Widow Writer Eric Pearson on Budapest, Taskmaster, and Post-Credits Scene (Exclusive)

キャプテン・アメリカ対レッドガーディアンは実際にあったのか?「ブラックウィドウ」監督が解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」のケイト・ショートランド監督が、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイとクリス・エヴァンスさん演じるキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースとの対決が実際にあったのかどうか、海外メディア Inverse とのインタビューの中で説明しました。

「ブラックウィドウ」劇中でアレクセイが自慢していたレッドガーディアンvs.キャプテン・アメリカは実話なのか?見ていて気になった方も多いハズ。

監督はインタビューの中で以下のように述べています。

私はアレクセイとキャプテン・アメリカが一緒にいるところを見たいわ。もし今、2人が一緒にいるところを見たら、何が起こるかわかっていると思う。私はアレクセイが漏らすのを見たくありません。そうなってしまうと思うんです。隅っこで泣いている小さな男の子を見つけることになるでしょう。

現実に直面してもそれを処理できないほど、人は自分の嘘を信じてしまうのです。それは(彼らにとって)意味のあることではありません。アレクセイも同じようなものだと思います。彼は、他の人が見たり聞いたりしたこととは完全に無関係にこの現実を生きているのです

アレクセイを演じたデヴィッド・ハーバーさんも、この戦いの噂は「絶対に、100%本当だ」と冗談交じりに語っていますが、アレクセイはそれが起こったかどうかに関わらず、本当だと信じていると認めています。彼は、「アレクセイの面白さ」の一部として、「現実に興味がない」ことを挙げ、そのキャラクターは「自分が嘘をついていることにさえ気づかない」と説明しました。

明言は避けられましたが、要するにアレクセイが信じ切っている自分自身の作り話のようです。

実際の所、時系列を整理しても彼らが出会う機会はありません。

  • 1943~1945年:スティーブ・ロジャースがキャプテン・アメリカとなりヒドラと戦う。以降氷漬けに。
  • 1993年~1995年:「ブラックウィドウ」冒頭のオハイオ・ミッション。以降アレクセイは刑務所に。
  • 2011年:スティーブがS.H.I.E.L.D.に回収され目覚め、アベンジャーズが結成される。
  • 2016年:「ブラックウィドウ」劇中でのアレクセイ脱獄。スティーブはシビル・ウォーの真っ最中。

アレクセイは劇中、囚人との会話で「83年とか84年ぐらいの話だ」としていますが、囚人仲間に「まだ氷漬けの頃だろ」と突っ込まれています。

また、MCUにはもうひとり、ブラック・キャプテン・アメリカの存在がドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で語られましたが、ブラック・キャプテン・アメリカことイザイアも30年間投獄されていました。いつからいつまで投獄されていたのか具体的ではありませんが、1951年の朝鮮戦争でウィンター・ソルジャーと戦ったと「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で語られていました。出所後にギリギリアレクセイと出会えるかどうかと言った所ですが、イザイアは盾を政府に取り上げられていますし、どちらにしてもアレクセイの話とは辻褄が合わないようです。

ドラマ「ロキ」を考えると変異体のスティーブが神聖時間軸にいたという考えもできそうですが、今の所は監督やキャストがいうように、「アレクセイがついた嘘を次第に自分で信じてしまうようになった」という所でしょうか。

デヴィッド・ハーバーさんはレッドガーディアンの単独映画への意欲も見せており、今後の物語で再びこの話に触れられるかもしれません。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:DID RED GUARDIAN FIGHT CAPTAIN AMERICA? WE ASKED BLACK WIDOW’SDIRECTOR AND STAR