映画「マダム・ウェブ」のロゴと概要が流出

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」のロゴとトレーラーの概要がオンラインに流出しています。現在、ファーストトレーラーが今月中、早ければ今週中に公開されるのではと考えられています。

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投稿によるとファーストトレーラーは 2分24秒 あるとの事で、その概要は以下のようになっています。

主人公たちはスパイダーマンの悪役、エゼキエル・シムズと対峙します。敗北した後、マダム・ウェブは戦いをやり直すためにタイムトラベルし、 彼女はジュリア・カーペンターやエゼキエルの脅威を共有する人々とチームを組みます。
彼女らの死の運命が仄めかされ、救急車の追跡や爆発など、アクション満載のシークエンスが続きます。私たちは彼女たちの衣装を簡単に垣間見ることができます。

「マダム・ウェブ」のプロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラさんは以前に本作はアクション映画ではないと発言していましたが、今回の報道内容によるとそういったシーンが皆無と言うわけではないようです。

コミックのエゼキエル・シムズはスパイダーマンと同等の能力を持つ人物であり、ピーター・パーカーのサポート役でもあれば敵役になることもしばしば。それどころかエゼキエル自身がスパイダーマンとして活動するユニバースもあり、スパイダーマンの変異体とも言うべきキャラクターです。

[nlink url=”https://mavesoku.com/ssu-madame-web-tahar-rahim-photo/”]

映画「マダム・ウェブ」は 2024年2月14日 に米国にて劇場公開予定です。

トム・ヒドルストンさんがロキの「デッドプール3」登場の噂に言及、戦う前から白旗状態か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の主演を務めたトム・ヒドルストンさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で「デッドプール3」出演の噂について言及し、デッドプールとロキの舌戦に興味を示しました。

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出演の噂について質問されたヒドルストンさんは「それは面白いでしょうね」と微笑みながら「そうだね。デッドプールがロキについて何を言うかとても興味があります 。ロキは萎縮してしまうかもしれないね。とはいえ、ロキも雄弁で有名なので、できる限りのことはするだろうね。」と噂への返答は避けつつも、二人のやり取りが楽しい物になりそうだと語りました。

先日出演した「The Tonight Show with Jimmy Fallon」でも「デッドプール3」について質問された際、「彼らがデッドプール3を作っていることは知っています」としつつ、「とても良い質問ですね。私はそれに答えることができるすべての答えを考えています。私が好きなライアン・レイノルズが英国でフットボールチームを所有していることも知っています。サッカーチームです。」と自身の「デッドプール3」への関与については一切触れないような回答に留まっていました。

「デッドプール3」ではTVAが関係してくると古くから海外スクーパーが発信しており、当初はロキの登場が予想されていましたが、いつしかそれはメビウスの役割になると報道されるようになりました。実際「ロキ」シーズン2の最終回を見ると、「デッドプール3」に登場するとすればロキよりもメビウスのほうが適合していると思えます。

「デッドプール3」やそれ以降のプロジェクトでロキとデッドプールの言葉による戦いが見られる日は訪れるのでしょうか?

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中、映画「デッドプール3」は 2024年7月26日 に米国にて劇場公開予定です。

ソース:Tom Hiddleston Teases “Hilarious” Interaction Between Loki and Deadpool

タイカ・ワイティティ監督が映画「ソー5」に関与しないと明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「ソー:ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督が、海外メディア Buisiness Insider とのインタビューの中で、次回作「ソー5」に関与していない事を明らかにしました。

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監督は「私が関与しないことはわかっています。契約を結んだ他の映画に集中するつもりです」と、噂の最新作の制作に参加しない事を認めました。

また、過去2作を振り返って「もう6、7年が経ったということですね。次の『マイティ・ソー』はそれよりずっと早いと思います。でも、私はマーベルが大好きですし、マーベルと一緒に仕事をするのが大好きです。クリスが大好きです。」と発言。

「私は彼らが私をだましているとは決して感じません。私たちはオープンな関係にあります。彼らが他の人に会いたいなら、私はそれを喜んでいます。私はいつかまた彼らと一緒にベッドに戻りたいと思っています。」とジョークを交えながら、スタジオとの関係が良好である事を明かしました。

タイカ・ワイティティ監督はスターウォーズの新作映画の監督・脚本を務める予定で、この事はルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長が明言し、当初は 2023年の後半に公開される予定でした。しかしストライキを含む様々な事情で、現在明確な公開日は設定されていません。さらに先月には監督が「アベンジャーズ」映画のいずれかを担当するようだとも報じられていました。

ワイティティ監督の「ソー5」に対するアイデアはいくつか明かされていましたが、これらを採用するか見送るかは新たな監督の判断に任されているようです。

今回の監督の発言はあくまで「ソー5」の監督としての関与の否定だと考えられ、「ソー5」にコーグ役出演のオファーがあった場合は別途検討されると見られています。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Taika Waititi says he ‘won’t be involved’ in ‘Thor 5’

マーベルがいくつかの商標を取り下げ、「アベンジャーズ:エターニティ・ウォーズ」は計画維持か

マーベル・エンターテイメントが大量に商標登録を行ったと報告された2022年7月、この数時間後にマーベル・スタジオはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などの新作映画を発表しました。この時報告されていた商標のいくつかが現在取り下げられていると、新たに報告されています。

なお、商標はMCUとは限らず、コミック、小説、ゲーム、その他商品のものである可能性もあります。

※これより先は今後のMCUのネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

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商標のオーナーとしてマーベル・キャラクター・インクが一括管理しているようで、このうちどれがマーベル・スタジオのプロジェクトであるかは定かではありません。

今回報告された取り下げられた商標というのは4つ。

「タイムレス・サーガ」「エターニティ・サーガ」「ノマド」「ランナウェイズ:ニュー・エラ」となっています。

「エターニティ・サーガ」が取り下げられたにも関わらず「アベンジャーズ:エターニティ・ウォーズ」は残っていると補足されています。これがMCUのアベンジャーズ7作目や8作目だとすれば、「エターニティ・サーガ」として長期的に展開するのではなく、コンパクトに1作品にまとめる計画に変わった可能性があります。

「ランナウェイズ」の新作がキャンセルされたかもしれないのも悲しいところで、シーズン3まで制作された Hulu の人気マーベルドラマの続編やリブートが期待されていましたが、現状は厳しいようです。何故かディズニープラスから削除された事なども説明されておらず、このシリーズのファンの多くはもやもやしている事でしょう。

「アベンジャーズ アカデミー」「アベンジャーズ タイムレス」「アベンジャーズ エクスカージョン」について今のところ追加の報告はありません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/marvel-trademarks-filed-2022-07/”]

スカーレット・ヨハンソンさんがナターシャ・ロマノフ復活の噂に言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」や「アイアンマン」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アベンジャーズ」シリーズでブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフを演じたスカーレット・ヨハンソンさんが最近のナターシャ復活の噂について質問され、私見を述べています。

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TODAY に出演したヨハンソンさんは番組の中で噂について質問された所、「(ナターシャとして)終わったと思っていますよ」と答えつつ、「吸血鬼とかゾンビになって戻ってくるのかも?」とジョークを述べました。

再度ナターシャ再演の可能性について質問されたヨハンソンさんは笑顔でこの質問をかわし、肯定も否定も避けました。

ヨハンソンさんは映画「ブラックウィドウ」の配信前にマーベル・スタジオとの今後について何らかのプロジェクトがあると明かしていますが、これは俳優としてではなく制作としてのプロジェクトであると見られています。

2023年11月、ケヴィン・ファイギ社長はこのヨハンソンさんとのプロジェクトが引き続き進行中である事を認めています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/marvel-studios-kevin-fiege-avengers-og-rumor/”]

もう一度ブラックウィドウを見たいと思うファンもいれば、映画でなんとかまとまったと考えるファンもいますが、ナターシャが神聖時間軸に戻ってくるのかどうか、今後の展開には注目です。

映画「ブラックウィドウ」はディズニープラスで配信中です。

スティーブン・キングさんが米国での異常な「マーベルズ」叩きに不快感を示す

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」は当初の売上予想よりもさらに下を行く低調な出だしとなりましたが、これを叩く米メディアやSNS(大多数が未鑑賞と思われている)ユーザーに対して、小説家のスティーブン・キングさんが不快感をあらわにしています。

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キングさんは 「私はMCU映画を見に行かないし、興味もありませんが、THE MARVELS の興行収入が低いことを匿名で叩いているのは非常に不愉快です。なぜ失敗をほくそ笑むのでしょうか?」と X に投稿。

別の投稿では「この反応の中には、思春期のファンボーイによる嫌悪感もあるかもしれない」とし、有名小説家の意見を支持するコメントの中では「マーベルズ」の低評価は黒人女性監督による女性主導の作品という事による性差別、人種差別、女性蔑視などから来ているのだろうと考えるファンも少なくありません。

Rotten Tomatoes では 84% と十分な視聴者スコアになっており、うち60%ほどしかディズニープラスに加入していない事を考えると、ドラマ視聴が前提でないと全く楽しめないという作品でもありませんでした。

ファンは有毒な投稿をいちいち気にする必要はありませんが、内容が良いだけでは成り立たないのがこの市場の難しい所であり、興行収入の結果次第では親会社であるディズニーのキャプテン・マーベル三作目に対する財布のひもの縛り具合に大きな影響を及ぼす可能性があります。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 より劇場公開中です。

【噂話】エルサ・ブラッドストーンのソロプロジェクトが進行中

マーベル・スタジオ制作のスペシャル・プレゼンテーション「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に登場したエルサ・ブラッドストーンのソロプロジェクトが進行中であると、海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏が報じました。

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約1年前にデビューした「ウェアウルフ・バイ・ナイト」ではMCUのモンスターの世界が紹介され、当時のプロデューサーやケヴィン・ファイギ社長らもこの世界の拡張をしていきたい旨の発言をしていました。

コミックの人気キャラクターであるエルサですが、監督はこれを「性的すぎる」としてMCU版ではそのヴィジュアルが大幅に変更されています。

「マーベルズ」と「ロキ」によってマルチバース界隈がざわついている最近の流れですが、「ウェアウルフ・バイ・ナイト」に登場したモンスターのマンシングはコミックではマルチバースのゲートキーパーも務めているキャラであり、モンスタードラマに登場したキャラクター達を今後のMCUに接続する事は難しくないと考えられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-werewolf-by-night-man-thing-rumor/”]

エルサのソロ作品が映画なのかドラマなのかと言った所はまだ不明で、続報があり次第またお伝えすることになります。

「ウェアウルフ・バイ・ナイト」、「ウェアウルフ・バイ・ナイト・イン・カラー」はディズニープラスで配信中です。

【噂話】映画「エターナルズ2」、リチャード・マッデンさんのイカリス再登場が報じられる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」は2021年に公開され、ポストクレジットシーンでは続編への道筋も用意されていました。しかし公式には何の発表もないまま2年が経過した中、スクーパーのダニエル・リヒトマン氏がイカリスの復活を報告しています。

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氏は自身の Patreon で有料会員向けに「エターナルズ2」の開発が進行中である事と、リチャード・マッデンさんのイカリスが戻ってくることを報告しています。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はインタビューでたびたび続編について触れ、今月のインタビューでも登場人物のエロスに触れて(続編に)興奮している、いずれ判ると述べていました。

「エターナルズ」でのイカリスは計画通りティアマットを誕生させるためにエイジャックを殺害、セルシやセナらと交戦しましたが、最終的にはセルシとの思い出が脳裏をよぎりユニマインドに加わってティアマットの冬眠に手を貸しました。その後は過ちを謝罪し、神話のイカロスと同様に太陽に身を投げ込みました。

イカリスの再登場は予想されていたもので、そもそもエターナルズはアリシェムによって任務のたびに記憶を保存され、新しい任務の際には新たな身体にリセットした記憶を入れていると劇中で説明されています。

これはつまり記憶をリセットされた新たなイカリスが登場する可能性があり、殺されたエイジャックを演じているサルマ・ハエックさんはスタジオとの複数契約を明かしていますし、同じく死んだギルガメッシュ役のマ・ドンソク(ドン・リー)さんも「エターナルズ2」に出演契約している事から彼女らも同様に再登場が考えられます。

一方で極めて強力な種族であるエターナルズが太陽ぐらいで自殺できるのかといった疑問もある所。「マーベルズ」ではキャプテン・マーベルが死にかけの太陽に突っ込んで蘇らせるという離れ業を見せている事からも、イカリスが実際にどうなったかは2作目の脚本家に委ねられていると考えられます。

「エターナルズ2」がいつ頃公開されるのかは不明ですが、「エターナルズ」の物語は「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」や「サンダーボルツ」に繋がっているとも噂されているため、そこで新たに続編映画へのヒントが提供されるかもしれません。

映画「エターナルズ」はディズニープラスで配信中です。

【ネタバレ】映画「マーベルズ」のネタバレ有り解説感想など雑記

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」が劇場公開され、鑑賞してきたので感想やポイントの解説などを書き連ねていこうと思います。感想を簡単に述べておくと「楽しくて後味すっきり目」という所でしょうか。これ以降はネタバレが含まれていきます。

※これより先は「マーベルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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MCU史上最短の映画

本作のランタイムは 1時間45分 ほどで、MCU史上最短の映画となりました。監督は2時間以内におさめたいと言うポリシーがあったようです。最短とはいえ標準的な映画のランタイムであり、必要な要素は盛り込まれています。

「キャプテン・マーベル」公開時同様に女性差別的なレビュアーの投稿や感想動画なども多く見かける本作ですが、一部急な脚本進行があるもののコメディやエモーショナルなシーンのバランスもよく、楽しい映画に仕上がっていました。その分「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」のようなピリつくような感覚はないため、殺るか殺られるかのような映画が好きな方には少し退屈かもしれません。

三人のアンサンブル

キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボー、ミズ・マーベル/カマラ・カーンの即席チーム「マーベルズ」は劇中で起こってしまう入れ替わり現象によって独特なアクションは他のMCU作品ではなかなか見られません。代替できそうなのはドクター・ストレンジでしょうか。ハリウッド作品では比較的珍しいヒーローのトレーニングシーンなどもあり、オタクを自称するニア・ダコスタ監督の日本的な感性も出ているようです。

カマラのムードーメーカー感も良く、「ワンダヴィジョン」でも示唆されていたキャロルとモニカのギクシャク感を包み込む包容力を見せてくれました。それもあってかチームは一貫して団結感があり、ソーとハルクがしょっちゅう喧嘩をしていたアベンジャーズや、スターロードの言う事を誰も聞かないガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとはまた違ったチームカラーを見せています。

キャロルの自責や後悔

今回の事件の発端として、また、キャロルが地球にほとんど戻らなかった理由について今回描かれています。

映画「キャプテン・マーベル」のあと、ハラまで出向いてスプリーム・インテリジェンスを破壊していたようです。A.I.の支配から解放してあげようという気持ちで行ったようですが、これによって様々なバランスが崩れ、惑星ハラは滅亡の危機に瀕していました。

人助けをする一方で多くの人を苦しめてしまった事実がキャロルと地球を疎遠にさせていた事が判明しましたが、これもモニカとカマラによって受け止められるようになりました。

ヒーローのダー・ベン

本作のヴィラン、ダー・ベンはハラ出身のクリー人でキャプテン・マーベルによって滅びかけている星の再生と破壊者キャプテン・マーベルへの復讐を目的、動機として動いています。かつてスターフォースにも所属していたようで、スターフォースはクリーにとってのアベンジャーズのようなヒーローチーム。愛国心をもって行動しているダー・ベンはクリー人にとっては間違いなくヒーローでした。

とは言え彼女が民に敬愛されている様子はなくはないですが、あまり描かれる事がありませんでした。ダー・ベンに共感しすぎると結末の意味合いが変わってしまう可能性もあるので、そうさせないために敢えてヒーローの側面を削ったような印象もあります。

グースも活躍?

グースと子フラーケンたちも大活躍。しましたが、ここの脚本はちょっと弱めでした。フューリーの卵に対する危機感が低すぎた所はちょっとご都合感を覚えずにはいられません。また、避難であればもう一度ヴァルキリーに連絡してビフレストで繋いでもらっても済んだ事でした。

とは言えたくさんのフラーケンに追いかけられて飲み込まれていくS.A.B.E.R.クルーたちのヴィジュアルは面白く、多少強引にやっただけの価値はあったと思います。

MCUとしてのフリ

最後には以前からの噂どおり、ヤングアベンジャーズに繋がる部分とX-MEN関連の映像がありました。

(征服者ではない)カーン一家が引っ越しした後、カマラが向かったのはニューヨーク。暗闇の中でケイト・ビショップの帰宅を待っていました。そして「自分だけが子供(Kids)のスーパーヒーローだとでも?」と「アイアンマン」のポストクレジットシーンのフューリーのセリフを真似ています。

「子供?」と聞き返すケイト・ビショップは「23歳なんだけど」と答えたことで、「ホークアイ」当時22歳だった事から約1年後であるとわかります。「ホークアイ」は2024年のクリスマス、「シークレット・インベージョン」が2025年のロシアの祝祭である 11月4日 が含まれていたので、それ以降か2026年初頭あたりが「マーベルズ」の時系列となりそうです。

フューリーがアベンジャーズを集めた事を真似ている事から、カマラはやはりコミックのヤングアベンジャーズをベースにした若手チームの結成を目指している事が伺えます。

ミッドクレジットシーンでは別のマルチバースに飛び込んでしまったモニカが病室で目を覚ます映像。X-MENのバイナリーとビーストによって看護され、プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアが存在する世界でもあるようです。マリア・ランボーはEarth-838でキャプテン・マーベルとして活躍しており、やはりヒーローとしての資質が高いようです。

どちらも後続のプロジェクトとの繋がりが楽しみな部分ですが、一方でMCUの締めの決まり文句である「マーベルズは帰ってくる」がなかったように思います。鑑賞したときの劇場の照明が気持ち早く点けられたので、字幕が飛んで見落としたのかもしれません。それかモニカがひとまず離脱した事が原因でしょうか。

疑問も多い

全体的に楽しかった一方で、「シークレット・インベージョン」には驚くぐらい触れられることがありませんでした。これに関しては別途まとめた記事をご参照ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-the-marvels-secret-invasion-unconnected-points/”]

クリーの母艦に残されたマーベルズの三人はダー・ベンの目的地をアラドナと予想し、先回りして危険を伝えます。しかしどうやってジャンプポイントを自在に作り出せるダー・ベンより早く到着したのでしょうか。キャロルの小型艇ぐらいしか通れない自然の小さなジャンプポイントが都合よくあったと考えて納得するしかありません。

そして、ダー・ベンのハラ再生計画はかなり大雑把です。イメージ的には理解できますが、実際問題として大気と水を別の惑星から持って来てミックスしても生態系はめちゃくちゃになってしまうでしょうし、うまくいくとは思えません。

また、大気を持っていかれたターナックスが崩壊する様子は見ましたが、水を持っていかれたアラドナは結局どうなってしまったのでしょうか。キャロルのセリフからは全滅は免れないようでしたが、ジャンプポイントが水だけを選んで運んでいるわけでもないため、一滴も残らないという事はないはずです。水がなくなれば酸素も減っていくことになるのでいずれにしてもアラドナ人は絶滅に追い込まれていきますが、全員が即死というわけではなく救助の余地があるはずです。

アラドナのシーンは楽しく、ヤン王子もいいキャラクターだっただけに全滅したとするのは残念の一言です。

カマラの腕輪も謎が多くありました。ダー・ベンはキャプテン・マーベルのエネルギーを腕輪で吸収し放出して攻撃していましたが、カマラはそれをなぜ吸収しかえさなかったのでしょうか。2つの腕輪が同一の能力なのか、異なる能力を宿しているのかに言及はありません。

くわえて、腕輪がなくてもカマラはハードライトを扱えていました。宇宙空間を漂うキャロルとダー・ベンが残した2つの腕輪を大きな光の手で回収しています。カマラにとって腕輪はピーター・パーカーを噛んだ蜘蛛と同じ存在で、ただの引き金という事でしょうか。

でも良かった

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でメイおばさんが殺されて以降、MCUの映画は重要キャラの死がつきまとっていました。「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」、「ソー:ラブ&サンダー」、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」いずれもそうでした。「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のM.O.D.O.K.はいいとしてもアントマンシリーズに期待したコメディ感はほとんどなく、カーンの危機感が強すぎて暗いトーンの映画でしたし、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」もロケットの状態にハラハラしすぎて「ホリデースペシャル」との落差も激しく、楽しいどころではありませんでした。

そういう意味ではフェーズ1の頃のような安心感のある楽しいヒーロー映画といった感じでした。次の劇場作品は「デッドプール3」の予定で、延期が決定してしまいましたが楽しみである事に変わりはありません。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 より劇場公開中です。

【ネタバレ】映画「マーベルズ」とエンタングルしなかった「シークレット・インベージョン」の4つのポイント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」では、キャロル・ダンヴァース、モニカ・ランボー、カマラ・カーンたち三人のパワーが Entangle (絡まる)して独特なアクションシーンを見せましたが、直前のイベントであったはずのドラマ「シークレット・インベージョン」とはほとんど絡みがありませんでした。この記事ではそれらのポイントを整理して紹介しています。

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ヴァーラの不在

ニック・フューリーの妻、プリシラ・フューリーことスクラル人のヴァーラは「シークレット・インベージョン」のラストで共にS.A.B.E.R.へと上がりました。

フューリーはクリーとスクラルの和平交渉が開かれるため、ヴァーラに最高の外交官としてついてきてほしいと頼み、ヴァーラがそれを承諾したわけですが、「マーベルズ」にヴァーラは登場しませんでした。

「マーベルズ」で見ることができた和平交渉のシーンは主に皇帝のドロージに集中しており、ヴァーラに関して何の言及もなかったのは残念なポイントでした。

ターナックス

和平交渉が行われた場所はスクラル人の居住する星ターナックスでした。コミックに登場するスクラルの首都ターナックスIVの名を冠しています。

ターナックスがあるのに「シークレット・インベージョン」で地球上に100万人もの難民スクラル人がいたことは少し解せない部分があります。

MCU版のターナックスの広さは不明ですが、ダー・ベンがターナックスの大気で惑星ハラをまかなおうとした事を考えると、ハラとターナックスの大きさは同程度かそれ以上あるはずです。MCU版のハラの設定情報も不足していますが、コミック版ではスターロードの報告で70億のクリー人が生活している(英語wiki)とされる大きさの惑星です。

広くても食料や水その他資源などが不足しているという可能性は大きいですが、ターナックスがありながら地球に多くの難民がいたことは説明不足感がありました。「シークレット・インベージョン」では、「宇宙には故郷スクラロスに代わる星がなかった」とフューリーがガイアに明かしていたわけで、「シークレット・インベージョン」と「マーベルズ」の間に住める星が見つかったとするのはなかなか苦しそうな所。

ドロージ皇帝も「シークレット・インベージョン」の内容に言及する事はなく、将軍のタロスを失った悲しみや地球に対する怒りなどをあらわにすることもありません。

アメリカの態度と亡命先

「シークレット・インベージョン」のラストでリットソン米国大統領は「地球で生まれた以外の者を全て敵の戦闘員とみなす」と宣戦布告しました。

にも関わらず、「マーベルズ」ではアメリカ政府の機関であるS.A.B.E.R.の職員として黄色い顔の女性宇宙人や300歳を超える宇宙人が登場しています。

この辺は「アベンジャーズ」を思い出しても理事会の言う事などまったく耳を貸さずに超人を集めたフューリーの事ですから、よろしく事を進めている可能性は大いにあります。

これに関連して気になるのは、ターナックスの生存者の亡命先としてニュー・アスガルドが選ばれたこと。「マーベルズ」だけを見ればこのプロットに問題はありませんが、「シークレット・インベージョン」でのアメリカの態度や世界の状況的には火に油を注ぐような問題であり、スクラル人内での格差も発生する事になるでしょう。

もしニュー・アスガルドが100万人のスクラルを受け入れられるならそもそも「シークレット・インベージョン」は必要なかった事になりますし、「マーベルズ」でヴァルキリーが受け入れを許したのはターナックスの生存者数十名だけの可能性が高そうです。

光の力

キャプテン・マーベルの光を吸収する力、モニカ・ランボーの光を見る力、ミズ・マーベルの光を物質変換する力が今回の映画のポイントとなったエンタングルに関係していました。しかし、キャプテン・マーベルと同じ力をもつタロスの娘ガイアが突然出てくる事はありませんでした。

予告の段階では不明でしたが、映画本編では基本的に同時にパワーを発動する事がトリガーになるとして、中盤で三人がタイミングを合わせるトレーニングをするシーンが用意されていました。基本的にはという言葉は特例があるという事で、最初の入れ替えシーン、ドラマ「ミズ・マーベル」のポストクレジットシーンにあたる部分では、カマラは腕輪が勝手に光りだしただけで特にパワーを使っているような描写はありませんでした。

最初の入れ替えはキャロルとモニカが同時にジャンプポイントに触れており、この二人と同種のパワーを持ちつつ、ジャンプポイントを作るクアンタムバンドを身に着けていたカマラが絡まったと考えるのが妥当な所でしょうか。

以上の事がガイアが絡まなかった理由と言えそうですが、他の項目から察するに単に「シークレット・インベージョン」の事は考慮していなかったとも言えそうです。

なお、コミックのクアンタムバンドはコズミックエンティティのイーオンが作ったともされるもの(イーオンはラブ&サンダーの予告2弾にイースターエッグとして登場しています)で、クアンタムゾーンから無尽蔵のエネルギーを引き出すこの腕輪はバッテリーの機能もそなえており、なんらかの状況でクアンタムゾーンへのアクセスが遮断された場合でも、ある程度はこの腕輪自体にチャージされたエネルギーを使用する事が出来ます。

機能的には筋力強化や状況認識能力の向上、星間移動も可能にし、光子ブラストを放つことができるようになっています。また、宇宙空間での生存にも最適化され、食料や酸素がなくても生存できる能力を獲得します。そしてエネルギーを視覚化、固定化するといったマーベルズ3人の能力を足したような能力を獲得出来る腕輪になっています。この腕輪を装着したものは宇宙の守り手クエーサーと呼ばれ、マー・ヴェルの遺伝子から人工的に作成された娘でキャプテン・マーベルでもあったフィラ・ヴェル(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3で紹介されたファイラ・ヴェルの元)が装着していました。


以上の事から「マーベルズ」を見るにあたって友人等に予習すべき作品をアドバイスするのであれば、映画「キャプテン・マーベル」はチェックしておくに越したことはなく、次に「ミズ・マーベル」と続き、モニカのために「ワンダヴィジョン」を抑えておくのがいいかもしれません。しかし「ワンダヴィジョン」自体はワンダとヴィジョンの関係を抑えておかないと盛り上がらない部分もあり、「シークレット・インベージョン」よりは「マーベルズ」に関連しているというだけの事です。いずれも「マーベルズ」のあとに見てもいいような作りになっていると感じました。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 より劇場公開中です。