米ディズニープラス、10月に「Marvel Studios’ Assembled」の「ブラックウィドウ」と「ホワット・イフ…?」をリリース

ディズニープラスのドキュメンタリーシリーズ「Marvel Studios’ Assembled」の「ブラックウィドウ」と「ホワット・イフ…?」が2021年の10月に米ディズニープラスで配信される事が判明しました。映画やドラマの制作の裏側を撮影したメイキング映像満載のドキュメンタリー番組となっています。

comicbook.com によると、10月20日に「Marvel Studios’ Assembled The Making of Black Widow」、10月27日に「Marvel Studios’ Assembled The Making of What if…?」が予定されているとの事。

「ワンダヴィジョン」、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」、「ロキ」のメイキングもディズニープラスにて配信中です。

ソース:comicbook.com

アニメ「What if…?」、6話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月15日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード6「もしも…キルモンガーがトニー・スタークを救ったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

アイアンマンのオープニングシークエンス

今回のエピソードは2008年公開の映画「アイアンマン」の冒頭シーンと同じように始まります。シーンの内容はほぼ同じであるものの音楽が変更されています。

変更理由は定かではありませんが、「アイアンマン」で流れていたAC/DCの「Back in Black」の歌詞に「私は決して死なない」という文章が含まれているのに対して、アニメ版はSteelshineの「Rock ‘N Roll Made A Man Out Of Me」の歌詞には「みんな死ぬんだから振り返らずに真っ直ぐに進もう」という内容が含まれており、「アベンジャーズ/エンドゲーム」までのトニー・スタークの人生を踏襲し変更された可能性がありそうです。

なお、トニーが女性兵士に対してセクハラ発言をするシーンや、雑誌マキシムの1年間の表紙を飾った女性12人全員と寝たというエピソードは昨今の風潮を考慮したのか、単なる尺の都合かは不明ですが省かれています。

トニーの救出

神聖時間軸でもあったようにテン・リングスに襲われるトニー・スターク。岩陰に隠れて助けを呼ぶために取り出すのはガラケー。もとの映画では日本でもいくつか発売されていた、T字型に変形するワンセグ対応のガラケーでしたが、アニメ版は普通のガラケーの模様。3話ではコールソンのガラケーがスマホに変わっていたりと、何かの理由でこういったデバイスは変更の手が加えられています。

©MARVEL,Disney

その後「アイアンマン」ではスターク・インダストリーズ製の爆弾が爆発し、気絶した所を拉致されますが、今回はそこにエリック・スティーブンス、通称キルモンガーが登場し、爆弾を投げ捨てることでトニーは命拾いし、運命が変わりました。

エリックの声はマイケル・B・ジョーダンさんと津田健次郎さんが続投しています。

記者会見

テン・リングスに拉致されなかった事でアイアンマンが誕生する事はありませんでした。それだけでなく、トニーが洞窟で自らの人生を省みる機会がなかったせいで、彼の傲慢さはピークのままです。

帰国して開かれた記者会見、映画では地べたに座り込み、記者と同じ目線で行われましたが、アニメでは上からの目線で会見が進められます。

また、現場で「若い米国兵士が自社の武器で殺されるのを見た」トニーは、映画では武器の製造の中止を決断しますが、アニメではより強力な武器を作ることでこういった事態が二度と起きないようにすると強固な姿勢を見せました。これは父ハワードの哲学を踏襲したものでもあります。

続いてトニーはエリックをセキュリティ部門の責任者に任命、ハッピーは「アイアンマン3」で警備部長という設定があったせいか、不満を漏らしました。

そして4話でも登場したクリスティン・エヴァーハートがエリックがなぜそこにいたのかを質問。「アイアンマン」でもトニーに対して厳しい質問を繰り返す彼女でしたが、こちらの世界でも健在なようです。

エリックは質問の回答としてオバディア・ステインがテン・リングスと共謀していると告発。キルモンガーがアイアンモンガーの誕生の機会も奪ってしまいました。

ブッチとサンダンス

会見後のパーティーで酒を酌み交わすトニーとエリック。「テロリストと雑誌マキシムのカバーガールの共通点」について語る二人。この雑誌は前述の映画のシーンからカットされた部分です。

上機嫌で「君と僕はブッチとサンダンスだ」と語らうトニー。ブッチとサンダンスは1969年の映画「Butch Cassidy and the Sundance Kid」の主人公たちの事。邦題は「明日に向かって撃て!」です。いわゆる西部劇映画ですが、ヒーロー物ではなく二人は銀行強盗などをする悪党となっており、武器商人であるトニーと軍人として敵を殺すエリックを悪党に見立てた比喩になっています。

ペッパーが指摘するようにブッチとサンダンスの二人は映画のラストで(直接的な表現はありませんが)死ぬことになります。

なお、「僕がサンダンスね」と主張するトニーですが、映画ではブッチが機転の効く切れ者、サンダンスが美男子の早撃ち名手として描かれています。ちなみサンダンスを演じているのは映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でS.H.I.E.L.D.の理事アレクサンダー・ピアースを演じていたロバート・レッドフォードさんです。

ペッパーとローディ

エリックの事を不審に思うペッパー・ポッツはローディに素性調査を依頼していました。ローディは「アイアンマン」のテレンス・ハワードさんではなく、「アイアンマン2」以降でローディを演じているドン・チードルさんの外観をしています。

ローディが紹介するエリックの素性は映画「ブラックパンサー」で紹介されたのと同じ内容になっています。

ペッパーの声はグウィネス・パルトロウさんからベス・ホイトさんに変更、日本語版は小林さやかさんが「アベンジャーズ/エンドゲーム」から続投しています。(それ以前は岡寛恵さんが担当)

ローディは映画と同じくドン・チードルさんと目黒光祐さんが担当しています。

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平和とは

記者会見でより強力な兵器を作ると誓ったトニー。二人はラボで平和について語り合います。

ハワードの哲学「平和とは相手より大きな棍棒を持つこと(字幕版:強力な兵器が平和を生む)」については「アイアンマン」でも紹介されており、英語、字幕、吹替それぞれが原作を踏襲しています。

キャップの名台詞の訳が統一されていなかった事などを考えると、10年以上前の作品からしっかりと翻訳を持ち越せているのは素晴らしい事です。

キルモンガーの父

トニーとエリックの会話の中で、エリックの父がギャングの抗争で死んだと説明されます。神聖時間軸において、エリックの父ウンジョブはティ・チャカ前王によって殺害されました。

©2021 MARVEL,Disney

アメリカに拠点を置きスパイ活動をしていたウンジョブは黒人の社会的地位の向上の夢を持っていましたが、その手段としてユリシーズ・クロウにヴィブラニウムを盗ませていました。その事を知ったウンジョブの兄ティ・チャカ前王がアメリカに訪れ、国に帰って評議会に出るように伝えた所、ウンジョブはティ・チャカに同行していたズリに銃を向け、その際のティ・チャカの咄嗟の反応によって生命を落としてしまいました。

これが原因でエリックは父の夢を継ぐとともにワカンダ王族への恨みを抱いていましたが、このアニメではまったく違うようです。ウンジョブは抗争に巻き込まれたただの被害者なのか、自身もギャングであり当事者だったのかは不明です。

リベレーター

エリックの卒論をもとにリベレーター(解放者)と呼ばれる戦闘ドローンの開発に取り組みだす二人。戦闘ドローンは「アイアンマン2」やウルトロンを思い起こさせるものです。

日本のアニメ好きだというエリックがデザインしたリベレーターは、トニーにガンダムと呼ばれるように日本のロボットアニメに登場しそうなデザインになっています。コミックのエリックにアニメ好きという設定はありませんが、エリックを演じるマイケル・B・ジョーダンさんがハリウッドでも有名なアニオタである事がエリックのアニメ好き設定に反映されているようです。

©2021 MARVEL,Disney

「ブラックパンサー」公開時はキルモンガーの衣装がベジータに似ている事から、ジョーダンさんが発注したのではないかと話題になりました。

ヴィブラニウム

リベレーターの動力源が欲しいトニーですが、このトニーはアークリアクターの小型化に成功していません。そこでエリックはヴィブラニウムを使うことを提案するも、ハワードが戦争で使ってしまったと明かします。

ここは神聖時間軸どおりにキャプテン・アメリカの盾に使われた事を意味し、この世界ではキャプテン・アメリカが氷漬けになって眠っていると考えられます。

エリックはヴィブラニウムで出来たロイヤルリングを動力に使うようトニーに渡します。

ロイヤルリングはティ・チャラの祖父であるアズーリがティ・チャカとウンジョブにそれぞれ授けたもので、エリックに取っては大事な父の形見です。それを溶かして使うというのは、映画のエリックよりさらに「手段を選ばない」人間になってしまっているようです。

ユリシーズ・クロウ

クロウは「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」と同じ船をアジトにしている様子。トニーはスターク社が闇の武器商人と取引をするわけに行かない事を理由にローディに代理取引をさせる事に。

クロウの声はアンディ・サーキスさんと広田みのるさんが続投。ちなみにサーキスさんは「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の監督です。

そして、ドーラミラージュの槍が1000万ドルの価値がある事が明かされます。日本円で言うと約10億円ですから、これを平日のラスベガスの一晩で使うトニーの金銭感覚はかなり破綻しています。

ソニックテーザー

取引に乱入してきたのはブラックパンサー/ティ・チャラ。映画「ブラックパンサー」でも韓国ソウルでのヴィブラニウム取引に介入しました。

次々とクロウの手下を排除していくティ・チャラでしたが、エリックのソニックテーザーの前に無力化されてしまいます。これは「アイアンマン」でオバディア・ステインが使っていたものの改良版と言えるのでしょうか。効果範囲は広いようですがかなり大型化されており、一概に改良されたとは言い切れないようにも思えます。

©MARVEL,Disney

エリックはローディを「迫害者側の制服を着て命懸けで戦っている」と非難し殺害、そしてティ・チャラをも殺害してしまいます。

真実を知るトニー

二人を殺害したことでアメリカとワカンダを戦争に持ち込もうとするエリック。

事件の顛末はJ.A.R.V.I.S.が撮影し記録しており、3D再現してエリックに突きつけます。このシステムは「アイアンマン3」にも登場したものと同一のようです。

©MARVEL,Disney

動じないエリックはロイヤルリングを基にして完成したリベレーターと戦い、ドーラミラージュの槍で破壊。そしてトニーを殺害してしまいます。

トニーは「ホワット・イフ」で3度目の死を迎え、彼の死もまた絶対点なのではないかと感じさせます。

愛国者法

ロス将軍が登場し、愛国者法によりスターク・インダストリーズは国有化され、アメリカとワカンダの戦争に向けてリベレーターの量産を始めるように命令します。

愛国者法は現実にあった法律で、9.11事件を受けて2001年にジョージ・W・ブッシュ大統領によって署名された法律であり、人権を侵害してでもテロを抑え込むと言った内容が強い批判を受けた法律でもありました。2015年6月に期限切れで失効となり、代わりに人権に配慮された米国自由法が成立しています。

今回のエピソードは「アイアンマン」を基にしていることから2008年の話であり、現実にあった法律を脚本にうまく適応させています。

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21世紀の戦争

「おめでとう大尉、君は21世紀の戦争を発明した」とエリックに告げるロス将軍。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でフューリーがトニーに対して「君はいろいろ画期的な発明をしてきたが戦争は君が作ったんじゃない」と言った事と対照的になっています。

ロス将軍は「インクレディブル・ハルク」の時から力を求める傾向にあり、ここ最近では「嫌味なおっちゃん」のポジションに甘んじていましたが、彼の本質的はこのエピソードのようにチャンスがあれば力を拡大させる人物のようです。今後は神聖時間軸でも彼の動向に注意が必要かもしれません。

クロウの最期

手を組んでいたエリックとクロウですが結局は映画のようにエリックに殺害されてしまいます。この時、クロウはワカンダ人の事を野蛮人、未開人と表現しており(吹替ではあいつらという表現に留まっています)、白人が黒人を差別するときに使う表現を引用しています。

エリックはクロウの遺体を手土産にワカンダへ。「ブラックパンサー」ではボーダー族とのやり取りがありましたが、内容はそのままに、ドーラミラージュとのやり取りに変更されています。

ティ・チャカ王との謁見

「ウンジョブに子供はいなかった」というラモンダに対して「我々はそう信じ込まされていただけだった」というティ・チャカ王。「ブラックパンサー」ではウンジョブとウンジャダカ(エリックの本名)の一件をワカンダのために隠蔽していましたが、ウンジョブを殺していないこのティ・チャカは息子を失った悲しみもあって突如現れた甥を受け入れてしまいます。

ただし、「ブラックパンサー」でウンジョブの息子である証拠として提示したロイヤルリングはリベレーターに使ってしまってもうありません。

ラモンダはアンジェラ・バセットさんと幸田直子さんが続投していますが、王女ではなく将軍になっています。

シュリはレティーシャ・ライトさんからオジョマ・アカガさんに、吹替もももいろクローバーZの百田夏菜子さんから神戸光歩さんへと変更されました。ちなみに「ブラックパンサー」の時系列である2018年で16歳でしたから、2008年のこのシュリは6歳になります。

自作自演

戦争が始まり、リベレーターの大軍がワカンダへと侵攻。エリックの提案した作戦どおり一旦は停止したリベレーターでしたが、エリックの手で再起動し、戦争が再開。二重の自作自演の戦争となります。

実写では見ることの出来なかったラモンダの戦闘シーンが特徴的で、この戦争中にはボーダー族も確認する事が出来ました。

最終的に戦争に勝利を収めることで、エリックはティ・チャカの信頼を勝ち取るのでした。

新たなブラックパンサーの誕生

信頼を得たエリックは王族のみ食す事が許されるハート・シェイプド・ハーブを口にし、ブラックパンサーの儀式に臨みました。昏睡中に見る世界で、エリックはティ・チャラと再会します。

父の復讐とアメリカで無視されている抑圧された兄弟達のために、ワカンダを乗っ取ったと語るエリック。そんなエリックにティ・チャラは「不当に得られた力は儚いものだ」と忠告するのでした。

ウンジョブの夢だった兄弟の開放のためというのはともかくとして、ギャングへの復讐のために国を乗っ取るのはいささか回り道が過ぎるようです。

ワカンダの王位継承に関する設定は難しく、特に決闘の儀式による継承者の変更が話をややこしくしています。コミックでのティ・チャラは最初のブラックパンサーであるバシェンガの直系の子孫であり、ティ・チャラの祖先は負けたことがない事を意味しています。

映画「ブラックパンサー」ではティ・チャラの即位に対してエリックが異を唱え、勝利したことで新たな王となりました。これは決闘の儀式に基づいて継承権を無視して継承者が変更されています。

一方アニメではエリックはティ・チャラに勝利(殺害)していますが、儀式ではないため、継承権の変更はありません。この世界でティ・チャカの次の王位継承権を持つのはティ・チャカの第2子であるシュリであり、甥であるエリックはその次の順位にあたります。

とはいえこのまま行けばエリックはこのあとティ・チャカを暗殺し、シュリの即位に反対し、決闘でシュリを殺して王座を奪うことを画策しているでしょう。

ラストシーン

ワカンダへの総攻撃を仕掛けようとするロス将軍を尻目にうんざりしたペッパーが自室へ戻るとそこにはシュリが待っていました。そして、エリックがトニーを殺した事を伝えます。

「お互いの国が真実を見ようとしない」と心配するペッパーに、シュリは「一緒に目を覚ましてやりましょう」と声をかけるのでした。

ペッパーとシュリという異色のコンビで今後の脅威に立ち向かう姿勢を描きつつ、このエピソードは幕を下ろしました。今回は宇宙滅亡を示唆するウォッチャーのコメントもなく、この世界は続くようです。


ウンジョブの死因が変わった事で映画「ブラックパンサー」に比べてエリックの行動に納得できるポイントが減った今回のエピソード。その分エリックの狡猾で巧みなやり口が目立つ事になりました。

以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード7は 2021年9月22日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

【噂話】実写版「マーベル・ゾンビーズ」の計画が進行中?コミックライターが気になる発言

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」のエピソード5ではマーベルヒーローたちがゾンビになってしまった世界が描かれました。これはコミック「マーベル・ゾンビーズ」をベースにMCU風にアレンジしたものですが、マーベルのコミックライターが気になる発言をしています。

「アルティメット X-MEN」や「アルティメット ファンタスティック・フォー」を手掛けた作家マーク・ミラーさんが氏の公式ニュースレターにて奇妙な発言をしていると海外メディア CBR が報じました。

「ホワット・イフ」のゾンビエピソードの公開直後に配信されたニュースレターでミラーさんは、「(私の情報源が正しければ)さらに先に少しだけ実写版マーベル・ゾンビーズが登場するが、みんなは私からそんな話を聞いたんじゃないよ」と書かれていたとの事。

実写版のマーベル・ゾンビーズが開発されているとなればMCUにまた新たなジャンルが確立されそうですが、「少しだけ」というのは気になる所です。もしかするとひとつの映画やドラマとしてではなく、例えば「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」などで数分程度描かれるといったものかもしれません。

ミラーさんはマーベル・スタジオの人間ではありませんが、2008年公開の映画「アイアンマン」の脚本に関するアドバイスをジョン・ファヴロー監督にしたなどのエピソードが知られています。そのため、無関係な人間というわけでもなく、今回の発言に関して無視してしまっていいほどの人物ではないようです。

果たして実写版では一体誰がゾンビ化してしまうのでしょうか。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:A Live-Action Marvel Zombies Project May Be in Development

ダーク・ストレンジが帰ってくる?アニメ「What if…?」のミッドシーズンスニークピークが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」からミッドシーズンスニークピークが公開されました。前半戦の復習をしつつ、後半戦のシーンがいくつか紹介される中、動画のサムネにもなっているようにダーク・ストレンジとソーが並んでいるなど気になるシーンが含まれています。

ダーク・ストレンジとソーのシーンはほんの僅かですが、ソーが「ゾンビだって?そりゃいいアイデアだ」と何やら不穏な発言をしています。

その他、ナターシャとウルトロンの戦いやガモーラの映像なども含まれています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時よりディズニープラスで配信予定です。

アニメ「What if…?」からキルモンガーのキャラクターポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」よりエピソード6の主人公と見られるキルモンガーのキャラクターポスターが公開されました。2018年公開の映画「ブラックパンサー」のヴィランとして登場したエリック・キルモンガーですが今作ではヒーローの毛色が強いことがトレーラーから判明しています。

MCUのひとつめの作品である「アイアンマン」(2008年)の冒頭をトレースしたテン・リングスのトニーへのテロ行為に対して助けに入るキルモンガーが予告では確認出来ます。映画ではこのテロによりトニーが拉致されたことがきっかけでアイアンマンが誕生するわけですが、この世界ではその機会が奪われることになりそうな予感です。

予告ではキルモンガーが兵を率いて何者かと戦争するようなシーンも確認できますが、ティ・チャラと一緒に映っているシーンはありません。2話では「ティ・チャラがスターロードだったら」という内容で宇宙を舞台にした物語が描かれましたが、その世界の地球での出来事を描いているのか、まったく別の世界なのかも不明となっています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時よりディズニープラスで配信予定です。

アニメ「What if…?」脚本家、4話で語られた「絶対点」は「ネクサスポイント」と呼ぶべきだったと後悔を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」の脚本を担当したA.C.ブラッドリーさんがYoutube番組 The GOAT Movie Podcast に登場し、本作の開発にはかなりの時間を要したことを振り返り、その中で4話に登場した「絶対点」という概念について言及しました。

ブラッドリーさんは番組の中で、2019年に開催されたサンディエゴ・コミコンで初お披露目された本作は多くの独自の決定を下す必要があった事を明かしました。

アニメの脚本を書いているときは、考えられないほど未来のことを書いています。あの「ドクター・ストレンジ」のエピソードは、2019年の2月に書いたものです。今思えば、絶対点(アブソリュート・ポイント)ではなく、ネクサス・ポイントと呼ぶべきだったと思います。「ロキ」の脚本はまだ書かれていなかったので、アニメーションはロキの脚本が完成する前にロックされてしまいました。

「ホワット・イフ」4話においてエンシェント・ワンは「絶対点とはその時間軸で覆すことの出来ない事象」であると説明しており、MCUではタイムトラベルが可能になりましたが変えられない事もあるという事が強調されていました。そしてこの絶対点を無理やり覆すようなことがあれば宇宙が消滅するとされました。

一方で「ロキ」ではミス・ミニッツが紹介したTVAのビデオにおいて、ネクサスイベントが説明されました。これは本来行われないはずだった事が行われたことで時間が分岐し、その分岐した時間軸を放置しておくと時間軸が絡み合い戦争になるとの話でした。

ブラッドリーさんはこれらが同一の概念である事を感じ、名称を統一できればよかったと考えているようです。


先日は2024年の映画公開スケジュールが公開され、毎年、年間4本の映画の劇場公開をスタンダードにしていく事が明かされました。それに加えてディズニープラスシリーズが展開するため、MCUはこれまで以上に同時進行で制作される事になります。

そのため今回ブラッドリーさんが感じたように、ひとつの同じ概念が別の呼称になってしまうなどのケースが今後多発する可能性はありそうです。それが例えば地球ではこう呼ぶ、アスガルドではこう呼ぶ、別のマルチバースではこう呼ぶ、と言ったようにうまくごまかせる範囲で済めば幸いですが、ある程度視聴者が許容しなければならない時が来るかもしれません。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:MCU Writer Reveals Loki’s Nexus Connection to Doctor Strange’s What If Episode

アニメ「What if…?」、5話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月8日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード5「もしも…ゾンビが出たら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

ソンビが出たら

これまでのエピソードタイトルは「〇〇がXXしたら」という構成でしたがシンプルになりました。ちなみに原題は「What If… Zombies!?」となっています。

マーベルのヒーローやヴィランがゾンビになってしまうコミックシリーズ「マーベル・ゾンビーズ」とMCUをミックスしたエピソードになっています。

ハルクの帰還

冒頭でハルクがヘイムダルのビフレストにより地球へと転送されてくる様子は映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の冒頭シーンをトレースしています。

この様子から察するに、映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」の内容は神聖時間軸と同様に行われ、アスガルドの宇宙船がサノスに襲撃されたものと考えられます。

しかし、神聖時間軸とは違い、ブルース・バナーに駆け寄るドクター・ストレンジとウォンの姿はありません。

ストレンジとウォンから服を借りられなかったせいか、バナーはサンクタムの魔術師の服を拝借する事にしたようです。

ブラックオーダー襲来

ブラックオーダーのエボニー・マウとカル・オブシディアンも神聖時間軸どおりニューヨークに降り立ちます。ドクター・ストレンジ、ウォン、アイアンマンが迎え撃つことになったブラックオーダーですが、ここではブルースひとりで立ち向かわざるを得ませんでした。

しかしポータルが現れ、救援の手が差し伸べられます。

トニー、ストレンジ、ウォンの登場

ポータルから現れた3人はブラックオーダーに襲いかかり、圧倒します。助けに来たと思った3人でしたが、彼らはみなゾンビとなっていました。倒されたブラックオーダーの二人もゾンビとして起き上がってくる始末。

ストレンジの浮遊マントがバナーを援護しますが、ハルクに変身出来ないバナーは逃げるしか有りません。しかしナノテクや魔法まで使うという普通のゾンビ映画にはないチートゾンビの前にバナーは捕まってしまいます。

なお、トニーはインフィニティ・ウォーと同じナノテクアーマーを纏っています。

ヴィーガン

エボニー・マウの魔法に捉えられたバナーに歩み寄る5人のゾンビ。バナーは「食べないでくれ、僕はベジタリアンなんだ」と言いますが、これは日本語版のみであり、翻訳ミスです。英語ではヴィーガンと言っており、コミックのブルース・バナーもヴィーガンです。ややこしいですがハルクはヴィーガンではありません。

ヴィーガンとベジタリアンは似て非なるもの。詳しい違いの説明は割愛しますが、ヴィーガンは野菜だけでなく乳製品やはちみつなども口にしません。これを間違えると猛烈に怒る人たちが一部いますので、日常生活では誤用しないように気をつけてください。

ワスプ&スパイダーマン登場

今度こそバナーを助けてくれるヒーローが登場しました。ワスプはアリを操ってゾンビを食べ尽くしてしまいます。実はワスプがアリの大群を操るのは初公開、映画ではこれは常にアントマンの役割でした。

ホワット・イフ初登場のワスプの声は英語版ではエヴァンジェリン・リリーさんが続投、日本語版は内田有紀さんから渋谷はるかさんへと変更されました。渋谷はるかさんはドラマ「エージェント・オブ・シールド」やアニメ「マーベル・ライジング」シリーズでクエイク/スカイ/デイジー・ジョンソンの声を担当しています。立木文彦さんのヨンドゥ&フューリーのように二重に起用してしまうのはなぜなんでしょうか。

ワスプに続いてスパイダーマンが登場し、バナーを安全なところへと連れて行ってくれます。

スパイダーマンの声は英語版ではトム・ホランドさんからハドソン・テームズさんへと変更、日本語版は榎木淳弥さんが続投しています。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」では「アリもクモもいるのか」といっていたバナーですが、ここではアリとクモとハチに助けられる事になりました。

ゾンビ化の原因

今回の分岐イベントにあたる部分でしょうか。ゾンビ化の原因は量子世界にあった事が明かされます。そこで感染したジャネット・ヴァン・ダインをピム博士が助けに行った事でピム博士も感染。そしてそのままこちらの世界に戻って来た事がゾンビ・アポカリプスの始まりのようです。

ピムとジャネットが戻るとその場でスコットが襲われ、24時間で西海岸全域が感染。アベンジャーズが事態の収拾に向かうも、アリのサイズになれるゾンビ・ピムは他のゾンビ映画にはない脅威となり、アベンジャーズでさえあっさりと全滅してしまいました。

©2021 MARVEL,Disney

一流のスーパーヒーローでも感染対策はしっかりやらなければならないという、コロナ禍における社会風刺を交えたメッセージなのかもしれません。

ここで気になるのはこの世界で「シビル・ウォー」はどうなったのか?という事です。

キャプテン・アメリカとアイアンマンが出動している所から見て喧嘩はしていないようです。しかし、「シビル・ウォー」なしではホークアイは引退してゴルフ三昧のままでしたし、ブラックパンサーとも出会えないように思えます。

そしてナターシャはインフィニティ・ウォーと同じ姿をしている事から、映画「ブラックウィドウ」のイベントはつつがなく行われ、エレーナからベストを貰っていると考えられます。という事はやはり「シビル・ウォー」の結果としてナターシャが逃亡しているはずで、わりと矛盾した編成となっています。

ジャネット以外の描かれていない分岐イベントがあったのかもしれません。

なお、コミック「マーベル・ゾンビーズ」ではセントリーが別の次元から持ち込んだウイルスが原因でした。

ピーターのVlog

映画「スパイダーマン:ホームカミング」でピーターが自撮り(Vlog)をしていたことのオマージュか、ピーターお手製のビデオが挿入されます。そしてゾンビ・アポカリプスでの注意と生存者情報が表示されます。

©2021 MARVEL,Disney

ハッピー

ハッピー・”実はハッピー(幸せ)ではない”・ホーガンとして紹介されるハッピー。特技は運転、コーヒー、ボクシング。ボクシングは映画「アイアンマン2」のワンシーンに言及しています。

©2021 MARVEL,Disney

なお、ハッピーが着用している「I’m Not Single I’m Saving Myself For Thor」のプリントTシャツが早くもアメリカで商品化されているようです。

ハッピーの声はジョン・ファヴローさんと大西健晴さんが続投しています。

カート

カートの二つ名は変人社長。特技は語学、スラブ民話、犯罪。

©2021 MARVEL,Disney

神聖時間軸ではXCONの社長はルイスですが、カートが社長になっているとするとルイスはこのゾンビの世界で残念な結末を迎えている可能性があります。

サンフランシスコが拠点のXCONのカートがニューヨークまで逃げてこられたのも興味深く、それだけで一つのゾンビ映画に出来そうです。

カートの声はデヴィッド・ダスマルチャンさんと松本忍さんが続投です。

バッキー

バッキー・“退屈なほど静かな”・バーンズも生存していました。スキルは殺し、殺人アーム、ヘビースリーパー。ヘビースリーパーはヒドラやワカンダでの冷凍睡眠を指しているのでしょうか?バッキーは本質的にはヒドラの洗脳の悪夢に悩まされて、ショートスリーパーな様子がドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では描かれていました。

©2021 MARVEL,Disney

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)のヒドラ製アームはシルバーで肩部分に赤い星マークがあり、この黒ベースにゴールドのラインが入っているのはワカンダ製アームのように思えます。

とすれば、「シビル・ウォー」でトニーに腕を吹き飛ばされ、ワカンダで洗脳を解いてもらったようですが、キャップとアイアンマンが一緒にいた謎が残り続けます。

シャロン

シャロン・“ザ・ブロンド・ボンド”・カーターが登場、スキルはスパイ工作、応急処置、弔辞。

©2021 MARVEL,Disney

「シビル・ウォー」で弔辞を読むシーンがありましたが、ピーターがそれを知っているのは奇妙な事ですし、特技と呼ぶにはなんだか悪ノリが目立ちます。

神聖時間軸的にはシャロンは「シビル・ウォー」のあとにソコヴィア協定違反で指名手配され、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではマドリプールへと逃げ込んでいたとされていましたが、ここに姿を現しました。

ゾンビ禍のせいで政府がなくなり追手がこなくなったとも考えられそうですが、とにかく「シビル・ウォー」については曖昧なまま物語は進行します。

シャロンの声はエミリー・ヴァンキャンプさんと御沓優子さんが続投しています。

他の生存者

オコエも合流した一行は特効薬を求めて、S.H.I.E.L.D.の基地があったニュージャージー州のキャンプリーハイへ。映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でスティーブが訓練を受けた場所であり、ニュージャージーはドラマ「ワンダヴィジョン」のウェストビューのある場所でもあります。

なお、駅に向かう途中でハッピーが運転している車は「アントマン&ワスプ」に登場したバンと同じようです。愚痴りながら運転するハッピーにオコエが「だってあなたウーバーのドライバーなんでしょ?」と英語で言いますが、日本語ではなぜか「タクシードライバーなんでしょ?」と変更されています。

グランド・セントラル駅にて

オコエ、ブルース、ピーター、バッキー、シャロン、カート、ハッピー、ホープという異色のチームで動き出した今回のエピソード。指揮をとるのはオコエのようです。

手分けして電車を動かすよう指示をするオコエに、ピーターは「ワカンダの人はホラー映画見ないわけ?」と映画あるあるを披露しますが、アメリカのリアリティ番組のほうが怖いと返されてしまいます。

バンバン!

ハッピーが機嫌よくリパルサーを撃ちまくっていますが、これは「シビル・ウォー」でトニーが装備していた時計型アイアンハンドガジェットと同型のようです。ただし、トニーが使っていたのは右手用で、ここでハッピーが使っているのは左手用になっています。

©2021 MARVEL,Disney

その後ハッピーはゾンビ・ホークアイに襲われゾンビ化。悲報を受けたピーターは「やめてよ、ハッピーだけは」とつぶやき、ピーターの友人がハッピーしか残っていなかった事を示唆します。

ゾンビ・ファルコン

ゾンビ・ファルコン/サム・ウィルソンが登場し、オコエとバッキーに襲いかかります。その機動力で二人を翻弄するサムですが、オコエによって文字通り真っ二つにされて終わります。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」では心にぐっと来るキャプテン・アメリカの継承物語が描かれていましたが、ホワット・イフにおけるキャプテン・アメリカの扱いはなかなか不遇なようです。

ドラマの内容を経験していないバッキーは、サムが真っ二つになっても「意外と平気」と答えました。

キャンプリーハイへ

犠牲を出しながらも電車の準備が出来た一行はキャンプリーハイへ。道中オコエはピーターに別行動して犠牲を出してしまった事を謝罪します。

うごき出した電車ですが、ゾンビ・キャプテン・アメリカの襲撃によりシャロンが感染。バッキーはキャップと対峙します。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で見せたようにバッキーは投げられたシールドを投げ返し、ゾンビ・キャップはまっぷたつに。同作のラストシーンでスティーブがバッキーに対して「I’m with you to the end of the line.(最後まで一緒だ)」と言ったシーンをアンサーするかのように、「Sorry, pal. I guess this is the end of the line.(悪いな友よ、ここが最後だ)」とバッキーが別れを告げます。

一方、感染したゾンビ・シャロンはと言うと、体内にホープが入り込み、元の大きさになったことで内側からバラバラに。実写でやればR指定になってもおかしくないシーンでした。「アベンジャーズ/エンドゲーム」でこの方法でサノスも倒せたのでしょうか?

ゾンビを撃退したらいつまにか怪我を負って感染していた、というゾンビ映画お決まりの展開でホープも感染してしまいます。

ベンおじさん

MCUで初めてベンおじさんについて言及されます。神聖時間軸でも同様であるかはまだ不明ですが、少なくともこの世界ではコミックや他の映画シリーズと同様にベンおじさんは亡くなっているようです。また、メイおばさんもゾンビ禍を切り抜けられなかった旨の発言もあり、この世界のピーターは愛すべきひとたちのほとんどを失ったようです。MJやネッドについては言及されませんでした。

ホープの贖罪

燃料が切れ電車は停止、ゾンビに囲まれてしまう一行。母ジャネットとの再会を望んだことがこの事態の原因だと考えるホープはどうせ長くはないと自らを犠牲にみんなをリーハイに届けることを決意します。ここでも神聖時間軸では見せたことがないワスプの巨大化能力を使用し、一行を抱えてリーハイに送り届けます。そして最後にはゾンビの海の中に沈んで行くのでした。

バーバ・ヤーガ

こちらの世界でもバーバ・ヤーガを恐れているカート。バーバ・ヤーガとはスラヴ民話に登場する魔女で、骨と皮だけに痩せこけた老婆だそう。骨と皮だけで老婆とそれ以外の年齢層を科学的な解析もなしに区別出来るのかは疑問の余地が残るものの、とにかくそういう民話に出てくる魔女のことです。

ちなみにスラヴ系のどの言語でもこういった言い方はしないようで、最も近いロシア語の読みに従った表記ではバーバヤガーとなるらしいです。

ヴィジョンとマインド・ストーン

リーハイ基地にはヴィジョンがいて、マインド・ストーンの周波数をゾンビが嫌っている事が判明。ヴィジョンの声はポール・ベタニーさんと加瀬康之さんが続投しています。

マインド・ストーンによる治療実験の成功例として首だけのスコットが登場。どうもこの「ホワット・イフ」ではアントマンシリーズのキャラクターに手厳しい印象ですが、神聖時間軸よりも増したノリを見せるスコットでした。

ちなみにコミック「マーベル・ゾンビーズ」では首だけになったジャネット・ヴァン・ダインが登場しています。

さらなる敵の登場

マインド・ストーンによって治療出来る事は判ったものの、効率的に一斉に行う方法が今の人類にはないとヴィジョンが指摘。それに対してオコエはワカンダに戻れば可能だと提案し、バッキーが移動手段の捜索にでかけます。このあたりもゾンビ映画でよくある展開。

そしてとある部屋でゾンビ化したワンダと、足を失ったティ・チャラと再会。やはりバッキーはワカンダへ行っていた事が伺えるワンシーンとなっています。

さらにここからもゾンビ映画あるあるが展開。治療法は罠であり、呼び出した科学者は感染した恋人の餌とするために生存者を集めている、という筋書きです。

ヴィジョンはワンダに餌を与えるために信号を発して生存者を集めていました。治療法自体はたしかなようですが、ワンダはその強力な魔法によってマインド・ストーンの周波数を遮断しており治療出来ないとの事。

事態の真相がわかった直後、ゾンビ・ワンダが襲ってくるのでした。

3度目の死

すんでの所でヴィジョンはバナーの要求を聞き入れ、みなを基地の外へと連れ出します。ここでスコットが唱えているのは浮遊魔法の呪文で「wingardium leviosa(ウィンガーディアムレビオーサ )」、ハリー・ポッターに登場していました。

地上へと脱出したものの、ゾンビ・ワンダの追撃によりオコエが犠牲に。ヴィジョンは一行をクァドジェットへと案内し、自身は贖罪のためにマインド・ストーンを自ら外すことになりました。

そしてヴィジョンは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「ワンダヴィジョン」に続いて3度めの死を迎えることになりました。ヴィジョンの死はMCUにおける「絶対点」なのでしょうか。

ゾンビになっても変わらないワンダのヴィジョンへの愛が描かれますが、この事態は愛では解決しません。

力 対 魔法

ゾンビ・ワンダに噛まれたバナーにハルクの力が戻りつつあります。「これ以上犠牲は出せない」というピーターにバナーは「Avenge us(仇を取れ)」とマインド・ストーンとアベンジャーズを託します。

そしてハルクへと変身し、ゾンビ・ワンダと力対魔法の戦いが始まります。神聖時間軸でもワンダはサノスと互角以上の戦いを見せたのと同様に、ハルクのパワーに引けを取ることも有りませんでした。

脱出

クァドジェットで脱出成功、と思いきやピーターの警告どおりトラブルが発生。ゾンビ・ジャイアント・ワスプに機体を捕まえられてしまいます。ここは「インフィニティ・ウォー」での空港バトルのワンシーン、アントマンが巨大化してウォーマシンを捕まえたところをオマージュしています。

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なんとか振り切って脱出に成功した、ピーター、足を失ったティ・チャラ、首だけのスコットの3人。

多くの仲間を失ったと嘆くピーターに、ティ・チャラは「ワカンダでは死は終わりではない」と「インフィニティ・ウォー」での父ティ・チャカの言葉を伝えます。

夕日に向かって飛んでいくジェットは一定のハッピーエンドのように見えましたが、ウォッチャーは「どんな闇の時代でも人間は全力でこの星を守ろうとする。その結果、宇宙が消滅しようとも」と不穏な締め方をし、インフィニティ・ストーンを5つ揃えたゾンビ・サノスが表示されてエピソードが終了しました。

4話に続いて5話も宇宙消滅エンドを迎えるようです。


ゾンビあるあるをふんだんに取り入れながら、通常のゾンビものにはない味方の頼もしさと敵の脅威が描かれたエピソードでした。

「シビル・ウォー」についての解釈が難しく、一番シンプルそうなのは神聖時間軸どおりに展開しつつも、最後にトニーとキャップがあっさり仲直りしたという展開でしょうか?それでもいくつかの矛盾は抱えている気もしますが。

キャラクターポスターが制作され、フィギュアなどのグッズも展開されるゾンビハンター・スパイダーマンはほとんど活躍がありませんでした。ピーターよりスコットのほうが浮遊マントを着用している時間が長かったようです。もともとこういう脚本だったのか、ゾンビハンター活躍の場が削られてしまったのか気になる所ではあります。

以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード6は 2021年9月15日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…?」からゾンビトレーラーが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」から第5話のゾンビを特集したトレーラーが公開されました。キャプテン・アメリカ、アイアンマン、ホークアイ、ブラックパンサーなどアベンジャーズがゾンビの群れに襲われている様子を確認することが出来ます。

動画ではキャプテン・アメリカに襲いかかるピム博士のようなゾンビも登場。

また、マーク・ラファロさんが本編映像と思われる動画を投稿しています。

映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのブラックオーダー襲来のシーンがベースになっていますが、ブルース・バナー一人で立ち向かう様子が描かれています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード5は 2021年9月8日(水)16時よりディズニープラスで配信開始です。

アニメ「What if…?」よりキャプテン・アメリカ、ホークアイのゾンビポスターが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のアニメ「ホワット・イフ…?」から新たなキャラクターポスターが公開されました。今回公開されたのはゾンビ・キャプテン・アメリカとゾンビ・ホークアイで、明日配信予定の第5話に登場すると見られています。

©2021 MARVEL,Disney

コミックでは「マーベル・ゾンビーズ」というシリーズが邦訳もされて発売されており、フィギュアなども多数発売されている人気シリーズですが、「ホワット・イフ…?」が30分番組である事を考えると、コミック通りというよりはMCUオリジナルのストーリーテリングが進むと見られています。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード5は 2021年9月8日(水)16時より配信開始です。

アニメ「What if…?」、4話のイースターエッグをピックアップ

2021年9月1日配信のアニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1エピソード4「もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら?」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

クリスティーンの分岐イベント

エピソードタイトルとしてはドクター・ストレンジの選択による「もしも」に見えますが、このエピソードで描写されている範囲で神聖時間軸と異なるポイントは、そもそもクリスティーンが学会への出席を拒否しなかった事です。

映画「ドクター・ストレンジ」ではストレンジの誘いをクリスティーンが断り、一人で学会に向かう最中にX線写真をよそ見して事故に会い、手を失うことになりました。

ドクター・ストレンジの声は映画と同じく、ベネディクト・カンバーバッチさんと三上哲さんが担当。

クリスティーン・パーマーの声は英語版はレイチェル・マクアダムスさんが続投、日本語版は松下奈緒さんから森なな子さんへと変更されました。

交通事故

この日、ストレンジが車に乗れば事故を起こすのは避けられない運命なようで、車の落下の仕方も原作映画そのままに描かれます。

この事故がエピソードタイトルになっている部分であり、本来であればストレンジはここで両手を失い、治療を試みるも医学の限界を感じ、魔術へと傾倒していく事になりますが、アニメではクリスティーン・パーマーを失った絶望から魔術の世界へと入門していく事になりました。

アガモットの目

リンゴを使ったアガモットの目による時間操作の練習シーンは「ドクター・ストレンジ」を踏襲したものになっています。ただし、映画では兄弟子バロン・モルドとウォンが警告に来るのに対し、アニメではエンシェント・ワンとウォンが登場する事に。

ウォンのセリフが微妙に異なっており、「ドクター・ストレンジ」では「時間を操作すれば分岐が始まる」と注意したのに対して、このアニメでは「時間を弄れば宇宙の構造が揺らぐ」と説明します。これはこの世界が既に分岐した世界である事を反映したものかもしれません。

ウォンの声はベネディクト・ウォンさんと田中美央さんが続投。

エンシェント・ワンの声は英語版はティルダ・スウィントンさんが続投、日本語版は樋口可南子さんから藤本喜久子さんへと変更され、今回もタレント降ろしが続いています。

ゼロッツとの病院バトル

MCUの中でも他に類を見ない、病院内でのアストラル体同士のバトルはこのアニメでは登場しませんでした。原作映画ではこの病院のシーンで、クリスティーンのおかげでストレンジは危機を脱するのですが、アニメ版ではクリスティーンが死亡してしまっているため、このイベントはスキップされてしまいます。

そもそもゼロッツがいたのかどうかも不明です。

ドルマムゥ

カエシリウスやゼロッツの描写はありませんが、ドルマムゥとの対面シーンは原作を踏襲しています。ドルマムゥが地球の脅威となっているからには誰かが呼び出したはずで、描写がなかっただけでカエシリウスが暗躍していた可能性はありそうです。

2年後

ドルマムゥとの取引から2年後、未だにクリスティーンを失った悲しみを抱いたままのドクター・ストレンジが映し出されます。神聖時間軸で考えると、「ドクター・ストレンジ」から2年後と言えば「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に入る頃。オーディンを探しに来たソーとロキには面会済みかと思われますが、特に言及されません。

このシーンから本格的にエピソードタイトルを追求して行くようになり、ドクター・ストレンジは恋人を取り戻すために時間を操作していく事になります。

タイムループ

ドクター・ストレンジはウォンのアドバイスを無視し、アガモットの目=タイム・ストーンを用いて過去へと渡ります。

そして事故直前のシーンで車線変更していた所を取りやめたものの、以前と同じように後ろから追突され同じ結果を招いてしまいました。すぐさまもう一度過去に戻り、今度は道を変えてみるも横から車が突っ込んでくる始末。

学会へ行くのを止めてみても、クリスティーンは心臓発作を起こしたり、強盗に銃で撃たれたり、死のタイムループに陥ってしまっていました。

なお、ドクター・ストレンジは映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の予告内でもウォンのアドバイスを無視。度重なる警告の無視に、ウォンを演じる俳優のベネディクト・ウォンさんはTwitterで「だから言ったのに!!」と怒っています。

クリスティン・エヴァーハート

クリスティーンの死のループのひとつの中で、火事のニュースを読み上げているのはクリスティン・エヴァーハート。映画「アイアンマン」(2008年)から登場しています。コミックにも登場するれっきとしたマーベルキャラクターで、コミックではスパイダーマンのコミックによく登場する新聞社デイリービューグルの記者です。

MCU版では「アイアンマン」ではバニティフェアの記者として、「アイアンマン2」以降はMCU内の架空のニュースチャンネル WHiH の記者として登場しています。

映画としては「アイアンマン2」が最後の登場となっていましたが、その後もMCUのプロモーション用ショートフィルムに度々登場していました。

クリスティンは登場していないものの、WHiHは「ワンダヴィジョン」や「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でも登場しているため、クリスティンもいずれまた再登場するかもしれません。

アニメ版は映画同様にレスリー・ビブさんと北西純子さんが担当しています。

なお、同じスペル(Christine)でクリスティン・エヴァーハートとクリスティーン・パーマーのカナ表記が異なる理由については不明です。

絶対点

何度も繰り返すクリスティーンの死のタイムループの中で、エンシェント・ワンが登場。クリスティーンの死は時間の「絶対点」であり、変えられない事実だと説明します。

エンシェント・ワンによると(ホワット・イフの世界では)ストレンジが魔術師となったのはクリスティーンの死が起点になっており、これを覆そうとすれば矛盾が起きてしまうとの事。

MCUの時間の定義に新たな要素が加えられることになりましたが、今後もこの絶対点の概念が重要になってくるのでしょうか?

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オー・ベン

エンシェント・ワンと決別し、絶対点を覆す書物を探すため、ストレンジはテレポートします。その先で出会うのはカリオストロの書庫とその番人オー・ベン。コミックのオー・ベンはカリオストロでもあり、本作でもストレンジが「まさかアンタがカリオストロか?」と尋ねますが、MCU版ではオー・ベンと名乗るに留まり明言されないまま退場する事になります。

©2021 MARVEL,Disney

ストレンジは自己紹介が苦手なのか、名前を勘違いされる傾向があるようで、かつてカエシリウスに「ミスター・ドクター」と呼ばれたように、今回は「魔術師アルマーニ」と呼ばれてしまいます。

カリオストロの書

ストレンジは数多の書物の中から「時間操作」の本を手に取り読み進めていく事になります。

奇妙なことにこの本は「ドクター・ストレンジ」に登場したカリオストロの書と同じ外見をしており、りんごの時間操作の実験シーンでストレンジが手にしていたもので、このアニメ版でもそのシーンでストレンジが手にしていました。

©2021 MARVEL,Disney

今回のエピソードでもドクター・ストレンジが既に読んでいたように、カリオストロの書はカマー・タージの図書室にあったはずです。それともカリオストロの書は1巻、2巻といった感じに内容の違うものがいくつかあるのでしょうか?

タコの怪物

絶対点を覆すパワーを得るために、ストレンジは魔物を召喚し、吸収する計画を実行します。

呼び出されたのは1話でキャプテン・カーターと戦ったタコのような怪物。同一の存在か同じような魔物が複数いるのかは不明ですが、ともかくこの時点のストレンジでは太刀打ち出来ませんでした。

そう考えるとキャプテン・カーターはかなり強いのかもしれません。

これらのタコはシュマゴラスと呼ぶにはかなり弱く、喋りもしないため、やはりタコ型の魔物という線が妥当かもしれません。

オー・ベンの人生

ストレンジを介抱するオー・ベンは「魔物は取引には応じないし、その力は人の手には負えない」とアドバイスします。「どの本に書いてあった?」と尋ねるストレンジに「人生が教えてくれた」と返すオー・ベン。

コミックのオー・ベンはアル・トサスを名乗っていた頃にダークホールドを研究し、不死のポーションを作る計画をしていました。そこで必要だった吸血鬼の血を手に入れるため、ドラキュラ伯爵に妻のロレンツァを紹介しましたが失敗に終わり、ロレンツァは吸血鬼へと変えられてしまい、以降苦しむ事になりました。

「ホワット・イフ」のオー・ベンは特になにも紹介されませんが、コミックと同じような経験をしているのかもしれません。あるいは別の世界のオー・ベンが経験した事を理解している可能性もありそうです。

魔力の強化

ウォンだけでなくオー・ベンの警告も無視して、ストレンジは魔力の強化に没頭する事になります。さながらロールプレイングゲームのように弱い魔物から始めて、だんだんとレベルアップしていく計画です。

次々と魔物を取り込むストレンジは時折その姿がオーバーラップし、悪魔メフィストのような相貌を見せるシーンも描かれています。

目のクマが濃くなっていく様子は映画のヴィランだったカエシリウスを彷彿とさせます。彼もまた亡くなった妻と息子を取り戻したくてダークディメンションの力を求めていました。

不干渉のウォッチャー

ウォッチャーは「警告する事も出来た」と前置きした上で、他の宇宙への影響を考えて不干渉を貫きました。

興味深いのはストレンジがウォッチャーの気配を感じ取る事で、さすがは至高の魔術師と言ったところでしょうか。これらは以前のエピソードの主人公、カーターやティ・チャラ、フューリーには見られませんでした。

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老衰していたオー・ベン

修行を終え部屋に戻ったストレンジは老衰し横たわるオー・ベンと遭遇しました。

数日間の修行かと思いきや、何世紀も経っていた事が明かされます。ストレンジは世界の時間を止めて修行していたようですが、同じく強力な魔術師であるオー・ベンはカウンタースペルを使用していたのでしょうか?そしてストレンジが年を取っていないのは、映画のエンシェント・ワン同様にダークディメンションの力を得ていたのでしょうか?気になるポイントは解説されないまま、ストーリーは進行します。

ストレンジは彼なりにオー・ベンをリスペクトしていたようで、老衰した彼を元に戻そうとしますが、オー・ベンはこれを拒否。そして息を引き取る間際に、この世界には「死を受け入れる事が出来るストレンジがいる事」を伝えました。

エンシェント・ワン

ストレンジがもう一人いたのはエンシェント・ワンのせいでした。彼女はダークディメンションの力を利用して、意図的に時間を分岐させたとなかなか恐ろしい説明をします。TVAが知ったら即剪定の事案のように思えますが、TVAに彼女を止めることが出来るのかは気になる所です。

エンシェント・ワンは経緯を説明し、ダーク・ストレンジが絶対点を覆してしまう事があれば生き返ったクリスティーンごと世界が崩壊すると伝えます。

ヴィシャンティ

地球の守護者として紹介されるヴィシャンティはコミックにも登場する超常的チームで、強力な白魔法の使い手です。MCU版の詳しい説明はされませんが、コミックではエルダーゴッド(スカーレットウィッチのパワーソースであるchthonと同類)のオシュトゥール、エンシェント・エイリアンのホゴス、そしてオシュトゥールの涙から生まれたMCUでも名前だけはお馴染みのアガモットの3人で構成されています。

ドクター・ストレンジvsダーク・ストレンジ

ついに始まる決戦の時。戦いの中ではかつてサノスを拘束したクリムゾンバンドの呪文も登場しています。魔物の力を操るダーク・ストレンジは強力で、クリスティーンの幻影を見せられても屈しなかったドクター・ストレンジでしたが、最終的にはヴィシャンティの防御呪文もディスペルされていまい、ダーク・ストレンジが勝利をおさめる事になりました。

ちなみにダーク・ストレンジが操る魔法がスカーレットウィッチのような赤黒いデザインになっていますが、カオスマジックを使っているのかは不明です。

結末

ドクター・ストレンジを吸収したダーク・ストレンジは望み通りにクリスティーンの蘇生に成功しました。しかしエンシェント・ワンが警告していたように、世界の崩壊が加速します。

ダーク・ストレンジは間違いを認め、ウォッチャーに助けを求めますが、ウォッチャーは「さらなる崩壊に繋がる」としてこれを拒否しました。能力的にはなんとか出来る事を暗示しつつも、他の世界のためにこの宇宙の死を受け入れる考えのウォッチャーは、つまる所クリスティーンの死を受け入れた方のドクター・ストレンジと同じでした。

目の前の不幸をなんとか出来る能力があったとして、さらなる不幸が生まれるのが判っている場合、どういう選択を取るべきなのか。そういったテーマのエピソードでした。

ダーク・ストレンジはせっかく蘇生されたクリスティーンの更なる死と世界の崩壊の中で、一人後悔するのでした。


MCU史上もっとも重い物語のひとつとなった今回のエピソード。「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のドクター・ストレンジの選択はどういう結末を生むのか、注目となりそうです。

以上、今回のイースターエッグ、その他チェックポイントでした。

アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン1、次回エピソード5は 2021年9月8日(水)16時より配信開始です。