ヴィンセント・ドノフリオさんがドラマ「ホークアイ」の台本にはなかった演技について明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」でキングピンを演じたヴィンセント・ドノフリオさんが、海外メディア Rotten Tomatoes とのインタビューの中で、3話に出演した時の事について語りました。配信直後から「笑い声」が似ていると話題になっていましたが、あの声が台本にはないアドリブだったことをインタビューの中で明かしました。

ドノフリオさんは3話に登場したマヤの謎のおじさんの腕が自分の腕である事を認め、「あの笑い声は台本通りではありません。演じていた少女がとても可愛かったんです」と述べました。

さらにMCUについて、「マーベルのような会社は、何かを依頼された時点で、そのプロジェクトの実行に関わるチームの一員になるというのが、最近の傾向であることは周知の事実です。マーベルのやり方は、できるだけ多くの秘密を守るという、ある意味クールなやり方だと思います。そして、静かに撮影を続け、時間が経つのを待ちます。そして、いよいよ公開となり、観客はあらゆるシナリオを思い描くことになります。そして、それは大きな出来事となる。そして、その公開がこのイベントになるのです。ええ、それはいいことだと思います。だから私は参加します。そうでしょう?」と続けました。

3話に腕と笑い声だけの初登場となった「マヤの謎のおじさん」は、配信直後から「笑い声がヴィンセント・ドノフリオさんと似ている」として海外では話題になっていました。残念な事に日本語吹替ではNetflix版から声優さんが変更されているため、英語音声でなければこの演出に気づくことは出来ません。

5話のラストで再登場がしっかりと描かれたキングピンですが、その後6話で気になる結末を迎えました。コミックファンの多くはこれで退場ではないと考えていますが、今の所次の登場計画は明かされていません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:HAWKEYE FINALE: VINCENT D’ONOFRIO ON KINGPIN’S APPEARANCE AND STATUS IN THE MARVEL CINEMATIC UNIVERSE

ドラマ「ホークアイ」監督がアントマンやスパイダーマンが登場しなかった理由を説明

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のリース・トーマス監督が、海外メディア Metro とのインタビューの中で、本作にアントマンやスパイダーマンが登場しなかった理由についてコメントしました。

「ホークアイ」にアントマンやスパイダーマンがいない理由についてトーマス監督は「私もその疑問はありました。というのは、私たちはニューヨークにいて、特にこのフィナーレでは、ここでいろいろなことが起こっていて、誰かが助けに来るような気がするのに、クリントは一人でこれをやっている・・・でもクロスオーバーが起こるかどうかについては、本当に話し合わなかったんです。」と、そもそもクロスオーバーについて話し合いがなかったと明かしました。

さらに監督は「最終的に、私達はショーの中で多くのキャラクターを持っていたので、クリントに焦点を当て続けることにしました」と続けました。

別のヒーローが助けに来る事はファンとしては盛り上がる事ですが、一方でストーリーテリングの質としては低下する懸念があります。結局の所スパイダーマンは「ノー・ウェイ・ホーム」のイベントで大変でしたし、アントマンはピム・アローを介した小さなカメオ出演を果たしました。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Hawkeye: From ‘super deep cut’ Kate Bishop Easter Egg to Kevin Feige’s involvement in Rogers The Musical, 5 things we learnt from director Rhys Thomas

ドラマ「ホークアイ」の未使用シーンのスチルが公開

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」から、未使用に終わったシーンのスチル写真が公開されました。シーズン1の最終話となるエピソード6「クリスマスがやってきた?」は、ディズニーのマーベルドラマ史上最も長いランタイムのエピソードでしたが、それでもカットされていた部分がある事を示しています。

©2021 MARVEL,Disney

写真はジェレミー・レナーさん演じるクリント・バートンと、ヘイリー・スタインフェルドさん演じるケイト・ビショップの二人が矢などを大量に買い込んでいる様子が映されており、6話で「危険すぎるトリックアロー」を制作する準備段階のシーンであると推測されます。

実際に配信されたバージョンではトリックアローの制作部分のみが含まれていましたが、材料調達のシーンも用意されていたようでどんなやり取りがあったのかは気になる所です。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Hawkeye & Kate Bishop Buy Ammunition In New Deleted Scene (Photo)

ドラマ「ホークアイ」、6話のイースターエッグをピックアップ

2021年12月22日にディズニープラスで配信されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1エピソード6「クリスマスがやってきた?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

キングピン/ウィルソン・フィスク

Netflixのマーベル・ドラマ「デアデビル」にてキングピン/ウィルソン・フィスクを演じていたヴィンセント・ドノフリオさんがMCUにも登場しました。しかしNetflix版の吹替は乃村健次さんでしたが、MCU版は玄田哲章さんに変更されています。

2作品のキングピンが同一かどうかについて、バート&バーティ監督はここでは触れないという決断をしている事を海外メディア Polygon とのインタビューにて明かしています。演じているヴィンセント・ドノフリオさんは「僕の中では同じだ」と答えています。

そういうわけで「デアデビル」を未視聴の視聴者が困る事は何一つなく、ニューヨークの裏社会を牛耳る人物として十分に機能しています。

手を切りたいと切り出すエレノアに対して、「この世界に一線などない」と返すキングピンですが、エレノアは資料のコピーがあると脅しをかけ立ち去ってしまいます。この事について後のシーンでキングピンはカジに愚痴をこぼしていますが、日本語吹替では「銀行員のように仕事をやめられると思っている」と言っているのに対して、日本語字幕では「キャリアウーマンのように」、そして英語では「ゴールドマン・サックスの社員のように」となっています。ドラマ「ロキ」ではTVAにて「僕のパパはゴールドマン・サックスの取締役員だぞ」と叫んで剪定されてしまうモブの変異体がいて、ごくごく小さな繋がりになっています。なお、ゴールドマン・サックスはディズニーの顧問としてマーベルの買収に関与し、長い関係を続けています。

エレノアが立ち去り、マヤと会うシーンではキングピンの衣装が変わっています。マヤとのシーンでは「Amazing Spider-Man: Family Business」(2013年)のカバーアートと同じスタイルになっています。

©MARVEL

そして「この街が私のものだと世間に思い出させないと」とキングピンは強硬手段に出る事をカジに命令します。

エレノア・ビショップ

コミックではヴィランのマダム・マスクと裏で繋がっていたエレノアでしたが、MCU版では5話のラストで判明したようにキングピンと繋がっていました。

序盤のエピソードでは娘のケイト・ビショップそっちのけでジャック・デュケインとラブラブする様子が描かれていましたが、そんな婚約者を売ってまでしてもケイトのほうが大切なようです。

クリント暗殺依頼に関しては少し謎が残る所です。エレーナがコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ、通称ヴァルの下で働いているのは「ブラックウィドウ」でも明らかになっていますが、そのヴァルへの依頼はキングピンを経由して行われたのか、エレノアがヴァルに直接依頼したのかは明かされませんでした。

危険なトリックアロー

キングピンとトラックスーツ・マフィアとの対決に備えて準備を始めるクリントとケイト・ビショップ。3話でも登場したピムテック製の矢が再登場した他、予告で確認されていたスターク製の矢も登場し、ケイト・ビショップは3話での不便を改善するために「エアバッグ」「凍結」「フラッシュ」「氷壊」などのラベルを用意しています。

準備をしながらケイト・ビショップの覚悟を確認するクリント。ケイトは、スーパーパワーのないホークアイが弓矢でチタウリたちと戦う姿を見て、「ヒーローとはスーパーパワーを持つ人でははなく、正しいことを勇敢にやり通せる人のこと」だと学んだと言います。その覚悟を認めたクリントはケイト・ビショップを同行させて、ビショップセキュリティのクリスマスパーティ会場へと向かいます。

パーティ会場にて

会場に到着した2人に加え、このシリーズの準レギュラーとも言えるラーパーズの面々もウェイターとして参加し、手伝ってくれていました。不思議なことに逮捕されていたジャック・デュケインも釈放されて参加していました。殺人容疑での逮捕から一日で釈放されているのは謎ですが、ジャックもまたニューヨークのハイソサエティな人間のひとりとして、社会的に何か大きな力を持っているのかもしれません。

そして向かいのビルにはカジがライフルを持って現れ、会場となっているビルにはトラックスーツ・マフィアの連中が続々と到着。さらにエレーナも会場に到着、受付を担当していたラーパーズのオーヴィルは素通ししてしまいますが、聞かされていなかったのであれば仕方ありません。

エレノアと合流したケイト・ビショップは「ママを助けたい」と真相を掴んだ事を明かします。その場にジャックも現れますが、エレノアは動揺し、もはやジャックにはお構いなしになってしまいます。

この一帯にこのシリーズの主要キャラクターが集結した所でカジの発砲を皮切りに、視聴者的パーティータイムがスタートします。

エレーナvs.ケイト・ビショップ

会場が騒然とし、来客たちが避難する中、ケイト・ビショップはエレーナを見かけて後を追います。クリントの暗殺をやめさせたいケイト・ビショップですが聞き入れては貰えません。

力づくで止めさせたいケイト・ビショップに対して、エレーナの能力は遥かに上で空回りを続けます。気になるのはエレーナのほうで、実際は彼女のスキルやブラックウィドウのツールを使えばケイト・ビショップを無力化して任務を遂行できるはずです。そうしないのはエレーナのポリシーなのか、あるいはエレーナの所属する組織のやり方なのか、今後の展開に注目となりそうです。

かつては「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の空港シーンや「アベンジャーズ/エンドゲーム」のヴォーミアにてクリントとナターシャの対決を見てきましたが、本作ではやくも二代目同士の対決を見ることになりました。

なお、エレベーターから出る際にエレーナがケイト・ビショップに放った「cyka」という言葉は英語でビッチに相当する言葉で、日本語字幕では「クソ女」と表現されています。「ブラックウィドウ」でナターシャにバイクの鍵を盗まれていた時は英語で姉のことをビッチと呼んでいました。

エレーナとケイト・ビショップの取っ組み合いが始まった 「Tanner, Dees, & Associates」はタナー・ビーンさんとコートニー・ディーズさんの名前を表示していると考えられます。タナーさんは本作の作家兼エグゼクティブストーリーエディターであり、コートニーさんはセットの装飾制作アシスタントとして参加しています。

©2021 MARVEL,Disney

エレーナに続くようにビルから飛び降りたケイト・ビショップでしたが、ヒーロー着地するにはまだ早かったようでポーズは決まりませんでした。

ケイト・ビショップvs.トラックスーツ・マフィア

エレーナには手も足も出ないケイト・ビショップでしたが、トラックスーツ・マフィアに対しては滅法強く描かれました。イマジン・ドラゴンズのファンだったマフィアメンバーは結局マルーン5のライブに行くことで落ち着いたようですが、そんなコミカルなシーンを入れつつも数人をあっという間に倒してしまいます。

加勢に来たマフィアに銃を突きつけられピンチを迎えてしまいましたが、ジャック・デュケインの介入により助けられます。しかし、マフィア相手とは言え、殺人容疑で捕まった翌日に剣を振り回して大丈夫なんでしょうか。古い時代劇のような大げさな出血表現こそありませんが、マフィアのひとりのジャージは真横に切り裂かれており、模造刀などではないことを示しているようです。

©2021 MARVEL,Disney

オウル

窓から飛び出したクリントですがワイヤーが切れてクリスマスツリーに突っ込んでしまいました。その中にはフクロウがいて、不思議そうにクリントを見つめていました。

©2021 MARVEL,Disney

コミックにはオウル(日本語でフクロウ)の異名を持つリランド・オウルズレイというヴィランが存在し、キングピンの金庫番としてスパイダーマンやデアデビルなどと戦いますが特に関係はなさそうです。

 2020年の現地ニュースによると、クリントが引っかかったツリーのもとになっているロックフェラーセンターのクリスマスツリーは、ニューヨーク州オニオンタで伐採されマンハッタンに運ばれてきましたが、到着してからフクロウが住み着いていた事が発見され保護されています。

このフクロウがクリントに敵対的であればダブルミーニングのようにも考えられましたが、今回はただ実話にインスパイアされただけのように思えます。

ショータイム

ツリーから強制的に降ろされたクリントとケイト・ビショップがスケートリンクで合流し、トラックスーツ・マフィアも集まってきます。この時クリントの背後が映され、以前にジェレミー・レナーさんが公開していたS.H.I.E.L.D.の矢筒を使用している事がわかります。

©2021 MARVEL,Disney

S.H.I.E.L.D.自体が帰ってくる事はありませんでしたが、言及の多い作品になっていました。そして「マイティ・ソー」(2011年)でホークアイがデビューしてちょうど10年、ようやくコミック通りのコスチュームとなりましたが、残念なことにマスクは再現されませんでした。

また、10年目にして初めて見せるトリックアローが画面を彩り、マフィアたちを次々と撃破していきます。最後に突っ込んできたトラックをピム・アローで小さくしますが、戻し方はわからないようでスコット・ラングに聞く必要があるようです。

第2ラウンド

あらかたのトラックスーツ・マフィアを撃退した所へカジたちが到着。クリントは4話でブーメランアローのあとに話題にしていたスプリットアローも今回実用化して採用し、それを用いて応援に駆けつけたマフィアを排除しました。ケイト・ビショップは「それは無理だ」と考えていましたが、さすが師匠と言った所でしょうか。

クリントとカジの直接対決が再び始まると思いきや、影を潜めていた女性陣が割り込んできます。エレーナはクリントに襲いかかり、マヤはカジと対峙します。

「姉さんに何があったのか」問うエレーナ。真相を知りたいという事はヴァルの言うことを完全に信用しているわけではないと言えそうです。「お姉さんは命と引き換えに世界を救った」と返すクリントですが、しかしエレーナはこれも信用できません。そもそも論としてナターシャの死を受け入れられてないようです。

一方のマヤはカジと「すべてを水に流して一緒に生きたい」と明かしますが、カジはこれを受け入れられません。どこかでそうしたいという表情を見せながらも、カジにとってトラックスーツ・マフィアは人生そのものだったようです。

以前にマヤは父親から「ふたつの世界を同時に行き来出来る」と教えられましたが、カジは「両方の世界を歩くことは出来ない」とそれを否定してしまいます。己を貫き、近くにあった矢を拾ったカジは襲いかかりますが、うまく捌かれて自分の腹を刺してしまいました。

ケイト・ビショップvs.キングピン

MCU版のキングピンの能力についてその起源などの説明はありませんが、コミックのキングピンはただ鍛錬によってのみ、その能力を獲得しています。つまりスティーブ・ロジャースのような薬もなければ、トニー・スタークのようにテクノロジーで強化しているわけでもありません。もちろんミュータントやインヒューマンのような特殊な能力もありません。

しかしかつてウィンター・ソルジャーが見せたようなダイナミックな車のドアの開け方を視聴者に見せつけ、エレノアに話をしようと迫るキングピン。そこへケイト・ビショップが到着し、矢を放ちますがまったく効いた様子がありません。コミックのキングピンは力士のように筋肉の鎧に覆われているとされており、MCU版でもそういった設定になっていると考えられそうです。娘のピンチを救うべく、エレノアがキングピンを車で跳ね飛ばしますが、やはりこれもさほど効果がありませんでした。

なんとか食らいつくケイト・ビショップでしたが、体術ではキングピンには叶わず、矢はすべて奪われて折られてしまいました。しかし隙きを突いてカフスボタンを奪い取り、クリントからならったコインの投擲術を応用して「特上の危険」の矢を起動し、文字通り一矢報いるのでした。Netflixの「デアデビル」のキングピンはカフスをコレクションしていた事もあり、そのカフスが最後の攻撃になっているのはファンサービスだと考えられます。

そしてケイト・ビショップはクリントに言われたようにヒーローとして辛い決断をし、母親を逮捕させる事で母娘の物語はひとまず幕を下ろしました。

クリントとエレーナの決着

「なぜ姉を止めなかったのか」問われるクリントは「彼女のほうが上手だった」答えます。事実として、クリントはエレーナにも手も足も出ない状態で、S.H.I.E.L.D.のエージェントよりもレッドルームのウィドウのほうが戦闘力が高いようです。

とどめを刺すべく銃を出したエレーナでしたが、クリントは咄嗟に秘密の口笛を吹くことでエレーナの手が止まりました。ナターシャが秘密を明かした相手だとようやく認識して、話を聞く態勢へと変化していきます。

結局のところ、エレーナは自分がいればナターシャの死を止められたと悔やんでいました。しかしクリントの「彼女の意志は鋼だ」という言葉に強く共感したエレーナはようやくナターシャの死を受け入れ、立ち去っていくのでした。

エレーナがどのような組織に所属しているのかは不明ですが、任務失敗のまま帰還して無事なのかは心配な所です。あるいはこれがきっかけで組織を抜け、ヒーローへと転じるのでしょうか。

キングピンとマヤ

「特上の危険」の矢を持ってしても、キングピンは一時的に気絶しているだけでした。よろめきながらも現場から逃走したキングピンの前にマヤが姿を現します。

マヤはキングピンに銃を突きつけますが画面は切り替わり、クリスマスの街が映される中でキングピンのセリフを遮るように銃声が響き渡ります。

コミックでも父親殺しの真相を知ったマヤはキングピンに発砲しています。

©MARVEL,Disney

 

MCUのキングピンがこれにて退場になるかは不明ですが、放送されなかったポストクレジットシーンによるとキングピンは生きていると設定されていたようです。ちなみにコミックでもこのシーンのあと、失明はしましたが生存していました。

パーティの結末

なんとか一件落着したトラックスーツ・マフィアによるパーティ会場襲撃事件。

ラーパーズのウェンディがジャックの剣さばきを見てスカウトしていますが、このシーンはコミックではヴィランの二人でありながら、結局は味方という形となった、コミックファンを翻弄する二人でした。

©2021 MARVEL,Disney

救急車の傍らで応急処置を済ませているクリントとケイト・ビショップ。クリントは「時々、自分のあらゆる点をよくする特別な人に出会う」とケイトの事を指して話し始めますが、最後には照れてしまったのか、衣装を作ってくれたミッシーのことにしてしまいます。そして、一人でキングピンと戦った「相棒」に対して「誇りに思う」と告げるのでした。

エピローグと時計の持ち主

クリスマスになんとか間に合ったクリントと、同行してきたケイト・ビショップとワンコ。ここに来てようやくコミック通りにラッキーという名前が与えられる事になりました。

そして第1話から登場していたキーアイテム、ロレックスの時計の謎がここに来てようやく明かされます。

時計の裏にはS.H.I.E.L.D.のマークと共に19の番号が表示されており、ローラ・バートンがS.H.I.E.L.D.のエージェント19だった事を示しているようです。エージェント19とはコミックで言う所のモッキンバードことバーバラ・”ボビー”・モースで、クリントと結婚している時期がありました。ボビーはドラマ「エージェント・オブ・シールド」でも実写化され人気を獲得し、単独シリーズも計画されていましたが、演じていたのはエイドリアンヌ・パリッキさんでした。

細かく見るとコミックではエージェント19=モッキンバード=ボビーで間違いありませんが、「エージェント・オブ・シールド」のボビーはコードネームで呼ばれた事はなく、クリント・バートンとのエピソードは一切ありませんでした。ただし、コミックのモッキンバード同様にバトンによる戦闘を得意としていました。

一方で今回はローラ・バートン=エージェント19がほのめかされただけで、他の情報はありません。今後のMCUで新たなエピソードの登場に期待がかかっています。

MCUはマルチバースによってキャラかぶりすら公式に受け入れる世界観を作り上げたため、今後リンダ・カーデリーニさん演じるエージェント19と、エイドリアンヌ・パリッキさん演じるボビーが同時に登場する可能性も否定できません。

そして結局のところ、トニー・スタークはこの件に関して正解でした。映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でクリントの自宅に避難した際に、初対面のローラに対してトニーは「彼女もエージェント、だろ?」と発言していました。バートン夫妻がこれに対して返答する事はなく、この映画から6年を経て物語上で回答が示されました。

ちなみにS.H.I.E.L.D.の全てのエージェントにコードナンバーがあるわけではありません。実写版で有名所だとMCUでシャロン・カーターがエージェント13、「エージェント・オブ・シールド」でウォードと恋仲になったキャラ・パラマスがエージェント33でした。

多くのS.H.I.E.L.D.メンバーはエージェント・カーター、エージェント・コールソン、エージェント・シットウェル、エージェント・メイなどのように名前がそのまま使われています。

そして肝心のケイト・ビショップのコードネームについていくつかアイデアが連呼されましたが、クリントの「いいの思いついた!」というセリフとともにホークアイのロゴが表示され、コミック通りホークアイを名乗ることを示唆しています。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」の印象的な冒頭シーンから始まったクリントの悲劇。その始まりを告げた的にラストでフォーカスされて、この物語は幕を下ろしました。

ロジャース・ザ・ミュージカル

ポストクレジットで流されたのは1話でクリントと子供たちが鑑賞していた「ロジャース・ザ・ミュージカル」の楽曲「Save The City」のフルバージョン。

第1話の配信後に音源のみのフルバージョンがYoutubeなどで公開されていますが、映像もフルに用意されていたようで、マーベル・スタジオからのハッピーホリデーとしてここに挿入されていました。

ちなみに客席に時折映るのは人物は「Save The City」の作曲を手がけたマーク・シャイマンさん。映画「天使にラブ・ソングを…」(1992年)やミュージカル「ヘアスプレー」(2002年)などの楽曲を手がけた人物です。

リース・トーマス監督によると、当初はこのミュージカルが挿入される予定ではなかったとの事で、別の映像が撮影されていたようです。


ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ドラマ「ホークアイ」監督がローラ・バートンの未来について言及

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のリース・トーマス監督がシーズン1最終話で明かされたローラ・バートンの秘密と、その未来に何を意味するのかについて、マーベルとのインタビューの中でコメントしました。

監督は、その言及がMCUのエキサイティングなところの一例であることを次のように述べました。

マーベル・シネマティック・ユニバースの魅力は、マーベルであること、そしてコミックがとても奥深いことです。宇宙のようなものです。私が好きなのは、番組の準備をしているときに、これらのアイデアが導入されることです。

トーマス監督は、ローラ・バートンのバックストーリーを広げたいという「明らかな願望」があることを指摘し、この報酬はMCUの将来におけるエージェント19の「さらなる活躍を期待するもの」であると述べました。

この数年間、彼の妻として彼女を見てきましたが、明らかに(彼女のバックストーリーを)広げたいという願望がありました…我々は彼女についてもっと知るべきです。家で子供たちと過ごすだけでなく、彼女にはもっと多くのことがあります。それはシーズンを通していじくり回す楽しい小さなことで、最後にもっとキャラクターを植え付けることを約束する、また素敵な小さな見返りでした。

ローラ・バートンを演じるリンダ・カデリーニさんは 2020年6月 に行われた海外メディア Collider とのインタビューの中でMCUへの再登場への意欲を見せつつも、「再登場はないと思います。ファンは私よりスーパーヒーローを見たいはずですから」とその時点ではオファーがない事を明かしていました。この時点ではまだローラは一般人だと演者自身が思っていた事を示しているようです。

ローラがS.H.I.E.L.D.のエージェント19だった事で、S.H.I.E.L.D.の元長官が主人公となるドラマ「シークレット・インベージョン」で新たな事実が描かれたりもするのでしょうか?

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ソース:公式

ドラマ「ホークアイ」のポストクレジットシーンに更に別のプランがあったことが明かされる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」シーズン1の最終話が先日配信され、ポストクレジットのおまけ映像として本作の劇中劇「ロジャース・ザ・ミュージカル」のフルバージョンが公開されました。これは当初の予定と異なると監督が明かしていましたが、別の制作スタッフからさらなる別プランがあったことが明かされました。

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、ドラマ「ロキ」、そしてドラマ「ホークアイ」のヴィジュアルエフェクトを担当しているイレイナ・スコットさんは自身のツイッターで以下のような投稿をしました。

「ホークアイのフィナーレのポストクレジットでは、フクロウが兄弟を巣に連れて行くことになっていたのですが、カットされてしまってちょっと残念です。」との事。

巣に連れて帰られるとなかなか残酷な運命が待ち受けていたように思えますが、兄弟たちの未来に光はあるのでしょうか。

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25日深夜2時よりドラマ「ホークアイ」にインスパイアされた公式ユールログビデオがプレミア公開

日本時間の2021年12月25日2時より、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」にインスパイアされたユールログビデオが マーベルエンターテイメントの公式Youtubeチャンネルにてプレミア配信されます。

公式概要は以下のとおりです。

ホットココアを持って、ケイト・ビショップのニューヨークのアパートで暖炉のそばで寄り添いましょう!ケイト・ビショップのアパートは、ニューヨークをイメージして作られています。マーベル・スタジオの「ホークアイ」全エピソードはDisney+で配信中です。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ドラマ「ホークアイ」のポストクレジットシーンは当初の計画から変更されたと監督が明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のシーズン1最終話が先日22日に配信されました。そのポストクレジットシーンではマーベル・スタジオからのホリデープレゼントと称して、架空のブロードウェイ作品「ロジャース・ザ・ミュージカル」のフルバージョンが挿入されていました。しかし、リース・トーマス監督によると、これはもともと予定されていなかったと言います。

トーマス監督は海外メディア Collider とのインタビューの中で、あのポストクレジットは計画になかったものである事を明かしています。

私は知りませんでした。あれがショーを締めくくる方法になるとは計画されていなかったんです。実は僕も少し暗中模索していました。マーベルの伝統として知られているように、『この枠は他の作品のために確保されるのか』みたいな好奇心がありました。それが何になるのか待っていたんです。ミュージカルを最後に持ってきたのは、正直なところ、ファンとして少し葛藤がありました。でも、チームとしては、クリスマスだし、軽い気持ちでいいんです。このエピソードにはたくさんの血が流れました。とにかく楽しいんです。最後に楽しい解放感があって、人を送り出すにはいい方法だと思います。そういう経緯で、内容的にも、あれは一部…もちろん、エピソード1で撮影したときは全体を撮影しましたが、エピソード1では明らかにジェレミーに焦点が当てられ、ミュージカルはあまり描かれていませんでした。その進化版でした。

このミュージカルは「ホークアイ」の1話で登場したものですが、監督の言うようにドラマ自体はクリント・バートンに焦点が当てられていたため、配信当初からフルバージョンを望む声が多く見られていました。

それではもともと想定されていたポストクレジットはどういうものだったのでしょうか?

この事について、The Cosmic Circus のリジー・ヒル編集長は次のように伝えています。

私の独占情報ですが、クレジットのシーンで、クリントがキングピンにローニンのカタナを送り、ケイトとその家族に近づくなという警告をするシーンが撮影されました。これは、今日公開されたフィナーレのエピソードをご覧になった方はわかりますが、フィナーレではカットされたものです。いつか削除されたシーンで見られるといいんですけどね。

この幻のシーンはクリントが新たな相棒を守るためにあってもおかしくないシーンですが、逆にキングピンの生存を明示してしまうことにもなっています。本編ではマヤとキングピンのフィナーレについて詳細に見せずに終了したため、その曖昧さを維持するためにカットされたのかもしれません。

どちらにしても「ロジャース・ザ・ミュージカル」は多くのファンに歓迎されました。ポルトガル語やスペイン語など一部の言語では吹替版が用意されていますが、残念なことに日本語吹替版はありません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:‘Hawkeye’ Director Rhys Thomas on the Finale, the Rockefeller Plaza Fight, Hiding Big Secrets, and What He’s Heard About Season 2

ドラマ「ホークアイ」シーズン2はある?監督インタビューにて「またやりたい」

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」の共同監督を務めたリース・トーマスさんが、海外メディア Collider とのインタビューの中でシーズン2について質問され、現在の心境を語りました。

トーマス監督は秘密を守らなければならないとマーベル・スタジオお決まりの前提を口にした上で、次のように回答しました。

今後の予定については、秘密厳守の伝統上、話すことができません。今回も、この番組が公開されることで、どのように受け取られるかは分からないし、人々がどれほど温かく受け止めて楽しんでくれているかを見るのは素晴らしいことです。そして、ヘイリーのキャラクターが受け入れられ、MCUにしっかりと定着しているのを見るのは、素晴らしいことです。あのキャラクターが次にどこへ行くのか、心から楽しみにしています。そして、そう、私はMCUの街を歩くのが大好きで、また喜んでそれを楽しみたいと思います。

2021年からMCUはフェーズ4に入り、映画とディズニープラスのドラマシリーズであわせて9作品を展開しました。ディズニープラスでは「ロキ」と「ホワット・イフ…?」のシーズン2が正式発表され、2022年から制作が始まると報じられています。「ホークアイ」もシーズンの更新があればそれに続くと見られています。

また、「ワンダヴィジョン」のワンダ・マキシモフや、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のサム・ウィルソンのように、舞台を映画館に戻す可能性もあります。「ホークアイ」ではたびたび「アントマン」シリーズへの言及がされており、ケイト・ビショップとキャシー・ラングがコミックではヤングアベンジャーズのメンバーである事を考えると、そこで2人の初対面が描かれてもおかしくありません。

また、S.H.I.E.L.D.のエージェント19(コミックのモッキンバード)であった事がほのめかされたローラについても今後深く描かれる可能性が増えたようです。こちらはニック・フューリーが主人公となるドラマ「シークレット・インベージョン」であらたな物語があるかもしれません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスにて全話配信中です。

ソース:‘Hawkeye’ Director Rhys Thomas on the Finale, the Rockefeller Plaza Fight, Hiding Big Secrets, and What He’s Heard About Season 2

「ホークアイ」と「デアデビル」のキングピンは同一人物なのか?ヴィンセント・ドノフリオさんが言及

ディズニープラスで配信中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」で、長年のファンにとって衝撃的なリターンを見せたキングピン/ウィルソン・フィスクを演じた俳優のヴィンセント・ドノフリオさんが、海外メディア Cinemablend とのインタビューに応じました。その中で、キャラクターのオリジンでもあるNetflixドラマ「デアデビル」のキングピンと同一であるかどうかについて触れました。

インタビューの中でドノフリオさんは次のように述べています。

“同じキャラクター “なんです。ええ、つまり、私たちが「ホークアイ」で見た方法、あるいは(私が)最終的に信じたことは、可能な限り多くの点がつながっていて、中にはつなげることが不可能なものもある、ということです。でも、ケヴィン・ファイギが手がけたMCUの作品や、素晴らしい映画製作者たちが、できる限りオリジナルの作品につなげようとしているのと同じだと思うんだ。でも、つながらない点もある。デアデビルと…ホークアイとデアデビル、デアデビルとホークアイをつなげるのと同じことをしようとしたんだと思う。そんな感じかな。

ドノフリオさんはこれら2作品のキングピンを同じキャラクターとして捉え、演技していた事を明かしました。そして2作品において異なる点についても言及しました。

つまり、明らかに「ホークアイ」のキングピンは肉体的に強く、より多くの肉体的虐待を受けることができるんです。でも、彼に対するアプローチは、「デアデビル」でやったのとまったく同じです。彼は感情的な人間であり、子供であり、同時にモンスターでもある。このキャラクターを演じているとき、僕の中で起こっていることは同じで、楽しい出来事も悲しい出来事も悔しい出来事も怒りも、僕の人生の中で使っている出来事は、フィスクを描くのに使った「デアデビル」と同じものなんです。だから、確かにつながっているんです。僕の中ではね。

ドノフリオさんが最後に念を押したように、これはあくまで彼自身の考えであり、ケヴィン・ファイギ社長はまた異なる見解を持っているかもしれません。

ただし、「ホークアイ」で描かれたキングピンは過去にエレノア・ビショップ(とその夫)の間に何があったかを説明しただけで、「デアデビル」の内容には触れておらず、双方の物語に矛盾も生じていません。

さらに「ホークアイ」ではよりコミックに近い身体的能力なども描かれ、今後はニューヨークで活動するヒーロー達にとって大きな脅威となる可能性がありそうです。

キングピンの次の舞台はまだ明らかになっていませんが、もっとも有力なものは「ホークアイ」のスピンオフドラマである「エコー」、小娘(ケイト・ビショップ)にやられたままでは帝王の名がすたるということで「ホークアイ」シーズン2などがありそうです。また、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で裏社会への進出を本格的に始めたシャロン・カーターの取引相手としても有力になりそうです。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Hawkeye’s Vincent D’Onofrio Explains MCU Kingpin’s Daredevil Connections