映画「アイアンマン2」では酔ったトニー・スタークが行った驚くべきシーンが削除されたという

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アイアンマン2」に秘密の削除シーンがあったことが明らかになりました。海外メディア bleeding cool によると、これは最近ディズニーによって解雇されたマーベルの元会長アイザック・パルムッター氏による悪名高いクリエイティブ委員会が関与していると言います。

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記事によると、7月の ウォール・ストリート・ジャーナルのポッドキャスト「ザ・ジャーナル」では、漫画出版社から映画スタジオ、ディズニー買収、経営陣とマーベル・スタジオに至るまでのマーベルの隆盛を振り返るベン・フリッツ氏による一連のエピソードが放送され、その中でクリエイティブ委員会が「アイアンマン2」の制作にかなり口出ししていた事が明かされています。

当時、委員会のメンバーは「アイアンマン2」でのトニー・スタークがスーツの中で放尿するなどの酔っ払ったシーンをとにかく嫌っており、ケヴィン・ファイギ社長に削除するようにずっと提言していたと言います。また、トニー・スタークの印象を悪くしないよう、アイアンマンが残酷に見えると思われる一部のセリフを削除するよう説得を続けていたとも言います。

それらのシーンの多くは残される事になりましたが、ロバート・ダウニー.Jrさん演じる酔っ払ったトニー・スタークがグウィネス・パルトロウさん演じるペッパー・ポッツを殴るシーンだけは削除されたと、フリッツ氏は明かしました。

かつてアベンジャーズのコミックでハンク・ピムがジャネット・ヴァン・ダインを殴ったことで大きな問題となった事があり、委員会は同様の問題がMCUで発生することを危惧したと言います。

このシーンが削除された事は委員会のひとつの功績と言えるかもしれませんが、その後委員会とケヴィン・ファイギ社長の確執は深くなっていき、委員会は「シビル・ウォー」の予算を削減しようとしたり、ケヴィン・ファイギ社長をクビにしたりしようと暗躍。悪名高い組織となっていましたが、2015年、ディズニーが事業再編によってマーベル・スタジオをマーベル・エンターテイメントの子会社ではなくディズニー直属としたために、委員会はスタジオに口出しできなくなっていました。

映画「アイアンマン2」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Marvel’s Creative Committee Kept Kevin Feige From Spending Money

映画「マーベルズ」より初公開シーンを含むトレーラーが公開

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」より、3人の主人公、キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース、キャプテン・モニカ・ランボー、ミズ・マーベル/カマラ・カーンのこれまでをまとめたトレーラーが公開されました。

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予告は映画「キャプテン・マーベル」、ドラマ「ワンダヴィジョン」、ドラマ「ミズ・マーベル」でのそれぞれの主人公たちを振り返るもので、新公開となる映像も交えつつ、「マーベルズ」への復習と予習を同時にこなせるものとなっています。

「ワンダヴィジョン」で示唆されたモニカとキャロルの関係の悪化はマリア・ランボーの死が関係しているのかと言った疑問についても予告内でからかわれており、カマラがもつバングルの本作における重要性もあらためてフォーカスされています。

本作の監督はマーベルオタクを自称するニア・ダコスタ監督。脚本は監督と共にミーガン・マクドネルさん(ワンダヴィジョン)、エリッサ・カラシクさん(ロキ)、ゼブ・ウェルズさん(コミックライター)が担当しています。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

【噂話】映画「マーベルズ」、上映時間の短さはとあるパートが削除されているからだと言う

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「マーベルズ」がMCU史上最も短いランタイムの作品になるだろうと先日報じられていましたが、スクーパーの MTTSH 氏はその理由について新たな投稿をし、報告しています。

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投稿によると「彼らは音楽の惑星のいくつかのパートを削除している」との事で、コミックに登場する音楽惑星アラドナを基にした世界(MCU版の名称は不明)でのいくつかのシーンが削除されてしまったようです。

マクドナルドのおもちゃからパク・ソジュンさんが演じると判明しているヤン王子は、コミックのアラドナの王子であり、キャロル・ダンヴァースとは一時期結婚の関係にありました。

予告でもカラフルな衣装を来た民族達がダンスするシーンがあり、これがこの惑星での映像だと考えられていますが、今回の報告によると、ここでの話がいくらかカットされてしまったようです。

劇場公開まではまだ時間があるため、引き続きシーンの削除や追加など、ブラッシュアップが継続されていく事になります。

「マーベルズ」はキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース役をブリー・ラーソンさん、フォトン/モニカ・ランボー役をテヨナ・パリスさん、ミズ・マーベル/カマラ・カーン役をイマン・ヴェラーニさん、サミュエル・L・ジャクソンさんがニック・フューリーを再演しています。

ヴィランのダー・ベンをゾウイ・アシュトンさんが演じ、パク・ソジュンさんも重要な役割として登場すると言います。

また、過去には「シークレット・インベージョン」でマリア・ヒルを演じたコビー・スマルダーズさんの再登場や、報道当時は演じているキャラクターが不明だったエミリア・クラークさんも出演していると噂されていました。また、「ソー」シリーズからテッサ・トンプソンさん演じるヴァルキリー/ブリュンヒルデの登場も噂されています。

監督はマーベルオタクを自称するニア・ダコスタ監督。脚本は監督と共にミーガン・マクドネルさん(ワンダヴィジョン)、エリッサ・カラシクさん(ロキ)、ゼブ・ウェルズさん(コミックライター)が担当しています。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

映画「スパイダーマン:NWH」、ゼンデイヤさんはスーパーヴィランを演じたい

ソニー・ピクチャーズのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ホームカミング」から「ファー・フロム・ホーム」、「ノー・ウェイ・ホーム」でMJを演じたゼンデイヤさんが、海外メディア Elle とのインタビューの中でスーパーヴィランを演じてみたい願望がある事を明らかにしました。

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今後どのような役を演じてみたいかと質問されたゼンデイヤさんは「悪役のような役を演じてみたいです」と回答。「邪悪な、スーパーヴィランのような雰囲気のね。それは必ずしもスーパーヒーロー映画でなくても、感情的な意味での役です。普段は善人を演じているような気がするので、悪人を演じてみたいわ」と付け加えました。

また、俳優をしていなかったら何をしていたと思う?との質問に対しては「映画監督になっていたと思います」と述べ、それは「いつかやりたいことでもある」と補足しました。そして、「実際に自分で何かをする最初の一歩は、簡単な一歩ではないので、恐怖心を克服できればと思っています。」と語りました。

ゼンデイヤさんが演じるMJのMCUでの役割は一旦終了しましたが、「ノー・ウェイ・ホーム」のラストバトルの際にはピーター・パーカーの事を必ず思い出すと誓い、エンディング部分では「ファー・フロム・ホーム」でピーターからプレゼントされたブラック・ダリアのネックレスをつけており、ピーターの記憶が無意識下に残されているような事を示唆して終わっています。

「スパイダーマン4」はまだまだ開発がスタートしたばかりですが、MJの物語はどう動いていくのでしょうか。また、ゼンデイヤさんが今後、マーベル映画のスーパーヴィランや監督を担当する可能性もあるのか、そのあたりも注目となりそうです。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」はBlu-ray、4k UDHなどのディスクが販売中、各種ストリーミングサービスで配信中です。

【噂話】映画「ザ・マーベルズ」はMCU史上最短の上映時間になるのか?

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ザ・マーベルズ」のランタイムが海外スクーパーによって報告され、それによるとMCUで最も短い映画となる可能性が出てきているようです。

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Cryptic4KQual 氏は「ザ・マーベルズ」は1時間38分(98分)の映画になっており、クレジットシーンを除外すると映画本編は1時間33分になっていると報告。ただしこれが最終的なものではないとの注意も添えています。

「ザ・マーベルズ」が実際にこのラインタイムとなれば、MCUで100分を切る映画は初となり、過去最短だった「インクレディブル・ハルク」と「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の1時間52分(112分)から大きく記録を塗り替えることになるようです。

ただしスクーパーも指摘しているように、「ザ・マーベルズ」はまだポストプロダクションの真っ最中であり、過去のMCUの例から考えても上映開始の2週間前程度までは編集作業が続けられることになります。その間に秘密の試写会が行われ、客の反応を見てまたいくらか変更される部分も発生する可能性はあり、それによって今回の報告より長くなる事も、反対に短くなることも有り得る状況となっています。

「ザ・マーベルズ」はディズニープラスのMCUドラマの主人公にフォーカスされた最初の映画であり、キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース役をブリー・ラーソンさん、フォトン/モニカ・ランボー役をテヨナ・パリスさん、ミズ・マーベル/カマラ・カーン役をイマン・ヴェラーニさんが再演しています。

そして、サミュエル・L・ジャクソンさんがニック・フューリーを再演し、ヴィランのダー・ベンをゾウイ・アシュトンさんが演じます。また、パク・ソジュンさんも重要な役割として登場すると言います。

監督はマーベルオタクを自称するニア・ダコスタ監督。脚本は監督と共にミーガン・マクドネルさん(ワンダヴィジョン)、エリッサ・カラシクさん(ロキ)、ゼブ・ウェルズさん(コミックライター)が担当しています。

映画「ザ・マーベルズ」は 2023年11月10日 に劇場公開予定です。

【噂話】「サンダーボルツ」の脚本変更の影響で「キャプテン・アメリカ4」との繋がりは縮小されたと言う

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」と「サンダーボルツ」は何らかの関連性がある作品になると考えられていましたが、ここ最近の「サンダーボルツ」の脚本の書き直しによってそのプランは見送られていると複数のスクーパーが報告しています。

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CWGST 氏はコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌは少なくとも「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の本編には登場しないとし、出るとすればポストクレジットシーンのみになるだろうと報告。

この事について、「サンダーボルツ」が書き直されるまでは2つの作品の間に何らかの計画があったとし、MTTSH 氏は「イ・サンジンが参加していくつかのプロットを変更するまで、サンダーボルツとキャップ4はより密接に結びついていました。」と補足しています。

サンダーボルツは長い歴史の中で様々な特色とメンバーを持つチームで、時期によってヒーロー、ヴィランの立ち位置が異なるチームですが、サンダーボルト・ロスがチームの中心となっていた時期がある事と、「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」ではこれまでのMCUでロスを演じてきた故ウィリアム・ハートさんに変わってハリソン・フォードさんが新たにサンダーボルト・ロスを演じることが発表されている事と何か繋がりがあると考えられていました。

今回のスクーパーの報告ではそもそもどのような関連性があったのかが明かされていないため、この変更が悲嘆の対象なのか、称賛すべき事であるのかも判断が難しい所となっています。

どちらにせよ「ブレイブ・ニュー・ワールド」は主要な撮影を終えているため、あまり大きな変更は発生しにくいと考えられますが、「サンダーボルツ」はまだ撮影も始まっていないため、今後もまた脚本が手直しが行われる可能性は十分に残されています。なお、「サンダーボルツ」でレッドガーディアンを演じるデヴィッド・ハーバーさんは「サンダーボルツ」の脚本を称賛しています。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2024年7月26日 米国公開予定、映画「サンダーボルツ」は 2024年12月20日 米国公開予定です。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」、アンドリュー・ガーフィールドさんは意図的にふざけて演じたと言う

ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」に出演したアンドリュー・ガーフィールドさんは、本作で久々にスパイダーマン/ピーター・パーカーを再演するにあたって、意図的にふざけて演じたと明かしています。

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書籍「SPIDER-MAN: NO WAY HOME – THE ART OF THE MOVIE」に掲載されているインタビューによると、本作のオファーを受けた時を振り返って「私たち3人が一緒にいるという単純なイメージというコンセプトに、否定できない興奮がありました。」と語っています。

そして、「非常に多くのレベルでエキサイティングでした。スパイダーマンのファンとしての私もそうですが、俳優のレベルでも、トビー、そしてトムと素晴らしい仕事ができました。そして、さらに深いレベルでは、『えっと、これはどういう意味なんだろう?時間と空間を超えて離れ離れになっているこの 3 人の兄弟について何を探ることができるんだろうか?』とね」と、大興奮のプロジェクトであったとコメントしています。

また、ガーフィールドさんはスパイダーマンというキャラクターについて、「あのキャラクター(ピーター・パーカー)の本質は、特に物語の起源において、孤独とワンマン・アーミーであることに関するものです。トムが演じたスパイダーマンによって、アベンジャーズに参加することは非常に心強いものです—しかし私は本質的にピーターは孤独な子供であり、それが彼をとても魅力的で共感できるものにしているのだと思います、なぜならそれがどういうわけか私たち全員が知っているからです。」と語りました。

そして、その孤独な苦しみとまったく同じものを他の誰か(ピーター)も体験していると理解したとき、果たしてピーターはどのような感情になるのだろうかと模索したと言います。

「突然、気が遠くなるような思いがしたし、信じられないほど癒され、美しく感じました。『自分は実は一人ではなく、自分だけが経験していると感じていたのとまったく同じ苦しみを誰かが経験していることに気づいたらどうするだろう?』宇宙で自分は一人ではないという感覚は、とても強いものです。」

その後は「プレッシャーがなくなったような気がして、自分がずっと共感していたキャラクターの不遜なバージョンになって探求したり、乱雑で自由で、遊び心があってふざけたりする自由がたくさん与えられました。とても自由で癒しの体験です。そして、それはおそらくトムに大きく関係していました。トムはその映画を担わなければなりませんでした。私とトビーはただ現れて彼をサポートし、楽しむだけでした。」と自身の演じるピーター・パーカー像を確立していった事を語っています。

スパイダーマン/ピーター・パーカーを再開発して作り上げられた「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ですが、アンドリュー・ガーフィールドさんが今後の作品に再登場するかどうかは現時点ではっきりとわかっていません。

マーベル・スタジオがガーフィールドさんに連絡を取ったとしてMCUに再登場する可能性や、ソニーが「アメイジング・スパイダーマン3」の開発に再び着手するのではないかとしてSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)に登場する可能性なども噂されていますが、現状ではどれも噂の域を出ていません。

ただし、ガーフィールドさん自身はずっと再演に前向きな姿勢を見せており、スタジオ側からのオファーさえあればアメイジング・スパイダーマンが再びスクリーンに登場することはさほど難しい事ではないようです。

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」はBlu-ray、4k UDHなどのディスクが販売中、各種ストリーミングサービスで配信中です。

映画「サンダーボルツ」、デヴィッド・ハーバーさんさんが脚本の素晴らしさを語る

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ」で「ブラックウィドウ」よりレッドガーディアン/アレクセイを再演するデヴィッド・ハーバーさんが Happy Sad Confused に出演し、最新映画の脚本も素晴らしいものになっていると称賛しました。

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SAG-AFTRAのストライキが始まる前に収録されたというポッドキャストの中で、デヴィッド・ハーバーさんは「サンダーボルツ」の新しい脚本に言及し、「本当に素晴らしいもの」だと自身の感想を述べました。

また、物語中で描かれるレッドガーディアンとエレーナの関係が「面白くて、感情的に満足できる」と予告し、「私は本当にこれら2つの作品に恵まれた」とコメントしました。

「サンダーボルツ」は開発当初、「ブラックウィドウ2」のようだとも称されていましたが、最近の脚本の変更でそうではなくなったと報道されています。しかし、ハーバーさんのコメントによるとレッドガーディアンやエレーナもまだ十分に場が用意されているようで、制作の再開を心待ちにしている様子が伺えます。

「サンダーボルツ」はストライキによる影響が最も大きく出ているMCUプロジェクトのひとつであり、現時点で延期の可能性が高いと見なされている作品のひとつになっています。

映画「サンダーボルツ」は 2024年12月20日 米国公開予定です。

【噂話】映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」におけるサーペント・ソサエティの役割が報じられる

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」に登場すると言われているヴィランチーム、サーペント・ソサエティの本作における役割について、海外スクーパーが新たな情報を提供しています。

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ダニエル・リヒトマン氏は本作におけるサーペント・ソサエティは「シビルウォー」におけるクロスボーンズのようなものだとし、映画の冒頭にしか登場しないが映画全体の流れに大きな影響を与えると言います。

サーペント・ソサエティの噂に関して、本作のロケ現場では公式に発表のない複数のキャストが目撃されており、キャプテン・アメリカ3作目に登場する予定だったヴィランチームが今回の4作目に登場しなおすのではないかと考えられています。

また、公式が発表しているヴィランであるザ・リーダーこと「インクレディブル・ハルク」のサミュエル・スターンズは、このサーペント・ソサエティに協力して裏から操っているのではとも報じられています。

「ブレイブ・ニュー・ワールド」は7月1日に撮影監督が撮影の終了を報告されていますが、過去の慣例から考えられるいくつかの再撮影の発生等を考慮すると、現在進行中のストライキの影響でいずれ制作中断の時期が来ると見られています。また、ストライキが10月までに終わるようであれば、本作の公開予定は早くなる(延期前の予定に戻る)可能性さえあるとも報じられています。ただし、MCUの場合は完成すれば公開出来るというものでもなく、他作品との順番が重要である事は留意しておく必要があります。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2024年7月26日 米国公開予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」の結末はコミック「シージ」を元に「ソー5」への導線を設定しているのか?

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」はスクラル人による地球侵略を描いた作品で、全6話のシーズン1を終えた時点で「ザ・マーベルズ」や「アーマー・ウォーズ」への道筋を設定していますが、同様に「ソー」最新作への導入も行われているかもしれません。

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MCUの「シークレット・インベージョン」

「シークレット・インベージョン」6話のエンディング部分ではリットソン大統領が今回の事件を経て「地球で生まれた以外の者を全て敵の戦闘員とみなす」との法案を議会に提出した事を明らかにしました。

法案が可決されるかどうかは今後の展開次第ですが、言葉を文字通りに受け取るのであれば、大統領はスクラル人以外の異星人も敵勢力とみなしている事になります。そして、MCUではすでにアスガルド人が地球上でコミュニティを築き上げています。

「マイティ・ソー/バトルロイヤル」でアスガルドが破壊された後、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の時点でソーとヴァルキリーを中心としたアスガルド人達はノルウェー近辺にニューアスガルドを建国。その後、主に「ソー:ラブ&サンダー」で描かれた内容では、諸外国との外交も進め、観光地として地球人にも愛されている事がわかっています。この事は「シークレット・インベージョン」終了後、「ザ・マーベルズ」開始前の現時点まで少なくとも続いている事でしょう。

リットソンはあくまでもアメリカ大統領であるので、彼のスピーチがすぐに地球人のヘイトをアスガルド人に向けさせるとは考えられません。そして陰でフューリーを支えてきたスクラル人とは異なって「アベンジャーズ」の頃からソーが地球を守り、地球人の人気者となっていた事からも、諸外国がすぐにアメリカを支持し、地球人とアスガルド人の間で戦争が起きるとは言えそうにありません。

一方でアスガルド人の戦闘力が高い事は事実であり、ニューヨークを襲撃したロキの件や、「シーハルク:ザ・アトーニー」ではルナ・ザ・ライトエルフがスクラル人と同じシェイプシフト能力で犯罪行為をしていた事など、アスガルド人による被害を受けた地球人がいる事もまた事実となっています。

アスガルド人による犯罪や、その軍事力の危険性から、アメリカやその他の国の代表者がアスガルドを地球から排除しようと考える流れはさほど不思議な事ではないかもしれません。

コミックの「シージ」

アメリカがニューアスガルドに宣戦布告する事は2010年のコミック「シージ」内で描かれているストーリーラインです。

このコミックではシークレット・インベージョンによってトニー・スタークが失脚し、S.H.I.E.L.D.の長官の座を剥奪されたあと、グリーンゴブリン/ノーマン・オズボーンが組織を引き継ぎ、後にH.A.M.M.E.R.と改名しています。そしてオズボーンはアメリカ政府を動かし、ニューアスガルド(コミックではオクラホマ州の上空に建国された浮遊都市)と激突しています。

ロキの協力の元、オズボーンはヴォルスタッグをヴィランとの戦いに誘い出し、その戦いで多くの市民が巻き込まれて死亡する事になりました。これをもってアスガルドの危険性を政府に進言したオズボーンは攻撃の許可を得て、ニューアスガルド殲滅のためにサンダーボルツを再編成して結成されたダークアベンジャーズを派遣。シージ(包囲作戦)はセントリーの攻撃によって開始されました。

アスガルドの危機に際してスティーブ・ロジャースは解散に追い込まれていたアベンジャーズを再結成。その後もなんやかんやあってニューアベンジャーズは勝利を収め、戦いは終息しています。

ここで登場するセントリーはマーベルの中でも特に強力なヒーローですが精神的に脆く、その内にはヴォイドの言う名のスーパーヴィランを内包している事で、オズボーンには死の天使とも称されています。

MCUではこの先どうなる?

リットソン大統領の言葉がコミック「シージ」の実写化を示唆しているのであれば、物語の中心にアスガルドがある事から「ソー」の関連作となる可能性は非常に高いものになるでしょう。

一方、大統領の言葉は確かにシージへの導線に見えますが、「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」において新大統領がリットソンの発言を撤回すればシージのような事態を招くこともないかもしれません。

実写化の可能性を考えた場合、シージの中でアベンジャーズたちを苦しめるセントリー及びヴォイドは映画「サンダーボルツ」で紹介されるとも噂されており、その他のキャラクターは適宜MCUに現存するキャラクターに置き換えて描くことは可能なようにも思えます。

ただし、「ソー:ラブ&サンダー」の結末はゼウスの復讐と、そのゼウスの命令によって派遣されるハーキュリーズ(ヘラクレス)とソーとの戦いを示唆しています。

また、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」と「ラブ&サンダー」を制作してきたタイカ・ワイティティ監督は「ソーは大きくて独創的でカラフルな生き物やエイリアン、そして異世界のものに向いているシリーズであると感じている」と発言しており、地球上での争いであるシージの世界観とは合致していません。

「ソー5」の監督は明らかにされていませんが、ワイティティ監督が考えているように5作目も宇宙を中心とした冒険が続けられるのでしょうか、それともマーベル・スタジオは新たな監督を起用して地球に焦点をあわせていくのでしょうか。

リットソン大統領の言葉が今後のMCUにどのような影響を与えていくのか、長い目で見守る必要がありそうです。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中です。