ドラマ「ロキ」シーズン2、6話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年11月10日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2エピソード6「Glorious Purpose(邦題:大いなる目的)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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大いなる目的

今回のエピソードを象徴するように、マーベル・スタジオのロゴシークエンスはいつもとは違って逆再生バージョンとなっています。また、エピソードタイトルが「大いなる目的」であり、これはシーズン1の1話と同じタイトルでループに陥る事のあらわれです。

ロキが時を遡って事態を変える、「物語を書き換える」事は前回で予告されていたため、このシークエンスは「いよいよだな」という思いにさせてくれます。

無限のタイムスリップ

運命論は古くから様々な創作物で描かれているもので、今回のロキも運命の打破のために奮闘しています。

タイムスリップの連続をコミカルに描くシーンではベートーヴェンの「運命」をアレンジした楽曲が流れています。この曲が作られた1976年に在り続ける者がコミックの「Thor #245」でデビューしている事も一種の運命なのでしょうか。

キャパを増やすための倍増機を完成させようと繰り返し挑む中で、何度やってもうまく行かないロキは少しずつ物語を逆行していきます。しかしそれでもうまく行かないロキは過去に戻ってアドバイスする事を諦め、百年かけて自身で知識を身につける事を選択しました。MCUのアスガルド人の寿命は明確にされていませんが、5000年前にダークエルフとソーの祖父ボーが戦っているというエピソードから考えると、アスガルド人にとっての百年というのは地球人にとっての大学受験勉強期間程度であると予想されます。

苦労を繰り返し乗り越えたロキでしたが、処理速度とキャパシティを増大させても無駄だったという運命に行き当たりました。

シーズン2の最初からやり直しても駄目だったロキは予想どおりシーズン1のエピソードにまで遡ります。

シーズン1でも無限ループ

シタデルに戻ったロキは在り続ける者との対話の中で、時間織り機とは在り続ける者が用意したフェールセーフ機能としての安全装置であり、「キャパを超えた時に自動的に神聖時間軸以外を剪定する装置」だった事を知ります。

数千回のループを経験したロキは負けを認め、方程式を変える、つまり織り機を守るのではなく破壊する事を選択肢に入れ始めます。

在り続ける者は「織り機を壊して戦争を起こしてゲームオーバーか、シルヴィを殺して守れるものを守り抜くか」の究極の選択を迫ります。

最初の戦争はレンスレイヤーとアライオスの活躍で勝利した事が分かっていますが、次の戦争に勝てない理由はいまいちはっきりしていません。

ロキの選択

シーズン1のエピソード1、ロキはタイムシアターでのメビウスとの対話シーンまでさかのぼりました。命の取捨選択を迫られているロキはそれを仕事で行っているメビウスに対して疑問をぶつけます。

ここではかつてメビウスが仕事を放棄し、レンスレイヤーが代わりに汚れ仕事にあたった事の詳細が説明されています。この二人の関係はシーズン1でも示唆されていたもので、彼女の記憶にあるという事は在り続ける者に記憶を消された後の話しであると推測できます。

メビウスは「安らぎなんてない、どの重荷を選ぶかだけだ」と自身の行動や選択について話し、これによって「シルヴィを殺して在り続ける者とTVAを維持する」方法を採ったとしてもメビウスはずっと汚れ仕事を続ける事になり、メビウスでなくとも他の誰かが永遠にそれを繰り返すだけだとロキは悟ります。

次にシーズン2のエピソード5の「時間の終わり」のシーンに飛んだロキはシルヴィと対面。ロキ同士で察しがいいのかシルヴィはロキの現状をある程度理解し、「神聖時間軸を守るだけではだめだ」と忠告。「ときには破壊することも必要だ」というシルヴィの言葉で、ロキは「破壊したものよりも良いものを作れるならそうするべきだ」との考えに至りました。

ようこそ在り続ける者

再び時間織り機のシーンに戻ったロキ。ちょうどヴィクター・タイムリーの時間オーラ測定のタイミングで「ようこそ在り続ける者」のシステムアナウンスが重なる事で、ロキが新たな在り続ける者であるかのような演出になっていました。

視聴者にもおなじみとなったメンバーの顔を見渡し、覚悟を決めたロキはひとりで階段を降りていきました。

マイティ・ソーへのリターン

防爆扉の前で振り返り、「もう分かっている、どんな神になるべきなのか。お前たちのために 我々のために」のためにつぶやくロキ。

これは映画「マイティ・ソー」の反復です。

「マイティ・ソー」の1時間40分あたりでビフレストが暴走し、橋が崩れる中でロキは落下。そのロキの杖をソーが掴み、ソーの足をオーディンがつかみ取りました。そこでロキはオーディンに対して「敵を倒そうとしたんです。父上やみんなのために」と言い訳をしました。

日本語は表現パターンが豊富な事もあって全く違った文章になっていますが、英語ではどちらも「for you , for all of us」となっています。

「マイティ・ソー」での You はオーディンであり、Us はアスガルドの民を指しており、「ロキ」では You はメビウスたち友人の事で、Us は分岐時間軸を含めたすべての生命を指していると考えられます。

©MARVEL,Disney

ある種、デビュー当時にまでもループしたと言えるでしょう。

そしてロキは悪戯の神 God of Mischief から 物語の神 God of Stories へと転身、ならぬ転神を始めていくことになります。これは前回のエピソードでも「物語を書き換えに行く」と明言して予告していた事で、コミックの「エージェント・オブ・アスガルド」のストーリーをもとに構成されています。

ユグドラシルの誕生

分岐時間の糸を掴み取り、崩壊した玉座まで持っていったロキはそれらを束ね合わせてすべての糸を自分につなぎ合わせ、文字通り人柱と化し、ユグドラシルの形を作り上げました。

©MARVEL,Disney

ロキのキャラクターカラーが緑だったからこそ、世界樹ユグドラシルは、より相応しい形とも言えそうです。

世界樹ユグドラシルについては「マイティ・ソー」で「ミッドガルド(地球)やアスガルドなど9つの世界を結ぶ存在」だとソーがジェーン・フォスターに説明していましたが、ロキが生み出したマルチバーサル・ユグドラシルはすべての時間軸を結ぶ存在と言えるのでしょう。

新たなTVA

シーズン1のエピソード1では「MUST BE PRUNED NEXUS EVENT」(分岐イベントは摘み取る)というポスターが掲げられていましたが、新しく映されたポスターには「Grow Together」(共に伸びよう)と書かれています。ユグドラシルは樹として無限に枝分かれする事を許容しているようで、分岐を歓迎する標語へと変更されました。

オフィスではミス・ミニッツが予告どおり再起動される様子が描かれていました。しかし彼女がどの程度変化しているのかは、今後のシリーズ再登場までお預けです。

剪定の必要がなくなったTVAは新たな業務として、在り続ける者が予告していた戦争に備えている事がわかります。その一つが在り続ける者の変異体の監視で、メビウスは「616周辺で変異体の一人が騒ぎを起こした。でも片付いた」と報告しています。

Earth-616は神聖時間軸と呼ばれてきたMCUでのメインの時間軸ですが、周辺(adjacent、隣接)という言い回しが少し気になる所ではあります。ここでの会話は「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を指していると考えられるのですが、616の「周辺」とは何か意味があるのでしょうか。

その後、メビウスが新たな任務に出る事は分かりますが、その内容は紹介されません。過去に報道されたMCU全体の今後の噂からある程度推測が可能ですが、ネタバレ回避のために一応隠しておきます。

カーンとの戦争に備えてTVAは様々な分岐時間軸からヒーローのプライム(最高、最良の)バージョンを集めていると噂されています。「デッドプール3」でTVAはヒュー・ジャックマンさんのウルヴァリンをウルヴァリン・プライムとして勧誘する事になるようです。(参考記事
こういった噂から、メビウスはTVAのスカウトチームに所属している可能性が考えられます。

TVAのハンドブックも改訂されました。神聖時間軸の少年時代のヴィクター・タイムリーの部屋にハンドブックが投げ込まれることはなく、後ろを振り返ったけれど何もなかった映像が差し込まれ、彼は視聴者が見てきたヴィクター・タイムリーとは別の人生を歩むことになるようです。

ラヴォーナ・レンスレイヤーのその後

ラヴォーナのその後についてはほとんど描かれませんでした。ヴォイドに送られ、アライオスと対面しているであろう事は予告映像からも分かっていた事で、かつてのTVAの名残である「時をいつでも」のプレートが映された以外は予告映像と変わりがありません。

5話の記事のラストでも指摘しましたが、シーズン1とシーズン2の在り続ける者の発言からレンスレイヤーがアライオスをコントロールしていた可能性が高く、その記憶が失われているレンスレイヤーが飼い犬に手を噛まれるが如くこのまま食べられてしまうのか、それともアライオス側が主人を覚えていたり、レンスレイヤーが思い出したりして再び関係を築き、カーンやロキに対する復讐へと踏み出すのか、どちらにも派生出来るような結末となっています。

メビウスとシルヴィ

任務の前に「何を守っていたのか見ておきたい」と言っていたメビウスは自身のオリジナルであるドンの自宅前から彼らの様子を伺っていました。

「見なきゃ分からなかった」というメビウスに対して、シルヴィはしばらくの別れを告げどこかへ去っていきました。時間の概念がなかったTVAを出て「時がすぎるまで」守りたいものを眺めていたメビウス、それが見えているのかいないのか、時の王座のロキは少し微笑むような表情で幕を下ろしました。


「マイティ・ソー」でヴィランデビューして以来、基本的には悪さを行ってきたロキですが、シーズン2の5話では「ひとりは嫌だ」と本音を吐露し、たちのわるい構ってちゃんだった事が判明しました。王になりたかったのも家臣や民が構ってくれるという延長線上にあったのかもしれません。

そんなロキがみんなを救うために孤独を選ばざるを得なかったのは極めて悲劇的な結末でした。

しかし、在り続ける者から指摘されたゲームオーバーが確定しているマルチバース・ウォーのリスクを受け入れてこの選択をした事は、残されたメビウスやシルヴィが戦争を克服するだろうという信頼であり、愛する兄上とその仲間のアベンジャーズがなんとかしてくれると信じているからかもしれません。

そして、プロデューサーがシーズン2配信前にプロデューサーは「ロキとソーの再会は最優先事項」とも語っていた事で、いずれロキがユグドラシルから解放される可能性に期待したい所。誰かが助けにくるのかもしれませんし、これに何か問題があってカーンの誰かが破壊しにくるのかもしれません。

ふたつのシーズンを通して未解決な事としては、シーズン1の最終話28分ごろからの「在り続ける者が10秒前から先が読めなくなった事」で、当初はこれが時間の外部からの(カーンの)干渉によって防御機構のようなものが破壊されて戦争が始まったのではと考えていましたが、それ以降は他の作品も含めて特に触れられず、シーズン2でもわからずじまいでした。何か見落としているのかと思い、シーズン1から再視聴している最中です。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は大規模な再撮影へ

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」が大規模な再撮影に入ると、インサイダーのジェフ・スナイダー氏が報告しています。一旦は撮影が終わっていた本作ですが、先日、延期の発表がされていました。

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スナイダー氏はキャプテン・アメリカ4作目の映画について「スクリーンテストでマイナス点が出たため、大規模な再撮影が行われていると聞いている。3つの主要なシークエンスがカットされ、再撮影は来年1月から5月にかけて行われるようだ。」と報告しました。

俳優組合のストライキ前に撮影が終了していた「キャプテン・アメリカ4」はこの期間中に編集作業を進めていたため、先に公開予定ながら撮影が中断していた「デッドプール3」に比べて進捗が進んでおり、公開順序が逆転するのではないかと考えられていました。

しかし、予想に反して「ブレイブ・ニュー・ワールド」も7ヶ月の延期を発表。この延期の理由が今回明らかになった大規模な再撮影という事になるようです。

3つのシークエンスが変更対象になっているとの事であり、現在噂されているような物語の内容は大きく変わる可能性がありそうで、今しばらくのんびりと続報を待つ必要がありそうです。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 、米国にて劇場公開予定です。

「デッドプール3」でエド・スクラインさんのエイジャックスも復帰か、ライアン・レイノルズさんがほのめかす

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール3」の主演を務めるライアン・レイノルズさんが、1作目のヴィランであるエイジャックスの復活を匂わせるような内容を自身のSNSで投稿しています。

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ライアン・レイノルズさんはエイジャックスの本名フランシスの名を口にするデッドプール1作目の切り抜きgif画像を投稿。

エイジャックスは映画1作目のヴィランで本名をフランシス・フリーマンと言いますが、フランシスは女性名であり彼は自身の事を「エイジャックス」と呼ばせて、フランシスと呼ばれることを嫌っていました。

1作目のエイジャックスはウェポンXプログラムを仕切ってる組織のリーダーとして登場し、難病治療と称して集めた患者を人工ミュータントに改造し、超人奴隷として売り飛ばしていました。

俳優のストライキが終わり、撮影が再開に向かう中でのこの投稿が何を意味しているのかはハッキリとしていませんが、いいねの数やコメントを見る限り、ファンは一瞬でもフランシスが戻ってくる事に歓迎のようです。

映画「デッドプール3」は 2024年7月26日 に米国にて劇場公開予定です。

ドラマ「ロキ」シーズン3の可能性についてプロデューサーがあらためて言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のケヴィン・ライトプロデューサーが、複数の海外メディアとのインタビューに応じ、ロキの将来について語り、その中でシーズン3の可能性についても言及しました。

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シーズン2のロキの結末を経て、「3シーズン目や5シーズン目があるのか」という Deadline の質問に対してプロデューサーは次のように述べています。

私たちはシーズンごとに取り組んでいます。確かにトムと私や他のキャストが今後の展開について話し合ったことはありますし、内部的にはそれについて興奮していることはわかっていますが、ストーリーテリングの観点から言えば、私たちは常にシーズン1と2を全体として考えています。

これらは同じ本の2つの章であり、シーズン2でその本は終了しました。語られるべき他の物語もありますが、それらは新しい本になると思います。

プロデューサーは Collider との別のインタビューでも同様の回答をしていますが、そこでは「本」がまだたくさんあるとも説明しています。

シーズン1とシーズン2は同じ本の 2 つの章のようなものです。私たち関係者全員が、『シーズン2はその本の最終章だが、このキャラクターやこの世界に関する本が他にもたくさん本棚にある』とかなり強く感じました。しかし、これ(シーズン2)はシーズン1で作り上げた素晴らしい作品の結末にしたかったのです。フィナーレで常に人々を劇的なクリフハンガーにさらしたくないのです。

シーズン3の計画について Variety にストレートに質問されたプロデューサーは、この作品には「終わりがない」と主張した後、再びこの作品の「さらに多くの物語」の可能性をからかいました。

それは無制限だと思います。我々は確かに、シーズン1はシーズン2ありきで制作しましたが、今回は『シーズン3の準備をしなければ』という方向で開発を進めたわけではありません。シーズン1では、非常に具体的な『我々はこうだ』ということがあったのです。しかし、私はまた、このドラマが進む先には、『ロキ』の世界や、ロキというキャラクターに関係する他の世界で、ロキとともに語られるもっとたくさんの物語が確かに存在する可能性があるとも思います。

ケヴィン・ライトプロデューサーはいずれの回答でも「シーズン3の予定があるわけではない」としましたが、トム・ヒドルストンさんらと今後の話し合いをしたことや、他にも描きたいストーリーがたくさん残されているとも明かしました。その残された本のうちの一冊にあたる物語なのか、シーズン2配信前にプロデューサーは「ロキとソーの再会は最優先事項」とも語っていました。

最近、 THR は「ディズニーとマーベル・スタジオはMCUのドラマを単発ではなく長期シーズンにしていきたいと考えているようだ」とも報告しており、ゴッド・オブ・ミスチーフ(悪戯の神)からゴッド・オブ・ストーリーズ(物語の神)へと進化したロキの今後に期待しながら待つ他ないようです。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ソース:Deadline , Collider , Variety

ディズニーが「デッドプール3」「キャプテン・アメリカ4」など4作品のスケジュール更新、2024年はデップーのみに

ディズニーとマーベル・スタジオが SAG-AFTRA ストライキの終了を受けて、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の劇場公開作品4作品の新たな日程を発表したと、海外メディア The Hollywood Reporter 等が報じています。いずれも延期となり、2024年は「デッドプール3」のみが公開となります。

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米国の公開予定日の変更内容は以下の通り。

作品名2022年時点2023年6月発表新公開予定
デッドプール32024年11月8日2024年5月3日2024年7月26日
キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド2024年5月3日2024年7月26日2025年2月14日
サンダーボルツ2024年7月26日2024年12月20日2025年7月25日
ブレイド2024年9月6日2025年2月14日2025年11月7日

「デッドプール3」は主演のライアン・レイノルズさんがほのめかしていたように「2024年夏」公開で、これは以前に「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の予定でした。

大方の予想を裏切って「キャプテン・アメリカ」4作目は前倒しにならずにさらなる延期となりました。「デッドプール3」と公開順を変更出来ない事情が生まれたか、新たに再撮影が必要な部分が発生した事が考えられます。また、ディズニーのMCU以外の映画に関しても大幅な調整が入れられており、各作品を一時期に集中させすぎないようにした結果の延期という可能性もありそうです。

撮影が始まっていなかった「サンダーボルツ」と「ブレイド」に関しては延期もやむなしと言った所でしょうか。

この4作品以降の「ファンタスティック・フォー」や「アベンジャーズ」最新作についても影響があると見られていますが、現段階では発表はありません。

ソース:‘Deadpool 3’, ‘Captain America 4’ Among Marvel Release Date Changes as Strike Ends

ライアン・レイノルズさんがドッグプールの登場と「デッドプール3」の延期をほのめかす

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール3」の主演を務めるライアン・レイノルズさんが自身の Instagram を更新し、ドッグプールの登場と映画の延期をほのめかしました。

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デッドプール風の衣装を着た犬が車の割れたフロントガラスから身体を乗り出している写真を投稿したレイノルズさんは、「2024年の夏に映画にやってくる」とコメントしており、映画の延期とドッグプール登場を予告しました。

「デッドプール3」は 2024年5月3日 の公開が予定されていましたが、ストライキの影響で撮影が中断される状態が続いていた為、延期が危ぶまれていました。

既に撮影を終えている「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」と公開日を入れ替えるのではないかとも考えられていた事で、「デッドプール3」が 2024年の夏になる事は想定の範囲内と言えます。正確な日付や、キャプテン・アメリカ4作目が実際に予定より早く公開されるかどうかは今後の公式発表を待つことになります。

ドッグプール登場の噂は以前から報じられており、実際のヴィジュアルが解禁された形になります。

コミックではウェイド・ウィルソンと名付けられた犬が動物実験によって大きな外傷を負いつつもヒーリングファクターを獲得したミュータント犬という事で、基本的には人間のウェイド・ウィルソンとまったく同じ設定となっています。ドッグプールはその後サーカス犬として生活していた所、マルチバースを渡ってきたデッドプールにスカウトされ、チームに所属しました。

先刻、俳優組合のストライキが現地時間9日午前0時1分をもって終結することが発表されており、撮影再開を心待ちにしていると語っていたライアン・レイノルズさん、ヒュー・ジャックマンさん、ショーン・レヴィ監督らがほどなく動き出すと見られています。なお、Variety は感謝祭(11月23日)までに再開するようだと報告しています。

映画「デッドプール3」は 2024年夏 米国にて劇場公開予定です。

ケヴィン・ファイギ社長が「エターナルズ」のエロスの今後やX-MENについて語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」ではサノスの弟エロスが紹介されましたが、彼の今後の冒険について、デビューから2年が経過しても公式の情報はありません。そんな中、ケヴィン・ファイギ社長がエロスの今後について言及しました。

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海外メディア Entertainment Tonight とのインタビュー(アイアンマン&ブラックウィドウと同じインタビュー)の中で、ハリー・スタイルズさん演じるエロスの今後について質問されたファイギ社長は次のように回答しています。

「彼も私達も興奮しています。いずれ判明する事でしょう。」

詳細については相変わらず回答を避けましたが、2023年始めにプロジェクト生存が確認されて以来、今なお継続されている事が判明しました。

「エターナルズ」は明らかに続編があるようなポストクレジットシーンが用意されていましたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響もあり、興行収入はあまりふるいませんでした。「エターナルズ2」は公式な制作発表はありませんが、1作目に出演したマ・ドンソクさんの事務所が公開した今後のプロジェクト一覧では確認されています。

また、X-MENについて質問された社長は「X-MENはコンセプトやキャラクターと同じくらい、堅実で豊かで素晴らしいものです。来年にはアニメシリーズが復活します。今日、新しい最終回をいくつか確認しましたが、X-MENが誰であるかという核心と、X-MENのキャラクターが象徴するソープオペラに本当に立ち返らせてくれるものでした。」と明かしつつ、「そして、実写版では、人々が見ることになります・・・おそらく、近いうちにね」と締めくくりました。

リブートされるという「X-MEN」の実写シリーズがどのような作品になるかは不明ですが、旧シリーズから「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にプロフェッサーXが登場した他、ヒュー・ジャックマンさん演じるウルヴァリンが「デッドプール3」に登場する事が発表されています。

「デッドプール3」は「マーベルズ」の次の劇場公開予定作品ですが、近いうちというのは「デッドプール3」の事なのか、それとも予告で「X」が強調されている「マーベルズ」の事なのか、実際に見て確認出来る日が近づいています。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

映画「マーベルズ」は「FF7:アドベントチルドレン」の影響を受けていると監督が明かす─その他いくつかのゲームも

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」のニア・ダコスタ監督が、海外メディア IGN とのインタビューの中で、本作がスクウェア・エニックスのゲームソフト「FINAL FANTASY VII」から派生した映画「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」の影響を受けている事を明かしました。

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インタビューの中で監督は「アドベントチルドレン」について「バハムート震の戦闘シーンは素晴らしい」と評価しつつ、「本当に素晴らしいエンディングシークエンスがある」と解説、称賛しました。これらからインスピレーションを得たとしつつも、「マーベルズ」がビデオゲームのように見えないように注意したと述べています。

ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの7作目の後日談をゲームではなくフルCG作品にした「アドベントチルドレン」は国内外で高い評価を獲得。2004年時点では未完成にもかかわらずヴェネツィア国際映画祭に招待されると言ったこともありました。

他にも監督は「The Last of Us」や「Horizo​​n Zero Dawn」などのゲームのカットシーンなども参考にしたと明かしています。

自称オタクのニア・ダコスタ監督は過去にもマーベルコミックのヘビーな読者である事は明かしていましたが、ゲームについてもかなり目を通している事が明らかになりました。

「マーベルズ」の鑑賞の前後に「アドベントチルドレン」やこれらのゲーム作品をプレイして比較してみるのもいいかもしれません。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

映画「マーベルズ」のキャプテン・マーベルはアイアンマンと同じ道を辿るのか

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」のファイナルトレーラーが先日リリースされて劇場公開を控えるのみとなった中、海外メディア WGTC は本作の中でキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースが退場してしまう可能性があるのではないかと指摘しています。

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最近のいくつかの予告映像で「アベンジャーズ/エンドゲーム」の映像が挿入されている事に言及し、「エンドゲーム」ではアイアンマンやキャプテン・アメリカ、ブラックウィドウが退場している事から、「マーベルズ」でキャプテン・マーベルが同様の道をたどる可能性があると指摘。

キャプテン・マーベルの画面上での活躍時間は彼らほどではありませんが、時系列的には何十年もヒーローとして活動しているキャラクターであり、いつ退場したとしてもおかしくはないと言います。

個人的にもクリー人の輸血や四次元キューブのパワーがキャロルの寿命にどの程度の影響を与えているのか不明なところもあり、ソーやオーディンのように1000年以上活動できるのかと言った疑問がずっと残されています。

また、本作のニア・ダコスタ監督は2年前のインタビューで「マーベルズは悲しい事も扱っている」とも語っていました。当時の脚本の該当部分が劇場公開バージョンに残されているのかは不明ですが、予定通りであれば何らかの感情的なシーンが含まれているようです。

こういったキャプテン・マーベル退場の可能性が少なからずある中で、記事は「エンドゲーム」の映像が単に過去のヒット作と関連付けて観客を呼び込みたいだけという可能性についても言及。

「マーベルズ」は SAG-AFTRA のストライキの影響で主演のブリー・ラーソンさんらによる映画のプロモーション活動を一切行うことが出来ないまま劇場公開に至り、11月7日時点での Deadline のレポートによるとチケット予約はわずか500万ドルしかなく、最初のウィークエンド予想も3週間前の8000万ドルから5000万ドルほどに引き下げられたと言います。

世界興行収入では1億4000万ドル程度が到達ラインになるだろうと予想されており、これはパンデミック下での「ブラックウィドウ」の1億4800万ドルや「エターナルズ」の1億6000万ドルを下回っています。

ブリー・ラーソンさんが前作「キャプテン・マーベル」で単独で10億ドル以上稼いだ事や、ディズニープラスのMCUドラマで最も評価が高い「ミズ・マーベル」がチームを組んでいる事を考えると、これらの業界予想の数字はなかなかに異常だと言えます。

そのため、ディズニーはなんとか観客を集めようとMCU最大のヒット作である「アベンジャーズ/エンドゲーム」と関連があるように見せかけている可能性があると記事は言います。

「マーベルズ」のここ最近の予告はキャプテン・マーベル退場をほのめかしているのか、それとも大人の事情によるものなのか、ほどなく判明する事になります。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

ソース:‘The Marvels’ going heavy on the ‘Avengers: Endgame’ callbacks might just indicate a tragic end for Brie Larson’s Captain Marvel

ドラマ「ロキ」シーズン2、最新ポスターは最終話のネタバレをしているのか?

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の最新のポスターが公開されました。スタジオ公式のSNSで公開されたこのポスターが、今週金曜日に配信される最終話の結末を示唆しているのではないかとして話題になっています。

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ポスターはロキのシルエット姿になっており詳細を確認する事は出来ませんが、ロキの衣装が在り続ける者と同じ(背広の襟は確認できるので、上からさらに羽織る形)なのではないかと多くの海外ファンが考えています。

©MARVEL,Disney

別のファンは「REALITY」の「T」の文字が雷のようなデザインになっている事をRedditで指摘し、ソーに関する何らかの言及があるのではと期待しているようです。

シーズン2の5話までのロキは神聖時間軸や他の分岐時間軸を守るためにもTVAは必要だと考えるようになっており、同時に今回の異変の原因が在り続ける者の死が原因であるとされてきた事から、シーズ1で在り続ける者自身が提案していたように彼の仕事を引き継ぐ可能性が予想されていました。

また、ここ最近はソーの公式 Instagram がロキの王座への執着を思い出させたり、アベンジャーズの公式 Instagram がロキの目的を思い出すよう警告したりしていました。

今回新たに公開されたポスターは、実際にロキの結末をほのめかしているのでしょうか。

ドラマ「ロキ」シーズン2、最終話は 2023年11月10日 ディズニープラスで配信予定です。