ドラマ「シークレット・インベージョン」、1話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年6月21日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード1「Resurrection(邦題:復活)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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1.モスクワ、現在

本作は「PRESENT DAY」(現在)におけるモスクワから始まりますが、現在とは2023年6月のことではなく、MCUにおける現在の時系列を指しています。

本作の時系列についてマーベル・スタジオ副社長は「シーハルク」の後であると大まかに言及しており、2025年の物語であると推測されます。また、このエピソードにはロシアの統一記念日の祝祭が含まれていることから、2025年11月4日 がエピソード1の終わりの時点での時系列であると考えられます。

2.ボゴタのテロ

ボゴタはコロンビアの首都。ボゴタという都市名は、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年) にMCUに登場。

「ウィンター・ソルジャー」では、かつてニック・フューリーがボゴタの大使館占拠事件でS.H.I.E.L.D.理事のアレクサンダー・ピアースの娘を含む人質を救助したという過去が語られています。プレスコッドのいうテロがこれを指しているかどうかは不明ですが、「ウィンター・ソルジャー」の時、ピアースは「モスクワでテロが起きるのも時間の問題だ。」と発言し、今回の「シークレット・インベージョン」を予期していたような繋がりを見せています。

3.S.A.B.E.R.

ロスとプレスコッドの会話の中ではフューリーの居場所としてS.A.B.E.R.について言及されます。この後別のシーンでも何かと登場しますが、この組織、そして宇宙ステーションは映画「ザ・マーベルズ」の予告で登場済み。

©MARVEL,Disney

S.A.B.E.R.自体はコミックに存在しない組織であるため、詳細については今後のエピソード、あるいは「ザ・マーベルズ」にて描かれると思われます。

プレスコッドは、スクラル人が地球侵略をはじめたきっかけとしてニック・フューリーとキャプテン・マーベルがスクラルの新しい故郷を探すという約束を果たさなかった事が原因だと主張。この事が幼少期にガイアと出会って仲良くなったモニカ・ランボーが「ワンダヴィジョン」で見せたキャプテン・マーベルへの不信感に繋がっているようです。

4.エヴェレット・ロス

ロスは結局のところロスではなくスクラル人でした。ではロスはいつからスクラルに取って変わられていたのでしょうか?

ロスが初登場したのは映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でその後「ブラックパンサー」、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」に登場しています。

CIAのエージェントだったロスですが、「ワカンダフォーエバー」ではスパイ容疑で逮捕され、護送中のところをオコエに救出され開放されています。オコエ自身もワカンダを旅立っていると考えられているため、二人がそのまま一緒に行動しているか、あるいは身の安全を守るためにロスはワカンダへ身を寄せていると推測できます。

また、スクラル人の変身プロセスについて、対象を目視することでの変身が可能なのは「キャプテン・マーベル」にて描かれていました。同作では擬態能力には個人差があり、訓練が必要とも語られていますが、詳細については不明な点が多いままです。写真や映像、あるいは存在しない人物を想像することでも変身できるのでしょうか。写真や映像だけでは擬態できず、実物とある程度の距離まで近づく必要があると仮定すれば、このスクラル=ロスは本物のロスを視認できる範囲、すなわちCIAにいたか、ワカンダにいた可能性も考えられそうです。

しかし、スクラル人が他人の記憶を遠距離から覗くことが出来ないのもわかっています。「キャプテン・マーベル」でキャロル・ダンヴァースが四次元キューブの記憶を探るために特殊な装置にかけられていた事や、今回のエピソードでも同様の装置が登場していた事からもそれは明らかです。

服装をコピー出来るのもわかっていますが、ポケットの中身もコピーしているのでしょうか?スマホはどうなるのか、その中のデータがどうなるのか、詳細な説明はありませんがスクラル=ロスはマリア・ヒルと連絡を取り合っていた事もわかりました。

プレスコッドに対してなかなか尻尾を見せなかったスクラル=ロスはロス本人の精神をコピーしていた可能性が高く、その際にスマホなどを奪われていたとしたら安否が気になる所です。

そもそも「シビル・ウォー」の頃からスクラルだったという可能性もありますが、その場合はティ・チャラとの友情などが色々と台無しになるため、あまり考えたくはありません。

そしてもう一つ、これだけスクラルの脅威を訴えるプレスコッドは、指名手配中であるはずのロスが会いに来る事にどうして疑いを持たなかったのか、という部分にも疑問が残る所です。もしくはロスがスクラルである事を疑い、呼び出して吟味していたのかもしれません。結局のところ、このオープニングシークエンスにて両者共に生命を落としたため、この疑問が解消される事はないかもしれません。

5.フューリーの帰還と現状

S.A.B.E.R.から地球に戻ったフューリーはタロスと再会、現状報告を受けます。

「キャプテン・マーベル」のエンディングから約30年が経過したMCUの現在において、フューリーとキャプテン・マーベルとスクラルの間に交わされた「故郷を見つける」という約束は果たされていません。それに怒ったスクラル人の過激派達がこの物語の当面のヴィランであるようで、そのリーダーはグラヴィクと言う名のスクラル人。

グラヴィクは、ダーティーボムを使用してアメリカとロシアの間で戦争を引き起こし、人類を絶滅させる計画をしているとの事で、スクラル人は放射能の影響を受けないためその後の地球で問題なく生活できるようです。

また、このシークエンスではタロスの妻ソレンが亡くなっている事も判明、トニー・スタークの葬儀に出ていたのはタロスではなく本物のフューリーだった事も示唆されます。

なお、タロスは「キャプテン・マーベル」時代と同様に、当時のS.H.I.E.L.D.ロサンゼルス支局長ケラーに擬態したままの姿です。

6.サントミリカ

ソレンが持ち込んで地球(ロシア)で育てていたというサントミリカ。思い返せば、我々視聴者はスクラルの生活様式や文化についてほとんど知りません。サントミリカが育ったと言うことは地球と似た星だったのでしょうか。

ところで現実問題として、外来種を許可なく持ち込むことは認められていません。日本の場合は検疫の検査証明がない場合、外国から日本へ持ち込むことは出来ず、種は廃棄処分となります。

おそらくは当時のS.H.I.E.L.D.が責任をもって害がないと判断したのだと思います。

7.ジェームズ・ローズ

ウォーマシンとしてアベンジャーズと共にサノスらと戦ったローディも今やホワイトハウスで大統領補佐に。ローディはフューリーが「無断離隊」したと非難するような報告をしており、これまでの関係を考えると少し気になるポイントです。

ローディはかつて「シビル・ウォー」で政府側につきましたが、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではサディアス・ロス国務長官の命令を拒否し、アベンジャーズをかばいました。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではサムに寄り添う姿も見せていましたが、今回のローディは再び政府側の人間になってしまったのでしょうか。それとも?

もともと原作コミックではヒーローの何人かが実はスクラルだったとして世界全体が大混乱するような物語でした。本作でアベンジャーズ俳優としてキャスティングされているのはドン・チードルさんだけで、コミックを少しでも再現するのであればローディがスクラルである可能性は高いと言えそうです。

ただし、監督はマーベルから「コミックを読んではいけない」「ドラマでやる事とコミックは全く違う」と言われたとも明かしています。

8.リットソン大統領

今回初登場となるリットソン大統領。前大統領が誰なのかははっきりしていませんが、後ろの壁に賭けられた肖像画が「アイアンマン3」のエリス大統領で終わっているところを見ると、エリスの次の大統領という事でしょうか?

リットソンがいつ大統領に就任したかは不明ですが、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」では彼の存在が明かされていて、ニューアスガルドと貿易協定を結んだこと、そして「ワカンダへの攻勢に出るつもりだ」とも語られていました。

彼が人間なのかスクラルかは今後の注目ポイントのひとつですが、予告映像では大統領の乗ったヘリの墜落シーンなどがあり、本作中で退場する可能性は高いようです。なお、予告でヘリを撃ち落としているのはフューリー。予告は本編を切り貼りしているため、シーンの前後が正しいとは言えませんが、現状では

  • 大統領がスクラルで、本物のフューリーが脅威を排除した
  • フューリーがスクラルで、本物の大統領が消された

などが考えられそうです。

9.ソーニャ・ファルズワース

街に出たフューリーはすぐに拉致され、MI6のエージェント、ソーニャ・ファルズワースの元へ連行されました。

ソーニャはコミックに存在しないドラマオリジナルのキャラクターで、演じるオリヴィア・コールマンさんは「フューリーと敵対する」とコメント。

ソーニャが「うちのお高いマンションを壊されたことは許していない」と言い、フューリーが「街ごとな」と返しているのは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でのスパイダーマンとミステリオのロンドンでの戦いへの言及。

「ファー・フロム・ホーム」でのフューリーはタロスがシェイプシフトしていたものですが、ここのフューリーのセリフからはあれがタロスの独断ではなく、あくまでフューリーの命令として動いていたものと推測されます。

コミックには登場しないソーニャですが、ファルズワースはイギリスのヒーロー、ユニオンジャックの家系でもあり、このソーニャというキャラクターが本作でどのように動いていくのか注目です。コミックの初代ユニオンジャックはひっそりと「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」にも登場しています。

10.ニュー・スクラロス

モスクワ南西312キロ地点、スクラル人が難民生活を送るニュー・スクラロスが紹介されます。実際の地図でこのあたりはウクライナ国境とモスクワの間くらいの位置。タロスやマリア・ヒルの話にも出てきた原発の廃炉のようなものも見えています。

スクラロスはコミックで登場したスクラル人の故郷の名前ですが、MCUでは初登場。視聴者はスクラロスについてほとんど知らされていません。

MCUにおいてはスクラル人とは対象的にアスガルド人が地球で市民権を獲得しています。ニュー・アスガルドを構え各国とも外交し、観光事業で大きな成果をあげていることが「ソー:ラブ&サンダー」でも描かれていました。

ヴァルキリーの王としての才能が傑出していた事が成功のカギであるのか真相は不明ですが、フューリーとキャプテン・マーベルにまかせていたスクラル人は残念なことに厳しい生活を強いられているようです。

ドラマ「シーハルク」ではニュー・アスガルド人のシェイプシフター、ルナ・ザ・ライトエルフが登場し世間を翻弄する様子も描かれていました。同じ擬態能力を持つスクラル人と仲良くやっていけそうな気がしますが、ニュー・アスガルドに移住させては貰えないのでしょうか。

また、ここではスクラルのレジスタンスが人間社会に溶け込んでいく様子が描かれています。「キャプテン・マーベル」に登場した装置の小型改良版のようなものが紹介され、そこに繋がれた人間の精神をスクラルが奪っていきます。

外見はある程度の距離から視認するだけで擬態出来るようですが、中身は接触、そしてもしかするとこの装置自体も必要である可能性があります。擬態のエリートであれば接触せずとも見ただけで精神を読み取ったりする事も出来るのでしょうか?

なおの事、擬態されたエヴェレット・ロスの現状が気になる所です。

ちなみにここには後に登場するポプリシュチンの本物も繋がれています。

11.ガイア

タロスとソレンの娘ガイアはニュー・スクラロスでレジスタンスのリーダー、グラヴィクに従っていました。ガイアは映画「キャプテン・マーベル」の時に少女姿で登場していましたが、当時は名前が設定されておらず、エミリア・クラークさんではなく別の子役が演じていました(人間態もありませんでした)。

コミックには存在するガイアですが、ドラマとは大幅に異なるキャラクターです。コミック版では地球では情報収集担当として主にペッパー・ポッツに擬態し活動。そしてタロスの娘というわけでもありません。ガイアは地球で3人の娘を産みましたが、作戦中に仲間のスクラル人によって娘が殺害され、同胞のスクラルが残虐行為を楽しんでいるのを目の当たりにして陣営を変えました。

「キャプテン・マーベル」に登場したガイアは幼かったモニカ・ランボーと打ち解けている様子が描かれており、地球人を排除しようとまでは考えていないようであるのが今回のエピソードからもわかります。

ガイアはレジスタンスからポプリシュチンと会ってある物を回収するよう指示されます。

12.ダーティーボム

ソーニャを盗聴していたフューリーらは爆弾を回収すべくポプリシュチンの元へと乗り込んでいきます。その際にタロスが136歳である事が判明。そして人間換算で40歳に満たないとの事で、スクラル人の寿命が300年前後である事が予想されます。

300年生きる人種の夫婦がガイア一子だけというのが平均的な事情かどうかは不明ですが、「キャプテン・マーベル」を振り返るに成人までの成長スピードは地球人とさほど変わらないようです。

また、タロスの腕力が地球人を圧倒している事も描かれましたが、コミックのタロスは生まれながらに変身能力が欠如している代わりに腕力など、他のスクラルを圧倒する面がありました。MCUのスクラルがみな同等のパワーを持っているかは不明です。

ポプリシュチンを問い詰めるフューリーとタロスでしたが、爆弾は既にガイアに渡した後。話がこじれてもみ合いとなり、フューリーが引き金を引くことになりました。なお、ここではタロスが「撃つな」と言っていますがこれはオリジナルの英語では少し異なり、「This is my fight」という台詞になっています。日本語ではスクラル人が同族をかばっているように受け取ってしまいますが、タロスは自分で決着をつけるつもりでいたようです。

一足先に爆弾を受け取っていたガイアですがマリア・ヒルと接触。戦闘になるも、ブランクがあるであろうとはいえS.H.I.E.L.D.の元副長官であるマリアの体術を圧倒するガイアでした。

タロスが追いつき爆弾を返すよう求めますが、ガイアは意にも介しません。母ソレンが亡くなったことや原因は知らなかったようで衝撃を受けますが、最終的には突っぱねて逃亡しました。

今回のエピソードでは地球人であるフューリーが淡々と物事を進めていくのに対して、スクラルのタロスはソーニャとの争いに異を唱えたり、ガイアを撃てなかったりと、対象的に描かれています。

13.テロ当日

ロシアの統一記念日(11月4日 )。ガイアはタロスと密会し、テロの決行日を知らせました。

当日、現場のヴォッソイェジネェーニエ広場に向かった三人。タロスとマリア・ヒルは爆弾の入ったリュックを持ったガイアを尾行、その後リュックを受け取った人物をそれぞれ追いましたがこれはフェイクでした。

一方でフューリーの前にグラヴィクが姿を現し、擬態を繰り返して翻弄します。グラヴィクが擬態した女性はこのエピソードの前半にも同じような女性が登場していました。

©MARVEL,Disney

顔立ちがやや異なる印象もありますが、光の影響でしょうか。帽子、髪型、ピアス、服装などは一致しています。夜の女性はフューリーがソーニャの手下に拉致される前のシーンですが、これはグラヴィクにフューリーの帰還を伝えたスクラル人だったのかもしれません。

最終的にフューリーの眼の前でテロが実行された挙げ句、マリア・ヒルもフューリーに擬態したグラヴィクによって腹部を撃ち抜かれてしまいました。マリアの命運や如何にと言ったところで1話が幕を下ろします。

気になる生死ですが高確率で危ないものの、グラヴィクがとどめを刺そうとしていた事を鑑みると生きている可能性も残されているのでしょうか?ガイアが見つけてくれれば応急手当ぐらいはしてくれるかもしれませんが、現場にいたガイアも本人かどうかは怪しい所で、2話へと続くことになりました。


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」のOP制作会社が「AIが仕事を奪う」説に反論

先日から配信が始まったマーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のオープニング映像が、AIを用いて作られた事が発表され話題となっています。そんな中、制作を担当した会社 Method Studios が海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューにて、一部批判に対する反論を展開しました。

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「シークレット・インベージョン」のオープニングがAIによって制作されている事が報道された際、「ムーンナイト」などでコンセプトアートを手掛けていたアーティストなどを筆頭に、「AIが我々から仕事を奪っている」と声をあげました。

「ロキ」「ムーンナイト」「ミズ・マーベル」などの制作に参加した Method Studios はこれに対して「制作プロセスは、AI ツールセットに重点を置き、非常に反復的なものでした。これには、才能のあるアート ディレクター、アニメーター (2D と 3D の両方に精通)、アーティスト、開発者による多大な努力が必要でした。」と反論。

このオープニング映像は素人がAIに作らせてコストカットをすると言ったものではなく、アーティストがツールの一つとしてAIを利用し、新たなアートを生み出したものだと主張しました。

そして「これらの新しいツールの導入によってアーティストの仕事が無くなることはありませんでした。むしろ、彼らは私たちのクリエイティブチームを補完し、支援してくれました。」と述べています。

生成AIに関しては昨今「素人でも美しい絵が描ける」といったような話題が先行しがちですが、その成果物をそのまま配信出来るはずはありません。

テーマが正しく織り込まれているのか、商用に適しているのか、アートとして成立しているのかなど、最終的なジャッジは(今のところ)人間が不可欠で、そこには依然としてプロのアーティストの目が必要であり、どこをどう修正すべきかなど、仕事はなくならないとスタジオは主張しました。

同スタジオは制作プロセスを明かし、アーティストの能力は変わらず必要だとしましたが、一方で素人がAIを悪用し、他人の著作物を真似て金銭に変えるという事態は日本でも少なく有りません。AI利用に関する是非は今後も世界中で議論が続けられる事になります。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1 エピソード1 はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘Secret Invasion’ Opening Using AI Cost “No Artists’ Jobs,” Says Studio That Made It (Exclusive)

ドラマ「シークレット・インベージョン」、不気味なオープニングはAI生成によるものだと判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、海外メディア Polygon とのインタビューの中で、本作1話のオープニングクレジットが Method Studios 社が人工知能を使ってデザインしたものだと認めました。

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監督は昨今のAI問題が「シークレット・インベージョン」が抱えている問題と似ている事を指摘し、「私たちが AI ベンダーに連絡を取ったとき、それはその一部でした。それは形を変えるスクラル世界のアイデンティティからそのまま出てきたものです。ご存知ですか? 誰がやったんですか?これは誰ですか?」と監督は言います。

さらにAIがどのように機能するかは “よく理解していない “と付け加えつつ、オープニング・アートを制作するために使用したプロセスを次のように説明しました。

「私たちは彼らにアイデアやテーマ、言葉について話し、コンピューターが何かをする。そして、私たちが言葉を使うことで、それを少し変化させることができるんです。」

「シークレット・インベージョン」ではスクラル人が誰にもで変身できる事で、誰が本物なのかわからないという問題があり、それがAIによるフェイク問題と根幹的に似ていると言えます。そういったテーマ性が一致している事から、今回AIによるアートが採用された事はある種適切であると言えますが、それをファンが気に入るかどうかは別問題です。

海外ファンの間ではネガティブなコメント投稿が続いており、ドラマ本編を面白かったという意見に加えてオープニング批判が高まっています。

「ムーンナイト」、「ミズ・マーベル」、「シーハルク」などのコンセプトアートを手掛けたジェフ・シンプソンさんも「シークレット・インベージョン」のオープニングに反応し、「AIは非倫理的で危険で、アーティストのキャリアを排除するためだけに設計されたものだ」とコメントしています。

現在アメリカで行われているWGA(全米脚本家組合)ストライキでも、組合側はAIが作る文章や画像が仕事を奪いかねないとして利用の禁止、あるいは一定の制限を求めるなど、話し合いの争点となっている中でのAIによるオープニング映像は、今後さらなる波紋を呼ぶかもしれません。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1 エピソード1 はディズニープラスで配信中です。

ソース:Yes, Secret Invasion’s opening credits scene is AI-made — here’s why

ドラマ「シークレット・インベージョン」、監督はマーベルからある警告を受けたと明かす

昨日からディズニープラスで配信が始まったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、マーベル・スタジオからとある警告を受けていたと、海外メディア ScreenRant とのインタビューの中で明かしました。

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アリ・セリム監督はインタビュー動画の中で「監督としてこの仕事を引き受けたとき、私は脚本を書きませんでした。多くの決断はカイル・ブラッドストリートや他の脚本家チームが下したものです。最初に言われたのは、『コミックは読むな』ということでした。『我々がここでやろうとしている事とは何の関係もない。』って。」と語りました。

MCU版はコミックを原作としていないと明かしつつ、「この物語は、『キャプテン・マーベル』でサミュエル・L・ジャクソンとベン・メンデルソーン、あるいはニック・フューリーとタロスの間に生まれた電気から生まれたんだ。そこでマーベルは、その関係性に役立つストーリーを見つけ、MCUやコミックに登場しない他のキャラクターを広げることになったんです。それ自体がひとつの物語なんだと思います。」と述べました。

MCUがコミックと大きく異なるのは「シークレット・インベージョン」が初めてというわけではありません。コミックのトニー・スタークは先日結婚報告がなされたばかりであり、MCUのトニーの伴侶であるペッパー・ポッツはコミックではハッピー・ホーガンと結婚(自身の浮気による離婚、そして再婚も)。MCUの重大なイベントだった「シビル・ウォー」や「インフィニティ・ウォー」も参加したキャラクターや物語がまったく異なっています。

コミックの「シークレット・インベージョン」ではスクラルが本物のヒーローになりすましていた事が大問題となりましたが、MCUでこれを達成しようとするとアベンジャーズ俳優をキャスティングする必要が発生し、出演料の予算が大きく膨れ上がる事になります。

こういった事態を避けるため、スクラル人が地球侵略を企むという核の部分だけ残しつつ、大幅に変更された物語が展開される事になるようです。

そしてコミックを原作としていない事がはっきりした事で、コミックではS.H.I.E.L.D.のエージェントを中心に展開したこの物語の実写版で「エージェント・オブ・シールド」が戻ってくるという噂が、実際には戻ってこない可能性が高くなったとも見られています。

1話から衝撃の展開を迎えた本作ですが、残り5話でどのように展開していく事になるのでしょうか。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1 エピソード1 はディズニープラスで配信中です。

ソース:Secret Invasion Director Ali Selim On MCU Inspirations & Nick Fury’s Layers

【噂話】マーベル・スタジオ、サンディエゴ・コミコン2023を欠席か

マーベル・スタジオが 2023年7月21日 開催予定のサンディエゴ・コミコン2023を欠席する可能性が高いと、海外メディア The Wrap が報じました。昨年の同イベントではフェーズ5とフェーズ6のスケジュールが大々的に発表されており、今年のマーベル・スタジオのパネルにも注目が集まっていました。

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記事によると、現在アメリカで発生している脚本家ストライキの影響で、この間制作サイドは該当作品の宣伝活動等を行うことが禁じられているとの事。

マーベル・スタジオ作品では「デアデビル:ボーン・アゲイン」や「サンダーボルツ」、「ブレイド」などがこれに該当し、その他進捗不明な作品や未発表作品なども当然含まれる事になります。

記事はマーベル・スタジオ以外にも言及し、ユニバーサルやHBOもコミコンを欠席すると聞いていると報告しています。

もしも実際にマーベル・スタジオがコミコンを欠席する事になれば、次の発表の場として考えられるのは2023年9月8〜10日開催予定のディズニーのイベント「Destination D23」が考えられています。

ディズニー及びマーベル・スタジオは先日いくつかの映画の延期を発表するなど、今回のストライキの影響を大きく受けています。

ストライキが始まって約1ヶ月半、争点はAIと動画配信サービスの2点が大きな問題で、WGA(全米脚本家組合)はAIが作る文章や画像が仕事を奪いかねないとして利用の禁止、あるいは一定の制限を求めていますが、制作会社側はこれを拒否しています。

動画配信サービスに関してはテレビでの再放送とは異なり、二次使用料が脚本家に入らない契約が多い事への待遇改善が求められています。この背景には制作会社側の幹部が高額な報酬を受け取っている事などの格差への不満や批判などが含まれていると指摘されています。

ストライキが長引けば当然のように作品の公開や配信の延期に繋がり、業績悪化にも繋がっていきます。ファンは延期によって作品の視聴が遅れるだけでなく、その業績悪化は今後の続編プロジェクトでの予算に影響する可能性もあり、続編のクオリティが低下したり、あるいはそもそも制作されなくなる事もあるかもしれません。

ソース:Marvel Studios to Skip Comic-Con’s Hall H This Year (Exclusive)

ドラマ「シークレット・インベージョン」から監督が降板していた事が判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演するサミュエル・L・ジャクソンさんとオリヴィア・コールマンさんが、海外メディア Collider との動画インタビューの中で、本作のトーマス・ベズーチャ監督が降板していた事を明かしました。

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「シークレット・インベージョン」の制作初期の頃にトーマス・ベズーチャ監督とアリ・セリム監督の二人体制での制作が発表されていましたが、サミュエル・L・ジャクソンさんは動画内で次のように語っています。

「興味深いことに、『シークレット・インベージョン』の最初のミーティングで、アリ(セリム)は2人の監督のうちの1人でした。彼(セリム)と会い、それからもう一人の(ベズーチャ)監督と会い、翌日にはそのもう一人の監督が辞めていました。 」

爆笑しながら話すジャクソンさんに対して共演者のオリヴィア・コールマンさんは「あなたのせいなんじゃないの?」とコメントすると、ジャクソンさんは「自分が彼に何を言ったのか全く分からないよ。アシスタントに『彼を怖がらせるようなことを言ったのか、それとも何か別の理由?』と尋ねたけど・・・」と、降板理由については分かっていない事を明かしました。

そして「しかし、アリがやり続けたのは素晴らしいし、アリに全エピソードの監督を任せてくれたことはさらに素晴らしいことだと思います。おかげで、アリが番組にこうありたいと望んでいたアイデアやコンセプトに一貫性を持たせることができたのです。」と一人体制になったことでメリットもあったと語りました。

ベズーチャ監督はもともとファッション業界の重役として活躍していましたが、2000年に「Big Eden」で監督デビュー。これが成功し、2000年にVarietyの「注目すべき10人の脚本家」として選出されました。

多作な監督ではありませんが、2011年の「恋するモンテカルロ」などは Prime Video などで日本でも視聴可能です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は 2023年6月21日 にディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」のおおまかな時系列が判明

マーベル・スタジオの制作・開発担当副社長ジョナサン・シュワルツさんがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のプレスカンファレンスの中で、本作の時系列について言及しました。

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シュワルツさんは「シークレット・インベージョン」について、「”現代のMCU “というのが、私たちの呼称です。つまり、番組が公開される時間軸に沿って存在しているのです。だから、本作が『シーハルク』の後、『ブリップ』の後、まさにこのMCUの現代に存在するという事。言えることはそれだけだと思います。」と説明しました。

「シーハルク:ザ・アトーニー」の1話の時系列は2025年初頭である事が明かされていますが、番組後半のエピソードの内容からはそうではないか、単純に脚本が矛盾を含んでいる可能性があります。

MCUの時系列は昨今混乱気味であり、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル」のジェームズ・ガン監督と「ソー:ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督の発言も少し食い違っています。

作中でより具体的に時系列が示されれば分かりやすいのですが、そうでなければスタジオサイドからの情報としては「シーハルク」以降、そして以前に明かされている「ザ・マーベルズ」より前に位置する物語になるようです。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は 2023年6月21日 にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Marvel Confirms Secret Invasion’s MCU Timeline Placement

ソニーが開発中のマーベル作品11のリスト

ソニー・ピクチャーズが開発中の「スパイダーマン」を代表とするマーベル作品をリストアップしました。2023年6月16日時点で判明している劇場公開予定、配信予定の全11作品です。なお、ディズニープラスで配信予定のマーベル・スタジオ製のアニメ「スパイダーマン:フレッシュマン・イヤー」は含まれていません。

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1:クレイヴン・ザ・ハンター

2023年10月6日 米国公開予定。R指定。

スパイダーマンのヴィランに焦点を合わせたSSUの4作目。クレイヴンの他にライノも登場する事が示唆されています。

4月には海外シネコンで初の予告映像も公開。オンライン公開はもう少しでしょうか。

2:エル・ムエルト

2024年1月12日 米国公開予定。

といっても8月から撮影に入る事がようやく確認され、制作スケジュール的に公開延期は必至と見られています。

スーパーパワーを持つレスラーのアンチヒーローを描く作品になると公式発表されていますが、このマイナーなキャラクターを用いてソニーが何を描こうとしているのか注目となっています。

3:マダム・ウェブ

2024年2月16日 米国公開予定。

コミックでは多くの女性スパイダーヒーローを束ねるマダム・ウェブを実写化した映画。盲目の老婆である主人公マダム・ウェブ役にダコタ・ジョンソンさんが起用されている事からも、原作コミックとはかなり異なる設定になると見られています。

プロデューサーによると本作はアクション映画ではなくコミックよりも前の話を描くと言います。

シドニー・スウィーニーさん、セレスティ・オコナーさん、イザベラ・メルセードさんと言った昨今注目の女優陣が起用され、女性スパイダーヒーローチームが期待されています。また、スパイダーマン/ピーター・パーカーが母親のお腹の中にいる時代になるのではとも考えられています

4:スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース

2024年3月29日 米国公開予定。

「イントゥ・ザ・スパイダーバース」、「アクロス・ザ・スパイダーバース」に続く3作目ですが、当初は「アクロス・ザ・スパイダーバース」を2分割した「アクロス・ザ・スパイダーバース パート2」として制作されていました。

「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は「アクロス・ザ・スパイダーバース」から1年足らずの公開が予定されており、現在制作中ですが、ヘイリー・スタインフェルドさんのインタビューによると収録は始まっていないようです。

5:ヴェノム3

公開日未定。2024年10月予定とも

主演のトム・ハーディさんが本作をラストダンスと称していることからシリーズの完結編になると見られています。また、本作のワーキングタイトルからヴィランの予想もされています

ヴェノムから始まったSSUは当初MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のような大型クロスオーバーが期待されていましたが、今のところ各主人公たちが顔を合わせる事がないまま物語が展開しています。このままヴェノムが終わってしまうのかどうかも注目されています。

また、本作にはMCUの「ドクター・ストレンジ」シリーズで兄弟子モルドを演じたキウェテル・イジョフォーさんもキャスティングされている事もポイントになっています。

6:スパイダーマン4

公開日未定。マーベル・スタジオとの共同作、MCUの映画。

2023年に入って既に脚本作業は始まっている事がマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長によって明かされていましたが、現在米国内で行われている脚本家ストライキの影響で作業がストップしている事がソニーのエイミー・パスカルプロデューサーにより報告されています。

公式には内容等発表されていませんが、前作「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で世界中の人々の記憶から失われたピーター・パーカーが、人生の再起動をしていく映画になると見られています。MJとの恋愛関係やネッドとの親友関係の再構築などにも注目され、再びアベンジャーズに登場するのかなど、このリストの中で最も期待されている作品と言っても過言ではありません。

なお、本作にはマイルズ・モラレスが登場しない可能性が示唆されています。

7:ヒプノハスラー

公開日未定。SSU映画。

エル・ムエルトと同様のマイナーヴィランの映画化が報じられていますが公式発表ではありません。主演にドナルド・グローバーさんがキャスティングされていると言います。

グローバーさんはMCU「スパイダーマン:ホームカミング」でアーロン・デイビスを演じており、「アクロス・ザ・スパイダーバース」でもコミック通りプラウラーとなったアーロンを演じました。

アーロンはマイルズ・モラレスのおじにあたる、スパイダーマンユニバースでは重要なキャラクターであり、その役者をさらに別のキャラクターに起用するのはどういった意図があるのでしょうか。

8:スパイダーウーマン

公開日未定。

先日ソニーのプロデューサーが開発中である事を認めた「スパイダーウーマン」は俳優のオリヴィア・ワイルドさんが監督を務めていると報じられています。

スパイダーウーマン/ジェシカ・ドリューを主人公としていると噂されており。「マダム・ウェブ」には登場しない女性ヒーローになるか、あるいは秘密のカメオとなっている可能性がありそうです。

9:マイルズ・モラレス

公開日未定。

アニメ「スパイダーバース」シリーズやプレイステーション用ゲームのおかげで日本での知名度も高まったスパイダーマン/マイルズ・モラレスですが、その実写版が開発中である事をプロデューサーが認めています。

前述のとおりMCU「スパイダーマン4」には登場しない予定のようで、SSUのキャラクターとしてデビューするのではないかと見られています。

なお、プロデューサーによると「スパイダーウーマン」と「マイルズ・モラレス」は「予想よりも早く観られる」との事。

10:シルク:スパイダー・ソサエティ

配信日未定。SSUのドラマとされています。

米メディアによると「シルク:スパイダーソサエティ」は、米国のMGM+ (旧称 Epix) のリニアチャンネルで放送され、続いて Prime Video で世界的に公開されるとの事。

このドラマは、マーベルコミックとしてダン・スロット氏とウンベルト・ラモス氏によって作成されたキャラクターに基づいており、「韓国系アメリカ人の女性がピーター・パーカーを噛んだのと同じクモに噛まれた、シルクとして知られるキャラクター。スーパーヒーローになる途中で行方不明の家族を探している」と説明されています。

「ウォーキング・デッド」のショーランナーのアンジェラ・カーンさんが制作に参加。

11:スパイダーマン・ノワール

配信日未定。SSUのドラマとされています。

「スパイダーバース」にも登場しているスパイダーマン・ノワールの実写版で、映画「モータルコンバット」のオーレン・ウジエルさんが脚本を担当。シルクと同様に Prime Video での配信予定となっているようです。

なお、シルク共々、脚本家ストライキの影響で開発が中断している事がプロデューサーによって明かされています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」が再び撮影中断へ

マーベル・スタジオが撮影中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」が脚本家ストライキの影響で再び中断される事態になっていると、海外メディア Deadline が報じました。

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記事によると撮影地区のひとつ、シルバーカップイーストが5月の上旬以降ピケッティングが解除されておらず、他の撮影を済ませてシルバーカップイーストでの撮影を残した状態で今週の作業が停止する事になったと報告しています。

2022年の公式発表で「ボーン・アゲイン」は2024年春の配信が予定されていましたが、その後MCUのディズニープラス作品は全体的に数ヶ月ずつ遅れており、「ボーン・アゲイン」に関する情報はそれ以降公式にアップデートされていません。

「シークレット・インベージョン」、「ロキ」シーズン2、「エコー」が当初より3ヶ月前後の遅れのリリースが決定した事を考えると、「ボーン・アゲイン」も同様に3ヶ月ほど遅れて夏頃になる可能性はありますが、そこにストライキの影響を加味するとどうなるかは不明です。

本作ではNetflixの「パニッシャー」からジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルのリターンが報じられています。ただし、これまでの撮影現場情報では、バーンサルさんの姿は目撃されていません。

また、パニッシャーの復活が話題になる一方で、デアデビルのヒロイン、カレン・ペイジを演じたデボラ・アン・ウォールさんは再登場を希望しつつも、出演予定がない事を示唆しています。

MCUドラマシリーズ最長の全18話になると発表されている本作ですが、撮影はまだ始まったばかりであり、今後の最新の情報にも注目が集まっています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

ソース:‘Daredevil: Born Again’ Shuts Down Production For The Day Amid WGA Strike

ディズニープラスから更にマーベルコンテンツが削除

ウォルト・ディズニー社の動画ストリーミングサービス「ディズニープラス」より、マーベル関連のコンテンツがさらに削除されている事があらたに判明しました。5月末には米ABCとマーベル・TV・スタジオが制作したドラマ「ランナウェイズ」が削除されていました。

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今回削除されたのは「Marvel’s Hero Project」と「Marvel’s 616」の2本のドキュメンタリ番組です。

「Marvel’s Hero Project」は 2019年11月 にディズニープラスで配信開始。現実の子供たちがコミュニティに変化をもたらし、それ自体がヒーローであることを紹介する番組で、マーベルのコミック本を通じてこれらの少年少女の努力を称賛しました。 

「Marvel’s 616」は全8話構成のアンソロジーシリーズで、2020年11月 に配信開始。キャラクター、クリエイター、ファンダムなど、ブランドに関連するさまざまなトピックを取り上げていました。

どちらもディズニープラスでMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ4が始まる前に制作されたディズニープラス向けのマーベルコンテンツで、マーベルの魅力を伝える番組でした。

ディズニーは15億から18億ドルの損失を抱えており、ディズニープラスからコンテンツを削除する事で税務上の償却資産として分類できる可能性があると報道されています。ただし、どのコンテンツがいつ削除されるのかの公式アナウンスはなく、この数週間に削除されてきたコンテンツを見比べても、単に視聴者の反応が悪いという理由だけで選ばれているわけではないようです。

ディズニープラスに限らず、多くの動画サービスは毎週のようにコンテンツを追加し、そして削除しています。お気に入りの作品はお気に入りボタンを押すのではなく、DVDやBlu-rayを買うのがいつでも視聴できる最善の方法ですが、特に今回のようなドキュメンタリ番組はディスク化される事がほとんどなく、二度と日の目を見ない可能性が高い事を考えるとなかなか残念な判断です。