【噂話】実写版「マイルズ・モラレス」に新たな動き、キャスティングが開始されていると言う

ソニー・ピクチャーズが開発中のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マイルズ・モラレス」がキャスティングを始めたと、インサイダーのジェフ・スナイダー氏が報告しました。スパイダーマン映画のプロデューサーであるエイミー・パスカルさんが公にしていた「マイルズ・モラレス」が動き始めようとしているようです。

ジェフ・スナイダー氏は自身の Youtube 番組の中でスタジオが実写でマイルズを演じる俳優をキャスティング中だと報告。現時点で候補者についての言及はありませんでした。

2024年2月、「マダム・ウェブ」の劇場公開直前にエイミー・パスカルさんは「マイルズ・モラレス」について「2本の映画が終わってから」と発言。「ヴェノム:ザ・ラストダンス」と「クレイヴン・ザ・ハンター」のあとに来る映画となる事をほのめかしていました。

プロデューサーの発言と今回の報告から、マイルズ・モラレスが今年公開予定のSSU映画に顔を出す可能性はほぼゼロと考えて差し支えないかもしれません。役者がすぐに決定すれば「クレイヴン」のポストクレジットシーンなどに間に合わなくはないですが、焦って決断する必要もありません。

「マイルズ・モラレス」に関して以前は「パスカル氏がマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長の力を借りたがっている」と報じられており、マイルズが活躍するのはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)になる可能性もあるとされていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-spider-man-4-sony-and-marvel-wants-different-director/”]

「マイルズ・モラレス」がSSUとMCUのどちらになるのかは不明で、アニメ映画「スパイダーバース」シリーズとの関連性も現時点で不明となっています。

「アクロス・ザ・スパイダーバース」では実写ユニバースとの融合も描写されていたため、実写版「マイルズ・モラレス」はスパイダーバース最新作の「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」やMCUの「スパイダーマン4」でソロ映画に先駆けて紹介される可能性が考えられそうです。

マイルズはSSUの救世主となるのか、それとも別の舞台での活躍となるのか、そして何よりもこの注目の役を誰が演じる事になるのか、今後の情報があり次第またお届けしていくことになります。

映画「ブレイド」の最新状況が判明、ミア・ゴスさんはメインヴィラン役が維持されている

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブレイド」について、海外メディア The Hollywood Reporter が最新の情報を提供しました。それによると、先日報告されたさらなる脚本の書き直しにも関わらず、ミア・ゴスさんがメインヴィランとなる計画には変更がないようです。

THR によると、昨年撮影を予定していたバージョンは1920年代が舞台で、ミア・ゴスさんがリリスという名の悪役を演じ、ブレイドの娘の血を欲しがる内容だったとの事。ゴスさんは引き続きこのプロジェクトでメインとなる予定だといいます。

また、さらに前のバージョンでは、タリク元監督の指揮下でマーベルが巨大な列車セットを製作したが、結局使われなかったとの事。このセットはディズニーの別の作品に引き継がれるかもしれないとの事で、無駄にはせずに再利用が検討されているようです。

そして、ブレイドの新しいバージョンは現代を舞台にしていると報告しました。

「ブレイド」が開発地獄に陥っている状況について、THRは主演のマハーシャラ・アリさんに注目しています。

アリさんはこのプロジェクトに多大な影響力を及ぼして来ましたが、これはマーベル映画で他の俳優がほとんど行っていないことだと指摘。

「ブレイド」のスタートは、アリさんがグリーンブックでの演技でオスカーを受賞した後、スタジオに電​​話をかけ 、ブレイドに出演したいと言った ことから始まったとし、アリさんはブレイドを「自身のブラックパンサー」として構想していたと説明しています。このこだわりと、パンデミック、ストライキなどが複雑に絡み合い、今に至ると言及しています。

マハーシャラ・アリさんの弁護士シェルビー・ワイザー氏は最近のTHRとのインタビューで「この契約は 2019 年に結ばれたものですが、いまだに撮影されていません。これは私の職業経験上最もクレイジーなことです。」とコメント。

マーベルがブレイド に開発費と製作前費用を含めて何百万ドルを費やしたかは不明ですが、マーベルは近年、急いで製作しても利益は出ないことを学んだと記事は指摘。また、同スタジオは開発と製作の比率が高いことを誇りにしており、これは他のほとんどの会社にはないことだと言います。新しい計画では、脚本は夏の間に書かれ、その後監督に渡される予定と報告しています。

「ブレイド」の開発状況の軌跡については先日の記事にまとめました。興味のある方はご参照ください。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-blade-status-2024-06/”]

映画「ブレイド」は 2025年11月7日 に米国劇場にて公開予定です。

ソース:Why ‘Blade’ Can’t Cut Through Development Hell

「デッドプール&ウルヴァリン」、ウェイドとヴァネッサが〇〇している事が明らかに

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」の主人公ウェイド・ウィルソンと恋人ヴァネッサの現在の関係性が明らかとなりました。海外メディア Total Film の最新号の紙面に掲載されていると言います。

CBMの報告によると、記事には「デッドプール2の6年後」が「デッドプール&ウルヴァリン」の舞台となっていると書かれているとし、「ウェイドは車のセールスが下手だと証明され、家賃を稼ぐためにブラインド・アルの血圧薬を売りつけ、最愛のヴァネッサには新しい恋人がいる。」と簡単な説明が掲載されているとの事。

予告からある程度想定されていたように、二人は破局状態にあるようです。

ヴァネッサはウェイドに対して「あなたは赤が似合う」と「デッドプール」1作目に話し、そこから「デッドプール2」ではウェイドの事をレッド(Red)と呼ぶようになっていました。*英語版のみ、日本語字幕や吹替ではカット、単にウェイドやあなたと表現されています。

しかし、予告のヴァネッサはそういった愛称を使わずにウェイドの事をバディと呼び、友人関係になっている事をほのめかしていました。そして過去2作で見られたような、熱愛中のカップルらしいボディタッチなども予告には含まれていませんでした。

予告の尺の都合で全貌が見えないだけという可能性もありましたが、今回の「ヴァネッサに新恋人がいる」という報告が、二人がいわゆる破局状態にある事を裏付ける結果となったようです。

ただし、ヴァネッサは「デッドプール2」の序盤で死亡しており、ポストクレジットシーンでデッドプールが行った過去改変によってヴァネッサの生存ルートが確保される事となりました。

これはMCU的に言えばデッドプールが分岐イベントを作成し変異体が生まれてしまったわけで、予告のヴァネッサは「デッドプール」や「デッドプール2」の序盤で見たヴァネッサとは異なる可能性があります。

ウェイドがこの枝分かれした世界に滞在したままだとすれば、予告の誕生会のシーンにドミノやケーブルがいないことも「デッドプール2の世界によく似た少し異なる世界」として説明もつきそうです。

ヴァネッサの新恋人が誰なのか、何か重要な役割があるのかは不明ですが、「デッドプール2」ではヴァネッサの死に自暴自棄になっていたウェイドが、破局に対してどのように向き合ったのかは気になるポイントとなりそうです。

「デッドプール&ウルヴァリン」の米公式あらすじは以下の通りです。

中年の危機を経験しながら職業上の挫折に直面した後、ウェイド・ウィルソンはデッドプールを正式に引退し、中古車のセールスマンになることを決意しました。しかし、友人、家族、そして全世界が危険にさらされているとき、デッドプールは引退生活から刀を持ち出すことを決意する。彼は、自分たちの生存だけでなく、最終的には彼らの遺産のために戦うために、消極的で警戒心のあるウルヴァリンをスカウトします。

本作はライアン・レイノルズさん(デッドプール)とヒュー・ジャックマンさん(ウルヴァリン)に加え、 「デッドプール」シリーズからカラン・ソーニさん(ドーピンダー)、レスリー・アガムズさん(ブラインド・アル)、モリーナ・バッカリンさん(ヴァネッサ)、ステファン・カピッチッチさん(コロッサス)、ブリアナ・ヒルデブランドさん(ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)、忽那汐里さん(ユキオ)、ロブ・ディレイニーさん(ピーター)の再登場が確認されています。公開されている公式予告では他にも多数の再登場キャラクターが確認されています。

そしてエマ・コリンさんがヴィランのカサンドラ・ノヴァを演じています。

映画「デッドプール&ウルヴァリン」は 2024年7月26日 に米劇場公開予定、日本は 2024年7月24日 に世界最速公開です。

「アベンジャーズ5」、ベネディクト・カンバーバッチさんが参加を認める ─ 撮影は来年から

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」などでドクター・ストレンジ/スティーヴン・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチさんが、開発中の映画「アベンジャーズ5」に出演する事を認めました。

ベネディクト・カンバーバッチさんは、 Netflix の YouTube チャンネル「Still Watching」に出演し、過去の役柄を振り返る動画の中で、次回作「アベンジャーズ5」への参加を改めて認めただけでなく、撮影開始時期の見通しも明らかにしました。

動画の4分を過ぎたあたりから、カンバーバッチさんは「あの会社とはとても素敵な関係を築いてきました」とこれまでのマーベル・スタジオとの関係について言及し、「旋風を巻き起こすであろう来年のアベンジャーズがとても楽しみ」とコメントしました。

2024年後半から撮影が始まるとも報じられていた「アベンジャーズ5」ですが、今回のカンバーバッチさんの発言によると、少なくともドクター・ストレンジの登場パートは来年撮影予定となっているようです。

「アベンジャーズ5」はもともと「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」として制作が発表されていましたが、征服者カーン役のジョナサン・メジャース氏の裁判を受けてタイトルがナンバリングに差し戻されました。

本作は少数のチームを描くとも、60以上のキャラクターが登場するとも言われていますが、詳しい内容については今のところわかっていません。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-avengers-5-director-shawn-levy-tops-list/”]

開発当初は「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のジェフ・ラヴネスさんが脚本を担当していましたが降板となり、現在の脚本は「ロキ」シーズン1や「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のマイケル・ウォルドロンさんが担当していると報じられています。

監督は当初、「シャン・チー」のデスティン・ダニエル・クレットン監督が発表されていましたが、「シャン・チー2」や「ワンダーマン」に集中したいとして降板。現在誰が担当しているかは発表されておらず、「デッドプール&ウルヴァリン」のショーン・レヴィ監督になるのではとも言われています。

ベネディクト・カンバーバッチさんの今回の発言によって、本格始動を予感させる「アベンジャーズ」最新映画の今後の動きにも注目です。

映画「アベンジャーズ5」は 2026年5月1日 米国にて劇場公開予定です。

マーベルがデッドプールの死を宣告

マーベルコミックはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」の劇場公開に先立ち、コミック「デッドプール #6」のリリースを予告しました。そして、この最新号にてデッドプール/ウェイド・ウィルソンが死亡する事を明らかにしました。

コーディ・ジグラーさんとロジェ・アントニオさんによる本シリーズではデッドプールの娘が復帰し、デスグリップというヴィランが呼び戻されました。

マーベルコミックの公式 X はこのシリーズの最新号となる #6 のカバーイラストを投稿。

デスグリップの手がデッドプールの胸を貫く画像には、「これは新時代の最初の号であり、デッドプールを今殺すのは正気の沙汰ではありません。だからこそ、私たちはそうするのです。」とテキストが込められています。

ライターのコーディ・ジグラーさんは死を探求するヴィランのデスグリップについて「ネタバレは避けますが、ウェイドは不死身で、何に対してもかなり自由放任主義的な態度をとっています。デス・グリップはそういったことにユニークなアプローチをするキャラクターです」と説明。

「彼は、このシリーズの後半で詳しく取り上げますが、ドクター・ストレンジのようなアカデミーで神秘の術を学んだ人物です。ただ、彼は落第しただけです。彼は神秘的な要素とシャン・チーやアイアン・フィストの能力の一部を組み合わせたような人物です」

「神秘的な能力の片鱗を持ち、また格闘技の腕前も持ち、死を追い求め、死の化身を見つけるという概念を軸にカルト的な宗教を築き上げたデスグリップにとって『不死身』な人物よりも魅力的なものは何か。この対立の多くは、デスグリップが不死身な人物から何を学べるかを模索することに基づいています。もしあなたの人生における追求が殺人的な格闘技を学ぶことなら、一見殺せないような人物を相手に練習するより良いことなどあるでしょうか?」

サノスの呪いによって死ぬことが出来なかったデッドプールが何故死んでしまうのか、2024年9月のコミックリリースで明らかになるようです。

ヒュー・ジャックマンさんの後任、新ウルヴァリン役の一番人気はタロン・エジャトンさんに

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」の劇場公開まで約一ヶ月となり、ヒュー・ジャックマンさん演じるウルヴァリンが大スクリーンに久しぶりに戻ってくる日が近づいています。

しかし、ジャックマンさんのウルヴァリンはMCUでそう長くは続かないと見られており、新たなウルヴァリンが導入されると以前から考えられています。

この後任の俳優を巡って、SportsCasting.com はオッズリストを公開。映画「キングスマン」などの主演を務めたタロン・エジャトン(タロン・エガートン)さんが一番人気となっている事を報告しました。

俳優オッズ
タロン・エジャトン+200
トム・ハーディ+300
スコット・イーストウッド+500
ヘンリー・カヴィル+800
ジェレミー・アレン・ホワイト+800
チャーリー・ハナム+900
ジェイミー・ドーナン+1000
ザック・エフロン+1600
ダニエル・ラドクリフ+2000
カール・アーバン+3300

2022年7月、エジャトンさんはマーベル・スタジオと面会した事を認めつつウルヴァリン後任の噂について言及。しかし、「デッドプール3」にヒュー・ジャックマンさんが復帰する正式発表を経た2023年、ウルヴァリン役への興味を失いつつあると話していました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-wolverine-taron-egerton-comments/”]

ヒュー・ジャックマンさんとタロン・エジャトンさんは映画「イーグル・ジャンプ」(2016年)で共演。当時、ジャックマンさんは「タロンは最も才能のある俳優の一人で、彼の演技の幅は驚くほど広い」と英Empire誌にて称賛、一方でウルヴァリン役について「もう少し我慢して待たないといけないね」と将来的にバトンタッチする気持ちである事も明かしていました。

「ローガン」以降、ずっと次の俳優に役を譲りたいと発言してきたヒュー・ジャックマンさんでしたが、最近のインタビューではずっと役を手放したくなかった、もう一度やりたかったと内心辛かった事を明かし、「デッドプール&ウルヴァリン」での復帰はヒュー・ジャックマンさんの逆オファーのような形で実現した事も明かしています。

「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」がウルヴァリンの世代交代のタイミングになるのではと考えられていますが、実際にどうなるのか、そして誰になるのか、まだしばらくの間のんびりと待つ必要がありそうです。

ソース:Who Will Play Wolverine After Hugh Jackman? Taron Egerton Tops The List

ジョン・ハムさんがMCUに逆オファーを出している事を明かす

「MAD MEN マッドメン」ドン・ドレイパー役などでお馴染みのジョン・ハムさんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に参加したい熱が強過ぎて、自らマーベル・スタジオに出演を逆オファーしていた事が明らかとなりました。

海外メディア THR とのインタビューの中で、スーパーヒーロー役について質問されたジョン・ハムさんは次のようにコメントしました。

ええ。彼らが「君にアイアンマンになってほしい」と言っていたわけではありません。でも、たくさんの話し合いがありましたし、私は今もその話し合いに参加しています。マーベルやDCの運営者と話しています。私はコミックオタクです。ですから、どうなるかはわかりません。業界はいつも変化しています。

また、以前にライアン・レイノルズさんが主演して(そしてコケた)「グリーンランタン」の出演オファーを断っていた事に対して「あれは絶対にやりたくなかった作品です。」と回答し、以下のように続けました。

マーベルユニバースのいくつかの役に自分を売り込んだんです。具体的には言いたくないんですが、本当に好きなコミックの一部でした。『この話を実写化する?』って聞いたら、彼らは『そうですね、実際にそのことを考えています』と言ったんです。私は『よし、それなら私がその役をやるべきだ』って言いました。だから、もしかしたらうまくいくかもしれませんね。

そして、「マイティー・ソー/バトルロイヤル」のグランドマスターを演じたジェフ・ゴールドブラムさんの名前を引き合いにだし、「『彼がやってきたような事をすべてできるなんて、なんて素晴らしいんだ』と思うんです。彼には主演俳優の時期があって、マーベル作品にも出演して、シーンを盗むような素晴らしい演技をして、さらにコマーシャルにも出て、本当に面白い。外で彼に会うと、彼は幸せそうです。だから、意識的にかどうかはわからないけど、私もそうなりたいんです。多様で、幸せで、満足した人生を送りたい。」と語りました。

ディズニーが20世紀FOXを買収する以前の段階で、ジョン・ハムさんは映画「ニュー・ミュータンツ」3部作においてヴィランのミスター・シニスターを演じる予定とされていました。しかし、買収が成功したことで「ニュー・ミュータンツ」の3部作計画は破棄され、1作のみで終了。ミスター・シニスター役は幻となりました。

今回のインタビューでハムさんが何役で逆オファーしたのか、正確には明かされていませんが、昨年のScreenRant とのインタビューでは「X-Menの世界には語られるべき物語が確かにたくさんあります。ファンタスティック・フォーもそうですし、ドクター・ドゥームもそうです。素晴らしいものがたくさんあります。でも、そうですね、チャンスが来るといいなと思います。どうなるかはわかりませんが。」とコメントしていました。

ソース:Jon Hamm Doesn’t Want to Be Your Leading Man

キングピンはマーベルとソニーの板挟みになっている、「デアデビル:ボーン・アゲイン」ヴィンセント・ドノフリオさんが語る

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」でキングピン/ウィルソン・フィスクを演じるヴィンセント・ドノフリオさんが、自身の演じるキャラクターがマーベルとソニーの権利的な板挟み状態にあると語りました。

デアデビル/マット・マードック役のチャーリー・コックスさんらとファン・エキスポ・ボストン2024 に参加したドノフリオさんは、今後のキングピンについてステージ上で次のように発言しています。

「はっきりと言いましょう、皆さん、マーベルとソニーの全体の話をご存知でしょう?マーベルによって発明され、マーベルによって書かれたキャラクターが、マーベルとソニーの間で板挟みになっている状況です。ですから、誰が何をするのかを決めるのにとても時間がかかります。」

「私はただ、(キングピンがどこに登場するかを)本当に知らないんです。私のキャラクターは、そのような状況にあり、チャーリーのキャラクターとは違います。ですから、分からないんです。キングピンを演じるという事はそういう事なんです。」

スパイダーマンの権利はまさに蜘蛛の巣の如く複雑で、多くのファンが気づいているように2002年のサム・ライミ監督の「スパイダーマン」から実写映画のスパイダーマンはソニーが権利を保有しています。

1998年、倒産しかけていた当時のマーベルは2500万ドルでほぼすべてのキャラクターの映画化権をソニーに買ってもらおうとしていました。しかし当時のソニーは「スパイダーマン以外のキャラは誰も見向きもしないだろう」と言い、スパイダーマンだけを700万ドルで買うことにしました。そしてこのバラ売りを機に、X-MENが20世紀FOXへ、ハルクやネイモアがユニバーサルへと貸し出されていく事になりました。

細かい契約内容は明らかにされていませんが、この契約を起点としてサム・ライミ監督の「スパイダーマン」映画シリーズがスタートしていきました。そしてソニーの思惑は外れ、スパイダーマンだけでなくX-MENの映画もヒットして、その後2008年の「アイアンマン」からMCUが大ヒットしていく事になります。

「スパイダーマン:ホームカミング」など、トム・ホランドさんが出演するスパイダーマン映画はソニー作品ですがディズニーとマーベルが展開するMCUという扱いになり、ホランドさんが客演する「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」などはマーベル・スタジオだけでなく、ソニー・ピクチャーズが共同制作という形で関与しています。

ではアニメはどうでしょうか。「スパイダーバース」のヒットによってアニメのスパイダーマンもソニーのものと思われがちですが、実際にはマーベル・アニメーションによってディズニーアニメとして制作されているものがあります。もちろんディズニープラスで鑑賞可能です。

ゲームに関しても同じで、PS4、PS5独占(後にPC版リリース)だった「Marvel’s Spider-Man」シリーズがソニーから発売されていますが、過去にはサム・ライミ監督の映画をゲーム化したものがニンテンドーDSでリリースされています。

また、スパイダーマンのソロゲーム以外でいえば「レゴ マーベルヒーローズ」や「マーベルアルティメットアライアンス」といったシリーズはスパイダーマンが登場し、ニンテンドースイッチ等でもリリースされていますし、各種モバイルゲームでスパイダーマンが登場している事は言うまでもありません。

アニメもゲームもスパイダーマン=ソニーになりがちな昨今ですが、実際はそうではないのです。

では実写ドラマはどうでしょうか。

映画と近い媒体である実写ドラマですが、ソニーとマーベルの契約以降にリリースされたスパイダーマン関連の実写ドラマがないため詳しい所はわかっていません。ただし、Netflixの「デアデビル」でキングピンを使えたという事はソニーに権限はないように思えます。一方で、ソニーは映画「ヴェノム」から始まったSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のドラマとして「スパイダーマン・ノワール」を公式に発表し、「シルク」なども開発中(そして頓挫中)とも報じられています。

今回のドノフリオさんの発言とこれまでの制作例を見る限り、キングピンのドラマでの登場はマーベル(ディズニー)の権限で実行出来るようですが、映画に登場させる場合は「スパイダーマン関連のキャラクター」という扱いになり、ソニーの承諾が必要になるようです。

以前にはキングピンを主軸とするコミック「デビルズ・レイン」がMCUとしてアニメ化されると報じられた事もあり、これもキングピンの実写の扱いが難しい事を表しているのかもしれません。

MCUの「スパイダーマン4」にキングピンが登場するという噂もありますが、ヴィンセント・ドノフリオさんのキングピンが大スクリーンに登場する日が実現するのか、今後の動きにも注目です。

「キャプテン・アメリカ4」、過去ヒット作のエディター、監督を追加で暗雲払拭なるか

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」に、新たなエディターとしてマシュー・シュミットさんが追加されたと海外スクーパーが報じています。また、ルッソ兄弟監督もプロデューサーに加わっていると報告しました。

「ブレイブ・ニュー・ワールド」に新たなエディターとして「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」などに参加していたマシュー・シュミットさんが参加。

また、「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」の監督を務めたルッソ兄弟がキャプテン・アメリカ最新作のプロデューサーに加わったと言います。

スクーパーが提示しているソースはマシュー・シュミットさんに関するものだけであり、ルッソ兄弟監督の話がどこから来ているかは記事執筆時点で不明です。

ルッソ兄弟の関与に関しては、「あまり大きな役割ではない」と言った話や「ポストクレジットシーンに彼らが必要なようだ」といった噂が飛び交っています。

「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は二度目の追加撮影が行われている最中で、これについて以前にスクーパーの MTTSH 氏は「試写会の結果があまりにお粗末だったため、再撮影の第2ラウンドを行うことになった。これは痛い。」と投稿。あまりいい品質とは言えない状態だったと指摘していました。

インフィニティ・サーガの中でもヒット作に関与してきたクリエイターたちを新たに追加するのが事実であれば、「お粗末だった」という指摘が事実であった可能性が高まる一方で、品質改善に大きく貢献するのではないかとも見られています。

本作はアンソニー・マッキーさんが主人公キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンを続投する他、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」からダニー・ラミレスさん演じるホアキン・トレス、カール・ランブリーさん演じるブラック・キャプテン・アメリカ/イザイア・ブラッドリーが再登場。

その他、ヴィランとして映画「インクレディブル・ハルク」よりティム・ブレイク・ネルソンさん演じるザ・リーダー/サミュエル・スターンズが再登場し、故ウィリアム・ハートさんに代わってハリソン・フォードさんがサディアス・”サンダーボルト”・ロスとして登場。また、リヴ・タイラーさんが撮影現場で目撃されており、サディアスの娘ベティ・ロスを「インクレディブル・ハルク」ぶりに再演すると見られています。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」は 2025年2月14日 、米国にて劇場公開予定です。

映画「デッドプール&ウルヴァリン」、R指定でも禁止だった描写について監督が明かす

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「デッドプール&ウルヴァリン」のショーン・レヴィ監督が、海外メディア Total Film とのインタビューの中で、R指定になっている本作において、絶対にやってはいけないと禁止されていた描写について明かしました。

R指定であれば何でも許されるというわけではなく、ショーン・レヴィ監督はスタジオとの初期の話し合いを振り返って次のように語っています。

「発言にはとても注意が必要ですが、確かに初期の会話で露骨な薬物使用について話し合ったことがありました。」

デッドプール1作目から登場しているレスリー・アガムズさん演じるブラインド・アルはコカイン常習者という設定であり、特に2作目では思い切った描写が含まれていました。

本作におけるこの禁止項目について監督は「これは興味深い内容だと思いました。実際にそれについての対話シーンを書いてみようと考えました。」と話し、第2弾予告のラストではクスリを勧めるアルと、「ファイギ(マーベル・スタジオ社長、日本語字幕ではファイギではなくマーベルに変更)がコカインだけは許さないって言ってただろ!」と止めるウェイド・ウィルソンが描かれていました。

米国映画協会はここ数年、暴力やセックスの表現よりも薬物表現に一際注視しており、これによってレーティングが大きく左右されるとも考えられています。協会は本作にR指定を与えた理由として「全体を通じて激しい流血と暴力的な言葉遣い、残虐な描写、性的な言及」が映画に含まれていると説明しています。

MCU初のR指定映画として(ドラマでは「エコー」が初)過去作では見られなかったようなシーンが含まれている事が予告動画からも想像出来ますが、約1ヶ月後の劇場でファンはどのような光景を目にするのでしょうか。

「デッドプール&ウルヴァリン」の米公式あらすじは以下の通りです。

中年の危機を経験しながら職業上の挫折に直面した後、ウェイド・ウィルソンはデッドプールを正式に引退し、中古車のセールスマンになることを決意しました。しかし、友人、家族、そして全世界が危険にさらされているとき、デッドプールは引退生活から刀を持ち出すことを決意する。彼は、自分たちの生存だけでなく、最終的には彼らの遺産のために戦うために、消極的で警戒心のあるウルヴァリンをスカウトします。

本作はライアン・レイノルズさん(デッドプール)とヒュー・ジャックマンさん(ウルヴァリン)に加え、 「デッドプール」シリーズからカラン・ソーニさん(ドーピンダー)、レスリー・アガムズさん(ブラインド・アル)、モリーナ・バッカリンさん(ヴァネッサ)、ステファン・カピッチッチさん(コロッサス)、ブリアナ・ヒルデブランドさん(ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)、忽那汐里さん(ユキオ)、ロブ・ディレイニーさん(ピーター)の再登場が確認されています。公開されている公式予告では他にも多数の再登場キャラクターが確認されています。

そしてエマ・コリンさんがヴィランのカサンドラ・ノヴァを演じています。

映画「デッドプール&ウルヴァリン」は 2024年7月26日 に米劇場公開予定、日本は 2024年7月24日 に世界最速公開です。

ソース:Deadpool and Wolverine director says there were “early conversations” about what couldn’t be in the movie – so they wrote a joke about it