アニメ「What if…?」からキルモンガーのキャラクターポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」よりエピソード6の主人公と見られるキルモンガーのキャラクターポスターが公開されました。2018年公開の映画「ブラックパンサー」のヴィランとして登場したエリック・キルモンガーですが今作ではヒーローの毛色が強いことがトレーラーから判明しています。

MCUのひとつめの作品である「アイアンマン」(2008年)の冒頭をトレースしたテン・リングスのトニーへのテロ行為に対して助けに入るキルモンガーが予告では確認出来ます。映画ではこのテロによりトニーが拉致されたことがきっかけでアイアンマンが誕生するわけですが、この世界ではその機会が奪われることになりそうな予感です。

予告ではキルモンガーが兵を率いて何者かと戦争するようなシーンも確認できますが、ティ・チャラと一緒に映っているシーンはありません。2話では「ティ・チャラがスターロードだったら」という内容で宇宙を舞台にした物語が描かれましたが、その世界の地球での出来事を描いているのか、まったく別の世界なのかも不明となっています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時よりディズニープラスで配信予定です。

Netflixドラマ「デアデビル」でキングピンを演じたヴィンセント・ドノフリオさんが「ホークアイ」予告解禁直後に謎のツイート

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」の初予告が公開された直後に、Netflixのマーベルドラマ「デアデビル」でヴィランのキングピンを演じていたヴィンセント・ドノフリオさんが謎の投稿をし、海外ファンの間で注目を集めています。

ドノフリオさんは英語版予告の公開から約10分後に謎のポエムのようなツイートを投稿。

顔が割れている厳つい人。
その硬いあごが外に突き出ている。
その目からは、明確な考えが見えません。
世界が自分を良くしてくれなかったという重い恨みがある。
自分を変えることはできない。
ただ、それを見て、それを受け入れることができる。
それは私たちです。私たちのすべて。
忠実ではない。それでも私たちだ。


3本足の犬。
走って、跳んで、そして信じられないほどのクネクネとした動きをする。
この犬は同情を求めない。
この犬は私たちを尊敬しています。
次のことを知りたがっている。
頭を傾けて言う。
どこに行こうか?
何をすべきか?
なぜ待っているのか?

と自分に言い聞かせる。
この犬は正しい

詩の内容は暗号じみていて、正しく意味を解釈するにはかなり難しく、これがキングピンの再登場を示しているのか、逆にその道が絶たれた事を意味しているのかは判断が分かれるところになっています。

ドノフリオさんはディズニープラスの立ち上げとともにNetflixのドラマシリーズがすべてキャンセルになった際、#SaveDaredevil のハッシュタグと共にシリーズ存続の活動を開始。ディズニー傘下でないマーベル作品の俳優の中で、再演に関してもっとも熱意のある一人でした。

ひとつめの投稿は「キングピンとして再演できたがNetflix版と少し異なるキャラクターになっている」事を示しているようであり、一方でふたつめの投稿は「待っていても再演の機会はなく、次のステージに進む」事を決意したかのようにも受け取れるようです。

ドラマ配信開始までの約2ヶ月、ドノフリオさんの動きには注目が集まっています。

ドラマ「ホークアイ」は 2021年11月24日 ディズニープラスで配信開始です。

ドラマ「ホークアイ」のファーストトレーラーとポスターが公開

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」の第1弾となるトレーラーとポスターが公開されました。クリスマスのニューヨークを舞台にホークアイの過去からの因縁による戦いが始まります。

日本語字幕版

英語版

公式概要は以下の通りです。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』後のニューヨークが舞台。 アベンジャーズを辞めたい男・ホークアイのただ一つの願いは、家族と平穏なクリスマスを過ごすこと。 けれども、彼の過去に関わる事件が起こり、トラブルに巻き込まれていくことに…。 アベンジャーズになりたい若き弓の使い手、ケイト・ビショップがホークアイの戦いに加わるが、果たして彼はニューヨークを舞台にした壮大な戦いを切り抜け、クリスマスを無事迎えることができるのか ホークアイ(クリント・バートン)役にジェレミー・レナー、ケイト・ビショップ役にヘイリー・スタインフェルドを迎える。 その他の出演にヴェラ・ファーミガ、フラ・フィー、トニー・ダルトン、ザン・マクラーノン、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、そしてアラクア・コックスをマヤ・ロペス役として迎える。 リース・トーマスと、監督デュオのバート&バーティが監督を務める『ホークアイ』は11月24日ディズニープラスで独占配信開始

ドラマ「ホークアイ」は 2021年11月24日 ディズニープラスで配信開始です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」がエミー賞受賞 ─ マーベル・スタジオ作品では初

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」が初のテレビ作品でありながら、エミー賞を受賞しました。ワンダ・マキシモフとヴィジョンを中心としたディズニープラスの限定シリーズは、土曜日に開催されたクリエイティブ・アーツ授賞式で、物語(30分)のプロダクション・デザインと、ファンタジー/SF衣装の2つのエミー賞を初めて受賞しました。

「ワンダヴィジョン」は今年のエミー賞全体で23部門にノミネートされ、リミテッドシリーズとしては最多、シリーズ全体でも2番目に多い受賞となりました。その他のクリエイティブ・アーツ部門では、リミテッド・シリーズ/TVムービーのキャスティング、時代劇/キャラクターのメイクアップ(非整形)、時代劇/キャラクターのヘアスタイリング、メインタイトルのデザイン、メインタイトルのテーマ音楽、音楽監修、オリジナルの音楽と歌詞、リミテッド・シリーズ/TVムービー/特別な音楽の作曲、リミテッド・シリーズ/TVムービーのシングルカメラ画像編集、リミテッド・シリーズ/TVムービー/特別なサウンド編集、リミテッド・シリーズ/TVムービー/特別なサウンドミキシング、シリーズ/ムービーの特殊視覚効果が注目されました。

プライムタイムの授賞式で明らかにされるのは、リミテッド/アンソロジー・シリーズ部門での同番組の成績と、リミテッド・シリーズ/TV映画の女優(エリザベス・オルセンさんが主演で、キャスリン・ハーンさんが助演でノミネート)、リミテッド・シリーズ/TV映画の俳優(ポール・ベタニーさんが主演でアップ)、マット・シャックマンさんのリミテッド・シリーズ/TV映画の監督、リミテッド・シリーズ/TV映画の脚本などの上位レースで、同番組はトリオでノミネートされています。

「ワンダヴィジョン」は、今年1月に公開されたマーベル・スタジオ初のシリーズ作品であり、マーベル・スタジオにとって初めての大きな賞となりました。一方、マーベル・テレビジョンは、2016年にメインタイトルのテーマ音楽のトロフィーを拾ったNetflixドラマ「ジェシカ・ジョーンズ」で、エミー賞で得点を獲得したことがあります。

しかし、今年のエミー賞でのマーベルの成功は「ワンダヴィジョン」だけではありません。ディズニープラス向けのドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、今年、ゲストドラマ俳優、コメディまたはドラマ(1時間)音響編集、シーズンまたは映画の特殊視覚効果、スタントコーディネーション、スタントパフォーマンスの5つのノミネートを獲得しました。

エミー賞でのマーベルの健闘は、同社がアカデミー賞に大々的に進出するまでに10年(18作品)を要したことを考えると、特に注目に値します。(2019年には「ブラックパンサー」が作品賞にノミネートされました)

※エミー賞は、アメリカ合衆国で放送される優れたテレビドラマ、番組、テレビ業界の功績に与えられる賞。映画におけるアカデミー賞、演劇におけるトニー賞、音楽におけるグラミー賞に相当する、最も権威ある文化賞のひとつ。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで全話配信中です。

ソース:Marvel Studios Scores Its First Emmys With ‘WandaVision’

アニメ「What if…?」脚本家、4話で語られた「絶対点」は「ネクサスポイント」と呼ぶべきだったと後悔を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」の脚本を担当したA.C.ブラッドリーさんがYoutube番組 The GOAT Movie Podcast に登場し、本作の開発にはかなりの時間を要したことを振り返り、その中で4話に登場した「絶対点」という概念について言及しました。

ブラッドリーさんは番組の中で、2019年に開催されたサンディエゴ・コミコンで初お披露目された本作は多くの独自の決定を下す必要があった事を明かしました。

アニメの脚本を書いているときは、考えられないほど未来のことを書いています。あの「ドクター・ストレンジ」のエピソードは、2019年の2月に書いたものです。今思えば、絶対点(アブソリュート・ポイント)ではなく、ネクサス・ポイントと呼ぶべきだったと思います。「ロキ」の脚本はまだ書かれていなかったので、アニメーションはロキの脚本が完成する前にロックされてしまいました。

「ホワット・イフ」4話においてエンシェント・ワンは「絶対点とはその時間軸で覆すことの出来ない事象」であると説明しており、MCUではタイムトラベルが可能になりましたが変えられない事もあるという事が強調されていました。そしてこの絶対点を無理やり覆すようなことがあれば宇宙が消滅するとされました。

一方で「ロキ」ではミス・ミニッツが紹介したTVAのビデオにおいて、ネクサスイベントが説明されました。これは本来行われないはずだった事が行われたことで時間が分岐し、その分岐した時間軸を放置しておくと時間軸が絡み合い戦争になるとの話でした。

ブラッドリーさんはこれらが同一の概念である事を感じ、名称を統一できればよかったと考えているようです。


先日は2024年の映画公開スケジュールが公開され、毎年、年間4本の映画の劇場公開をスタンダードにしていく事が明かされました。それに加えてディズニープラスシリーズが展開するため、MCUはこれまで以上に同時進行で制作される事になります。

そのため今回ブラッドリーさんが感じたように、ひとつの同じ概念が別の呼称になってしまうなどのケースが今後多発する可能性はありそうです。それが例えば地球ではこう呼ぶ、アスガルドではこう呼ぶ、別のマルチバースではこう呼ぶ、と言ったようにうまくごまかせる範囲で済めば幸いですが、ある程度視聴者が許容しなければならない時が来るかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:MCU Writer Reveals Loki’s Nexus Connection to Doctor Strange’s What If Episode

ドラマ「ミズ・マーベル」、主演イマン・ヴェラーニさんがカマラそっくりだと話題に

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」の主人公ミズ・マーベル/カマラ・カーンを演じるイマン・ヴェラーニさんが、コミックのカマラそっくりだと海外ファンの間で話題になっています。

コミックのカマラ・カーンはニュージャージーの高校生。成績は良いものの学校にあまり馴染めないカマラの趣味は、大好きなアベンジャーズの二次創作を作ってネットで公開する事。そんなオタク女子のカマラを演じるイマン・ヴェラーニさんですが、彼女もまたアベンジャーズを取り上げたショートフィルムを制作し、ネット上で公開していた事が明らかになりました。

ヒーローオタクのカマラですが中でもキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースが大好き。映画「ザ・マーベルズ」では共演する事が決まっていますが、どのような化学反応を見せてくれるのでしょうか。

「ミズ・マーベル」は2021年内の配信が公式アナウンスされており、7月にもマーベル・スタジオのEPヴィクトリアアロンソ氏が「2021年にホークアイとミズマーベルをお届けすることを約束する」と語りましたが、その後「ホークアイ」の配信日が11月24日に決まったことで、多くの海外メディアは「ミズ・マーベル」の配信が2022年になると見ています。

ドラマ「ミズ・マーベル」はディズニープラスで配信予定です。

アニメ「What if…?」、5話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月8日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード5「もしも…ゾンビが出たら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ソンビが出たら

これまでのエピソードタイトルは「〇〇がXXしたら」という構成でしたがシンプルになりました。ちなみに原題は「What If… Zombies!?」となっています。

マーベルのヒーローやヴィランがゾンビになってしまうコミックシリーズ「マーベル・ゾンビーズ」とMCUをミックスしたエピソードになっています。

ハルクの帰還

冒頭でハルクがヘイムダルのビフレストにより地球へと転送されてくる様子は映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の冒頭シーンをトレースしています。

この様子から察するに、映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の内容は神聖時間軸と同様に行われ、アスガルドの宇宙船がサノスに襲撃されたものと考えられます。

しかし、神聖時間軸とは違い、ブルース・バナーに駆け寄るドクター・ストレンジとウォンの姿はありません。

ストレンジとウォンから服を借りられなかったせいか、バナーはサンクタムの魔術師の服を拝借する事にしたようです。

ブラックオーダー襲来

ブラックオーダーのエボニー・マウとカル・オブシディアンも神聖時間軸どおりニューヨークに降り立ちます。ドクター・ストレンジ、ウォン、アイアンマンが迎え撃つことになったブラックオーダーですが、ここではブルースひとりで立ち向かわざるを得ませんでした。

しかしポータルが現れ、救援の手が差し伸べられます。

トニー、ストレンジ、ウォンの登場

ポータルから現れた3人はブラックオーダーに襲いかかり、圧倒します。助けに来たと思った3人でしたが、彼らはみなゾンビとなっていました。倒されたブラックオーダーの二人もゾンビとして起き上がってくる始末。

ストレンジの浮遊マントがバナーを援護しますが、ハルクに変身出来ないバナーは逃げるしか有りません。しかしナノテクや魔法まで使うという普通のゾンビ映画にはないチートゾンビの前にバナーは捕まってしまいます。

なお、トニーはインフィニティ・ウォーと同じナノテクアーマーを纏っています。

ヴィーガン

エボニー・マウの魔法に捉えられたバナーに歩み寄る5人のゾンビ。バナーは「食べないでくれ、僕はベジタリアンなんだ」と言いますが、これは日本語版のみであり、翻訳ミスです。英語ではヴィーガンと言っており、コミックのブルース・バナーもヴィーガンです。ややこしいですがハルクはヴィーガンではありません。

ヴィーガンとベジタリアンは似て非なるもの。詳しい違いの説明は割愛しますが、ヴィーガンは野菜だけでなく乳製品やはちみつなども口にしません。これを間違えると猛烈に怒る人たちが一部いますので、日常生活では誤用しないように気をつけてください。

ワスプ&スパイダーマン登場

今度こそバナーを助けてくれるヒーローが登場しました。ワスプはアリを操ってゾンビを食べ尽くしてしまいます。実はワスプがアリの大群を操るのは初公開、映画ではこれは常にアントマンの役割でした。

ホワット・イフ初登場のワスプの声は英語版ではエヴァンジェリン・リリーさんが続投、日本語版は内田有紀さんから渋谷はるかさんへと変更されました。渋谷はるかさんはドラマ「エージェント・オブ・シールド」やアニメ「マーベル・ライジング」シリーズでクエイク/スカイ/デイジー・ジョンソンの声を担当しています。立木文彦さんのヨンドゥ&フューリーのように二重に起用してしまうのはなぜなんでしょうか。

ワスプに続いてスパイダーマンが登場し、バナーを安全なところへと連れて行ってくれます。

スパイダーマンの声は英語版ではトム・ホランドさんからハドソン・テームズさんへと変更、日本語版は榎木淳弥さんが続投しています。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では「アリもクモもいるのか」といっていたバナーですが、ここではアリとクモとハチに助けられる事になりました。

ゾンビ化の原因

今回の分岐イベントにあたる部分でしょうか。ゾンビ化の原因は量子世界にあった事が明かされます。そこで感染したジャネット・ヴァン・ダインをピム博士が助けに行った事でピム博士も感染。そしてそのままこちらの世界に戻って来た事がゾンビ・アポカリプスの始まりのようです。

ピムとジャネットが戻るとその場でスコットが襲われ、24時間で西海岸全域が感染。アベンジャーズが事態の収拾に向かうも、アリのサイズになれるゾンビ・ピムは他のゾンビ映画にはない脅威となり、アベンジャーズでさえあっさりと全滅してしまいました。

©2021 MARVEL,Disney

一流のスーパーヒーローでも感染対策はしっかりやらなければならないという、コロナ禍における社会風刺を交えたメッセージなのかもしれません。

ここで気になるのはこの世界で「シビル・ウォー」はどうなったのか?という事です。

キャプテン・アメリカとアイアンマンが出動している所から見て喧嘩はしていないようです。しかし、「シビル・ウォー」なしではホークアイは引退してゴルフ三昧のままでしたし、ブラックパンサーとも出会えないように思えます。

そしてナターシャはインフィニティ・ウォーと同じ姿をしている事から、映画「ブラックウィドウ」のイベントはつつがなく行われ、エレーナからベストを貰っていると考えられます。という事はやはり「シビル・ウォー」の結果としてナターシャが逃亡しているはずで、わりと矛盾した編成となっています。

ジャネット以外の描かれていない分岐イベントがあったのかもしれません。

なお、コミック「マーベル・ゾンビーズ」ではセントリーが別の次元から持ち込んだウイルスが原因でした。

ピーターのVlog

映画「スパイダーマン:ホームカミング」でピーターが自撮り(Vlog)をしていたことのオマージュか、ピーターお手製のビデオが挿入されます。そしてゾンビ・アポカリプスでの注意と生存者情報が表示されます。

©2021 MARVEL,Disney

ハッピー

ハッピー・”実はハッピー(幸せ)ではない”・ホーガンとして紹介されるハッピー。特技は運転、コーヒー、ボクシング。ボクシングは映画「アイアンマン2」のワンシーンに言及しています。

©2021 MARVEL,Disney

なお、ハッピーが着用している「I’m Not Single I’m Saving Myself For Thor」のプリントTシャツが早くもアメリカで商品化されているようです。

ハッピーの声はジョン・ファヴローさんと大西健晴さんが続投しています。

カート

カートの二つ名は変人社長。特技は語学、スラブ民話、犯罪。

©2021 MARVEL,Disney

神聖時間軸ではXCONの社長はルイスですが、カートが社長になっているとするとルイスはこのゾンビの世界で残念な結末を迎えている可能性があります。

サンフランシスコが拠点のXCONのカートがニューヨークまで逃げてこられたのも興味深く、それだけで一つのゾンビ映画に出来そうです。

カートの声はデヴィッド・ダスマルチャンさんと松本忍さんが続投です。

バッキー

バッキー・“退屈なほど静かな”・バーンズも生存していました。スキルは殺し、殺人アーム、ヘビースリーパー。ヘビースリーパーはヒドラやワカンダでの冷凍睡眠を指しているのでしょうか?バッキーは本質的にはヒドラの洗脳の悪夢に悩まされて、ショートスリーパーな様子がドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では描かれていました。

©2021 MARVEL,Disney

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)のヒドラ製アームはシルバーで肩部分に赤い星マークがあり、この黒ベースにゴールドのラインが入っているのはワカンダ製アームのように思えます。

とすれば、「シビル・ウォー」でトニーに腕を吹き飛ばされ、ワカンダで洗脳を解いてもらったようですが、キャップとアイアンマンが一緒にいた謎が残り続けます。

シャロン

シャロン・“ザ・ブロンド・ボンド”・カーターが登場、スキルはスパイ工作、応急処置、弔辞。

©2021 MARVEL,Disney

「シビル・ウォー」で弔辞を読むシーンがありましたが、ピーターがそれを知っているのは奇妙な事ですし、特技と呼ぶにはなんだか悪ノリが目立ちます。

神聖時間軸的にはシャロンは「シビル・ウォー」のあとにソコヴィア協定違反で指名手配され、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではマドリプールへと逃げ込んでいたとされていましたが、ここに姿を現しました。

ゾンビ禍のせいで政府がなくなり追手がこなくなったとも考えられそうですが、とにかく「シビル・ウォー」については曖昧なまま物語は進行します。

シャロンの声はエミリー・ヴァンキャンプさんと御沓優子さんが続投しています。

他の生存者

オコエも合流した一行は特効薬を求めて、S.H.I.E.L.D.の基地があったニュージャージー州のキャンプリーハイへ。映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でスティーブが訓練を受けた場所であり、ニュージャージーはドラマ「ワンダヴィジョン」のウェストビューのある場所でもあります。

なお、駅に向かう途中でハッピーが運転している車は「アントマン&ワスプ」に登場したバンと同じようです。愚痴りながら運転するハッピーにオコエが「だってあなたウーバーのドライバーなんでしょ?」と英語で言いますが、日本語ではなぜか「タクシードライバーなんでしょ?」と変更されています。

グランド・セントラル駅にて

オコエ、ブルース、ピーター、バッキー、シャロン、カート、ハッピー、ホープという異色のチームで動き出した今回のエピソード。指揮をとるのはオコエのようです。

手分けして電車を動かすよう指示をするオコエに、ピーターは「ワカンダの人はホラー映画見ないわけ?」と映画あるあるを披露しますが、アメリカのリアリティ番組のほうが怖いと返されてしまいます。

バンバン!

ハッピーが機嫌よくリパルサーを撃ちまくっていますが、これは「シビル・ウォー」でトニーが装備していた時計型アイアンハンドガジェットと同型のようです。ただし、トニーが使っていたのは右手用で、ここでハッピーが使っているのは左手用になっています。

©2021 MARVEL,Disney

その後ハッピーはゾンビ・ホークアイに襲われゾンビ化。悲報を受けたピーターは「やめてよ、ハッピーだけは」とつぶやき、ピーターの友人がハッピーしか残っていなかった事を示唆します。

ゾンビ・ファルコン

ゾンビ・ファルコン/サム・ウィルソンが登場し、オコエとバッキーに襲いかかります。その機動力で二人を翻弄するサムですが、オコエによって文字通り真っ二つにされて終わります。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では心にぐっと来るキャプテン・アメリカの継承物語が描かれていましたが、ホワット・イフにおけるキャプテン・アメリカの扱いはなかなか不遇なようです。

ドラマの内容を経験していないバッキーは、サムが真っ二つになっても「意外と平気」と答えました。

キャンプリーハイへ

犠牲を出しながらも電車の準備が出来た一行はキャンプリーハイへ。道中オコエはピーターに別行動して犠牲を出してしまった事を謝罪します。

うごき出した電車ですが、ゾンビ・キャプテン・アメリカの襲撃によりシャロンが感染。バッキーはキャップと対峙します。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で見せたようにバッキーは投げられたシールドを投げ返し、ゾンビ・キャップはまっぷたつに。同作のラストシーンでスティーブがバッキーに対して「I’m with you to the end of the line.(最後まで一緒だ)」と言ったシーンをアンサーするかのように、「Sorry, pal. I guess this is the end of the line.(悪いな友よ、ここが最後だ)」とバッキーが別れを告げます。

一方、感染したゾンビ・シャロンはと言うと、体内にホープが入り込み、元の大きさになったことで内側からバラバラに。実写でやればR指定になってもおかしくないシーンでした。「アベンジャーズ/エンドゲーム」でこの方法でサノスも倒せたのでしょうか?

ゾンビを撃退したらいつまにか怪我を負って感染していた、というゾンビ映画お決まりの展開でホープも感染してしまいます。

ベンおじさん

MCUで初めてベンおじさんについて言及されます。神聖時間軸でも同様であるかはまだ不明ですが、少なくともこの世界ではコミックや他の映画シリーズと同様にベンおじさんは亡くなっているようです。また、メイおばさんもゾンビ禍を切り抜けられなかった旨の発言もあり、この世界のピーターは愛すべきひとたちのほとんどを失ったようです。MJやネッドについては言及されませんでした。

ホープの贖罪

燃料が切れ電車は停止、ゾンビに囲まれてしまう一行。母ジャネットとの再会を望んだことがこの事態の原因だと考えるホープはどうせ長くはないと自らを犠牲にみんなをリーハイに届けることを決意します。ここでも神聖時間軸では見せたことがないワスプの巨大化能力を使用し、一行を抱えてリーハイに送り届けます。そして最後にはゾンビの海の中に沈んで行くのでした。

バーバ・ヤーガ

こちらの世界でもバーバ・ヤーガを恐れているカート。バーバ・ヤーガとはスラヴ民話に登場する魔女で、骨と皮だけに痩せこけた老婆だそう。骨と皮だけで老婆とそれ以外の年齢層を科学的な解析もなしに区別出来るのかは疑問の余地が残るものの、とにかくそういう民話に出てくる魔女のことです。

ちなみにスラヴ系のどの言語でもこういった言い方はしないようで、最も近いロシア語の読みに従った表記ではバーバヤガーとなるらしいです。

ヴィジョンとマインド・ストーン

リーハイ基地にはヴィジョンがいて、マインド・ストーンの周波数をゾンビが嫌っている事が判明。ヴィジョンの声はポール・ベタニーさんと加瀬康之さんが続投しています。

マインド・ストーンによる治療実験の成功例として首だけのスコットが登場。どうもこの「ホワット・イフ」ではアントマンシリーズのキャラクターに手厳しい印象ですが、神聖時間軸よりも増したノリを見せるスコットでした。

ちなみにコミック「マーベル・ゾンビーズ」では首だけになったジャネット・ヴァン・ダインが登場しています。

さらなる敵の登場

マインド・ストーンによって治療出来る事は判ったものの、効率的に一斉に行う方法が今の人類にはないとヴィジョンが指摘。それに対してオコエはワカンダに戻れば可能だと提案し、バッキーが移動手段の捜索にでかけます。このあたりもゾンビ映画でよくある展開。

そしてとある部屋でゾンビ化したワンダと、足を失ったティ・チャラと再会。やはりバッキーはワカンダへ行っていた事が伺えるワンシーンとなっています。

さらにここからもゾンビ映画あるあるが展開。治療法は罠であり、呼び出した科学者は感染した恋人の餌とするために生存者を集めている、という筋書きです。

ヴィジョンはワンダに餌を与えるために信号を発して生存者を集めていました。治療法自体はたしかなようですが、ワンダはその強力な魔法によってマインド・ストーンの周波数を遮断しており治療出来ないとの事。

事態の真相がわかった直後、ゾンビ・ワンダが襲ってくるのでした。

3度目の死

すんでの所でヴィジョンはバナーの要求を聞き入れ、みなを基地の外へと連れ出します。ここでスコットが唱えているのは浮遊魔法の呪文で「wingardium leviosa(ウィンガーディアムレビオーサ )」、ハリー・ポッターに登場していました。

地上へと脱出したものの、ゾンビ・ワンダの追撃によりオコエが犠牲に。ヴィジョンは一行をクァドジェットへと案内し、自身は贖罪のためにマインド・ストーンを自ら外すことになりました。

そしてヴィジョンは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ワンダヴィジョン」に続いて3度めの死を迎えることになりました。ヴィジョンの死はMCUにおける「絶対点」なのでしょうか。

ゾンビになっても変わらないワンダのヴィジョンへの愛が描かれますが、この事態は愛では解決しません。

力 対 魔法

ゾンビ・ワンダに噛まれたバナーにハルクの力が戻りつつあります。「これ以上犠牲は出せない」というピーターにバナーは「Avenge us(仇を取れ)」とマインド・ストーンとアベンジャーズを託します。

そしてハルクへと変身し、ゾンビ・ワンダと力対魔法の戦いが始まります。神聖時間軸でもワンダはサノスと互角以上の戦いを見せたのと同様に、ハルクのパワーに引けを取ることも有りませんでした。

脱出

クァドジェットで脱出成功、と思いきやピーターの警告どおりトラブルが発生。ゾンビ・ジャイアント・ワスプに機体を捕まえられてしまいます。ここは「インフィニティ・ウォー」での空港バトルのワンシーン、アントマンが巨大化してウォーマシンを捕まえたところをオマージュしています。

©2021 MARVEL,Disney

なんとか振り切って脱出に成功した、ピーター、足を失ったティ・チャラ、首だけのスコットの3人。

多くの仲間を失ったと嘆くピーターに、ティ・チャラは「ワカンダでは死は終わりではない」と「インフィニティ・ウォー」での父ティ・チャカの言葉を伝えます。

夕日に向かって飛んでいくジェットは一定のハッピーエンドのように見えましたが、ウォッチャーは「どんな闇の時代でも人間は全力でこの星を守ろうとする。その結果、宇宙が消滅しようとも」と不穏な締め方をし、インフィニティ・ストーンを5つ揃えたゾンビ・サノスが表示されてエピソードが終了しました。

4話に続いて5話も宇宙消滅エンドを迎えるようです。


ゾンビあるあるをふんだんに取り入れながら、通常のゾンビものにはない味方の頼もしさと敵の脅威が描かれたエピソードでした。

「シビル・ウォー」についての解釈が難しく、一番シンプルそうなのは神聖時間軸どおりに展開しつつも、最後にトニーとキャップがあっさり仲直りしたという展開でしょうか?それでもいくつかの矛盾は抱えている気もしますが。

キャラクターポスターが制作され、フィギュアなどのグッズも展開されるゾンビハンター・スパイダーマンはほとんど活躍がありませんでした。ピーターよりスコットのほうが浮遊マントを着用している時間が長かったようです。もともとこういう脚本だったのか、ゾンビハンター活躍の場が削られてしまったのか気になる所ではあります。

以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時より配信開始です。

パニッシャー役ジョン・バーンサルさん、再演について現在の心境を明かす

Netflix制作のマーベルドラマ「パニッシャー」で主人公パニッシャー/フランク・キャッスルを演じた俳優のジョン・バーンサルさんが海外メディア ScreenRant とのインタビューの中で再演の可能性について質問され、現在の心境を明かしました。

バーンサルさんはインタビューの中で次のように述べています。

正直なところ、そのことについてはあまり考えていません。この仕事をしていることはとても幸せなことです。あなたが話をしている他のメンバーにも言えることですが、私たちはこの仕事が本当に好きです。一生懸命に働き、家族を支えていますが、生活のためにこのようなことができる立場にいることへの感謝の気持ちを忘れたことはありません。私はこの仕事が好きです。私が本当に尊敬し、愛し、称賛する人々と一緒に仕事をして、一緒にものを作りたいのです。今回のプロジェクト「Small engine Repair」は、まさに私がやりたいことを実現したものなんです。だから、他にどんなものが出てきても、それは道の先にあるものなんだ。でも、これは本当に祝うべきことなんだよ。

2020年11月に行われた Geek House Show とのインタビューでは「フランクは私の血の中にあり、骨の中にあります」とキャラクターと自身が一体であると熱を込めて語っていましたが、その熱意はややトーンダウンしたようにも感じられます。とはいえオファーが来ればやるというスタンスは変わっていないようです。

パニッシャーは処刑人の名の通り、悪党を容赦なくぶっ殺す人気のダークヒーローであり、シーズン1は高評価されていました。しかしディズニープラス計画が始まったことでNetflixドラマが全てキャンセルになった影響か、シーズン2はさほど評価されませんでした。

パニッシャーは過去に4度の実写化が行われており、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)への登場も期待されているキャラクターです。

ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のカリ・スコグランド監督はNetflix版「パニッシャー」でヴィランを演じていたベン・バーンズさんに出演オファーをしていた事も明かされています。

Netflixでデビューしたマーベルキャラクターの今後は明かされていません。いくつかのキャラクターはMCU再登場の噂も出ていますが、まずは年末公開の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にてその噂のひとつがクリアになる予定です。

ドラマ「パニッシャー」はNetflixで配信中です。

ソース:Jon Bernthal Gives Sincere Response To MCU Punisher Return Question

キャンセルされたマーベルドラマ「ニューウォリアーズ」からスクイレルガールの衣装が公開

米放送局フリーフォームでの放送が予定されていたマーベルドラマ「ニューウォリアーズ」のショーランナーを務めていたケヴィン・ビーゲルさんが、ニューウォリアーズのメンバーの一人、スクイレルガールのコスチュームや撮影風景の写真、動画を公開しました。

ビーゲルさんは「私たちのショーが大好きです。私たちのキャストが大好きです。”はみ出し者も変人も大歓迎 “という番組が好きだ。今、世界は恐ろしい。怖くて分かち合えないより、喜びを分かち合いたい。批判に直面しても正しいことをするのが、#newwarriorsのすべてです。」とコメントを投稿しています。

スクイレルガール/ドリーン・グリーンを演じる予定だったのはミラーナ・ヴァイントゥルーブさん。

米ABCの子会社フリーフォームで制作される予定だったこのドラマは、2017年に中心メンバー6人の俳優さんが発表されていましたが、その後フェードアウトしました。キャンセルになった理由は明確ではありませんが、ディズニーがABCを買収したため、20世紀FOXで展開されていたマーベル作品が全てキャンセルになったのと同様の理由だと考えられています。

本作はマーベル初のコメディ・ドラマとして制作される事が発表されていましたが、ビーゲルさんの投稿にあるように実際に撮影が始まっていたにも関わらず、放送される事はありませんでした。

なお、現在ディズニープラスで視聴できるアニメ「シークレットウォリアーズ」に登場しているスクイレルガールもミラーナ・ヴァイントゥルーブさんが声を担当されています。

ドラマ「シークレット・インベージョン」が今月から撮影開始

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」の撮影が始まっていると、海外メディア Film London が報じました。記事によると、本作は2022年の夏から秋にかけて配信されるとも推測しています。

ディズニープラスで配信予定の本作は同名のコミックを原作とするもので、コミックではニック・フューリーを主人公にスクラルの地球侵略とそれに対抗するS.H.I.E.L.D.を描く作品です。ただしMCUのスクラル人は映画「キャプテン・マーベル」で描かれたようにフューリーとは友好的な立場の種族であり、コミックのような悪のスクラル人が登場するのか、別の宇宙人による侵略になるのかは不明です。

本作はフューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンさん、スクラルのタロスを演じるベン・メンデルソーンさんを主人公として、メインヴィランにキングズリー・ベン=アディルさん、その他、オリビア・コールマンさんやエミリア・クラークさん、キリアン・スコットさん、クリストファー・マクドナルドさん達が役割不明のキャスティングとして報じられています。

また、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」でS.H.I.E.L.D.のエージェントを演じてきたエリザベス・ヘンストリッジさんクラーク・グレッグさんに関する噂も出ています。

タイトルどおり秘密が多くなりそうな本作、情報があり次第またお伝えしていくことになります。

ドラマ「シークレット・インベージョン」はディズニープラスで配信予定です。

ソース:September 2021: London On Screen and Filming