映画「エターナルズ」、日本語吹替声優が発表 ─ セルシ役恒松あゆみさんなど

ウォルト・ディズニー・ジャパンが来月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のチームメンバー9人とデイン・ウィットマンの日本語吹替版キャストを発表しました。恒松あゆみ さん(「機動戦士ガンダム00」のマリナ・イスマイール役など)、 川田紳司 さん(「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スターク役など)、 深見梨加 さん(『マレフィセント』のマレフィセント役など)、 戸田恵子 さん(「それいけ!アンパンマン」のアンパンマン役など)、 花輪英司 さん(「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョン・スノウ役など)、 杉田智和 さん(「銀魂」の坂田銀時役など)、 金子睦 さん(『ストレンジャー・シングス未知の世界』のマックス・メイフィールド役など)、 後藤光祐 さん (「ゲーム・オブ・スローンズ」のトアマンド役など)、内山昂輝 さん(「機動戦士ガンダムUC」のバナージ・リンクス役など)、 稲田徹 さん(「僕のヒーローアカデミア」のエンデヴァー役など)がキャスティングされています。

セルシ:ジェンマ・チャン、恒松あゆみ

チームをまとめる中心メンバー。現在は博物館で働きながら、人間の男性デインと交際中。しかし、かつての恋人イカリスの事を何世紀も愛し続けている。感情を持たない物質を別のもの変換する能力を持つ─。

恒松あゆみさんのコメント:
「『思っていたヒーロー像と全然違う!!』というのが、セルシの第一印象です。物理的な強さではなく、内に秘めた強さを持つセルシ。彼女の考え方には共感できる部分が多く、すんなりと受け入れることが出来ました。エターナルズがどのようにして人類滅亡の危機に立ち向かっていくのか・・・。その戦いを見守っていただけたら嬉しいです。」

イカリス:リチャード・マッデン、川田紳司

高潔でカリスマ性をもち、任務に対する責任感も強い最強の戦士。その責任感ゆえにチームと衝突する事も。かつてセルシとは恋人同士だった。地球に迫った脅威を止めるため〈エターナルズ〉を結束させようとするが─

川田紳司さんのコメント:
「いちファンとしてずっと観てきたMCU作品に、まさか自分が参加することが出来るとは!興奮と共に強い責任を感じています。日本語吹替版をより多く方々に楽しんでもらえるように、全力で臨みたいと思います。」

セナ:アンジェリーナ・ジョリー、深見梨加

チームで最も危険な女戦士。テレパシー能力や、自分の頭に浮かんだどんな武器であっても、生み出すことのできる能力を持つ。誰よりも戦う事を愛する彼女は、不愛想で他者に心を開かない。

深見梨加さんのコメント:
「この作品にこの役で参加出来ることにワクワクしています!いつもの強い女性とはひと味違う一面も演じられて新鮮でした。作品のエネルギーに飲み込まれないように私もパワー全開で臨んだので、それが伝われば幸いです。」

エイジャック:サルマ・ハエック戸田恵子

太古の時代から現代まで常に地球と人類を見守り、彼らが無事に暮らせるように活動してきた。〈エターナルズ〉導いてきた精神的なリーダーでセルシ、イカリス、スプライトにチームの再集結を命じる。癒しの能力を持つ─

戸田恵子さんのコメント:
「驚いたのは監督がクロエ・ジャオ監督、女性監督であること。『ノマドランド』では快挙でした。注目してる方の作品に携われて光栄です!私が吹き替えたエイジャック役のサルマ・ハエックさんもとても素敵な女優さんでした。コミックでは男性だったキャラだと聞いてます。納得。笑っ  「エターナルズ」ご期待ください」

キンゴ:クメイル・ナンジアニ杉田智和

最も陽気な性格を持つメンバー。地球で人間たちに紛れ人知れず暮らすことを求められているが、何世紀にも渡って目立ちたい、有名になりたいという願いを抱き、現在はインドで“ボリウッド”で大スターとして活躍中。

杉田智和さんのコメント:
「物事の捉え方について板挟みになった時、彼の道化のようでスマートな立ち振る舞いは見る者を安心させます。生きる事に必要な寛大さとユーモア、何より信頼を裏切らない事を作品から学びました。キンゴとこれからも共に永遠を歩んでいきたいです。」

スプライトリア・マクヒュー金子陸

見た目は12歳の少女。本物のような幻影を生み出す能力をもつ。当然その容姿よりも強くて賢いが、数千年にもわたって人類から子ども扱いされることが不満。

金子陸さんのコメント:
「今回私が演じたスプライトという子は、唯一見た目が子供のエターナルズです。アクションだけではなく、能力を使い たくさんの人を笑顔にできるヒーローです。そんな彼女にも注目して見ていただけたらと思います。」

ファストスブライアン・タイリー・ヘンリー後藤光祐

チームの頭脳を担うメンバーで平穏な暮らしを望む。発明の才能に恵まれ、素材さえあれば、想像するものは何でも作り出すことができる。数千年にもわたって人類のテクノロジーや技術の進化をそっと後押ししてきた。

後藤光祐さんのコメント:
「「エンドゲーム」を映画館で観た帰り道「失恋したけど淡い期待」みたいな想いでした。淡い期待は2年後に濃い現実になり、ファストス役への愛情で満たされました。【僕がファストスの声だ!】」

マッカリローレン・リドロフ


宇宙最速のスピードを誇る。何世紀にもわたって地球の隅々まで探査しつくしている。地球の知識はチーム随一。地球にとどまりながらも、他の惑星をさらに探査したいという夢を抱き続けている。
※聴覚障害を持ち、手話を使うキャラクターのため日本版声優無し

ドルイグ:バリー・コーガン、内田昴輝

人の心をコントロールすることができる能力をもつ。人里離れたアマゾンで暮らし、数千年に渡りほかのメンバーとの交流も避けている一匹狼。〈エターナルズ〉と人類の交わり方についても大きな疑問を抱いている。

内田昴輝さんのコメント:
「たくさんの方が待ち望んでいらっしゃるMCUの新作に吹替版キャストとして参加できたこと、大変光栄です。素晴らしい録音環境でじっくりと丁寧に収録していただいたので、自分のベストが表現できたと思います。」

ギルガメッシュマ・ドンソク(ドン・リー)稲田徹

チームでもっとも力が強く、強力な戦士として活躍したかつて様々な戦いでの圧倒的な強さは、今も伝説として語られる。チームでもっとも心優しい彼は〈エターナルズ〉の良心的な存在で、セナの唯一の友人でもある。

稲田徹さんのコメント:
「『アイアンマン2』以降は劇場で全て鑑賞してきた自分にとってMARVEL作品に関わる事は夢であり、声優としての目標でした。しかも大好きな俳優が演じるヒーローに声をあてられるなんて、この上ない幸せです!」

デインキット・ハリントン花輪英司

ロンドンの自然博物館で働く人間の男性。セルシと恋人だが、彼女が〈エターナルズ〉であることも、彼女に数世紀に渡って愛し続ける元恋人がいること、そしてこの地球が残り7日間で滅亡することも知らない。

花輪英司さんのコメント:
「他のMCU作品と同じく、派手で壮大なアクションがある中にも映像のひとつひとつに静かな余韻があり、エターナルズというタイトルのようにその世界にじっくりと浸れる映画です。みなさんにも是非、この世界にひたひたになって頂きたく思います。」


「エターナルズ」の公式あらすじは以下のとおりです。

数千年にもわたり、宇宙的規模の“脅威”から人類を守り続けてきた者たちがいた。
彼らの名は、エターナルズ──。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後、地球に再び想像を絶する“脅威”が迫っていた。
その時、数千年の時を経て、エターナルズが人類の前に姿を現す。
地球滅亡まで彼らに残された時間は、あと7日……。
タイムリミットが迫る中、彼らは世界中に散らばった仲間たちと結集し、人類を守ることができるのか。
そして彼らを待ち受ける<衝撃の事実>とは……。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

【続報】マーベル・スタジオはダニエル・クレイグさんをヴィラン役にしたがっていると報じられる

9月半ばにマーベル・スタジオがダニエル・クレイグさんと交渉の席についていると報じた海外メディア Giant Freakin Robot が、その続報として、スタジオはヴィラン役としてクレイグさんを迎え入れたいようだと報じました。映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」、「ナイヴスアウト2」の制作も終えたクレイグさんの次の舞台はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)になるのでしょうか?

記事によると、ケヴィン・ファイギ社長はダニエル・クレイグさんをMCUに登場させたいと考え、特にヴィランとしての役割を期待しているとの事。具体的な登場作品は決まっていないと伝えています。

さらに記事ではMCUで今後長期的に登場するであろうドクター・ドゥームやマグニートーの名前を可能性として指摘している他、キャプテン・アメリカ4のヴィランの可能性についても取り上げています。

ダニエル・クレイグさんとマーベル・スタジオの関係はMCUが始まった2008年から始まっており、もともとは雷神ソーとして交渉していましたが、最終的には「ジェームズ・ボンドと雷神を両立させるのは難しい」とスケジュールの都合を理由として実現には至りませんでした。

前回の報道ではディズニープラスシリーズとして「ワンダーマン」についての交渉をしているとの事でしたが、少し方向性が変わったようです。

ソース:Exclusive: Daniel Craig Wanted For Marvel Villain Role

映画「エターナルズ」のフィーチャレットと新たなポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」の裏側を紹介するフィーチャレット「In The Beginning」と、IMAX、RealD 3D、ドルビー、4DXのポスターが公開されました。ポスターはいずれもチームメンバー全員を描いたもので、劇中での再集結を特集しています。

©2021 MARVEL,Disney

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

映画「GotG Vol.3」、監督がアダム・ウォーロック役にウィル・ポールターさんのキャスティングを認める

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」にアダム・ウォーロックが登場し、それをウィル・ポールターさんが演じる噂があると先日報道されました。この事について先程、本作のジェームズ・ガン監督がこの噂が真実である事を認め、Twitter上で報告しました。

監督は「ご存知のように、私はしばしば誤った噂を否定することがありますので…ええと…ガーディアンズ・ファミリーにようこそ、ウィル・ポールター。彼は素晴らしい俳優であり、素晴らしい人です。数週間後に会いましょう。」とアダム・ウォーロックのハッシュタグをつけて投稿。噂を認める形となりました。

コミックのアダムは地球からはるかに遠い場所「ビーハイブ」と呼ばれる地で悪の科学者集団「エンクレイヴ」によって作り出された人造人間です。しかしエンクレイヴが自分のような存在を量産し、世界征服を目論んでいる事に気づいたアダムは脱走。その後、ハイ・エボリューショナリーに出会った際にまだ名前のなかった彼に「ウォーロック」という名を与えられ、そしてさらに額にソウルジェム(MCUでいうソウル・ストーン)を埋め込まれ、ソウルジェムの守護者として死と再生を繰り返すようになりました。さらにその後、カウンター・アースと呼ばれるもうひとつの地球でアダムという名で呼ばれるようになり、アダム・ウォーロックという名前が完成しています。

ソウルジェムの守護者であることから、映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に登場すると思われていたアダムですが、ソウル・ストーンはまったく別の設定になり、アダム・ウォーロックが登場することはありませんでした。

監督はガーディアンズ1作目においてもコミックのアダムの繭をイースターエッグとして登場させており、2作目では改めてソヴリンの女王アイーシャによってアダムの繭が生み出されました。コミックのエンクレイヴがソヴリンに変わって話が展開する事になるのでしょうか。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」は2022年ディズニープラスで配信予定、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」は2023年5月5日 米国公開予定。日本公開は4月予定です。

映画「エターナルズ」監督、クレジット後のシーンは2つあり、「重要であり驚きである」と明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」のクロエ・ジャオ監督が、本作のミッドクレジットシーン、ポストクレジットシーンについて少しだけ明かしました。Fandango とのインタビューの中で監督はクレジット後の映像が2つある事を明かし、どちらも重要でありビッグサプライズになると語っています。

監督はインタビューの中で以下のように述べています。

1つ目だけでなく、2つ目にも注目してみてください。どちらも同じくらい重要なウェイトを占めており、どちらもビッグサプライズになっています。

これまでの傾向からして2つの映像があるという事は、ひとつはクロスオーバーや次のMCU作品へのプロローグ、もうひとつはエターナルズの次回作に繋がる映像となるのでしょうか。

ジャオ監督は本作に関して、「この映画は、アベンジャーズが宇宙と地球の人口の半分を復活させた後を描いています。このような出来事をどのように考えるかというと、私たちの惑星にそのようなことが起こった場合、それは巨大な生態学的意味合いを持つと考えています。その生態系への影響と、ディヴィアンツの突然の謎の復活との間で、エターナルズが仕事に戻る時が来たのです。」と説明しました。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:INTERVIEW: DIRECTOR CHLOÉ ZHAO ON HOW MARVEL’S ‘ETERNALS’ WILL REDEFINE THE ENTIRE MCU MOVING FORWARD

映画「エターナルズ」、メンバーのキャラクターポスターが公開

来月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」から公式キャラクターポスターが公開されました。マーベル・スタジオから世に送り出される新たな10人のヒーローを中心として、MCUの新たな側面を描くことになります。

©2021 MARVEL,Disney

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

アニメ「ホワット・イフ…?」8、9話で描かれたインフィニティ・ストーンにまつわる気になるポイント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」はシーズン1の最終回配信を終えました。シーズン2ではエターナルズやシャン・チーなどフェーズ4のキャラクターも参加してくる事が開かれていますが、その前にシーズン1のクライマックスにあたる8話、9話のおさらいです。

それぞれのイースターエッグ(8話9話)の記事でも触れている部分もありますが、インフィニ・ストーンに関する描写はいくつか気になる点が残されています。

今作はこれまでのMCU映画で描いてきた様々なイベントにまつわる「もしも」を描いた作品ですが、1話30分と比較的短い時間であり、2話合わせて1時間の中に20作品以上のもしもを詰め込んだクライマックスでは当然のように説明が端折られました。

その端折られたストーリー部分に映画の話をそのまま充てがおうとするといくつかの矛盾が発生してしまいます。この記事ではそういった部分を紹介していこうと思います。

9話のブラックウィドウ、エンディング問題

9話のブラックウィドウは3話の世界のその後に飛び、二人のキャプテンしかいないアベンジャーズに参加しロキと戦いました。この時ロキはセプターとチタウリの軍勢を用いていますが、これらは本来サノスによって与えられたものです。

神聖時間軸でロキは「マイティ・ソー」での兄弟喧嘩の末、兄に復讐するために「アベンジャーズ」でサノスからセプターをチタウリを借り受け地球侵略に向かいました。

しかし3話の世界ではソーが死んだために兄弟喧嘩には発展せず、ロキはアスガルドの王座をなんなく手に入れているはずです。にも関わらず3話のラストでも地球征服に乗り出すロキの姿が描かれていました。

ソー、アイアンマン、ハルク、ホークアイ、ブラックウィドウがいなくなった地球でロキがセプターとチタウリを必要としたからには相応の障害があったはずで、それはおそらくキャプテン・マーベルの存在です。神聖時間軸よりも早いタイミングで地球に戻ったキャプテン・マーベルは9話のラストでも戦っていましたが、視聴者の見えない所で両者の間に何かが起こり、ロキは結局軍隊が必要になったのだと考えざるを得ません。

8話のサノスはどうやって5つのストーンを集めたか

8話ではサノスが5つのストーンを持った状態でウルトロンの前に現れ、瞬殺されてしまいます。この瞬殺について脚本家のA.C.ブラッドリーさんは「この世界のサノスはより傲慢で、(5つ集めた事で)油断していた。」と解説しています(外部英語記事)。

まずこのシーンが西暦何年のものなのかは明示されていません。ウルトロンがアベンジャーズに勝った部分は2015年だと考えられますが、サノスが5つのストーンを揃えて地球にやってきたのは本来であれば2018年です。

リアリティ・ストーンは2013年の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のイベントによりコレクターに預けられました。サノスはコレクターのもとにいけば、ガーディアンズに邪魔されるかどうかは別にしてゲットすることが出来るでしょう。

スペース・ストーンは神聖時間軸でサノスの手に渡る直前はロキが所持していました。ロキはヘラとの決戦の際にアスガルドの宝物庫から四次元キューブを持ち去っています。しかし8話ではソーはウルトロンに殺されているため、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のイベントは正しく進行しません。宝物庫に収められたのは「アベンジャーズ」の後なのでそこは問題ないと言えるでしょう。サノスはストーンを得るためにアスガルドの宝物庫に行く必要がありますが、そこでヘラとどういう戦いがあったかはわかりません。なお、「ダーク・ワールド」は問題なく済まされているであろう事でオーディンはロキによって地球へ追放され、その後核に巻き込まれ死亡し、ヘラが復活していると推測できます。

タイム・ストーンは2015年時点でエンシェント・ワンが装備していました。ドクター・ストレンジは誕生していません。未来を見ていたエンシェント・ワンが核攻撃で死んでしまうのは不思議ですが、地球で瓦礫の下を探せばサノスはストーンを見つける事が出来たでしょう。

パワー・ストーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のイベントを経て、2014年にザンダーに預けられています。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のソーの説明によると「奴がパワーストーンを奪ったのは先週の事だ。奴はザンダー星を滅ぼし我々の戦艦を襲いスペース・ストーンまで奪い取った」との事で、ザンダーを滅ぼしてゲットしています。ところが8話ではストーンを揃えたウルトロンとキャプテン・マーベルとの戦闘場所がザンダーであり、サノスは友好的にザンダーからストーンを手に入れた可能性があります。

ソウル・ストーンは惑星ヴォーミアで愛するものと引き換えに手に入れられると「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で描かれました。同作のサノスは娘のガモーラと引き換えにソウル・ストーンをゲットしましたが、8話ではストーンを揃えたウルトロンとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが戦うシーンがあり、サノスはガモーラを失うことなくどうにかしてストーンを手に入れています。ネビュラを差し出したのかもしれませんし、部下に強要して部下の愛する人を犠牲に取ってこさせたのかもしれません。とにかく謎に包まれています。

5つのストーンのうちリアリティ・ストーン以外は映画とは大きく異る方法で取得していると考えられ、なかなか妄想が膨らむ部分となっています。

インフィニティ・クラッシャーとキルモンガー問題

9話でインフィニティ・クラッシャーが同じ宇宙のストーンでないと砕けないという説明がなされ、配信後には混乱したファンに対し、脚本家のA.C.ブラッドリーさんはTwitterでストーンは属する宇宙(の存在)にしか力を発揮しないとも説明しました。

余談ですがドラマ「ロキ」ではインフィニティ・ストーンが文鎮代わりに使われていましたが、TVAではすべての力が封じられるせいなのか、「ホワット・イフ」で登場した同じ世界でなければ効果を発揮しない設定のためだったのかは分かりません。ウルトロンとストーン、ロキとキューブの関係を考えると、TVAにはまた別の法則があると考えるほうが妥当かもしれません。

ひとまず、これによってウルトロンはあんなに苦戦しなくても指パッチンすれば良かったのでは問題は解決され、ウルトロンの持つ宇宙のストーンではそんな事をしてもガーディアンズ・オブ・マルチバースには効果がない事が判明しました。

となると、キルモンガーの「これでみんなの宇宙を元に戻そう」というアイデアはそもそも意味がありませんでした。みんなの宇宙を戻すにはそれぞれの宇宙にあるインフィニティ・ストーンを使う必要があります。

キャラクターが設定を知らないのは不思議ではありませんが、キルモンガーの知的で狡猾なキャラクター性から考えると、「クラッシャーがウルトロンのストーンに効果がなかった」時に気づいてもおかしくないような事実でした。あるいは知っていて、ストーンを手に入れるための単なる言い訳に過ぎないのかもしれません。


1話30分完結のスタイルを取っている以上、尺の短さはどうしようもない事であり、説明不足は避けられません。その分妄想を楽しむ余地が大きく、シーズン2でもよりバラエティにとんだ様々なユニバースが描かれるものだと思います。

本シリーズはこれまでのMCU作品に比べると、深く考えずに休憩がてら楽しむほうが向いているのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ビル・マーレイさん、映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」に参加か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン」シリーズ最新作にビル・マーレイさんが参加するかもしれないと、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」は現在ロンドンでの撮影が行われていますが、その内容にはまだまだ秘密が隠されているようです。

記事によると、manday.com のキャストリストから、ビル・マーレイさんのスタントダブルを務めるジョン・タウンゼントさんがマーベル・スタジオの「Dust Bunny」に参加する事が判明したとしています。

ダストバニーは「クアントゥマニア」のワーキングタイトル(仮称)であり、スタントであるタウンゼントさんがクアントゥマニアに登場するということは、ビル・マーレイさんの参加はほぼ確定的だろうと記事は伝えています。

また、今年の初めにクアントゥマニアのペイトン・リード監督がビル・マーレイさんのファンであることをツイートしていたのもこの予兆だった可能性があるとしています。

ビル・マーレイさんは日本では「ゴースト・バスターズ」(1984年)のピーター・ベンクマン博士役で登場した頃から知名度をあげ、「ゾンビ・ランド」シリーズにも登場したほか、シリーズ最新作「ゴースト・バスターズ/アフターライフ」(2021年)にも出演されています。

役どころは不明との事ですが、マイケル・ダグラスさん、ミシェル・ファイファーさんなどのベテラン俳優にさらに一人加わることになるのは往年の映画ファンにとっても嬉しいニュースとなりそうです。

しかしそれとは逆に、ポール・ラッドさん演じる主人公スコット・ラングの泥棒仲間やスコットの元妻、キャシーの養父についてはそれぞれの俳優さんがスタジオから連絡が来ていないと明かしており、シリーズファンにとってはこの辺りの続報も気になる所となっています。

映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」は 2023年2月17日 米国公開予定です。

ソース:Brand new casting indicates Bill Murray will join the MCU in ‘Ant-Man and the Wasp: Quantumania’

ジャック・ブラックさんがマーベル・スタジオと交渉中と報じられる

マーベル・スタジオが俳優のジャック・ブラックさんと交渉中であると、海外メディア Giant Freakin Robot が報じました。ジャック・ブラックさんは、ファンキャスティングでファンタスティック・フォーのシング/ベン・グリムやX-MENのビースト/ハンク・マッコイへの声がよく上がる俳優さんですが、何らかの交渉が始まっているようです。

記事によると具体的な役柄は不明としながらも、スーパーヒーロやヴィランではない可能性も指摘しています。ドラマ「ロキ」に出演したオーウェン・ウィルソンさんを引き合いに出し、パワーを持たないメインキャラクターになる可能性についても言及しています。

ジャック・ブラックさんは「愛しのローズマリー」、「スクール・オブ・ロック」、「キング・コング」、「ナチョ・リブレ」、「カンフー・パンダ」、「ジュマンジ」シリーズなど幅広く出演し、2022年公開予定の「スーパーマリオ」ではクッパの声を担当するなど、その才能を発揮しています。

実際にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に登場するとなれば、どのようなキャラクターになるのでしょうか。

ソース:Exclusive: Jack Black In Talks To Join The Marvel Universe

【噂話】ウィル・ポールターさん、アダム・ウォーロック役にキャスティングか

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ最新作に登場するのではないかと見られているアダム・ウォーロック役にウィル・ポールターさんがキャスティングされていると、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。2017年公開のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」のラストで登場した繭でずっと待機中のアダムはようやく日の目を見る事が出来るのでしょうか。

記事によると、映画「ミッドサマー」などに出演したウィル・ポールターさんがアダム役にキャスティングされているという複数の内部情報を得たとの事。

さらに記事では、ポールターさんは2019年9月にAmazonで計画されている「ロード・オブ・ザ・リング」ドラマシリーズへの参加について署名したものの、その同年12月には「スケジュールの競合」によりその署名をキャンセルしたと報道された事を指摘し、よりよいオファーを受け取った可能性があるとしています。

個人的には2019年にガーディアンズのキャスティングが進行していたとは思えず、「ロード・オブ・ザ・リング」への出演をキャンセルさせた原因は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」とは関係ないようにも思えます。

2021年の春にアダム役にザック・エフロンさんのようなタイプの俳優を探していると噂が出た時には、ジェームズ・ガン監督はキャスティングは進行していないとして噂を否定していました。もちろんガン監督がサプライズのために嘘を付く事はありえますが、この時期は「ザ・スーサイド・スクワッド」に集中していた時期であった事を考えると、やはりその線は薄そうです。

現在、ポールターさんは「Dopesick」のプレスツアー中であるため、噂が出たからにはそこでレポーターからの質問を受け、何か新たな情報が飛び出してくるかもしれません。今後の情報には要注目です。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」は2022年ディズニープラスで配信予定、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」は2023年5月5日 米国公開予定。日本公開は4月予定です。

ソース:RUMOR: Will Poulter May Be Cast As Adam Warlock