映画「サンダーボルツ*」で無視されてしまった伏線

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」は商業的にはやや伸び悩んだものの、映画としての出来栄えは辛口の批評家やファンからも高く評価されました。しかし、この映画で過去に蒔かれた伏線の種を回収する事は叶いませんでした。

2022年11月、ディズニープラスで配信された「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル」のラストで、ネビュラがバッキーのヴィブラニウムアームをロケットにプレゼントしています。

これはジェームズ・ガン監督が「ネビュラがバッキーから奪ったもの」とし、MCUの正史だと説明していました。

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「サンダーボルツ*」ではバッキーがヴィブラニウムアームを食洗機で洗う少しおもしろい瞬間が用意されていましたが、ネビュラとの間に何があったのかを説明する時間はありませんでした。

「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」でバッキーとネビュラやロケットが顔をあわせる瞬間があればそこで何かが起こる可能性がありますが、作中で起こるであろう事態の大きさを考えると、「サンダーボルツ*」より余裕があるとは思えない所。

このままひっそりと触れられること無く終わっていくのか注目です。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わってメルを演じ、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

チームのうち、タスクマスターを除くエレーナ、レッドガーディアン、バッキー、エイヴァ、ジョンの5人とボブは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」に再登場する事が発表されています。

映画「サンダーボルツ*」あるいは「ニュー・アベンジャーズ」は 2025年7月1日から米有料配信、DVD、Blu-rayは7月29日に米発売予定です。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、決戦に三人が少しだけ集まるような映画は作りたくなかった、監督が明かす

ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが共同制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のジョン・ワッツ監督が、海外メディア Collider とのインタビューで制作当時を振り返り、その裏話を語りました。

ジョン・ワッツ監督はトビー・マグワイアさんとアンドリュー・ガーフィールドさんのスパイダーマンを再登場させた経緯について、次のように述べています。

スパイダーマンの映画の記事を読むたびに、いつも感情的な反応をしていました。『アンドリュー・ガーフィールドの方が好きだ』とか『トビー・マグワイアの方が好きだ』とか。『サム・ライミ版が一番いい。ライミ版には絶対に及ばない』みたいな、暗黙の競争があるように感じていました。でも、私はスパイダーマンの映画を全部、まるで子供のように同じように愛しています。『スパイダーマンが誰か一人より優れている』ではなく、『みんながスパイダーマンである』という物語を語れたらどんなにクールだろう? 彼らが力を合わせれば、共通の経験を得て、個人としてよりも偉大な存在になれるんじゃないか? それが、物語全体の始まりとなった、大まかなテーマのアイデアでした。

本作はマルチバースを舞台とする事で、三人のスパイダーマンを集合させるアイデア自体は簡単だったとしつつも、それをどのように扱うかは様々な議論があったと言います。

「映画の第3幕で何が起こっているにせよ、ピーター・パーカーが大変なことになる! スウィップ、あのクモの巣はどこから来たんだ? スウィップ、あのクモの巣はどこから来たんだ?」と、無口な人物がいたのを覚えています。そこに、トビーとアンドリューを登場させ、危機を救い、そして去っていく。
私は「そんなのは作りたくない。絶対に作りたくない」と思いました。カメオ出演で登場するキャラクターが「こんにちは! 覚えてる? わかった、じゃあまたね」なんて展開は、「そんなのはありえない」と思ったんです。

誰が言い出したアイデアかは明かしませんでしたが、最後に少しだけ顔を見せるようなファンサ映画はやりたくなかったという監督は、彼ら自身の物語を構築していく事をやっていったと説明。

だから、同じ男の3つのバージョンが、本当に暗い時代に互いに助け合うことを学ぶという大まかなアイデアは、物語を構築するのに十分な感情的な基盤になると思いました。それを描いていくうちに、「なぜ彼らは皆ここにいるのか?何が起こったのか?どうしてこんな状況になったのか?」という疑問が湧いてきます。それが私たちのやり方です。そこから始めました。登場人物全員を真剣にキャラクターとして捉え、それが現実的で感情的なものであることを確認し、そこから物語を構築していくのです。

そして、脚本全体を書いてからトビー・マグワイアさん、あるいはアンドリュー・ガーフィールドさん、もしくはその双方に断られるのは「考えたくもなかった」というワッツ監督は、前述のようなコンセプトを説明した上で快く引き受けてもらったと明かしました。

そんな二人の登場シーンは、実は当初は実際の映画とは別のプランだったと言います。

トビーとアンドリューが映画に出演するという噂はありましたが、これは撮影中のことです。これは、うまく機能する脚本があっても完璧とは限らないという、もう一つの例です。脚本はもっと良くしていくことができます。脚本を書きながら、スパイダーマンたちをどこで登場させたいかを考えていたのですが、ピーターはメイおばさんが亡くなったことで悲しんでいて、ポータルが開いて2人のスパイダーマンが出てくる、という展開がずっと描かれていました。

たぶんどこかの屋上だったと思います。ぼんやりとしていて、まだ理解しようとしている。それからRedditを見ていて、「スパイダーマン2人が姿を現す時は、きっとこんな感じになるだろう」というファンアートを描いている人たちを見ていたんです。それが屋上でのアートでした。悲しい感じで、ドクター・ストレンジのポータルが2つ開いて、スパイダーマン2人が外に出てくる。「うーん、それは無理だ。もしみんながこうなると思っているなら、絶対にこのままでは無理だ」と思ったんです。

自分のアイデアがファンと被っていた事で、監督はこの大事なシーンを変更せざるを得なくなったと言います。

バスター・キートン(世界三大喜劇王)の言葉を思い出しました。彼はこう言っていました。「観客に私の予想を裏切ったと思ってもらうのが好きで、その後で裏切るんだ。」私は、観客は賢くて、ストーリー展開も予想できて、ジャンルも理解していて、それでいてサプライズがある、そういうストーリーテリングのアプローチが好きです。だから、たくさんのファンアートを見て、「みんなが予想していることと全く同じことは絶対にできない」と思った後、「誰も予想していないことは何か?」と考えました。

「クイーンズにあるネッドのおばあちゃんの家に二人のスパイダーマンが現れるシーンだ。Redditでそんなファンアートを描いている人はいなかった」と思いました。物語の中では、まさにうってつけでした。というのも、これはピーターの物語から初めて離れるシーンだからです。

落ち込むトム・ホランドさんのピーターに二人のピーターが声をかけるシーンの前に、ネッドの家で観客に先に二人のピーターを紹介する事で、ファンが考えていたものとは違う登場を演出する事に成功しました。

こういった変更の他にも、新型コロナウイルスのパンデミックの影響による変更は多々あったことがこれまでにも明かされています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-nwh-deleted-cameo/”]

監督は先日の別のインタビューではパンデミック下での大作映画の制作での多大な精神ストレスを受けたことも語っていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-fantastic-four-jon-watts-reveals-why-he-dropped-out/”]

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Reddit Changed the Way Andrew Garfield and Tobey Maguire Were Introduced in ‘Spider-Man: No Way Home’ [Exclusive]

【噂話】映画「サンダーボルツ*」、ファンタスティック・フォーの宇宙船は実は・・・

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」、あるいは「*ニューアベンジャーズ」のポストクレジットシーンではファンタスティック・フォーの宇宙船が紹介されましたが、これが「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」の宇宙船とは一致しない事がかなり以前から指摘されていました。

※これより先は「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

先日、ケヴィン・ファイギ社長はこの疑惑に対して、「同じ船かどうかはわかりません。」と意図的に違う船を登場させた事をほのめかした事で、海外ファンはあらたな仮説を提案しています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-thunderbolts-kevin-feige-addresses-fantastic-for-space-ship-but-not-same/”]

それによると、「サンダーボルツ*」で登場した宇宙船は、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のリード・リチャーズが所有していた宇宙船ではないかとし、Earth-838に残された、ワンダに惨殺されたイルミナティの関係者が乗り込み、Earth-616に復讐しに来ていると主張しています。

Earth-838の復讐計画は「デッドプール&ウルヴァリン」で描かれる予定とされていましたが、開発途中でキャンセルされたとも報じられていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-deadpool-3-canceled-two-character-rumor/”]

この部分のプロットが「サンダーボルツ」から「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」にかけて採用されているのでしょうか。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」ではマスター・モルド(バロン・モルドの変異体)が姿を消しており、彼が船に乗っている可能性はあるかもしれません。

モルドを演じるキウェテル・イジョフォーさんは、先日のインタビューで再演について、今思えば少し曖昧な態度を見せているようにも思えます。

また、作中のキャプテン・カーターはファースト・アベンジャーともされていたことで、イルミナティとは別にアベンジャーズも存在していたはずで、映画に登場しなかったヒーローが後ろに控えているはずでもあります。

「ドゥームズデイ」の撮影現場でX-MENとアベンジャーズの戦闘シーンが撮影されているという噂を加味すると、ワンダに殺されたプロフェッサーXの敵討ちのために親友のマグニートーがX-MENを率いて来たと考えることも可能です。

「サンダーボルツ*」の結末が「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」でどのように描かれていくのか注目です。

「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」はこれまでにMCUで「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を手掛けてきたルッソ兄弟監督が再びメガホンを取る事に。

公式発表されたキャストリストは過去の記事をご参照ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-doomsday-officilal-cast-announcement/”]

また、ドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチさんが出演を認めています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-doomsday-benedict-cumberbatch-retracts-his-statement/”]

映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年12月18日 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年12月17日 公開予定です。

【噂話】「ソー:ラブ&サンダー」の続編として「ハーキュリーズ」の単独作が計画中

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の後継作として、ゼウスの息子ハーキュリーズ(ヘラクレス)を主人公とするソロ作品の計画が始まったと報じられました。

スクーパーのダニエル・リヒトマン氏によると、マーベル・スタジオがこの計画を進行中で、「ラブ&サンダー」から引き続いてブレット・ゴールドスタインさんがハーキュリーズを演じるとの事。

「ラブ&サンダー」のポストクレジットシーンでは作中で恥をかかされたゼウスが息子のハーキュリーズをソーにけしかけようと命令するところで終わっていました。

コミックでもたびたび対決するソーとハーキュリーズはMCUでもそれを実現するために、「ソー5」に再登場すると見られていましたが、意外にも単独作品を獲得しようとしているようです。

「ラブ&サンダー」でしか彼を知らない人にとっては悪役に見えている可能性がありますが、コミック上のハーキュリーズはアベンジャーズでありチャンピオンズであり、基本的にはヒーロー属性です。トニー・スタークやアマデウス・チョらとも交友関係にありますし、主人公となるソロ作品を獲得したとしても不思議はありません。

ただしハーキュリーズの単独コミックが人気かと言われればそういうわけでもなく、実際にMCUでソロ作品の計画があるのであれば「アイアンマン」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の実写化と同様に公開されるまで多くの人が興味をもたない可能性をメディアも指摘しています。

「ハーキュリーズ」が「ソー5」の前提となるのか、それとも後日談になるのかは今のところ不明ですが、「ソー5」自体が「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」のあとに設定されていると報じられていることで、まだまだ時間を要することになりそうです。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-thor-5-next-saga-rumor/”]

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」に「ソーは出したくなかった」、ジェームズ・ガン監督がマーベル時代の経験を振り返る

ワーナー・ブラザース制作のDCU映画「スーパーマン」の来月の劇場公開を控える中、ジェームズ・ガン監督がポストクレジットシーンの在り方について、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」の制作を振り返り、その失敗談を語りました。

海外メディア EW とのインタビューでガン監督は「スーパーマン」にポストクレジットシーンがある事を明かしつつも、MCU時代の反省点を活かすように取り組んだと言います。

ポストクレジットシーンについては、私には独自の哲学があるんです。それは、マーベル時代に私が犯した失敗と多少関係があるんです。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」のラスト(正確にはポストクレジットシーンではない)でガーディアンズの船にソーが乗り込み、共に旅に出るようすが描かれていました。この終わり方に対してガン監督は反発したと言います。

脚本の注釈にこう書いたんです。「ソーは出さない。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにソーを登場させたくない。ソーを主人公にした映画はやりたくない」と。私はソーのキャラクターをそれほど理解していません。彼の映画を見るのは好きだし、クリス・ヘムズワースという人間も大好きです。でもあのキャラクターをどう書けばいいのか、私には理解できないんです。

他の監督や脚本家が蒔いた種を知識のない人間が育てるのは非常に難しいとし、「ガーディアンズ3」でソーを登場させる事を拒否した事を明かしました。さらに「ガーディアンズ2」についても振り返っています。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2』でやったことも気に入りませんでした。アダム・ウォーロックとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの設定、そして必ずしも計画していなかったくだらないことを全部設定してしまったんです。まあ、(アダム・ウォーロックの)約束は果たすつもりだったとは思うけど、そこは慎重に考えた方がいいと感じました。ポストクレジットシーンって、まるで顔面パンチみたいで、「オーマイゴッド! 見てよ!」って感じなんです。

「エンドゲーム」のラストはルッソ兄弟監督によるものでしたが、「vol.2」は自分で作ったにも関わらず、特に何も考えていなかった事を明かしました。

何かを仕掛けるためだけに使うと、時に自分自身を破滅させてしまうことがあります。アダム・ウォーロックを「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」に登場させるのは簡単ではありませんでした。ウィルとの仕事は楽しかったし、このキャラクターを扱うのも楽しかった。でも結局のところ、彼はまるで丸い穴に四角い釘を無理やり押し込んだようなキャラクターだったんじゃないか?と思うんです。多少はね。

そう説明しつつ、ガーディアンズ1作目のユーモラスなポストクレジットシーンが好きだったと語りました。

そして、「スーパーマン」のポストクレジットシーンについて「観客に何かお返しをするのは大好きなので、エンドロールに何か入れて観客に見てもらえるようにしたいと思っています。それが素晴らしいことだと思うからです。私はスタッフを愛しています。皆さんには最後まで観て、監督がどんな人たちだったかを見てもらいたいんです。」と予告しました。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」へのソーの登場をガン監督が拒否したことで、「ソー:ラブ&サンダー」でガーディアンズについて対処しなくてはならなくなり、これをタイカ・ワイティティ監督が担当しました。

しかし、ワイティティ監督もこの扱いに困ったのか、それとも単に終幕まで彼らを登場させる予算がなかったのか、ガーディアンズは早々に退場。チームアップが期待されていたものの、序盤になんとか詰め込み、すぐにソーの単独映画へと戻る事になりました。

ポストクレジットシーンで何かを予告する事は「アイアンマン」の時のようにうまく実現すれば相乗効果で大きく盛り上がりますが、失敗した場合はかなりの失望感を招いてしまいます。

ガン監督が反省を活かしたという「スーパーマン」の結末にも注目です。

ソース:Superman will have a post-credits scene: James Gunn explains his ethos around those ending tags (exclusive)

【噂話】ドラマ「ヴィジョンクエスト」のヴィランで5年前の伏線を回収か

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ヴィジョンクエスト」のヴィランはまだ判明していませんが、新たな予測では2021年に登場したキャラクターが再登場すると見られています。

本作ではウルトロンを筆頭に、ジョカスタやイーディス、フライデーなど、トニー・スタークが生み出したAIが再登場するとされています。

それとは別に本作では「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で訪れたマドリプールが再登場すると報じられており、そこの支配者であるパワーブローカー/シャロン・カーターが「ヴィジョンクエスト」の黒幕になるのではと予想されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-vision-quest-visit-madripoor-again/”]

シャロン・カーターはスティーブ・ロジャースの恋人ペギー・カーターの姪孫で、S.H.I.E.L.D.のエージェント13として「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に登場。以降も「シビル・ウォー」で登場しスティーブ・ロジャースに協力しましたが、それが原因で政府から追われる身になったことが「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で描かれ、犯罪組織のボスとして再登場していました。

しかしその事実を知るものは誰もおらず、サム・ウィルソンの口利きでシャロンは恩赦を得て無罪に。パワーブローカーとしての仮面を隠したまま、アメリカの機密情報や最新兵器にアクセス出来る立場に戻るエンディングで終わっていました。

「ヴィジョンクエスト」ではシャロンが S.W.O.R.D. のデータベース等からヴィジョンが再生された事を知り、手に入れようとする可能性が海外ファンの間で噂されています。パワーブローカーがトニー・スタークが作ったAIにボディを与えて兵器化し、売りさばこうとしているという流れとなるのでしょうか。

シャロンの変貌ぶりについては当初、スクラル人ではないかとも考えられていましたが、スクラルにフォーカスをあてたドラマ「シークレット・インベージョン」では一切触れられずに終了したことで、現状ではシャロン本人であると考えられています。

実際に「ヴィジョンクエスト」にパワーブローカーが登場した際には、シャロンが何を経験し、何を目指すようになったのかが、2021年の配信から来年の配信まで5年を経て、その詳細が判明する事になるのでしょうか。

ドラマ「ヴィジョンクエスト」(仮)は 2026年 に米ディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「ムーンナイト」のヴィランは当初、別のキャラだったが削除されたと脚本家が明かす、シーズン2についても言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」の初期の脚本を担当したジェレミー・スレーターさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で、開発当初、ヴィランはアーサー・ハロウではなかった事を明かしました。また、今後のシーズン2の可能性についても言及しています。

スレーターさんは、ディズニープラスで視聴した「ムーンナイト」が、自身が書いた脚本とはかなり違っていたとしつつ、「最終的に(マーベルは)別の方向に進み、監督は自ら脚本家チームを編成しました。こんなに大きな砂場で遊ぶとなると、誰かのおもちゃを借りて短い時間遊ぶようなもので、結局は自分のものではないんです。それは最初から分かっていたので、全く驚きませんでした。」と続け、そのプロセスについて特に不満を抱いているわけではないと述べました。

そしてスレーターさんが執筆当初に想定していたヴィランはコミックの宿敵であるラウル・ブッシュマンだったとし、それが変更された理由についても明かしました。

マーク・スペクターがコンスのアバターだとしたら、ブッシュマンを別のエジプトの神のアバターにして、二人で戦わせるのが狙いだったんです。私たちが何度も直面した問題は、「ブラックパンサー」が公開されたばかりで、マイケル・B・ジョーダンがあの映画でキルモンガー役を素晴らしく演じていたため、彼の影があまりにも大きくて…それで私たちが書いたものはすべて、少し模倣っぽくなってしまったんです。

スレーターさんは2022年に配信された「ムーンナイト」から遡って、映画「ブラックパンサー」が公開された2018年ごろに脚本執筆にあたっていたようですが、その「ブラックパンサー」に登場するキルモンガーとラウル・ブッシュマンというキャラクターが似ていた事で計画を変更したとし、ムーンナイトに対する別の神のアバターとしてブッシュマンではなくアーサー・ハロウが採用され、アメミットのアバターとして最終的に対決しました。

ドラマ版ではラウル・ブッシュマン役にロイック・マバンザさんがキャスティングされ、5話でマークのトラウマを振り返る中で米軍時代の元上官として登場。(日本語字幕版では名前表示なし)発掘隊員を殺害した張本人として、ほぼコミックどおりに描かれていました。

「ブラックパンサー」の1作目からも「ムーンナイト」シーズン1からも十分な時間が経過した現在、シーズン2でラウル・ブッシュマンがヴィランとして戻って来る可能性はあるのでしょうか?

シーズン2への関与について質問されたスレーターさんは次のように回答しました。

もしまたムーンナイトが登場するなら、ボールはケヴィン・ファイジとオスカー・アイザックの手の中にあります。ケヴィンがあのキャラクターをどう使うのがベストなのか、どんなストーリーが適切なのか、そしてそれを実現させるのに適したストーリーテラーは誰なのか、それを見つけ出したら、どこかの時点で起こるでしょう。ムーンナイト再登場の日がなかったらと思うとショックです。

スレーターさんの発言どおりであれば彼はシーズン2には関与していないようですが、いずれ実現すると確信しているようです。

ジェレミー・スレーターさんは「ムーンナイト」シーズン1の執筆後、「ゴジラxコング:ザ・ニュー・エンパイア」、「モータルコンバット2」、「コヨーテvs.アクメ」などマーベルとは関係のない作品を担当しており、現時点でMCUに戻る予定はないようです。

ムーンナイトはブレイドらと合流して「ミッドナイトサンズ」を結成し、MCUの超自然的な現象の対処にあたると予想されていますが、今のところ具体的な計画は公式発表されていません。

ドラマ「ムーンナイト」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Moon Knight Creator Reveals Series Originally Featured a Much Different Villain (And Why They Got Cut)

映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」とドラマ「ロキ」の共通点は何を意味するのか

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は 1960年代 のアメリカの世界観をベースにしたレトロフューチャリックな世界で展開されますが、MCUではもうひとつ、「ロキ」でもレトロな世界観が導入されていました。

ファンは最近の「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」のテレビCMのワンシーンから、リード・リチャーズのバクスタービルの内部デザインがTVAに酷似している事を指摘しました。

Why is nobody bringing up that the Fantastic Four have the same technology as the TVA?
byu/RedditorGoldVirgin inmarvelstudios

ブラウン管のような粗めの丸みを帯びたディスプレイはMCUに限らず、ゲーム「フォールアウト」のようなレトロフューチャーな世界を描く際にはよく見られるものですが、それにしてもリードとTVAが両者ともにオレンジを多く採用している事には何か意味があるのでしょうか。

MCUでTVAを作ったのは在り続けるもの。これは征服者カーンの変異体であり、コミックの征服者カーンことナサニエル・リチャーズはリード・リチャーズの子孫でもありました。リチャーズの一族が時を越えて同じ美的センスを保持していたとするイースターエッグとして導入されていると考えるのは、さほどおかしな事ではないかもしれません。

一方で少し残念な理由として、制作費の節約のためにTVAの小道具を再利用したというケースもあるかもしれません。

「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」と「ロキ」にはプロダクションデザイナーとしてカスラ・ファラハニさんが共通して担当しており、以前に自身が用意した小道具をうまく再利用したと考えるのも、やはりおかしな事ではなさそうです。

この共通点が今後新しい展開を生み出していく可能性も否定できず、単なるイースターエッグや制作費節約の可能性も含めて、ファンタスティック・フォーの映画や今後のアベンジャーズ映画、さらに次のサーガに向けて頭の片隅に入れておくといいかもしれません。

映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は、「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマン監督がメガホンを取り、脚本として「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のジョシュ・フリードマンさん、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」「ブラックウィドウ」「サンダーボルツ*」のエリック・ピアソンさんらが参加しています。

映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は 2025年7月25日 に 日米同時公開予定です。

スカーレット・ヨハンソンさんがオスカーを批判、ブラックウィドウ復帰にも言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」で「アイアンマン2」からブラックウィドウ/ナターシャ・ロマノフを演じてきたスカーレット・ヨハンソンさんが、インタビューの中で、「アベンジャーズ/エンドゲーム」が2019年度のオスカー作品賞にノミネートすらされなかった事に対して不満をあらわにしました。

海外メディア Vanity Fair とのインタビューでスカーレット・ヨハンソンさんは初監督作品となる「エレノア・ザ・グレート」について話す中で、数々の記録を達成した「アベンジャーズ/エンドゲーム」がいかに奇跡的な作品であったかを再認識したとしつつ、この史上最高の作品がオスカーにノミネートすらされなかった事が信じられないと語っています。

なぜこの映画はオスカーにノミネートされなかったのでしょう?あり得ない映画で、成功するはずもなかったのに、映画としては本当にうまく機能していました。しかも、史上最も成功した映画の一つでもあるんです。

この疑問がこのインタビューで解決される事は当然なく、不満を吐露する形で終わっっています。

また、映画「サンダーボルツ*」ではプロデューサーとして制作に携わったスカーレット・ヨハンソンさんは、ブラックウィドウを再演する可能性について次のように語っています。

私自身、そして私が演じるキャラクターにとって、(復帰が)どういう意味を持つのか、理解するのはとても難しいです。仲間たちとは会えなくて寂しいし、ずっと一緒にいたいと心から願っています。でも、このキャラクターがうまくいっているのは、ナターシャの物語が完結しているからです。それを崩したくありません。ファンにとっても、彼らにとって大切なことなのですから。

ナターシャの物語は綺麗に終わったとヨハンソンさんは考えているようで、これを壊したくない事を理由に再演についてはあまり意欲的ではないようです。

過去のインタビューではナターシャの吸血鬼やゾンビバージョンを演じる可能性をほのめかすなど、再演が全く無いわけではないようですが、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」にナターシャが再登場する噂は実現するのでしょうか。

ナターシャ再登場の噂とあわせて、スカーレット・ヨハンソンさんは新作MCUドラマの開発の噂も以前からありました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-scarlet-johansson-blonde-phantom-rumor/”]

これについてまだ目立った動きはありませんが、アベンジャーズ最新映画と共に注目です。

「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」はこれまでにMCUで「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を手掛けてきたルッソ兄弟監督が再びメガホンを取る事に。

公式発表されたキャストリストは過去の記事をご参照ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-doomsday-officilal-cast-announcement/”]

また、ドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチさんが出演を認めています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-doomsday-benedict-cumberbatch-retracts-his-statement/”]

映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年5月 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月 公開予定です。

ソース:What Scarlett Johansson Wants: AI Boundaries, Respect for Blockbusters—and Revenge on Michael Che

ジェレミー・レナーさんがドラマ「ホークアイ」シーズン2の噂について言及

マーベル・スタジオが開発中とされているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン2のいくつかの噂に対して、主演を務めるジェレミー・レナーさんが言及するインタビュー動画が公開されました。しかし先日はレナーさんがオファーを拒否したという動画も公開。ふたつのインタビューの前後関係については分かっていません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-hawkeye-s2-jeremy-renner-turned-down/”]

今回公開された動画の中で、ホークアイ引退について質問されたジェレミー・レナーさんは「むしろ、色々なことから距離を置く覚悟が必要だと思います。」と述べ、「娘が最優先です。選択の余地すらありません。娘の父親であり続けるつもりです。もしロンドンなどで撮影を続けるなら、うまくいかないでしょう。」と、前シリーズのような撮影が継続される事に対して難色を示しました。

インタビュー内では「ミッション・インポッシブル」の役を降板した時の事も振り返り、ホークアイ役も同様に継続できなくなる可能性をほのめかしました。

また、シーズン2が映画「The Raid」にインスパイアされた内容で、トリックショットが登場するという噂について質問されたレナーさんは次のように述べています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-hawkeye-s2-plot-and-brother-rumor/”]

「もしかしたら、その一部は本当かもしれないけど、わかりません。ストーリーとか、そういう面で少し話はしました。みんな興味を持っていましたよ。断りたくはないですね。まだたくさんのアイデアがあって、彼らは多くのことを詰めなければならないと思います。」

そして、「いつでも喜んでやりますよ。」と断言しつつ、「楽しい世界だし、その一員でいられることが嬉しいんです。利己的なことを言うと、自分が運営する財団の子どもたちにとって、この仕事がどんな意味を持つのかを考えれば、やりがいを感じますね。」と役を継続したい意思がある事を明かしました。

最後に「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」について質問されましたが、自身の関与についての言及は避け、家族と共にゆっくりしているとしました。

このインタビューが先日公開されたよりも後に撮られたものであれば、レナーさんは「ホークアイ」シーズン2の再交渉の席についていると考えられますが、現状の詳しい事については分かっていません。

実際にジェレミー・レナーさんが参加しない事になれば、ヘイリー・スタインフェルドさんのケイト・ビショップを単独主人公として展開する可能性が高そうですが、引き続き今後の情報に注意となっています。