映画「ブラックウィドウ」脚本家がトニー・スタークのカメオの計画があった事を明かす

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の脚本を担当したエリック・ピアソンさんが、 Phase Zero ポッドキャストの中で、アイアンマン/トニー・スタークを演じるロバート・ダウニーJr.さんが登場する計画があったことを明かしました。

ピアソンさんは以下のように述べました。

以前のあるバージョンの脚本には、トニーとナターシャが登場する「シビル・ウォー」の最後の瞬間に、文字通り「私は彼らの背中を見なければならない人間ではない」と書き込まれていました。でも、それは古い映像でした。「観客の皆さん、私たちがどこにいるのか思い出してください、彼女のこの瞬間をキーにします。」となっていたでしょう。トニー・スタークの名前を見たのはその時だけで、「おい、俺たちはシビル・ウォーの終盤にいるんだぞ」というような、旗を立てて思い出させるようなものだったんです。

さらにピアソンさんは、この報道がどこから発信されたのかわからないまま、知らないうちに書き出されてしまったと付け加えました。

その噂が出たとき、私はロンドンのオフィスにいて、周りを見回して、「ここに脚本があって、この中にトニー・スタークは出てこないのに」と思ったのを覚えています。どこから持ってきたのかわかりませんが、誰かがこのようなシーンのある古いバージョンの脚本を手に入れたのではないかと思います。

ピアソンさんは、初期の脚本には「シビル・ウォー」の最後の瞬間があった事を明かし、「ブラックウィドウ」がいつの時系列に設定されているのかを思い出させるリマインダーの役割を果たしていただろうと述べました。

最終的にトニー・スタークのカメオは失われ、ナターシャとその家族に焦点が当てられました。回想シーンではホークアイ/クリント・バートンを演じるジェレミー・レナーさんが声のみの出演を果たしています。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:Black Widow Writer Reveals Robert Downey Jr. Cameo In Early Draft

映画「アントマン3」の脚本家が「ロキ」最終話を受けて謎の投稿

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン」シリーズの3作目、「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」の脚本を務めるジェフ・ラブネスさんが自身のTwitterで謎の投稿をし、話題となっています。

ラブネスさんは「ロキ、お前は何をしたんだ?」とコメントを添えてスパイダーマンとヴェノムの画像を投稿しました。

投稿された画像はコミック「ヴェノム #35」のヴァリアントカバーとの事。彼らがアントマン3作目の中でバスケットボールで戦う事があるとは想像出来ませんが、本格的なマルチバースの始まりを示唆しているものと思われます。

「ロキ」の第6話「とわに時を いつでも」に登場した「在り続けるもの」を演じたジョナサン・メジャーズさんは「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」で征服者カーンを演じる事が公式に発表されています。

クアントゥマニアは既に撮影に入っている事を主演のポール・ラッドさんが明かしており、マイケル・ダグラスさんも7月には合流し、その他キャストも続くと見られています。

今作はアントマン/スコット・ラング役ポール・ラッドさん、ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン役エヴァンジェリン・リリーさん、初代アントマン/ピム博士役のマイケル・ダグラスさん、初代ワスプ/ジャネット・ヴァン・ダイン役のミシェル・ファイファーさんがシリーズから再登場。

スコットの愛娘キャシー・ラングは新ヒーロースタチュアとなる事が明かされており、エンドゲームでキャシーを演じたエマ・ファーマンさんからキャスリン・ニュートンさんに変更されました。

スコットの泥棒仲間のルイスたちが再登場するかどうかは今の所不明です。

映画「アントマン&ワスプ:クアントゥマニア」は 2023年2月17日 米国公開予定です。

ホットトイズから映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の未登場キャラ「アイアン・ストレンジ」のフィギュアが発表

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」から新たなフィギュアの発売がホットトイズの公式Facebookで発表されました。撮影されたにも関わらず削除されてしまったドクター・ストレンジがアイアンマンのアーマーを纏う通称アイアン・ストレンジのフィギュアの写真が数点公開されています。

アイアン・ストレンジはアーク・リアクターの代わりに「アガモットの目」を動力源としているのが特徴になっています。また、フェイス部分は、ベネディクト・カンバーバッチさんの肖像画をもとに制作されています。赤、金、銀のメタリック塗装に「アガモットの目」の模様が施され、LEDライトアップ機能も搭載されています。

©2021 MARVEL,Disney,HotToys

ホットトイズの説明によると、このアーマーは「アガモットの目」を中心にして自らを形成し、胸部にグリフを効果的に焼き付けて、魔法の力を持つアーマーに変えているとのこと。

このフィギュアは、インフィニティ・ウォーの象徴的な場面を再現することができ、アイアンマンのデザインに基づいた全く新しいスーパーヒーローのポーズをストレンジに与えることができます。

©2021 MARVEL,Disney,HotToys

アイアン・ストレンジ」は、LEDライトアップされたエネルギー・ディスプレーサー・セントリー、ハンド・キャノン、ミスティック・アート・エフェクト、テーマに沿った背景、ダイナミックなフィギュア・スタンドなど、ヒーローの象徴的な武器やアクセサリーがなければ完成しないコレクション・フィギュアです。

©2021 MARVEL,Disney,HotToys

ホットトイズは映画に忠実なデザインで知られていますが、今回のフィギュアもその例に漏れません。フェイスデザインから、アイアン・アーマーの細部に至るまで、この1/6スケールのコレクティブル・フィギュアは、MCUファンにとって必携のアイテムです。

©2021 MARVEL,Disney,HotToys

以下はインフィニティ・ウォーのコンセプトアートと撮影風景です。

©MARVEL,Disney

映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Avengers: Infinity War: Benedict Cumberbatch’s Deleted Iron Man Scene Receives Official Figure

ドラマ「ロキ」のアスガルドソング「Very Full」が米ビルボード10位にチャートイン

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の第3話「ラメンティス」でロキを演じるトム・ヒドルストンさんが歌ったアスガルド(ノルウェー語)の歌「Very Full」が米ビルボードのワールド・デジタル・ソング・セールスで10位にランクインしたと報じられました。

ロキが歌うこの曲は発売初日にiTunesサウンドトラックランキングで1位を獲得。ドラマ「ワンダヴィジョン」の「Agatha All Along」には及んでいませんが、ディズニープラスのMCUシリーズからの2つ目のヒット曲となりました。

ヒドルストンさんは、2016年の「アイ・ソー・ザ・ライト」でハンク・ウィリアムズを演じ、ディズニーの「ティンカー・ベルとネバーランドの海賊船」(2014年)ではジェームズの声を担当するなど、これまでにも音楽活動の経験があります。

「Very Full」は Erlend Nødtvedt 氏と Benedicte Maurseth 氏によって作られ、3話のクレジットでは「JegSalerMin Ganger」と名付けられていましたが、リリースにあたり「Very Full」へと変更されました。

英翻訳された歌詞は以下の通りです。

When she sings, she sings come home
But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home

But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home

In storm-black mountains, I wander alone
Over the glacier I make my way
In the apple orchard stands the maiden fair
and sings, “When will you come home?”

But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
But the trees dance and the waterfalls stop
When she sings, she sings come home
When she sings, she sings come home

日本語にすると以下のようになります。

彼女が歌えば、彼女が歌えば、家に帰ろう
でも木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う

木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う
木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う
彼女は歌う、帰れと歌う

嵐のような黒い山の中を一人でさまよい
氷河の上を進みます
りんご園には妖精がいて
“いつ帰ってくるの?”と歌っている

でも、木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う.
でも、木は踊り、滝は止まる
彼女は歌う、帰れと歌う.
彼女は歌う、帰れと歌う.

ドラマ「ロキ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ソース:Tom Hiddleston’s Loki Song Is So Popular It’s Cracking Top Song Charts

映画「ブラックウィドウ」、脚本家がタスクマスターの正体について説明 ─ 俳優は再演に意欲

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」の脚本をつとめたエリック・ピアソンさんが、今作で明かされたブダペストの事件とタスクマスターについて、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で説明しました。

※この記事は映画「ブラックウィドウ」の内容に関するネタバレを含んでいます。作品を視聴した上で御覧ください。

ピアソンさんは「ブダペストで何があったのか詳細には描いていません。しかしこのシーンはナターシャとドレイコフの娘にとって重要なものとなりました。私達がやりたかった、ナターシャの過去です。」とブダペストが今回のキーになっている事を説明しました。

また、タスクマスターがコミックと大きく異る点について以下のように述べました。

以前のドラフトでは、正体は(コミック通りの)トニー・マスターズだったのですが、彼はこの物語には当てはまりませんでした。一方で、「ドレイコフの娘はどうなったのか」という謎もありました。ナターシャ・ロマノフの物語は常に地に足がついたものになりますが、それでもマーベルの面白さ、ファンタスティックさを求めているような気がしてなりませんでした。レッドルームという施設では、常にマインドコントロールや人間の脳を再構築してコントロールするというアイデアがあります。愛する人に事故が起きて、その人の心を再構築する技術を使って、何か新しいものを見つけたり、心を再構築する際にフォトグラフィック・リフレックス能力を見つけたりするというアイデアは、地に足のついたスパイスリラーものにマーベルコミックを加えるのに適していると感じました。

「ブラックウィドウ」は総じて高い評価を獲得していますが、コミックファンにとってタスクマスターの変更はなかなか大きな問題となっています。

タスクマスターはコミックでも高い人気のヴィラン/ヒーローであり、単独コミックシリーズをもち、邦訳本も出版されています。また、同じく傭兵を生業とするデッドプールとは因縁の関係で、争ったり時にはコンビを組んだりする事もありました。

ファンの中には今作のタスクマスターは「アイアンマン3」のマンダリンのように、いずれ本物が登場するのではないかと提唱する人たちも増えて来ています。

そんな中、今作のタスクマスター、ドレイコフの娘アントニアを演じたオルガ・キュリレンコさんは、 Esquire とのインタビューで、タスクマスターのMCUでの未来について「それはスタジオが決めることです。彼らが望むことは何でもできます。そうでしょ?彼らは彼女を登場させたり、消したりすることができるから、私には分からないんです。」と回答しています。

また、「私にとっては、あのキャラクターを演じることはとても楽しいことでした。背景となるストーリーがたくさんありましたが、今回の映画ではストーリーが別の方向に進んでしまったので、すべてを見せる時間はありませんでした。でも、もちろん、発展させることができるものがたくさんあります。」とバックストーリーがたくさん用意されていた事を明かしました。さらに再演の機会があればどうするか聞かれたキュリレンコさんは「それはとてもクールなことです。ぜひまた演じたいわ。」と意欲を示しました。

タスクマスターの再登場は充分ありえる結末の「ブラックウィドウ」でしたが、現状では「この作品で再登場する」といった噂も耳にすることはありません。アントニアの未来はどうなるのか、ファンが想像する真なるタスクマスターは存在するのか、今後のMCUに注目です。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:Black Widow Writer Eric Pearson on Budapest, Taskmaster, and Post-Credits Scene (Exclusive)

キャプテン・アメリカ対レッドガーディアンは実際にあったのか?「ブラックウィドウ」監督が解説

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」のケイト・ショートランド監督が、デヴィッド・ハーバーさん演じるレッドガーディアン/アレクセイとクリス・エヴァンスさん演じるキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースとの対決が実際にあったのかどうか、海外メディア Inverse とのインタビューの中で説明しました。

「ブラックウィドウ」劇中でアレクセイが自慢していたレッドガーディアンvs.キャプテン・アメリカは実話なのか?見ていて気になった方も多いハズ。

監督はインタビューの中で以下のように述べています。

私はアレクセイとキャプテン・アメリカが一緒にいるところを見たいわ。もし今、2人が一緒にいるところを見たら、何が起こるかわかっていると思う。私はアレクセイが漏らすのを見たくありません。そうなってしまうと思うんです。隅っこで泣いている小さな男の子を見つけることになるでしょう。

現実に直面してもそれを処理できないほど、人は自分の嘘を信じてしまうのです。それは(彼らにとって)意味のあることではありません。アレクセイも同じようなものだと思います。彼は、他の人が見たり聞いたりしたこととは完全に無関係にこの現実を生きているのです

アレクセイを演じたデヴィッド・ハーバーさんも、この戦いの噂は「絶対に、100%本当だ」と冗談交じりに語っていますが、アレクセイはそれが起こったかどうかに関わらず、本当だと信じていると認めています。彼は、「アレクセイの面白さ」の一部として、「現実に興味がない」ことを挙げ、そのキャラクターは「自分が嘘をついていることにさえ気づかない」と説明しました。

明言は避けられましたが、要するにアレクセイが信じ切っている自分自身の作り話のようです。

実際の所、時系列を整理しても彼らが出会う機会はありません。

  • 1943~1945年:スティーブ・ロジャースがキャプテン・アメリカとなりヒドラと戦う。以降氷漬けに。
  • 1993年~1995年:「ブラックウィドウ」冒頭のオハイオ・ミッション。以降アレクセイは刑務所に。
  • 2011年:スティーブがS.H.I.E.L.D.に回収され目覚め、アベンジャーズが結成される。
  • 2016年:「ブラックウィドウ」劇中でのアレクセイ脱獄。スティーブはシビル・ウォーの真っ最中。

アレクセイは劇中、囚人との会話で「83年とか84年ぐらいの話だ」としていますが、囚人仲間に「まだ氷漬けの頃だろ」と突っ込まれています。

また、MCUにはもうひとり、ブラック・キャプテン・アメリカの存在がドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で語られましたが、ブラック・キャプテン・アメリカことイザイアも30年間投獄されていました。いつからいつまで投獄されていたのか具体的ではありませんが、1951年の朝鮮戦争でウィンター・ソルジャーと戦ったと「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で語られていました。出所後にギリギリアレクセイと出会えるかどうかと言った所ですが、イザイアは盾を政府に取り上げられていますし、どちらにしてもアレクセイの話とは辻褄が合わないようです。

ドラマ「ロキ」を考えると変異体のスティーブが神聖時間軸にいたという考えもできそうですが、今の所は監督やキャストがいうように、「アレクセイがついた嘘を次第に自分で信じてしまうようになった」という所でしょうか。

デヴィッド・ハーバーさんはレッドガーディアンの単独映画への意欲も見せており、今後の物語で再びこの話に触れられるかもしれません。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。

ソース:DID RED GUARDIAN FIGHT CAPTAIN AMERICA? WE ASKED BLACK WIDOW’SDIRECTOR AND STAR

デッドプールとコーグが映画「フリー・ガイ」のPR動画で共演

20世紀スタジオの映画「フリー・ガイ」のPR動画で、俺ちゃんことデッドプールと、映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」等に登場したコーグが共演しました。マーベル・スタジオが制作中の「デッドプール3」に先駆けてのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)コラボレーションとなっています。

動画はライアン・レイノルズさんのYoutubeチャンネルで公開されています。

レイノルズさんはX-MENシリーズの映画「デッドプール」(2016年)でデッドプール/ウェイド・ウィルソンを演じ、「フリー・ガイ」の主人公ガイを演じています。

一方コーグを演じるのはタイカ・ワイティティさん。「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「マイティ・ソー:ラブ&サンダー」の監督でもあり、「フリー・ガイ」ではアントワーヌというキャラクターでキャスティングされています。

「フリー・ガイ」の舞台はオープン・ワールド・アドベンチャーゲームの中。そこには銀行員をしているガイという人物がいましたが、ある時、自分自身がゲーム内のNPCキャラクター(モブ)にすぎないと気づきます。

しかもゲームは経営成績が良くないのか、近々サービス終了を控えている様子。このままでは自分自身の存在まで抹消されてしまうと感じたガイは、オープン・ワールドゲームの存亡をかけて外の人(管理者)に呼びかけようと奮闘するお話です。

※追加:2021年7月22日 20世紀スタジオより公式日本語字幕版

20世紀スタジオもマーベル・スタジオもディズニー傘下の会社ですが、こういったPRの手法が認められたのはなかなか驚くべき事です。

映画「フリー・ガイ」は 2021年8月13日 公開予定です。

ドラマ「ホークアイ」にサイモン・キャロウさんがキャスティングされたと報じられる

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」にサイモン・キャロウさんがキャスティングされたと、海外メディア The Cosmic Circus が報じました。サイモン・キャロウさんはイギリスの舞台・映画俳優で、「アマデウス」、「恋に落ちたシェイクスピア」などに出演しました。最近では、ドラマ「Outlander」や、Netflixのドラマ「The Witcher」などで重要な役を演じています。

記事によると、キャロウさんの役柄についてはあまり明らかにされていませんが、シリーズの序盤で重要な役割を果たすこと、トニー・ダルトンさん演じるジャック・デュケインとの関係があることなどが語られています。デュケインは、マーベル・コミックのソーズマンとして知られており、ホークアイのメンターでもありますが、ヴィランとして登場すると報じられています。

「ホークアイ」は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」後の世界を舞台に、ジェレミー・レナーさん演じるホークアイ/クリント・バートンを主人公としたドラマ。二代目ホークアイとなるケイト・ビショップ役をヘイリー・スタインフェルドさんが演じ、その母親役をベラ・ファーミガさんが演じます。

また、エレーナ・ベロワを演じるフローレンス・ピューさんが「ブラックウィドウ」から再登場すると報じられています。

さらに今作には、エコー/マヤ・ロペスという新たなキャラクターが登場。コミックではろうあのネイティブ・アメリカンという設定で、敵の動作やファイティングスタイルを完璧にコピーする能力を持っており、新星アラクア・コックスさんが演じています。

「ホークアイ」はまだ制作中であるにも関わらず、マーベル・スタジオははやくもエコーを主人公にしたスピンオフを計画しているとも報じられています。

「ホークアイ」を制作するのは女性監督コンビのバート&バーティと、コメディ番組出身のリース・トーマス監督。脚本はジョナサン・イグラさん。バート&バーティ監督は5月にディレクターズカットが終了した事を報告しています。

ドラマ「ホークアイ」は2021年内にディズニープラスで配信予定です。

ソース:Exclusive: Acclaimed British Stage and Screen Actor Simon Callow Cast in ‘Hawkeye’

映画「ブラックウィドウ」のサウンドトラックが無料公開 ─ その他音楽情報

現在公開中の映画「ブラックウィドウ」のオリジナル・サウンドトラックの楽曲リストがマーベル・ミュージック/ハリウッド・レコードより公開されました。Spotify や Youtube Music など各種音楽サービスでお楽しみいただけます。また、YoutubeのMarvelMusicVEVO公式チャンネルでも公開されていますので、環境に合わせてお選びください。

「ブラックウィドウ」の音楽を担当したロアン・バルフェさんは、スコットランドの作曲家で「パシフィック・リム:アップライジング」や「ミッション・インポッシブル/フォールアウト」、「ミッション・インポッシブル7」などの楽曲を担当されています。また、ゲームの「アサシンクリード」シリーズでも活躍されています。

映画「ブラックウィドウ」 サウンドトラックリスト

Syfy Wire とのインタビューでバルフェさんは「ロシア音楽の流れをベースにして作曲した」と述べ、同じスパイ映画の「ミッション・インポッシブル」シリーズの影響を受けずに作ったことを明かしています。

公開された楽曲リストには他アーティストによる曲は含まれていません。以下、個別に挿入歌、挿入曲もご紹介。

American Pie(1971)

映画冒頭、オハイオからの逃走シーンでエレーナが父アレクセイに「かけて」とせがむカセットテープの曲がドン・マクリンの「アメリカン・パイ」。

翌年1972年に北米で大ヒットを記録したこの曲は、マドンナさんが2000年にカバーし、自身が主演する映画「2番目に幸せなこと」の主題歌として世界的なヒットを記録しました。

この曲は、アーティストのバディ・ホリーさん、リッチー・ヴァレンスさん、ザ・ビッグ・ボッパーさんがオハイオ上空での飛行機事故で墜落死した事について歌われており、「その日が音楽が死んだ日」と言う歌詞が登場します。その後、「だからさよなら、ミス・アメリカン・パイ」、「今日は私が死ぬ日になるだろう」と歌われています。「ミス・アメリカン・パイ」とは、典型的なアメリカ人女性のことを意味しており、「音楽の死」と共に古き良きアメリカに別れを告げる内容になっている曲です。

この歌詞とアレクセイ一家のアメリカでの潜入生活の別れを重ねていますが、アレクセイとメリーナにとってはその後の飛行機での脱出を考えると縁起でもない選曲だったかもしれません。

その後「ブラックウィドウ」の中盤でもこの曲は登場し、エレーナの大事な家族との思い出の曲として重要な要因となりました。

Smells Like Teen Spirit(2015)

オープニングクレジットで流れる曲は Malia J による「Smells Like Teen Spirit」(2015)。ロックバンド、ニルヴァーナの名曲「Smells Like Teen Spirit」(1991) をカバーした一曲です。

オープニングクレジットはレッドルームに誘拐され、要らないと判断されれば捨てられる少女たちの映像とこの曲が重なることで、彼女たちの心の叫びのように聞こえる演出になっています。

Cheap Thrills(2016)

ナターシャがゴミ捨てに向かい、タスクマスターに襲撃されるまでの間に流れているのはシーアの「Cheap Thrills」。

歌詞的には、「安上がりの楽しみとしてラジオやダンスを愛する人と楽しもう」といった内容ですが、この曲がリリースされたのは2016年1月29日であり、シビル・ウォーからの逃走時の時系列と合致しています。カーラジオからこの曲が流れてくることは自然な演出です。

Rise, Ye Children of Salvation (The Song of the Soldier)

アレクセイが家族の食卓で口ずさむこの曲は、100年以上前に作られた曲。日本でも「いざたて戦人よ」として戦時中によく歌われた戦意高揚の歌です。現在でも合唱コンクールなどで採用されています。

原曲作者のジェームズ・マクグラハン氏はアメリカ人で、1907年に映画のキーロケーションでもあるオハイオ州で最期の時を迎えたそうです。

The Avengers(2015)

映画のエンディング、メイソンが用意してくれたクインジェットで飛び立つシーンに流れるのはアラン・シルヴェストリのアベンジャーズのテーマのアレンジバージョンです。「ブラックウィドウ」アレンジの公式音源が公開されていないので、下のリンクはインフィニティ・ウォー・バーションです。

映画「ブラックウィドウ」、ポストクレジットシーンの抑えておくべき4つのポイント

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」が2021年7月8日(木)より劇場公開され、翌日にはディズニープラスでのプレミアアクセスも始まり、最初の週末を終えました。今回はその「ブラックウィドウ」のネタバレの領域に踏み込みつつ、ポストクレジットシーンの注目ポイントをピックアップしました。

※この記事は映画「ブラックウィドウ」の内容に関するネタバレを含んでいます。作品を視聴した上で御覧ください。

時系列と舞台

エレーナがナターシャの墓参りをしている事から「アベンジャーズ/エンドゲーム」の最終決戦の後である事が伺えます。西暦でいうと2023年以降という事になります。

エンドゲームは2023年の話ですが、もう少し厳密に考えるとエンドゲームから8ヶ月後を描いた「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」が時系列の鍵を握っています。

アメリカの高校生の夏休みが6月から8月にかけてなので、「ファー・フロム・ホーム」は2024年の6月から8月であると推測出来ます。

「ファー・フロム・ホーム」が高校生の夏休みを描いている事を起点として推測される時系列を整理すると以下のようになります。

  • エンドゲーム:2023年10月から12月
  • ワンダヴィジョン:2023年年末から2024年年始、エンドゲームから3週間後以降
  • ファルコン&ウィンター・ソルジャー:2024年4月から6月、エンドゲームから半年後
  • ファー・フロム・ホーム:2024年6月から8月、エンドゲームから8ヶ月後

※「ワンダヴィジョン」ではハロウィンが描かれましたが、同1話に登場したカレンダーは8月のため、ヘックス内の時間の流れは参考にできません。モニカがS.W.O.R.D.に復帰したのがエンドゲームから3週間後と明言されている事から上記の時期だと推測されます。

また、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌが登場しましたが、ケヴィン・ファイギ社長が「本来はブラックウィドウで先に登場するはずだった」という発言を考えると、「ブラックウィドウ」のポストクレジットシーンはドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で登場した時よりも以前に設定されている可能性が高いです。

シーンの舞台はヴァルが「中西部アレルギー」と話している事から、ここはアメリカ中西部であり、ナターシャとエレーナの思い出の地オハイオの可能性が高そうです。

休暇中のエレーナと次のターゲット

休暇中だというエレーナはギャラアップを求めるもさらりと流されてしまいます。この会話から二人がある程度の期間、仕事をこなしている事が伺えます。

本編のラストではナターシャから世界中のウィドウズを洗脳から解放するよう託されたエレーナたち家族ですが、その後何があったかはポストクレジットシーンでは語られませんでした。サノスの指パッチンの影響はどうだったのか、アレクセイとメリーナのその後も不明です。

ヴァルから次のターゲットとして「この男のせいであなたのお姉さんは死んだ」とクリント・バートンの写真をタブレットで渡されます。この一言がなければヴァルのチームメンバー勧誘のターゲットとしても受け取れましたが、復讐心を煽るあたりそうは思えません。

レッドルームの洗脳が解けたにも関わらず、エレーナが暗殺者としてヴァルの元で働いているのだとすると話はややこしくなりそうです。

家族がうち解けて終了した「ブラックウィドウ」本編とは裏腹に、インフィニティ・ウォーやエンドゲームで家族が登場しなかった事の語られていない理由があるのかもしれません。

このままエレーナが指示通りクリントを殺害してしまう事があれば、エレーナはアベンジャーズにとってヴィラネスとなってしまいます。

ドラマ「ホークアイ」はケイト・ビショップが二代目ホークアイとなる物語ですが、以前にクリントを演じるジェレミー・レナーさんが死を連想させるような写真を投稿していたのもここに来て不安材料となりそうです。

ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

ヴァルの持っていたタブレットは iPad mini に見える製品で、思い返せば「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の6話で見せたスマホも iPhone13(あるいはiPhone12 ProMax) に見える製品でした。

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」でも囁かれた「ヴィランはapple製品を使えない」と言ういわゆるアップルセオリーがMCUでも有効であれば、ヴァルはヴィランではないという事になるのでしょうか?

「ギャラをあげて」というエレーナに対して「やっぱり?私もそう」と答えるあたりは、ヴァルが組織のボスというより中間管理職のようなイメージを与えます。

また、クリントがナターシャの死んだ原因とするのも謎です。クリントがS.H.I.E.L.D.に誘っていなければヴォーミアで死ぬこともなかったと言えなくはないですが、それが通るなら他にもいくつも分岐ポイントはあったように思えます。

ヴァルの情報網も謎な部分が多く、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではキャプテン・アメリカの盾が政府のものではない事をジョンに伝えていました。政府のものだった盾はサノスに破壊され、ドラマで登場していた盾は過去からスティーブ・ロジャースが持ってきてサムに渡した盾なので、ヴァルの言うことは実際には正しいのですが、その真実をどうやって知り得たのかは疑問が残っています。

ナターシャの事を「この女性が何をしたかは想像もつかない」とコメントしたヴァルですが、本当はヴォーミアでの事も何らかの方法で知っていたのかもしれません。知っていてヴォーミアでの事をクリントのせいだとするのは悪意があり、クリントが次のターゲットにされる本当の理由はここではまだ明かされません。

「ホークアイ」でもヴァルは登場するのでしょうか?

ファニー

本編で犬を飼いたいと言っていたエレーナですが、実際に飼い始めたようです。ファニーはコミックに起源がなく、MCUオリジナルのキャラクターです。

名前はメイソンがナターシャのために用意したパスポートの偽名「ファニー・ロングボトム」から来ていると推測できます。

ファニーが暗殺犬として訓練されているのであれば、ドラマ「ホークアイ」でクリントとケイト・ビショップの犬であるラッキー・ザ・ピザ・ドッグとの犬対決もあるかもしれません。

映画「ブラックウィドウ」は劇場公開中 & ディズニープラス・プレミアアクセス配信中です。