ポール・ベタニーさん、ドラマ「ワンダヴィジョン」の結末についてほのめかす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」でヴィジョンを演じるポール・ベタニーさんが、海外メディア Lights, Camera, Pod とのインタビューで本作を「一生の乗り物だ」と例え、物語の結末について示唆しました。

ベタニーさんはインタビューで「ワンダヴィジョン」のエンディングについて以下のように語りました。

私は、視聴者がショーの終わりに大いに驚くことになると思います。つまり、ただ…私は本当にみんなが『OH MY GOD!』となると思うんです。そして、MCUを全く新しい光の中で見ることになるだろうし、MCUがどのような方向に進んでいるのかをより深く理解することにもなるでしょう。

また、ベタニーさんは、以前から一緒に仕事をしたいと思っていた俳優の登場についてもほのめかしました。

私も言いたいんだけど、いろんなことがリークされて、人々は特定のことを知ってしまうんだけど、完全に秘密にされていたことが起きて、ずっと一緒に仕事をしたいと思っていた俳優と仕事をしたんです…そして、一緒に花火をして、シーンも最高だし、人々は本当に興奮すると思います。

ベタニーさんが言う俳優が誰なのかは今の所不明で、MCUやMCU以外のマーベル映画で活躍した俳優さんが登場するのか、あるいは映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」でマット・デイモンさんが名前のない役で登場したようなビッグ・スターのカメオ出演なのか、いずれかのサプライズがあると見られています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」は 毎週金曜日 ディズニープラスで新エピソードが追加。次回は 1月29日の17時に第4話が配信開始です。

ソース:WandaVision: Paul Bettany Teases Massive Surprise Ending of Marvel Show

ドラマ「ワンダヴィジョン」の3話ポスターが公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」の最新話となる第3話を描いたポスターが公開されました。1970年代を基調としたデザインのポスターで、ジェラルディンことモニカ・ランボーと、ワンダとヴィジョンのツーショットポスターの2種となっています。

モニカのポスターには「the signal is out of this world」と書かれており、Signalとは第3話にて外に放り出されたモニカの姿とかぶるように見えます。しかし、2話のポスターで使用されたSignalというワードもモニカを指すのでしょうか?

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3話までは謎の多い展開が続いていますが、ワンダ役エリザベス・オルセンさんの最近のインタビューにて、4話から物語が大きく動き出すことが示唆されています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで 毎週金曜日17時 に新エピソードが配信中です。

ロケット役ショーン・ガンさん、オーストラリアに到着、映画「ソー:ラブ&サンダー」に合流か

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督の弟で俳優のショーン・ガンさんがオーストラリアに到着したことを自身のInstagramで公開しました。現在制作が始まっている映画「ソー:ラブ&サンダー」に出演するものと見られています。

ショーン・ガンさんは「ガーディアンズ」シリーズでロケット・ラクーンのモーションアクターを務めており、ボイスアクターとしてブラッドリー・クーパーさんが演じています。また、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でヨンドゥのあとに艦長となったクラグリン役でもありますが、「ラブ&サンダー」にクラグリンが登場するかどうかは不明です。

この一ヶ月前後でピーター・クイル役のクリス・プラットさんを始め、ドラックス役デイブ・バウティスタさん、グルート役ヴィン・ディーゼルさん、ネビュラ役カレン・ギランさん、マンティス役ポム・クレメンティエフさんらガーディアンズの俳優陣がオーストラリア入しています。

ガモーラ役のゾーイ・サルダナさんのみSNSでの発信や目撃情報がなく、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」のラストシーンは未解決の状態のままかもしれません。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」の撮影はまだ始まりませんが、ひとまず先に「ソー:ラブ&サンダー」でガーディアンズメンバーが帰ってくることになります。「ソー:ラブ&サンダー」ではナタリー・ポートマンさん演じるジェーン・フォスターがソーになる他、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが登場し、名優クリスチャン・ベールさんがヴィラン神殺しのゴアを演じることが明かされています。また、シフ役のジェイミー・アレクサンダーさんが戻ってくるとの報道もあり、現在オーストラリアにいることがアレクサンダーさんのInstagramにて公開されています。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年5月6日 米国公開予定です。

ソース:Thor 4: Rocket Raccoon Actor Arrives In Australia For Marvel Production

ティ・チャラの母ラモンダ役アンジェラ・パセットさん、「ブラックパンサー2」のマーベルの決断についてコメント ─ 彼はかけがえのない存在

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「ブラックパンサー」シリーズなどで主人公ティ・チャラの母親でありワカンダの女王ラモンダを演じるアンジェラ・パセットさんが、次回作「ブラックパンサー2」で昨年亡くなったティ・チャラ役チャドウィック・ボーズマンさんの代役をたてない決断をマーベル・スタジオが発表したことについてコメントしました。

パセットさんは海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューでスタジオの発表について尋ねられ、「彼の死はとてつもない損失ですが、ケヴィン・ファイギとマーベル・ユニバース、そして前作からのスッタフであるライアン・クーグラー、監督、脚本家は、彼らは物語を語ることにコミットしているし、我々ができる限りのことを平等に、平等に計画してくれています。だから私たちはそれを楽しみにしています。彼らが何を思いつくか楽しみにしています」と答えました。

彼女はスタジオが「大転換をしなければならないことを認めていて、私たちの誰もが何も知らされていなかったので、彼らは今もそれに取り組んでいる」と語っています。

ボーズマンさんについては「私たちの兄弟は本当に胸の奥底にあるものを持っていましたが、彼の遺産、彼の喪失、彼が誰であったか、そして彼が私たちと共有したものに対する私たちの愛と感謝は、他のものには代えられません…それは惜しまれ、感謝され、複製することはできません。それはとてつもなく名誉なことであり、そう、彼はかけがえのない存在なのです。」とコメントしました。

現在、映画「ブラックパンサー2」の制作は始まっていますが、あらすじ等はまったくの不明です。一部海外メディアによると、映画冒頭でボーズマンさんの未使用のフィルムを利用してティ・チャラの死を描き、物語の中で新たなブラックパンサーの継承者を誕生させるのではないかとしています。

映画「ブラックパンサー2」は 2022年7月8日 米国公開予定です。

ソース:Angela Bassett Reacts to Chadwick Boseman’s Role Not Being Recast in ‘Black Panther’ (Exclusive)

マーベルがコミックからインスパイアされたMCUのシーンの公式比較動画を公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ4がこの1月よりスタートし、現在その第1弾となるドラマ「ワンダヴィジョン」がディズニープラスで配信中です。マーベル・エンターテイメントではMCUの象徴的なシーンの基になったコミックのシーンを紹介する公式の映画とコミックの比較動画を公開しています。

フェーズ3パート1では映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のキャップvs.アイアンマンのシーンや、ドクター・ストレンジの印象的なシーンの数々、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーからはアダムのまゆ等のオリジンが紹介。

フェーズ3パート2ではインフィニティ・ウォーからエンドゲームまでのシーンを収録。

また、フェーズ1~3までのまとめ動画もアップされています。上記2つの内容も含まれています。


フェーズ4はもともと2020年5月に映画「ブラックウィドウ」でスタートする予定でしたが、新型コロナウイルスのパンデミックによる影響で映画館の閉鎖や撮影の中断などスケジュールが大きく再編されました。現在もまだスケジュール調整の最中ですが、ドラマ「ワンダヴィジョン」が2021年1月15日から配信開始となっています。

エリザベス・オルセンさん、ドラマ「ワンダヴィジョン」は第4話で転換期を迎えると明かす

現在配信中のドラマ「ワンダヴィジョン」でワンダ・マキシモフを演じるエリザベス・オルセンさんが、海外メディア Digital Spy とのインタビューチャットにて来週配信予定のエピソード4についてコメントしました。そこで、本作の物語が第4話でシフトしていく事が明らかになりました。

記事によると、インタビューの中でオルセンさんは以下のように話しました。

私たちがこのショーの撮影を始めたとき、私たちは9つの台本すべてを持っていたので、ワンダたちにこれまでに何が起こっていたのかを知っておく必要はありませんでした。それはとても具体的なものでした。報道陣に最初のエピソードを見せるのは、エピソード4がかなりシフトしているからだと思います。それは本当に楽しい視点の入れ替わりで、その瞬間に多くのことが理解されると思います。

オルセンさんはまた、ショーはワンダが真のヴィランであるという噂についてもコメントしました。

スーパーヒーロー映画では、通常、見ている人はヴィランが誰であるかを知っています。あるいは、彼らが映画に登場するタイミングを知っています。「ワンダヴィジョン」では、ヴィランが誰なのか、ヴィランがいるのかわからないので、本当のドラマや緊張感は、シットコムの世界とマーベルの世界の間で絶え間なく綱引きをしていることだと思います – そして何が楽しかったかというと…本当に楽しかったのは、エピソードごとにどれだけ剥がしていくかを明らかにしていることです。

また、共演しているヴィジョン役のポール・ベタニーさんもSNS上で4話について「来週はあなたの心を吹き飛ばすよ」と意味ありげな投稿をしました。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで独占配信中です。

ソース:WandaVision’s Elizabeth Olsen teases “shift” in Marvel show from episode 4

セバスチャン・スタンさんがドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のカメラテスト時の写真を公開

3月からのドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」配信開始を控え、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを演じる俳優のセバスチャン・スタンさんが、自身のInstagram を更新し、新たな写真を共有しました。

投稿には「カメラテスト、2019年10月。あと2ヶ月を切りました」とコメントを添えました。

本作は当初2020年の夏にデビューする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で撮影が中断し、MCUの映画が全体的に公開延期と共にしばらく配信日未定となっていました。

先日あらためて公式ポスターやトレーラーが公開され、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は 2021年3月19日 ディズニープラスで配信予定となっています。

テヨナ・パリスさん、モニカを演じるにあたって子役アキラちゃんの演技を研究したと明かす

マーベル・スタジオが制作するドラマ「ワンダヴィジョン」でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にデビューしたテヨナ・パリスさんが、海外メディア Variety とのインタビューでモニカの役作りについて、映画「キャプテン・マーベル」で子ども時代のモニカを演じたアキラ・アクバルちゃんの演技を研究していたことを明かしました。

モニカを演じることに対するインスピレーションについて聞かれたパリスさんは次のように答えました。

役作りをするにあたって、自分でコミックを見に行きました。今でもコミックで彼女がどういうキャラクターであるかを探求しています。

そして、映画「キャプテン・マーベル」でのアキラ・アクバルちゃんの演技や、彼女がもたらしたものにも注目しました。子どもから大人になると人は変わります─子供のころの自分とはまったく違う大人になることもあります。でも大人になっても残る要素もあると思うんです。人間関係もそうです。マリア・ランボーやキャロル・ダンバースはモニカにどういう影響を与えたのでしょうか。

また、制作の裏側について以下のように語りました。

メアリー・リバノス(プロデューサー)は素晴らしいわ。彼女はコミックの事、モニカの事、すべてのことを管理してくれています。だから、私はいつも彼女の頭の中を覗きに行っていました。ヘッドライターのシェイファーは「よくわからない」とか「どうやって調整すればいいのかな」と思ったときには、いつでもそばにいてくれました。マットも同じです。マットは、私が今までに会った中で最も忍耐強い人間です。彼はとても親切です。セットの上で起こりうるすべてのことがうまくいかないことを話しても、彼はとても冷静で、コントロールされていて、見ていてとても驚かされました。彼自身が子役としてシットコムの世界からやってきたので、知識も豊富なんです。私はとても素晴らしい手の内を持っています。とても協力的で楽しいプロセスだったわ。

MCUのモニカ・ランボーは「キャプテン・マーベル」で主人公キャロルの親友マリアの娘として登場し、物語でも重要な役でした。「ワンダヴィジョン」ではそのモニカが大人になり、テヨナ・パリスさんがキャスティングされる事になり、話題になりました。

というのもコミックのモニカはキャロルよりも先にキャプテン・マーベルを名乗っていたヒーローで、一時はアベンジャーズのリーダーを務めたこともあるヒーローです。少女として「キャプテン・マーベル」に登場したモニカが「ワンダヴィジョン」でどのようになっていくのか、注目を集めています。

パリスさんは「ワンダヴィジョン」の後も映画「キャプテン・マーベル2」にキャスティングされており、キャプテン・マーベル/キャロル・ダンバースと肩を並べて戦うことになると考えられています。

テヨナ・パリスさんが出演しているドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで独占配信中です。

ソース:‘WandaVision’ Star Teyonah Parris on Embodying Marvel Superhero Monica Rambeau

【噂話】MCUにジェニファー・ローレンスさんが参加?

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に女優のジェニファー・ローレンスさんが参加すると海外のInstagramユーザー showmarvelfilms が伝えました。情報元は有名な海外のスクーパーDanielRPKことダニエル・リヒトマン氏としています。

ジェニファー・ローレンスさんは20世紀FOX制作の映画「X-MEN」シリーズでミスティーク役を務めており、今回の投稿では映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」に登場すると伝えていますが、ミスティーク役を再演するのかどうかは不明です。

先日、マーベル・スタジオのボス、ケヴィン・ファイギ氏はインタビューにてX-MENのプロジェクトは議論を続けている事を明かしました。X-MENたちミュータントはチーム作品の前に少しずつMCUに登場するのではないかと言われており、以前にはドラマ「ファルコン&ウィンターソルジャー」ではウルヴァリンの存在が示唆される可能性があるとも報道された他、最近では「ソー:ラブ&サンダー」にストームが登場するという話もありました。

また、現在配信中のドラマ「ワンダヴィジョン」の主人公、スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフもコミックではミュータントであり、もしかすると「ワンダヴィジョン」の段階から何かが動き出す可能性もあるかもしれません。

映画「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」は 2022年3月25日 米国公開予定です。

ドラマ「ワンダヴィジョン」3話のイースターエッグをピックアップ

配信が始まったにも関わらず謎が多いMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ワンダヴィジョン」は、これまでに公開されてきた映画シリーズと同様イースターエッグがたくさんある作品です。この記事ではそれらについて取り上げて行きたいと思います。

この記事にはネタバレを多く含んでいますので、未見の方はご注意ください。

3話

エピソードタイトル「カラー放送」

イースターエッグという程ではありませんが、1話、2話と違って配信と同時にエピソードタイトルが公開されました。ちなみに1週間遅れで公開された1話、2話のタイトルはネタバレを示唆するようなタイトルではありませんでした。今後タイトルがどのように扱われるのかは不明です。

新たなオープニング

今回は1970年代に人気を博したシットコム「ゆかいなブレディー家」を模したようなオープニングになっています。しかし今回も登場する六角形。2話のオープニングで登場したときは、六芒星やインフィニティ・ストーンを表現しているだろうというお話もしましたが、あらたに補足しておきます。

©2021 MARVEL

六角形とは英語でヘックスといい、コミックのワンダの最初の能力であるヘックスパワーを表現している可能性があります。ヘックスパワーは確率を操作し、近くにいる人を8割ほどの確率で不幸に陥れるパワーとして描かれていました。ワンダが現実改変能力を手に入れるのは、もっと後のことです。

ヘックスをさらに日本語に直すと、16進数という意味もあります。16進数は2進数であるコンピュータが扱う情報を人にわかりやすく伝えるために用いられることが多いです。もともとAIだったヴィジョンの事をも表していると考えられます。

ちなみに前回のオープニングと違い、今回は歌詞がありました。

英語版の歌詞は以下のとおりです。

WandaVision
We got something cooking
And it’s looking good
We’ve got something cooking
And who knew we could
All great expectations
Lead to complications
But it’s groovy and fun
It’s me and it’s you
Together, one plus one
Is more than two
WandaVision
WandaVision
Some sudden surprises
Come in all shapes and sizes
But it’s rainbows and sun
It’s you and it’s me
Together, one plus one is family

料理と赤ちゃんを重ね合わせて、3話のメインとなる妊娠と出産についてほのめかす歌詞になっています。吹替版は出だしから「二人だけが知っているハッピーニュース 二人きりで待っているラブニュース」と、より直接的に表現しています。

オープニング中の映像は実際に起きた事なのでしょうか?

新しい家

今回も2800番地はそのままに、家が新しくなります。

1話の外観(左)と玄関(右)

2話の外観(左)と玄関(右)

そして3話の外観(左)と玄関(右)

©2021 MARVEL

外装に大きな変化は見られませんが、それでも玄関ドアが変化しているのは一目瞭然です。内装はエピソードごとに大きく変化しています。時代設定が急激に進むのですが、ワンダやヴィジョン、ウェストビューの人たちがそれについて話題にすることはありません。

しかし次の項目でわかるように、3話は2話の翌日の話でした。

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一晩で妊娠から出産へ

2話のラストでワンダのお腹が大きくなり、それからしばらく後の話かと思いきや、ヴィジョンの話しぶりから12時間しか経っていないことがわかります。

©2021 MARVEL

明らかに異常な妊娠ですが、この町の異常さ程ではありません。この奇妙な時間の流れは何を意味しているのでしょうか。

ちなみにヴィジョンが診察を終え、バミューダに旅行に行くというニールスン医師に対して、町のみんなには内緒にしてほしいと伝えるのですが、この後オープニングシーンにあるベビー用品の買い出しに向かったのでしょうか。特にお腹を隠しているようには見えませんでした。

ハーブの様子がおかしい?

お隣さんのハーブが一生懸命に垣根を切っています。ちょっとした恐怖を感じるシーンです。また、予告動画でもわかっていましたが、背景の妙なハリボテ感は一体何を表しているのでしょうか。

©2021 MARVEL

このあとヴィジョンの注意に対して、ありがとうと答えたハーブは笑顔でヴィジョンを見つめ続けながら切り続けます。

ビリーかトミーか

ワンダとヴィジョンは生まれてくる子の名前で軽く揉めます。ヴィジョンはウィリアム・シェイクスピアにちなんでビリーが良いと言い、ワンダはアメリカ人らしいトミーが良いようです。

このシーンでヴィジョンは「この世は舞台 人は皆 役者だ」というシェイクスピアの言葉を引用していますが、このウェストビューが作り物だということを示唆していると考えられます。

これはコミックにも登場する双子の息子、スピードことトーマス・“トミー”・シェパードとウィッカンことウィリアム・“ビリー”・カプランと同じ名前です。ゆくゆくはヤングアベンジャーズとしてデビューするのでしょうか?

©2021 MARVEL

また、このシーンではドクター・ストレンジとの繋がりも確認出来ます。

©2021 MARVEL

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不安に思うヴィジョン

このあと、おしめを替える練習をして赤ちゃんを迎え入れる準備をするヴィジョンですが、陣痛を引き金にワンダのパワーが制御できなくなったようで停電になってしまいます。あたりを確認して帰ってきたヴィジョンは、1話のハート夫妻以降、おかしいことに気づき始めます。

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しかし、ヴィジョンの不安は何者かによってなかった事にされてしまいます。2話ラストの養蜂家については明確にワンダが対処していましたが、今回はまったくそうではありませんでした。まるで映像の編集ミスかのように時間が少し戻り、世界に対する不安は赤ちゃんが生まれる事への不安へと書き換えられてしまいました。

ドッティと旦那

2話で存在感を見せたドッティですが、今回はちょっとだけの登場。「このイヤリング、太って見える?」と旦那さんに尋ね、直後に停電が起きるおかげで旦那さんは神様に感謝することになります。この停電は直前のワンダの力の暴走が原因のようにも見え、停電の際は2話の冒頭やラストにあった雷のような音が聞こえます。

©2021 MARVEL

後ろの電気スタンドはワンダの双子を象徴しているのでしょうか。旦那さんのフィルが読んでいる新聞が気になるところで、トップニュースには「TWO FIRE HYD… ADDED ON MA…」となっています。

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HYDの次の文字は半分しか見えておらず、Rのようにも見えますがHYDRとくればヒドラなのでしょうか?

ヒドラ・ソーク

やはり今回も入ってくるコマーシャル。1話、2話の男性目線のCMとは違い、3話のCMは女性主体のものになっていました。1970年代のアメリカといえばウーマンリブの時代。政治や文化など、様々な分野にフェミニズムが進出し始めた時代ですが、女性が家事労働を押し付けられている映像はまだまだ70年代のCMという感じです。

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今回の商品は入浴剤のヒドラ・ソーク「すべてを水に流し、自分だけの世界に浸れます」とは、過去に多くを失ってきたワンダへの言葉でしょうか。英語版では「Escape the world (世界から逃げ出して)」というフレーズも入っています。字幕では「家にいながら 安らぎのひと時を」となっている箇所は、英語では「When you wanna get away, but you don’t wanna go anywhere. (逃げ出したいけれど、どこにも行きたくない時に)」となっています。とにかく現実逃避を促している商品となっています。

実はこの「ヒドラの石鹸」、ヒドラ・ソークと同一のものではありませんが、以前にある作品に登場しています。それがこちら。

©MARVEL

そう、フィル・コールソンです。こちらドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン4 第17話「反対の世界」で登場しました。仮想世界「フレームワーク」に取り込まれてしまったS.H.I.E.L.D.のエージェントたちはヒドラの石鹸によって洗脳されていました。ちなみにですが、フレームワーク内にいたアグネスはマダム・ヒドラでした。

出産の時

ついに出産直前となり、ヴィジョンは大急ぎでニールスン医師の元へ走ります。そう、まるでピエトロのような残像を残しつつ。

ひとりになったワンダが産気づいていると、魔法が暴走したのか壁に描いたコウノトリの絵が実体化してしまいます。そこへジェラルディン(モニカ・ランボー)があらわれ、バケツを貸して欲しいといい、焦ったワンダはコウノトリを消そうとしますがうまくいきません。コントロールが上手くいかないのか、あるいは第三者の仕業なのかは不明です。

ジェラルディンはバイト先の上司ハドックスの話で盛り上がっていますが、これはS.W.O.R.D.の上司なのでしょうか?

©2021 MARVEL

結局、ジェラルディンに妊娠がばれてしまい、そのまま出産することになりました。男の子が生まれたところにヴィジョンとニールスンが到着し、赤ちゃんを抱き上げたヴィジョンはワンダの意志を尊重し、「トミー」と呼びかけます。しかしワンダは再び苦しみだし、もう一人の男の子「ビリー」を出産するのでした。

医者の不可解な言動

せっかく連れてきたニールスンですが、出産は終わっていたため特にすることはありませんでした。ヴィジョンがお礼をいいつつ玄関まで送っていった先で「ご旅行楽しんできてください」と言うと、「旅行はやめとくよ。このちっぽけな町から逃げ出すことなんて無理なんだよ」と言って去っていきます。

やはり町の住民は何者かに閉じ込められていると考えていいのでしょうか。

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ジェラルディンとウェストビューの住人

去っていったニールスンを不審に思いながら家に戻ろうとするヴィジョンの視界に、ひそひそ話をするアグネスとハーブが入ってきました。ワンダの妊娠と、ジェラルディンについて話しているようです。

©2021 MARVEL

アグネスとハーブによると、ジェラルディンは家族も家も持たない新顔だと言い、怪しんでいました。ハーブは「彼女がこの街に来た理由は…だって俺たちは皆…」と繰り返し、その先を言おうとしません。アグネスがこれを制止し、ジョークでこの場を切り抜けますが、これまでのように観客の笑い声は入りません。シットコムの世界から、急に戻されたような印象を受けます。結局ハーブもそのまま真相に触れること無く去ってしまい、ヴィジョンは気になりつつも家に入ります。

このシーンで、ワンダとヴィジョン、ジェラルディンことモニカ(とS.W.O.R.D.)、そしてウェストビューの住人と三勢力になっていることが分かります。怪しげに思えたドッティも住人サイドで一丸となっているのでしょうか?

その頃家では

双子が生まれたことでワンダはふとピエトロの名を口にします。すると、ジェラルディンはピエトロについてこれまでに見せた事のない深刻な顔で「ウルトロンに殺された。そうでしょ?」とワンダに言うのでした。ワンダがジェラルディンに「何て言った?」と聞き返すと、ジェラルディンは元の明るいキャラクターに戻り、「あなたは強いね」とひとつ前のセリフを繰り返します。ジェラルディンもまた、自身のコントロールが出来ないのか、あるいは何か秘密を守るための演技なのか、どちらとも取れる印象を受けます。

©2021 MARVEL

ワンダは引き下がること無く、「違う、ピエトロのことよ」と迫ります。ワンダは話を逸らそうとするジェラルディンに立ち去るよう告げた時、ジェラルディンのネックレスに目を留めます。そのネックレスはS.W.O.R.D.のもので、ネックスレスとジェラルディンの正体について問い詰めて行きます。

その後、ワンダの表情が変わり、ジェラルディンをウェストビューの外まで弾き飛ばしてしまいます。家に戻ったヴィジョンはワンダにジェラルディンの行方を聞きますが、ワンダは「もう帰ったわ、急用でね」と言うだけ。このタイミングで画面両脇の黒帯が取り除かれ、画面比率が現代と同じ16:9のサイズになっていきます。

そして映し出された場所はトレーラーでも登場していた「ウエストビュー」と書かれた看板が立つ土地。上空からはじき出されたジェラルディンは、ワンダがスーパーパワーを使う際に出す赤い光をまとっているため、ワンダに飛ばされたと考えていいでしょう。

すぐ近くには仮設のキャンプのようなものがあり、ジェラルディンのところに銃で武装した人間が集まってきます。

©2021 MARVEL

そして、照明器材の向こう側にはもやもやとしたバリアのようなものが張られており、ジェラルディンもこの障壁から弾き出されました。障壁といっても物理的な壁としては機能していない事がトレーラーで明かされています。少なくとも外から内へは。

いまのところS.W.O.R.D.はMCUにて明確に説明されていない状態で、ワンダがなぜS.W.O.R.D.を拒絶するのかはっきりとしません。今回もヴィランは登場しませんでした。一番イヤなパターンですが、ワンダがヴィランになる物語を描いているのでしょうか。

ミスター・ドクター ※ 2021年1月27日 追記

冒頭の診察シーンでニールスン医師の帰り際に、「新米パパは神経質になるものだ」と言われた際にヴィジョンは「僕は鋼の神経を持つので」と返します。ここを英語音声、もしくは英語字幕で見てみるとニールスンの事をミスター・ドクターと呼んでいる事がわかります。

これは映画「ドクター・ストレンジ」の作中にて、カエシリウスがストレンジを呼称するときに使った言葉です。「ワンダヴィジョン」は現在製作中の「ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス」と直接繋がるとされているだけに、ストレンジ関連の小ネタは今後のエピソードでも見られるかもしれません。


以上が気づいたポイントです。他にも何かあれば追記するかもしれません。