2021年7月7日配信のドラマ「ロキ」エピソード5「未知への旅」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。
※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。
Journey Into Mystery(未知への旅)
エピソードタイトルになっている「Journey Into Mystery」は同名のコミックシリーズがあり、1952年からスタートしたこのコミックでソーやロキがデビューしました。二人のデビューはシリーズが開始してから10年後の1962年からになります。
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サンクタム
冒頭に廃墟となったサンクタムが表示されています。※画像左下
©2021 MARVEL,Disney
ストレンジがいてさえ守れなかった時間軸があるようです。あるいはもうストレンジがいない時間軸だったのでしょうか。
アベンジャーズタワー
予告動画ではアベンジャーズタワー、あるいはスタークタワーと思われていた建物ですが、実際の放送では Qeng とタワーにかかれていました。
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Qeng Enterprises はコミックにも登場する企業で、2015年にコミックに登場し、アベンジャーズタワーを買い取った企業でした。この会社のCEOであるMr.グリフォンは、実際は征服者カーンでした。
アライオス
ガス状の怪物アライオスが登場しました。
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アライオスはコミックにも登場する怪物で、1993年のコミック「Avengers:The Terminatrix Objective#1」でデビューしています。このシリーズではラヴォーナ・レクサス・レンスレイヤーもデビューしています。
コミックのアライオスは人間が誕生する数十億年以前を支配し、征服者カーンの天敵として描かれています。そしてレンスレイヤーが誤って解放してしまい、アベンジャーズが戦うことになる物語でした。
ヴォイド
日本語版では「虚無」と表現されていたヴォイドは、コミックではロキを殺したキャラクターの名前でもあります。2010年のシリーズ「シージ」でロキはヴォイドに殺され、キッド・ロキへと転生しました。
ドラマではこの場所の名前がヴォイドで、キッド・ロキの説明によると「TVAは剪定したものを全部ここに捨てる」との事。
確かにこのヴォイド世界には冒頭のサンクタムやタワーを始めとして、見たことが有るものがいくつか登場します。
イエロージャケット?
ヴォイドの地面にイエロージャケットの頭のようなものが転がっています。
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映画「アントマン」で登場したヴィランのイエロージャケットと比べると、装甲が剥がれ落ちたのか目のサイズが大きくなっています。また、近くの木と比べると、この頭が巨大であることが分かります。アントマンに登場したイエロージャケットは巨大化の能力はありませんでしたが、TVAに剪定されてしまった変異体イエロージャケットは巨大化出来たのかもしれません。
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サノスコプター
THANOSと書かれたヘリコプターが登場します。コミックでは1979年の「Spidey Super Stories #39」で登場しました。
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あのスーパーヴィランがヘリに乗って爆撃するという、どことなく可愛らしく思えるのは、このコミックが子供向けだった事を考えると納得です。
ムジョルニアとスロッグ
変異体たちが案内してくれた隠れ家へとカメラが降りていく際にはムジョルニアとスロッグの姿を確認する事が出来ます。
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スロッグはソーのカエルバージョンで、ソー(Thor)とカエル(Flog)を足してThrogと命名されています。コミックのスロッグはソーの変異体ではなく、ロキの魔法で姿を変えられたソーですが、ちょっとしたファンサービスだと言えるでしょう。
スロッグが閉じ込められている瓶にはT365のラベルがありますが、これはスロッグが1986年の「Thor #365」で登場したことを意味しています。
大いなる目的
隠れ家に入れてもらったロキは「どうしてTVAに戻りたいのか」と問われ、「大いなる目的でも果たすのか?」と自慢好きのロキに横槍を入れられます。
日本語字幕版では「glorious purpose」を名誉ある目的と表記していますが、意味としては問題ありません。が、このワードは1話のタイトルにも使用されているものですし、フェーズ1の頃からロキが口にしている言葉なので、そういう意味では統一されておらず、誤表記とも言えそうです。
ロキシワイン
クラシック・ロキ達はロキシワインを飲んでいました。
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ドラマでは2話でもロクソンのスーパーマーケット「ロックスカート」が登場していましたが、今作でもアイアンマンシリーズと同様に名前だけの登場に終わりそうです。
コミックのロクソンはジェーン・フォスター(ソー)の主要なヴィランでしたが、5話の流れを考えるとロクソンが今作の黒幕ということは無さそう?
ポリビアス
クラシック・ロキの背後に見えるアーケードゲーム筐体「ポリビアス」。
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こちらはマーベル・コミックとは関係ありませんが、都市伝説とされている幻のゲームです。
ポリビアスは1981年初頭に姿を表したとされており、これを遊ぶと、遊んだ人に激しい精神活性と中毒性を与える効果をもたらしたとの事。政府の心理学実験とも言われています。
詳しく解説すると相当な文量になるため、気になる方はwiki 等御覧ください。
のけ者の神
クラシック・ロキはロキのことを「のけ者の神」と称します。英語では「God of outcasts」であり、これはコミックでもロキ自身が言ったことでした。
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2019年のコミック「Loki #5」で描かれたシーンでは、「彼らは私の中に自分を見て、私は彼らの中に自分を見ている。我々全員が1人であり一緒だ。」とつぶやいており、ドラマでは文字通り全員がロキであり、同じ「のけ者の神」となっていました。
エクトクーラー
アスガルド人でもあるキッド・ロキが20歳未満かはわかりませんが、映像作品で子役にワインを飲ませるわけには行かないようです、たとえ本物ではないとしても。キッド・ロキが手にしているのはハイシー・エクトクーラーというなかなかレアなジュースです。
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このドリンクは映画「ゴーストバスターズ」とのコラボ商品として1989年のわずかな期間だけ販売されたものでした。その後、2016年の「ゴーストバスターズ:アンサー・ザ・コール」(リブート版)が公開した際にも復刻発売されましたがこちらも期間限定で終了しました。
今年公開予定の「ゴーストバスターズ:アフターライフ」の公開時にも販売されるそうです。
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メビウスとシルヴィの合流
二人の合流シーンでちらっと映る看板はディズニーのイースターエッグが隠されています。
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看板には「Oswald and the Martians」と書かれており、1930年のオズワルド・ザ・ラッキー・ラビットを参照しています。
ちなみにアライオスから逃げるこのシーンは予告動画にも存在しましたが、実際に配信されたものとは異なり、予告動画ではシルヴィは乗車していませんし、アライオスも登場していませんでした。メビウスの表情などもかなり異なっています。
ヴォート・ロキ
ドラマ版の正式名称は不明ですが、コミックで言われるところのヴォート・ロキが登場しました。
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姿はコミックを踏襲していますが、コミックの話はまったく関係がありません。
コミックは2016年の米国大統領選挙を風刺した内容で、嘘をつく政治家たちに混じって嘘の神であるロキが選挙に出馬する物語でした。
フラガール
車にフラガールの人形があるのはアメリカではありがちな光景のようです。ドラマ「エージェント・オブ・シールド」では物語に絡むキーアイテムでしたが、ドラマ「ワンダヴィジョン」や本作では本当に単なる小道具のようです。
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エルドリッジ
エルドリッジもマーベル・コミックのイースターエッグではなく都市伝説の類です。
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1930年代に計画されたアメリカ海軍の「レインボー・プロジェクト」は、軍艦を強力な磁場で透明化させるというもので、無人船による数々の透明化実験を経て、1943年に行われたのが「フィラデルフィア実験」でした。実験に使われた軍艦エルドリッジ号は470キロの距離を瞬間移動し、乗員には異常な状況による悲劇がもたらされたと伝えられています。
GRN-W1D
メビウスたちが乗っていた車のナンバープレートには「GRN-W1D」と書かれています。これは2話のイースターエッグでも紹介しましたが、メビウスの基になったマーベルコミックスの元編集長、マーク・グリュンワルド氏(故人)を表しているようです。
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レンスレイヤーの目的
レンスレイヤーは監禁したB-15を尋問しますが、思うように行きません。B-15はレンスレイヤーの目的が「TVAの保護じゃない」と指摘しますが、レンスレイヤーは答えを返しません。
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レンスレイヤーは前半では黒幕の正体を知りたがっていましたが、ミス・ミニッツへの指示内容からするとTVA創設者に反逆や復讐するわけではなく、守ろうとしているようです。
リビングトリビューナル
ヴォイドにはリビングトリビューナルの頭まで転がっています。
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一言でいうと「神」に等しいキャラクターであり、変異体であったとしてもTVAハンター剪定されるとは想像しにくい存在です。銅像的な何かかもしれません。
映画「ドクター・ストレンジ」で先輩魔術師のモルドがストレンジに「リビングトリビューナルの杖」というレリックを紹介した事もありました。
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ダークアスター
映画「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」で登場したロナンの戦艦「ダークアスター」もボロボロになって転がっています。
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ヘリキャリア
S.H.I.E.L.D.のヘリキャリアも同様に転がっています。
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レーヴァテイン
キッド・ロキがロキにレーヴァテインを託します。
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ドラマで名前が登場したわけではありませんが、コミックでキッド・ロキが使っていた剣であり、北欧神話ではユグドラシルのヴィゾーヴニルを殺す武器としてロキが鍛え上げた炎の剣あるいは杖を指しています。
クラシック・ロキの魔法
魔法に特化したというだけあって、クラシック・ロキの魔法はこれまでのロキでは見られなかった幻覚魔法でした。
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雷も幻覚なのか、あるいはスロッグや別のソーの変異体が呼んでいるのかは不明です。
黒幕の居場所
黒幕がいると思われる建物が少しみえて5話は終了します。時の終わりの先に潜んでいる黒幕はやはりロキなのでしょうか?それとも・・・?
ドラマ「ロキ」は 毎週水曜日 16時より ディズニープラスで新エピソードを追加配信中。次回、第6話(最終話)は 2021年7月14日 配信です。