「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ネイモアとスー・ストームのロマンスはどうなる?テノッチ・ウエルタさんが言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でネイモア・ザ・サブマリナーを演じたテノッチ・ウエルタさんが、海外メディア Rolling Stone とのインタビューの中で、コミックにおけるネイモアとファンタスティック・フォーのリード・リチャーズ、スー・ストーム夫妻との三角関係について質問され言及しました。

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「ネイモアはスー・ストームを夫から略奪する事に夢中になっていた事があります。スクリーンで演じることを楽しみにしていますか?」と質問されたテノッチ・ウエルタさんは「基本的にネイモアの今後の予定は知らないんです。個人的にはこのキャラクターを何度も演じたいと思っていますが、それは僕次第じゃありません。ライアン(・クーグラー監督)、ネイト(・ムーアプロデューサー)、そしてケヴィン・ファイギ次第ですよ」と回答しました。

コミックにおいてネイモアは初めてスー・ストームと出会った時に畏怖の念を抱き、以降これは特別な好意へと発展していきました。スーはネイモアの好意に戸惑い悩みましたが、夫のリードが結婚生活よりも知的探究や仕事を好みすぎた事が不満となり、ネイモアとスーが共に過ごす展開もありました。また、コミックの「ホワット・イフ」シリーズではネイモアとスーが夫婦関係になる事もありました。

©MARVEL

MCUではこれまでにも「ワンダヴィジョン」などのカップルに焦点をあてた作品もありましたが、今後は浮気や不倫といったヒーローたちのオトナの恋愛を描く機会が出てくるかもしれません。

テノッチ・ウエルタさんは「ワカンダフォーエバー」のプレミアムイベントの会場でネイモアの再登場に期待していると述べており、ケヴィン・ファイギ社長はネイモアのソロ映画の可能性について「ワカンダフォーエバー」の結果次第だとコメントしていました。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。

ソース:Namor vs. Aquaman, A Viral Speedo Tweet, and Other Burning Topics with Tenoch Huerta

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」のディズニープラスリリースは年内にはないと言う

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」はホリデーシーズンに配信される計画がないと、海外メディア Deadline が報じました。1億8100万ドルの米オープニング興行収入を記録した本作は、全世界で6億ドルを達成したとも言われています。

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記事によるとディズニーは同時期に公開された「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」と「ストレンジ・ワールド」の2作品に対し、引き続き興行収入の更新を狙える本作を劇場に維持し、「ストレンジ・ワールド」を年内にディズニープラス会員向けにリリースするだろうとの事。

過去のMCU映画作品のディズニープラスでのリリースは「ブラックウィドウ」が劇場公開から約90日後、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」、「エターナルズ」が約70日後、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」が約45日後、「ソー:ラブ&サンダー」が約60日後となっています。

ドクター・ストレンジと同じ最速リリースであれば年内に自宅でワカンダを再訪する機会があると考えられていましたが、今回の記事によるとその計画はない模様。ディズニーがクリスマスプレゼントとして秘密にしているという線もあるかもしれませんが、本作が劇場でまだまだ興行収入を生み出している事を考えると望みは薄いようです。

ブラックウィドウと同じ最遅90日のリリースだとすれば、本作がディズニープラスに到着するのは2023年の2月9日になる計算となっています。ディズニープラス上には既に「ワカンダフォーエバー」のページが作成、公開されており、予告動画が1本だけ掲載されていますが、本編の到着まではまだしばらく時間がかかるかもしれません。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。

ソース:‘Black Panther: Wakanda Forever’ Conquers November Box Office Opening Record With $181M – Monday Update

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ネイモアの編集されたあそこにテノッチ・ウエルタさんがコメント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でネイモア・ザ・サブマリナーを演じたテノッチ・ウエルタさんが、ネット上で話題になっているネイモアの編集されたあそこについて、海外メディア RollingStone とのインタビューの中で言及しました。

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ウエルタさんは話題の元となった比較画像について、「唯一言えることは、オリジナルは右の写真だったということです(笑)。膨らみがない方、それがオリジナルです。いや、つまり、人に嘘をつくつもりはないんです。世界中のすべての男性、私たちはもろい男らしさを持っていますが、そういう問題ではありません。言っておくけど、正しいのは、本当は右の写真ですよ(笑)」と、上映にあたって予告をベースに手が加えられたのではなく、上映版こそ正しいサイズであり、予告が編集で膨らまされていたと主張しました。

また、ウエルタさんは本作における体作りの大変さについて、「心配だ!実際に心配でした。いや、大問題でしたよ。もうタコスの量を減らすわけにはいきません。でもね、面白い経験でした。トレーナーに言われたんです。『よし、お前、今は休んでいいぞ、冷やしてゆっくりしていろ。でも、あまりやり過ぎないように、もしもう一度ネイモアをやることになったら、また同じプロセスを踏まなければならないから。だから、体に気をつけて、タコスに夢中にならない方がいいぞ。』ってね。」と、再撮影があるかもしれないためにタコスを制限せざるを得なかったと明かしました。

「ワカンダフォーエバー」が無事に上映された事で、今は大好きなタコスを思う存分食しているようですが、ウエルタさん演じるネイモアはMCU再登場が見込まれているため、そう遠くない時期にまた禁タコスの措置がとられる事になりそうです。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。

ソース:Namor vs. Aquaman, A Viral Speedo Tweet, and Other Burning Topics with Tenoch Huerta

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ラストで紹介された新キャラクターは当初もっと大きな役割があったと言う

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」の共同脚本を務めたジョー・ロバート・コールさんが、海外メディア Rolling Stone とのインタビューの中で、今作で紹介された重要な新キャラクターについて、廃案となった脚本を振り返りながら言及しました。

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コールさんは「ティ・チャラ王子は、チャドウィックが亡くなる前の脚本にもいて、彼は子供を授かっていました。彼が子供を持つことは、私たちがやりたかったことのDNAの中に常にありました。ただ、彼が亡くなった後、王子を登場させる最善の方法について確信が持てなかったんです。だから、彼の息子を僕らの新しいストーリーに登場させるために、様々なイテレーションがあったんです。」と説明しました。

王子の登場について「最終的に最後に明らかにすることに着地しました。ラモンダがハイチに行くとき、そこで王子が明らかにされる可能性について話していた時期もありました。初めから王子を何らかの形で映画の一部にしたくて、可能な限り最高のバージョンに着地したと思っています。」と別のタイミングでの登場計画があった事も明かしました。

そして元の脚本と比較し、「ええ、(以前の)イテレーションでは、物語をより子供にフォーカスしており、王子はその一部でした。もちろん、それは変更されましたが、私たちは彼を何らかの形で映画の中に存在させたかったのです。そして、この情報をいつ観客に明かすか、そのベストバージョンは何かということを話し合いました。感情的な面だけでなく、物語的にも、登場人物がこの情報を知ったときにどのような影響を与えるか、などです。チャドが亡くなった後、彼がより大きな存在になることはありませんでした。」と語りました。

「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」と「ブラックパンサー」ではティ・チャカとティ・チャラの父と息子の物語が描かれ、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」ではティ・チャラ王と王子による新たな父と息子の物語が描かれる予定だったと言います。

ティ・チャラを演じるチャドウィック・ボーズマンさんの死によって脚本が大幅に変更され、王子の出番はほとんど失くなってしまったようですが、MCUがさらに10年続いた頃には王子によるあらたなブラックパンサーがスクリーンを駆けているかもしれません。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。

ソース:M’Baku Could’ve Been Black Panther – and More ‘Wakanda Forever’ Spoiler Secrets

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、他にも二人のブラックパンサー候補がいた事が判明

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」の共同脚本を務めたジョー・ロバート・コールさんが、海外メディア Rolling Stone とのインタビューに応じ、劇中でお披露目されたブラックパンサーとは別の二人の人物が候補にあった事を明かしました。

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コールさんはチームで様々なアイデアを出し合い、この物語の旅や、MCUの今後にとって何がベストな選択になるのか、検討し合ったと言います。

ジョー:私たちはアイデアを出し合い、物語の行く末を推測し、最もインパクトのある選択は何か、つまり最高の旅は何かということを考えました。そして、そのキャラクターを映画化した後にどうするのか。エムバクは確かに、少しばかり翻弄された人物でした。コミックでは、シュリはブラックパンサーであり、彼女がパンサーになるのは自然なことで、その表現が最も適切だと思います。しかし、あらゆる種類のアイデアを検討しました。そして、最高の決断を下し、ストーリーにとってベストなことをしたかったんです。

RS:ナキアも可能性はありました?

ジョー:それも議論されました、彼女の名前は確かにありましたよ。

エムバクやナキアといったキャラクターもやはり候補として検討されてはいたようですが、最終的にブラックパンサーはシュリが引き継ぐ事になりました。

マーベル・スタジオのネイト・ムーア副社長は marvel.com とのインタビューで「レティーシャ・ライトは当初、シュリを新ブラックパンサーにという声に圧倒されたものの、『このフランチャイズに対して正しいことをしたい』と考えていました。」と振り返りました。また、ライトさんが本作におけるストーリーテラーとしての責任を引き受けた事を大いに評価しています。

ライアン・クーグラー監督もティ・チャラの死によって最も影響を受けるのはシュリだと指摘し、彼女がその役割を担うことがいかに理に適っているかについて言及しました。

「チャドの死があまりにも予想外だったので、明らかだったとは言い難いのですが、非常に理にかなった選択でした。テーマが何なのか、ティ・チャラの死について語るとき、その影響を最も受けるのは誰なのか、それがわかってきたのです。シュリが私たちの映画の結節点であるべきだということが明らかになりました。」

為政者としての経験がないシュリはワカンダ国王の役割を、ジャバリのリーダーとして経験が高いエムバクに託し、ブラックパンサーの活動に専念する選択をしました。これにより、新たなブラックパンサーは今後のMCUでワカンダを飛び出していくことが可能になり、アベンジャーズらと共に世界や宇宙、他の次元にまでも旅立つ準備が出来たようです。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。

ソース:M’Baku Could’ve Been Black Panther – and More ‘Wakanda Forever’ Spoiler Secrets

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ネイモアのあそこが編集されていた事が判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」が先日公開され、米国では4.1億ドルから4.3億ドルを売り上げる見込みでヒットしています。そんな中、本作で初登場となったネイモア・ザ・サブマリナーが、ファーストトレーラーの時と比べて大事な部分が編集されてしまっていると、鋭いホークアイを持つファンがSNS上で指摘しました。

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Twitterの@belovasoup氏はトレーラーのワンシーン(左)と、実際の劇中写真(右)を並べ、下のような比較投稿をしています。

ネイモアの大事な部分の膨らみがCGにより平らにされているのがよくわかるようです。

コスチュームの性質上、これは現場でもわかっていたはずの事ですが、スタジオあるいはディズニーが編集の段階でどうしても気になって、後からCGによる編集を加えることになってしまったようです。

MCU史上もっとも奇妙な編集とも言える今回の部分がなぜこういう事になったか、(今のところ)当然説明はありません。これによって映画のレーティングが変わってしまう可能性があったのかもしれません。好意的に解釈するのであれば、歴戦の戦士であるネイモアですから、急所を守るアーマーを下に仕込んでいるとも考えられるでしょう。

結局の所、この部分が物語に与える影響はありませんが、デジタル編集されてしまうという珍事件が発生していました。

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エムバク役ウィンストン・デュークさんがティ・チャラはいつかリキャストされるだろうと語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でジャバリ族のリーダー、エムバクを演じているウィンストン・デュークさんが、海外メディア Esquire とのインタビューの中で、「ブラックパンサー」シリーズのリメイクの可能性に言及し、新しいティ・チャラが登場するだろうと語りました。

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ウィンストン・デュークさんはインタビューで「ブラックパンサーが将来的にリメイクされないなんてことはありえないと思います。ワカンダの王であるティ・チャラのサーガや解釈が終わることはありえません。彼はカノンです。だから、それが来ることを信じてください。でも、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』が人間的な体験になっているのはご容赦ください。」といつかリメイクされる事を予告しました。

デュークさんは以前にもポッドキャスト(from Comicbook.com)でこの話題について触れ、「チャドウィック・ボーズマンが演じるティ・チャラは、とても気高いキャラクターです。でも同時にコミックの世界には、信頼というレベルも必要だと思うんです。多次元、並行次元、複数の物語、可能な未来、過去の再創造の可能性を持つ漫画の世界に対してね。ただ、複数の宇宙を実際に実験しているのです。だから、私は、このメディアが、私たち全員を幸せにできるような多様な解釈をサポートできると感じているんです。」と同一キャラクターを複数の俳優が演じ、それぞれ違った味になる事がよりマーベルらしいと示唆しました。

映像作品において俳優さんの死は重大な問題で、様々な作品においてリキャストが行われたり、CGによる登場などの対応が行われますが、いずれもファンからの反発が生じてしまうのが現状です。

「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」ではチャドウィック・ボーズマンさんの死を受けて、脚本的にそのキャラクターが死んだ事として物語が展開しましたが、この対応もまた一部のファンからは批判を受けています。ウィンストン・デュークさんはこの問題に対し、今後はまた別のティ・チャラを見る機会が訪れるだろうとコメントしています。それは続編である「ブラックパンサー3」やマルチバースを扱う「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などの作品という意味だけでなく、MCUやマーベル・スタジオが失くなった後にもブラックパンサーの映画がスパイダーマンシリーズのように制作され続ける事を望んでいるようでもあります。

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ソース:The Winston Duke Era Begins Now

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ラモンダ役女優は当初脚本に反発したと明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でラモンダ女王を演じたアンジェラ・バセットさんが、海外メディア IndieWire とのインタビューの中で、当初、脚本の一部に反対していたと明かしました。

※これより先は「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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映画公開の前夜のインタビューでアンジェラ・バセットさんは本作への出演について「前作ブラックパンサーの終わりには、戻ってくるかどうか分かりませんでした。でも、そうなることを望んでいました。私は死ななかったのだから」と語りました。そして、チャドウィック・ボーズマンさんが亡くなった後、ライアン・クーグラー監督からの電話で続編を続行すると伝えられた時、「ラモンダは今、ステップアップしなければならない。ラモンダはシュリのためにそこにいなければならない、彼女は女王だ。この映画であなたはとても重要な場所なんです。」と言われ、とても怖かったと明かしました。

撮影の初日、玉座の間のシーンを振り返り「ここにどうやって座れば良いんだろう?と思ったのを覚えています。ラモンダという人間を伝えるには、どんな姿勢がベストなのか?そして最初に『ティ・チャラ/チャドウィックがここに座っていて、ここに座るべきだという気持ちを認めること』と決めました。前作ではキルモンガーが登場し、彼は1分間そこに座りました。そして、誰がここに座るべきでしょうか?そう、この瞬間、この時間、それはラモンダです。でも、どうすればその姿勢を保てるのか?どうやってリードすればいいのか?ただ責任を感じました。」と語りました。

そして本作におけるラモンダの死について、アンジェラ・バセットさんは当初そのシナリオに乗り気ではなかったと明かしました。

「私は反対しました。『ライアン、なんて事をするの?どうして?後悔する事になるわよ。みんな動揺してしまう』って。でも彼は『アンジェラ、それは分かってるよ。でもよく考えて。この世界で死ぬ事は本当に死ぬことではないんだ。そういう意味じゃない』と説明してくれました。エンドゲームでは多くの命がかえってきました。私もいつか戻ってくる可能性も考えられなくはない、と思いました。あらゆるクレイジーな事が起こり得るんです。」

そして、「ライアン・クーグラーはストーリーややっていることが非常に明確ですが、キャストやクルーとの付き合い方はとても協力的です。それでいて、とても控えめです。私たちが感じている偽者症候群のようなものを、彼は口に出して言ってくれるんです。『この言葉はどうなんだろう?あなたはそれでいいと思う?』と言うように。そして、彼は本当に言いたいことを誘い、参加させ、それは素晴らしいことです。彼は拘束しないのです。」と監督を称賛しました。

また、バセットさんは「記憶に残るものを作ろうといつも考えています。この映画の制作では、人生と芸術が手を取り合いました。私はただとても誇らしかった。この映画に取り組み、実行した私たちも、人間としてとても誇りに思います。」と述べ、「希望は残るものです。そして、希望とは何か良いことを期待することです。いずれは良いことが起こるという、それが希望の使命です。そうやって乗り越えていくしかないんです。」と語りました。

死が物語の終わりではない事はこれまでにも「ムーンナイト」や「ソー:ラブ&サンダー」などでも描かれてきました。ラモンダ女王も確かに死にましたが、クーグラー監督が「死が終わりではない」と考えているという事は、本作におけるキルモンガーのように今後の作品でラモンダが再登場する可能性は十分にあるようです。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。

ソース:Angela Bassett Had Mixed Feelings About Queen Ramonda’s Arc in ‘Black Panther: Wakanda Forever’

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、ドミニク・ソーンさんがアイアンマンからエールを貰ったと明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でアイアンハート/リリ・ウィリアムズを演じたドミニク・ソーンさんが、アイアンマン/トニー・スタークを演じていたロバート・ダウニーJr.さんからエールを貰っていた事を、海外メディア ScreenRant とのインタビューの中で明かしました。

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ドミニク・ソーンさんはMCUの大先輩との交流について、「撮影に入る前にRDJと話すことはできませんでしたが、実は映画の終盤にFaceTimeで話す機会があったんです。アイアンハートの共演者が彼と一緒にショーを行ったことがきっかけで、私と彼をつないでくれたのですが、彼は、リリ・ウィリアムスが常に彼女自身であり、彼女自身のものであるべきだと信じていると、とても美しい言葉を語ってくれました。このレガシーは正しい方向に向かっている、などなど、アイアンマンから聞きたいような美しい励ましの言葉ばかりでした。」と語りました。

トニー・スタークを演じたロバート・ダウニーJr.さんはアイアンマンの遺産が「正しい方向に向かっている」と、物語の方向性を気に入っているようで、劇中ではコミックのような師弟関係は描かれていませんが、舞台裏ではコミックのようにメンターから二代目へのアドバイスがあったようです。

「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」はあくまでもブラックパンサーの作品であるため、リリ・ウィリアムズについてそこまで多くを知ることは出来ませんでした。劇中の会話で搭乗した養父の存在など、詳しくはリリ自身のソロ作品にて描かれていくようです。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中、ドラマ「アイアンハート」は 2023年秋にディズニープラスで配信予定です。

ソース:RDJ Gave Ironheart Actress Valuable Encouragement During Black Panther 2

【ネタバレ注意】映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」のあらすじ&感想など

2022年11月11日公開のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」、この記事は本作のあらすじや感想、今後の予想などをまとめた記事になっています。

※これより先は「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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あらすじ

ティ・チャラの危篤状態から始まり、シュリは未完成の人工ハートシェイプ・ハーブに望みをかけるも間に合わず、ラモンダ女王からティ・チャラが息を引き取った事を告げられます。国王ティ・チャラの死はワカンダ全体で悼まれ、葬儀が執り行われました。

1年後。国連議会に参加したワカンダの代表ラモンダ女王は、他国からヴィブラニウムを独占している事を責められるも、盗みに送り込まれていたとある国の傭兵たちを突き出し、各国に供給することの危険性を指摘していました。そんな中、アメリカは独自調査にて海底のヴィブラニウムを発見するも、海底に住むタロカン人とその王であるネイモアによって全滅してしまいます。

その頃ワカンダでは兄ティ・チャラの死後、研究に没頭する妹シュリの姿がありました。「ブラックパンサーはもういない。これからはテクノロジーの時代」だというシュリは、母ラモンダの希望であるハーブの再生研究をそっちのけでテクノロジーの研究に取り組んでいました。母の望みに応えない娘でしたがラモンダは娘の身体と心を心配し、ドライブへと連れ出しました。

水辺で焚き火をしながらラモンダはティ・チャラの葬儀の際に身に着けていた白い喪服を火にくべ、故人との別れに区切りをつけます。シュリはこの伝統の儀式には則らず、世界を焼きたかったと悲しみと怒りが入り混じった感情を抱えている事を吐露します。

シュリとラモンダが二人でティ・チャラを偲ぶ中、水中からネイモアが現れ、海底調査に使われたヴィブラニウム探知機の開発者を連れてくるよう要求します。ネイモアはこれによってヴィブラニウムと共に自分たちの存在が世界に知られ狙われる事を恐れており、この危機はヴィブラニウムを地上で共有しないワカンダの責任で、連れてこない場合は戦争になると告げて去っていきました。

ネイモアの置いていった探知機を解析し、CIA捜査官エヴェレット・ロスの力を借りてリリ・ウィリアムズという少女が作ったことを突き止めると、シュリとオコエは彼女の通うマサチューセッツ工科大学へと向かい合流します。

19歳のリリをネイモアに引き渡す事をためらうシュリたちは、彼女をワカンダで保護する事に。大事な荷物の回収のために向かったリリの家でFBIに包囲され、逃亡劇が開始。その最中に今後はネイモラやアットゥマたちタロカン人に襲撃されてしまいます。オコエが応戦するも歯が立たず、リリを引き渡せないシュリは「ネイモアに会わせて」と自身を人質にオコエを救い、二人は連れさられました。帰国したオコエはこの失態を理由にドーラミラージュの隊長を解任。ラモンダはシュリ捜索のためにナキアに任務を託します。

タロカンに囚われたシュリ(とリリ)はネイモアからタロカンの歴史について学びます。伝染病で住む場所を追われた先祖が行き着いた先で、ヴィブラニウムの影響を受けた植物を煎じて飲んだ事で病から回復し、さらに海中で呼吸が出来るような肉体的変化の途中で生まれたのがネイモアであり、自身をミュータントだと呼称しました。

ネイモアは自分とシュリがよく似ていると語り、母の形見である件の植物を紐にしたブレスレットを贈呈します。そして、タロカンを隠すためにリリを殺すか、あるいはリリを引き渡す代わりにタロカンとワカンダで協定を結び地上を焼き払ってしまうかの二択を迫ります。

答えを出せないまま監獄で過ごすシュリとリリの前に、ラモンダの命を受けたナキアが登場。看守を殺害し檻から脱出します。しかしシュリはこのままでは戦争になってしまうと息のあるほうだけでも助けようとしますが、ナキアによって強引に連れ去られてしまいました。

首尾よく帰国したシュリたちでしたが、民を殺されたネイモアは即刻ワカンダを襲撃、ワカンダの街は洪水に見舞われてしまいます。ラモンダとリリが国王の間から遠隔操作で救助活動に取り組む中、ネイモアが水爆弾で攻撃、ラモンダは意識を失って沈みゆくリリを救出しましたが、自身は命を落としてしまいました。ネイモアはシュリに答えを出すように求め、1週間後に再び襲うと告げて去っていきました。

兄に次いで母をも失ったシュリはネイモアへの復讐を決意し、リリと共に弱点を突き止め、ブラックパンサーを復活させるためにハーブの研究を再開します。シュリはネイモア達が力を得る事になった植物を思い出し、貰ったブレスレットの糸を解析、ティ・チャラのDNAともかけ合わせ人工ハーブの再生に成功しました。

ハーブを飲んだシュリでしたが、伝統を軽視していたせいか、祖先の平原に行くことも出来なければ、出てきたのはラモンダやティ・チャラではなく、従兄弟であり前作のヴィランだったキルモンガーことウンジャダカでした。両親や兄に会えなかったシュリですが、何故かブラックパンサーの力だけは手に入れていました。

ネイモアの再来を前に先んじて攻勢に出る事にしたワカンダは、探知機を使ってネイモアたちをおびき出し、他国の海上(ワカンダは内陸国)で戦闘を始めます。リリはワカンダで作り直したアイアンハートのアーマーを着て参戦し、オコエもミッドナイト・エンジェルズとして共闘しました。

シュリはネイモアを首尾よくロイヤルタロンファイターに誘い込み、リリと計画した水分蒸発作戦に入るも、ネイモアの槍でエンジンを損傷。どうやら船の内部はヴィブラニウム製ではなかったようで、いとも簡単に破壊されてしまいました。

砂漠への不時着を指示するも、ついたのは水辺も見える砂浜。ここで一騎打ちとなりました。ブラックパンサーのスーツが衝撃を吸収すると言っても、戦い慣れたネイモアに圧倒されるシュリ。腹を貫かれても簡単に死なないのは、1作目でエヴェレット・ロスを救ったキモヨビーズと同じヒーリング効果の賜でしょうか。

串刺しにした事で決着がついたと早合点し水辺に向かうネイモアに、タロンのエンジンによる炎の不意打ち攻撃を食らわせてマウントを取るシュリ。爪で喉を引き裂く寸前に母親であるラモンダ女王の「自分が何者なのか示しなさい」との声を聞き、すんでの所でトドメを中止。「私達の復讐に民を巻き込んではいけない」と停戦に持っていきます。

戦争が終わったワカンダでは新たな王を決める儀式を始めていましたが、シュリは参加せず、エムバクが名乗りをあげていました。一方でミッドナイト・エンジェルとなったオコエは、ワカンダへ情報を流した罪で囚われていたエヴェレット・ロスを救出。

シュリはナキアの元を訪れ、ラモンダとのドライブの際に出来なかったティ・チャラの供養の儀式を行っていました。後からやってきたナキアはトゥーサンと名乗る少年をシュリに紹介。トゥーサンはシュリが秘密を守れる事を確認すると、自身がティ・チャラ王子である事を明かしました。

感想

フェーズ4全体的な共通のテーマである喪失とそれらへの向き合い方を含みつつ、ワカンダの現状を描く本作。ティ・チャラを演じていたチャドウィック・ボーズマンさんの死という現実の出来事にも言及していかなくてはならない注目の作品でした。

シュリの生き様

もともとシュリは主人公ではなかった事もあり、過去のMCUであまり深く描かれてはいません。前作「ブラックパンサー」で登場して以降、伝統を軽んじる少女である事はこれまでも描かれていました。しかし本作で急遽主人公になってしまったせいか、もともとコミック・リリーフキャラとして存在していたシュリの「ワカンダフォーエバー」における行動原理がよく分からない事になっています。

冒頭でラモンダからブラックパンサーの復活を求められるも必要ないと言い切ったはずなのに、ラモンダの死後は突如としてブラックパンサーの力を求めています。仇敵ネイモアを倒す、復讐のために力を求めるのはもはやヒーローの姿ではありませんでした。

そもそもラモンダの死の原因となったネイモアの襲撃は、ナキアがタロカン人を殺してしまったからで、シュリもこれがきっかけで戦争になると発言していました。自身で理解していたにも関わらず、さらなる復讐に身を投じてしまったシュリ。

ラストバトルでネイモアの背後から炎を浴びせたのも中々卑怯な戦い方で、アットゥマvs.オコエでアットゥマが槍を返して仕切り直させてくれた正々堂々さと比べると、全体的にワカンダのほうがヴィランのようでもありました。

ティ・チャラが「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「ブラックパンサー」を通じて復讐しない決意を描いていた事を考えると、シュリは兄からヒーロー、王、ブラックパンサーとしての心構えなど何も学んでいなかったのだと分かります。

しかしラストでは前半部分で否定していた追悼の儀式を自ら行うことで、心境の変化も描かれていました。今はまだ力を手に入れただけのシュリですが、今後この力の使い方を学んでいく事になるのでしょう。

ラモンダもよく分からない事に

息子を失い、娘もさらわれたラモンダですがもう少し落ち着くべきでした。感情的になりすぎたラモンダは1度もネイモアと交渉せずにナキアにシュリの奪還をさせ、その際にタロカン人を殺してしまったことが開戦を早めてしまいました。ラモンダの死はある意味因果応報でしたが、クライマックスではシュリの頭の中に登場し、「自分が何者なのか示しなさい」と失態のそっちのけでメンターのような雰囲気を出しています。

ティ・チャカ前王とティ・チャラは「シビル・ウォー」と「ブラックパンサー」の2作に渡って父と息子の関係が描かれましたが、それに比べると母と娘の関係は深くは描かれませんでした。

ネイモア、タロカンにも謎の部分が

「ワカンダの草の数より多い兵隊」とワカンダよりも多量のヴィブラニウムを保有しているというタロカンですから、地上人に見つかって何が怖いのかよくわかりません。そもそも地上を焼き払うつもりでいるならば、キャプテン・アメリカやキャプテン・マーベルが誕生するよりも前の時代で攻めていれば余裕なはずでした。ヴィブラニウム探知機が戦争開始の合図だと思ったと発言していますが、地上人の進化を待ってくれていたのは謎の一言に尽きます。

ネイモアを演じたテノッチ・ウエルタさんによるとネイモアの年齢は劇中の発言から約500歳ですので、この数年で急激に兵隊が増えたとは考えにくいでしょう。

しかしながらネイモアの強敵感はとてもよく表現されており、ラストで至った仮初の同盟関係もあわせて、ネイモアとタロカンが今後のMCUでどう動くかは注目です。

新王エムバク

ラストで新たな王に名乗りをあげたエムバク。復讐に対する復讐という不毛な怒りを燃やすシュリに対して、ネイモアを殺してしまったら戦争が永遠に続くと忠告していました。また、ティ・チャラとの約束でシュリをサポートするなど、本作の良心とも言える存在でした。

シュリは本作において国民を巻き込んだ戦争の先陣を切った戦犯でもありますし、元々ワカンダの国民との交流なども描かれておらず、彼女が国のトップにならずに済んだのはいい落とし所だと言えそうです。

今後の展開

コンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌの登場は以前から予想されていましたが、ヴァルがエヴェレット・ロスと夫婦だったというのはサプライズでした。

さらにヴァルはCIA長官という事ですが、サンダーボルツはCIA管轄下の組織となるのでしょうか。それともヴァルがCIAから抜けるか追い出されるかして結成されるのでしょうか。

アメリカとワカンダの間で戦争が起きるという噂もヴァルとサンダーボルツが絡みそうですが、今のところワカンダとサンダーボルツが対立する理由があまりありません。

少なくともバッキーはワカンダに恩がありますし、今の状態では義手が簡単に無効化されてしまうのは「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からも明らかです。また、アレクセイ、エレーナ、タスクマスターといったロシア人メンバーがアメリカの組織であるCIAの言いなりになるというのも不思議な所で、ワカンダとサンダーボルツが激突する事は今のところあまり想像できません。CIAが手綱を握れそうなのはU.S.エージェント/ジョン・ウォーカーぐらいなものと考えられます。サンダーボルツはワカンダと戦うのではなく、戦争を止めるために割って入るのでしょうか。

また、新たに紹介されたティ・チャラ王子も気になる所です。

以前に少し紹介しましたが、コミックのティ・チャラにはストームとの間にアザリと言う名の息子がいますが、MCU版ではナキアとの息子になり名前も違います。アザリはブラックパンサーを継ぎながらもストームの能力の一部を遺伝しており、雷を操れたりもしますが、おそらくティ・チャラ王子にはそのような能力はないでしょう。

王子の年齢も低く設定されているようで、ケイト・ビショップやキャシー・ラングらとともにヤングアベンジャーズを結成するには少し幼すぎるかもしれません。MCUがマーベル・コミックのようにさらに何十年も続けばフェーズ7以降でブラックパンサーを継承する事になるかもしれません。


チャドウィック・ボーズマンさんの死去により脚本が変更された事が影響しているのか、とにかく主人公シュリに確固たる信念がなかった本作。アクションと音楽も良く、3時間近い上映時間を長いと感じさせない作りになっていたのはさすがで楽しめる映画になっていました。シュリの心の成長については次作以降に期待です。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は劇場公開中です。