ソニー・ピクチャーズの「アメイジング・スパイダーマン2」からのスピンオフ映画「シルバーセーブル」の脚本家が、今現在、このプロジェクトが停止中である事を明らかにしました。2014年に「ブラックキャット&シルバーセーブル」として第一報がもたらされていたこのプロジェクトは2018年に2つに分割され、それぞれ単独映画になった事が報じられていました。
「アメイジング・スパイダーマン2」でコミックのブラックキャット/フェリシア・ハーディが紹介されて以降、ソニーはこの映画の開発を始めたと報じられていました。
2017年5月、エイミー・パスカル プロデューサーのもと、ジーナ・プリンス=バイスウッド監督が「シルバー&ブラック」と題された映画の監督に就任した事が発表され、2019年2月8日 公開であることも発表されました。
しかし、2018年の2月に脚本家の変更が報じられ、同6月に「シルバー&ブラック」はリリーススケジュールから削除。
さらに同8月にはこのプロジェクトがそれぞれ「シルバーセーブル」と「ブラックキャット」の2本の単独映画に分割され、ジーナ・プリンス=バイスウッド監督は両方のプロデューサーとして続投が報じられました。
2020年4月の時点でジーナ・プリンス=バイスウッド監督は The Hollywood Reporter に対して、この2つのプロジェクトを「ディズニープラスシリーズ」として作り直すことについても話し合ったと語っていました。
このような経緯で10年ほど前から始まって、わりと最近に至るまで長らく開発状況がたびたび報告されていた「シルバーセーブル」ですが、今月、本作に脚本家のひとりとして参加していたリンゼイ・アンダーソン・ビールさんが監督デビュー作となる「ペット・セメタリー:ブラッドライン」のプロモーション中に、海外メディア Comicbook.com から「シルバーセーブル」に関する質問を受け、「それはソニーが計画していたもので、私が知る限り、現在は開発されていません」と述べました。「当時私は別のプロジェクトに移らなければならず、私はあくまで手伝いをしていただけです。詳しくはわかりません。」と説明しました。
「アメイジング・スパイダーマン2」から始まった企画は、スパイダーマンがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にメイン舞台を移した段階で一旦トーンダウンしましたが、「ヴェノム」から始まったSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)としての制作に注目されていました。
最近ではプレイステーション4用のゲーム「Marvel’s Spider-Man」にも登場していた事で、シルバーセーブルの実写化には多くの期待が寄せられ、キャストについても噂が報じられていました。
2020年、監督は「ディズニープラスでリミテッド・シリーズとして配信することも話し合っています。」とコメントしていましたが、今回、この計画が動いていない事が明らかに。「シルバーセーブル」は少なくともMCU作品ではありませんが、これが昨今のディズニーのディズニープラス向けMCU作品への予算削減と関係があるのかどうかは不明です。
「シルク:スパイダーソサエティ」や「スパイダーマン・ノワール」などのSSUドラマプロジェクトをプライムビデオで配信するとソニー社長がコメントしており、「シルバーセーブル」もそちらでの復活に期待したい所です。
ソース:Spider-Man Spinoff Silver Sable Writer No Longer With Project, Unsure of Status (Exclusive)