SSUにスパイディ不在の理由が判明、ソニーはとんでもない勘違いをしていた事が明らかに。救いはMCUに?

ソニー・ピクチャーズが制作した2018年の「ヴェノム」から始まったSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)が一旦終了すると報じられて数日が経過し、海外メディア Variety がこのユニバースにスパイダーマンが登場しなかった理由について、業界関係者の報告書を公開しました。

その報告書によると「2018年の『ヴェノム 』の成功により『スパイダーマンが登場しないスパイダーマンのキャラクターの映画』でも観客が集まるだろうという誤った印象をソニーに与えた」と説明されています。

「ヴェノム」1作目の映画は興行収入8億ドルを越え、当時のソニー・ピクチャーズの歴代映画の中でもトップクラスの売上を記録しました。スパイダーマン抜きでこの記録を出してしまったのが、既に終わりの始まりだったようです。

「これらのキャラクターは、スパイダーマンと対決したため有名になりました」と、エキシビション リレーションズのアナリスト、ジェフ・ボック氏は言います。

「ソニーにとって残念なことに、彼らは『ヴェノム』で成功を味わい、それがすべてを台無しにしてしまったのです。なぜなら、彼らはこれらのキャラクターすべてをスピンオフさせればよいと考えていたからです。ヴェノムはフランチャイズを牽引できるキャラですが、他のキャラはそうではないことに彼らは気づいていなかったと思います。これらの映画にスパイダーマンがいなかったのは致命的な欠陥でした。」

しかしコミックに精通していない幹部がスパイダーマン関連のキャラならなんでも儲かると誤解してしまったと指摘。これに加えて、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のマルチバースが追い打ちになっていると説明しています。

「しかし、スタジオ内には、特に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』やマーベル・スタジオのプロジェクト『ロキ』、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』がマーベル・マルチバースに明確な境界を確立した後、MCUではない実写映画にトム・ホランド演じるスパイダーマンが突然登場することを観客は受け入れないだろうという雰囲気がありました。」と指摘、ここでもまたひとつ、ソニーが勘違いしていた事が判明しました。

以前からディズニーとソニーの契約で、トム・ホランドさんのスパイダーマンがマーベル・スタジオの同意なしに使用出来ないのではないかとも疑われていましたが、実際にはそんな契約はなく、ソニーの勘違いから来る一方的な自主規制として登場しなかっただけという事も判明。

これについてはMCUと歩調をあわせる事の大変さも加わっています。売上も割合で分割する事を考えると、自社のみでヒットさせられるならそれに越したことはありません。

「スタジオ同士が協力しようとすると、企業間のしがらみが生まれ、本当に大変です。ソニーには柔軟性がありません。彼らは、その中で仕事をしなければならない檻の中にいて、一度に1本のいい映画を作ろうとしているだけです。」

2024年には「マダム・ウェブ」、「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、「クレイヴン・ザ・ハンター」の3本のSSU映画が公開されるも、いずれも興行的には失敗。

ヴェノムはかろうじて多少の利益を出しており、続編制作の可能性はあると指摘されていますが、ソニーはこれらの映画がうまくいっていないことをさすがに認識するようになっており、今後の取り組みについてはより「慎重に」なる可能性が高いと言います。

あるベテランプロデューサーはソニーに対して「皮肉はすぐそばから感じられます。彼らはひたすら作品を作り続けているし、そのように感じます。品質管理などありません。」と述べている。

同様の事は「マダム・ウェブ」の主演を務めたダコタ・ジョンソンさんも苦言を呈していましたが、当時はジョンソンさんが大手メディアに叩かれ、炎上する結果になっていました。

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SSU映画のどの監督、主演、俳優陣、そして当然ファンもスパイダーマンとの対決を望んでいたにも関わらず、結局はソニー幹部のファン心理とはかけ離れた決断によってその映画は実現せずに終わってしまった事に。

振り返ればソニーはトビー・マグワイアさんの「スパイダーマン」も、アンドリュー・ガーフィールドさんの「アメイジング・スパイダーマン」も計画途中で頓挫させており、3度目の挑戦となるSSUでもシニスター・シックスを実現することが出来ませんでした。

SSU映画の脚本はお世辞にもあまり良いものではありませんでしたが、キャラクターは十分に確立されており、このまま終わってしまうには少々もったいない部分もあります。SSUの終了をインカージョンによるマルチバースの消滅として、彼らの変異体をMCUの神聖時間軸で再利用し、「シニスター・シックス」の映画もMCUとして制作するほうが、ファンにとっては良いのかもしれません。

ソース:Even After ‘Kraven the Hunter’ and ‘Madame Web,’ Sony’s Marvel Movies Aren’t Dead (EXCLUSIVE)

「クレイヴン・ザ・ハンター」、アーロン・テイラー=ジョンソンさんがスパイダーマンと「互角に戦える」とコメント

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「クレイヴン・ザ・ハンター」で主人公セルゲイ・クラヴィノフを演じるアーロン・テイラー=ジョンソンさんが、今後有りえるかも知れないスパイダーマンとの対決についてコメントしました。

海外メディア ScreenRant とのインタビューでアーロン・テイラー=ジョンソンさんはスパイダーマンとの対決について言及し、その実現を望んでいます。

私たちがこの物語で設定したものは、本当に豊かなキャラクターであり、間違いなく、さらに前進し、ダメージを与えることができるものだと思います。クレイヴンは、私たちが知っているスーパーヒーローたちと互角に戦えるはずです。私の好きな物語のひとつに『クレイヴンズ・ラストハント』があります。これは、私が参考にした原作コミックのひとつです。彼はそこにいくつかの暗い悪魔を抱えていて、私たちはそれをもとに、クレイヴンがどのように誕生し、私たちが知るようになる悪役になるのかを描いているんです。だから本当にこの映画をぜひ観に来てください。期待を裏切らないことを約束します。この映画には、あなたが望むビートとそれ以上のものがすべて詰まっていますよ。観客のお気に入りの悪役になれると思うし、間違いなく将来、あの人達と互角に戦えると思っています。

以前のインタビューで監督も「クレイヴンズ・ラストハント」に言及し、これを実現するための前段階としてこの映画があると語っていました。

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アーロン・テイラー=ジョンソンさんはクレイヴンがヴェノムのようなアンチヒーローとしてではなく、しっかりとしたヴィランになる事をほのめかし、将来的な対決を見据えた役作りをしていたようです。

問題はソニーがどうして行きたいのかがはっきりとしておらず、SSUはスパイダーマンを欠いたまま5年以上が経過したあげく、一連のシリーズの中心にいたヴェノムの物語を閉じてしまいました。

「クレイヴン・ザ・ハンター」のあと、公式発表されているSSU作品はドラマ「スパイダー・ノワール」のみで、ある意味ではSSUにおける初めてのスパイダーマンでもあります。その後はいくつかの噂があるのみですが、アーロン・テイラー=ジョンソンさんの希望は叶うのか、ソニーの今後の動きにも注目です。

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映画「クレイヴン・ザ・ハンター」は 2024年12月13日 日米同時公開予定です。

ソース:Aaron Taylor-Johnson Addresses Kraven The Hunter Vs Spider-Man: “He Should Go Toe-To-Toe With Some Superheroes That We Know”

「プレデターvs.ブラックパンサー」最終巻でヴィブラニウム戦争がついに終結、次の標的はスパイダーマンに

2024年からスタートしたコミック「プレデターvs.ブラックパンサー」の最終巻がリリースされ、ヤウージャ族とワカンダの血みどろの戦争がひとまず終りを迎えました。ヴィブラニウムで強化された宇宙のハンターを相手に、ティ・チャラとワカンダの運命はどうなったのでしょうか。

※これより先は「プレデターvs.ブラックパンサー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

何年も前、ヤウージャの王族の2人の兄弟は父王に認められるべく、戦い合っていました。ヴィブラニウムの槍を持つ父王は、小さくて片足の弟よりも、大きくて強い兄を好み、ヴィブラニウムの新しい装備を兄に譲り、兄を勝利させました。兄は弟を名誉の試合で殺さず、不名誉なまま死ぬようにトーテムに縛り付けて去っていきました。

なんとか脱出した弟は自分を究極のプレデターに改造するため、兄よりも多くのヴィブラニウムを望みます。恵まれない一族の残りを連れて星を飛び立ち、進路を地球のワカンダへ。

ティ・チャラ王は(MCUと違って)ヴィブラニウムの秘密を守ることを重要と考えていましたが、シュリはそうではなく、国境を開いてヴィブラニウムを世界と共有するべきだと考えていました。それが無意識にセキュリティを低下させ、ヤウージャのハッキングによってやすやすと侵入されてしまいます。

ワカンダはヤウージャの狩り場と化し、ワカンダの勇敢な戦士たちは見えないプレデターに次々と狩られていきました。ヤウージャはさらにドーラミラージュとオコエを襲撃、ナラの首をはね、戦利品として奪っていきました。

長老の予言者マジ・キナは、ティ・チャラが侵略者を阻止できない場合、ワカンダは滅亡すると予見。ブラックパンサーはヤウージャの一族の戦士の1人を倒して殺し、彼らに対して自分が価値ある獲物であることを証明します。

ブラックパンサーとドーラミラージュとハトゥットゼラゼがプレデターハンターたちを狩っていた頃、ハンターはマジ・キナを捕らえ、両目に槍を突き刺して殺害。シュリがマジ・キナの敵討ちを果たしました。

ヤウージャのプラズマ・ブラストでティ・チャラが倒れ、アンセストラル・プレーン(祖先の平原)を訪れている間、シュリはプレデターのヘルメットを奪い、ヤウージャの技術をリバース・エンジニアリングします。

ティ・チャラは霊次元で祖父の代の賢者アズーリに相談し、ワカンダは何十年も前にプレデターと戦ったことがあると聞かされました。何百人ものワカンダ人がヴィブラニウムを守るために命を落とし、生き残った者たちは技術の進歩を研究し、ヤウージャのステルス技術を基に境界シールドを作ったのでした。アズーリは孤立主義者と呼ばれていましたが、彼はワカンダを孤立させ、すべてのプレデターから国民を守っていたのでした。

「これらのプレデターがやりたいようにやれば、ワカンダには骨と灰しか残らないだろう」とアズーリはティ・チャラに警告。「彼らを止めなければならない。パンサーが勝たなければならない」。グレートマウンドでは、ブラックパンサー、ドーラミラージュ、ハトゥットゼラゼがハンターたちを鉱山まで尾行、その奥でヤウージャがヴィブラニウムの装甲服をまとったプレデターの軍隊を解き放ちました。

オコエとゼラゼのアキリを傍らに置いたブラックパンサーは、戦士たちにヤウージャを狙い撃ちするよう命じましたが、ヤウージャはハトゥットゼラゼを惨殺。一方、シュリは救難信号を発信し、ワカンダの境界シールドの外でファルコンが応答します。シュリはファルコンと共にヤウージャの宇宙船を目指し、ティ・チャラはヴィブラニウム鉱山へと進みます。

©MARVEL,Disney

ちょうどそこではヤウージャがアキリの首を切り落とし、プラズマキャスターでドーラミラージュたちの頭を吹き飛ばし、赤い霧へと変えていました。かろうじて生き残っていたオコエは、ヴィブラニウムの槍をプレデターの装甲に突き刺し反撃。残りのヤウージャが影から攻撃する中、ブラックパンサーは彼らのリーダー、赤い傷を持つヤウージャの弟王子のもとへと戦いを挑むのでした。

ブラックパンサーもプレデターも鎧を脱ぎ捨て、伝統にのっとって名誉のために正面衝突します。わずかにティ・チャラのほうが優勢で、最終的には弟王子を押さえつけ、ヴィブラニウムの槍を喉元に突きつけて降参するように命じます。

©MARVEL,Disney

しかしそれが弟のトラウマ、父と兄から受けた屈辱を思い出させ、プレデターは名誉を捨ててリストブレードで反撃。

互いに傷つき、膠着状態となった中、手下のヤウージャたちが鉱山を制圧。彼らがゴッドメタルと呼ぶヴィブラニウムをすべて奪っていってしまいました。弟王子は以前よりも強くなって再戦しに来ると告げて撤退。なんとか侵略者を退けはしましたが、敗戦とも言うべき結果となりました。

オコエが負傷したティ・チャラと再会していた頃、シュリとファルコンはヤウージャの宇宙船を爆破。プレデターの難民はすべて宇宙の藻屑となり、ヴィブラニウム以外は木っ端微塵となりました。

©MARVEL,Disney

遠く離れた宇宙、ヤウージャの王とその兄王子は信号をキャッチしており、より多くのゴッドメタルを求めて地球に標的を定めるのでした。

©MARVEL

マーベルは2025年、ニューヨークでプレデターとスパイダーマンとの対決が起こる事を予告しています。スパイダーセンスは彼らのクローキングシステムに対抗出来るのでしょうか。

【ネタバレ注意】映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」でスパイダーマンは最悪の展開を迎える?【噂話】

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」。アベンジャーズ6作目となるこの映画にはスパイダーマンが戻ってくることが期待されていますが、最新の報告によるとそれはファンが望んでいない展開を迎えることになるかもしれません。現時点でこれは噂にすぎませんが、内容が内容だけに【ネタバレ注意】としておきます。

※これより先は「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

「シークレット・ウォーズ」におけるスパイダーマンについて、MTTSH氏は次のように報告。

「彼らはお互いに戦い合う事を余儀なくされる」との事で、トム・ホランドさんに加えてトビー・マグワイアさん、アンドリュー・ガーフィールドさんのスパイダーマンが戻って来るものの、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」とは真逆の展開になると言います。

アベンジャーズ5作目の撮影も始まっていない段階ですから、これは「現時点での」と注釈つきの計画だと考えられますが、現状ではファンにとっては望まない展開となる可能性があるようです。

トム・ホランドさんは「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の前に「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「スパイダーマン4」(スパイダーマン:ブランニューデイ)に登場する予定であり、ピーター・パーカーの新しい物語がどのように広がっていくのか、しばらくの間は注意深く見守る必要があります。

映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年5月 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月 公開予定です。

【ネタバレ注意】「デアデビル:ボーン・アゲイン」、キングピンの演説の一部が明らかに【噂話】

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」では、「エコー」のラストから繋がってキングピン/ウィルソン・フィスクがニューヨーク市長選に出馬しています。そして、その演説シーンでのセリフの内容がスクーパーによって報じられました。

※これより先は「デアデビル:ボーン・アゲイン」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

投稿によると、フィスクはニューヨークの人々に、「蜘蛛や悪魔、ドクロのシンボルをつけたサイコな自警団員に扮する」ヒーローに頼るのをやめるよう促す演説を行っている、との事。キングピンはスパイダーマン、デアデビル、パニッシャーと市民を切り離そうと企てているようです。

なお、補足の投稿では以前のバージョンでは蜘蛛、悪魔、ドクロ以外に「酔っ払いの女性」も取り上げられていたと報告。ジェシカ・ジョーンズへの言及が含まれていたが、現時点でのバージョンでは削除されているとも言います。

今のところ、MCUでキングピンとスパイダーマンの対面は描かれていませんが、「デアデビル:ボーン・アゲイン」の時点でキングピンはスパイダーマンの存在を認識している設定になっている様子。

以前にはマーベル・スタジオが「スパイダーマン4」でスパイダーマンvs.キングピンを実現したいと考えているとも報じられていましたが、最近の報道では「ヴェノム:ザ・ラストダンス」から続く邪神ヌルとの戦いになるともされる中で、「ボーン・アゲイン」のスパイダーマンへの言及はどこへ続いていく事になるのか注目となりそうです。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではNetflixのマーベルドラマからデボラ・アン・ウォールさん演じるカレン・ペイジとエルデン・ヘンソンさん演じるフォギー・ネルソン、ジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルが、「ホークアイ」で一足先に戻ってきたヴィンセント・ドノフリオさんのキングピン/ウィルソン・フィスクに続いて戻って来る事になります。

ドノフリオさんは「シーズン2(パート2、後編の事)では大どんでん返しがある」とも語っていましたが、どのような展開が待ち構えているのでしょうか。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日 より米ディズニープラスで配信予定です。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、監督がヴェノムとエディ、ヌル、そしてスパイダーマンについて語る

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」の監督兼脚本のケリー・マーセルさんが、海外メディア CBM とのインタビューで、本作のエディ・ブロックとヴェノムの関係、ヌルの登場、そしてスパイダーマンについて語りました。

「ヴェノム」映画の三作を執筆し、今回長編映画初監督を務めることになったケリー・マーセルさんは、この完結作での目標が何だったのかと質問され、次のように回答しました。

サンフランシスコを離れ、暗闇や夜から抜け出して、エディとヴェノムを壮大な風景や昼間の光の中に連れ出し、可能な限りすべてを実践的に撮影したかったんです。ラピッドシークエンスはすべて実践的でした。トム・ハーディを含む大勢の人間が、2週間水槽の中に潜っているんです。彼は本当にバイクに乗っているし、第3幕では本当に外で爆発させているし、あちこちにグリーンスクリーンの要素を使ったけれど、映画のほとんどは実際に撮影したものです。

そしてヌルに前作のアンディ・サーキス監督を起用した事は、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の頃から決めていたと明かしました。

実はこの映画のためにデザインした最初のキャラクターがヌルだったんです。ヴェノム・ホースより前、ゼノファージとヌルが、デザイン面で最初に取り組んだ2人のキャラクターでした。ヌルをちゃんと描かなければいけないことはわかっていました。彼はファンに大人気のキャラクターです。外見に関しては、コミックにできるだけ近づけたいと思っていました。アンディ・サーキスがヴェノム2の段階でヌルになることは決めていました。彼はヴェノム2の監督でした。トムと私はヴェノム2でいつもヴェノム3がどうなるかについて話していて、私たちはヌルを今の形で紹介したいと思っていました。同時に、監督をしているアンディ・サーキスを毎日見ながら、「彼は最高だ。ヌルはCGIモーションキャプチャーで、声優も必要だ。それには1人しかいない。彼こそが最高だ。アンディしかあり得ない。」と言っていました。私たちはアンディが大好きなので、ぴったりだと感じました。この3本の映画すべてにチームのほとんどが参加しているので、家族として続けたいと思っています。アンディはヴェノム ファミリーの大きな一員です。

本作でスパイダーマンと対決する可能性が検討されたかと質問されると、次のように述べています。

ヴェノムがスパイダーマンと戦うのを見たいですが、それは私たちが決める事ではありません。トムは本当に乗り気でしたし、私もぜひ見たいです。ソニーからはヴェノムとエディの映画を3本作るという任務を与えられていました。私たちはそれをやりました。将来何かあれば、私は他の誰よりも大ファンです。彼らが戦うのを見たいです。 

また、ゼノファージはコミックではヌルとは無関係のシンビオートを食べるエイリアンに過ぎませんでしたが、映画でヌルの軍隊として選んだ理由について質問され、ゼノファージがヴェノムの妹だとするアイデアが気に入ったと明かしました。

そうですね、ヌルはゼノファージを創り、シンビオートも創りました。ヴェノムとエディを狩っていたものがヴェノムの妹だというアイデアが、私はとても気に入りました。ゼノファージは女性だと思います。撮影中はエレインと呼んでいました。私はそのアイデアがとても気に入っていて、トムとゼノファージのキャラクターについて話し合っていたときに、ゼノファージには木材粉砕機のような口があって、食べたものは彼女の頭の後ろの通気口から吐き出すというアイデアを思いつきました。それを思いついたとき、私たちはそれがスクリーンで見られるのが一番楽しいだろうし、彼女が彼らのために戦うには最高だろうと思いました。

最後に、エディとヴェノムの絆について、これまでの変化を振り返りました。

ヴェノム1では、彼らは一緒にいたくありませんでしたが、一緒になるよう強いられたと思います。ヴェノム2では、しばらく一緒にいましたが、お互いを好きではなくなったので別れました。ヴェノム3では、お互いを愛していて一緒にいたいという結論に達したようです。彼らはお互いに共生関係を築きましたが、それこそが世界を引き裂くことになるのです。彼らが共生関係を築いたことは素晴らしいですが、ヴェノムとエディが口論するのはみんなが好きなことだと知っているので、その要素をぜひ取り入れたいと思いました。ヴェノムが完全に不誠実であるという事実も気に入っています。彼にはエディに話していないことが常にあるのです。常に新たな秘密が隠されているので、それが2人の間にあることを探求するのが好きなのです。突然の「ああ、また何かある」という展開に、エディはいつも「Oh!」というだけです。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は同シリーズの脚本家ケリー・マーセルさんが、長編映画監督デビューとなる作品。脚本も引き続き担当しています。

キャストは引き続きトム・ハーディさんを主演とし、キウェテル・イジョフォーさん、リス・エヴァンスさん、ジュノー・テンプルさん、ペギー・ルーさん、アラナ・ユーバックさん、スティーブン・グラハムさんらが新たに出演。

映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月25日 に米国劇場にて公開中、日本では 11月1日より公開予定です。

トム・ホランドさんが「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でほぼ全カットのピンチをRDJさんに救われたと明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でスパイダーマン/ピーター・パーカーとしてデビューしたトム・ホランドさんが、当時、ほとんどのシーンをカットされる所をロバート・ダウニー・Jrさんに救われたと語りました。

先日の「スパイダーマン4」の脚本を読んだと語ったのと同じ動画の中で、トム・ホランドさんはMCUへのデビューとなった「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のオーディションを振り返って次のように語っています。

ダウニーとのシーンをこなさなければならなかったときは、本当に圧倒されました。ダウニーにはとても感謝しているんです。僕が(スクリーン・テストを)やったときは、台詞が8ページもありました。長いシーンでしたが、とてもうまく行きました。エージェントから台詞を正確に覚えるように言われていましたから。でも、ダウニーと最初のテイクをしたとき、彼は即興ですべてを変え始めたんです

でもそれが、彼について行く許可を与えられたんだと思います。ダウニーに勝つことは出来ませんが、彼の後を追うことはできる。彼のリードに従って、即興で演じたんです。あのオーディションの後、これはいけると思ったんだ。とてもうまく行きました。

しかし、実際の撮影が始まると、別のトラブルが発生したと語ります。

出演が決まって撮影現場に行くと、僕のシーンはオーディションでやったものから大幅にカットされていました。たぶん2ページくらいになったんじゃないかな。ダウニーは、『あの子のセリフはどこに行ったんだ?』と大声で言ってくれました。

この時、ルッソ兄弟監督は映画が既に詰め込まれ過ぎている事と、スパイダーマンの登場が比較的直前に追加されたために、このシーンをフルに使う余裕がないと説明したと言います。

ダウニーは、『いや、君はこれに時間を使いたいだろう?オーディションと同じものを全部撮ろう。カットすることはいつでもできるけど、撮っておきたいだろう?』と言ってくれたんです。そして結局、監督はそのすべてを使ってくれました。ダウニーのおかげですよ。本当にクールでした。もし僕がマイルズ・モラレスをMCUに参加させることができたら、ダウニーが僕にしてくれたことを、若い子にしてあげたいですね。

また、最近までアルコール依存症に苦しんでいたホランドさんは、このオーディションの前夜に「ミニバーを飲み干した」とも語りましたが、これは裏目には出なかったとジョークを飛ばしました。ホランドさんは最近この依存症を克服し、現在は「Bero」というノンアルコールビールブランドを立ち上げ、禁酒を続けています。

映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」はディズニープラスで配信中です。

【噂話】ソニーが「シルバーセーブル」を再び開発していると言う

ソニー・ピクチャーズが開発を断念した「シルバーセーブル」を再び開発しようとしていると報じられました。2014年に「ブラックキャット&シルバーセーブル」として第一報がもたらされていたこのプロジェクトは約10年をかけた後、昨年の段階で開発断念が報じられていました。

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2014年に「ブラックキャット&シルバーセーブル」として第一報がもたらされていたこのプロジェクトは2018年に2つに分割、それぞれ単独映画として再開発されているとされていましたが、結局は頓挫。

今回はこのうち、少なくとも「シルバーセーブル」に再開発の動きがあると、ダニエル・リヒトマン氏が報告しています。

過去の報道によると、 「シルバー&ブラック」は、シルバー・サブリノワが米国司法省のために逃亡中のフェリシア・ハーディを追跡するというストーリーに焦点が当てられる予定で、スパイダーマンは脚本に含まれていませんでしたが、スコーピオン、タランチュラ、カメレオン、トゥームストーン(ノーマン・オズボーンも登場する可能性あり)などのキャラクターが登場する予定で、このストーリーはスパイダーウーマン、ジャックポット、スタナー、ダスクを含む女性だけのチーム結成の土台を築くものと言われていました。

この作品の開発中止が報じられた時、監督はこの映像作品がディズニープラス向けとして作り直すことも検討されたと話していました。

ソニーが展開するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の今後は不透明な部分が大きいですが、シルバーセーブルでの再起動を狙っていくのか、今後にも注目です。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、トム・ハーディさんが「スパイダーマンが望むならいつでも戦う」とコメント

ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」の主演を務めるトム・ハーディさんと脚本兼監督のケリー・マーセルさんが、海外メディア The Top Comics とのインタビューの中で、この作品の次の展開について語りました。

「ヴェノム」三部作の脚本を務めてきたケリー・マーセル監督は、この三部作がヌルをメインとするさらに大きな物語の舞台を設定するためのものなのかと問われ、「そう願っています。彼はとんでもない悪役なので、この映画では彼のほんの一端を垣間見るだけです。このキャラクターを少し紹介するだけです。一本の映画では彼を十分に表現できません。これは彼を世に送り出すための舞台です。」と、ヌルが本作では終わらない事を明確にしました。

そして、トム・ハーディさんはこの三部作が終わると、リーサル・プロテクターとしての彼の時代は本当に終わるのかと尋ねられました。 

「ヴェノムを演じるのは大好きですが、契約は終わりです。私たちは最初から常に3作目を作るつもりでいましたが、これがその中で最高の作品です。私たちはすべてを注ぎ込み、本当に気に入っています。これは人々が望むものに基づいた環境なので、将来がどうなるかは誰にもわかりません。」

また、スパイダーマンについて質問されると、ハーディさんは「スパイダーマンが望むならいつでも戦います。それは嬉しいですね、嬉しくない人なんています?それから、ヴェノムとしてバットマンと戦いたいですね。これらのキャラクターにはやりたいことが山ほどあります。」と契約が終わった事を強調しつつ、今後の展開についての希望を語りました。

日米ともに「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は完結作として宣伝されていますが、監督は以前のインタビューでもヌルが今作では終わらないとし、次の映画の構想がある事を予告していました。

最新の噂ではこれがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン4」に続いていくのではともされていますが、「ヴェノム:ザ・ラストダンス」がどのような結末を迎えるのか注目です。

「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は同シリーズの脚本家ケリー・マーセルさんが、長編映画監督デビューとなる作品。脚本も引き続き担当しています。

キャストは引き続きトム・ハーディさんを主演とし、キウェテル・イジョフォーさん、リス・エヴァンスさん、ジュノー・テンプルさん、ペギー・ルーさん、アラナ・ユーバックさん、スティーブン・グラハムさんらが新たに出演。

映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月25日 に米国劇場にて、11月1日より日本公開予定です。

【噂話】マーベルとソニー・ピクチャーズの契約が更新、ヴェノムやクレイヴン・ザ・ハンターのMCU合流の布石か?

マーベルとソニー・ピクチャーズの契約内容が更新されたと報じられました。これまではソニー・ピクチャーズがマーベル・コミックスのスパイダーマン関連の実写化の権利を保有しており、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でもスパイダーマンの映画に関してマーベルは共同制作という形で、ソニーが主たる権利を保有していました。

@TheGeekyCast 氏は、両社の間で新たな契約が交わされたと報告。

それによると、ソニーは今後、スパイダーマン関連の悪役のうちどのキャラクターを非MCUプロジェクトで使用するかをマーベル・スタジオに通知する必要があり、マーベル側はソニーの映画がVODで公開されてから少なくとも30日間は、そのキャラクターの使用を禁止される、との事。

マーベル・スタジオは「スパイダーマン」3作目でクレイヴン・ザ・ハンターの登場を計画していましたが、これはソニーが「クレイヴン・ザ・ハンター」の単独映画を始めたために中止に。

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通知をする必要があると加えられたのは、こういった行き違いをなくすための条項だと見られます。

また、マーベル側に使用禁止期間が定められた事は、逆に言えばそれを過ぎた場合は使用してもいいという事であり、今後のMCUにヴェノムやクレイヴン・ザ・ハンター、モービウス、マダム・ウェブらSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)のキャラクターが登場する可能性を意味するようです。

今回の契約更新にはソニーが今後制作するマーベル映画は最低でも7500万ドルの予算が必要で、米国の劇場2000か所以上で上映される必要があるとも付け加えられるようです。

一見するとこれまでに比べてマーベル側にかなり柔軟になったように思えますが、今後のマーベル映画制作に関してどのような影響を与えていくのか注目です。