エリザベス・オルセンさん、「パパ役はどっち?」に回答、マグニートー俳優もSNSでリアクション

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でスカーレットウィッチ/ワンダ・マキシモフを演じたエリザベス・オルセンさんが、海外メディア Geek Culture とのインタビューに応じ、コミックにおけるワンダの父親とされているマグニートーについて語りました。

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インタビューの中で「もし選べるとしたら、誰があなたの父親になりますか?イアン・マッケラン?マイケル・ファスベンダー?」と質問されたオルセンさんは、「ああ(笑)サー・イアン・マッケランにしようかな。私は彼に一番夢中でした。俳優が集まってシェイクスピアを演じる『プレイング・シェイクスピア』というビデオに出演しているんだけど、そのビデオシリーズにハマっていました。彼は世界で最もセクシーな男だから、サー・イアン・マッケランを選びたいわ。」と述べました。

また、このインタビューを見たイアン・マッケランさん本人は自身のFacebookで「もし私に娘がいたら、エリザベスのような子になってほしいな。彼女のパパになるのは楽しみだ!」とリアクションしたと海外メディア The Direct が報じています。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」にマグニートーが登場するという噂は常にありましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。今後はアース616、あるいは神聖時間軸と呼ばれるMCUのメインのユニバースにおいてX-MENやマグニートーが登場する事になると考えられていますが、年齢的な問題から言っても新たなキャストが起用される可能性が高いです。しかしマルチバースを通じてイアン・マッケランさんが演じるマグニートーを再び見る可能性は十分に残されている事を本作で示したようでもありました。

本作ではワンダの子どもたちにまつわる物語でしたが、ワンダの父親について描かれることにも期待です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は劇場公開中です。

ドラマ「ミズ・マーベル」の設定変更についてケヴィン・ファイギ社長が言及

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が海外メディア Empire とのインタビューの中で、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」のカマラ・カーンの能力がコミックから変更された理由について説明しました。

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ファイギ社長はコミックファンの懸念点となっているこの変更について、「私たちはコミックを適応させていますが、それは正確な翻訳ではありません。カマラはコミックの連続性の中で、非常に特定の時間に生まれました。彼女は今、MCUの連続性の中で非常に特定の時間に入ってきています。そして、この2つは一致しませんでした。その力がどこから来たのか、どのように来たのか、私たちがショーの中で見て学ぶことは、MCUに特有のものです。」と語りました。

そして、「私たちのアクションシーンでは、素晴らしいコミックスプラッシュパネルを見ることができます。もしあなたが大きくて巨大な手や腕を望むなら、伸縮性のあるプラスチックタイプでないにしても、精神的にはここにあるのです。」とアピールしました。

さらに「次作『ザ・マーベルズ』で出会う他の友人たちともつながり、彼女の物語の未来を切り開くものです。カマラは、『すごい!私はアスガルド人なの?ガンマ線を浴びたの?』って。いや、一見そのどれでもなさそうだ。彼女自身の過去や遺産、血統に関わることなんだ。」と付け加えました。

コアなコミックファンが危惧している点として、ひとつはカマラがインヒューマンではなくなっているのではないかと言う点です。インヒューマンとは古代にクリー人が地球人とセレスティアルズの遺伝子をかけ合わせて作った種族の事で、カマラ・カーンはその末裔の一人です。インヒューマンについてはドラマ「エージェント・オブ・シールド」やドラマ「インヒューマンズ」でもコミック同様に描かれています。

もうひとつはカマラの内面的な問題です。コミックのカマラ・カーンは女性、ムスリム、未成年など米国社会で被差別要因となるものを複数抱えており、身体が伸縮するというその能力自体も気味悪く思われるなど、多くのコンプレックスを抱えています。そんなカマラは自分の対極にいると考えるスマートでかっこいいヒーロー、キャロル・ダンバースに憧れるようになり、ヒーロー活動の中で徐々に自分を乗り越えていくのがコミックにおけるおおまかな流れとなっています。

幸いインヒューマンについては別のユニバース上ではありますが、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でも紹介された事で、ある程度可能性が残されているようです。MCUのカマラ・カーンにはどんな過去や秘密があるのか、そしてどのような成長物語になるのか、ショーの行方に注目となりそうです。

本作の公式概要は以下の通りです。

アベンジャーズが大好きで、中でもキャプテン・マーベルに憧れを抱くカマラ・カーン。 彼女は勉強、趣味、そして恋に没頭するごく普通の女子高生だが、家でも学校でも周りと上手く馴染めず自分の居場所を見つけるのに苦労していた…。

「スーパーパワーさえあれば、人生はもっと楽になるはず―…。」

切実な思いを胸に、ヒーローになった自身の姿を妄想するカマラだったが、ある日突然、強大な力を手に入れ、妄想していたことが現実に! 夢にまで見ていたヒーローの力を手に入れたカマラ。これで人生はすべて理想通り上手くいくはず…と思いきや、次々と彼女の前に壁が立ちはだかる。

妄想の世界とは違い、家庭や学校、社会生活での様々な問題に加え、強大な力を持ったが故に、ヒーローとして立ち向かわなければならない最大の脅威…。身近な人々を守れるヒーローになりたいという強い思いと、力を持った者の責任に葛藤する等身大のマーベルヒーローの姿を描く。

ドラマ「ミズ・マーベル」は 2022年6月8日 よりディズニープラスで配信開始です。

ソース:Ms. Marvel’s Powers Are ‘Not An Exact Translation’ From The Comics, Says Kevin Feige – Exclusive Image

ドラマ「ムーンナイト」、「ソー:ラブ&サンダー」のゴアの影響を受けた脚本の存在が明かされる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」と映画「ソー:ラブ&サンダー」が当初は繋がっていた事を、エグゼクティブプロデューサー兼ヘッドライターのジェレミー・スレーターさんが明かしました。

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海外メディア The Direct とのインタビューの中で、ソーの新たな冒険がマークやスティーヴンの物語に影響があったのか質問されたジェレミー・スレーターさんは次のように回答しました。

たくさんと少しの両方ですね。でも実際は、ドラマの制作を始めたときは、いつ公開されるのかわからなかったんです。一時期は2022年の秋に配信され、「ソー:ラブ&サンダー」の後に続く作品になるだろうとずっと思っていたんです。でも、当時は「ソー」も具体的な公開日が決まっておらず、すべてが宙に浮いているような状態で、「ソー」より先に進むかもしれないし、後を追うかもしれない、という感じでした。だから、エネアドが「ゴアの件が起きて、新たな問題が発生した」と話すようなバージョンの脚本もあったし、別のバージョンの脚本もありました。それから、「神々が死ぬという噂を聞いたので、今は関わるべきじゃない」と話すバージョンもありました。同時に2つの物事を進めていました。

スレーターさんはさらに、「ゴアの登場を予告するバージョンと、ラブ&サンダーの余波で起こるようなバージョンがあった」と明かしましたが、最終的に「マーベルは、どちらにしても参照は必要ないという創造的な決定を下した」と説明します。

私たちは「ソー:ラブ&サンダー」で起こることの大まかな流れを知らされていたので、何かに矛盾することはありませんでした。でも、ゴアの登場を予告するようなバージョンと、その映画の後のストーリーがありました。最終的にある時点で、マーベルは「これは必ずしも必要ではない」というクリエイティブな決断を下しました。エピソード3でのエネアドのシーンは、「ところで、これは今話しているストーリーとは関係ないんだけど、こっちでこんなことが起こっているんだ」というような、有機的な落としどころがないように感じられたんです。マーベルは、こうした参照やカメオ出演の仕方について非常に賢くなってきていると思いますし、意味のあることならやります。ストーリーに支障をきたすようなことはしないし、ただ意味もなくやる事もない。その時、彼らは「このつながりを作るために引き伸ばしてるんだ、本当は必要ないんだ」と感じたんだと思います。

多くのファンが期待していた両作品の繋がりは、双方のリリーススケジュールの曖昧さにより確定出来なかったようです。「ソー:ラブ&サンダー」のほうが先に公開されていれば、エネアドにはもっと深刻な被害が出ていた事が想像に難くないようで、「ムーンナイト」に登場したアバターのマスターたちの何人かは消えていたかもしれません。

「ムーンナイト」で「ラブ&サンダー」に言及する事が難しくなった事がEPより明かされましたが、では「ラブ&サンダー」側で「ムーンナイト」を参照する事はあるのでしょうか?「ラブ&サンダー」にはエネアドの一人、ワカンダの守護神バースト(バステト)が登場するという噂もありますが、噂が真実だったとしても「ブラックパンサー」シリーズへの言及だけで終わるか、「ムーンナイト」にも触れられるのか注目となりそうです。

今回の話題の中心人物、ゴアは「ソー:ラブ&サンダー」のファーストトレーラーには登場しませんでしたが、続く第2弾トレーラーでの紹介に期待されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/who-is-gorr-the-god-butcher/”]

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中。映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 公開予定です。

ソース:Moon Knight Removed Thor: Love and Thunder References (Exclusive)

ドラマ「ムーンナイト」シーズン2はやはり計画中?今度はディズニープラスインドがやらかす

先日、シーズン1の最終回を迎えたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」。この「ムーンナイト」のシーズン2にさらなる期待が高まる中、ディズニープラスのインド公式アカウントがシーズン2に関する投稿をし、即削除したことが話題となっています。

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Disney+ Hotstar India「どっちが大変か決められない。暑さ対策とムーンナイト のシーズン2を待つこと」とツイートするも即刻削除しましたが、鋭いホークアイを持つファンやメディアに見つかり、この話題は拡散されました。

つい先日はローカライズでも親会社でもない紛れもない本家マーベル・スタジオが言葉選びを間違えてシーズン2を示唆してしまった事もあり、ラストの終わり方も含めてシーズン2への期待は高まっているようです。

主演のオスカー・アイザックさん、ヴィランのアーサー・ハロウを演じたイーサン・ホークさんはそれぞれその後の物語を描く機会があるかもしれないとしつつ、スタジオの計画は知らないともコメント。モハメド・ディアブ監督は「シーズン2よりも映画化に興味がある」とコメントしています。

ディズニープラスでデビューしてからの映画化となると初のパターンとなりますが(ヒーロー名が変わったサム・ウィルソンを除いて)、シーズン2にしろ映画にしろムーンナイトをもっと見てみたいというファンの期待にマーベル・スタジオは応えてくれるのでしょうか?

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Moon Knight Season 2 Release Date: Disney+ Tweets About Premiere Wait

映画「ドクター・ストレンジ3」はクレアを焦点に ─ 脚本家が示唆

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」が公開されてから最初の週末を終え、本作の脚本を担当したマイケル・ウォルドロンさんが海外メディア Deadline とのインタビューの中で早くも「ドクター・ストレンジ3」への展望を語りました。

※これより先は「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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ウォルドロンさんは「ドクター・ストレンジの大いなる愛の物語を描くために映画でクレアを紹介したいといつも考えていました。しかし、レイチェル・マクアダムス演じるクリスティーン・パーマーと彼のラブストーリーについてある程度本を閉じなければならなかったと思っていたのです。」とドクター・ストレンジとクレアの愛について描きたいと明かしました。

その懸念材料となっていたクリスティーンについては今回なかなか綺麗な形で幕を閉じ、ミッドクレジットシーンで紹介されたクレアとの新たな愛が次回作以降で語られる事は間違いないようです。

また、本作に征服者カーンが登場しなかった事について、「私にとっては、ワンダという最大の最高の弾丸を手に入れたような気がしていました。カーンを登場させていたら、映画が盛り上がりすぎる危険性がありました。」と語りました。

マイケル・ウォルドロンさんはドラマ「ロキ」シーズン1の脚本も担当していた事から、在り続ける者の変異体である征服者カーンが「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に登場するのではないかという憶測がファンの間で広まっていました。しかし、ワンダがいた事でその必要がなくなったというのが真相のようです。

ウォルドロンさんはドラマ「ロキ」シーズン2のヘッドライターとしても起用されていましたが、先日は降板した事を明かしていました。「ドクター・ストレンジ3」の脚本を担当するかは不明ですが、うまくいけばクレアとの新たなロマンスが描かれることになるようです。

本作の公式概要は以下のとおりです。

元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 より劇場公開中です。

ソース:‘Doctor Strange 2’ Scribe Michael Waldron On “Emotional” ‘Loki’ Season 2, New ‘Star Wars’ Pic, & Kang The Conqueror’s Whereabouts – Hero Nation Podcast

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」が2022年1位のオープニングを飾る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の北米でのオープニング週末の興行収入が1億8500万ドルを越えたと海外メディア Variety が報じました。昨年末公開の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」には届きませんでしたが、2022年1位、コロナ禍以降で2位の成績となりました。

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「ブラックウィドウ」の8000万ドル(加えてディズニープラスでの6000万ドル)、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の7500万ドル、「エターナルズ」の7100万ドルのオープニングウィーケンドと比べるとかなり上昇しており、劇場に観客が戻ってきている事を示しているようです。

なお、オープニングウィーケンド記録の歴代1位は「アベンジャーズ/エンドゲーム」で米国3億5700万ドル、2位が「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で米国2億5700万ドルとなっており、3位が「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でMCU作品が独占しています。

本作の公式概要は以下のとおりです。

元天才外科医にしてアベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジは、禁断の魔術によって今とは異なる世界へ通じる扉を開けてしまった。 そこは無限の可能性が存在する“マルチバース”と呼ばれる無数のパラレルワールド。 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」での激戦の後、この謎に満ちたマルチバースの世界からの新たな脅威が人類に迫る中、ストレンジの前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な“もう一人の自分”だった…。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年5月4日 より劇場公開中です。

ソース:Box Office: ‘Doctor Strange 2’ Debuts to Heroic $185 Million

ドラマ「ミズ・マーベル」まであと1ヶ月、新予告「Not Alone」が公開

ディズニープラスで配信予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」の新たなトレーラー「Not Alone」が公開されました。ひとりじゃないというタイトル通り、主人公カマラ・カーンを支える人物たちが紹介されるトレーラーになっています。

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本作の主人公は妄想がちなムスリム系女子高生カマラ・カーン。コミックの能力からは大きく変更されており、MCUにフィットするための理由が描かれる事にも期待がかかっています。

本作の公式概要は以下の通りです。

アベンジャーズが大好きで、中でもキャプテン・マーベルに憧れを抱くカマラ・カーン。 彼女は勉強、趣味、そして恋に没頭するごく普通の女子高生だが、家でも学校でも周りと上手く馴染めず自分の居場所を見つけるのに苦労していた…。

「スーパーパワーさえあれば、人生はもっと楽になるはず―…。」

切実な思いを胸に、ヒーローになった自身の姿を妄想するカマラだったが、ある日突然、強大な力を手に入れ、妄想していたことが現実に! 夢にまで見ていたヒーローの力を手に入れたカマラ。これで人生はすべて理想通り上手くいくはず…と思いきや、次々と彼女の前に壁が立ちはだかる。

妄想の世界とは違い、家庭や学校、社会生活での様々な問題に加え、強大な力を持ったが故に、ヒーローとして立ち向かわなければならない最大の脅威…。身近な人々を守れるヒーローになりたいという強い思いと、力を持った者の責任に葛藤する等身大のマーベルヒーローの姿を描く。

ドラマ「ミズ・マーベル」は 2022年6月8日 よりディズニープラスで配信開始です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はEARTH-616?EARTH-199999?

マルチバースが複雑化していく中、視聴者は自分がどのユニバースを見ているのか、把握しておくに越したことはありません。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」では我々ファンが見てきた世界がアース616である事が仄めかされましたが、現状はどうなっているのか、この記事で紐解いて行こうと思います。

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EARTH-199999

ながらくMCUのコアファンは、MCUのユニバースはアース199999であると思いこんでいました。これはマーベル・コミックから2008年に発売された「Official Handbook of the Marvel Universe A to Z Vol. 5」が原因で、映画「アイアンマン」公開後に発売されたこの本の中にMCU実写映画のユニバースをアース199999であると記載している事に起因しています。

例えばFOXが制作した「X-MEN」シリーズの映画はマーベル・コミック的にはアース10005に分類しており、別のマルチバースですよと示しているわけです。他にもサム・ライミ版「スパイダーマン」はアース96283と設定されており、アース2149ではヒーローがみなゾンビになっていたりします。

MCUのキャラクターについて調べると、wikiなどにはこのアース199999と記載されている事が多いですが、そもそもがマーベル・スタジオが発表した事ではありませんでした。マーベル・スタジオとマーベル・コミックは厳密には違う組織のため、スタジオはこの設定を無視して展開を始めた可能性がありそうです。

EARTH-616

アース616とはコミックにおけるいわゆる正史世界であり、このユニバースで描かれる物語がマーベルの基本となっています。

MCUがなぜ同じ番号を使ってきたかは不明ですが、MCU内で初めてアースについて言及されたのは映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019年)でのミステリオの発言です。

ピーターに向かってミステリオは「ここはアース-616。私は833から来た」と説明したのが最初ですが、映画公開当初は結局ミステリオが嘘つきである事が判明したため、これは単なるイースターエッグを込めたセリフだろうと考えられてきました。

しかし、2021年にディズニープラスで配信されたドラマ「ロキ」シーズン1で再びアースについての言及がありました。

エピソード1の後半で、ロキがメビウスに見せられた過去と未来のビデオリール。そこには「ETH-616」と書かれており、ここがアース616である事を示唆していました。この頃からコアファンも自分たちの見ているユニバースが何なのか混乱しはじめます。

©MARVEL,Disney

さらに作品外での話になりますが、2021年後半に「ブラックパンサー」のプロデューサーを務めるネイト・ムーア氏は「もうMCUの616ユニバースでティ・チャラを見られることはありません」とも発言しており、制作陣もMCUが616として展開している事を認識しているようです。

そして「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」では我々がよく知るドクター・ストレンジに対してクリスティーン・パーマーの変異体は「あなたの世界はアース616、わたしたちは838」と説明し、現状これが最新情報になっています。

結局どっちなの?

セリフとして明言されている以上、MCUの基本世界、「ロキ」でいう所の神聖時間軸はアース616と考えて差し支えなさそうです。アース199999はマーベル・コミックが10年以上前に認識タグとして付けた数字でしかないと考えるのが良さそうです。

しかし、この616という数字もクリスティーン変異体が「私がつけた」と話している以上、もっと高次元の存在によって今後否定される可能性も考えられそうです。

気になるのはクリスティーンとミステリオが同じ数字を話している事。これについて、二人はTVAの関係者と接触した過去があり、そこで知らされた、なんてこじつけも考えられそうです。

今後のMCUでもこのアースXXXというルールを使っていくのかは不明ですが、基本的に意味のない数字の羅列のため、多用されるとは考えにくいのではないでしょうか。

ところでイルミナティのいたアース838でウルトロンがコントロール出来ていたのは、トニー・スタークがウルトロン計画に成功したのか気になる所です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は劇場公開中です。

映画「ドクター・ストレンジ2」、エリザベス・オルセンさんは「魔女の宅急便」のように老いたワンダを演じたいと言う ─ ヴィジョンについても言及

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でスカーレットウィッチ/ワンダ・マキシモフを演じたエリザベス・オルセンさんが、再び「ワンダヴィジョン」のカップルを描きたいと、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で明かしました。

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インタビューの中でオルセンさんは、「私はいつもポール・ベタニーのペイントした顔と再会したいと思ってるの。あの顔はすごいのよ(笑)」とコメント。

そしてワンダの今後について「私はまったく分かりません。ファンはたいてい最高のアイデアを持っていると思うし、私は純粋にここからどこへ行くのか、MCUの限界は何なのか、彼ら(マーベル・スタジオ)の計画が何であるかは分からないんです……。でも発表されていないプランでも、ファンはいつも知っているような気がするんです。」とファンの話に注目している事を明かしました。

また、「私の頭の中には、『魔女の宅急便』に出てくる、力を使いながら老いて朽ちていく彼女のイメージがいくつかあって、そういったものに興味があるんです。それが何を意味するかはよくわからないけど、なんとなく年寄りになっていきたいわ」と力を使って老婆になっていく様を描いていきたいとものべました。

しかしエリザベス・オルセンさんの希望とは裏腹に、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でのワンダのストーリーは厳しい展開になりました。

かつてマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「ドクター・ストレンジは(ワンダヴィジョンからの)ワンダの旅が続く最初の場所ですが、別の場所もあります」とコメントしていたため、まだ終わりでない事は明白です。

また、ヴィジョンを演じるポール・ベタニーさんも必ず再演の機会があるだろうとしつつも、それがいつになるかは分からないとインタビューで答えていました。

ワンダは今後、コミックの「アベンジャーズ:ザ・チルドレンズ・クルセイド」の実写化で登場するのではないかという噂や、ディズニープラスシリーズの「アガサ:ハウス・オブ・ハークネス」での再登場が予想されていますが、あれだけの事をしてしまったワンダが再びヴィジョンとのロマンスを描けるのか、今後のストーリーテリングには注目です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は劇場公開中、ドラマ「ワンダヴィジョン」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Marvel’s Elizabeth Olsen Wants a Rekindled Romance Between Wanda & White Vision

ドラマ「ムーンナイト」より、Mr.ナイトの未使用デザインが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」より、劇中で未使用に終わったミスターナイトのコンセプトアートが公開されました。アーティストのラファエル・イムホテプさんが自身のInstagramにて公開しましたが、最終的に担当アーティストが変更されたため、これらは実現しなかったと言います。

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ラファエルさんは「当時、NARUTOをよく見ていたので、コンスの象形文字でスーツに物理的に縛り付けることを考えました。最初はネクタイで、その後、マクレガーのスーツのようなピンストライプ柄にしてみたんです。」と説明し、「クールなアイデアがたくさんあったのですが、この作品が誰にも見られず、クレジットもされなかったのは残念です。」とその無念を語りました。

ドラマ「ムーンナイト」シーズン1はディズニープラスで配信中です。