映画「ブラックウィドウ」の主演スカーレット・ヨハンソンさんがディズニー社を提訴

長年マーベル・スタジオ作品に出演してきたスカーレット・ヨハンソンさんが29日の木曜日、ウォルト・ディズニー社を相手取り、劇場とディズニープラスでの同時公開が契約違反であると主張し、ロサンゼルス高等裁判所に訴状を提出したことをウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。

当初、2020年3月に予定されていた「ブラックウィドウ」の公開は、パンデミックの間、何度か変更され、最終的には2021年7月初めに劇場で公開され、Disney+の有料プレミア・アクセス・サービスでは30ドル(日本では3000円)の追加料金が必要となりました。ディズニー社によると、「ブラックウィドウ」のオープニング週末の収益は約2億1800万ドルで、そのうち6000万ドルはディズニープラスによるものです。

訴訟では、ヨハンソンさんは、「ブラックウィドウ」が「劇場公開」され、彼女の出演料は「主に『興行収入』に基づいて支払われる」という契約上の約束があったと主張しています。それどころか、訴訟では、ディズニーはブラックウィドウを、ヨハンソンさんの収入を犠牲にして、加入者数を増やす手段として使おうとしたと主張しています。

ヨハンソンさんの弁護士であるジョン・ベルリンスキー氏は、Entertainment Weekly に寄せた声明の中で、ディズニーのリリース計画を「近視眼的」と呼び、既存のアーティストとの契約を尊重せず、ディズニープラスの加入者を優先していることを示唆しています。

「ディズニーが『ブラックウィドウ』のような作品をディズニープラスに直接リリースすることで加入者を増やし、それによって会社の株価を上げようとしていること、そしてその口実としてCOVID-19を隠していることは周知の事実です」とベルリンスキーは述べています。「しかし、この近視眼的な戦略のために、自社映画の成功に貢献したアーティストの契約を無視することは、彼らの権利を侵害するものであり、我々は法廷でそれを証明することを楽しみにしています。ハリウッドの才能あるアーティストたちがディズニーに立ち向かい、同社がどのようなふりをしようとも、契約を守る法的義務があることを明確にする最後のケースにはならないでしょう」と述べています。

これに対し、ディズニーは即日声明を発表し、ヨハンソンさんの訴えには「何のメリットもない」と述べました。

ウォルト・ディズニー社の広報担当者は、「この訴訟は、COVID-19パンデミックの世界的な影響の恐ろしさと長期化を無視している点で、特に悲しく、心苦しいものです。ディズニーはヨハンソンさんの契約を完全に遵守しており、さらに、ブラックウィドウのディズニープラスでのプレミア・アクセスでの公開により、彼女がこれまでに受け取った2,000万ドルに加えて追加報酬を得る能力が大幅に向上しました。」とコメントしました。

The Direct ではウォール・ストリート・ジャーナルに近い情報筋によると、今回のディズニーの公開方法によってヨハンソンさんは推定5000万ドルの出演料を失ったと報じています。

映画館とオンラインでの同時公開という手法は新型コロナウイルスのパンデミックによる新たな時代の公開方法であり、ディズニーとヨハンソンさんの間だけでなく、多くのパブリッシャーとクリエイターの間で問題を引き起こしています。

ソース:Scarlett Johansson is suing Disney over Black Widow streaming release

映画「ブラックウィドウ」のVFXの裏側が公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」のいくつかの象徴的な戦闘シーンにおいて、今作のVFX技術の裏側が befores&afters で紹介されました。また、これまでの他のMCU作品と同様に、映画のキャストとスタッフは最初のテスト上映での意見を反映するために追加の撮影を行った事が明かされました。

※この記事には映画「ブラックウィドウ」のネタバレが含まれています。

「ブラックウィドウ」の視覚効果を担当したデジタルドメイン社のハンチ・タンさんは作中のいくつかの要素について説明しました。

スカーレット・ヨハンソンがブラックウィドウのフル・コスチュームを着て、青い坂を滑り降りるところを撮影しました。それがこのプレートです。しかし、彼女は通常、このショットで必要とされるような完全な動きをしないかもしれません。彼女のボディアクションが太陽電池パネルやポーズと正確に一致しなかったため、首から下はデジダブル版のブラックウィドウに置き換えられています。また、髪の毛が顔の前に出てしまうため、これもCGで置き換える必要がありました。”

©2021 MARVEL,Disney

レッドルームの崩壊は、最終シークエンスの大きなハイライトの一つです。このシーンで難しいのは、すべてのショットですべての要素を追跡して、「認識できるヒーローのピース」がショット間で一貫していることを確認することだと、タンさんは述べています。

落ちてくる瓦礫については、「レッドルーム」の破片を集めたライブラリを別途作成しました。FXに協力してもらい、粉々にしたり、破壊したりして、一部のピースを提供してもらいました。また、メインモデルから手作業で切り出したピースも多数あり、それらは個別のアセットとして公開しました。難しいのは、すべてのショットでそれらを追跡し、認識できる大きなヒーローのピースがショットごとに一貫しているかどうかを確認することです。そのためには、誰かが腰を据えて考え、一貫性を持たせる必要があります。本当に知られざるヒーローがレイアウトにはいるのです。

©2021 MARVEL,Disney

ナターシャとタスクマスターの、激しくも感情的な地上戦についても、タンさんは説明しました。このシークエンスはオープンフィールドで撮影され、「大きなトラスピースといくつかの大きな瓦礫の塊があるセットの小さなセクション」で構成されている一方で、ガス管から出る炎や地面にあるいくつかのパラシュートも含まれています。

地上での撮影では、オープンフィールドで撮影しました。小さなセットを作り、その中に大きなトラスを入れ、前景には大きな瓦礫の塊をいくつか入れました。ガス管から炎が出ていたり、パラシュートが揺れていたりしました。それ以外はただの草むらで、焦げた部分をペイントするか、炎の要素を追加する必要がありましたが、それを前景の草むらの後ろに移動させなければならないので、ロートワークが多かったですね。

©2021 MARVEL,Disney

また、地上戦では追加の撮影が行われたことも明かされました。

撮影終了から数ヶ月後には、地上での戦闘のために追加の撮影も行いました。ナターシャが地面に倒れている状態でのタスクマスターの戦いは、当初の構想とはかなり異なっています。その新しい戦いは、後からロサンゼルスのディズニー・ランチで撮影されました。イギリスの野原のように土を盛ったのですが、20×20フィートのパッチにブルースクリーンをかけたようなものでした。そのため、セットの延長が必要になりました。最後に、タスクマスターとナターシャが戦っている様子をトップダウンで撮影したものがありますが、それは剣が来るまでのスローモーションです。このショットでは、二人ともCGです。

©2021 MARVEL,Disney

予告動画でも印象的だったナターシャの落下シーンは顔以外CG、印象的だった地上戦でのトップビューは二人ともCGだった事が明かされました。本作でもダイナミックかつリアリティのあるVFXによって、様々なシーンが演出されていました。

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ソース:BEHIND ‘BLACK WIDOW’: HOW THEY DESTROYED THE RED ROOM (AND ORCHESTRATED THE SKYDIVING THAT FOLLOWS)

映画「ブラックウィドウ」のBlu-rayの米国発売が9月14日と報じられる ─ ボーナスコンテンツについても明らかに

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」はディズニープラス会員でなくても近々自宅で視聴できるようになるかもしれません。海外メディア The Hollywood Reporter のライターBorys Kitさんは、「ブラックウィドウ」が 2021年8月10日 にすべてのデジタルプラットフォームで購入できるようになるとツイートしました。2021年9月14日には、4K Ultra HD、ブルーレイ、DVDといったディスクが市場に出回るとの事。また、ボーナスコンテンツについても明らかになりました。

※この記事は映画「ブラックウィドウ」のネタバレが含まれています。


「ブラックウィドウ」のディスク版には、ブルーパーリール(NGシーン集)、9つの削除されたシーン、および3種類のフィーチャレットが含まれるとの事。

削除シーンについては以下のとおりです。

  • 食料品の買い物:ナターシャがノルウェーでの旅の準備のために食料品店に向かうシーン。長時間のドライブの後、彼女は目的地である人里離れた場所にある謎のトレーラーに到着する。
  • バイクチェイス:襲撃犯に追われたナターシャとエレーナは、敵から逃れるために街中を疾走する。
  • 収容所での戦い:アレクセイは複数の敵と対決し、すぐに打ち負かされてしまう。そんな時、ナターシャが手を貸してくれる。
  • スマイル:緊迫した場面でタスクマスター・プロトコルが作動し、象徴的なヘルメットが披露される。
  • Come After Me:ロス長官とメイソンは、ナターシャが残した重要なメッセージを発見する。
  • ウォーク&トーク:アレクセイとメリーナは遊び心のあるやりとりをする。タスマスターが到着し、アレクセイと対決する。
  • トレーニング中のウィドウズ:監禁されていたエレーナとアレクセイが目覚める。メリーナはタスクマスターに小瓶を渡し、ウィドウズは訓練を受ける。
  • キス:アレクセイとメリーナは行動の後に再会する。ナターシャは残酷な余波の中で早すぎる死を悲しむ。
  • オハイオ:ナターシャは近所の子供たちを通して、オハイオ郊外ののんびりした自然を目の当たりにする。

フィーチャレットではナターシャ役スカーレット・ヨハンソンさん。エレーナ役フローレンス・ピューさんのトレーニング映像やスタントワークなどが紹介されるとの事です。

これらは米国での商品内容であり、日本での発売日、商品内容については今の所不明です。

また、ディズニープラス会員向けの無料配信については 2021年10月6日 からと発表されていますが、こちらも日本での配信日は不明です。

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ソース:Black Widow: 9 Deleted Scenes Descriptions Revealed

サム・ウィルソンのキャプテン・アメリカとレッドガーディアンの戦いは実現する?ファイギ社長「僕は見たい」と語る

先日行われたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」のツイッター・ウォッチ・パーティーに参加したマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、ファンからのレッドガーディアンに関するいくつかの質問に対して回答しました。

「サムのキャプテン・アメリカとレッドガーディアンの戦いはいつか見られますか?」という質問にファイギ社長は「みなさんはどうですか?僕はみたいです」と将来のプロジェクトの可能性を示唆しました。

また、レッドガーディアンに関する撮影秘話として、「アレクセイ(@DavidKHarbour)がレッドガーディアン・スーツに着替えているシーンで、スーツの中で動けなくなってしまい、助けを呼んで脱出しなければならないテイクがありました。このショットは実際に撮影もしました。」と明かしました。

同ツイッタースレッド内ではレッドガーディアンや、O.T.ファグベンルさん演じるS.H.I.E.L.D.の元エージェント、メイソンをもっと見たいという声に社長も同意し、今後のMCUでの再登場に期待がかかっています。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の終了と同時に報じられた映画「キャプテン・アメリカ4」にレッドガーディアンは登場するのでしょうか?

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映画「ブラックウィドウ」エレーナはサノスのデシメーションを受けていたのか、ケヴィン・ファイギ社長が触れる

先日行われたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」のツイッター・ウォッチ・パーティーに参加したマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、エレーナがサノスのインフィニティ・ガントレットの影響を受けていたかどうかについてファンから質問を受け、「いずれ分かる」と予告しました。

※この記事には映画「ブラックウィドウ」のネタバレが含まれています。ご注意ください。

ファイギ社長はツイッターで「皆さんは見ることになるでしょうが、このツイッタースレッド上ではありません。」と将来的にMCUの中で明かされるであろう事を示唆しました。

「ブラックウィドウ」が過去の物語になると発表された時から、エレーナ、メリーナ、アレクセイたちはインフィニティ・ウォーからエンドゲームにかけて何をしていたのかはファンの間で話題になり、考察の対象となっていました。

「ブラックウィドウ」の劇中でそれに触れられる事はありませんでしたが、ポストクレジットシーンではヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌが登場し、エレーナとは何らかのビジネス関係にある事を示唆していました。

その会話の内容からはある程度長期的に関係を持っている事を伺う事が出来、エレーナとヴァルはサノスのデシメーションの影響を受けずにいたと予想されていますが、明確には描写されていません。

ファイギ社長の言うように今後のMCUで見る機会があるとすれば、最初の可能性は年内配信予定のドラマ「ホークアイ」にエレーナが登場する時になるかもしれません。

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映画「ブラックウィドウ」、興行成績が2週目で大幅下落、全米劇場所有者協会は非難声明を発表

先週公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の興行成績が大幅下落した事が各種海外メディアにより報じられています。先週、オープニング週末興行収入で全世界で2億1,500万ドルを稼ぎ、2021年1位を獲得していましたが、公開2週目の週末において、約67%の落ち込みを記録しました。

2021年7月9日に公開された「ブラックウィドウ」は、国内で8,000万ドルのオープニング興行収入を記録、また、プレミアアクセスでの購入でも6,000万ドルを獲得し、合計で1億4,000万ドルのデビューとなりあました。さらに、「ブラックウィドウ」の10日間の興行収入は、米国で1億3,200万ドル、海外では1億3,200万ドルを超えており、全世界での累計興行収入は2億6,400万ドルに達しています。

しかし2週目はそこから大きく下落し、Deadlineによると、「ブラックウィドウ」の米国での週末の興行収入は2,625万ドルで、この結果、「ブラックウィドウ」は、劇場版とHBO Max版が同時公開された「スペース・プレイヤーズ」に次ぐ2位となったとの事。

MCU作品の第2週目の週末の最大の落ち込みの記録は、これまで62%の落ち込みを記録した「アントマン&ワスプ」でしたが、特に劇場チェーンは「ブラックウィドウ」がディズニープラスで同時公開されたことを、この急落の理由として指摘しています。

この事態に対して全米劇場所有者協会(NATO)は声明を発表。NATOは「ブラックウィドウ」を「とてもよくできていて、評判が良く、待望の映画」と評する一方で、以下のように述べました。

このパンデミック時代の即興的な公開戦略は、ディズニーや同時公開モデルにとって成功であるという主張にもかかわらず、独占的な劇場公開は、映画のライフサイクルのあらゆるサイクルにおいて、すべての関係者にとってより多くの収益を意味することを示しています。

プレミア・アクセスの収益は新たに得られたものではなく、より伝統的なPVODのウィンドウから前倒しされたものであり、もはや選択肢ではないことを無視しています。失われた劇場での収益と、放棄された従来のPVODでの収益と合わせて、これらの質問に対する答えは、同時公開が、映画の存続期間中の視聴者一人当たりの収益において、ディズニーに負担をかけていることを示しています。

NATOは、この同時公開がなければ、「ブラックウィドウ」は1億ドルで公開され、最初の週末だけで1億3千万ドルを稼げたはずだと主張しています。劇場オーナーは「ブラックウィドウ」の公開計画に対して、公開前から不満を表明しており、こうした劇場とディズニーの緊張関係は今に始まったことではありませんでした。

NATOは、「海賊版がブラックウィドウのパフォーマンスにさらに影響を与えたのは間違いなく、まだ公開されていない国際市場での今後のパフォーマンスにも影響を与えるでしょう」とディズニープラスのデータをコピーした高画質、高音質、さらに公式の字幕や吹替音声付きという非常に高品質な海賊版が初日から出回っている事についても指摘。Deadlineでは被害額は2億ドルを超えるだろうと伝えています。

「最も重要な答えは、同時公開はという手法はパンデミック時代の遺物であり、パンデミックそのものとともに歴史に置いていくべきだということです。」と今回のディズニーの公開方法を否定し、締めくくっています。

作品を視聴する側からすれば視聴スタイルを自由に選択出来るのは利点であり、1年以上待たされた「ブラックウィドウ」は期待に応える作品だったと思います。しかしその数字には新型コロナウイルスの影響が色濃く反映されており、映画市場がまだまだ回復していない現状を示しています。

「ブラックウィドウ」の次に劇場公開されるMCU作品「シャン・チー/テン・リングスの伝説」については、今年の5月に「45日間の劇場による独占公開がされる」と発表されており、配給する側もまだまだ手探りの状態であることを表しています。

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ソース:Movie Theater Owners Blame Marvel’s ‘Black Widow’ Box Office ‘Collapse’ on Disney Plus Launch

映画「ブラックウィドウ」、タスクマスター俳優が正体を隠し続けた方法を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」で正体不明のヴィラン、タスクマスターを演じた俳優が海外メディア Esquire とのインタビューの中で、マーベル・スタジオがどうやってその正体を隠し続けてきたか、その秘密について語りました。

※これより先は「ブラックウィドウ」のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

インタビューの中でオルガ・キュリレンコさんは以下のように述べました。

誰もがNDA(秘密保持契約)にサインしなければならず、もちろん誰もが大きな秘密であることを知っていました。口外してはならないことを。

私たちは屋外で撮影していたので、パパラッチがあちこちにいました。私は服を着て、テントからセットまで歩かなければなりませんからね。傘が作られていて、そこに布がぶら下がっているんです。私はその下にいて、小さな穴から行き先を確認しなければなりませんでした。彼らは本当に熱心でした。

「これで誰も彼女が誰であるかわからないだろう」と思っていました。そして、それを成功させたのです。つまり、今までは誰も知らなかったのです。

私の母でさえ知らないんですよ。母はまだ知らないのです。予告編が公開されたとき、母は「あら、この予告編を見たわよ。これから公開される映画を知っているの?とてもクールよね、見てみたいわ。見に行ってもいい?」と。 私は「もちろん、一緒に行くよ」と答えました。そして、昨日公開されました。まだ母には言ってません。今日なら言えるかな。かわいそうなお母さん。つまり、彼女は何も知らないんです。

また、タスクマスターの今後について、「将来はマーベル・スタジオにしか分からない」とした上で、「機会があればもちろん再演したい」とコメントしました。

コミックでは金次第で善にも悪にもなるキャラクターですが、MCUのタスクマスターはこの先どこへ向かっていくのでしょうか。

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ソース:Exclusive: Olga Kurylenko Opens Up About Her Secret Black Widow Role

映画「ブラックウィドウ」脚本家がトニー・スタークのカメオの計画があった事を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の脚本を担当したエリック・ピアソンさんが、 Phase Zero ポッドキャストの中で、アイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニーJr.さんが登場する計画があったことを明かしました。

ピアソンさんは以下のように述べました。

以前のあるバージョンの脚本には、トニーとナターシャが登場する「シビル・ウォー」の最後の瞬間に、文字通り「私は彼らの背中を見なければならない人間ではない」と書き込まれていました。でも、それは古い映像でした。「観客の皆さん、私たちがどこにいるのか思い出してください、彼女のこの瞬間をキーにします。」となっていたでしょう。トニー・スタークの名前を見たのはその時だけで、「おい、俺たちはシビル・ウォーの終盤にいるんだぞ」というような、旗を立てて思い出させるようなものだったんです。

さらにピアソンさんは、この報道がどこから発信されたのかわからないまま、知らないうちに書き出されてしまったと付け加えました。

その噂が出たとき、私はロンドンのオフィスにいて、周りを見回して、「ここに脚本があって、この中にトニー・スタークは出てこないのに」と思ったのを覚えています。どこから持ってきたのかわかりませんが、誰かがこのようなシーンのある古いバージョンの脚本を手に入れたのではないかと思います。

ピアソンさんは、初期の脚本には「シビル・ウォー」の最後の瞬間があった事を明かし、「ブラックウィドウ」がいつの時系列に設定されているのかを思い出させるリマインダーの役割を果たしていただろうと述べました。

最終的にトニー・スタークのカメオは失われ、ナターシャとその家族に焦点が当てられました。回想シーンではホークアイ/クリント・バートンを演じるジェレミー・レナーさんが声のみの出演を果たしています。

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ソース:Black Widow Writer Reveals Robert Downey Jr. Cameo In Early Draft

映画「ブラックウィドウ」、脚本家がタスクマスターの正体について説明 ─ 俳優は再演に意欲

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の脚本をつとめたエリック・ピアソンさんが、今作で明かされたブダペストの事件とタスクマスターについて、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で説明しました。

※この記事は映画「ブラックウィドウ」の内容に関するネタバレを含んでいます。作品を視聴した上で御覧ください。

ピアソンさんは「ブダペストで何があったのか詳細には描いていません。しかしこのシーンはナターシャとドレイコフの娘にとって重要なものとなりました。私達がやりたかった、ナターシャの過去です。」とブダペストが今回のキーになっている事を説明しました。

また、タスクマスターがコミックと大きく異る点について以下のように述べました。

以前のドラフトでは、正体は(コミック通りの)トニー・マスターズだったのですが、彼はこの物語には当てはまりませんでした。一方で、「ドレイコフの娘はどうなったのか」という謎もありました。ナターシャ・ロマノフの物語は常に地に足がついたものになりますが、それでもマーベルの面白さ、ファンタスティックさを求めているような気がしてなりませんでした。レッドルームという施設では、常にマインドコントロールや人間の脳を再構築してコントロールするというアイデアがあります。愛する人に事故が起きて、その人の心を再構築する技術を使って、何か新しいものを見つけたり、心を再構築する際にフォトグラフィック・リフレックス能力を見つけたりするというアイデアは、地に足のついたスパイスリラーものにマーベルコミックを加えるのに適していると感じました。

「ブラックウィドウ」は総じて高い評価を獲得していますが、コミックファンにとってタスクマスターの変更はなかなか大きな問題となっています。

タスクマスターはコミックでも高い人気のヴィラン/ヒーローであり、単独コミックシリーズをもち、邦訳本も出版されています。また、同じく傭兵を生業とするデッドプールとは因縁の関係で、争ったり時にはコンビを組んだりする事もありました。

ファンの中には今作のタスクマスターは「アイアンマン3」のマンダリンのように、いずれ本物が登場するのではないかと提唱する人たちも増えて来ています。

そんな中、今作のタスクマスター、ドレイコフの娘アントニアを演じたオルガ・キュリレンコさんは、 Esquire とのインタビューで、タスクマスターのMCUでの未来について「それはスタジオが決めることです。彼らが望むことは何でもできます。そうでしょ?彼らは彼女を登場させたり、消したりすることができるから、私には分からないんです。」と回答しています。

また、「私にとっては、あのキャラクターを演じることはとても楽しいことでした。背景となるストーリーがたくさんありましたが、今回の映画ではストーリーが別の方向に進んでしまったので、すべてを見せる時間はありませんでした。でも、もちろん、発展させることができるものがたくさんあります。」とバックストーリーがたくさん用意されていた事を明かしました。さらに再演の機会があればどうするか聞かれたキュリレンコさんは「それはとてもクールなことです。ぜひまた演じたいわ。」と意欲を示しました。

タスクマスターの再登場は充分ありえる結末の「ブラックウィドウ」でしたが、現状では「この作品で再登場する」といった噂も耳にすることはありません。アントニアの未来はどうなるのか、ファンが想像する真なるタスクマスターは存在するのか、今後のMCUに注目です。

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ソース:Black Widow Writer Eric Pearson on Budapest, Taskmaster, and Post-Credits Scene (Exclusive)

キャプテン・アメリカ対レッドガーディアンは実際にあったのか?「ブラックウィドウ」監督が解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」のケイト・ショートランド監督が、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイとクリス・エヴァンスさん演じるキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースとの対決が実際にあったのかどうか、海外メディア Inverse とのインタビューの中で説明しました。

「ブラックウィドウ」劇中でアレクセイが自慢していたレッドガーディアンvs.キャプテン・アメリカは実話なのか?見ていて気になった方も多いハズ。

監督はインタビューの中で以下のように述べています。

私はアレクセイとキャプテン・アメリカが一緒にいるところを見たいわ。もし今、2人が一緒にいるところを見たら、何が起こるかわかっていると思う。私はアレクセイが漏らすのを見たくありません。そうなってしまうと思うんです。隅っこで泣いている小さな男の子を見つけることになるでしょう。

現実に直面してもそれを処理できないほど、人は自分の嘘を信じてしまうのです。それは(彼らにとって)意味のあることではありません。アレクセイも同じようなものだと思います。彼は、他の人が見たり聞いたりしたこととは完全に無関係にこの現実を生きているのです

アレクセイを演じたデヴィッド・ハーバーさんも、この戦いの噂は「絶対に、100%本当だ」と冗談交じりに語っていますが、アレクセイはそれが起こったかどうかに関わらず、本当だと信じていると認めています。彼は、「アレクセイの面白さ」の一部として、「現実に興味がない」ことを挙げ、そのキャラクターは「自分が嘘をついていることにさえ気づかない」と説明しました。

明言は避けられましたが、要するにアレクセイが信じ切っている自分自身の作り話のようです。

実際の所、時系列を整理しても彼らが出会う機会はありません。

  • 1943~1945年:スティーブ・ロジャースがキャプテン・アメリカとなりヒドラと戦う。以降氷漬けに。
  • 1993年~1995年:「ブラックウィドウ」冒頭のオハイオ・ミッション。以降アレクセイは刑務所に。
  • 2011年:スティーブがS.H.I.E.L.D.に回収され目覚め、アベンジャーズが結成される。
  • 2016年:「ブラックウィドウ」劇中でのアレクセイ脱獄。スティーブはシビル・ウォーの真っ最中。

アレクセイは劇中、囚人との会話で「83年とか84年ぐらいの話だ」としていますが、囚人仲間に「まだ氷漬けの頃だろ」と突っ込まれています。

また、MCUにはもうひとり、ブラック・キャプテン・アメリカの存在がドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で語られましたが、ブラック・キャプテン・アメリカことイザイアも30年間投獄されていました。いつからいつまで投獄されていたのか具体的ではありませんが、1951年の朝鮮戦争でウィンター・ソルジャーと戦ったと「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で語られていました。出所後にギリギリアレクセイと出会えるかどうかと言った所ですが、イザイアは盾を政府に取り上げられていますし、どちらにしてもアレクセイの話とは辻褄が合わないようです。

ドラマ「ロキ」を考えると変異体のスティーブが神聖時間軸にいたという考えもできそうですが、今の所は監督やキャストがいうように、「アレクセイがついた嘘を次第に自分で信じてしまうようになった」という所でしょうか。

デヴィッド・ハーバーさんはレッドガーディアンの単独映画への意欲も見せており、今後の物語で再びこの話に触れられるかもしれません。

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ソース:DID RED GUARDIAN FIGHT CAPTAIN AMERICA? WE ASKED BLACK WIDOW’SDIRECTOR AND STAR