映画「エターナルズ」の新たなスチル写真が公開

来月公開予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」から新たなスチル写真が公開されました。チームメンバーの何人かを取り上げたもので、予告動画では見られなかったカットやオフショットも含まれています。

Images from Empire Magazine

「エターナルズ」の上映時間は2時間36分とMCU作品の中で「アベンジャーズ/エンドゲーム」に次いで2番めに長いと報じられています。その中で新たに登場することになるチーム、エターナルズについて深く描かれるものと見られています。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Marvel’s Eternals: 8 Photos Reveal New Scenes Featuring Salma Hayek, Richard Madden & More

ドラマ「シークレット・インベージョン」のプロットの一部が報じられる ─ ヴィランは原作コミック通りスクラル人

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のプロットの一部が海外スクーパー Murphy’s Multiverse によって報じられました。それによると原作となる同名のコミック「シークレット・インベージョン」と同様に、主人公ニック・フューリーの前に立ちはだかるのは悪のスクラル人との事です。

ドラマではフューリーとスクラル人のタロスを主人公として描かれるという本作ですが、2019年公開の映画「キャプテン・マーベル」で登場したスクラル人は初めこそ敵対関係であったものの対話によって協力関係となり、以降MCUにおいてスクラルはフューリーのサポートを務めていました。

そういった事から原作とは大きく変わるのではと思われていたドラマシリーズですが、今回の報道によると「スクラルによる地球侵略戦争」を描くのは変わらないようです。

記事によると、キングズリー・ベン=アディルさんが演じる今作のメインヴィランはスクラル人であり、タロスとは敵対関係にあるといいます。このスクラル人はクリー・スクラル戦争において故郷の星を捨て避難し、敵であるクリー人のマー・ベルと協力して戦争を終らせる事を選択した将軍タロスの決定に不満を抱いているとの事。

ということは「キャプテン・マーベル」の時系列当初からこのスクラル人はタロスに対して恨みを持っており、その時から既に地球への侵略を開始していた可能性もありそうです。

記事ではキングズリー・ベン=アディルさんがパワースクラルことペイボックを、キリアン・スコットさんが後にスーパースクラルとなるクラートを演じる可能性を指摘しています。

原作ではおおむねS.H.I.E.L.D.対スクラルの構図で描かれた本作ですが、MCUでスクラルの侵略に対してS.H.I.E.L.D.が本格的に復活するのでしょうか?あるいはドラマ「ワンダヴィジョン」で登場したS.W.O.R.D.が再び登場する事になるのでしょうか?

今回は敵について少し明らかになりましたが、味方についても謎が多く、今後の情報には要注目です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は 2022年 にディズニープラスで配信予定です。

ソース:EXCLUSIVE: Tidbits on the Evil Skrulls in ‘SECRET INVASION’

映画「シャン・チー」のウェンウーが帰ってくる?同作コンサルがトニー・レオンさんに関する意味深コメント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」に登場した主人公シャン・チーの父、ウェンウーが帰ってくると話題になっています。この映画の文化コンサルタントを務めたジャーナリストのジェフ・ヤン氏がポッドキャスト「They Call Us Bruce」に出演し、ウェンウーを演じたトニー・レオンさんについて興味深いコメントをしました。

※本記事は「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のネタバレが含まれています。ご覧の際はご注意ください。

ヤン氏は配信の中で以下のように述べました。

彼らがトニー・レオンを起用したことを考えると、MCUの中で彼には他にも居場所があるということをもう少し明確にして欲しかったですね。私はそれだけ言っておきます。

氏の言う「他の居場所」が何を指しているのか具体的には示されませんでしたが、フェーズ4で少しずつ明かされてきたマルチバース上で、はやくも変異体のウェンウーが計画されているのでしょうか?

また、シャン・チーはコミックとはかなり設定が変更されていますが、コミックのストーリーラインをなぞるのであればウェンウーはいわゆる幽霊として登場するケースもあるかもしれません。コミックのシャン・チーの父ジェン・ズーは幽霊となってシャン・チーの前に姿をあらわし、後継者に指名するといった一幕もありました。MCU的に言えば氏の言う「他の居場所」はアストラル界を指しており、次回作以降でアストラル体として登場し助言などを与えてくれる可能性があるのかもしれません。

あるいはそういった複雑なことではなく、ウェンウーが主人公のスピンオフ計画があるのでしょうか?

今回の発言の真意は今の所明確ではありませんが、ウェンウーの道は完全に閉ざされているわけではないようです。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中、2021年11月12日より米ディズニープラスで会員向け見放題配信開始です。

ソース:Marvel Consultant Teases Return of Shang-Chi’s Tony Leung In Future MCU Project

アニメ「What if…?」シーズン1、8話のティザーが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード8のティザー映像が公開されました。本日配信予定の8話では「What if…Ultlon Won?」(もしもウルトロンが勝ったら?)と題されており、事前にポスターも公開されていたようにウルトロンを中心に話が展開するようです。

シーズン2制作が決まっている本シリーズですが、シーズン1は残す所8話、9話のふたつとなっています。果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード8は 2021年9月29日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」、マカオのシーンはCGだったことが明かされる

マーベル・スタジオのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」も新型コロナウイルスのパンデミックの渦中に制作され、その影響で一時は中断を余儀なくされていました。しかし遅延をなるべく回避し、予定通り公開するためには当初の計画のいくつかを変更したといいます。例えば、マカオのシーンは実在の都市であるにも関わらず、ロケの計画を諦め、CGで一から作り直した事が明かされました。

パンデミックの影響によって様々な渡航制限が発生したため、マーベル・スタジオとロデオFX社のチームは悩んだといいます。

通常はセカンドユニットがマカオに行き、白紙のプレートを撮影し、それをスタジオのビジュアルエフェクトベンダーが映画用に加工します。しかし、ロデオ社のアラ・カニキアン氏と彼のチームは、時間が限られていたため、「一から作る」という方法を選択したと言います。

幸いなことに、セカンドユニットは、渡航者のシャットダウンが行われるまでに、いくつかのスカウト映像を撮影していたため、それを参考にすることができました。そして、Googleマップを駆使して、65万人の人口を抱える都市を完璧に再現したのです。

チームはまず、映画で使われている架空の高層ビルを再現しました。そこから、ロデオFXは都市に肉付けしていきました。摩天楼に最も近い建物は、正確なモデリング、テクスチャなどのプレミアム処理が施されました。これは、映画で実際に使用される建物だからです。ビルから離れれば離れるほど、ビルのモデルは精細ではなくなります。

カニキアン氏は ComicBook.com のインタビューに応じ、「すべての建物を正確に作ることは避けたかったのです。 なぜならそれは仕事量の点でありえませんでした。そこで、スラム街の様子を分析して、建て方に繰り返しのパターンがあることを突き止め、スラム街の小さな街区を作り、高さやテクスチャーなどのバリエーションを増やして複製しました」と述べています。

とは言え、ある程度のコストがかかっても出来るだけ正確なものを作りたいのいうのがチームの願いでもあったと明かしました。カニキアン氏は「どのようなショットであっても、それ自体が独立しているようにしたかったのです。マカオを接続して再生し、適切なカメラでレンダリングして、足場やビル、高層ビルなどの照明を合わせることに集中し、照明やCGの作業はマカオに任せ、基本的にはそのままにしておいて、ショットの中で必要に応じて微調整するだけです。」と付け加えました。

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公式あらすじは以下の通りです。

マーベル・スタジオの新時代の幕開けを担う、新たなヒーローが誕生! 悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓ったシャン・チー。父が伝説の腕輪《テン・リングス》を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、宿命の敵となった父に立ち向かえるのか? 自らの運命に葛藤しながらも過去と向き合い、運命を受け入れ、“本当の強さ”に目覚めていくシャン・チーを描いたドラマチック・アクション・エンターテイメントが始まる。

映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は 2021年9月3日 より劇場公開中、2021年11月12日より米ディズニープラスで会員向け見放題配信開始です。

ソース:Shang-Chi VFX Teams Had to Build Macau Digitally Because of COVID Shutdowns

アニメ「What if…?」からヴィジョン・ウルトロンのキャラクターポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」より、ヴィジョンの顔を持つウルトロンのポスターが公開されました。2021年9月22日配信の第7話のラストで登場したこのウルトロンは、今週配信予定の8話のメインキャラクターと見られています。

神聖時間軸ではウルトロンがあらたなボディとして人工細胞の研究者ヘレン・チョ博士のクレードルでヴィジョンの身体を制作しました。しかし、ウルトロンの意識をヴィジョンへと流し込む直前にワンダによって阻止され、クレードルはアベンジャーズに回収され、その後我々のよく知るヴィジョンとして起動しました。

今作のヴィジョンとウルトロンの融合体は胸に5つ、額に1つの合計6つのすべてのインフィニティ・ストーンが揃っているようですが、果たして彼はヒーローなのでしょうか、それともヴィランなのでしょうか?

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード8は 2021年9月29日(水)16時より配信開始です。

ワンダvsプロフェッサーXは実現するのか?映画「ドクター・ストレンジ2」のプレビズ映像とされるものが流出

様々な噂が渦巻いているMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」のプレビズ映像とされるもののスクリーンショットがSNS上で拡散されています。そこにはカオスマジックを教授に向けるワンダと、抑え込もうとするエグゼビアの姿が描かれています。

ちなみにプレビズとは完成品を想像しやすいように作ったシミュレーション映像の事。絵コンテよりも進んだ段階といえばわかりやすいでしょうか。

今の所この画像の出処は不明となっており、その真偽はわかりませんが、数人の海外スクーパーは「これは聞いていたものと同じ内容だ」と認めています。

また、プレビズ映像が本物だったとしても実際に撮影されたかどうかは別問題です。そもそも公式予告動画と公開バージョンが異なる場合があるMCUにおいては、どんな真実のリークですら実際に映画館で見られるかどうかという保証はありません。

なお、以前に出ていた「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」のプロフェッサー関連の噂話では、マルチバースからプロフェッサーX率いるイルミナティが登場し、ネクサスビーイングであるワンダを排除しようとする、というものでした。

今回流出した画像の実写版を映画館で見ることはできるのでしょうか?

映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年3月25日 に米国公開予定となっています。

映画「エターナルズ」の上映時間が2時間36分である事が判明 ─ エンドゲームに次いでMCU2番目の長さに

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」の上映時間が2時間36分(156分)であると海外メディア The Direct が報じました。これはロシアを映画サイト Kino Metro に掲載された情報で、2019年に公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」に次ぐMCUで2番めに長い作品となるようです。

先日は「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の上映時間が2時間30分(150分)である事が報じられ、その際も歴代2位の長さだと言われましたが、「エターナルズ」がそれよりも7分長くなるようです。

以上を踏まえたMCUの上映時間トップ5は以下のようになります。

  • アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年):3時間1分
  • エターナルズ(2021年):2時間36分
  • スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年):2時間30分
  • アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年):2時間29分
  • シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年):2時間27分

また、本作には「わずかな性描写」が含まれるとして米国ではPG-13のレーティングになる事が判明していましたが、ロシアではいわゆるR指定となり18歳未満は鑑賞できないようです。これについて記事によると、この「わずかな性描写」が同性愛表現である事を指摘し、ロシアにおいて2013年に制定された同性愛宣伝禁止法に基づいたレーティングになっているとしています。

なお、日本でのレーティングは不明です。

「エターナルズ」の公式概要は以下のとおりです。

アベンジャーズに続く、新たな最強ヒーローチームが遂に始動。それは太古から地球に存在する不死の種族“エターナルズ”の物語――。10年ぶりのアクション映画に出演するアンジェリーナ・ジョリーに加え、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)などのマ・ドンソクら豪華キャストが集結。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(20)でアジア系女性として初めて本年度ゴールデン・グローブ監督賞を受賞し、本年度のアカデミー賞®にもノミネートされるなど今注目の映画監督クロエ・ジャオ。
精鋭といえるキャスト・スタッフが手掛ける新たな最強ヒーローチーム“エターナルズ”から目が離せない!

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。

ソース:Marvel’s Eternals Listed Runtime Longer Than Avengers: Infinity War

アニメ「What if…?」、7話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月22日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード7「もしも…ソーがひとりっ子だったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ジェーンとダーシー

ジェーン・フォスターは映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)にバンク映像ながらわずかに登場し、ダーシー・ルイスはドラマ「ワンダヴィジョン」(2021年)に登場していましたが、二人の共演は映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2013年)以来実に8年ぶり。

ジェーンの声はナタリー・ポートマンさんと坂本真綾さん、ダーシーの声はカット・デニングスさんと田村睦心さんがこれまで通り担当しています。

今回のオープニングシーンは映画「マイティ・ソー」(2011年)の冒頭を模しています。映画ではもうひとり、エリック・セルヴィグ博士がいましたがアニメ版では登場しませんでした。また「マイティ・ソー」ではジェーンとS.H.I.E.L.D.の関係は良く有りませんでしたが、既に協力関係にあるようです。

ビフレスト

ジェーンとダーシーの上空にビフレストがあらわれます。映画「マイティ・ソー」ではニューメキシコ州に落ちてきたソーですが、今回はジェーンたちの頭上を通過し、ネバダ州へと光は伸びていきました。

ラスベガスでパーティー

ビフレストの終着点はネバダ州ラスベガス。現れたのはソーとレディ・シフ、そしてウォリアーズ・スリーでした。

原作映画では父オーディンの怒りをかい、力を奪われて地球に追放されたソーはニューメキシコに落下してすぐに気を失い病院送りになりましたが、力を奪われていない今回のソーは無事に着地し、元気いっぱいにパーティーの開催を宣言します。

ソーの声はクリス・ヘムズワースさんと三宅健太さんが続投しています。

分岐イベント

今回のタイトルでもあり分岐イベントとなる部分が紹介されます。

ウォッチャーは戦いの勝ち負けよりも他者との関係がヒーローを形作ると説明し、オーディンが拾った赤子のロキを養子としてアスガルドで育てずに、父親であるフロストジャイアントのラウフェイに返したと明かされます。それによりソーはタイトルどおりひとりっ子として育てられる事で、その性格が神聖時間軸とは異なる成長を遂げた事が判明しました。

また、ロキを返した事でアスガルドとヨトゥンヘイムが平和な関係を維持している事も注目のポイントです。

オーディンの眠りとフリッガ

原作映画のようにオーディンの眠りが描かれ、フリッガはこれを機に姉妹と共に夏至祝いに出かけるようです。MCUでフリッガに姉妹がいたという事実は初耳で、コミックに目を向けてもフリッガの姉妹として登場したのはグルヴェイグひとりとなっています。

ここでいう姉妹は直接的な意味ではなく、親戚関係をひっくるめて表現している可能性が高そうです。アスガルド人は北欧神話をモチーフとしているため、おそらくは近親者による異母、あるいは異父の兄弟姉妹が多いのだと考えられると思います。

フリッガの声はレネ・ルッソさんからジョゼッテ・イールズさんへと変更、日本語版は滝沢久美子さんが続投しています。

パリピに育ったソー

母フリッガにパーティー禁止と釘を刺されたソー。ソーがパリピに育っているのは母親も周知の事実の様子です。

そしてその矢先から「ミッドガルドでパーティーだ!」と取り巻きを連れて向かうソー。

ヨトゥンヘイムと戦争状態にないアスガルドはとにかく平和な様子で、王が眠り、王妃がお茶会にでかけ、王子はよその星にパーティーに出かけるという手薄な状態に。

フリッガさまに言われただろと止めようとするホーガンに対して、「ノリの悪いこと言わないで」と非難するシフ。神聖時間軸では三バカトリオでもあったウォリアーズ・スリーをコントロールする役目も担っていたシフでしたが、ロキをラウフェイに返した影響はシフをもパリピに変えてしまったようです。

シフの声は3話同様にこれまで通りですが、ウォリアーズ・スリーは様変わりしています。

まず、ホーガンが浅野忠信さんから英語版はデヴィッド・チェンさんに、そして日本語版まで変更されさかき孝輔さんが担当されています。浅野忠信さんが演じてきたホーガンから別人の声が聞こえるのはなんとも奇妙です。

そしてヴォルスタッグの声はレイ・スティーヴンソンさんからフレッド・タタショアさんに、日本語版は咲野俊介さんが続投しています。

そしてファンドラルはジョシュア・ダラスさんからマックス・ミッテルマンさんに、日本語版は小松史法さんが続投しています。

なお、このシーンでは背景に一瞬だけインフィニティ・ガントレットが表示されます。

©2021 MARVEL,Disney

映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」(2017年)でもアスガルドの宝物庫にガントレットのレプリカが登場しましたが、そちらは右手用のガントレットでした。

今回登場したのは左手用であり、神聖時間軸でサノスが装着していたのも左手用です。これが本物なのかレプリカなのかは判明しないまま次のシーンへと進みます。

パイナップルTシャツ

ラスベガスの観光客の一人が着用しているパイナップルTシャツは「アベンジャーズ/エンドゲーム」でコーグが着用していたものであり、コーグを演じたタイカ・ワイティティ監督の私物でもありました。

©2021 MARVEL,Disney

この独特なデザインが偶然被ったとは考えにくく、イースターエッグのひとつとして制作側が取り入れたものだと考えられます。

魔法みたいに飲み尽くせないお酒

ソーはスカージに酒を勧めながら「魔法みたいに飲み尽くせない」と表現しました。

これは映画「ドクター・ストレンジ」(2017年)のワンシーンを指しているようですが、今回のエピソードにストレンジは登場しません。映画では不思議そうにジョッキを見つめるソーが描かれていたため、アスガルドでさえもそういう魔法はなさそうでしたが、何かしらそういう効果のあるマジックアイテムでも誕生したのかもしれません。

異星人とのファーストコンタクト

パーティー会場のラスベガスに到着したジェーンとダーシーの眼前には、想像とはかなり違う光景が広がっていました。

侵略だと思っていた宇宙人の襲来でしたが、イケメンのソーを中心にパーティーが開催されています。

なお、このエピソードでは「ソー」シリーズ以外にも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズに登場した宇宙人なども多数登場しています。

具体的には「ソー」シリーズからミーク、コーグ、ヴァルキリー/ブリュンヒルデ、グランドマスター、トパーズ、そしてサカールで見かけたような人々、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズからはヨンドゥ、ネビュラ、ドラックス、ロケット、クラグリン、ソヴリン人、惑星コントラクシアの売春ロボットなどが登場しています。

地球人への差別発言

ソーが傲慢さにあふれていた頃、すなわりMCUフェーズ1の頃のソーは地球人の事を「小物、小さい人、ちっぽけな連中」などと表現するシーンがいくつか見られました。こういった事はジェーンやアベンジャーズとの出会いを通して地球人をリスペクトするようになった近年では見られなくなりました。

しかし今回のソーも昔のようにジェーンを小さくて踏んづけちまうところだったと発言しています。

グランドマスターとトパーズ

映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で印象深いキャラクターのグランドマスターとトパーズも地球にやってきました。物騒なことに人を溶かしてしまうメルト・ステッキまで持参しています。

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北欧神話の神様

字幕や英語では「北欧(ノース)神話の神様?」という問いに対して「馬(ホース)の神話には疎い」と天然ボケを炸裂させるソーですが、吹替では「北欧神話」にかけて「ほくろの神話」となっています。

そして1年半前にアルファ星イカロスが消失したのはソーのパーティーが原因だった事がしれっと明かされるのでした。このエピソードでソーは地球人にとって無意識のヴィランと言えるでしょう。

ファンドラルのヤギ

ファンドラルのヤギに関するエピソードはコミックにもあるものですが、アニメで語られる内容とはまるで異なったものです。

1988年発刊の「Fandral’s Follies」ではファンドラルが愛の島にヤギを連れて行った事で起訴されるという内容のものでした。

もともとヤギという生物は神話にはよく登場し、来年公開予定の映画「ソー/ラブ&サンダー」のロケ現場でもヤギが目撃されています。こちらは海外のファンの予想ではコミックに登場したソーのヤギ、トゥースグナッシャーとトゥースグラインダーではないかと言われています。

ジェーンのタブレットをきっかけに彼女を天才だというソーは軽く口説き始め、神聖時間軸のようにいい感じになっていきます。

グランドマスターのDJで盛り上がる中、パーティーは泡パへと変化していきます。

ベガスのルーレット

ラスベガスでのルーレットといえば2008年公開の映画「アイアンマン」のオープニングシーンのひとつ。

©MARVEL,Disney

印象的なカメラアングルも同様になっています。この時トニーはローディに息を吹きかけるのを拒否されましたが、ネビュラのお願いにコーグは素直に応じました。

なお、ここのネビュラはエピソード2に登場したネビュラと違い、神聖時間軸と同様の見た目をしています。ネビュラの「新しい目が欲しい」というのはネビュラの目が義眼だからです。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」では、サノスによって「目をえぐられ、脳みそをかきだされ、腕を引きちぎられた」と説明されました。

ただし、改造の原因が映画と同じくサノスによるものかは不明な部分があります。これについてはまた後ほど触れます。

意外なカップル

ダーシーとハワード・ザ・ダックがどういうわけか意気投合したようで夫婦になります。この際エルビス・プレスリー風の男が牧師役を担当しており、手に持つ本には「ラブ・ミー・テンダー」と書かれています。しかしこれ以上の説明はなく、彼が何者かについては特に言及されません。

魔法と科学

ジェーンは左腕に「MAGIC(魔法)」というタトゥーを、ソーは右腕に「SCIENCE(科学)」というタトゥーを入れてしまいましたソーのせいでパリピ脳が感染拡大し、なんとも言い難いバカップルが誕生してしまいます。

ちなみにこのタトゥーは「マイティ・ソー」にも登場したアーサー・C・クラークの名言「魔法とはまだ解明されていない科学だ」をもとに、互いの専門分野をリスペクトし、相手の分野を自分の腕に彫り込んだようです。

夜が明けて

電話の着信音でジェーンが目覚めると、それはS.H.I.E.L.D.からの呼び出しでした。コーグのせいで意識不明となったフューリーの代わりに長官代行となったマリア・ヒルとブロック・ラムロウが部屋の前まで訪問し、ヘリキャリアまで来るよう指示します。

なお、この世界でもソーはロケットの事をウサギと思っているようです。アライグマと言われるのは許せないロケットですが、ウサギは構わないのはなんとも不思議です。

マリア・ヒルの声はコビー・スマルダーズさんと本田貴子さんが引き続き担当しています。

異星人

ラムロウが持ち出したのは映画「キャプテン・マーベル」にも登場したポケベル。マリア・ヒルはS.H.I.E.L.D.が異星人を相手にするのは初めてじゃないと語ります。

勘違いされやすいですが、キャロル・ダンヴァースは地球人です。クリー人の血に置き換えられましたが。おそらくはこの世界でも「キャプテン・マーベル」の物語は神聖時間軸そのままに進行し、S.H.I.E.L.D.はキャロルとスクラル人の協力を得て、クリー人と対決したであろう事を示唆しています。

継続されるパーティー

ソーは引き続きパーティーを開催し、今度は惑星ソヴリンから女王のアイーシャも参加しています。ソーのパーティーのせいで続々と集まる異星人たち。一見平和的ですが、S.H.I.E.L.D.が警戒するようにやはりこれはかなりの脅威かもしれません。

氷の巨人ロキ

冒頭で語られたように、アスガルドで育つ事がなかったロキが氷の巨人の王子として登場しました。ソーと一緒に育たなかった事で、兄への嫉妬、アスガルドの王座への執着などが生まれなかったロキはソーとはいい関係を築けているようです。

キャプテン・マーベル登場

流れ星の如く現れたキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース。ソーの事をホワイトスネイクと呼ぶあたりは、1980年代の地球の文化知識で止まっている事が伺えます。

片付けて地球から出ていくように警告するキャロルですが、ソーは応じません。

映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」では一触即発のシーンが描かれましたが、ホワット・イフではMCUのトップランカーの二人のバトルが始まることになります。

ストーンヘンジ

ムジョルニアによってフランスからイギリスまで吹き飛ばされたキャプテン・マーベル。墜落した場所はストーンヘンジでした。

ストーンヘンジはイギリスの名所のひとつであり、世界文化遺産に登録されているものですが、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」にも登場しました。

ご乱心したエリック・セルヴィグ博士が全裸で走り回った場所です。

意味深なカット

二人が空中戦を繰り広げる中、南国を思わせるカットが挿入されます。しかしこれが何なのかは海外ファンも戸惑っているようです。

©2021 MARVEL,Disney

MCUと南国リゾートはあまり縁がなく、強いて言えば現在そのポジションが曖昧なドラマ「エージェント・オブ・シールド」に頻繁に登場するタヒチが挙げられます。

「エージェント・オブ・シールド」ではコールソンとメリンダ・メイがバカンスを過ごした地でもありましたが、ここで映る優雅に読書をして過ごす女性はメイのような黒髪ではありません。

今後、監督や脚本家からの説明があることを期待するしかないのが現状です。

バトルはお開き、パーティーは再開

フランスに戻ってきた二人ですが、かつて「マイティ・ソー」のワンシーンでロキがされたように、キャプテン・マーベルの胸にムジョルニアが置かれ、動けなくなります。

ムジョルニアはアスガルドの王にふさわしい人物しか持ち上げられない事がその理由であり、キャプテン・マーベルはムジョルニアを持ち上げる資格がないと言うことです。それはともかくとして、パリピ・ソーがムジョルニアを持ち上げられる事が不思議でなりません。

ちなみにコミックのキャプテン・マーベルはキャプテン・アメリカの盾で守り、アイアン・アーマーを装着し、ムジョルニアを振るって戦った事があります。今後MCUのキャプテン・マーベルもハンマーに認められる日が来るかもしれません。

©MARVEL

バトルはお開きになり、ソーはパーティーを再開。キャプテン・マーベルはヘリキャリアに戻ることになります。

ここでは「軍隊まるごと飲み込む猫」グースの話題が振られ、ダーシーが食いつくことになります。映画「トップガン」(1986年) の主人公マーヴェリックの相棒グースから来ていることに興奮するダーシーは世話係に名乗りを上げるほどの猫好きな様子ですが、これまでのMCUではダーシーについてそういった描写はありませんでした。

サウスダコタかノースダコタ

パーティー男ひとりのために巻き添えになる犠牲者を出せないというキャロルに、サウスダコタかノースダコタでやればいいと提案するダーシー。この2つの州はアメリカの州の人口密度ランキングではかなり下のほうにくるため、他所よりも安全性が確保できるという意味にも取れます。

しかしその後、ダーシーは「ダコタが片方消えてもバレない」とかなり物騒な発言をしています。

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解決方法とエスカレートするパーティー

ティーンの度が過ぎたパーティーを止めさせる常套手段として、両親にチクる事だとダーシーがつぶやき、ジェーンはソーが実在したからにはオーディンやフリッガもいるに違いないと連絡する方法を模索します。

そんな事を知らないソー達のパーティーはエスカレート。氷の巨人やスルトが観覧車を高速でまわし、自由の女神を口説き、消えてもいいサウスダコタ州のマウント・ラシュモアで落書きのごとく氷細工を追加し、そしてソーはシドニーのオペラハウスでやりたい放題していました。

フリッガとのコンタクト

この世界にも存在している事が判明した(しかしセリフはなかった)セルヴィグの助けを得て、ジェーンはまずヘイムダルに呼びかけました。これに反応したヘイムダルはジェーンをアスガルドへと呼び出し、さらにフリッガの元へと転送しました。

一方地球ではキャロルとソーが再び交戦状態になり、マリア・ヒルは核攻撃の準備を進めていました。なお、マリアの発言によるとキャプテン・マーベルは核の攻撃に耐えうるらしい事が分かります。

核の発射1秒前、すんでの所でフリッガの幻影があらわれ、ヒルは作戦は中止しました。ソーはロキには遠く及ばないクオリティの嘘を付き、下手な言い訳に終始します。フリッガがその嘘にあえてのることで、ソーはパーティーの閉幕を余儀なくされてしまいました。

発射ができずに残念がっているラムロウをみると、この世界でもヒドラなのかもしれません。

パーティーの後片付け

キャロルはソーに後片付けのアドバイスを残し退散。ソーは慌てて後片付けへと向かいます。

ロキに助けを乞うソーでしたが「宇宙一のパチンコを作るから」といって断られてしまいます。この時英語ではソーの事を「tiny thunder」(ちっぽけな雷)と称しており、ソーが地球人に対してしたようなちょっとした侮辱混じりになっています。

ソーの呼びかけにも関わらず次々と去っていく参加者たち。ネビュラは「パパが呼んでる」といって帰ってしまいます。神聖時間軸でのネビュラはサノスに対して憎悪でいっぱいでしたが、ここでの声色はそういった感情が混じっているようには思えません。もともとは姉のガモーラに負けた罰としてより強くなるためにサノスに改造されたネビュラでしたが、この世界では別の理由で改造されたのかもしれません。

雷で注目を集めたソーは再度片付けの手伝いをお願いし、みなしぶしぶ手伝ってくれました。

ピサの斜塔まで直してしまうのは古典的なギャグであり、かつてはスーパーマンもこの塔を直していました。

文化交流会

なんとか片付けを間に合わせ、フリッガの到着前に文化交流会の形に持ち込んだソー。しかしフリッガはその様子を不審な目で見つめます。

そこに現れたキャプテン・マーベル。地球の資料をソーに渡し、この交流会ごっこに真実味をもたせてくれました。

ここで興味深いのはフリッガがキャプテン・マーベルの事を知っていた事です。神聖時間軸でも未来が見える魔女だったフリッガですが、様々な知識・見聞を持ち合わせているようです。

そしてこのエピソード最大の謎とも言えるパーティー仕様のムジョルニアの登場。ついさっきはムジョルニアで氷を壊して片付けるシーンがあり、そこではいつものムジョルニアでしたが何故いつの間にこのようになってしまったのでしょうか。

©2021 MARVEL,Disney

エピローグ

地球を離れる前にソーはジェーンに花束を贈り、デートの約束を交わします。

そして空にウォッチャーの姿が現れ、「仲良く暮らしましたとさ」と締めかけた瞬間、ポータルがあらわれウルトロン・セントリーが登場します。

中心にいるウルトロンは胸に5つのインフィニティ・ストーンを装着しており、開いたマスクから見える顔はヴィジョンである事が分かります。そして額にマインド・ストーンがあることから既に6個揃っている恐ろしい状況に。

©2021 MARVEL,Disney

今回のエピソード、時系列は明確ではありませんが「マイティ・ソー」と同じだとするとこの時点でウルトロン計画は実行されていませんし、ウルトロンがいなければヴィジョンも作られていません。タイム・ストーンとスペース・ストーンを組み合わせて未来からやってきたのでしょうか?

シリーズ初の連続エピソードになる雰囲気を漂わせつつ、今回のエピソードは終了しました。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

この世界でも健在と思われるサノスは、このウルトロンの登場に絡んでくるのでしょうか?

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード8は 2021年9月29日(水)16時より配信開始です。

ダン・スティーヴンスさん、映画「エターナルズ」での役割についてコメント

プロフェッサーXの息子、デヴィッド・ハラーを主人公として描いたX-MENドラマ「レギオン」でデヴィッドを演じたダン・スティーヴンスさんが海外メディア Collider とのインタビューの中で、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」における役割について質問され、回答しました。

インタビュアーに「あなたはエターナルズに出演するかもしれない、あるいはしないかもしれないけれど、その役柄について何か話せる事はありますか?」と質問されたスティーヴンスさんは困った表情で「クロ コメント」と回答しました。

「待って、なんだって?」と聞き返されると「クロ コメントって言ったんです。誤魔化しきれたかわからないけど(笑)何か言えたとしても、言えないだろうね!」と延べ、「これ以上聞くならzoomを切らなきゃ」と続けました。

クロはエターナルズの敵であるディヴィアンツのリーダーであり、予告でもクロらしき人物が登場し、アンジェリーナ・ジョリーさん演じるセナに対して「誰一人守れるものか」と言うシーンが含まれていました。

撮影現場で他のキャストと一緒に映っているダン・スティーヴンスさんが発見されて以来、ずっと謎だった彼の役割ですが、どうやらヴィランのクロを演じているということで落ち着きそうです。

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 公開予定です。