すべてアガサの仕業!?ドラマ「ワンダヴィジョン」のスピンオフの制作が報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」のスピンオフ作品がディズニープラス向けに開発中であると、海外メディア Variety が独占情報として報じました。「ワンダヴィジョン」でアガサ・ハークネスを演じたキャスリン・ハーンさんが主演となり、同役を演じるダークコメディになるとの事です。

記事によると正確なプロットは今の所不明ですが、「ワンダヴィジョン」の脚本を担当したジャック・シェーファーさんが今回も脚本を、加えて製作総指揮を担当するとのこと。シェーファーさんが2021年5月にマーベルと20thテレビジョンとの包括的な契約を結んで以来、マーベルとの間で立ち上げた最初のプロジェクトになると伝えています。

MCUでアガサ・ハークネスの物語はワンダによって人格をアグネスに変えられ、ウェストビューに閉じ込められた所で終わっています。スピンオフでこの続きが描かれるのか、あるいは過去にスポットが当てられるのか、今後の情報には要注目となります。

「ワンダヴィジョン」は2021年の初め、1月から3月にかけて放送されました。ディズニープラスでデビューした初のMCUドラマシリーズであり、デビュー時には多くの賞賛を受けました。最終的にエミー賞に23部門ノミネートされ、そのうちハーンさんはリミテッドシリーズの最優秀助演女優賞を受賞しました。また、当時話題にもなった楽曲「Agatha All Along」が、最優秀オリジナル楽曲・歌詞部門で受賞しました。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:‘WandaVision’ Spinoff Starring Kathryn Hahn in the Works at Disney Plus (EXCLUSIVE)

アニメ「What if…?」、S1最終話でトニーとガモーラが突然登場した理由

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード9の配信が昨日から始まりました。先日はガモーラのポスターが公開された事もあり、このエピソードはガモーラが中心になるかと思われていましたが、実際にはそうではありませんでした。

この理由について結論からいうと、ガモーラとトニー・スタークが中心となるエピソードが計画されていましたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けシーズン1からは削除されてしまいました。

この事は本作の脚本を担当するA.C.ブラッドリーさんが、EntertainmentWeekly とのインタビューで、ファンからの「トニー死に過ぎ問題」について回答した内容がこれを示唆しています。

10個目のエピソードはより明るくて楽しいトニー・スタークのエピソードになるはずでした。トニーが何度も死んでいることについて、Twitterで多くの批判を受けていることには気づきました。偶然にも彼は『ホワット・イフ…?』世界のケニー(※)になってしまいました。

※アニメ「サウスパーク」(1997~) で毎話死んでしまうケニー・マコーミック

もともとはサカールのコロシアム(映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」でソーとハルクが戦った場所)にてガモーラとトニー・スタークが戦うエピソードが用意されていたようですが、インタビューの通り延期されてしまったとの事。

また、このエピソードはシーズン2に延期されたと説明されているため、詳しくはシーズン2の配信待ちという事になりそうです。

トニーのスクラップで制作されたようなハルクバスターは以前にリークされていた他、LEGOで商品化されて販売もされています。車に変形出来るようなギミックが搭載されており、アニメでも実際にそういう機能が披露されていたのかと思うとなかなか興味深いところです。

「ホワット・イフ」シーズン1ではたまたまトニーのデッドエンドばかりとなってしまいましたが、生存ルートのマルチバースもある事が確認された最終話。しかしこのトニー、「世界を守るために」アーマーを配備しようとした「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」よりスケールを拡大し、「銀河」を守りたがっています。こういった所はすべてのマルチバースを平和にしようとしたウルトロンと同じであり、やはり生みの親なんだという事を認識させられるようです。

9話で登場したガモーラとトニーのシーンは延期された幻のエピソードの後日談にあたる部分だと考えられますが、この先ふたたびウルトロンを作らないことを願うばかりです。

アニメ「What if…?」シーズン1はディズニープラスにて全話配信中です。

アニメ「What if…?」からガモーラのキャラクターポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」からガモーラのキャラクターポスターが公開されました。2021年10月6日(水)配信予定のエピソード9(最終回)の中心人物と見られ、サノスの鎧をまとっている姿が描かれています。

先週配信の8話では惑星ソヴリンにおいて、星もろともウルトロンに焼かれてしまったガーディアンズでしたが、別のユニバースのガモーラということになるのでしょうか?

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード9(最終話)は 2021年10月6日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

ジェームズ・ガン監督が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」で新キャラデビューを示唆

2022年ディズニープラスで配信予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」に新キャラクターが登場する事をジェームズ・ガン監督が自身のTwitterで示唆しました。ガン監督は2023年公開予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」と並行して本作の開発を進めています。

投稿によると「完全に私の主観であり、時におかしな意見なのは確かだけど、MCU史上もっとも偉大なキャラクターの一人を紹介します。」との事。

このキャラクター候補について、多くのファンはふたりのキャラクターに期待しています。

一人目は映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」(2017年)のラストに登場した黄金の繭。ソヴリンの女王がアダムと名付けたこの繭はコミックのアダム・ウォーロックの繭だと考えられています。

コミックのアダムは悪の組織エンクレイヴに作られましたが、施設を逃亡。シフやソーといった数々のヒーローとの出会いを経て、ヒーローとして悪と戦う事を決意しました。コミック「ザ・インフィニティ・ウォー」ではヒーロー軍の中心人物であり、打倒サノスの先頭に立っていました。そしてその後、インフィニティ・ストーンを監視するチーム、インフィニティ・ウォッチを結成しました。

アダムについて知っているファンは映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に登場するのではないかと考えていましたが、残念ながら登場せず、現在宙に浮いたままになっているガーディアンズ2のアダムが「ホリデー・スペシャル」で回収されるのではないかと期待を寄せています。

二人目の候補はサンタクロース。ホリデー・スペシャルに相応しいキャラクターでもあり、最近のコミックで判明したことですが、サンタクロースはジーン・グレイやマグニートーに並ぶオメガレベルのミュータントです。

以前はトナカイを失ったサンタが悲観にくれていた時、なんとかしてあげようとアイアンマン達がインフィニティ・ガントレットを与えてしまった結果、全能の力を手に入れたサンタが暴走し、ヒーロー総出で止める事態にも発展しました。

下の画像は「ガントレットを返してほしいのか?返してほしくばかかって来い、お嬢ちゃんたち!」と荒ぶっているサンタのシーンです。

©MARVEL

以上の二人はあくまでファンの推測であり、ガン監督は「不思議に思われるかもしれない」と同意を得られない可能性を指摘している事から予想外のキャラクターが登場する事は大いにありえそうです。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」についてガン監督はこれまでに、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」の前に見て欲しい事、外伝ではなく正史である事、そして40分未満の作品になることを明かしています。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ホリデー・スペシャル」は2022年ディズニープラスで配信予定、映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」は2023年5月5日 米国公開予定。日本公開は4月予定です。

ドラマ「ホークアイ」のプロモ画像が流出し、クリント・バートンとケイト・ビショップのコスチューム等が明らかに

来月配信開始予定のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のプロモーション画像が流出し、主人公クリント・バートンとコミックで二代目ホークアイでもあるケイト・ビショップのコスチュームやアートが明らかになりました。

クリント・バートンの全身画像では矢筒の背面が見えず、以前にジェレミー・レナーさんが公開していたS.H.I.E.L.D.のマークが入ったものかどうかは不明です。

アートはコミック「ホークアイ:マイ・ライフ・アズ・ア・ウェポン」にリスペクトしたデザインとなっているようです。

本作の公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか。

ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」は 2021年11月24日 ディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」、8話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月29日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード8「もしも…ウルトロンが勝ったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

崩壊寸前の宇宙

ウォッチャーの言うように「ホワット・イフ…?」ではいくつかの崩壊寸前の宇宙を見てきました。具体的には2話のエゴ、4話のドクター・ストレンジ、5話のゾンビ・サノスのエピソードではウォッチャー自身がそう語ってきました。今回の8話は「特に心が痛む」と説明していることから、ウォッチャーにもしっかりと感情がある事がこの冒頭で明かされています。

ホークアイ

クローキングマントで姿を隠し、右腕がロボと化しているホークアイが登場しました。このマントについて詳しい説明はありませんでしたが、クローキング技術については2012年公開の「アベンジャーズ」でもヘリキャリアに搭載されていたため、このマントはスタークの技術、あるいはS.H.I.E.L.D.の備品、もしくはその両方ではないかと考えられます。

腕についても起源は説明されませんでした。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」では腹部に重症を負い、ヘレン・チョ博士の人工細胞による手当で回復した事を考えると、腹部の代わりに腕を切断されてしまったのかもしれません。その後はマントと同様にスタークやS.H.I.E.L.D.の技術による義手をつけている可能性が高いでしょうか。

分岐イベント

今回の分岐イベントはウルトロンがアベンジャーズに勝ってしまった事。2015年公開の映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」をベースにしているわけですが、ここでのアベンジャーズとウルトロンの対決でウルトロンが勝利してしまったのです。

映画ではウルトロンが自らのアップグレード計画として、ヘレン・チョ博士にヴィブラニウムと人工細胞をかけあわせたボディを作らせました。しかしこれをアベンジャーズが奪い、トニー・スタークとブルース・バナーがこのボディにJ.A.R.V.I.S.を落とし込み、ソーの雷などを加えた結果ヴィジョンが誕生しました。

ヴィジョンのボディがアベンジャーズの手にわたるきっかけとなったのは、ワンダがウルトロンの真意に気づいて手を切ったからですが、このエピソードにワンダは登場しておらず、ホワット・イフの世界にはいなかったのかもしれません。

今回のアニメではこのボディが奪われることなく、ウルトロンが無事にアップグレードした結果、計画通りパワーアップ。そして映画では阻止したウルトロンの核攻撃が行われ、重要な戦力でもあったヴィジョンも存在せず、アベンジャーズはあっさりと負けてしまったようです。

さすがのロス将軍も世界中から発射された核ミサイルにはただ見ている事しか出来なかったようです。

なお、残念なことにMCUの中の日本は核ミサイルを保有しているようで、東京からも発射されています。

©2021 MARVEL,Disney

生存したアベンジャーズ

クインジェットに乗っていたクリントとナターシャだけが核攻撃の難を逃れたようで、他の地球人やヒーロー、そしておそらくヴィランもまとめて滅亡したようです。これによって冒頭シーンで降っていたのが雪ではなく死の灰であることがわかります。

エイジ・オブ・ウルトロン

ウルトロンの計画どおり人類が絶滅したことでエイジ・オブ・ウルトロン、つまり「ウルトロンの時代」が幕を開けます。

そして2018年の映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」をオマージュしつつサノスが登場しますが、ウルトロンはインフィニティ・ストーンについて即座に理解し、慈悲もなくサノスを瞬殺してしまいます。

事前に公開されていた通りすべてのストーンを揃えたウルトロンは、更にパワーアップを果たし、地球の次は宇宙に平和をもたらすために旅立つ準備を開始します。

宇宙平和に向けて

ウルトロンはアスガルドを一撃で破壊し、ソヴリンに到達するとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを倒してしまいます。

ここで気になるのはガモーラの存在。サノスはソウル・ストーンを手に入れるためにネビュラを犠牲にしたのでしょうか?

©2021 MARVEL,Disney

続いてサカール、エゴが破壊され、ザンダー星の順番になった時、宇宙一のヒーローが助けに現れるのでした。

キャプテン・マーベルの登場

ザンダーも終わりと思われたその時、キャプテン・マーベルがウルトロンを阻止しました。

前回のエピソードではソーの事を「ホワイトスネイク」と呼んだ彼女でしたが、今回はウルトロンの事を「歩くスカイネット」と呼称します。

「スカイネット」とは1984年公開の映画「ターミネーター」に登場する人類絶滅を目論むAIであり、あながち間違っていません。「続編はいらない」というキャロルですが、キャロルがクリーに拉致されたのは(神聖時間軸では)1989年の事。そしてターミネーターの続編「ターミネーター2」が公開されたのは1991年で、キャロルがクリー人ではなく地球人だった事を思い出しヨン・ログと戦ったのが1995年です。大ヒットした2作目も見ないまま、キャロルはスクラル人のための新しい星探しに出かけていたようです。

互角の勝負を見せるキャプテン・マーベルはウルトロンは地中深く、マントルなのか核まで到達しているのかは不明ですが、とにかく熱そうなところまでウルトロンを押し込んでいきます。前回のエピソードでは核攻撃に耐えうる事がわかったキャプテン・マーベルですが、今回のエピソードでも相当タフである事が描かれています。

しかし残念なことにウルトロンは星ごと爆発し、さすがのキャプテン・マーベルもそれには耐えられずに宇宙に平和がもたらされました。

新たな平和を求めて

目的を達成したウルトロンは悟りを開き壊れかけたものの、ウォッチャーの語りに気づいて反応を見せました。予想していなかったウォッチャーは驚きを隠せません。ドクター・ストレンジとは普通に会話していましたが、今回はかなりの動揺を見せます。

ウォッチャーも視聴者同様にウルトロンがマルチバースへと手を伸ばすのではないかと不安になりつつも、この世界に残されたクリントとナターシャに最後の希望を託します。

希望はロシアに

ソ連時代の諜報機関KGBの保管にやってきた二人はウルトロンがオンラインでアクセスする事が出来ない紙の資料を探しています。

ウルトロンを倒す鍵を探す中でナターシャはひとつの盾を見つけ、クリントに「似合う?」とたずねますがクリントは生きる気力を失い、「楽しもうとするのはやめてくれ」とさみしげな返事をします。

この盾は2021年公開の「ブラックウィドウ」に登場しているロシアの英雄レッドガーディアンの盾であり、つまるところナターシャの義父が使っていたものです。しかし「ブラックウィドウ」劇中でこの盾の実物は登場せず、劇中のフィギュアで確認できるようになっています。「ブラックウィドウ」でアレクセイが使ったのはタスクマスターから奪った盾であり、今回ナターシャが手にした盾とは異なるデザインです。

©2021 MARVEL,Disney

そんなやり取りのなか、クリントが手を伸ばした箱の隣が正解だというウォッチャー。その箱の情報で多元宇宙の限りない生命を救える、と自覚していてなお干渉をためらうのでした。

コミックのウォッチャーは数十億年前から存在する高度な技術を持つ地球外生命体。彼らは宇宙の後進種族を助けることが自分たちの義務だと考えており、知識の普及を試みました。しかし、その技術や知識を殺戮の道具として使用された事をきっかけに他民族の問題に干渉しないことを誓うことになります。ウォッチャーはその名の通り、ただ各惑星の情報を観察して記録するだけで干渉は一切禁止されているのです。しかし本作に登場しているウアトゥは地球を愛しており、たびたび掟を破る様子がコミックでは描かれています。

ウルトロンの声が聞こえて焦るウォッチャーはついに答えを口にしますが、残念なことにクリントとナターシャには届きませんでした。

ウルトロンに対抗出来るAI

正解の箱に触れるも探すのを諦めてしまったクリント。デス・スターの設計図は見つけられないと肩を落としていますが、デス・スターとは映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する帝国の戦艦で、映画「スパイダーマン:ホームカミング」ではLEGOのデス・スターが登場しました。地球サイズの星なら一撃で破壊するような火力を持っています。

©Sony

なだめながら捜索を続けるナターシャが運良く資料を発見。ウルトロンに対抗する鍵はアナログのプログラム、アーニム・ゾラでした。

ゾラのAIプログラムを求めて二人はシベリアのヒドラ基地へと向かいます。

ウォッチャーとウルトロン

希望が繋がり安堵したウォッチャーでしたが、次元の壁を破ってウルトロンが登場。ウォッチャーが身を潜めていたのはあらゆるマルチバースとつながっている空間のようで、コミックのネクサス・オブ・オール・リアリティーズかもしれません。

あらゆるユニバースに繋がっているこの場所に到達したウルトロンは、あらためて「平和」をもたらすことを決意するのでした。

なお、インフィニティ・ストーンを使って次元の壁を越えているのかは不明です。

シベリア

一方その頃、シベリアのヒドラ基地に到着したナターシャとクリント。ここは2016年公開の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で登場した場所で、ここではウィンター・ソルジャー計画が行われていました。

ゾラは2014年の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でキャンプ・リーハイ基地で登場し破壊されましたが、ナターシャはここにロシアのスーパーソルジャー計画のためにコピーが残されていたと説明します。神聖時間軸でのシベリア基地にもゾラのコピーが残っているのでしょうか?

クリントのフルネーム

クリントのフルネームがクリント・フランシス・バートンである事が明かされます。ばばちゃまから貰ったというこの名前はコミックの設定通りとなっています。

なお、別アースにはフランシス・バートンというキャラクターも存在しており、クリントとモッキンバードの息子でネクスト・アベンジャーズに参加しています。チームには他にスティーブ・ロジャースとナターシャの息子ジェームズ・ロジャースやジャイアントマンとワスプの息子ヘンリー・ピム・ジュニア、ブラックパンサーとストームの息子アザリ、ソーとシフの娘トルンなどが参加していました。

ゾラとの反撃作戦

コンピュータを壊すぞと脅すクリントのおかげで、慌てたゾラは打倒ウルトロンを快諾。「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」では死(コンピュータの破壊)を恐れる様子もなかったため、やはり神聖時間軸のゾラはコピーを隠している可能性が残されているのかもしれません。

クリントが矢にデータをダウンロードする様子は2012年の映画「アベンジャーズ」でも見られました。

その矢をウルトロン・セントリーにうちこみゾラのAIをアップロード。しかしウルトロンは圏外にいるせいで、ウルトロン・セントリー達を制御出来ません。

ゾラを抱えて逃げるナターシャとクリント。見覚えのある脱出口は「シビル・ウォー」でバッキーが逃げようとしてトニーが出口を塞いだあの場所です。

被弾して落下しかけたクリントの腕を掴むナターシャの姿は「アベンジャーズ/エンドゲーム」を思い起こさせますが立場は逆になっています。そしてクリントは自らを犠牲にセントリー達を食い止め、ナターシャとゾラに後を託します。

ネクサス・ビーイング同士の戦い

「こんなことあるはずがない」と何が起きているか理解できないウォッチャーに対して、「多元宇宙では何でもありうる」というウルトロン。マルチバースの壁を超える力を手に入れたウルトロンはウォッチャーに襲いかかります。「数々の苦しみをお前は見ていただけ」「私を止める意思が足りない」というウルトロンを相手に、ウォッチャーはついにアーマーを纏い反撃に出ます。

多元宇宙の壁を破り、いくつもの世界を越えながら戦う二人。その途中で銀河を丸呑みにしようとするウルトロンは惑星の捕食者ギャラクタスを想像させるものになっています。

©2021 MARVEL,Disney

その後到着した世界では大統領になったスティーブ・ロジャースの演説が放送されていました。スティーブが大統領選に立候補をすすめられるエピソードが1980年のコミック「キャプテン・アメリカ Vol.1 #250」で描かれましたが、コミックではヒーロー活動と両立出来ない事を理由に辞退しました。

また、ここには前回のエピソードにも登場していたパイナップル柄のシャツを来た名もなきモブが再登場しています。

©2021 MARVEL,Disney

そしてウルトロンがパンチを繰り出すたびに世界も人も様変わりする、不思議なバトルが繰り広げられます。

最後の希望

「万策尽きた」というウォッチャーが逃げ込んだのは、4話のラストシーンの後の世界。ダーク・ストレンジの元でした。

4話で助けを乞うも拒絶されたストレンジが「誓いを破る気になったのか?」と聞くとウォッチャーは覚悟を決め、「君の助けが必要だ」とストレンジにすがり、今回のエピソードは幕を下ろします。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

これまで独立したエピソードとして描かれていた本作ですが、ウルトロンが自在にマルチバースを移動する力を手に入れたことでそれぞれの世界が絡み合い始めます。これまで予告動画に含まれていたストレンジとカーターのシーンやストレンジとソーのシーンは9話のものと考えられ、ホワット・イフ版のマルチバース・アベンジャーズが結成されるのかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード9(最終話)は 2021年10月6日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

ドラマ「ムーンナイト」、クルーが撮影終了を報告

ブダペストでの撮影が行われていたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ムーンナイト」ですが、その撮影が終了したことを、本作のメイクアップアーティストを務めるドナルド・モワットさんが自身のInstagramにて報告しました。

モワットさんは「おしまいです。メインユニットとセカンドユニットのすべてのチームとキャストに”乾杯、ありがとう”。」とコメントを添えて写真を投稿。撮影が完全に終了したことを報告しました。

約5月にわたって撮影されてきた「ムーンナイト」はこれまでにもいくつかの現場写真がリークされましたが、そのストーリーラインや登場キャラクターについては謎に包まれている部分が多く残されています。特にイーサン・ホークさんが演じるとされるメインヴィランがどのキャラクターになるのかは、ファンの間でも注目が集まっています。

また、噂ではハルクの登場シャロン・カーターの登場といった話が出ていますが、今の所はどちらも未知数なようです。

主演のオスカー・アイザックさんは今回のドラマは「画期的なショーになるだろう」とコメントしています。

本作はムーンナイトの起源と同じエジプト出身のモハメド・ディアブ監督を筆頭にジャスティン・ベンソン監督、アーロン・ムーアヘッド監督の3人がメガホンを取り、脚本・製作総指揮を「アンブレラ・アカデミー」(2019~)のジェレミー・スレイター氏が担当しています。

ドラマ「ムーンナイト」はディズニープラスで配信予定、配信時期は未定です。

ドラマ「シーハルク」でハルク対ティターニアが描かれるのではと憶測が広がる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク」のヴィラネスとして報じられているジャミーラ・ジャミルさん演じるティターニアですが、ジャミルさんがSNS上で公開した写真から、ハルク/ブルース・バナーと戦うのではないかとの憶測が広がっています。

ジャミルさんが投稿した写真はアイコンに使われているような黒髪ではなく、コミックのティターニアとそっくりな色合いをしています。また、以前に「シーハルク」の現場写真として公開されていたマーク・ラファロさんのツーショット写真に映っている女性も同様のヘアスタイルであり、彼女はジャミルさんのスタントダブルを務めていることが今回のジャミルさんの写真から予想されます。

ティターニアはハルク、シーハルク同様に超怪力系のキャラクターであり、シーハルクの永遠の宿敵ですが、実際にハルクと正面衝突した場合にはどういう結果になるのか楽しみなところです。街への被害は避けられないかもしれません。

「シーハルク」は1話30分のリーガル・コメディになると発表されており、主人公である弁護士のシーハルク/ジェニファー・ウォルターズをタチアナ・マズラニーさんが演じ、親友役にジンジャー・ゴンザーガさんがキャスティングされています。その他、MCUからハルク/ブルース・バナー役のマーク・ラファロさんの登場と、映画「インクレディブル・ハルク」のヴィラン、アボミネーション/エミル・ブロンスキー役のティム・ロスさんも再登場することが発表されています。

法廷ドラマでありながらも、マーベルらしいバトルシーンが含まれると予想されるドラマ「シーハルク」は2022年ディズニープラスにて配信予定です。

アニメ「What if…?」、7話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月22日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード7「もしも…ソーがひとりっ子だったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ジェーンとダーシー

ジェーン・フォスターは映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)にバンク映像ながらわずかに登場し、ダーシー・ルイスはドラマ「ワンダヴィジョン」(2021年)に登場していましたが、二人の共演は映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2013年)以来実に8年ぶり。

ジェーンの声はナタリー・ポートマンさんと坂本真綾さん、ダーシーの声はカット・デニングスさんと田村睦心さんがこれまで通り担当しています。

今回のオープニングシーンは映画「マイティ・ソー」(2011年)の冒頭を模しています。映画ではもうひとり、エリック・セルヴィグ博士がいましたがアニメ版では登場しませんでした。また「マイティ・ソー」ではジェーンとS.H.I.E.L.D.の関係は良く有りませんでしたが、既に協力関係にあるようです。

ビフレスト

ジェーンとダーシーの上空にビフレストがあらわれます。映画「マイティ・ソー」ではニューメキシコ州に落ちてきたソーですが、今回はジェーンたちの頭上を通過し、ネバダ州へと光は伸びていきました。

ラスベガスでパーティー

ビフレストの終着点はネバダ州ラスベガス。現れたのはソーとレディ・シフ、そしてウォリアーズ・スリーでした。

原作映画では父オーディンの怒りをかい、力を奪われて地球に追放されたソーはニューメキシコに落下してすぐに気を失い病院送りになりましたが、力を奪われていない今回のソーは無事に着地し、元気いっぱいにパーティーの開催を宣言します。

ソーの声はクリス・ヘムズワースさんと三宅健太さんが続投しています。

分岐イベント

今回のタイトルでもあり分岐イベントとなる部分が紹介されます。

ウォッチャーは戦いの勝ち負けよりも他者との関係がヒーローを形作ると説明し、オーディンが拾った赤子のロキを養子としてアスガルドで育てずに、父親であるフロストジャイアントのラウフェイに返したと明かされます。それによりソーはタイトルどおりひとりっ子として育てられる事で、その性格が神聖時間軸とは異なる成長を遂げた事が判明しました。

また、ロキを返した事でアスガルドとヨトゥンヘイムが平和な関係を維持している事も注目のポイントです。

オーディンの眠りとフリッガ

原作映画のようにオーディンの眠りが描かれ、フリッガはこれを機に姉妹と共に夏至祝いに出かけるようです。MCUでフリッガに姉妹がいたという事実は初耳で、コミックに目を向けてもフリッガの姉妹として登場したのはグルヴェイグひとりとなっています。

ここでいう姉妹は直接的な意味ではなく、親戚関係をひっくるめて表現している可能性が高そうです。アスガルド人は北欧神話をモチーフとしているため、おそらくは近親者による異母、あるいは異父の兄弟姉妹が多いのだと考えられると思います。

フリッガの声はレネ・ルッソさんからジョゼッテ・イールズさんへと変更、日本語版は滝沢久美子さんが続投しています。

パリピに育ったソー

母フリッガにパーティー禁止と釘を刺されたソー。ソーがパリピに育っているのは母親も周知の事実の様子です。

そしてその矢先から「ミッドガルドでパーティーだ!」と取り巻きを連れて向かうソー。

ヨトゥンヘイムと戦争状態にないアスガルドはとにかく平和な様子で、王が眠り、王妃がお茶会にでかけ、王子はよその星にパーティーに出かけるという手薄な状態に。

フリッガさまに言われただろと止めようとするホーガンに対して、「ノリの悪いこと言わないで」と非難するシフ。神聖時間軸では三バカトリオでもあったウォリアーズ・スリーをコントロールする役目も担っていたシフでしたが、ロキをラウフェイに返した影響はシフをもパリピに変えてしまったようです。

シフの声は3話同様にこれまで通りですが、ウォリアーズ・スリーは様変わりしています。

まず、ホーガンが浅野忠信さんから英語版はデヴィッド・チェンさんに、そして日本語版まで変更されさかき孝輔さんが担当されています。浅野忠信さんが演じてきたホーガンから別人の声が聞こえるのはなんとも奇妙です。

そしてヴォルスタッグの声はレイ・スティーヴンソンさんからフレッド・タタショアさんに、日本語版は咲野俊介さんが続投しています。

そしてファンドラルはジョシュア・ダラスさんからマックス・ミッテルマンさんに、日本語版は小松史法さんが続投しています。

なお、このシーンでは背景に一瞬だけインフィニティ・ガントレットが表示されます。

©2021 MARVEL,Disney

映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」(2017年)でもアスガルドの宝物庫にガントレットのレプリカが登場しましたが、そちらは右手用のガントレットでした。

今回登場したのは左手用であり、神聖時間軸でサノスが装着していたのも左手用です。これが本物なのかレプリカなのかは判明しないまま次のシーンへと進みます。

パイナップルTシャツ

ラスベガスの観光客の一人が着用しているパイナップルTシャツは「アベンジャーズ/エンドゲーム」でコーグが着用していたものであり、コーグを演じたタイカ・ワイティティ監督の私物でもありました。

©2021 MARVEL,Disney

この独特なデザインが偶然被ったとは考えにくく、イースターエッグのひとつとして制作側が取り入れたものだと考えられます。

魔法みたいに飲み尽くせないお酒

ソーはスカージに酒を勧めながら「魔法みたいに飲み尽くせない」と表現しました。

これは映画「ドクター・ストレンジ」(2017年)のワンシーンを指しているようですが、今回のエピソードにストレンジは登場しません。映画では不思議そうにジョッキを見つめるソーが描かれていたため、アスガルドでさえもそういう魔法はなさそうでしたが、何かしらそういう効果のあるマジックアイテムでも誕生したのかもしれません。

異星人とのファーストコンタクト

パーティー会場のラスベガスに到着したジェーンとダーシーの眼前には、想像とはかなり違う光景が広がっていました。

侵略だと思っていた宇宙人の襲来でしたが、イケメンのソーを中心にパーティーが開催されています。

なお、このエピソードでは「ソー」シリーズ以外にも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズに登場した宇宙人なども多数登場しています。

具体的には「ソー」シリーズからミーク、コーグ、ヴァルキリー/ブリュンヒルデ、グランドマスター、トパーズ、そしてサカールで見かけたような人々、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズからはヨンドゥ、ネビュラ、ドラックス、ロケット、クラグリン、ソヴリン人、惑星コントラクシアの売春ロボットなどが登場しています。

地球人への差別発言

ソーが傲慢さにあふれていた頃、すなわりMCUフェーズ1の頃のソーは地球人の事を「小物、小さい人、ちっぽけな連中」などと表現するシーンがいくつか見られました。こういった事はジェーンやアベンジャーズとの出会いを通して地球人をリスペクトするようになった近年では見られなくなりました。

しかし今回のソーも昔のようにジェーンを小さくて踏んづけちまうところだったと発言しています。

グランドマスターとトパーズ

映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で印象深いキャラクターのグランドマスターとトパーズも地球にやってきました。物騒なことに人を溶かしてしまうメルト・ステッキまで持参しています。

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北欧神話の神様

字幕や英語では「北欧(ノース)神話の神様?」という問いに対して「馬(ホース)の神話には疎い」と天然ボケを炸裂させるソーですが、吹替では「北欧神話」にかけて「ほくろの神話」となっています。

そして1年半前にアルファ星イカロスが消失したのはソーのパーティーが原因だった事がしれっと明かされるのでした。このエピソードでソーは地球人にとって無意識のヴィランと言えるでしょう。

ファンドラルのヤギ

ファンドラルのヤギに関するエピソードはコミックにもあるものですが、アニメで語られる内容とはまるで異なったものです。

1988年発刊の「Fandral’s Follies」ではファンドラルが愛の島にヤギを連れて行った事で起訴されるという内容のものでした。

もともとヤギという生物は神話にはよく登場し、来年公開予定の映画「ソー/ラブ&サンダー」のロケ現場でもヤギが目撃されています。こちらは海外のファンの予想ではコミックに登場したソーのヤギ、トゥースグナッシャーとトゥースグラインダーではないかと言われています。

ジェーンのタブレットをきっかけに彼女を天才だというソーは軽く口説き始め、神聖時間軸のようにいい感じになっていきます。

グランドマスターのDJで盛り上がる中、パーティーは泡パへと変化していきます。

ベガスのルーレット

ラスベガスでのルーレットといえば2008年公開の映画「アイアンマン」のオープニングシーンのひとつ。

©MARVEL,Disney

印象的なカメラアングルも同様になっています。この時トニーはローディに息を吹きかけるのを拒否されましたが、ネビュラのお願いにコーグは素直に応じました。

なお、ここのネビュラはエピソード2に登場したネビュラと違い、神聖時間軸と同様の見た目をしています。ネビュラの「新しい目が欲しい」というのはネビュラの目が義眼だからです。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」では、サノスによって「目をえぐられ、脳みそをかきだされ、腕を引きちぎられた」と説明されました。

ただし、改造の原因が映画と同じくサノスによるものかは不明な部分があります。これについてはまた後ほど触れます。

意外なカップル

ダーシーとハワード・ザ・ダックがどういうわけか意気投合したようで夫婦になります。この際エルビス・プレスリー風の男が牧師役を担当しており、手に持つ本には「ラブ・ミー・テンダー」と書かれています。しかしこれ以上の説明はなく、彼が何者かについては特に言及されません。

魔法と科学

ジェーンは左腕に「MAGIC(魔法)」というタトゥーを、ソーは右腕に「SCIENCE(科学)」というタトゥーを入れてしまいましたソーのせいでパリピ脳が感染拡大し、なんとも言い難いバカップルが誕生してしまいます。

ちなみにこのタトゥーは「マイティ・ソー」にも登場したアーサー・C・クラークの名言「魔法とはまだ解明されていない科学だ」をもとに、互いの専門分野をリスペクトし、相手の分野を自分の腕に彫り込んだようです。

夜が明けて

電話の着信音でジェーンが目覚めると、それはS.H.I.E.L.D.からの呼び出しでした。コーグのせいで意識不明となったフューリーの代わりに長官代行となったマリア・ヒルとブロック・ラムロウが部屋の前まで訪問し、ヘリキャリアまで来るよう指示します。

なお、この世界でもソーはロケットの事をウサギと思っているようです。アライグマと言われるのは許せないロケットですが、ウサギは構わないのはなんとも不思議です。

マリア・ヒルの声はコビー・スマルダーズさんと本田貴子さんが引き続き担当しています。

異星人

ラムロウが持ち出したのは映画「キャプテン・マーベル」にも登場したポケベル。マリア・ヒルはS.H.I.E.L.D.が異星人を相手にするのは初めてじゃないと語ります。

勘違いされやすいですが、キャロル・ダンヴァースは地球人です。クリー人の血に置き換えられましたが。おそらくはこの世界でも「キャプテン・マーベル」の物語は神聖時間軸そのままに進行し、S.H.I.E.L.D.はキャロルとスクラル人の協力を得て、クリー人と対決したであろう事を示唆しています。

継続されるパーティー

ソーは引き続きパーティーを開催し、今度は惑星ソヴリンから女王のアイーシャも参加しています。ソーのパーティーのせいで続々と集まる異星人たち。一見平和的ですが、S.H.I.E.L.D.が警戒するようにやはりこれはかなりの脅威かもしれません。

氷の巨人ロキ

冒頭で語られたように、アスガルドで育つ事がなかったロキが氷の巨人の王子として登場しました。ソーと一緒に育たなかった事で、兄への嫉妬、アスガルドの王座への執着などが生まれなかったロキはソーとはいい関係を築けているようです。

キャプテン・マーベル登場

流れ星の如く現れたキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース。ソーの事をホワイトスネイクと呼ぶあたりは、1980年代の地球の文化知識で止まっている事が伺えます。

片付けて地球から出ていくように警告するキャロルですが、ソーは応じません。

映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」では一触即発のシーンが描かれましたが、ホワット・イフではMCUのトップランカーの二人のバトルが始まることになります。

ストーンヘンジ

ムジョルニアによってフランスからイギリスまで吹き飛ばされたキャプテン・マーベル。墜落した場所はストーンヘンジでした。

ストーンヘンジはイギリスの名所のひとつであり、世界文化遺産に登録されているものですが、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」にも登場しました。

ご乱心したエリック・セルヴィグ博士が全裸で走り回った場所です。

意味深なカット

二人が空中戦を繰り広げる中、南国を思わせるカットが挿入されます。しかしこれが何なのかは海外ファンも戸惑っているようです。

©2021 MARVEL,Disney

MCUと南国リゾートはあまり縁がなく、強いて言えば現在そのポジションが曖昧なドラマ「エージェント・オブ・シールド」に頻繁に登場するタヒチが挙げられます。

「エージェント・オブ・シールド」ではコールソンとメリンダ・メイがバカンスを過ごした地でもありましたが、ここで映る優雅に読書をして過ごす女性はメイのような黒髪ではありません。

今後、監督や脚本家からの説明があることを期待するしかないのが現状です。

バトルはお開き、パーティーは再開

フランスに戻ってきた二人ですが、かつて「マイティ・ソー」のワンシーンでロキがされたように、キャプテン・マーベルの胸にムジョルニアが置かれ、動けなくなります。

ムジョルニアはアスガルドの王にふさわしい人物しか持ち上げられない事がその理由であり、キャプテン・マーベルはムジョルニアを持ち上げる資格がないと言うことです。それはともかくとして、パリピ・ソーがムジョルニアを持ち上げられる事が不思議でなりません。

ちなみにコミックのキャプテン・マーベルはキャプテン・アメリカの盾で守り、アイアン・アーマーを装着し、ムジョルニアを振るって戦った事があります。今後MCUのキャプテン・マーベルもハンマーに認められる日が来るかもしれません。

©MARVEL

バトルはお開きになり、ソーはパーティーを再開。キャプテン・マーベルはヘリキャリアに戻ることになります。

ここでは「軍隊まるごと飲み込む猫」グースの話題が振られ、ダーシーが食いつくことになります。映画「トップガン」(1986年) の主人公マーヴェリックの相棒グースから来ていることに興奮するダーシーは世話係に名乗りを上げるほどの猫好きな様子ですが、これまでのMCUではダーシーについてそういった描写はありませんでした。

サウスダコタかノースダコタ

パーティー男ひとりのために巻き添えになる犠牲者を出せないというキャロルに、サウスダコタかノースダコタでやればいいと提案するダーシー。この2つの州はアメリカの州の人口密度ランキングではかなり下のほうにくるため、他所よりも安全性が確保できるという意味にも取れます。

しかしその後、ダーシーは「ダコタが片方消えてもバレない」とかなり物騒な発言をしています。

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解決方法とエスカレートするパーティー

ティーンの度が過ぎたパーティーを止めさせる常套手段として、両親にチクる事だとダーシーがつぶやき、ジェーンはソーが実在したからにはオーディンやフリッガもいるに違いないと連絡する方法を模索します。

そんな事を知らないソー達のパーティーはエスカレート。氷の巨人やスルトが観覧車を高速でまわし、自由の女神を口説き、消えてもいいサウスダコタ州のマウント・ラシュモアで落書きのごとく氷細工を追加し、そしてソーはシドニーのオペラハウスでやりたい放題していました。

フリッガとのコンタクト

この世界にも存在している事が判明した(しかしセリフはなかった)セルヴィグの助けを得て、ジェーンはまずヘイムダルに呼びかけました。これに反応したヘイムダルはジェーンをアスガルドへと呼び出し、さらにフリッガの元へと転送しました。

一方地球ではキャロルとソーが再び交戦状態になり、マリア・ヒルは核攻撃の準備を進めていました。なお、マリアの発言によるとキャプテン・マーベルは核の攻撃に耐えうるらしい事が分かります。

核の発射1秒前、すんでの所でフリッガの幻影があらわれ、ヒルは作戦は中止しました。ソーはロキには遠く及ばないクオリティの嘘を付き、下手な言い訳に終始します。フリッガがその嘘にあえてのることで、ソーはパーティーの閉幕を余儀なくされてしまいました。

発射ができずに残念がっているラムロウをみると、この世界でもヒドラなのかもしれません。

パーティーの後片付け

キャロルはソーに後片付けのアドバイスを残し退散。ソーは慌てて後片付けへと向かいます。

ロキに助けを乞うソーでしたが「宇宙一のパチンコを作るから」といって断られてしまいます。この時英語ではソーの事を「tiny thunder」(ちっぽけな雷)と称しており、ソーが地球人に対してしたようなちょっとした侮辱混じりになっています。

ソーの呼びかけにも関わらず次々と去っていく参加者たち。ネビュラは「パパが呼んでる」といって帰ってしまいます。神聖時間軸でのネビュラはサノスに対して憎悪でいっぱいでしたが、ここでの声色はそういった感情が混じっているようには思えません。もともとは姉のガモーラに負けた罰としてより強くなるためにサノスに改造されたネビュラでしたが、この世界では別の理由で改造されたのかもしれません。

雷で注目を集めたソーは再度片付けの手伝いをお願いし、みなしぶしぶ手伝ってくれました。

ピサの斜塔まで直してしまうのは古典的なギャグであり、かつてはスーパーマンもこの塔を直していました。

文化交流会

なんとか片付けを間に合わせ、フリッガの到着前に文化交流会の形に持ち込んだソー。しかしフリッガはその様子を不審な目で見つめます。

そこに現れたキャプテン・マーベル。地球の資料をソーに渡し、この交流会ごっこに真実味をもたせてくれました。

ここで興味深いのはフリッガがキャプテン・マーベルの事を知っていた事です。神聖時間軸でも未来が見える魔女だったフリッガですが、様々な知識・見聞を持ち合わせているようです。

そしてこのエピソード最大の謎とも言えるパーティー仕様のムジョルニアの登場。ついさっきはムジョルニアで氷を壊して片付けるシーンがあり、そこではいつものムジョルニアでしたが何故いつの間にこのようになってしまったのでしょうか。

©2021 MARVEL,Disney

エピローグ

地球を離れる前にソーはジェーンに花束を贈り、デートの約束を交わします。

そして空にウォッチャーの姿が現れ、「仲良く暮らしましたとさ」と締めかけた瞬間、ポータルがあらわれウルトロン・セントリーが登場します。

中心にいるウルトロンは胸に5つのインフィニティ・ストーンを装着しており、開いたマスクから見える顔はヴィジョンである事が分かります。そして額にマインド・ストーンがあることから既に6個揃っている恐ろしい状況に。

©2021 MARVEL,Disney

今回のエピソード、時系列は明確ではありませんが「マイティ・ソー」と同じだとするとこの時点でウルトロン計画は実行されていませんし、ウルトロンがいなければヴィジョンも作られていません。タイム・ストーンとスペース・ストーンを組み合わせて未来からやってきたのでしょうか?

シリーズ初の連続エピソードになる雰囲気を漂わせつつ、今回のエピソードは終了しました。


以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

この世界でも健在と思われるサノスは、このウルトロンの登場に絡んでくるのでしょうか?

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード8は 2021年9月29日(水)16時より配信開始です。

【噂話】MCU版「ミズ・マーベル」はコミックと異なる能力になる?

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」の主人公ミズ・マーベル/カマラ・カーンのスーパーパワーがコミック版とは異なるものになるかもしれないと、海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏が報じました。

氏の投稿によると、MCU版のミズ・マーベルはDCコミックスのヒーロー、グリーン・ランタンの能力に近く、ファンタスティック・フォーのミスター・ファンタスティックからは少し離れるだろうとしています。

コミックのカマラの能力は体が伸縮自在であり、一部を巨大化あるいは縮小化できるといったもの。昨年発売されたゲームの主人公でもあり、動画で見たことがある人も多いかもしれません。日本のキャラクターでいうとストリートファイターシリーズのダルシムや、ワンピースのルフィのような能力であり、そもそもマーベルの中でもファンタスティック・フォーのリーダー、ミスター・ファンタスティックと同様の能力になっています。

これがグリーン・ランタンに近くなるということは、エネルギーを纏って具現化させる事で肉体の巨大化を表現するのかもしれません。

カマラの能力がコミックと違うのではないかという話は以前から囁かれており、リークされたアートや撮影現場からの写真でもそういった兆候が見られていました。

もしこれが事実であれば縮小能力のほうは失われることになりそうですが、MCU版カマラならではの新しい戦い方にも期待したいところです。

ドラマ「ミズ・マーベル」はディズニープラスにて配信、配信予定日は未定です。