映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」の撮影で「ホワット・イフ」ナターシャ役が目撃?

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」のセット写真が atlanta_filming によってリークされ、その中に女優のレイク・ベルさんが映っていると海外メディア Cosmic Circus が報じました。ベルさんはアニメ「What if…?」にてナターシャ・ロマノフの声を担当していました。

記事によると彼女の役割は不明とのことで、実際にキャスティングされているかの確証もないとしていますが、一方でベルさんが何故かブラックパンサーの公式インスタをフォローしている事も指摘しています。また、彼女が「ホワット・イフ」で演じた、ナターシャ・ロマノフのマルチバースバージョンの実写版を演じるとは考えにくいとも伝えています。

レイク・ベルさんは「ホワット・イフ」の他、「スパイダーマン:スパイダーバース」、「ペット」や「シュレック」などのアニメーションプロジェクトで声優を務めた他、実写映画で俳優としても活躍されており、「ベガスの恋に勝つルール」(2008年)、「恋するベーカリー」(2009年)、「抱きたいカンケイ」(2011年)などラブコメ作品への出演が目立っています。

ベルさんがブラックパンサーに出演するとなれば、どのような役柄になるのでしょうか。

「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は、現在シュリ役のレティーシャ・ライトさんの怪我により撮影が中断され、来年始めには再開される予定との事。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2022年11月11日 米国公開予定です。

ソース:Report: Poison Ivy and Black Widow Voice Actress Lake Bell Appears to Have Joined ‘Black Panther: Wakanda Forever’

映画「エターナルズ」、エイジャック役サルマ・ハエックさん、マーベル・スタジオと複数の契約を交わしていると明かす

現在公開中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」でチームのリーダー的存在エイジャックを演じているサルマ・ハエックさんがポッドキャスト番組に出演し、今後のMCU映画について復讐の出演契約を交わしていることを明かしました。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

映画をご覧になった方はご存知のとおり、エイジャックはディヴィアンツによって殺されてしまいました。しかしまた、劇中で明かされたエターナルズの出生を考えると、エイジャックが復活したとしても不思議はありません。

エターナルズはアリシェムによって任務のたびに記憶を保存され、新しい任務の際には新たな身体にリセットした記憶を入れていると説明されました。つまり、エイジャックに限らずメンバーのスペアボディとこれまでの記憶の全ては、アリシェムがどこかで保管していると考えられています。

似たような復活方法としてドラマ「ワンダヴィジョン」のホワイトヴィジョンがあげられますが、それと同様に「エターナルズ」で死亡したメンバーが現存メンバーの前に立ちはだかる事も考えられそうです。

しかし、契約は事実としても他の可能性もわずかに残されており、完全に別の役や、脚本の変更によって出演予定がなくなるケースもあります。後者のほうではクロスボーン/ブロック・ラムロウを演じたフランク・グリロさんなどが代表的で、当初8本の出演契約を結んでいたと報道されていましたが、実際には「ウィンター・ソルジャー」、「シビル・ウォー」、「エンドゲーム」、そして「ホワット・イフ」を含めても4作品しか登場していません。

サルマ・ハエックさんはどのような形で今後のMCUに戻ってくるのでしょうか。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。

映画「エターナルズ」、デイン役キット・ハリントンさんと監督がポストクレジットシーンについて語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」にデイン・ウィットマン役で出演したキット・ハリントンさんとクロエ・ジャオ監督が海外メディア Variety とのインタビューの中で、今作のポストクレジットシーンについての裏話を明かしました。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

ジャオ監督は制作当初から「これは誰だっけ?ブラックナイト?ああ、それを演じるのに最適な俳優がいるよ!」とデイン役にキット・ハリントンさんが相応しいと推していたことを明かしました。

監督は本作で彼の人間的な側面に焦点を当てたいと考えていました。それはまた、マーベルが当初ハリントンさんに、本作ではセルシの “人間的なキャラクター “との結びつきを助ける以外には大きな役割を果たさないと伝えていた上でのことでした。

私はあのキャラクターの大ファンでした。彼が複雑な歴史を持つ人間的なキャラクターであれば、とても面白いと思いました。彼は(エターナルズとの間で)何が起こっているのか知らないことが感じられますが、彼には何か特別なものがあります。それは楽しいことです。

また、クレジット後のシーンでは、ウィットマンが古典的なエボニーブレードの入った箱を初めて開け、”Death is my reward “と刻まれた文字を読みました。この時、デインに声を書けたのがマハーシャラ・アリさん演じるブレイドである事も明かされ、話題になりました。

ハリントンさんは、「エターナルズ」のプレミア上映の翌日、Variety に対して、アリさんの起用を知ったのは3週間前だったと明かしました。ハリントンさんは、アカデミー賞受賞者であるアリさんを称賛し、吸血鬼ハンターが本作にさりげなくカメオ出演することに「とても興奮した」と述べています。

私は言われているセリフを知っていましたし、もらった台本にも書いてありました。それがマハーシャラの声だとわかったのは、ほんの3週間ほど前のことです。クロエから「そういうことになっている」とメールが来ました。それを聞いて、本当に興奮しました。彼は、今、私が最も好きな俳優の一人です。

ハリントンさんはさらに、ブラックナイトとしてのデインの将来を、エボニーブレードについての話し方で示唆したいと考えていることを明かしました。エターナルズでの限られた出演時間の中で、この瞬間まで彼はほとんどポジティブに描かれていましたが、ハリントンさんは、ウィットマンが目の前の武器の力にすぐに「中毒」との闘いに陥るというアイデアに魅了されました。

その時点まで、私たちが見てきたウィットマンは本当に良い人でした。私は、このことが彼にとって良くないことだと考えています。あの剣と、それについて読んだ台本で、私があの瞬間に捉えたかったのは、剣に魅了され、中毒に陥るような考えでした。

ブレイドとデイン・ウィットマンは、マーベルコミックの中でお互いに歴史があります。ハリントンさんは、MCUでもこの2つのキャラクターを結びつけようとするマーベル・スタジオの野望を、早い段階で認識していたことを認め、「初期の会話の中で、ある種のクロスオーバーがあることを何となく感じていました。」とも明かしています。しかし、この先がどうなるか判らない事も付け加えました。

未来がどうなっているのか、僕にはわかりません。何も書かれていないし、言われたこともありません。何の手掛かりもありません。正直なところ、純粋に。面白いですよね。あなたがこういうことを言うと、みんなが「そうなんだ!知ってるんだ!」と言う。でも、私にはまったくわかりません。私はそうだろうと思っています。誰にもわかりません。

ブレイドがMCUとしてリブートすることは2019年に発表され、当初から主演はマハーシャラ・アリさんが務める事がアナウンスされていましたが。しかし、監督や脚本の名前が報じられたのはかなり最近になってからの事で、いまだに公開スケジュールなども明かされていません。

そんな謎だらけの新たなブレイドと、デインは今後のMCUでどのような物語を紡いでいくのでしょうか。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。

ソース:Marvel’s Eternals: Kit Harington Breaks Silence on Blade Easter Egg

ディズニーが映画「エターナルズ」からセックスシーンを削除した編集バージョンをいくつかの国でリリースすると報じられる

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」は公開初日に760万ドルを記録し好調な出だしを見せていますが、中東のいくつかの地域において、劇中のセックスシーンを削除したバージョンがリリースされると、海外メディア Deadline が報じました。

記事によると中東では11月11日に公開予定となっていましたが、サウジアラビア、バーレーン、オマーンではセックスシーン以外においても編集を求めてきたため、ディズニーはそれを行わないことを決定し、配給証明書が発行されず、映画は公開中止となったと言います。

さらにクウェートとカタールでは作中の表現が神への冒涜とみなされ問題になっているとの事。

そして、アラブ首長国連邦、ヨルダン、レバノン、エジプトでは、異性、同性を問わず、親密な関係を示すシーンをすべて削除したバージョンが公開されると聞いています。これは、これらの市場では一般的に通常のやり方だと記事は伝えています。

クロエ・ジャオ監督による「エターナルズ」はMCUで初となる表現にも踏み込んだ作品ですが、それらが法律上、あるいは宗教上の理由で上映できなくなるケースが多く発生しています。

また、それとは別の理由で国際映画史上で最大の国である中国でも「エターナルズ」は上映されません。こちらは、2013年に中国出身のクロエ・ジャオ監督「中国はウソだらけの場所」と発言していたことがSNSユーザーに発見され、これが中国内で激しい反発を呼び、ジャオ監督のアカデミー賞受賞作品の「ノマドランド」も上映されずじまいでした。

本作ではもともと「わずかな性描写」が含まれるとして米国ではPG-13のレーティングになる事が判明していました。ロシアではいわゆるR指定となり18歳未満は鑑賞できないようです。

なお、日本では全年齢対象作品となっています。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。

ソース:‘Eternals’ Won’t Be Playing Saudi Arabia, Qatar, Kuwait, Bahrain & Oman

映画「エターナルズ」、クロの声を演じているのはビル・スカルスガルドさんだった

先日公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」でヴィランであるディヴィアンツのリーター「クロ」の声を演じているのがビル・スカルスガルドさんだという事が判明しました。スカルスガルドさんは「IT」のペニーワイズ役が有名な他、映画「デッドプール2」でもツァイトガイスト役として出演していました。

クロの声優について、ながらくダン・スティーヴンスさんの名前が挙げられていました。

ダン・スティーヴンスさんはFOXのX-MENドラマ「レギオン」で主人公レギオンを演じた経験があり、マーベル映像作品とは関係の深い人物の一人でした。その上「エターナルズ」のロケ地でキャストメンバーと交流している様子の写真が公開されたのも、関与していると噂される原因のひとつでした。

また、インタビューでクロをほのめかす発言をした事もありましたが、メディアやファンはすっかり翻弄されたというのが現実のようです。結局のところ、ダン・スティーヴンスさんは「エターナルズ」に関与していませんでした。

なお、日本語吹替版のクロは「仮面ライダー電王」のキンタロス役などを演じられた、てらそままさき さんが担当されています。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:Marvel’s Eternals Enlisted IT Star to Voice Deviant Leader Kro

映画「エターナルズ」、アンジェリーナ・ジョリーさんがLGBTQ+論争に「彼らは無知だ」とコメント

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」がサウジアラビア、クウェート、カタールなどの国々で公開禁止となった事を受け、セナ役のアンジェリーナ・ジョリーさんが海外メディア news.com.au とのインタビューの中で「彼らは無知だ」とコメントしました。

映画「エターナルズ」ではメンバーの一人ファストスがゲイのキャラクターであり、男同士のキスシーンが含まれています。公開禁止となったサウジアラビア、クウェート、カタールでは同性愛は違法行為でありますが、アンジェリーナ・ジョリーさんはこれらの措置に対して以下のように述べました。

私は(それらの国の観客の方々を)悲しませています。そして、それらのシーンをカットすることを拒否したマーベルを誇りに思います。私はいまだに、私達の住む世界に、ファストスの家族や、その関係や愛の美しさを見ようとしない人たちがいるのか理解できません。そのことに腹を立てたり、脅したり、承認しなかったり、評価しなかったりする人は、無知なのです。

映画に限らず、小説、漫画、ゲームなどの表現物はリリースする国の法律に応じて手を加える事はよくありますが、「エターナルズ」では手を加えない姿勢を維持してリリースしました。

MCUではヴァルキリーのブリュンヒルデが同性愛者(作品内では描かれず)、ロキがバイセクシュアルである事が判明しており、コミックに目を向ければもっと多くのLGBTQ+が描かれています。ワンダの息子ウィッカン(ビリー)もゲイであり、コミックではハルクリングとの結婚式も描かれました。

「エターナルズ」は中国でも公開禁止、ロシアでは2013年に制定された「伝統的な家族観の否定を主張する情報から子どもを保護する目的の法律」(通称「ゲイプロパガンダ法」)により18禁に指定されるなど、世界興行収入の点でかなりの苦戦が予想されています。

マーベル・スタジオは今後もLGBTQ+に対する表現を続けていく構えですが、これらの国々での損失をディズニーがどう判断するかは不明です。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より劇場公開中です。

ソース:Angelina Jolie reacts to Eternals ban over gay scenes

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」撮影が一時中断 ─ レティーシャ・ライトさん未だ回復せず

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」の撮影が中断されていると、海外メディア The Hollywood Reporter が報じました。中断の原因は8月にも報じられていたシュリ役レティーシャ・ライトさんの怪我の影響で、これ以上撮影を進められない段階に来たとの事です。

記事によると、夏以降、シュリの登場しないシーンから撮影してきたライアン・クーグラー監督ですが、ライトさんなしで撮影できるすべてのシーンを撮り終えてしまったとの事。

当初は「軽微な怪我」として発表されていたのですが、ライトさんのエージェントの新たな声明では「レティーシャがブラックパンサー2の撮影で負った怪我を9月からロンドンで療養しており、2022年初頭に仕事に復帰する事を楽しみにしています」と述べています。

先日は本作を含むいくつかの作品の延期が発表されており、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は2022年7月8日から2022年11月11日に変更しています。ライトさんの怪我との関係は不明ですが、現時点ではこの新しい公開スケジュールを維持していると記事は伝えています。

都合4ヶ月の療養となり、とても軽微という表現で済む怪我とは思えませんが、まずは早い回復を願うばかりです。

映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」は 2022年11月11日 米国公開予定です。

ソース:‘Black Panther: Wakanda Forever’ Shutting Down Production as Letitia Wright Recovers From On-Set Injury (Exclusive)

【ネタバレ注意】映画「エターナルズ」ポストクレジットシーンの謎の声について監督が意外な名を明かす

本日公開のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のポストクレジットシーンに登場した謎の声の人物について、クロエ・ジャオ監督がその正体を明かしました。海外メディア Fandom とのインタビューの中で、謎の声について尋ねられた監督からはとても意外なキャラクターの名前が告げられました。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

ポストクレジットシーンではデイン・ウィットマンが自らを奮い立たせ、封印されたエボニーブレイドと思しき剣を手に取ろうとします。しかしカメラの外から「準備はいいのか?ミスター・ウィットマン」という声で幕を閉じるのですが、この声の主について、クロエ・ジャオ監督は「あれは私の大好きなスーパーヒーローの一人、ミスター・ブレイド自身の声です」と明かしました。

2019年のサンディエゴ・コミコンで「ブレイド」のリブートが発表されて以降、最近になってようやく監督や脚本家の名前が報じられるようになった「ブレイド」でしたが、当初から主演はマハーシャラ・アリさんである事が発表されていました。

「エターナルズ」ではその新たな吸血鬼ハンター、ブレイドがまさかのMCUデビューを果たしていたという事のようです。今回の監督の発言から、デインの新たな舞台として映画「ブレイド」への登場が考えられるようです。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。

ソース:‘Eternals’ Director on That OTHER Big Character Reveal in the Credits Scenes

【ネタバレ注意】映画「エターナルズ」、ミッド&エンドクレジット解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」が本日 2021年11月5日 に日本公開され、フェーズ4初の新チームが紹介されました。事前に監督が発表していた通り、本作にはミッドクレジットシーンとエンドクレジットシーンのふたつが用意されており、この記事ではそのふたつに関して解説をしていきます。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

宇宙から地球へと到来し、7000年間に渡って陰ながら地球人を守ってきた10人のエターナルズたち。本作ではそんな彼らが地球に迫る新たな脅威へと立ち向かう姿が描かれています。

ミッドクレジットとポストクレジットを解説する前にエンディングを少しおさらいしておく必要があります。

「敵」を倒したエターナルズたちのうち数人は地球での日常に戻り、数人は宇宙へ他のエターナルズたちの捜索へと旅立って行きます。地球に残ったセルシはデインとのデートを楽しんでいましたが、地球の空に異変が起き、エターナルズの創造主であるセレスティアルズのアリシェム・ザ・ジャッジが姿を表しました。

アリシェムは今回の行動を問題視し、地球に残っていたエターナルズたちは連行されてしまいます。そして彼らの記憶を再確認し、地球に審判を下すとしました。セルシに何かを打ち明けようとしていたデインはただ呆然と立ち尽くし、地球人はパニックに陥る流れでエンディングが終わります。

ミッドクレジットシーン

ミッドクレジットは宇宙へ他のエターナルズたちを探しに出かけたセナ、マッカリ、ドルイグが登場しています。彼女たちは地球人に愛想をつかしたり、地球には特に未練のないメンバーでした。

宇宙船ドーモの中で地球にいるセルシたちの異変を感知した三人は地球に引き返そうとしますが、突如の来客が訪れました。テレポートで現れたのはひどく酔ったトロールで、続いてやってくる人物の紹介を始めます。「タイタン星の王子」「サノスの弟」「ハートのジャック」「ブラック・ロジャーを倒した」「偉大なる冒険家」と矢継ぎ早に二つ名を並べ、そこで登場したのはスターフォックス/エロスと名乗るエターナルズでした。エロスはセルシたちがピンチであることを告げ、セレスティアルズと交信するための珠を見せ、居場所を知っていると告げてミッドクレジットシーンは幕を閉じます。

ピップ・ザ・トロール

トロールの名はピップ。コミックに登場するピップ・ザ・トロールです。コミックのピップはアダム・ウォーロックというヒーローの友人で、MCUでは初登場となるキャラクターです。

ピップはアダムやガモーラが所属するインフィニティ・ジェムを監視するチーム「インフィニティ・ウォッチ」のメンバーの一人でしたが、近年のコミックではヨンドゥのラベジャーズなどにも参加しているキャラクターです。

スターフォックス/エロス

ピップの紹介どおり、タイタン星の王子であり、サノスの弟にあたるエターナルズです。世界的な人気バンドであるワン・ダイレクションのメンバーで、歌手兼俳優としても活躍するハリー・スタイルズさんが演じています。2017年公開のクリストファー・ノーラン監督の映画「ダンケルク」でアレックス役を演じました。

エロスが登場する事はニューヨーク・ポストなどのメディアでもネタバレされており、ある程度聞き耳を立てているファンであれば事前に広く知られてしまっていました。

コミックのエロスは別名スターフォックス。エターナルズの一人で、アベンジャーズに所属したこともあるヒーローです。自由奔放な性格で、両親から忌み嫌われたサノスにさえも比較的寛容で、サノスに対する殺意や憎悪はなく、兄弟として親戚づきあいをするキャラクターです。

訓練を好まない自由な性格から他のエターナルズより戦闘力は低いとされていますが、ギリシャ神話の性と愛の神エロースのベースになったとされるエロスは周囲の人々に幸福感を与える特殊な力を持っています。また、特定の人物同士の心をつなぎ、感情や気持ちを互いに感じさせることが出来ます。

エロスはシー・ハルクと恋人関係にもなっています。

今後の展開は?

「エターナルズ2」ではセルシ達の救出から入る事は間違いなさそうですが、特にピップの登場によって「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズとクロスオーバーしていく可能性が高くなりました。2023年公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」ではアダム・ウォーロック役にウィル・ポールターさんがキャスティングされた事が監督と本人から公表されています。

エロスもコミックベースで考えればドラマ「シーハルク」での登場を期待したいところですが、セルシ達の事を考えると地球でのんびり恋愛している暇はないかもしれません。しかしエロスは自由な性格ですから、セルシたちの事はセナ達にまかせて地球でのんびりしてしまう可能性も充分にありそうです。

ポストクレジットシーン

エンドロールの後、ポストクレジットシーンは、ロンドン自然史博物館の一室。ここに勤めているセルシの恋人デイン・ウィットマンが大きな木の箱の前に立っていました。

ためらいながらもデインが木の箱を開くと、そこには包帯のようなもので封印されているように見える剣が収められていました。デインが手を伸ばすと刃が光りざわめき、デインが剣を持ち上げようとしたその時、画面の外から「いいのか? ウィットマン」と聞こえるのでした。

ここでこのキャラクターのフルネームがデイン・ウィットマンであることが初めて明らかになります。デイン・ウィットマンは、コミックでブラック・ナイトと呼ばれるヒーローになるキャラクターです。

ブラックナイト/デイン・ウィットマン

コミックのデイン・ウィットマンは三代目ブラックナイトとなったキャラクターで、エンドクレジットシーンで登場した剣はブラックナイトのパワーソースである呪いの剣「エボニーブレイド」だと考えられます。

コミックではアーサー王に仕えていたパーシー卿が初代ブラックナイト、そしてデインの叔父が二代目ブラックナイトでした。しかし叔父のネイサン・ギャレットは呪いの力でヴィランとなり、死の間際に自らの行いを反省して、デインにブラックナイトの称号とエボニーブレイドを託しています。そして叔父が犯した罪を償うためにヒーローとして戦いに身を投じる事になります。

今後の展開は?

今回の映画では叔父が生きている事が判明していますが、デインとの関係に問題があるという描写がありました。デインはセルシに家系の秘密を明かそうとしていましたが、アリシェムの介入によって視聴者もその秘密を聞く機会が失われてしまいました。

おそらくはコミックの設定をかなりの割合でなぞっており、叔父はある程度のヴィラン活動をした結果、二人の仲に問題が発生している事が考えられます。エボニーブレイドは既にデインの手元にあることから、今後ブラックナイトとして改めてデビューする可能性が高いですが、呪いを克服出来なければヴィランになる可能性もあります。

劇中ではドクター・ストレンジの名前を出すなど、魔法への興味を示していたデインですが、コミックでは征服者カーンとアベンジャーズの戦いに加勢した際に呪いの力に飲み込まれそうになったところをドクター・ストレンジに助けられています。

そして気になるのはデインに声をかけた謎の男。

「ミスター・ウィットマン」と声をかけた所から考えて、姓が違うとしても叔父が甥に声をかけているとは考えにくく、ネイサン・ギャレットが来たとは思えません。しかし相当な事情通ではあるようです。

とすると、フューリーの手のものか、あるいはコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌことヴァルの手のものと言った所でしょうか?

※追記 謎の声の主について、監督がインタビューで吸血鬼ハンターのブレイドである事を明かしました。

今後はドクター・ストレンジとのクロスオーバーなどを考えながら、デインのヒーローあるいはヴィランデビューが描かれる作品が開発されそうな期待をさせて、エンドクレジットシーンは終わります。


今回のふたつのおまけシーンはそれぞれ別の作品へと派生しそうな展開でした。エロスとブラックナイトはどちらもアベンジャーズに加入したことがありますが、MCUでは現状でアベンジャーズが機能していない所も気になる所です。これらの新メンバーを加入して新たなキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソン率いる新たなアベンジャーズが結成されるのでしょうか?

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」を米国と同時公開するようフィリピンで署名運動が始まる

ソニー・ピクチャーズが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の公開日が昨日発表され、日本を含むいくつかの地域では米国との同時公開が見送られました。フィリピンのマーベルファンはこれを不服として、#DontDelayNoWayHomePH のハッシュタグをつけ、署名運動の支援サイト Change.org にて署名を集めています。

記事の執筆時点ではおよそ2500ほどの署名が集まっていますが、今の所配給元のコロンビア・ピクチャーズ・フィリピンは特に声明を発表していないようです。

海外メディア The Direct では日本やフィリピンは新型コロナウイルスのパンデミックの影響で公開が遅れたのかもしれないと伝えており、該当国のファンはネタバレ防止のためにSNSの休止を余儀なくされるだろうとしています。

フィリピンでのこの運動はソニー・ピクチャーズを動かすことは出来るのでしょうか?

※追記 日本でも同時公開するよう、海外の方が立ち上がって署名運動を開始してくださっています。

本作の公式あらすじは以下の通りです。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でピーター<スパイダーマン>はミステリオを倒したが、彼が遺した偽映像をデイリー・ビューグルが公開したことで、ミステリオ殺害の嫌疑をかけられる。ピーターがスパイダーマンの正体であることも暴かれてしまい、彼の生活は一変してしまう──

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 に日本公開予定です。