映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」、来春からの撮影開始を監督が認める

マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」のルッソ兄弟監督が、海外メディア Collider とのインタビューの中で、2025年春からの撮影開始の噂を認めました。

撮影に関して質問されるとジョー監督は「決まっていますよ。春です。」と答え、ジョージア州アトランタかイギリスのロンドンどちらで撮影されるのかと聞かれると、「まだ決めてないんです。冗談です。決めてます。でも、言わないほうがいいと思いますよ。」と返しました。

脚本の進捗については「現在、脚本執筆の真っ最中です。脚本を書いているのはスティーブ・マクフィーリーです。」と述べ、兄弟が執筆に深く関与しているかを聞かるとジョー監督がそれを認めつつも、アンソニー監督が次のように付け加えました。

私たちはこれまで一緒に仕事をしてきたすべての仕事を通じて、常にマーカスとマクフィーリーと非常に緊密に協力してきました。そう、それは絶対的なことです。そして、彼らは二人ともAGBO(兄弟の制作会社)で我々とパートナーを組んでいます。つまり、我々全員が非常に緊密な協力関係にあるという事なのです。

そして、「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」が「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」のように連続して撮影されるかどうか尋ねられると、ジョー監督は次のように回答しました。

似たようなものになるでしょうが、さほどでもありません。2本の映画の間には以前よりも長い休みがあると思います。前回はたぶん4週間だったと思う。覚えてる?

これにアンソニー監督は、「ええ、実際は2週間くらいだったと思いますが、いや、正確に言うと、この規模の映画2本を通常ほど離してはいませんが、実質的には1年ほど離しています。」と述べました。

実際問題、現在ディズニーは両映画の公開予定として1年間の間隔を空けているだけであり、撮影の休憩もそれが最大となる事は予想されている事です。制作上のトラブルや過去にあった新型コロナウイルスのパンデミックやストライキに相当するコントロール出来ない問題などがない限り、「ドゥームズデイ」の終了後、さほど休憩を取る事なく「シークレット・ウォーズ」の撮影に臨むことになるようです。

映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年5月 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月 公開予定です。

MCUアニメ「Your Friendly Neighborhood Spider-Man」は現時点で11月の配信予定には無いと言う

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のディズニープラス向けアニメ「ユア・フレンドリー・ネイバーフッド・スパイダーマン」が11月配信の噂がある中で、来月の配信予定には入っていないと報じられました。

先日開催されたニューヨーク・コミコンでは新たな画像が公開されるに留まり、配信日に関する発表はありませんでした。

8月の D23 Expo では予告映像も公開されており配信が近いと信じられていましたが、ここに来てどういうわけか動きが見られません。12月にはこのアニメの前日譚コミックがリリース予定であり、今回の報告が事実であれば次に有力視されるのは12月配信という事になりそうです。

ただし、何らかの致命的なトラブルが発生している可能性もあり、公式の続報を待つ必要があります。現状ではオンラインでの予告動画も公開されていないため、まずはその公開が手がかりとなりそうです。

「アガサ・オール・アロング」、ショーランナーが6話の削除シーン、そしてアガサの涙について明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ・オール・アロング」の脚本兼ショーランナーを務めるジャック・シェーファーさんが、海外メディア The Wrap とのインタビューについて、エピソード6におけるシジルと、それに関連する削除シーンについて語りました。

シェーファーさんはシジルの設定を再確認するように、「ええ、呪文を唱えた魔女にも効きます。ですから、リリアが呪文を唱えたら、彼女は彼のことを思い出せません。対して、ビリーがリリアのことを覚えていないのは、彼がその時ウィリアム・カプランだったからです。そして、彼がアリスのことを覚えていないのは、彼が意識を失っていたからです」と6話を説明。

また、ウィリアム・カプランを死に至らしめた自動車事故とアリス・ウーに関する削除されたシーンの詳細について次のように明かしました。

「ペース調整のためにカットしたシーンがあります。アリスがカプランに声をかけている最中、カプランはうわ言のようにビリーという名前を繰り返し口にしていますが、アリスには聞こえません。アリスはそれを書き留めようとしますが、聞こえないのです。素晴らしいシーンででした。彼らは素晴らしい演技をしていたのですが、ペース調整の問題で、たくさんのシーンのうちの 1 つとしてカットせざるを得ませんでした。」

「アリスはまた、ビリーの顔もほとんど見ていません。なぜなら彼は血まみれで後部座席にいたからです。そしてその後、ビリーはジェンの仕事、評判、そして彼女の製品を知っていたので、ジェンについては(2話の段階で)知っていたのです。」

海外SNS上では、アガサ・ハークネスがビリー・マキシモフと対峙する場面でアガサが目に涙を浮かべているのは、ウェストビューでの以前のやり取りの後でビリーを気にかけているためなの、それとも彼がニコラス・スクラッチでなかった事に失望しているのかについて、議論されています。

これについてシェーファーさんは「ワンダがアガサの正体を知った後、アガサとワンダがしたことは喧嘩ばかりでした。物語の現時点では、アガサとビリーの間には対立がありますが、二人はそこに立って話をしています。アガサはビリーという人物に魅了されているだけだと思います。」

「ビリーがまだ幼い頃、一緒に過ごした時間に対する懐かしい感情や思い出があるからです。彼女は、ある意味、それに関してもおせっかいな隣人だったと思います。ベビーシッターでもありました。アガサが演じる役はどれも、ある程度は彼女の本性に沿ったものです。それは彼女自身であり、彼女の本質であり、彼女の魂です。でも、(6話で)彼女の目に浮かぶ涙は、誇りだと思います。」と述べました。

「アガサ・オール・アロング」は残す所あと3話となっていますが、今週に7話が配信され、来週は8話と9話の同時配信予定で最終回も間近という状態。

バラッド・オブ・ザ・ウィッチズロードの歌詞によれば、まだ土と風の試練が残っていると考えられそうですが、リリアとジェンは沼から戻ってきて合流出来るのでしょうか。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2024年10月24日10時 より配信予定です。

ソース:‘Agatha All Along’ Showrunner Talks Episode 6: Billy’s Backstory, Agatha’s Secret and That Cameo

「デアデビル:ボーン・アゲイン」は「エコー」、「デッドプール」に続くR指定に

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」がR指定相当となる事が報じられました。ディズニープラス向けのドラマとして「エコー」が同じレーティングを取得していましたが、それに続くことになるようです。

海外メディア The Direct はプロジェクト・プロファイルの中で、このシリーズがTV-MAレーティング(R指定映画相当)となることを確認したと報告。

「エコー」や開発中のアニメ「マーベル・ゾンビーズ」、映画では「デッドプール&ウルヴァリン」や開発中の「ブレイド」と並ぶ表現の作品となるようです。

マーベル・スタジオのストリーミング、テレビ、アニメーション部門の責任者であるブラッド・ウィンダーバウムさんは以前に「ボーン・アゲイン」を「これまでで最も残忍」と評しており、実際にその言葉どおりのレーティングとなったようです。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-daredevil-born-again-most-brutal-action/”]

アメリカにおけるR指定は「17歳未満は保護者の同伴が必要」と定められていますが、「エコー」や「デッドプール&ウルヴァリン」の場合、日本では「R15+」(15歳以上で視聴可)に留まっており、「デアデビル:ボーン・アゲイン」の日本でのレーティングは続報を待つしかありません。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではNetflixのマーベルドラマからデボラ・アン・ウォールさん演じるカレン・ペイジとエルデン・ヘンソンさん演じるフォギー・ネルソン、ジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルが、「ホークアイ」で一足先に戻ってきたヴィンセント・ドノフリオさんのキングピン/ウィルソン・フィスクに続いて戻って来る事になります。

また、本作はこの後に予定されている「スパイダーマン4」などにも影響を与える物語になるのではとも考えられています。

ドノフリオさんは「シーズン2(パート2、後編の事)では大どんでん返しがある」とも語っていましたが、どのような展開が待ち構えているのでしょうか。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日 より米ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Marvel Studios Announces Its Next R-Rated Project

【噂話】ジェナ・オルテガさんがMCUの未知の役割で交渉中だと言う

「ウェンズデー」「スクリーム6」「ビートルジュースビートルジュース」などに出演するジェナ・オルテガさんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)における未知の役割についてマーベル・スタジオと話し合い中だと報じられました。

ジェナ・オルテガさんは以前にホワイトタイガー役での交渉が進められていると報じられていましたが、今回の報道は別の役割に変わった事をほのめかしているのでしょうか?

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-daredevil-born-again-white-tiger-rumors/”]

今回の投稿のコメント欄ではホワイトタイガー意外に似合う役が見当たらないといった声や、キティ・プライド、ジュビリー、ローグなどX-MEN関連の女性キャラクターではないかとファンは推測しているようです。

ジェナ・オルテガさんのスクリーンデビューは他でもないMCUの映画「アイアンマン3」(2013年)で、当時まだ幼かったオルテガさんはロドリゲス米副大統領の歩けない娘役を演じていました。セリフはほとんどありませんでしたが、彼女をエクストリミスで治療する事を引き換えに、副大統領はヴィランのキリアンと通じていました。

この名前のない娘が成長して、新たなヒーローやヴィランになっていく可能性もあるかもしれません。

とはいえ、ジェナ・オルテガさんは現在人気の若手俳優の一人であり、今も映画数本の出演予定を抱えています。多忙なスケジュールの中にマーベル映画に出演するだけの時間を確保出来るかは難しい所であり、実際に出演できるかどうかは今後の情報に注目です。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」、2025年3月4日に配信決定、予告も流出

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」が、2025年3月4日 からディズニープラスで配信開始に決定したと、各種海外メディアが報じています。

本作は Netflix のドラマ「デアデビル」から続く物語となり、全18話を予定していますが、最初の9話のみがまず配信される前後編に別れたスプリットシーズンとなる予定です。後編はまもなく撮影が再開されるとも報じられています。

現在開催中のニューヨーク・コミコンでは本作のトレーラーが公開、ネット上に流出しています。ただしこの予告は D23 Expo で公開されたものと同じ内容になっているようです。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」ではNetflixのマーベルドラマからデボラ・アン・ウォールさん演じるカレン・ペイジとエルデン・ヘンソンさん演じるフォギー・ネルソン、ジョン・バーンサルさん演じるパニッシャー/フランク・キャッスルが、「ホークアイ」で一足先に戻ってきたヴィンセント・ドノフリオさんのキングピン/ウィルソン・フィスクに続いて戻って来る事になります。

また、本作はこの後に予定されている「スパイダーマン4」などにも影響を与える物語になるのではとも考えられています。

ドノフリオさんは「シーズン2(パート2、後編の事)では大どんでん返しがある」とも語っていましたが、どのような展開が待ち構えているのでしょうか。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は 2025年3月4日 より米ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Daredevil: Born Again Release Date Revealed, Marvel Favorite Returns Sooner Than You Think

ドラマ「アガサ:オール・アロング」、6話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2024年10月17日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:オール・アロング」エピソード6「Familiar by Thy Side(邦題:使い魔たずさえ)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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ティーンの正体

予告では一足早く正体が判明していましたが、番組のみを鑑賞の視聴者にとっては今回のエピソードがひとつの答え合わせ回。

オープニングの後、少し時間が遡り、これまで作中でティーンと呼ばれていた少年、ウィリアム・カプランの過去を振り返る形でスタート。

ウィリアムはユダヤ人の民族衣装であるキッパ(あるいはヤマカとも)という帽子を被り、バル・ミツバーに参加するところが描かれています。

バル・ミツバーとはユダヤ教における成人儀式の事で、13歳の少年が受ける儀式。少女や複数、さらに混合である場合は名称が異なりますが、気になる方はwikiを御覧ください。

2話の水の試練の最中に「13歳は大変だった」と語っていた事もあり、今回のエピソードの重要性を示唆しています。

リリアとの出会い

儀式を終えたウィリアムらはどこかの会場でダンスパーティー。両親からも愛される様子が描かれた後、会場に出店していたリリアと出会い、手相の占いをしてもらいました。

手相からは転機となる長い旅が予言され、「生命線がまっぷたつ」、「新しい自分」とこの後の展開をほのめかし、さらには「塔」の逆位置の予言も。

タロットにおける「塔」は通常、正位置でアクシデントや中断を意味し、逆位置では小さな失敗や何かを失う事を意味します。カードには重要な要素として落ちる王冠、稲妻、崩れ行く塔が描かれ、王冠は力の喪失、大きすぎる野心、驕りを表し、稲妻はアクシデント、突然の災害、サプライズを象徴、そして塔は固定概念、生活、プライドを指し、これらの崩壊を意味しています。また、塔から落ちていく二人の人物が描かれています。

番組のプロモーションアートでは王冠がブルーのクラウンにアレンジされており、片方の人物がビリーである事がほのめかされています。とすると、もうひとりはトミーなのでしょうか。

Agatha’s promotional tarot cards forshadow A LOT
byu/PinkPashaTS inmarvelstudios

なお、水晶玉には過去のエピソードで見慣れてきたセーターにパーカー姿のティーンの姿が映し出されています。

©MARVEL,Disney

占いが終わってウィリアムが去ったあと、リリアは忘れ物のジャケットにシジルを書いた木片をしのばせました。ティーンにシジルをかけたのはワンダでもアガサでもなく、リリアだったのです。

ただしリリアが自分の意思で書いたのか、それとも5話までで見てきた預言のように別の存在の介入によるものかは現時点で不明です。

マキシモフ事変の終わりと新たな始まり

ウェストビューで事件が発生したとのニュースが入り、パーティはお開きに。父親ジェフの運転で帰路につく中、ラジオからはワンダとヴィジョンの音声が。一応これでカメオ出演と言えそうですが、今後のエピソードでの新たな映像にも期待したい所。

ワンダのヘックスがちらりと見える中、車は事故を起こして木に衝突。以前にも指摘したように、1話でのイーストビューの自動車事故はやはりビリーに関する事でした。

ジェフとレベッカはかろうじて無事だったものの、後部座席にいたウィリアムは血だらけで意識を喪失。そんな中、「ワンダヴィジョン」のラストでビリーとトミーが消える間際に「おやすみ」と言った声がすると、ウィリアムは「トミー!」と叫びながら意識を取り戻しました。

そこに駆け付けた警官のアリス。2話で元警察官(ちなみに原作でも警察官)だとしていましたが、この段階でティーンとアリスは出会っていた事に。

一命をとりとめたように見えるウィリアムでしたが、それは外見上の事だけであり、その中身はやはりワンダの息子であるビリー。彼の能力のひとつであった読心術が目覚めていました。

なお、ビリーとトミーは「ワンダヴィジョン」5話で自らの意思で5歳から10歳へと瞬時に成長させており、13歳のウィリアムの身体に入ってもさほどギャップは感じないのかもしれません。

ウィリアム・カプランの部屋には「アリス・イン・ワンダーランド」、「オズの魔法使い」といった作品のポスターが飾られており、もともとこういった趣味、そして魔法への興味があった様子。ビリーの魂と結びつきやすかった原因のひとつとなっているのでしょうか。

ボーイフレンドのエディ

リリアの予言どおり、新しい自分になったウィリアム・カプランの新しい人生が始まります。3年後のテロップが表示され、16歳になったウィリアム。「アガサ・オール・アロング」の1話よりも少し前のタイミングで、彼氏のエディとイチャイチャする様子が描かれています。

ビリーが同性愛者なのは原作コミックどおりで、演者であるジョー・ロックさんも同性愛者である事を公表しています。MCUのウィリアム・カプランがそうであったかどうかは不明ですが、両親の彼氏に対する反応を見る限りは最近の出来事というわけでもなさそうです。

ウィリアム・カプラン/ビリーの人物背景はゲイである事やユダヤ人家庭に転生して育った事など、ほどんどの要素が原作準拠となっており、MCUでは珍しいタイプのキャラと言えそうです。

ビリーとエディが過去を探る中で、ワンダが引き起こしたマキシモフ事変はアベンジャーズの訓練の失敗という認識になっている事が語られています。この事は約1年前にリークされていた通りで、「ワンダヴィジョン」が「エンドゲーム」直後から始まった事を考えると、世間はまだアベンジャーズが存在していると考えていたのかもしれません。この偽の情報を世間に周知させたのはニック・フューリーなのでしょうか?

パソコンにはジェンが映り、例のオーガニックコスメを宣伝。リリア、アリスにつづいてジェンもウィリアムにとって無関係な人物ではなかったようです。

なお、コミックにはテディ・アルトマン別名ハルクリングという別のボーイフレンドが存在しています。テディはスクラル人とクリー人のハーフで緑の肌の宇宙人。ヤングアベンジャーズのメンバーとしてカップルで活動しています。

エディとテディ、名前は似ていますが、このエディはハルクリングではないと以前に報じられていました。

ラルフ・ボーナーの再登場

ヘックスにルーン文字が映っていた事を手がかりに調査を進めていたウィリアムは、redditを通じてu/bohnerrific69(ボーナリフィック69)に接触。指定された場所に行くと、「ワンダヴィジョン」のラルフ・ボーナーがやって来ました。かつて「エンドゲーム」でソーは noobmaster69 のハンドルネームでネトゲ対戦を興じていましたが、69はつけがちな数字なのでしょうか。

「ワンダヴィジョン」では20世紀FOXの「X-MEN」シリーズでクイックシルバー/ピーター・マキシモフを演じていたエヴァン・ピーターズさんが「ワンダヴィジョン」で死んだはずの弟ピエトロとして登場、ビリーとトミーのおじとしても動いていました。しかし、その実はアガサがヘックスに送り込んだ操り人形で、ラルフ・ボーナーという無関係の人物でした。

ラルフはランダルと呼ぶように要求、ハンドルネームもそうですがいまいち本名から離れられない様子ですが、それはひとまず視聴者にしかわからない事。ラルフはワンダと、そしてアガサに怯えながら、マキシモフ事変で体験した事をウィリアムに伝えます。

ラルフ・ボーナーは「ワンダヴィジョン」の1話でFBIのウー捜査官が探していた人物だった事がBlu-rayの削除シーンより判明していますが、今回のシーンではそのあたりの言及はありませんでした。

ただし、情報料の支払いについて「ticket to my one man show in Paramus」と述べており、ラルフは現在ニュージャージの町パラマスでワンマンショーをして生計を立てている事がわかります。保護観察期間であれば、「アントマン&ワスプ」のスコット・ラングのように指定区域から出る事は許されませんので、期間が明けたか、そもそもこの設定はなかった事になっているかもしれません。

アガサの過去

自宅に戻ったウィリアムはさらに調査を続け、アガサの過去に関する様々な噂を目にします。

彼女がヒンデンブルク号の唯一の生存者であり、タイタニック号にも乗船していたという事実など、過去の彼女の経歴に関するいくつかの重要な事実に遭遇。また、アガサはカントリーの女王であるドリー・パートンさんの夫と浮気した「本物のジョリーン」だったという主張の報告も見つけました。発見の多くは「brujapedia」に集約されていました。brujaはスペイン語で魔女を意味する単語で、ようするにウィキペディアならぬマジョペディア。そこで、アガサ・ハークネスがウィッチズロードの唯一の生存者であることも発見するのでした。

なお、マジョペディアのアガサ・ハークネスよりも前に紹介されている人物たち、Abigail Adams、Addy Denson、Aerial Franksはコミックのキャラでもなければ実在の人物でもないようです。似た名前でアビゲイル・ウィリアムズは、セーラムで隣人を魔術師として偽りの告発をした最初の子供の1人として有名です。

テキストメッセージ

アガサの自宅に入る直前、ウィリアムは彼氏のエディとアプリでメッセージのやりとりをしています。

ここでエディは黒いハートの絵文字を送信してきているのは何か意味があるのでしょうか?

©MARVEL,Disney

2話で魔女団のメンバーを予言したリリアは一人を黒いハートで表現していました。アガサの態度からこれはリオ・ヴィダルだと予想されていましたが、シジルによって正体が不明だったウィリアムの事を予言していたのでしょうか?

それともエディが実際はリオ・ヴィダルで、彼女がウィリアムをウィッチズロードに向かうように仕向けていたのでしょうか?

アガサの自宅にて

アガサの自宅、もといラルフの家についたウィリアム。そこでは1話で刑事ドラマの中でアグネスを演じていたアガサ・ハークネスの姿が見えます。カーテンが死角を作っているせいで、リオ・ヴィダルが実際にそこにいたかどうかはわかりません。

アガサは1話で見た時とは別の服装で、服には「ボーナー家の再会」と書かれています。

©MARVEL,Disney

ここの展開は1話とは細部が異なっていますが、大筋は変わりありません。最後にウィリアムが放り込まれたクローゼットの奥には、ラルフが泣く泣く置いてきたというBlu-rayのセットや「ワンダヴィジョン」で弾いていたギターなども確認出来ます。

使い魔から魔女へ

回想シーンが終わってウィッチズロードのアガサとビリーのシーンに戻り、アガサはビリーがウィリアムの身体を乗っ取って生命を繋いできた事で立派な魔女になった事を認めます。

ビリーは当初、ウィッチズロードの果てで力を求めているとしていましたが、アガサは「ママを見つけたいのでもないし、ロボットのパパでもない」とし、ビリーが双子の片割れであるトミーを探している事が明らかになります。

ビリーはトミーの存在がどこかにあるのを感じているようで、これはワンダがピエトロの死んだ瞬間を感じ取っていた事と同じ能力がある事を示しているようです。


シジルをかけたのはリリアでしたが、裏で手引をしていた人物は存在するのでしょうか?いたとしても、それがワンダではない可能性は高いと考えられそうです。

リリアがシジルを施したのはウィリアムの身体にビリーの魂が入る前の事であり、そもそもこれがワンダがやった事だとすれば、自分で魂を逃がしておいてシジルの効果でそれを忘れ、その間に闇堕ちして「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のような事件を引き起こしてしまったのは恐ろしくマヌケすぎる展開となってしまいます。

ワンダが自分でビリーの魂をウィリアムの身体に入れたのであれば、シジルなどかけずに「ワンダヴィジョン」のラストでウェストビューを去ったすぐあとに合流すれば良かっただけで、ポストクレジットシーンのようにダークホールドで捜索する必要もありませんでした。ただし、このシジルや転生をワンダが「無意識」でやってしまったとなると話が変わってきます。

コミックのウィッカンことウィリアム・”ビリー”・カプランは母ワンダと同じ現実改変能力、テレポート、幻覚、サイコキネシス、アストラル投影など多彩で強力なパワーを持っています。

ロキはウィッカンをデミウルゴスと呼ばれる神に近しい力を持つものだと信じており、実際にウィッカンは過去、現在、未来を見通し、宇宙を変える力を持っていました。また、ドクター・ストレンジはウィッカンが地上で最も強力な魔術師と呼び、彼がソーサラー・スプリームの後継者だと信じていました。

このドラマのビリーは「ワンダヴィジョン」のビリー・マキシモフの記憶を完全に継承しているわけではないようで、今の彼はウィリアム・カプランでもビリー・マキシモフでもない新しい人物として本当の意味での自分探しの最中とも言える状態に。

今のところはワンダを母親だとする認識もないようですが、トミーだけは特別なつながりを感じている様子。道の果てでトミーの関するヒントを手に入れることが出来るのか、残り3話に注目です。

ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2024年10月24日10時 より配信予定です。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」、ハルクの削除されたオープニングのアートが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」では制作プロセスの中で多くのシーンが削除、変更されてきました。海外メディア EW は、今月発売された書籍「Marvel Studios: The Art of Ryan Meinerding」の中からそういったシーンのコンセプトアートをいくつか紹介しています。

今回はスマートハルクが火事の中から大勢の人を救助する様子を描くアートが公開。

アーティストのライアン・メイナーディングさんは「アベンジャーズが全員いなくなって、彼だけが残ることになり、彼が素晴らしいことをするのを見ることになる予定でした。衛星放送受信アンテナの中にいる人々を救うためにハルクがビルから飛び降りるのは、彼がやろうとしていたことの一つでした。私はイアン・ジョイナーと一緒にスマーク・ハルクの顔の制作に取り組んでいました。」と説明しています。

この火災のシーンは実際に撮影されていることが過去に報じられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/avengers-endgame-deleted-fire-scene-hulk/”]

これはスマートハルクの初登場シーンになる予定でしたが、その後、レストランでの子どもたちとの自撮りシーンに置き換えられる事になりました。

今回はこのハルクのアート以外に、「ロキ」に登場したソーのカエルバージョンのスロッグや「ワンダヴィジョン」のホワイトヴィジョンのアートなどが公開。

先日はこの書籍からハルクとサノスのリベンジマッチが検討されていた事も明らかになっています。

「アガサ・オール・アロング」、ジョー・ロックさんとショーランナーが6話のネタバレについて語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ・オール・アロング」のティーン役ジョー・ロックさんと、脚本兼ショーランナーのジャック・シェーファーさんが、海外メディア Variety とのインタビューで、今週配信された6話のネタバレについて語りました。

エピソード6「Familiar by Thy Side(邦題:使い魔たずさえ)」はティーンの過去に触れるエピソードが展開。

無事にこのエピソードの配信が出来た事についてシェーファーさんは「彼はこの秘密の部分をとても上手に、とても優雅に乗り越えてきました。彼がこのキャラクターと番組のストーリー展開に注いだ努力についてようやく語れるようになってほっとしています。」と言います。

ティーンの正体について

ジョー・ロックさんは劇中でシジルによって秘密が守られていましたが、実生活では自力で秘密を守る必要がありました。

「『ビリー・マキシモフ役なの?』って聞かれるのも10回目ぐらいになると、私は『え? いや!』って感じで、だんだん楽になってきました。でも今週は『史上最悪の秘密。みんな知ってたよ!』みたいなコメントをたくさん見ました。そうだけど、何も言えないですよね? やっぱり秘密は守らなきゃいけなかったんです!」

コミックのビリーの複雑な誕生経緯について知らされた時、シェーファーさんは「どういう事?もう1回説明して」と感じたと言います。

「正直に言うと、まだ完全には理解できていないんです。直感的な筋書きを求めている私には、あまりにも多くのステップと登場人物がいて、まったく我慢できませんでした。ストーリーは正確で親しみやすいものにしたいが、同時に衝撃と驚きも与えたいのです。」 

これまでのMCUでもそうだったように、コミックを忠実に再現する事は最優先事項ではないため、ビリーの転生についてはコミック版にある程度寄り添いながらもかなりコンパクトな形で導入する事になりました。

ビリーにはまだ隠された謎があるのかと質問されたシェーファーさんは肩をすくめながら「うーん、明らかにすべきことがまだある、というのが私の意見です。物語は半分以上終わっていて、プレイヤーはボードに載っていますが、まだ骨に肉が残っている状態です。」と語りました。

ロックさんはウィリアム・カプランを演じるにあたってバル・ミツバーのシーンがとても大変だったと言います。

ロックさん、ウィリアムのハフトーラの歌い方とトーラーの一部の朗読法について、アレクサンドリア・シュヴァル=ワイナー氏と4か月間練習したと言います。「ヘブライ語で話したり歌ったりするときに、イギリス訛りからアメリカ訛りに変えるのは大変です。彼女は、私たちがそれらのシーンを最大限の敬意を持って撮影できるように本当に助けてくれました。」

ジョー・ロックさんはユダヤ人ではありませんが、今回のエピソードの執筆にはユダヤ人の脚本家ジェイソン・ロストフスキーさんらが参加、ロックさんは「脚本家たちが、女性たちと儀式や神聖なものへの信仰に対する理解の重なりについて語ってくれたこと、そして伝統を強く意識したこの美しいシーンを創り出す機会に、とても感動しました。」とコメントしました。

 そして、撮影当時19歳だったジョー・ロックさんを13歳のウィリアム・カプランに見せるために、ヘアスタイル、アイライナーといったメイクによる工夫に加えて、175cmある身長を低く見せるためにカメラアングルにこだわったとも明かしました。そして、このシーンを成功させた最大のポイントは「ジョーの演技力だった」とシェーファーさんは称賛しました。

ラルフの再登場について

エヴァン・ピーターズさんが演じるラルフ・ボーナーを再登場させる事について大変だったかと聞かれたシェーファーさんは「実際のスケジュールは覚えていないのですが、彼が興味を持ってくれたので、とても簡単に決めることができました。」と言います。

「彼は何に対しても最高の態度で臨みます。」とし、エヴァン・ピーターズさん自身がラルフのセリフやジョークの具体的なアイデアを持ち込んだと言います。劇中で登場した魔女対策グッズも「彼はその日に手元にあった小道具を使ってそれを作ったんです。」と説明。

「あの帽子にはいろんな彫刻が彫ってありましたが、あれは彼のアイデアでした。魔女のスプレーも彼のアイデアでした。彼はとにかく全力で取り組みます。」とも付け加えました。

トミーは登場する?

ビリーの願いが明らかになった今、「アガサ・オール・アロング」の残り3つのエピソードでトミーを見られるかと質問され、ロックさんは「それは答えられません。」とパニック気味に目を大きくしながら答えています。「ええ、答えはわかっていますが、教えることはできません。まだいくつかの秘密が残っています。」

シェーファーさんも「彼の願いは兄弟との再会だということを、ようやく観客に正直に伝えられて、とても興奮しています。」とだけコメントしました。 

ヤングアベンジャーズについて

コミックのヤングアベンジャーズのメンバーであるビリーの今後のMCUにおける役割について質問されたジョー・ロックさんは「私のスケジュールは空いているので、とても楽だと思います。私の事を最初に欲しがる人が、最初に私を手に入れるのです。ここ数週間はとても退屈でした。ここ数年、とても忙しくしてきましたが、今年は『ハートストッパー』を手に入れて以来、最も静かな時期でした。それが嫌です。興奮しすぎて部屋に閉じ込められた子供のようです。」と、今のところ次の予定が決まっていない事を明かしました。


ドラマ「アガサ:オール・アロング」はディズニープラスで配信中、次回、第7話は 2024年10月24日10時 より配信予定です。

ソース:Billy Maximoff Returns: Joe Locke and ‘Agatha All Along’ Creator on Hiding His Identity, ‘Wacky’ Fan Theories and Bringing Back [SPOILER] From ‘WandaVision’

「サンダーボルツ*」、セバスチャン・スタンさんがウィンター・ソルジャーの後悔を語る─伝説の映画のオーディション秘話も

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「サンダーボルツ*」でウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを再演するセバスチャン・スタンさんが、Happy Sad Confused に出演し、バッキーをもっと掘り下げたかったと後悔を語りました。

対談の中でスタンさんは「ウィンター・ソルジャーというキャラクターの側面全体を…もっと掘り下げてみたかったですね。彼が記憶を失い、昔の記憶が蘇ってショートしてしまうという状況があります。でもコミックを見ると、彼は機械に洗脳されているわけではないんです。」と言います。

「ウィンター・ソルジャーの別人格がいるんです。彼は自分が別人であることを知らなかったが、機能していました。そして電撃を受けるたびにどんどん感覚が麻痺していくんです。実に魅力的だ。片腕を失い、自分がどこにいるのかわからなくなり、感情を失って 「あれ 」になっていく過程を。」と原作のウィンター・ソルジャーについて語り、それを演じてみたかったと明かしました。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」はMCUの中でも名作に分類される作品ですが、バッキーの暗殺者としての側面を描くことに重きを置き、暗殺者になる仮定は洗脳という駆け足の描写で終わっていました。これはその後の作品でも同様で、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で過去の清算を描いてしまった今、この前日譚をやる機会は逸してしまったかもしれません。

対談の別の部分では、MCUに参加する前にDCに参加する可能性があったと言及。2011年の「グリーン・ランタン」のオーディションを振り返りました。

「グリーン・ランタンも私がスクリーンテストを受けた作品のひとつです。そこに行ったとき、私、ジャスティン・ティンバーレイク、ジャレッド・レト、ライアン・レイノルズ、あと1人くらいいたと思います。」と語ります。

  「私は彼らを見て、『もうだめだ。私が合格するなんてありえない』と思いました。でもある意味、今にして思えば、そうならなかったことを嬉しく思います。」

「あの役をもらっていたら、おそらく俳優としてのキャリアは終わっていたでしょう。」とスタンさんは冗談まじりに述べましたが、実際にその役を勝ち取ったライアン・レイノルズさんは映画が大コケした後、「デッドプール」で復帰するまでに5年の歳月を費やしました。

セバスチャン・スタンさんは「サンダーボルツ*」でウィンター・ソルジャーを再演する後、「アベンジャーズ」新作映画に登場するかどうかは分かっていません。先日のインタビューではRDJさんのドクター・ドゥームと同じシーンで共演してみたいと話していました。

「サンダーボルツ*」はMCUのアンチ・ヒーローや元ヴィランを寄せ集めたチームを描く作品で、過去作よりセバスチャン・スタンさん演じるウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ、ワイアット・ラッセルさん演じるU.S.エージェント/ジョン・ウォーカー、フローレンス・ピューさん演じるブラックウィドウ/エレーナ・ベロワ、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ、オルガ・キュリレンコさん演じるタスクマスター/アントニア・ドレイコフ、ハナ・ジョン=カーメンさん演じるゴースト/エイヴァ・スターが再登場、ジュリア・ルイス=ドレイファスさんが演じるコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌがこのチームを率いることになります。

ジェラルディン・ヴィスワナサンさんがアヨ・エデビリさんに代わって(ソングバードと噂される)未知の役割を交代し、ルイス・プルマンさんがスティーヴン・ユアンさんに代わってセントリー/ボブ役を引き継ぎました。

制作はジェイク・シュライアー監督、脚本を「ザ・ベア」のジョアンナ・カロさん、「BEEF」のイ・サンジンさん、「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんらが担当しています。

映画「サンダーボルツ*」は 米国にて 2025年5月 劇場公開予定、日本は 2025年のゴールデンウィークに公開予定です。