映画「デッドプール3」、脚本家が「マーベル・スタジオは自由にやらせてくれる」と作風変化への不安を払拭

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール3」の脚本を担当するレット・リースさんが、海外メディア Discussing Film とのインタビューで、マーベル・スタジオは「やりたい事をやらせてくれる」と述べました。

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インタビューの中でリースさんは「まるで着心地の良い古いセーターを着ているような感じです。マーベル・スタジオは、私たちがこの作品のために持っているトーンとビジョンを維持するためのサポートを本当に与えてくれました。彼らは非常に実践的で協力的で、私たちに何でもさせてくれました。だから、本当に楽しいんです。私たちはまた研究室に戻ってきたマッドサイエンティストです。デッドプールは私たちの大好きなキャラクターで、これからもずっと、私たちが最も思い入れのあるキャラクターだと思いますし、また彼を書かせてもらえることにとても感謝しています。だから、とても楽しいんです。夏休みが終わって、また学校に行くようなものです。かなり楽しいですよ。」と語っています。

「デッドプール」、「デッドプール2」は20世紀FOX制作の映画であり、FOXがディズニーに買収された事で、3作目をマーベル・スタジオが制作する事が発表されました。この事がデッドプールシリーズの作風にどう影響するのか、特に親会社のディズニーの表現規制について懸念されていましたが、リースさんの発言によると心配無用なようです。

現在、「デッドプール3」のキャスティング等についての公式発表はなく、主演のライアン・レイノルズさんがレスリー・アガムズさんのリターンを示唆した以外には、ヒロイン役のモリーナ・バッカリンさんドミノ役のザジー・ビーツさんも「何も聞かされていない」と以前のインタビューにて語っています。また、MCUでサノスを、「デッドプール2」でケーブルを演じたジョシュ・ブローリンさんについても続投は不明です。

先日はソーを演じるクリス・ヘムズワースさんが「デッドプール3」にカメオ出演したいとも明かしています。

映画「デッドプール3」の公開時期は未定です。

ソース:Rhett Reese & Paul Wernick Talk ‘Spiderhead’, ‘Deadpool 3’, & ‘Clue’ – Exclusive Interview

映画「マダム・ウェブ」の舞台は2000年頃?撮影現場写真がリーク

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」の撮影が行われているボストンから、撮影現場の写真がリークされました。海外メディア ボストン・グローブのケヴィン・スレイン氏の投稿によると、本作が2000年代初頭を舞台としている可能性があるようです。

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スレイン氏は「Palm Pilotに新機能「3Gスピード」?公衆電話や新聞受けが街角に?ビヨンセのデビューアルバムのビルボード?ソニー・マーベルのスーパーヒーロー映画「マダム・ウェブ」は、今週の撮影のためにボストンを2000年代初頭のNYに変身させました。」とコメントを添えて撮影現場のセット写真を投稿しています。

「マダム・ウェブ」が2000年代をメインに描くのか、それとも現代と2000年代を行き来するかは不明です。

SSUとして制作された「ヴェノム」、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」、「モービウス」の時系列はいずれも公開当時の時系列で描かれていますが、2000年代初頭といえばトビー・マグワイアさん主演、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」の時系列でもあります。

今回のセットが「スパイダーマン」とのクロスオーバーを意味しているのか、今後のさらなるリークによって明かされていくかもしれません。

また、主演のダコタ・ジョンソンさんイザベラ・メルセードさんシドニー・スウィーニーさんなど注目の女優が多く起用されていますが、彼女たちの具体的な役も明らかになっていません。

こちらも撮影が始まったことで徐々にその形が見えてくると考えられています。

映画「マダム・ウェブ」は 2023年7月7日 米国公開予定です。

理論物理学者の加來道雄先生がMCUのマルチバースの正解点、矛盾点を解説

素粒子や超ひも理論の専門家の加來 道雄(ミチオ・カク)さんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のマルチバースについて、実際の理論に基づいている事、そうでない所を解説した動画の日本語字幕対応版が Youtubeの WIRED.jp チャンネルにて公開されています。

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理論物理学の専門用語を知らなくても楽しめる内容で、先生も実際にMCUを鑑賞されているような、所々マーベル愛を感じる動画になっています。

ドラマ「ロキ」シーズン1、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」等、ディズニープラスで配信中です。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」、イルミナティの暗い設定が明かされる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のヘッドライターを務めたマイケル・ウォルドロンさんが、海外メディア Empire とのインタビューの中でイルミナティがいたEarth-838の社会背景について裏話を明らかにしました。

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ウォルドロンさんはインタビューの中で、「”メモリーレーン “の面白い所は… 838の秘密の歴史は、ちょっとした警察国家なんです。見てわかるように、みんな一様に服を着ていて、ちょっとしたオーウェル的な感じですね。」と、ジョージ・オーウェルさんの小説「1984年」を引き合いに語りました。

そして、メモリーレーンは機械音声が「免責事項:犯罪やその他に関する記憶は 裁判で認められる可能性があります」とアナウンスする予定だった事を明かし、犯罪を暴くための装置である事を明かしました。

そして、このシーンでアメリカチャベスの過去に触れる予定がなかった事も明かしました。

アメリカチャベスの両親との関係については、もう少し後になってから明らかになりました。少なくとも私は、当初は、そのような情報は控えたほうがいいと感じました。アメリカのソロ活動に入るときに、むしろ答え合わせをするような内容だと思ったからです。しかし、ストーリーを構築していくうちに、彼女についてもっと知りたいと思うようになりました。ストレンジも彼女のことをもっと知りたいと思うはずです。二人の関係や会話に正直であっただけです。

Earth-838に到着したドクター・ストレンジとアメリカチャベスがサンクタムに向かう途中で登場したメモリーレーンは都合のいい回想マシーンではなく、このユニバースにおける社会の暗い部分を表していると、ウォルドロンさんは指摘しました。

イルミナティはサノスを倒し、スプリーム・ストレンジは英雄として称えられていた一方で、脅威の再発を防ぐためにメモリーレーンを導入し、このユニバースは強度の監視社会へと変貌してしまったと言います。ウルトロン計画が実行され、成功していることもその一因となっているようです。

ドリームウォークでこのユニバースに侵入したワンダは無惨にもイルミナティを殺害しましたが、もしかするとこの世界でワンダは解放者として市民から称えられる存在になるかもしれません。

Earth-838のイルミナティ以外のヒーローや関係者が、Earth-616や残された838のワンダにどういう対応を取っていくのかは気になる所ですが、今の所それらが描かれる可能性は「ホワット・イフ」シリーズぐらいしか残されていません。今後明かされていく機会はあるのでしょうか?

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Doctor Strange 2 Writer Reveals the Dark Secrets Behind the Illuminati Universe

ダニエル・カルーヤさんが映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」に戻らないと明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー」でボーダー族のウカビを演じたダニエル・カルーヤさんが、レビューサイト RottenTomatoes とのインタビューの中で続編の「ワカンダフォーエバー」に戻らない事を明かしました。

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記者のJacqueline氏は速報として以下のような投稿をしました。

それによると、ダニエル・カルーヤさんはスケジュールの競合によりブラックパンサー2に参加出来なかったとの事。

前作で登場したウカビはボーダー族のリーダーの一人で、ティ・チャラとは親友でありオコエの恋人でもありました。しかしキルモンガーの思想に影響されティ・チャラやオコエと敵対、事態の収拾とともに拘束され、現在は投獄されているものと考えられています。

以前には衣装デザイナーが自身の履歴書として「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でダニエル・カルーヤさんの衣装を担当したと記述している事が発見(from The Direct)されており、元々登場が計画されていた事は伺えます。

「ワカンダフォーエバー」には出演出来なかった事を明かしたダニエル・カルーヤさんですが、ブラックパンサーはディズニープラスシリーズの制作も報じられており、MCU再登場の余地はまだまだ残されているようです。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2022年11月11日 米国公開予定です。

ケイト・ビショップのMCUリターンについて報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」に登場したケイト・ビショップを演じたヘイリー・スタインフェルドさんが、今後のMCUに再登場する計画があると、海外メディア Variety が報じました。「ロキ」、「ムーンナイト」、「ホークアイ」のエミー賞ノミネートを伝える記事の中で、今後について触れられています。

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記事によると、「公式には確認されていませんが、情報筋によると、スタインフェルドは今後、他のMCUプロジェクトでケイト・ビショップの役割を再演する計画があります。」との事で、Varietyは具体的な何らかの情報を掴んでいるようです。

ヘイリー・スタインフェルドさんが次にどのプロジェクトに登場するかは公式発表されていませんが、以前にはドラマ「ミズ・マーベル」のクレジットにスタインフェルドさんのメイクを担当している人物の名前が記載されているのが発見されています。この名前は5話のクレジットでは確認出来ませんが、1話のクレジットはそのまま変更が加えられていないため、記載ミスというわけでもなさそうです。

また、2021年末の報道では映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」の撮影現場付近での目撃情報が報じられており、当時のイギリスはコロナ禍による政府方針が厳しく定められていた事から、カジュアルな訪問ではないだろうとも報告されていました。

MCUにヤングアベンジャーズが登場するかどうかは不明ですが、フェーズ4に入って以降、「ワンダヴィジョン」のビリーとトミー、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のエリ・ブラッドリー、「ブラックウィドウ」のエレーナ・ベロワ、「ロキ」のキッド・ロキ、「ホークアイ」のケイト・ビショップ、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のアメリカチャベス、「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」のスタチュア/キャシー・ラングなどヤングヒーローが出揃ってきています。

「ホークアイ」ではケイト・ビショップとエレーナ・ベロワのクロスオーバーが描かれましたが、今後本格的に若手メンバーのクロスオーバーが描かれていく可能性は十分にあるようです。ヘイリー・スタインフェルドさんのケイト・ビショップの次なる舞台は「ミズ・マーベル」最終話か「アントマン3」か、はたまた別のプロジェクトになるのか、今後の展開には要注目となりそうです。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘Loki,’ ‘Moon Knight,’ ‘Hawkeye’ Pick Up Multiple Emmy Nominations

映画「ソー:ラブ&サンダー」のラスト1秒について劇場で知ったと監督が語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の最後の最後について、タイカ・ワイティティ監督は「何も知らされていなかった」と、海外メディア Insider とのインタビューの中で言及しました。

※これより先は「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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タイカ・ワイティティ監督は映画のラスト1秒に「Thor will return.」(ソーは帰ってくる)と表示された事に対して、「私もびっくりしました。ジョークじゃありませんよ。映画館で見て、『ああ、なんてこった。本当に?』 、一緒に見ていたクリス(・ヘムズワース)も 『え?』って感じだった。でも、もちろん、彼は戻ってくるでしょう。最高のキャラクターですから。ちょっと偏見かもしれないけど、見ていて一番楽しいんです。」と語りました。

そして監督は「ソー5」について、「さて、次に何が来るかわかりません。クリスがやってくれるのであれば、私は間違いなく監督をします。でも、私がやりたいと思うには、何か驚くような、予想外のものである必要があります。例えば、新しいテイクは何だろう?バトルや戦闘もいいけど、ストーリーに関しても意外性を感じられるものがいい。例えば、500万ドルの映画で、戦闘は一切なく、ただソーがロードトリップをするだけというような。『ネブラスカ』みたいな。」と述べました。

ワイティティ監督はクリス・ヘムズワースさんがまた主演をしてくれるのであれば「ソー5」の監督をやるとのことで、当のクリス・ヘムズワースさん自身は「スタジオが声を掛けてくれる限りソーをやる」と明言し、マーベル・スタジオが「ソーは帰ってくる」と表示した事から、これはもう「ソー5」が確定したものと考えていいようです。

MCU初の単独5作目が実際に動き出すまでにはまだ時間がかかると思われ、ファンはそのニュースを気長に待つことになりそうです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

ソース:Taika Waititi reveals ‘Thor: Love and Thunder’ secrets, including the Taylor Swift meme that’s in the movie

映画「ソー:ラブ&サンダー」、タイカ・ワイティティ監督がグランドマスターの削除理由について語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督が映画本編には登場しなかったジェフ・ゴールドブラムさん演じるグランドマスターのシーンについて、海外メディア Insider とのインタビューの中で言及しました。

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監督はあるシーンが最高であっても、それが映画にとってベストとは限らない事を次のように説明しました。

私が書いたものだから、何かをカットするときは「私はイマイチなのかな?このシーンは見るべきだったのかな?」と自分への挑戦のようなものです。これまでのどの映画も、映画本編と同じぐらいの量をカットしてきました。編集に入ると、わからないものなんです。あるシーンは、それ自体が最も面白いものであったり、興味をそそるものであったりするのですが、それをそのままにしておくと、映画が急停止してしまうこともあるのです。だから、映画にとってベストなことをしなければならないんです。

また、カットするにあたってのプロセスについて、「ジェフ・ゴールドブラム(グランドマスター役)、レナ・ヘディ(未知のキャラクター)、ピーター・ディンクレイジ(エイトリ役)など、カットされた俳優たちに聞いてみると、彼らは皆、その仕組みを理解してくれています。彼らは長い間、このゲームに参加しているのですから。」と語りました。

そして、これら削除シーンの公開の可能性について、以前の別のインタビューでも否定していたように、「削除されたシーンは理由があって削除されているのだから、みんなには見て欲しくありません。なぜなら、削除されたシーンには理由があるからです。そのシーンは映画にはなかった、それだけなんです。」と再び否定しました。

監督は最高のシーンばかり集めても最高の映画にはならないと考えているようで、それは最高の食材ばかり集めても美味しくなるとは限らない闇鍋料理と通ずる所があるようです。

映画の削除シーンはBlu-rayなどの特典映像として一般的になっていますが、本作のBlu-rayに監督の意向が尊重されるかどうかは不明です。

グランドマスターが本作でどのように登場していたかは不明ですが、ナタリー・ポートマンさんが「惑星一つ分のエピソードが削除された」と話しており、オムニポテンスシティで神様チームの結成に失敗したソーがサカールに向かって傭兵を雇うといった展開が考えられていたのかもしれません。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

ソース:Taika Waititi reveals ‘Thor: Love and Thunder’ secrets, including the Taylor Swift meme that’s in the movie

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の削除されたワンダvs.モルドのアートが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」より、本来予定されていたオープニングであるワンダとモルドの対決シーンのコンセプトアートが公開されました。以前にこの幻のオープニングがあった事が報じられており、対決は数秒でモルドが斬首されて終わったと言います。

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コンセプトアートはディズニープラスで配信中のドキュメンタリ番組「マーベル・スタジオ・アッセンブル:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの裏側」の中で公開されており、夕暮れの果樹園で向かい合うワンダ・マキシモフとバロン・モルドの姿が描かれています。

©MARVEL,Disney

実際に公開された映画ではディフェンダー・ストレンジとアメリカチャベスのシーンがオープニングとなっていますが、それよりも先にヴィランを描く計画もあったようです。

この削除されたオープニングは公開ギリギリまで含まれていたようで、これに関連するシーンがポスターにも描かれている事が発見されています。

「マーベル・スタジオ・アッセンブル:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの裏側」はディズニープラスで配信中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」のイースターエッグや矛盾点など注目ポイント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のイースターエッグや考察など、いくつかご紹介しています。完全なネタバレを含む記事になっていますのでご注意ください。クレジットシーンの解説については別の記事をご確認ください。

※これより先は「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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最初の犠牲者

ゴアの最初の犠牲となった神ラプーを演じているのはジョナサン・ブルーさん。ニュージーランドのコメディアンで、タイカ・ワイティティ監督が監督・脚本を担当した「シェアハウス・ウィズ・ザ・シャドウズ」(2014年)に出演されていました。

ラプーはマーベル・コミックには登場しないMCUのオリジナルキャラクターであり、作中でゼウスが言及しているように下級神という事で使い捨てのキャラクターのようです。

ゴアとネクロソード

ゴアのバックストーリーはコミックとほぼ同じです。妻や息子が削除されているだけで、その信仰心にも関わらず家族を見殺しにされ、自分のことしか考えない神々に対する復讐を始めるというのは同じ展開となっています。

惜しむらくはゴアが神殺しの異名を持ちながらも、視聴者にとって初見のよく知らない神々を数人殺しただけでその脅威が伝わりにくかった事。コミックでは過去や未来から来たソー達を殺しており、当時の読者にインパクトを与えていました。その分クリスチャン・ベールさんの演技により、ゴアの動機と感情はすばらしい表現になっていました。

ゴアの持つネクロソード、オールブラックはセレスティアルズをも殺す剣です。コミックではシンビオートの神祖たるヌルが作り出した剣でシンビオートで作られていますが、ソニーとの権利の関係上、それらのワードは登場しませんでした。

しかしネクロソードから生み出されたモンスターたちはヴェノムと共通するヴィジュアルになっており、多くを語らないだけで設定的にはコミックのままという印象でした。

アインシュタイン・ローゼン橋

ジェーン・フォスターが映画「マイティ・ソー」(2011年)で研究していたアインシュタイン・ローゼン橋はワームホールの別名。ジェーンはフォスター理論として「マイティ・ソー」で判明した事実を本にまとめ、学者としての功績をあげていました。

隣で本を読んでいた男性に「インターステラーは見た?」と聞いていますが、2014年公開のクリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラー」の事。こちらも「愛」がテーマのひとつとなっています。

コーグの語る英雄譚

コーグがソーの伝説を子どもたちに語るシーンでは少年のソーの姿が表示されていますが、これはソーを演じるクリス・ヘムズワースさんの息子のトリスタンくん。

また、トリスタンくんの双子のサーシャくんは、ゴアに捕らえられたアスガルドの子供たちの1人で、姉のインディア・ローズちゃんはゴアの娘であるラブを演じています。

その他、ナタリー・ポートマンさんの子供たちやタイカ・ワイティティ監督の子供たちも、ゴアを演じたクリスチャン・ベールさんの子供たちもゴアにさらわれた子どもたちの役で登場しています。

新型コロナウイルスによる封鎖でロケ地から動けなくなった子供たちにとっては楽しい暇つぶしになったかもしれません。

ガーディアンズとの別れ

ソーとスターロードとの別れのシーンでは地球式の握手、からのアスガルド式の握手、からの蛇というやり取りが行われています。

蛇と言えば「マイティ・ソー/バトルロイヤル」にて「俺がなでようとしてヘビをつまみ上げたら、元の姿に戻って、“ジャーン!僕だよ!”って刺して来たんだ。8歳の時だ」とロキに刺された事を明かしているので、スターロードにこれからの旅に注意するよう警告しているのかもしれません。

トンスベルグ

ニューアスガルドはトンスベルグという実在の街に作られており、この地はMCUで昔から登場している場所です。

西暦1000年ごろ、この地でオーディンがフロスト・ジャイアントのラウフェイ軍と戦い、その際に落としていった四次元キューブがこの地で保管され、この地域の地球人たちがオーディンを崇拝するようになりました。そして第二次大戦に入りレッドスカルが侵攻し、キューブを強奪、キャプテン・アメリカの物語へとつながっていきます。

「マイティ・ソー/バトルロイヤル」にてオーディンが消えた地もここではないかと考えられています。

ダリルの再登場

当ブログの熱心な読者なら楽しみにしていたかもしれないダリルがアスガルドのガイドとして再登場しました。再登場といってもダリルはMCUの本編に登場したことはなく、外伝的なショートフィルムに登場していたキャラクターです。

ダリルの再登場は「ラブ&サンダー」のプロデューサーが1年ほど前に示唆していましたが、その言葉どおりとなりました。

チーム・ソーはマーベル・スタジオが制作した公式のショートフィルムですが、MCU本編との致命的な矛盾を抱えているため、これをカノンと認めるべきかどうかは長年ファンの間で議論されています。とは言っても映像自体は楽しいものであり、ダリルが実際に映画に登場する事になるぐらい好かれているのは事実なようです。

観光地となったニューアスガルド

ニューアスガルドは今や人気の観光地となっているため、そこにはいくつものショップが並んでいます。その中で目を引くのはふたつ。

ひとつめは「Cocktails&Dreams」というお店。これは、トムクルーズさんが映画「カクテル」(1988年)で開店したかったバーの名前です。

もうひとつはMCUと大いに関係のあるアイスクリーム屋さんの「インフィニティ・コーンズ」。インフィニティ・ガントレットとインフィニティ・ストーンをあしらったロゴのショップですが、「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」の冒頭で多くのアスガルド人がサノスによって殺された事を考えると趣味が悪いように思えます。とは言え、ソーも登場した頃は地球人との感性がかなりずれていたことを考慮すると、アスガルド人にとっては当たり前のジョークなのかもしれません。

ニューアスガルドの映像は予告でもあまり登場しませんが、海外メディア エンターテイメントトゥナイト の舞台裏映像では比較的よく観察出来るようになっています。

演劇ふたたび

前作「マイティ・ソー/バトルロイヤル」では前前作「マイティ・ソー/ダークワールド」を舞台化した演劇がアスガルドで行われていましたが、彼ら舞台俳優は生き残っていたようでニューアスガルドにおいて「バトルロイヤル」を再現する演劇を行っていました。

ソー役にクリス・ヘムズワースさんの兄ルーク・ヘムズワースさん、オーディン役にサム・ニールさん、ロキ役にマット・デイモンさんが前作から引き続き再登場し、ヘラ役にメリッサ・マッカーシーさんが新たに加わっています。

また、演劇後のカーテンコールに登場した舞台監督役はメリッサ・マッカーシーさんの夫ベン・ファルコーンさんで、彼もまたタイカ監督と同じく、俳優、脚本、監督などの活動をする多才な人物です。

時間の違い

ソーとジェーン・フォスターの再会シーンを思わせる箇所では「3、4年ぶり?」と聞くジェーンに対してソーが「8年7ヶ月と6日だ」と応えています。

©MARVEL,Disney

二人の再会は2013年11月8日米国公開の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」以来であり、「ラブ&サンダー」の2022年7月8日との日数差は3164日(8年8ヶ月)。MCUの時系列にかなり正確な期間となっています。

また、ジェーンとソーの時間感覚に5年の差があるのは、ジェーンがサノスによって5年間消えていたからで、ジェーンの体感時間は3、4年しか経っていない事を意味しています。

狼男

ゴアにさらわれた子どもたちはアスガーディアンばかりではありませんでした。それどころかその多くが別の種族であり、なかには狼男(ライカンスロープ)の少年もいました。

2022年のハロウィンスペシャルとして「ワーウルフ・バイ・ナイト」が配信されると報じられていますが、それに先んじてMCUに狼男が登場しました。

オムニポテンスシティ

ゴア討伐のために神々の協力が必要だとして向かった先はオムニポテンスシティ。予告ではオリンポスかと思われていましたが別の場所でした。

オムニポテンスシティもコミックにたびたび登場し、神々の交流と統治の場所となっています。MCUではゼウスがこの街のリーダー的存在として描かれており、ゼウスの源流であるギリシャ神話以外の様々な神がここで登場しています。

ソーのゴッドチーム

ソーは妥当ゴアのためのチームメイトとしていくつかの神々の名前をあげています。

そのうちのラーはエジプトの太陽神であり、ドラマ「ムーンナイト」に登場したエネアドのうち、劇中に登場しなかったメンバーのひとり。「ムーンナイト」にも「ラブ&サンダー」にも不在のラーはどこで何をしているのでしょう。

トゥマタウエンガはマオリの戦いの神で、コミックではハワイのクーという名で知られています。

ケツァルコアトルはアステカの羽毛の蛇と天空の神で、コミックではソーと組んで敵と戦いました。

その他オムニポテンスシティでは多数の神々の姿も登場しましたが、名前が紹介されるのはごくわずかであり、ブラックパンサーのマスターであるバステトもそこにいるだけのキャラクターでした。

映画のクレジットからはアルテミスやミネルバがいた事がわかりますが、誰がどれなのかは難しい所。その他、アステカの神、エルチェの神、マオリの女神、マヤの神、ジャデムライの神、ギリシャとエジプトの神々、そして死者の女神などがクレジットに記載されています。 

そして2ndトレーラーのイースターエッグ記事でも触れましたが、全裸にされたソーの背中にはロキへの愛が表現されています。

予告に登場していたセレスティアルズのようなキャラクターも何も言及される事はなく、ただのにぎやかしでした。

ソーとジェーンの思い出

ソーとジェーンの思い出がフラッシュバックするシーンは感情を揺さぶるシーンのひとつですが、これがいつ頃なのかを特定するのは困難を極めます。

ソーは時系列2015年の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にてトニーと彼女自慢の話題となり、その中で「ノーベル賞を取りそうだ」と語っています。その後ソーは作中で見た破滅の夢が気になるとして、ラストシーンではインフィニティ・ストーンを探しに宇宙へと旅立っています。

二人のすれ違いはソーがヒーローとして忙しいことに加えて、ジェーンが受賞した事がそれを加速させたと考えられますが、現在のところ「ラブ&サンダー」の中で受賞したのが正確にいつだったのかは発見出来ていません。

ソーはインフィニティ・ストーンを探すかたわら地球に戻りデートしていたと言う事になりそうです。

そして時系列2017年の「マイティ・ソー/バトルロイヤル」では既に別れたと話しています。ジェーンとソーの本作での「3、4年ぶり?」「8年ちょっと」という会話から別れることになったのもこの時期である事が推測されます。

また、デート中にソーが「ファーリー」と登録しているニック・フューリーからの電話で退席するシーンが描かれていますが、フューリーは「エイジ・オブ・ウルトロン」以降、「インフィニティ・ウォー」のラストで塵になるまでMCUには登場していません。ソーに出動要請が出るほどの事件がどんなものであるかは気になる所です。そしてフューリーは「いつまでがフューリーでいつからスクラルのタロスだったのか」が解決されておらず、「ファーリー」からの電話が本当にニック・フューリーであるかは不明です。

さらにこの電話自体がMCUの厄介事のひとつで、問題をはらんでいます。「バトルロイヤル」でロキと共に地球に戻ったソーはドクター・ストレンジと面会。その中では次のような会話をしています。

ソー:父の居場所を伝えるだけなら電話で済むだろ
ストレンジ:だが君は携帯を持っていない
ソー:ああ、持ってない。電話が駄目ならメールがあるだろ?
ストレンジ:パソコンは持ってるのか?
ソー:まさか!

というようなアスガルド人らしいやり取りでドクター・ストレンジにため息をつかせていました。

「バトルロイヤル」のときはアスガルド人らしさを強調するためにソーを地球のテクノロジーから遠ざけていたと考えられますが、その後うっかりソーが電話を持っていることにしてしまったと考えられます。

「エターナルズ」でキンゴが「ソーは子供のころ私の追っかけだったが、今や電話をしても無視だ」と話している事も考慮すると、ソーは映画「マイティ・ソー」で地球に来て以降、地球の携帯を手に入れキンゴと番号を交換するも、ジェーンと別れたのを期に電話をどこかへ捨ててその後ストレンジと話をしたと何とかこじつけて考えられるかもしれません。

シャドウレルム

ゴアのネクロソードはコミックからの変更点はほとんどありませんでしたが、ゴアがいたシャドウレルムは少し異なる設定になっています。

MCUのシャドウレルムは、光がすべての色から漂白された別の次元として説明されていました。コミックのシャドウレルムはヌルの代理人であるソウル・マスターズと呼ばれるクリーチャーが支配されている世界です。概念的にソウル・マスターズはMCUでゴアがネクロソードから生み出したクリーチャーとほぼ同じと言えます。

ゲート・オブ・エターニティ

2ndトレーラーのイースターエッグ記事でも触れましたが、最終決戦となった場所はマーベルの強力なキャラクターたちの石像が並んでいます。

©MARVEL,Disney

リビング・トリビューナル、サノスの恋愛対象でありデッドプールの恋人でもあるデス、マルチバースの空間を司るインフィニティ、そしてコミックのインフィニティ・ウォーでサノスの計画をキャプテン・マーベルに忠告しに現れた時間を司るコズミックエンティティのイーオンが映されています(画像左からデス、イーオン、インフィニティ、ウォッチャー、リビング・トリビューナル)。

前回の記事ではインフィニティの正面に一対であるエターニティの像があるのではないかと指摘しましたが、エターニティは扉の奥に実体がいました。劇中ではセレスティアルのアリシェム・ザ・ジャッジのような顔の石像が崩れていたため、インフィニティの正面にはそれがあったのかもしれません。

マイティ・ソーの決め台詞

ジェーンとゴアの戦いの中、ゴアは「レディ・ソー」と呼び、それに対してジェーンは怒りをあわらにして次のように叫びます。

「第一に、私の名はマイティ・ソー!」「第二に、そうでなければジェーン・フォスター博士と呼びなさい!」「第三に、私のハンマーを喰らえ!」

1つ目はヒーローの後継者が女性だった場合に前任者の名前にレディをつけて呼ばれがちな事に対する怒りが表現されています。

2つ目は女性が博士号を取っても名前だけで呼ばれる風潮への怒り。これはドラマ「ワンダヴィジョン」4話においても、ジェーンの友人ダーシー・ルイスがS.W.O.R.D.の職員に「ミス・ルイス」と呼ばれた事にたいして「ルイス”博士”よ!」と同様の怒りをあらわにしていました。

「ラブ&サンダー」冒頭ではコーグがジェーン・フォスターと呼んでいるのに対し、エンディングのナレーションではジェーン・フォスター博士と改善されているのは興味深いところです。しかし女性が存在しないクロナン人に女性差別の概念があるのかどうかは議論の余地があります。

3つ目は怒りとは関係なく、作中の中盤でソーから教わった決め台詞をアレンジしたもの。「このハンマーを喰らえ」から「私のハンマーを喰らえ」と変更しています。

エンディングからクレジットシーン

エターニティと直面するエンディングシークエンスやミッドクレジット、ポストクレジットシーンについては、「エンディングとクレジットシーンの解説」記事にて紹介しています。

コーグの旦那(嫁)となったドウェインとは、コーグ達クロナン人が岩人間である事と、レスラー時代のリングネームが「ザ・ロック」であるドウェイン・ジョンソンさんをかけているのでしょうか。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。