映画「ドクター・ストレンジ2」サム・ライミ監督、「スパイダーマン」のあとにヒーローの過剰摂取に陥ったと語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のサム・ライミ監督が、先日行われたAMCシアターズのインタビューで2000年代前半にスパイダーマン3部作を撮って以降の心理状態と、本作へ携わることにした心境の変化について語りました。

sponsored link
 

ライミ監督はドクター・ストレンジへの愛を語りつつ、「マーベルにとって、ドクター・ストレンジは2番手か3番手のようなキャラクターでした。明らかに、スパイダーマン、ファンタスティック・フォー、アベンジャーズ、キャプテン・アメリカ、ソーと言った面々が一番人気でした。そして、それらの映画はどれも作られていなかったので、ドクター・ストレンジの映画が作られるとは想像もしていませんでした。可能性からかけ離れているように思えたからです。」と、彼の映画が作られるとは当初考えていなかった事を明かしました。

さらに「スパイダーマン3部作を作った後、スーパーヒーローの過剰摂取になり、少し遠ざかっていたのです。しかし、『アイアンマン』を観て、そのキャラクターと素晴らしい演出に圧倒されました。そしてアベンジャーズの1作目を観て、スタン・リーとスティーブ・ディッコの偉大なビジョンをついにスクリーンで実現したんだと思いました。」とヒーロー映画への興味の喪失と復活について語りました。

そして、「マーベルは、創造性の違いでスコット・デリクソン監督と決裂し、すぐに撮影をしなければならず、脚本に手を入れる必要があると聞いていました。そして、それはチャレンジしがいのある、私が好きな仕事です。本当に面白いと思ったんです。だから、前回2013年に着手したときから、あの規模の映画作りはどう変わっているのだろうと思ったんです。」と新たにチャレンジしたいという願望が湧き上がってきたと説明しました。

また、以前のインタビューでは「あまりMCU映画を見ていない」と語っていた監督ですが、「アベンジャーズの伝承と、(MCUが)マーベルユニバースの全体のどこにあるのか、ウォンのキャラクターはどこにあるのか、そしてサノス後の宇宙の状態はどうだったのかを知る必要がありました。」とこれまでの流れについて勉強したことも補足しました。

自他共に認めるコミックの大ファンであり、マーベル映画のパイオニアでもあるサム・ライミ監督のMCU初作品はどのような仕上がりになっているのでしょうか。

本作の公式概要は以下のとおりです。

元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です

ソース:Sam Raimi Returns To Marvel

映画「ソー:ラブ&サンダー」のトレーラーとポスターが公開

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のファーストトレーラーとポスターが公開されました。

sponsored link
 

公式概要は以下の通りです。

この夏、マーベルいち”ノープラン”なヒーローが帰ってくる!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界―。 アスガルドの王として、そして宇宙を救うヒーローとして、家族や恋人、人類を守るために戦い走り続けてきたソーだが、多くの大切な人を失い、いつしか戦いを恐れるようになっていた。そんな彼が“自分は何者なのか”と我に立ち返り、「ヒーローは卒業だ。」と、ゼロから新たな道を歩むことを決める―。
ハード・ロックスタイルの派手な衣装に身を包み“自分探し”に迷走していたソー。ノープラン&お茶目なソーの、波乱万丈な冒険の予感させるロック・バトル・アドベンチャーが遂に始動!
“愛”と“雷”の力で宇宙を救う⁉ノープランな雷神ソーの神バトル開幕!

監督:タイカ・ワイティティ
出演:クリス・ヘムズワース(ソー)、テッサ・トンプソン(ヴァルキリー)他

映画「ソー/ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 米国公開予定です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」ではダークホールドが大きな役割を果たすという

マーベル・スタジオのベテランプロップマスターのラッセル・ボビットさんが Phase Zero のポッドキャストに参加し、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でのダークホールドの役割について明かしました。

sponsored link
 

「ワンダヴィジョン」を手掛けた際にサム・ライミ監督とやり取りがあったか尋ねられたボビットさんは「100%そうです。 ダークホールドは「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の小道具チームから来ました。それをどう評価したかというと、『どこで(ダークホールドの)スクリーンタイムが増えるのか』と聞いたんです。そしてストーリー的には、『ワンダヴィジョン』での役割よりも、『ドクター・ストレンジ2』での役割の方が大きくなりそうだったのです。だから、そう、私たちは協力しました。一緒に作ったんです。実際、彼らが私たちのために作って送ってくれて、私がそれを使って彼らに返したんです。」と明かしました。

「ワンダヴィジョン」では軽く紹介されるに留まったダークホールドですが、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」では物語に大きく関わってくる事をボビットさんは示唆しました。

コミックにおいてダークホールドはインフィニティ・ストーンと並ぶような強力なアイテムとして描かれており、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」でもその脅威について描かれています。ドクター・ストレンジ最新作でダークホールドがどのような問題を引き起こすのか、さらにMCUの未来へも影響するのか、そういった点にも注目となりそうです。

本作の公式概要は以下のとおりです。

元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

今度のネビュラはゆるい?映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、カレン・ギランさんが語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでネビュラを演じているカレン・ギランさんが海外メディア Gizmodo とのインタビューに応じ、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の出来事の後、Vol.3でネビュラがどうなるかについて語りました。

sponsored link
 

ギランさんは「私にとってネビュラについて最も興味深いことの1つは、彼女の父や姉との関係でした。そして今、ネビュラの苦悩と虐待の全ての源だった父サノスは排除されました。常に彼女に迫っていた脅威がなくなった今、このキャラクターがどのように癒され始めるのか、そしてこのキャラクターが誰になり始めるのかを探るのは本当に面白いです。だからすごく楽しいんです。」と述べました。

さらに新たなスタートを切るネビュラについて、「『エンドゲーム』での様々な出来事の後、展開が進むにつれて、彼女は少しずつ変化していきます。だから、間違いなく新しいバージョンのキャラクターを見ることになります。ゆるふわバージョン?もう少し軽快になるかもしれません。でも、まだ映画の完成版を見てないので、これから分かると思います。」と予告しました。

そして最後に、「ガーディアンズにとって素晴らしい冒険となることでしょう。そしてまた、もしかしたら私たちが知っているガーディアンズの最終章を締めくくることになるかもしれません。」とコメントしました。

フェーズ3までのネビュラは父サノスや姉ガモーラに対する復讐心に満ちたキャラクターで、全体的に孤独で暗い描き方をされてきました。しかし回を追うごとに姉ガモーラとの融和やガーディアンズ、そしてアベンジャーズたちとの交流の中で、そのキャラクターはかなりの変化を遂げました。

最新作「Vol.3」では更に変化したネビュラを見ることが出来そうですが、ギランさんが言う通りこれが最終章となることはジェームズ・ガン監督が公言しているため、少なくともこのメンバーでのガーディアンズを見るのはラストになりそうです。

カレン・ギランさんは先日のインタビューではネビュラのスピンオフについても意欲を見せており、ガーディアンズがラストでも今後別の形で描かれていく可能性は十分に考えられそうです。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」は2022年クリスマスシーズンにディズニープラスで配信予定、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」は2023年5月5日 米国公開予定。日本公開は4月予定です。

ソース:Karen Gillan on How Avengers: Endgame Changed Nebula Going Into Guardians of the Galaxy Vol. 3

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、VFXアーティストがリーク事件について語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」や映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を担当したVFXアーティストのケリー・ポートさんがYoutubeのThe CorridorCrew に出演し、本作の悪夢のような史上最大のリークについて語りました。

sponsored link
 

本作では公開前から非常に大きな注目を集めており、多くのファンが劇場公開と楽しみにしていた中、いくつかの写真や動画のリークも当然のようにありました。

ポートさんは「(VFXに関わるのは)『数千人』ですからね。VFXチームはこれまでで最大のチームであり、必ずしもVFXからリークが出るとは限りません。この場合は、外注したベンダーから漏れたのだと思います。通常それをしないのは、永遠に仕事を失い続けるからだと思います。スタジオとしては、マーベルやソニーが視覚効果スタジオにシーケンスを送って作業を開始するとき、それをターンオーバーと呼んでいます。そして、それが送られてくると、たいてい連続した形で送られてきて、全体に自分の名前が透かしで入っている……というのが、ある種の予防医学なんです。」と説明しました。

マーベル・スタジオの作品リリースのペースは年々増加しており、VFXの制作は外注に頼らざるを得なくなっています。誰がそのシーンを担当しているかは当然把握されており、リークなどしようものならその後の仕事がなくなる、というリスクにも関わらず、このような出来事が相次いだようです。

アンドリュー・ガーフィールドさんの動画がリークされた時にはあまりにも噂通りだったため「ディープフェイクなのではないか」との話題も持ち上がりましたが、Youtubeなどでは様々なVFXアーティストがそれらを検証し、ディープフェイクとは思えないなどのコメントを発信していました。

また、いくつかの画像や動画は公式からの削除が相次いだ事で、皮肉にもそれらが本物である事を証明してもいました。

本作はすでに劇場公開を終え(海外では)Blu-rayも発売されているため、これらのリークがあったこともすっかり忘れてしまったファンも多いですが、現在は「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」が新たなターゲットとなっていると言っても過言ではありません。

これに関してもリークしたアーティストや会社にその次の仕事がまわる事はありませんが、それは完全な抑止力にはならず、スタジオは今後のサプライズのために新たな施策が必要になってくるようです。


また、動画の中ではチャーリー・コックスさん演じる弁護士マット・マードックが逆手で掴んだのはレンガではなく、もともとはスノードームだったが公開直前に急遽変更する事になったという裏話も公開。

©Sony,MARVEL

ポートさんは「よく見てもらえると気づくかもしれませんが、指の形は球状のものを掴んでいる事がわかると思います。」と補足しました。

変更理由については語られませんでしたが、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」ではスノードーム状のミステリオが登場していた事と、「ノー・ウェイ・ホーム」でミステリオ登場プランが変更された事が関係あるのではと海外ファンは推測しているようです。

©Sony,MARVEL

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」はデジタル配信中、UHD、Blu-ray、DVDなどディスクは 2022年4月27日 発売です。ディスクレンタルは5月3日よりスタートです。

ドラマ「ムーンナイト」、3話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2022年4月13日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」シーズン1エピソード3「The Friendly Type.(邦題:エネアドの決断)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

sponsored link
 

レイラの偽造パスポート

偽造パスポートの制作シーンから始まる3話ですが、名前がレイラ・アブダラ・エル・ファウリーとなっており、クレジットに表記されているレイラ・エル・ファウリーにアブダラを足しただけとなっています。他人になりすますためのパスポートではなく、正式な手段では発行不可の状況下にあるために自力で制作したパターンも考えられるかもしれません。誕生日は西暦が違うものの、演者であるメイ・キャラマウィさんと同じ10月28日に設定されています。

なお、発行年が2021年に設定されており、これはサノスの指パッチンで世界の半分が消えていた時期になりますが、そもそもが偽造データであるため、これだけではレイラが生き延びていたかどうかを判断する事は出来ません。

ここではレイラが闇市場に流れた盗品を盗み返して元の持ち主に返すビジネスをしていたことも判明します。ただの考古学者ではない、2話での格闘シーンでの強さとつながるような背景となっています。

©MARVEL,Disney

このシーンで語られた過去は2話の記事でも紹介したコミックのマリーン・アルラウネに非常によく似ており、やはりコミックのマリーンを名前を変えて登場させているようです。

ラガロ

パスポートの偽造を手伝う女性はクレジットではFoger(偽造者)と表記されていますが、英語字幕をオンにするとLagaroと名付けられている事がわかります。コミックのラガロはダイナマンと呼ばれるヒーローでしたが、ムーンナイトとは特に関係がないキャラクターになっています。このドラマのラガロについては前職などの背景も描かれていないため、コミックから再構築されたキャラなのか偶然同じ名前になったのかは今のところ不明です。

©MARVEL,Disney

第3の人格

アメミットの行方を追う中で相変わらず息が合わないマークとスティーヴン。気づくと追っていたアメミットの信徒は死んでおり、どちらも覚えがない殺人に第3の人格がほのめかされます。

ちなみにコミックではミスター・ナイトも別人格でしたが、MCU版ではムーンナイト/マーク・スペクター、ミスター・ナイト/スティーヴン・グラントと切り分けているようで、次の人格が3つ目となります。

マークも認知していない人格が出てきた事で物語のさらなるミステリアスな展開に期待がかかります。コミックではタクシー運転手のジェイク・ロックリーという人格も有名で、ジェイクもなかなか攻撃的な性格ですが、信徒を殺している所からみてかなり物騒な人格が隠れているようです。

第3の人格がアメミットの信徒だったら面白いかもしれません。そうであればチンピラ信徒を殺して口封じしたのも納得行くものですし、2話でマークがスカラべをうっかり落としてしまったのではなく、第3の人格がアーサー・ハロウのほうへ投げてよこしたとも受け取れそうです。

エネアド

マークは他の神々に協力を頼めないのか発案しますが、コンスはまずい作戦だとしつつも他に手がなく、エネアドを招集する事になります。

1話でもエネアドに言及するシーンがありましたが、やはりコミックどおりに彼らは実在する神々であり、エネアドのアバターが世界中に散らばっている事、ポータルで移動できる事も明かされました。

ハトホル

ポータルの先はギザの大ピラミッドに通じており、マーク達はそこでハトホルのアバターであるヤツィルに出会います。愛と音楽の女神と自己紹介するハトホルはマーベル・コミックではコンスやバーストの異母兄弟として描かれています。エジプト神話的にはテーベ(こちらがコミックの原型)とコム・オンボでは少し差異があり、コム・オンボではハトホルはコンスの母とされています。どちらにしても家系図的にはかなり近い関係にある二人であり、今後の鍵をにぎるキャラクターになるかもしれません。

©MARVEL,Disney

集会

出席者はホルス、イシス、テフヌト、オシリス、ハトホルたちのアバター5人。ワカンダで何か忙しいことがあるのかバースト(バステト)は参加しませんでした。ここではコンスがエネアドを危険に晒したことが原因で追放された事が判ります。

人を見捨てなかったと主張するコンスに対してエネアドたちは「人が神を見捨てた」と反論し、人々の注目を集めないようにアバターを通して人間界での任務にあたっている事を説明します。

なお、イシス、オシリス、ホルスは彼らが初登場したコミック「Thor #239」(1975年)にてソーと出会っています。映画「ソー:ラブ&サンダー」にて神殺しのゴアに狙われないことを祈るばかりです。

オーバーヴォイド

エネアドたちの住む世界は1975年のコミック「Thor #240」で登場し、セレスティアル・ヘリオポリスとして紹介されました。また、2016年のコミック「Moon Knight #10」ではオーバーヴォイドという名で紹介されています。

©MARVEL

エターナルズたちが地球の危機に介入しなかった理由については映画内で説明がありましたが、エネアドが介入しなかった具体的な理由については今のところ不明です。このポイントも今後の課題になるのでしょうか。

告発

コンスはアーサー・ハロウがアメミットの復活を目論んでいると説明し、エネアドはアーサーをその場に召喚しました。アーサーは「アメミットの墓を探していたのはコンスのほうだ」と反論し、嘘つきの神とその病んだ下僕に耳を貸さないよう忠告します。

最終的にコンスの告発は受け入れられず、アーサー・ハロウは無罪を告げられるのでした。

コンスはソーやロキと同じく神と呼ばれているものの非常に感情的であり、アーサー・ハロウのほうが明らかに口が上手いというのが印象的なシーンです。元仲間である月神の言葉よりも元アバターの人間の言葉を信用してしまうエネアドとコンスの間に何があったのか、具体的には説明されませんでした。今後のムーンナイトのエピソードや他の作品で明かされていくのかもしれません。

なお、このシーンではオシリスのアバターであるセリムが白いエフェクトのパワーを操っており、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の最新予告でディフェンダー・ストレンジのエフェクトがオレンジから白に変更されている事を気に留めておく必要があるかもしれません。

センフー

コンスの落胆を気にかけたハトホルのアバター、ヤツィルはマークにセンフーのサルコファガスを探すよう助言します。センフーはアメミットの墓の場所を知る唯一の人物で、神々がアメミットを赦した時のためにその場所を秘匿していたとの事。

センフーとはエジプト神話でSenfu、またはSneferu、またはSnefruと表記される人物で「美の担い手」であり、紀元前2613年から2589年頃まで統治していたことが知られており、ギザ台地の大ピラミッドを含む、今日もエジプトに残っている3つのピラミッドの建設を担当したとされている人物です。この歴史上の人物がアメミットの墓の場所を知っているというのは理に適っていると言えるようです。

なお、アメミットは何らかの事情で封印されているようで、ここのやり取りから察するにコンスよりも重い罰を与えられていると推測されます。しかしコミックのアメミットは取り立てて悪者というわけではなく、紀元前11世紀にタイムスリップしたニューミュータンツのマジックが発見した伝説の剣ソード・オブ・ボーンの守護を託されました。

ベックとレイラの過去

レイラと合流したマークは、彼女の情報を基にサルコファガスを持っているというアントン・モガートのもとへ向かいます。邸宅の前ではベックというリーダー格のボディガードも登場し、ベックとレイラが既に顔見知りである事も判明します。

この時、ベックはレイラに「久々の再会」である事を語りますが吹替版ではこの再会が「マドリプール以来」であるという大事な部分がカットされています。マドリプールと言えばドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で描かれた都市。パワーブローカーことシャロン・カーターのその後が気になる所で、「ムーンナイト」にシャロンが再登場すると2021年夏に報じられた事があります。残る3話で登場するのか、単なる噂で終わるのか注目です。

©MARVEL,Disney

アントン・モガート

ギャスパー・ウリエルさん演じるアントン・モガートはなかなか派手な生活をしている様子で、歴史的価値のあるものを保護のためにコレクションしていると説明します。しかし彼がマドリプールと関わっている事を考慮するとまっとうな人間とは思えず、コミックで同名のキャラクターは「ムーンナイト」誌に登場し、別名ミッドナイトマンと呼ばれる盗賊でした。そしてコミックの彼もその盗品をお金に変えるわけではなく、コレクションしていました。

©MARVEL,Disney

レイラの父の死

首尾よくサルコファガスを調べていた所にアーサー・ハロウも到着。ハロウはレイラの父のことも知っているようで、その語り様からは彼女の父の死はマークに責任があるようにも聞こえます。2話ではマーク達傭兵一味が考古学者たちを処刑したと説明されましたが、これにはマークの3番めの謎の人格が関与している可能性が考えられるのではないでしょうか。

ムーンナイトのスーツ

ムーンナイトのスーツに関して今回のエピソードでは「治癒力のあるアーマー」とコンスが説明していました。そして戦闘シーンではその説明通り、槍を何本も突き刺されても流血する様子もなくわりと平気なようでした。

©MARVEL,Disney

銃弾を防ぐわりに槍は突き刺さるなんとも説明が難しいスーツですが、あれを着用しているとある程度の傷は回復すると考えて良いようです。

協力関係

ひと悶着あったものの、サルコファガスを持ち帰ったマークとレイラはパズルに取り組みますが、なかなか完成しません。マークはアメミット復活の阻止のためにスティーヴンにコントロールを渡し、星図が完成。しかし、2000年前の夜空とは変わりすぎていて正確な墓の位置がわからないという事態に。

すると今度はコンスがスティーヴンに協力し、エネアドに「今度空をいじったら封印する」と警告されたにも関わらず、当時の夜空の再現に取り組みます。この事態にエネアドはコンスを封印するための儀式を開始、封印される寸前にレイラは墓の位置を突き止める事に成功しました。

3話のラストに来てようやくマークとコンスとスティーヴンが協力し、アメミット復活を食い止めるために行動することになりました。しかしコンスが封印された事でスーツの力も失われ、ムーンナイトに変身することは出来ません。アメミットもそうですが、コンスの開放のためにレイラとマーク、スティーヴン、そして謎の人格の協力が必要になりそうです。

ハロウの告白

ラストではセリム(オシリスのアバター)がハロウに対して「君の言ってたとおり」「こうするしかなかった」と告げて去っていきました。ハロウはコンスが封印された小さな石人形にたいして「制裁の拳を楽しんでいた」事が自らの罪である事を認め、コンスがもたらした痛みが苦痛を癒す重要性に気づかせてくれたと語っています。そしてコンスが出来なかった事を自分が成し遂げると言うのでした。

©MARVEL,Disney

ハロウがコンスのアバターであった事は2話で明かされていましたが、過去には何か重要な因縁が隠されているようです。マーク、レイラ、コンス、ハロウの過去が絡み合って物語は後半戦へと続きます。

おまけ

エンドクレジットでは1話から3話にかけて月が少しずつ満ちてきています。コミックのムーンナイトは満月の時にフルパワーになりますが、ドラマでも徐々に強力になっていくのでしょうか?

©MARVEL,Disney

なお、3話にしてようやく気づいたのですが、砂丘がコンスの顔に見えるトリックアートが含まれていました。

©MARVEL,Disney

ちなみに今回はQRコードが発見されていませんが、無料コミックは新しいものに更新されています。


今回登場したアントン・モガートを演じたギャスパー・ウリエルさんは、フランスの現地時間2022年1月18日にスキー事故に遭い、翌日亡くなられた事が報道されていました。フランス映画を中心に活躍してきたウリエルさんでしたが、本格的にハリウッドで活動しようというタイミングでの出来事で、「ムーンナイト」が遺作となりました。

今回のエピソードでアントン・モガートは砂埃の中に消えていった為、当初はその後の展開も用意されていたのではないかと考えられます。


ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第4話は 2022年4月20日16時 より配信予定です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」1st予告から新たなイースターエッグが発見される

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の予告から発見された新たなイースターエッグが話題になっています。RedditユーザーのTranslatorWest5416によって報告されたもので、2022年2月に公開された第1弾トレーラーから発見されました。

sponsored link
 

予告の1分あたりの所でストレンジたちが「マルチバースの扉」を開くシーンがありますが、そのハンドルの中心部分には腕時計らしきものが装着されているのが今回発見されました。

©MARVEL,Disney

この時計は前作でクリスティーン・パーマーから贈られた腕時計ではないかと考えられており、予告の冒頭でも紹介されています。

©MARVEL,Disney

また、扉の逆方向からのショットではこの時計が映っていないのも気になるポイントになっています。前後のどちらかがVFXエラーか、実は連続したシーンではないのかもしれません。

©MARVEL,Disney

クリスティーンの腕時計はスティーブ・ロジャースが持っていたペギーのロケットよりも重要なキーアイテムになる可能性があり、マルチバース上における位置を示すような特異点として描かれる可能性も指摘されています。

本作の公式概要は以下のとおりです。

元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

【噂話】アンドリュー・リンカーンさんがマーベル・スタジオと交渉中

マーベル・スタジオと俳優のアンドリュー・リンカーンさんが現在MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品出演に向けて交渉中であると、海外メディア Giant Freakin Robot が報じ、Forbesなども取り上げています。リンカーンさんは人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」で長らく主人公のリック・グライムズを演じ、今春から劇場版の撮影に入るとも伝えられています。

sponsored link
 

GFRの記事によるとリンカーンさんの出演作品やキャラクターについてはまったく分からないとしつつも、MCUに参加するための交渉の高度な段階に来ているとの事。Forbesは「ウォーキング・デッド」のプロジェクトの進みが遅くうんざりしているのではないかと指摘し、MCUに署名する可能性が高いとしています。

これまでのマーベル作品にはウォーキング・デッドに出演していた俳優さんが多く登場しています。

リックの娘ジュディス・グライムズ役のケイシー・フレミングさんは「ロキ」で幼シルヴィに、ミショーン役のダナイ・グリラさんは「ブラックパンサー」シリーズでオコエに、メルル・ディクソン役マイケル・ルーカーさんは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズでヨンドゥに、アーロン役ロス・マーカンドさんは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のレッドスカルや「ホワット・イフ」のウルトロン声優に、コニー役ローレン・リドロフさんは「エターナルズ」でマッカリに、シェーン役ジョン・バーンサルさんはNetflixでパニッシャーに、といった所が有名で、その他マイナーな役割を含めると20名以上のキャストが両フランチャイズに出演しています(外部記事)。

また、最近ではダリル・ディクソン役のノーマン・リーダスさんがMCUでゴーストライダーを演じるのではないかとも報じられています。

アンドリュー・リンカーンさんがMCUに関わるとなれば、ミスター・ファンタスティックなども似合いそうですが、実現すればいったいどんな役柄になるのでしょうか。

ソース:Exclusive: Andrew Lincoln In Talks To Join Marvel

映画「エターナルズ」ドルイグ役バリー・コーガンさんの逮捕が報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」でドルイグを演じた俳優のバリー・コーガンさんが、アイルランドの現地時間4月10日、日曜日の朝にダブリンで逮捕されていたと、各種海外メディアが報じました。

sponsored link
 

海外メディア Independent によると、バリー・コーガンさんは週末にダブリン北部で発生した発生した公序良俗に反する事件の通報を受け、捜査当局に逮捕されました。

日曜日午前6時45分頃に、ダブリン13のクロングリフィンにある集合住宅で、アパートの窓の外に男がいるとの報告を住民から受けていたようです。到着すると、バリー・コーガンさんが泥酔しているのを発見し、逮捕された後、クーロック・ガーダ署に連行されたとの事。現在この問題は解決され、FCN(固定料金通知)が発行されていると言います。

コーガンさんは2021年の夏にも地元のアイルランドで暴行事件の被害にあい、大きく報道されていました。

映画「エターナルズ」はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘Intoxicated’ Hollywood star Barry Keoghan arrested in public order incident

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」予告に映る謎の顔が話題に

4月6日に公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の予告「Dream」に奇妙な顔が映っていると、海外のSNSで話題になっています。

sponsored link
 

問題の顔は再生直後のマーベル・スタジオのロゴ部分に表示されており、静止画にすると以下のようになっています。

©MARVEL,Disney

ロゴのバックにはマーブル模様が描かれており、その一部がたまたま顔に見えてしまうパレイドリア現象である可能性も含めて、Chthon(邦訳コミックではクートン、クトーン、クソーン、クトゥン等表記揺れが激しい)やナイトメア、メフィストなど未公開のヴィランを示唆しているのではないかとも議論されています。

旧神クトーンに関してはスカーレットウィッチのカオスマジックの源であり、ダークホールドの著者。封印されていたクトーンが自らの器とするためにワンダに与えたのがカオスマジックでした。2022年のイベント「ダークホールド:オメガ」ではクトーンの目論見は失敗、逆にワンダがクトーンを完全に支配し、ワンダ自身が真のダークホールドになりました。

ナイトメアやメフィストに関してはかなり以前からメインヴィランとなるのではと考えられていましたが、トレーラー公開以降は少し下火になっていました。しかし、今回の発見をきっかけにシニスター・ストレンジのバックにさらに何者かがいるのではと考えるファンが増加しているようです。

更に強大なヴィランが控えている事はヒーロー映画としてはわくわくするものですが、上映時間が126分である事と、トレーラーどおりにガルガントス(シュマゴラス)、ストレンジやワンダの変異体、アメリカチャベスのデビュー、イルミナティ関連などを描くとなると、黒幕がいたとしても今作で戦う時間はないかもしれません。

本作の公式概要は以下のとおりです。

元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 日本公開予定です。

ソース:Marvel Fan Spots Creepy Face In Doctor Strange 2 Trailer: Who Is It?