昨今とこれからのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)について特集した海外メディア Variety の記事の中で、征服者カーンを演じるジョナサン・メジャースさんが降板に至った際にはそれに伴ってカーンの役割を縮小させる計画があると報じています。
※これより先は「ロキ」シーズン2最終話のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。
記事によると、2023年9月にパームスプリングスで行われた集会で、マーベル・スタジオの幹部らは征服者カーン役をリキャストする事になった際はカーンの後ろに黒幕としてドクター・ドゥームを投入するプランを話し合ったと報告しています。
ただし、これにはカーンの名を冠した「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」をどうするかという問題が存在しています。もちろんタイトル変更してしまうのもひとつの手法ですが、この映画は代役俳優を使ってでもカーンをメインに据える可能性は高いようです。
というのも記事は「ロキ」シーズン2の最終回に触れ、結末では想像どおりマルチバース・ウォーの中心人物としての征服者カーンの存在が強調されると言います。
「ロキ」シーズン2は脚本家および俳優のストライキによって脚本の書き直しも再撮影もできず、この最終回を変更してリリースする事は出来なかったと指摘しています。そのため、黒幕変更を描いていく余裕が「ザ・カーン・ダイナスティ」までにあまりなく、このプランが採用された場合は「ザ・カーン・ダイナスティ」が急にカーン中心からドゥーム中心になるのではなく、映画内で徐々にシフトしていく可能性が高いようです。
そしてその後の「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」でドゥームの黒幕ぶりが本格的になると言う事でしょうか。コミックの「シークレット・ウォーズ」ではドクター・ドゥームがメインのキャラクターであり、コミック版の首謀者ビヨンダーの力を取り込んで世界を我が物にしようとしていました。そのため、ドクター・ドゥームが「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の中心に置かれるとすれば、図らずも原作再現となるようです。
当初はフェーズ7以降のメインヴィランになるのではと考えられていたドクター・ドゥームですが、場合によっては予想より早く登場するのかもしれません。
映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」は 2026年5月1日 米国にて劇場公開予定です。