映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の監督はスナイダーカットを望んでいる ─ 「理想的な仕事ではなかった」

2013年に公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のアラン・テイラー監督が制作当時を振り返り、自身の構想から全くの別物となってしまった「ダーク・ワールド」について、通称「スナイダーカット」を望んでいることを、海外メディア Inverse とのインタビューの中で明かしました。

テイラー監督はマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ代表へのリスペクトを示した上で、制作当時の状況を以下のように述べました。

まず第一に、私はケヴィン・ファイギをとても尊敬しています。彼は、これまで誰もやったことがなく、彼がやるまで誰も可能だと思っていなかったことをやっていると思います。今、誰もがそれを真似しようとしています。
私にとって、この制作プロセスは楽しいものではありませんでした。映画を作ることに全神経を集中させましたが、編集の過程でそれを大きく変える決定がなされたのです。彼は自分が運営している帝国を持っていて、他のことに合わせるために物事を変えなければならないのです。私が残念だったのは、公開された映画が、私には形にできないような形でかなり変更されていたことです。つまり、映画に入れる素材はすべて私が撮影したのですが、1本の映画を作ることを前提にしていたのに、ポストで大きなプロットが逆転してしまったのです。理想的な仕事の仕方ではありませんでした。

テイラー監督は、「ゲーム・オブ・スローンズ」での高い評価を受けて起用されましたが、制作途中でマーベル・スタジオが最終的な作品に変更を加え始めました。

監督は、自分が作りたかったオリジナル版の映画は、MCUの典型的なトーンよりも、「ゲーム・オブ・スローンズ」との共通点が多かったと述べています。彼は、既存のソーの外観やストーリーをダークにしたいと考えていましたが、そのような選択は最終的には定着しませんでした。

オリジナルカットで消えてしまったいくつかのものをとても気に入っています。私は、最初の「ソー」が少し光りすぎていた反動で、「ゲーム・オブ・スローンズ」のような雰囲気を出すために起用されたのだと思っています。しかし途中から、彼らは別の方向性で勝負したいと思い始めました。それは、ある意味で試行錯誤の連続でもありました。

最後にテイラー監督は、ディズニーがワーナー・ブラザーズと同じような決断をする可能性は低いと考えつつも、ザック・スナイダー監督が成し遂げたことについて言及しました。

私はスナイダー監督がそうしているときに応援していて、彼はこれをやり遂げるだろうか、と考えていました。これはすごいことだ。どの監督もそのように応援していたと思います。そうしたいと思っていました。想像できますか?彼に何百万ドルものお金を与えて戻ってくる。ああ、私にはそんな電話はかかってこないだろうな。

ザック・スナイダー監督はワーナー・ブラザースが2017年に公開したDCコミックスのスーパーヒーロ映画「ジャスティス・リーグ」の監督として起用されていましたが、ポストプロダクションの最中に身内の不幸により降板し、映画は新たな監督を起用して制作続行され、公開されました。

しかし後にスナイダー監督が本来予定していた作品の詳細が明らかになると、多くのファンがスナイダー監督のヴィジョンに興味を示し、ファンやキャスト、スタッフはいわゆるディレクターズ・カット版ともいえる「スナイダーカット」を望むようになりました。

多くの業界関係者が実現しないと考えていましたが、2020年にワーナー・ブラザースが同カット版の制作、公開の検討をする事を発表し、2,000万~3,000万ドル以上の追加費用をかけて追加撮影などを行った上でHBO Maxで2021年3月18日に公開されました。

「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の「テイラーカット」が制作されるかどうかはディズニー次第ですが、マルチバースやアニメ「What if…?」を上手く活用すればオリジナル版もテイラーカットもその両方がMCUとして共存できるかもしれません。

映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘THOR 2’ DIRECTOR WANTS TO MAKE A ‘SNYDER CUT’ OF HIS MARVEL MOVIE

ラムロウ役フランク・グリロさん、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で危険なスタントに挑戦したのは「スカーレット・ヨハンソンのせい」と明かす

2014年に公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に登場したブロック・ラムロウを演じたフランク・グリロさんは、作中の危険なスタントに挑んだのは、同作で共演するスカーレット・ヨハンソンさんのせいであると語りました。

海外メディア Collider とのインタビューの中で、グリロさんは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の冒頭の降下シーンについて以下のように話しました。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」をやっていて、 ロングビーチの空母に乗っていたです。だから、いくら海抜何階建ての船でも…150フィートの高さにあるんですよ?デッキにはクレーンがありましたが、そのクレーンはさらに150フィート上にあったので、海から300フィート上にいることになります。基本的に私たちはクレーンにクリップでつっこんで、船の上に飛んでいるように見せかけて落とされる撮影でした。私はそれをするつもりはありませんでした。私は「そんなことはしない!スタントマンにやらせよう。私はやらない!」と言ったんです。ところがスカーレット・ヨハンソンが言ったんです、「じゃあ私がやるわ」って。で、彼女が飛びに行って、結局私がやることになったんです(笑)。 映画の中では彼女の後ろに飛んでいくんだと思います。で、彼女は飛ばなかったんだけど、私はとても怖かったからパンツの中にウンコが入ってました。しかも、真っ暗だったんですよ。真夜中でした。

漏らしてしまうほど怖い撮影だったようですが、公開された映画ではキャップが飛行機からダイブするシーンのみで、残念なことにラムロウが飛び降りるシーンはありませんでした。船に到着したキャップの一連の戦闘のあと、パラシュートで優雅に着地するラムロウの姿を確認することが出来ます。

フランク・グリロさんはMCUのアニメ「WHAT IF…」にも登場する事を明かしていますが、ラムロウは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で死亡したため、MCUのメインのタイムラインに今後登場することは難しそうです。

アニメ「WHAT IF…」は 2021年夏 にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Frank Grillo Recalls ‘Winter Soldier’ & How Scarlett Johansson Convinced Him to Do a Wild Stunt

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」より、ワンダの数秒だけ使用された衣装のコンセプトアートが公開

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年)のエンディングシーケンスで数秒間だけ垣間見る事が出来たワンダのコスチュームに関するアートが公開されました。マーベル・スタジオのビジュアル開発責任者アンディ・パークさんが自身のInstagramにて公開しています。

パークさんは「これは、映画の最後に2秒ほど見た彼女の最終的なコスチュームのコンセプトデザインです。 時にはほとんど見られない仕事もあります…しかし、私はそれが全く見られないよりも良いと思います…そしてそれはよくあることなんです(笑。 それがコンセプトアーティストの人生です。」とコメントしています。

©MARVEL

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」はデジタルディスクが販売中、およびディズニープラスなど各種動画配信サービスでも配信中。また、この映画で登場したワンダとヴィジョンを中心に映画いたドラマ「ワンダヴィジョン」が 2021年1月15日 からディズニープラスで配信予定です。

ジェームズ・ガン監督がガーディアンズ6周年を記念して舞台裏写真を公開

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(2014年)の公開からちょうど6年を迎えた8月1日に、ジェームズ・ガン監督がこの映画の舞台裏写真を自身のTwitter上で公開しました。

投稿には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.1は6年前の今日公開されました。わお!」と添えられています。また、多くの人もコメントを寄せており、その中にはマンティス役のポム・クレメンティエフさんも含まれています。

ここでガン監督はファンからのいくつかの質問にこたえ、ロケットの声を担当したブラッドリー・クーパーさんとグルートの声を担当したヴィン・ディーゼルさんが実際にセットに入っていなかったことを明かしました。

現在はシリーズ最新作となる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」の制作を控えていますが、公開日は未定となっています。

ソース:James Gunn Celebrates Guardians of the Galaxy’s 6th Anniversary

映画「アイアンマン3」より「ショットガン」マーク40のアートが公開

映画「アイアンマン3」(2013年)からアイアンマンのアーマーである「ショットガン」ことマーク40のコンセプトアートが、アーティストのフィル・サンダースさんのInstagram上で公開されました。

「スリムで軽量な装甲と流線型で、極限のスピードを求めてデザインしました。腕と脚を胴体に固定して剛体にすることも考えましたが、悲しいことにその機能は映画には登場しませんでした。」とコメントしています。

「アイアンマン3」では数多くのアーマーが登場しており、それぞれにファンの心を掴んでいます。

映画「アイアンマン3」はディスク版が販売中、デジタル版が配信中となっています。

ジェームズ・ガン監督が映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の大きなイースターエッグは未だに見つかっていないと話す

2014年公開の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のQuarantine Watch Partyが先日開かれました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出が禁止となるエリアが増えている中、自宅で楽しめるイベントをと開催されたものです。

ジェームズ・ガン監督やスターロード役のクリス・プラットさんなど俳優陣も参加し、オンライン上でみんなで一緒に映画を楽しむ機会を得ました。

その中で監督は、以前に見つけられていない大きなイースターエッグがあると話していたが、今でもそれは変わらないが、少し近づいていることを確認し、「彼ら(ファン)はその約60%を手に入れた。」と話しました。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)ではイースターエッグが多く、中でもガン監督の「ガーディアンズ」シリーズは特に多いと言われています。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にはセレスティアルズが描かれていたりと、公開が控えているエターナルズとの関連性も気になる所。そういった所を意識して見直してみるのもいいかもしれませんね。