ラッセル・クロウさん、「クレイヴン・ザ・ハンター」の役柄のヒントを提供 ─「ソー5」については分からないとも

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「クレイヴン・ザ・ハンター」に出演するラッセル・クロウさんが Happy Sad Confused に登場し、本作での未公開の役割について重要なキャラクターである事を予告しました。

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「クレイヴン・ザ・ハンター」の撮影の感想を聞かれたラッセル・クロウさんは「J.C.(監督)とはとても仲良くなったよ。オフで何度か食事もしました。仲間と言ってしまって過言はありません。」と非常に親密な関係を構築出来たと明かしました。

また、クロウさんが演じる未公開のキャラクターについてロシア人である事を認め、「キャラクターのためにロシア語で演じるのは本当に楽しいものでした。挑戦だね。過去にもやったことはあります。サタデー・ナイト・ライブで一度やりましたが、この時はおそらくTVでやったロシア語アクセントの中で一番ひどい出来だったと思います。その時は私は何も考えず、ただ崖から飛び降りたようなものでした。」と述べました。

そして、「私のキャラクターが映画で何を期待出来るかはよくわかりません。それほど重要な役割ではないと思います。主要キャラクターの重要な背景ではありますが、物語本編としては必ずしもそうではありません。」と語りました。

クロウさんが「クレイヴン・ザ・ハンター」にキャスティングされたと報じられた時はクレイヴンの家族を演じる可能性が指摘されており、今回提供されたヒントは報道された通りではないかと思わせる内容となっていました。

一方、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への再登場について質問されたクロウさんは「ええと、誰も僕に何も言って来ていません。前作の最後はそういうアイデアがあったような気がしますよね。でも本当に知りません。」と今後の計画について何も知らないと明かしました。

そして、「もしあなたが若い俳優で、タイカ・ワイティティ監督と一緒に撮影する機会があったら、ぜひ受けてみてください。彼はクリエイティブの天才だし、素敵な男でもある。クリス・ヘムズワースについては一緒に仕事をするまでよく知りませんでした。そして、彼は話芸の達人で彼は本当に面白いんです。本当に温かく迎えてくれる人物で、私たちはただひたすらそれを追い求めました。映画館で見るのは、大きくて豪華で素晴らしいセットだけど、実際は、僕とクリスと、馬鹿げたブルーシートで覆われた段ボール箱が2つあるだけでしたけどね。」と「ソー:ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督と主演のクリス・ヘムズワースさんを絶賛しました。

「ソー」5作目が「ラブ&サンダー」で示唆されたようにソーとゼウスの息子ハーキュリーズ(ヘラクレス)との戦いに焦点を置くのであれば、それを指示したゼウスが再登場するのはごく自然な流れとなります。これは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の2作目、3作目の関係にも似ていると言えます。

タイカ・ワイティティ監督は「ラブ&サンダー」公開前のインタビューにて「ラグナロク(バトルロイヤル)とラブ&サンダーに続く3部作は考えていない」と言及。クリス・ヘムズワースさんは2022年末のインタビューにて「ソーは1作目&2作目、ラグナロクとラブ&サンダーでそれぞれテイストが似ているから、5作目と6作目でまた新しい事をやりたい」という旨のコメントをしていました。

映画「クレイヴン・ザ・ハンター」は、2023年10月6日に劇場公開予定、「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」、ゴア役クリスチャン・ベールさんが別役でのMCU再登場に意欲を見せる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」でヴィランのゴア・ザ・ゴッドブッチャーを演じたクリスチャン・ベールさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューで、将来的に別の役を引き受ける可能性についてコメントしました。

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ベールさんは「良いストーリーは良いストーリーです。いいキャラクター、いい監督、それが面白いものであればね。そして肝心なのは、子供たちがやらないわけにはいかないと言ってくれること。ラブ&サンダーでは、(オファーに対して)『ノーと言っちゃだめ。イエスと言うべきよ。』と言われました。」と、作品が面白く、子供たちの後押しがあればMCUに再び参加したいと述べました。

ベールさんは2022年始めの ScreenRant とのインタビューでも、「スケジュールの競合の可能性がありました。家族に『うまくいかないと思う』と言ったら、『いや、うまくいくようにしなさい。パパが(ゴア役を)やるんだから』と。子どもたちに命令されて、忠実に従ったんです」と、17歳の娘と7歳の息子がアドバイザーになっていた事を明かしています。

幸いなことにゴアの顔は特殊メイクによって作られていたため、クリスチャン・ベールさん自身の顔で別のキャラクターを演じるチャンスは十分に残されています。過去には映画「キャプテン・マーベル」でヴィランのクリー人ミン・エルヴァを演じ、その後映画「エターナルズ」でセルシを演じたジェンマ・チャンさんのように、前例がないわけでもありません。

マーベル・スタジオがクリスチャン・ベールさんに新たなオファーを出すとすれば、それは一体どんなキャラクターになるのでしょうか。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中です。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、ベネター号はどうなった?監督の回答に混乱する時系列

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のジェームズ・ガン監督が、「ホリデースペシャル」や3作目の予告を見たファンからのベネター号の現状についてオンライン質問を受け、回答しました。

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「ホリデースペシャル」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」の予告に登場した宇宙船が映画「ソー:ラブ&サンダー」までに使われていたベネター号ではなかったことについて質問されると、ガン監督は次のように回答しました。

ファンから「ベネター号に何が起きたのでしょうか、ガーディアンズとソーが離れてからどのくらいの時間が経過したの?」と質問された監督は「ガレージにあるんです。ボウイ号はもっと大きいです。(ガーディアンズとソーが別れてから)かなり長い間が経過、彼らは数週間以上ソーと一緒にいませんでした。」と説明しました。

この回答で多くのファンが気になったのは後半部分、時系列に関するものです。

ガーディアンズとソーは「アベンジャーズ/エンドゲーム」でサノスを倒したあと、時系列2023年の後半に共に宇宙に旅立ちましたが、ガン監督の考えではそれは数週間程度の冒険だったようです。

そうなると「ソー:ラブ&サンダー」が2023年内、数週間の冒険の間に年越しをまたいでいる事を考慮しても遅くとも2024年内に起こっている事になるわけですが、ディズニープラスでの時系列順からは「ラブ&サンダー」が2025年のイベントであると設定されています。

実際問題として「ラブ&サンダー」がいつの物語なのか、タイカ・ワイティティ監督は細く設定せずに作っていたようで、時系列について「おそらく、エンドゲームから何年も経っていると思います。たぶん4年です。それぐらいかな?」と公開時のインタビューでコメントしていました。ワイティティ監督の発言を重視する場合は「ラブ&サンダー」が2027年のイベントという事になりますが、一方劇中ではソーとジェーンが「シビル・ウォー」(時系列2016年)の前に別れた事、そしてソーが「8年7ヶ月と6日」ぶりの再会である事を発言しており、「ラブ&サンダー」が2024年に起きている事を示唆しています。

「ラブ&サンダー」の時系列について、今回のガン監督の発言と「ラブ&サンダー」自体は2024年である事を示していますが、ディズニープラスはこれを2025年に設定、「ラブ&サンダー」と撮ったワイティティ監督自体は2027年だと思っていたという状態で、どれが正しいのかは判断不能な状態になっています。

とはいえ現状では致命的な矛盾が出ているわけでもありませんし、今後こっそりと修正されたり、ケヴィン・ファイギ社長によって明確になる可能性もありそうです。そもそも「ラブ&サンダー」はコーグの作り話が多分に含まれていると考えられ、コーグが間違っていたと考えることも可能です。

「エンドゲーム」で時間をまたいだ事で混乱気味のMCUの時系列ですが、ディズニーが正しいかどうかさえわからない以上、ファンはただ議論を交わし合う事を楽しむのみとなっています。

トム・ヒドルストンさんがクリス・ヘムズワースさんのACCTA受賞に祝辞

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」などで主演を務めたクリス・ヘムズワースさんが ACCTA Trailblazer Award を受賞したことを記念して、ソーの弟ロキを演じるトム・ヒドルストンさんが祝辞の動画を送りました。

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「クリス、トレイルブレイザー賞おめでとう。本当に素晴らしい。あなたはそれにとてもふさわしい人です。私たちが2009年に会って以来、あなたは多くのことを成し遂げてきました。そして、それ以来、あなたがやっていないことを考えるのに苦労しています。あなたがこの賞を受賞することを考えると、とても嬉しくなります。それじゃあ、あなたに愛を。そして、”アスガルドのために “と言わざるを得ません。」とムジョルニアを片手に動画内でコメントしています。

ACCTA Trailblazer Awardは、ヘムズワースさんの功績、能力、成功によって業界の人々にインスピレーションを与えたとして、オーストラリア映画テレビ芸術アカデミーから授与されたものです。ヘムズワースさんが選ばれたのは2022年の最優秀男性映画スター賞で、「トップガン マーヴェリック」のトム・クルーズさんや、「ジュラシック・ワールド:ドミニオン」のクリス・プラットさんなどを抑えての受賞となりました。

ソーとロキの兄弟共演を見るのは2018年公開の映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が最後でそれ以降なく、ドラマ「ロキ」シーズン2でのカメオなどが期待されています。しかし、クリス・ヘムズワースさんは一時的な休養を宣言しており、それが実現しているのかは分かっていません。

トム・ヒドルストンさんは生涯ロキを演じたいと発言しており、クリス・ヘムズワースさんもまた同様の発言をしているため、「ロキ」で共演が叶わなくとも、「アベンジャーズ」最新作やもっと先の作品で再び共演シーンを見る可能性は十分にあるようです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中、ドラマ「ロキ」シーズン2は 2023年夏 ディズニープラスで配信予定です。

クリス・ヘムズワースさんが「ソー5」に向けた展望の一部を明らかに

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」などでソーを演じたクリス・ヘムズワースさんが、海外メディア Comicbook.com のジョシュ・ホロウィッツ氏の番組に出演し、次なる最新作「ソー5」はこれまでとは全く違うものにしたいという思いを明かしました。

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ヘムズワースさんは番組の中でソーの旅を振り返り、「1と2を見ると、かなり似ているんです。『ラグナロク(バトルロイヤル)』と『ラブ&サンダー』も似ています。それを再発明することがカギだと思うんです。『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』では、このキャラクターに対して非常に思い切ったことをするユニークな機会を得ました。私はそれを楽しんでいましたし、人々を油断させるのが好きなんです。私自身、常に気を張っています。そのおかげで、私は常に投資することができます。前にも言いましたが、あまりに馴染みすぎると、自分が何をやっているか分かってしまうので、怠け者になる危険性があると思います。」とソーの新たな面を描いていきたいと語りました。

そして、「繰り返しになりますが、私が再び招待されるかどうかもわかりません。でも、もしそうなったら、自分の正気を保つために、トーンも何もかもががらりと変わったバージョンでなければならないと思うんです(笑)。ソーは『ラブ&サンダー』で正気を失ってしまったはずです。彼は今、それを理解しなければならないんです。」と表面上は取り繕えているソーですが、心はかなり傷ついていると指摘しました。

ヘムズワースさんが望む新たなソーを描くにあたって、「バトルロイヤル」「ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督が続投するのか、あるいはトーンを刷新するために新たな監督が起用されるのかは分かりません。監督自身は「ラブ&サンダー」に全てを注ぎ込んだとし、次回作の構想はないと当時のインタビューで語っていました。

クリス・ヘムズワースさんは先日配信された番組内で一時的に俳優業を休止する事を明かしていましたが、ソーはいずれ「ソー5」で復活するのは間違いないようです。ただし、2024年初頭から撮影が開始されるシリーズ5作目の映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」にソーが戻ってくるかどうかは不明であり、今後の情報には注目です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」の時系列が混乱をきたしてしまう

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」のシーズン1がフィナーレをむかえ、多くのファンがその時系列に混乱しています。ドラマの配信が始まる直前の監督インタビューでは映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の後である事が分かっていました。

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「シーハルク」のシーズンフィナーレである9話の中で、インテリジェンシアのメンバーは「レディ・ソー」の批判をしています。この呼名がジェーン・フォスターの怒りを買うのが確実である事は置いておいて、9話の時点で映画「ソー:ラブ&サンダー」よりも後である事が確定します。

一方で公式時系列順だと、「ムーンナイト」、「シーハルク」、「ミズ・マーベル」、「ラブ&サンダー」という順番になっています。

ドラマにしろ映画にしろ、ひとつの作品の中で数日間、あるいは数週間、数ヶ月、場合によっては数年から数百年と時間をスキップする事はよくある事で、「シーハルク」も1話の時点では「ムーンナイト」後、「ミズ・マーベル」の前でありながら、9話の時点では「ラブ&サンダー」の後になったと考えるのが適切なようです。

「シーハルク」シーズン1を分解して考えると、「ミズ・マーベル」の1話では「シーハルク」に登場したタイアニアやミスター・イモータルなどが紹介されています。この事から「シーハルク」1話から6話までは「ミズ・マーベル」1話よりも以前であると考えられます。

また、「ミズ・マーベル」2話では祝祭イードが開催されており、2025年のイードは3月と6月に設定されていることから、少なくとも「ミズ・マーベル」の1話2話はそのあたりであると考えられます。

「ラブ&サンダー」の時系列は公式に詳細が明かされていませんが、「ミズ・マーベル」の後に配置されている事を考慮して2025年の夏秋ごろと考えるのが妥当なところでしょうか。それ以降である可能性もありますが、「シーハルク」シーズン1が「ラブ&サンダー」の前後を含んでいる以上、現時点で2026年以降と考えるのは疑問の余地がありそうです。

そして「シーハルク」の7話からは年間最優秀女性弁護士にノミネートされたという話が出てきます。ニッキのスマホには「FEMALE LAWYER OF THE YEAR」と表示されており、西暦までは表示されていませんし、実在の賞でもありません。しかし年間賞、オブ・ザ・イヤーといった類のものは往々にして年末に開催されるものである事も推測出来ます。これらの事から「シーハルク」7話から9話は2025年の年末近くであると考えられそうです。

公式にエピソードごとの時系列が明かされる可能性は低いと思われますが、ざっくりまとめると以下のようになりそうです。

  • 2024年クリスマス:「ホークアイ」
  • 2025年初頭:「ムーンナイト」
  • 2025年初頭:「シーハルク」1話から6話
  • 2025年3月or6月:「ミズ・マーベル」少なくとも2話までは確実
  • 2025年夏秋頃:「ソー:ラブ&サンダー」
  • 2025年秋?:「ウェアウルフ・バイ・ナイト」
  • 2025年冬頃:「シーハルク」7話から9話

ジェーン・フォスターがマイティ・ソーになった期間が極めて短いにも関わらず、その事をインテリジェンシアのメンバーが知っていた事自体は、「ラブ&サンダー」のラストでニューアスガルドに像が建てられた事と、ニューアスガルドが人気観光地になっていることから、世界中に知れ渡っていると推測出来ます。

MCUは全てがつながっているため時系列は気になる所ですが、ディズニープラスの公式タイムラインでは詳細までがわかりません。「シーハルク」の脚本家ジェシカ・ガオさんはマーベル・スタジオが時系列を整理するタイムキーパーを雇っている事を明かしているため、今後公式の詳細時系列が公開される事に期待です。

ドラマ「シーハルク:ザ・アトーニー」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」、コミックから考えるジェーン・フォスターの未来

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」では久々にソーとジェーン・フォスターが再会する事になりましたが、ラストでジェーンの魂はヴァルハラへと降り立つ事になりました。今回の記事ではコミックのジェーン・フォスターを振り返り、MCUの今後のジェーンの可能性について言及していきます。

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2013年公開の映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」以来、久々の再登場となりソーと再会したジェーン・フォスター。「アベンジャーズ/エンドゲーム」でも画面には登場しましたが、直接接触したのはロケットであった事と、映像的にも「ダーク・ワールド」の未使用映像の再利用という事でここではスルーしておきます。

コミックのジェーン・フォスターが乳がんで死亡したのはシークレット・ウォーズの後の事ですが、トニー・スタークの協力で地球から月の近くへと移転し、アスガルドからアスガルディアと改名した都市を守るために病気を省みずムジョルニアをふるい続けました。

ちなみにコミックで「次にソーに変身したら死ぬぞ」とジェーンに警告したのはドクター・ストレンジでした。

それでもジェーンはアスガルディアを守るためにムジョルニアを手にし、最終的に地に伏す事になったのは映画とほぼ同じ流れと言えます。

そしてこれも映画と同様に、ジェーンはヴァルハラへと向かいます。ここから先は「ソー5」などで描かれる可能性があるため、ネタバレの可能性がある事にはご注意ください。

©MARVEL

ジェーンの死を受け入れられずにいるソーを見かねたオーディンは魔法とムジョルニアの力でジェーンの魂を呼び戻します。そしてその後、ジェーンはがんの治療にあたりました。

©MARVEL

ムジョルニアを失い、マイティ・ソーに変身する事もなくなっていましたが、「ウォー・オブ・ザ・レルムス」の際には別のユニバースのムジョルニアによってマイティ・ソーとして復活するも、マレキスやラウフェイとの激しい戦いによってムジョルニアは砕け、ジェーンの左腕甲に結合されました。

このイベントでヴァルキリーが全滅し、アスガルド人がヴァルハラへ行く事ができなくなったとソーが嘆く中、ブリュンヒルデ(MCUで言うキング・ヴァルキリー)と仲間のヴァルキリーたちの精霊が登場。

ジェーンに力を託し、マイティ・ソーではなくなったジェーンは新たなヴァルキリーとして地球やアスガルディアを守ることになった、というのがコミックのジェーン・フォスターになっています。

©MARVEL

MCUではオーディンが既に亡くなっている事と、ソーがジェーンの死を受け入れる描写になっている事で、死そのものを撤回する手段と動機が少なくなっています。

しかし手段に関してはヴァルハラにいるであろうオーディンが何とかしてくれそうな事、ソーが子どもたちに力を貸したような成長が見られたように、ソー自身がオーディンと並ぶ程に成長していればソーが自力でなんとかする事も出来そうです。

問題は動機のほうで、ソーはジェーンの死を受け入れ、彼女とゴアが託したラブを育てる事で「ラブ&サンダー」を終えていますから、コミックのような感傷的な理由でジェーンを呼び戻す可能性はかなり低いと考えられそうです。

ジェーンを呼び戻す動機として強力なものは「マイティ・ソーの力が必要」になった時で、ユニバースの消滅に繋がるようなインカージョンや、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などはジェーンが戻ってくる可能性があるポイントになるかもしれません。

また、「ラブ&サンダー」ではジェーンとヴァルキリーの交流もある程度描かれたため、マイティ・ソーとしての復活を飛ばしてヴァルキリーとなるケースも有り得そうです。

ジェーン・フォスターを演じるナタリー・ポートマンさんはキャプテン・マーベルとの共演を望んでいますが、その希望は叶うのか、そしてコミックのような復活劇は描かれるのか、今後の展開には要注目です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中、Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」よりゼウスの新たな削除シーンが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」より新たな削除シーンがオンラインで公開されました。今回明らかになったシーンは先日公開されたソーとゼウスのジェーンの病室でのシーンのその後になっており、前回の記事でも指摘したように物語の方向性が大きく異なっていたようです。

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前回の削除シーンで「お前に必要なものがあるかもしれない」と場所を変えるように告げたゼウス。そして今回の動画では「教えたいことがある、息子たちにも教えていないことだが・・・。私にはたくさんの息子がいる。サンダーボルトは何にでもなれるんだ。サンダーボルトはただの電気だ、呼べばいつでも手に入れることができる。パワーはどこにでもある、ただそれを利用するか、指差すか・・・。パワーは心から生まれるんだ」とサンダーボルトの秘密についてレクチャーしています。

映画本編ではソーがゼウスの胸を貫き、ラストではゼウスの怒りを買い、息子ハーキュリーズ(ヘラクレス)を刺客に送り込む様子が描かれていましたが、削除されたバージョンではオムニポテンスシティでどのような展開があったのでしょうか。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中、Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」、エターニティのコンセプトアート公開で、もっと大きくなる計画だった事が判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のディズニープラスでの配信がスタートした事を記念して、コンセプトアーティストのジェレミー・ラブさんが、自身のInstagramにてエターニティのアートを数点公開しました。

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「エターニティのゲートのために試作した多くのテイクの中からいくつかをご紹介」として公開されたアートではかなり小さく描かれたソーとは対称的な巨大な祭壇と、さらに巨大なエターニティの姿が描かれています。

エターニティは映画の日本語版で永久(とこしえ)と翻訳されていましたが、コミックに登場するキャラクターの名前です。アイアンマンやスパイダーマンを鉄男、蜘蛛男と呼称するぐらい奇妙な翻訳でしたが、コミックのエターニティは以前に「ラブ&サンダー」のエンディング解説記事でも紹介したように、その身体に宇宙を内包しているキャラクター。

実際の劇場公開版に登場したエターニティは近くにいたゴアと対比してもせいぜい15メートルから20メートルと言ったところですが、初期段階ではコミックと同様のもっと大きな姿が計画されていたようです。

コミックのエターニティには「願いを叶える」といったドラゴンボール的要素はありませんが、宇宙そのものを内包しているエターニティの全知全能感を表現するのに役立っていました。

ゴアは最終的に神々の全滅ではなくラブとの再会を選び、その時のラブの水面に映った姿はコミックのシンギュラリティのような姿をしていました。

©MARVEL

姿こそ似ているものの、シンギュラリティはコミックの「シークレット・ウォーズ」(2015年)で誕生した比較的新しいキャラクターで、シーハルク、キャプテン・マーベル、ニコ・ミノルたちのチームA-Forceの妹分的メンバー。その設定には未解明の部分も多く、シンギュラリティとラブを同一となるようにコミックの物語の舵を切る事も可能なように思えますが、まだまだ何とも言えません。

なお、「ラブ&サンダー」でラブを演じたのはクリス・ヘムズワースさんの娘の10歳になる娘インディア・ローズ・ヘムズワースちゃん。クリス・ヘムズワースさんは今回の娘のカメオを「一回限りの特別な体験」とインタビューで話しており、次回作以降でラブが再登場しないか、あるいはラブの成長した姿を別の女優さんに任せる事を示唆しています。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中、Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はどこまで真実なのか?コーグのキャラクター性について考察

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のディズニープラスでの配信が始まり、サブスク会員は何度でも見直す事が可能になりました。本作はディズニーの公式時系列ではドラマ「ミズ・マーベル」の後に配置されている事が判明しましたが、他のMCU作品にはない独特な描写は「ラブ&サンダー」が実話かどうか曖昧な場所へと誘っています。

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本作の特徴として、マーベル・スタジオのロゴの後、タイカ・ワイティティ監督演じるコーグが子どもたちにソーの英雄譚を聞かせる所から始まります。そして、映画の所々にもナレーションが挿入され、エンディングもコーグの語りで締められており、物語全体がコーグの語っている雷神ソーの英雄譚として機能しています。

そこで疑問になるのが、「コーグは語り部としてどの程度の信頼性があるのか」という事。

コーグは「マイティ・ソー/バトルロイヤル」で初登場し、ソーとはサカールの闘技場にて出会いました。出会い頭に「あんたがハサミならオレっちの勝ちかな」と謎のじゃんけんジョークをかまし、革命を起こそうとしている事を明かします。

そして、その革命の際に集まったのはママとそのゲスな恋人だけだったと話していました。

©MARVEL,Disney

しかし、「ラブ&サンダー」ではそもそもクロナン人に女性がいない事が明かされ、実際にコーグも男同士から生まれたと話し、エンディングでも恋人らしき人物ドウェインが紹介されています。クロナンが男性のみの種族である事はコミックからの引用ですが、クリーやスクラルに比べるとクロナンは登場も少ないため「バトルロイヤル」当時は軽微な変更だと考えられていました。

この矛盾は単なる脚本ミスとも言えますが、MCUのコーグのキャラクター性を考えると彼なりのジョークであったとも考えられそうです。今後の別作品やソー5作目などの監督が「ラブ&サンダー」の一部がどうしても気に食わない場合、その箇所を「あれはコーグの誇張表現だった」として「ラブ&サンダー」の構成を利用して変更可能にするうまい作りになっているのかもしれません。

また、コーグ不在のシーンに関してはソーからの伝聞が入っているはずですが、ソーもまた話を盛りがちなキャラクター。ジェーンやゴアの結末が覆る事は「ラブ&サンダー」を台無しにしてしまうため流石にないでしょうが、それでも物語の全体にわたってコーグの「作り話」である可能性が漂っています。

コーグの語る英雄譚をどこまで信用するのか、今のところは視聴者に委ねられているようです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中、Blu-ray、4k UHD は 2022年9月27日 米国発売予定、日本は10月26日発売予定です。