「モービウス」、ダニエル・エスピノーサ監督が失敗を振り、「ああいった事はもうやりたくない」と語る

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「モービウス」のメガホンを取ったダニエル・エスピノーサ監督が、海外メディア Deadline とのインタビューの中で、本作がファンが期待したような映画にならなかった事について語りました。

「モービウス」の興行不振を個人的にどのように受け止めたかとの質問に対し、「委員会を通して映画を作るというのは、とても難しいことだと思います。結局、別の監督の方が適任だったかもしれないと感じました。」と監督は語りました。 

少し前には同様のことを「マダム・ウェブ」の主演を務めたダコタ・ジョンソンさんが発言し、方方から批判を受けました。

こういった映画の決定は委員会によって下され、委員会で作られたアートはうまくいきません。映画は映画監督とその周りのアーティストのチームによって作られるべきです。数値やアルゴリズムに基づいてアートを作ることはできません。

スタジオと監督の意見が一致しているときは何も問題ありませんが、方向性が違った時に監督が自分の意見を曲げられるかどうかが向き不向きとなるのは事実と言えそうです。

2010年、スリラー映画「イージーマネー」が本国スウェーデンでヒットした後、ハリウッドに招かれた監督はデンゼル・ワシントンさんとライアン・レイノルズさんのアクションスリラー「セーフハウス」やカルトヒットのSFホラー映画「ライフ」など、興行収入としてはそこそこと評価される映画を制作、その後「モービウス」を制作し、世間から酷評される形となりました。

エスピノーサ監督はハリウッドで活動した期間について次のように述べています。

私はアメリカで12年間過ごしました。そして、自分がやっていることが、映画を作り始めた本当の理由から私を徐々に遠ざけていることに徐々に気付きました。だから、自分が映画を作る理由に立ち返る必要が本当にあったのです。

スウェーデンとチリの血を引くダニエル・エスピノーサ監督は現在ヨーロッパに戻り、ハリウッドのシステムから外れ、元の自由な映画製作に戻っています。

「モービウス」は、報道によれば7500万~8000万ドルの製作費に対して1億6750万ドルの収益を上げ、赤字は回避しましたが、ジャレッド・レトさん主演のフランチャイズとしては成立しない作品とされています。

しかし多くのファンが失望したのは興行収入などではなく、予告でスパイダーマンがほのめかされていたにも関わらず、ほとんど何も起こらなかった事でした。

当時、監督はこの予告もまったく関与していないとし、ソニーが用意したものだと説明していました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/ssu-morbius-director-explains-spider-man-wall-art-trailer/”]

また、マイケル・キートンさんが演じたバルチャーはもともと別の手段で登場する予定でしたが、これをソニーが急遽変更するようにアイデアを出してきたとも語っていました。もともと「モービウス」は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」よりもかなり先に公開される予定であり、彼がドクター・ストレンジの呪文の影響を受けるはずはありませんでしたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で映画の公開スケジュールが大幅に乱れた後、スタジオの思いつきで変更される事になったと主張していました。

監督は米国から帰国後、「自分自身についての物語を作る」方法を模索していたと語り、そこから制作した「マダム・ルナ」がタオルミーナ映画祭で上映。

「マダム・ルナ」は、悪名高い人身売買業者としての身分を隠しているエリトリア難民の物語。自由への道の途中でイタリアに留まることを余儀なくされた彼女は、自分が搾取した人々が経験したのと同じ苦難を経験します。

この原点回帰の後、ハリウッドの仕事に戻る可能性について質問された監督は「二度と大きなプロジェクトをやらないとは思いません。」と言います。

「でも、体制やシステムで仕事をしたい監督が求められるプロジェクトには、もう出ないと思います。例えば、『セーフハウス』をやったとき、デンゼル(ワシントン)にとって、それが私であり、私がやりたいことだということがとても重要だったし、私にとってもそれは重要だと思うんです。」

ソース:Daniel Espinosa On Return To Roots With ‘Madame Luna’ & ‘The Helicopter Heist’, Says A Different Director Might “Have Been A Better Fit” For ‘Morbius’ – Taormina

【噂話】SSUドラマ「スパイダー・ノワール」、リー・ジュン・リーさんがキャスティング、ユリ・ワタナベ役とも

ソニー・ピクチャーズとAmazon MGMスタジオが開発中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドラマ「スパイダー・ノワール」にリー・ジュン・リーさんがキャスティングされたと海外メディア Deadline が報じました。しかし役どころについてはスクーパーの主張と少し食い違っているようです。

記事によると、リー・ジュン・リーさんはスパイダーマン・ノワールを主人公とするこのドラマの中で「ニューヨークの高級ナイトクラブの歌手」を演じると言います。そして、トム・バークさんとアブラハム・ポプーラさんが未知の役について交渉中であるとも報じています。

しかし、スクーパーのダニエル・リヒトマン氏は彼女がユリ・ワタナベを演じ、「ファム・ファタール」的な役割を持つようだと報告しました。

1933年のニューヨーク市で、私立探偵ベン・ライリーが腐敗の落とし穴に落ちていく様子を追う。同時に、スーパーヒーローとしての過去も明らかにする。ライリーはエドワード・アディソンの死を調査し、市長が犯罪ボスのシルバーメインとファム・ファタールのユリ・ワタナベを巻き込んだ悪事を企んでいることを知る。

コミックのユリコ・”ユリ”・ワタナベはニューヨーク市警の警官で、ここ数年でヒットしたゲーム「Marvel’s Spider-Man」では警部として登場していました。

両者の主張が共に正しいと仮定するのであれば、「スパイダー・ノワール」に登場するユリはコミックやゲームで馴染みのあるユリとは異なるキャラクターになっていると考えられそうです。

本作では主人公のスパイダーマン・ノワールもピーター・パーカーではないと報じられており、原作をかなりアレンジした作品になるのかもしれません。

ドラマ「スパイダー・ノワール」は Amazonプライム・ビデオで配信予定です。

ソース:‘Spider-Noir’: Li Jun Li Joins Amazon’s Marvel Series

【噂話】SSU「スパイダー・ノワール」、ニコラス・ケイジさんはピーター・パーカーではなく意外な役を演じるという

ソニー・ピクチャーズとAmazon MGMスタジオが開発中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドラマ「スパイダー・ノワール」の主演を務めるニコラス・ケイジさんが、ピーター・パーカーを演じない事が報じられています。スクーパーはケイジさんが演じる意外なキャラクターについて報告しました。

コミックのスパイダーマン・ノワールはマルチバースであるEarth-90214(ノワール・ユニバース)の1933年に活躍するスパイダーマン/ピーター・パーカー。

しかしSSUの「スパイダー・ノワール」の主人公について、ダニエル・リヒトマン氏はベン・ライリーに設定されていると報告しました。

コミックでは、ライリーはパーカーのクローンであり、後にスカーレット・スパイダーとして活躍したキャラクター。

「スパイダー・ノワール」の主人公はもちろんスパイダーマン・ノワールとして活動することが当然と考えられており、キャラクターの名前だけを使用し、スカーレット・スパイダーに関する設定は一切残されないと予想されます。

本作の主人公はアニメ映画「スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイダーバース」でのノワールとは別のキャラクターになると言われている事で、明確な差別化のために名前が変更されたという可能性はあるかもしれません。

ノワールをピーター・パーカーとして描かないことの重要性は現時点で不明ですが、9月から撮影が始まると報じられており、ほどなく様々な情報が出てくると期待されています。

ドラマ「スパイダー・ノワール」は Amazonプライム・ビデオで配信予定です。

ソース:SPIDER-NOIR Rumor Points To Nicolas Cage Playing A Surprising Take On “Peter Parker” – SPOILERS

スパイダーマン・ノワールの正式タイトルは「スパイダー・ノワール」か、新たなキャスト情報も

ソニー・ピクチャーズとAmazon MGMスタジオが開発中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドラマ「スパイダーマン・ノワール」が実際には「Spider-Noir」と題されていると、海外メディア Deadline が報じました。

マーベルコミックの人気キャラクターの一人、スパイダーマン・ノワールを主人公とする本作はコミックのタイトルどおり「スパイダーマン・ノワール」か「ノワール」になると考えられていましたが、Deadline はあらためて「スパイダー・ノワール」というタイトルが採用されていると報じました。

そして本作のキャストの一人として、俳優でコメディアンのラモーン・モリスさんがロビー・ロバートソン役にキャスティングされているとも伝えています。

コミックのロビー・ロバートソンはデイリー・ビューグルの社員の一人でピーター・パーカーの上司にあたる人物。ピーターとジョン・ジョナ・ジェイムソンと複雑な関係である事とは対照的に、ロビーは親しい同僚であり友人でもあります。

実写版のロビー・ロバートソンの説明として「情熱的で勤勉、決して諦めない性格。1930年代のニューヨークで黒人プロフェッショナルとして困難に立ち向かう献身的なジャーナリストであり、注目と報酬を得るために誰も手をつけないリスクの高い記事に挑む。彼はキャリアのために何でもする覚悟がある」と書かれています。

また、ダニエル・リヒトマン氏はヴィラン役にブレンダン・グリーソンさんが起用されているとも報告。役の詳細は不明で、それに加えて本作にサンドマンが登場するとも言います。

主演のニコラス・ケイジさんは人を殴るのではなくモンスターと戦うドラマになるとも話していましたが、本作のヴィランはどういった役どころとなるのでしょうか。

Amazon MGM Studios のテレビ部門責任者であるヴァーノン・サンダース氏は次のようなコメントを発表しています。

「ノワール」でマーベルの世界を拡大することは非常に特別な機会であり、このシリーズをグローバルな Prime Video の顧客に提供できることを光栄に思います。非常に才能のあるニコラス・ケイジは、新しいスーパーヒーローにとって理想的な選択であり、フィル・ロード、クリストファー・ミラー、エイミー・パスカル、そしてソニーの素晴らしいチームによる優れたプロデュースチームは、このフランチャイズを最も本格的な形で拡大することに専念しています。


ドラマ「スパイダー・ノワール」は Amazonプライム・ビデオで配信予定です。

ソース:‘Spider-Noir’: Lamorne Morris Joins Nicolas Cage In Amazon’s Marvel Series As Robbie Robertson

SSUドラマ「スパイダーマン・ノワール」のエピソード数が明らかに、モンスターが登場するとも

ソニー・ピクチャーズとAmazon MGMスタジオが開発中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドラマ「スパイダーマン・ノワール」の主演を務めるニコラス・ケイジさんが、海外メディア The New Yorker とのインタビューに応じた中で、本作のエピソード数について明かしました。

本作は長年噂されていた作品で、2024年5月に正式発表に至りましたが、具体的な情報についてはまだあまり発表されていません。

ニコラス・ケイジさんは本作について、「1話45分。8エピソードあります。だから、5か月で映画4本分に相当する撮影があります。それに、準備しなければならない映画がもう1本あって、その直後にもうひとつ映画があります。」とスケジュールが混雑していると明かしました。

また、過去にもいくつかのヒーロー映画に出演してきたケイジさんですが、「暴力は好きではありません。」と述べ、「人を傷つける役は演じたくはないんです。この番組の好きな所の一つはファンタジーだという事です。実際に人が人を殴るわけではなく、モンスターが出てくるんです。」と説明しました。

ドラマ「スパイダーマン・ノワール」は1930年代のニューヨークを舞台にした老いた白髪のヒーロー物語。主演のニコラス・ケイジさんはスパイダーマン・ノワールを演じる事になりますが、それはピーター・パーカーではないとも報じられています。

ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン・スタジオのキャサリン・ポープ社長は本作について次のように述べています。

ニコラス・ケイジをこのシリーズに主演として迎えることができて、本当に興奮しています。この唯一無二のキャラクターにこれほどの哀愁、痛み、そして心を込めることができるのは、彼以外にはいません。アマゾンMGMスタジオとプライム・ビデオの優秀なプロデューサーやパートナーとともに、ソニーのマーベル・キャラクター・ユニバースの象徴的なキャラクターの再構築を探求するのに、これ以上のチームは望めません。

「スパイダーマン・ノワール」はオーレン・ウジエルさんとスティーブ・ライトフットさんがショーランナーを務め、ハリー・ブラッドビア監督が最初の2話を担当。ソニー・マーベルのこのプロジェクトはアマゾンMGMスタジオがプロデュースし、「スパイダーマン:スパイダーバース」のプロデューサーであるクリス・ミラーさんとフィル・ロードさんがエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。

ソース:Nicolas Cage Is Still Evolving

「マダム・ウェブ」失敗の原因はインターネット、エマ・ロバーツさんが自論を展開

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」でメアリー・パーカーを演じたエマ・ロバーツさんが、海外メディア Variety とのインタビューの中で、本作の失敗はインターネットに原因があると指摘しました。

最近の別のインタビューでもまたやりたいと話していたエマ・ロバーツさんは、「マダム・ウェブ」が期待するような結果を得られなかった事、また、(主演の)ダコタ・ジョンソンさんがもうやりたくないと発言していた事について質問され、次のように話しました。

物事がうまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。皆、自分が成功するかどうかを予測できるかのように振る舞いますが、実際にはそんな事はできません。失敗しても後でTikTokでバズることもあるし、成功しても実際に見てみると『これが成功したの?』ということもあります。成功の秘訣はなく、ただ良いものを作り、タイミングが合うことです。それ以外は祈るようなものです。失敗を恐れたり、否定的な意見に怯えたりはしていられません。

現代ではどんな作品でも品質以上にタイミングが重要だと考えていると明かしつつ、「マダム・ウェブ」が実際にどうだったかについて語りました。

個人的に『マダム・ウェブ』が本当に好きでした。映画の撮影をとても楽しみましたし、出演者全員が素晴らしかったと思います。監督のS.J.クラークソンが素晴らしい仕事をしたと思います。彼女の存在がこの映画をやりたいと思った理由です。インターネット文化とすべてが冗談にされることがなければ、反応は違ったでしょう。そういう点が残念です。現代の、人々がすべてを冗談にしてしまう風潮が嫌なんです。

しかし結果的に「マダム・ウェブ」はネット上の人々だけでなく、主演のダコタ・ジョンソンさんも制作のやりかたに疑問を提示し、共演していたシドニー・スウィーニーさんもとある番組でこれをジョークにしていました。

そんな中でのエマ・ロバーツさんの再演希望は意外な流れですが、「マダム・ウェブ」に続編の可能性は残されているのでしょうか。

また、これに関連して「マダム・ウェブ」には出演していないラッセル・クロウさんが作品批判をする俳優を批判しました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-thor-love-and-thunder-russell-crowe-reaction-dakota-johnson-comments/”]

ソース:Emma Roberts on ‘Space Cadet,’ Blaming the Internet for ‘Madame Web’ Flopping and Being Protected as a Nickelodeon Child Star

【噂話】映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」はSSU史上最長の上映時間になると言う

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」の米公開が4ヶ月後に迫る中、本作の上映時間がシリーズで最長になると報じられています。

Feature First によると、上映時間は現在約2時間15~20分(135~140分)に設定されているとの事。 現状では現在も編集作業中であり、今後数ヶ月でまた状況が変わる可能性は十分にあります。

「ヴェノム」(112分)、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」 (97分)と比べると現状ではかなり長時間に設定されており、 「モービウス」(104分)や「マダム・ウェブ」(116分)と比べてもSSU全体の中で最も長い映画となるようです。

本作はヴェノムの起源とも言えるシンビオートの神ヌールが登場するのではないかと噂されており、ヴェノムの完結編とされるこの作品で、ある程度の時間の確保は必要だと言えそうです。

公式にはメインヴィランは発表されておらず、過去の報道ではヴェノムに復讐心を持つオーウェル・テイラー、2作目のラストで寄生されたパトリック・マリガンのトキシン、そして前述のヌールなどが候補とされています。

また、主演のトム・ハーディさんは先月のインタビューで「スパイダーマンはMCUに行ったけど、ソニーにもいる」という旨の意味深な発言をし、注目を集めています。

本作は引き続きトム・ハーディさんがエディ・ブロックを演じる他、キウェテル・イジョフォーさん、ジュノ・テンプルさん、クラーク・バッコさんらが秘密の役割でキャスティング。

本作は監督が前2作とも異なっていますが、前2作で脚本を担当していたケリー・マーセルさんがメガホンを取っています。脚本はケリー・マーセルさんが監督と兼任し、トム・ハーディさんも執筆に参加。物語は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」からつながっていると考えられています。

映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月 米国劇場にて、11月1日より日本公開予定です。

【噂話】映画「クレイヴン・ザ・ハンター」はスパイダーマンに言及すると言う

ソニー・ピクチャーズが制作中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「クレイヴン・ザ・ハンター」が作中でスパイダーマンについて言及すると海外スクーパーが報じています。「ヴェノム」から始まったこのユニバースは、中心人物であるはずのスパイダーマンを欠いた状態でしたが、本作で何らかの進展が生まれるのか、注目されています。

Cryptic4KQual 氏は「スパイダーマンかモービウスのどっちかがクレイヴンに出る?」との質問を受け、「スパイダーマンの名前が出てくるとは聞いています。でも、登場するかどうかは確かじゃありません…どちらのキャラクターも。」と回答。本作で誰かがスパイダーマンの名前を口にするようだと報告しました。

SSUとスパイダーマンの関係を簡単におさらいすると以下のようになります。

SSUの第1作目「ヴェノム」ではコミックのヴェノム誕生の経緯を無視する形でスパイダーマンへの言及を避け、デザイン的にもヴェノムの胸の白いクモのマークが削除されていました。

2作目「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のポストクレジットシーンではエディ・ブロックとヴェノムがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の舞台へと移動し、「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のラストのテレビ中継を目撃する事となりました。ただしエディはスパイダーマンについて無知であり、元の世界には存在していないキャラクターである事がほのめかされていました。

3作目「モービウス」では、MCUの「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の影響を受けたと見られる(しかし色々と矛盾がある)ヴァルチャーことエイドリアン・トゥームスがモービウスと合流。トゥームスはこの「モービウス」の世界にもスパイダーマンがいる事をほのめかしましたが、モービウスはこれに対してはっきりとしたリアクションを取る事はありませんでした。

4作目「マダム・ウェブ」ではスパイダーマン/ピーター・パーカーの誕生が示唆されるにとどまっていました。

「ヴェノム」が公開された2018年から既に6年となり、スパイダーマンが不在であると同時にそれぞれの主人公がクロスオーバーする事もなく、SSUは展開しています。

MCUが「アイアンマン」から「アベンジャーズ」で全員集合するまでにたった4年しかかかっていない事と比べると、パンデミックやストライキ問題があった事を考慮してもかなりスローペースであり、今後の「ヴェノム:ザ・ラストダンス」や「クレイヴン・ザ・ハンター」で実際にクロスオーバーが行われるのか、集合するのかと言った点はかなり疑問視されています。

「モービウス」でのフェイク予告の頃から「スパイダーマン出る出る詐欺」とも揶揄されるこのシリーズですが、ヴェノム新作とクレイヴン・ザ・ハンターの映画でファンの不安を払拭できるのでしょうか。

本作の主人公クレイヴン・ザ・ハンターを演じるのはMCUの映画「 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でワンダの弟クイックシルバー/ピエトロ・マキシモフを演じたアーロン・テイラー・ジョンソンさん。

その他、アリアナ・デボーズさん、フレッド・ヘッキンジャーさん、アレッサンドロ・ニヴォラさん、クリストファー・アボットさん、ラッセル・クロウさんらが共演に名を連ねています。

監督は「マージン・コール」などのJ・C・チャンダーさん。

映画「クレイヴン・ザ・ハンター」は 2024年12月13日 に米国にて劇場公開予定です。

【噂話】ドラマ「スパイダーマン・ノワール」2024年9月から撮影開始

ソニー・ピクチャーズとAmazon MGMスタジオが先月正式に発表した実写ドラマ「スパイダーマン・ノワール」が今年の9月から撮影がスタートすると、海外メディア The Cinemaholic が報じました。1930年代のニューヨークを舞台に、ニコラス・ケイジさんが演じる私立探偵を描く物語となります。

記事によると「ノワール」は、2024年9月にカリフォルニア州ロサンゼルスで撮影開始予定。現在60歳であるニコラス・ケイジさんはスパイダーマン・ノワールを演じる事になっており、アニメ映画「スパイダーバース」と同じ配役ですが、別物になると記事は指摘しています。

ニコラス・ケイジさんはこのプロジェクトがまだ噂段階だった時期のインタビューで、「このキャラクターは、別の種類のマッシュアップを提供すると思います。私は私のお気に入りの黄金時代のパフォーマンスを組み合わせることができます。ロビンソン、キャグニー、ボガート、つまりスタン・リーの傑作と広く考えられているキャラクター。私はこれを、ボガートとキャグニーを経由してマッシュアップされたリキテンシュタインのようなポップアートのマッシュアップへの一種の進出だと考えています」とコメントしていました。

ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン・スタジオのキャサリン・ポープ社長は本作について次のように述べています。

ニコラス・ケイジをこのシリーズに主演として迎えることができて、本当に興奮しています。この唯一無二のキャラクターにこれほどの哀愁、痛み、そして心を込めることができるのは、彼以外にはいません。アマゾンMGMスタジオとプライム・ビデオの優秀なプロデューサーやパートナーとともに、ソニーのマーベル・キャラクター・ユニバースの象徴的なキャラクターの再構築を探求するのに、これ以上のチームは望めません。

「スパイダーマン・ノワール」はオーレン・ウジエルさんとスティーブ・ライトフットさんがショーランナーを務め、ハリー・ブラッドビア監督が最初の2話を担当。ソニー・マーベルのこのプロジェクトはアマゾンMGMスタジオがプロデュースし、「スパイダーマン:スパイダーバース」のプロデューサーであるクリス・ミラーさんとフィル・ロードさんがエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。

ソース:Nicolas Cage’s Spider-Man Series ‘Noir’ Begins Filming in LA in September

映画「マダム・ウェブ」、エマ・ロバーツさんが自身の役に大興奮、次はアクションに挑戦したいとも

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」でメアリー・パーカーを演じたエマ・ロバーツさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で本作を振り返り、自身の役柄について大興奮していた事を明かしました。

エマ・ロバーツさんはメアリー役を演じた事について「ピーター・パーカーの母親役で飛び入り参加できるなんて最高だったし、あの映画の監督も大好きでした。とても楽しかったわ。」と述べました。

メアリーが作中で出産した赤ん坊の名前は明示されませんでしたが、メアリーの名前、そして義兄の名前がベンである事から、この赤ん坊がピーター・パーカー、将来のスパイダーマンである事は疑いようがありませんでした。

ロバーツさん自身もこの赤ん坊がスパイダーマンだと認識しているようで、「私がピーター・パーカーを産んだのよ。失礼ですが、それ以上に英雄的なことってあります?」ともコメント。

さらに、妊娠中のキャラクターを演じる事について、「私はちょうど9ヶ月の妊婦のお腹をつけなければなりませんでした。それだけでも英雄的なことです。あなたはそれがどんなものか全くわかりませんよね。そしてその後、アメリカン・ホラー・ストーリーでも6ヶ月間、再びお腹をつけていました。今頃は3人の子供がいてもおかしくないくらい、これまでに妊婦役を何度も演じましたが、実際には1人しかいません。」と語りました。

最後に今後もコミックムービーに出演する可能性について、「コミックのキャラクターを演じるのはとても楽しいから、今度はもう少しアクションのあるキャラクターを演じるチャンスを得たいわ」と希望を明かしました。

「マダム・ウェブ」の続編が制作される可能性は低そうですが、仮に実現したとしても、メアリー・パーカーはスパイダーマンの物語の性質上、死の運命を回避する事は極めて難しいと考えられています。それも踏まえてか、ロバーツさんは別のヒーローかヴィランの役に興味を移しているようです。

「マダム・ウェブ」は大きな期待の中で劇場公開されましたが、1億ドルの制作費に対して1億ドルの興行収入となり、広告費用(数千万ドル)の分だけ赤字となりました。

2月に公開された本作は4月に米国で有料配信と米Netflixでのサブスク配信も解禁。Blu-ray と 4kUHD も早々にリリースされました。日本ではこれの輸入盤が時折見られますが、日本のソニー公式からはリリースのアナウンス自体が未だにありません。

ソース:Madame Web’s Emma Roberts Weighs In on a Future Return to Comic Book Movies (Exclusive)