ドラマ「エコー」の配信は10月?主演アラクア・コックスさんがほのめかす

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「エコー」の配信が2023年10月になるのではないかと話題になっています。本作でエコー/マヤ・ロペスを演じるアラクア・コックスさんが自身のTwitterで10月をほのめかした事が発端となっています。

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コックスさんは以下のように「10月早く来てくれないかな」という旨のツイートを行っています。

このツイートに対してファンが「エコーが10月に来るってこと?」と質問すると、お口チャックの絵文字でコックスさんは応答しています。

「エコー」はディズニー及びマーベル・スタジオの公式発表では2023年夏の配信予定ですが、本作のショーランナーは2022年末のインタビューにて配信が2023年末になる事を示唆していました。それに比べると幾分早くなった印象はありますが、この所はディズニープラスショーの延期の話題が多く報道されており、実際にどうなるかは公式情報待ちとなりそうです。

ディズニープラスのMCUドラマの2023年スケジュールが未だに明確になっておらず、最初に配信が始まる予定だった「ホワット・イフ」シーズン2は年の初頭という時期から逸脱し始めており、春予定とされている「シークレット・インベージョン」も5月配信ではないかと見られていますが、公式としては詳細不明な状態となっています。

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」、カーンのラストについて監督が言及

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のペイトン・リード監督が、海外メディア The Wrap とのインタビューに応じ、クライマックスの対決の結果、征服者カーンが死んだかどうかについて回答しました。

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カーンの生死について質問された監督は「まあ、それが本当の所疑問だと思います。スコット・ラングがその疑問と闘っている姿を見ることができると思います。そしてそれは、『死体がなければ、死んだとはいえない』、という堅い堅いルールがあることを、実は私は知らなかったのです。」と述べました。

これはマーベル映画でも暗黙のルールとして利用されているもので、最近でいうと「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のワンダの結末について、脚本家は死体がないから分からないと回答していました。

ペイトン・リード監督はさらに「カーンとカーンの変異体は、フェーズ5全体において存在感を示すと思います。『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』、という映画が予定されています。どういう意味でしょうか?よくわかりません、僕の映画じゃありませんよ。いずれ分かることです。でも、僕にとっては、征服者カーンと、このヒーローたちが対決して、量子世界から出るのを阻止するような話なんです。」とこの後のカーンについての計画は知らないと語りました。

そして、もう一度カーンの生死を尋ねられた時、監督は「本当に答えを望んでいるわけじゃありませんね。そう思っていても、そうじゃないでしょう。」とはぐらかすに留めました。

アントマンとワスプのタッグとカーンの戦いは、カーンがコアに吸い込まれることで決着しました。これは1作目のイエロージャケット/ダレン・クロスの結末と非常に似ており、彼がその後どうなったかは言うまでもありません。また、そもそも論としてもアントマンとワスプは「クアントマニア」作中でコアからの脱出を果たしているわけで、カーンが中でピム粒子を入手するか、代替品をついに自作するような事があれば脱出してくる可能性も考えられそうです。

しかし監督が指摘したように、「クアントマニア」のカーンがどうなったのかはMCU上重要ではない事はポストクレジットシーンを見ても明らかです。カーンは無数に存在しており、「クアントマニア」のカーンの生死に関係なく、フェーズ5の様々なシーンで問題を起こすと見られています。

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」は 2023年2月17日より劇場公開中です。

ソース:‘Ant-Man and the Wasp: Quantumania’ Director on If Kang the Conqueror Is Really [SPOILER] (Video)

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」マンティス役ポム・クレメンティエフさんが不穏なコメント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」でマンティスを演じるポム・クレメンティエフさんが、ディズニーのD23マガジン春号でのインタビューに応じ、本作への再登場について語っています。その中で少し不穏な発言が含まれている事が話題になっています。

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クレメンティエフさんは「Vol.3」がディズニープラスで配信中の「ホリデースペシャル」と直接繋がっている事について話をする中で、ピーター・クイルとの兄妹関係が明かされた事で二人の関係の変化について質問された際に「もちろん、2人の間にはより強い絆が生まれています。より大きな利害関係をもたらすでしょう。そして、どちらかに何かが起こった場合、それはさらに感情的になるはずです。」と穏やかではない可能性について示唆しました。

そして本作の撮影を振り返り、「長い撮影でしたが、とても美しい撮影でした。私が覚えているのは、シーンを撮るたびに、『ああ、このメンバーでこれを撮るのはこれが最後かもしれない!』と思ったことです。だから、どのシーンも特別で、とても感動的でした。たとえ面白いシーンでも、1つの章の終わりのような感覚が根ざしていました。だから、本当に特別だったんです。」と述べました。

ジェームズ・ガン監督は本作で誰かが退場する事を明かしており、多くのファンは誰に不幸が起きてしまうのかについて議論を交わしています。中でも有力視されているのはドラックスとロケットで、クイルとマンティスは「ホリデースペシャル」で本当の家族だった事が明かされたばかりであり、比較的安全圏にいるのではないかと考えられていました。しかし、今回のクレメンティエフさんの発言からすると、どのキャラクターも平等に退場する可能性があると考えられるようです。

ただし、今回の発言にあった「何か」が死を意味しているとも限りません。予告ではネビュラに抱きかかえられるクイルの姿があり、これをきっかけにマンティスの怒りが爆発するという展開も予想されるわけで、監督の発言とは関係がない可能性もあります。実際にこの義理の兄妹に、そしてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに何が起こるのかは劇場公開までもうしばらく待つ必要がありそうです。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年5月5日 米国公開予定、日本公開は5月3日予定です。

ソース:Guardians of the Galaxy 3 Star Reveals Disney+ Special Connection

映画「サンダーボルツ」、スティーヴン・ユァンさんがキャスティング

マーベル・スタジオが開発中の映画「サンダーボルツ」に、「ウォーキング・デッド」のグレン役などでおなじみのスティーヴン・ユァンさんがキャスティングされたと、海外メディア Deadline が報じました。

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記事によると詳細な役割は不明としながらも、フェーズ5のクローザーとして重要な役割を担うとし、MCUの将来にとって重要な役割になると伝えています。

「ウォーキング・デッド」以来、ユァンさんは特定のキャラクターに縛られることなく、様々な役を演じて来ました。2023年はNetflixやワーナーなどと複数のプロジェクトに取り組んでいる中での、MCUへの参加とさらに忙しくなっていくようです。過去にはソニー・ピクチャーズが「スパイダーマン4」のキャストとして狙っているとも伝えられていました。

本作はジェイク・シュライアー監督が制作、映画「ブラックウィドウ」のエリック・ピアソンさんが脚本を担当。ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタンさんが戻る他、映画「ブラックウィドウ」からエレーナ・ベロワ役フローレンス・ピューさん、アレクセイ役デヴィッド・ハーバーさん、タスクマスター/アントニア・ドレイコフ役のオルガ・キュリレンコさん、コンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ役のジュリア・ルイス=ドレイファスさん、映画「アントマン&ワスプ」よりゴースト/エイヴァ・スター役ハンナ・ジョン=カーメンさんの再登場が予告されています。

先日はケヴィン・ファイギ社長がバッキーがチームリーダーになるとコメントしています。

映画「サンダーボルツ」は 2024年7月26日 米国公開予定です。

ソース:‘Thunderbolts’: Steven Yeun Joins Marvel Studios Pic In Key Role

【噂話】ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」の配信日が未定に変更されたと言う

マーベル・スタジオが現在撮影中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」が2023年冬の配信予定から配信日未定に変更されると、インサイダーの KCWalsh氏が報じました。

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ウォルシュ氏は「言わずにいるつもりだった」と前置きしつつ、「ストーリーの都合でアガサはしばらく待たなければならないようです。現在配信日未定にリストされています」と言います。

「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は既に撮影が開始されており、過去のディズニープラス向けMCUドラマの制作スケジュールと比較しても今冬配信に間に合わないという事はありません。「ストーリーの都合」が何を指すかはわかりませんが本作の延期は前々から報じられており、他作品とのスケジュールの兼ね合いによるものではないかとも見られています。

「アガサ:カヴン・オブ・カオス」とストーリーを共有する作品があるとすれば映画「ドクター・ストレンジ3」やドラマ「ヴィジョンクエスト」、ドラマ「ワンダーマン」などの可能性があり、これらの公開、配信日とタイミングを合わせるための延期になるとも考えられそうです。

いずれにせよ延期の公式発表はまだなく、今後のディズニー及びマーベル・スタジオからの発表に耳を傾ける必要があります。

ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」は 2023年冬にディズニープラスで配信予定です。

ドラマ「ロキ」シーズン2の配信はいつ頃になる?

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の配信日について、海外メディア The Direct が興味深い仮説を立てています。現在、公式には2023年夏の配信をされていますが、各種の要素からある程度具体的な範囲に絞られてくるようです。

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記事によると、マーベル・スタジオは2023年夏の配信を予定しているが、マーベルとスター・ウォーズを分散して配信したいという親会社ディズニーの希望から、おおよその見当がつくと指摘。

「マンダロリアン」シーズン3が3月1日から始まり、4月19日に終わる予定で、その後5月にはMCUの「シークレット・インベージョン」が配信されると見られています。

「シークレット・インベージョン」が映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」の公開翌週の5月10日に配信スタートになるとすれば、「シークレット・インベージョン」は6月14日終了予定に。

その後はスター・ウォーズの「アソーカ」と「ロキ」のどちらかで、両作とも同時期に撮影が始まっていた事もあり配信時期は同じくらいと見られていましたが、「アソーカ」が「ロキ」よりも数週間遅れて撮影を終了した事、そしてディズニープラスの2023年ティザー映像でも「ロキ」に比べて「アソーカ」のシーンは1カットのみと圧倒的に少なく、「ロキ」のほうが制作度合いが進んでいる事から、「ロキ」シーズン2が先に配信される可能性が高いと指摘しています。

「シークレット・インベージョン」のあと少し間を空けるとして、7月21日が「ロキ」シーズン2の配信日になるだろうと、記事は最終的な結論としています。

ディズニープラスは2023年に7つのMCU作品をラインナップしていますが、1つ目が「シークレット・インベージョン」、2つ目が「ロキ」シーズン2でそれが7月になるとすると、後半は大渋滞になるか、それとも報道のとおりいくつかの作品が大幅に延期される可能性が現実的なものになってきているようです。

とは言え、まだ「シークレット・インベージョン」の配信日も公式に発表されていないため、「ロキ」の配信が実際にいつになるかは今後の公式発表に注目です。

ソース:Loki Season 2 Release Date: Latest Updates and EXACT Date Prediction

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」監督がルイスが登場しなかった理由を説明

マーベル・スタジオが制作したMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のペイトン・リード監督が、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューの中で、前作までで人気だったルイスが本作に登場しなかった理由について言及しました。

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監督は「この映画にルイスが登場するバージョンはありませんでした。本作にはたくさんのキャラクターが登場します。ラング、ヴァン・ダイン、ピムファミリーはもちろん、カーン、モードック、フリーダム・ファイターのキャラクターも登場します。だから、どのようなストーリーを語って、どのようなストーリーを語らないかということを、早い段階で決断しなければならなかったんです」と、最初からルイスの登場計画がなかった事を明かしました。

そして「私はルイスたち(スコットの泥棒仲間)が大好きです。彼らは本当に、本当に楽しくて、ラング家の一員だったんだけど、(開発が)どんどん進んでいって、映画のかなり早い段階でファミリーを量子領域に連れて行きたいと決まったので、(ルイスたちを)登場させるのは意味がありませんでした。」と語りました。

ルイスを演じるマイケル・ペーニャさんはパンデミック前のインタビューで3作目への意欲を示していましたが、その時からすでに最新作の物語の性質上呼ばれないだろうともコメントしていました。また、「クアントマニア」の撮影期間中にペーニャさんは別の映画2本に出演しており、スケジュールの調整も折り合いがついていなかったようです。

スケジュールがあいていればカート役デヴィッド・ダスマルチャンさんのように、ペーニャさんもルイス役ではなくフリーダム・ファイターの誰かを演じていたかもしれません。

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」は 2023年2月17日より劇場公開中です。

ソース:‘Ant-Man and the Wasp: Quantumania’ Director Peyton Reed Talks Scratching His ‘Fantastic Four’ Itch and Paying Tribute to ‘Back to the Future Part II’

【ネタバレ注意】映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」、グルートの驚くべき新形態が明らかに

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」に登場するグルートの新たな姿が明らかになりました。2023年春の発売が予定されているフィギュアの画像がリークされ、SNSを通じて拡散されています。

※これより先は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」のネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

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アメリカの玩具メーカー Hasbro が展開する MARVEL LEGENDS フィギュアシリーズから発売予定のグルートのフィギュアにはアクセサリとして4枚の翼パーツが同梱されているようです。

また、海外スクーパーの CWGST 氏によると、グルートには怪獣フォームもある他、ネビュラもアリータのような翼があり、アダム・ウォーロックとの空中戦が用意されているとの事。アニメ「ドラゴンボールZ」風だとも指摘しています。

「Vol.3」の最初の予告ではツルを使って銃を乱射する、シンビオートの触手アクションのようなシーンも含まれていましたが、それ以外にも本作のグルートには様々なフォームがあるようです。

ジェームズ・ガン監督は過去にも「仮面ライダーを愛している」と告白するなど日本の作品への興味を強く示しており、そういった作品からのインスピレーションが含まれているのかもしれません。

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」は 2023年5月5日 米国公開予定、日本公開は5月3日予定です。

クリステン・リッターさんの新たな写真が再びジェシカ・ジョーンズとルーク・ケイジのMCUリターンをほのめかす

Netflix制作のマーベルドラマ「ジェシカ・ジョーンズ」(2015年)で主人公ジェシカ・ジョーンズを演じたクリステン・リッターさんが Instagram に投稿した写真が、ジェシカ・ジョーンズやルーク・ケイジがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に登場するのではないかと、再び憶測を呼んでいます。

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ストーリーに投稿された写真は一定時間で自動的に消えてしまいますが、写真を保存していたファンたちによってそれらは既に拡散されています。

写真はまたもやクリステン・リッターさんとNetflixドラマ「ルーク・ケイジ」や「ディフェンダーズ」でルーク・ケイジ役を演じたマイク・コルターさんとのツーショットで、写真を引用投稿した@LaChicaMarvel氏も「ジェシカ・ジョーンズとルーク・ケイジがまた一緒に!デアデビル:ボーン・アゲインでパニッシャーと一緒になるのかな?もしそうだったら最高だね!」とコメントしています。

マーベル界のおしどり夫婦の1ペアであるジェシカ・ジョーンズとルーク・ケイジを演じた二人の俳優はオフでも友人であり、クリステン・リッターさんは過去にもたびたびツーショット写真をSNSで公開しています。

クリステン・リッターさんは先日もデアデビルのTシャツ姿でのトレーニング写真を公開しており、間もなく始まる「デアデビル:ボーン・アゲイン」の撮影というタイミングとも相まって、二人のキャラクターの復活をファンは期待しています。

ジェシカ・ジョーンズ再登場はかなり以前から話題になっており、もともとは「シーハルク:ザ・アトーニー」で紹介されると言われていました。実際にそれが叶う事はありませんでしたが、シーハルクことジェニファー・ウォルターズのスマホのアドレス帳にはジェシカの名前もあった事で、やはりもともとはこのドラマで紹介される計画があったのではないかと考えられています。

二人とも過去のインタビューで再演については前向きな姿勢を見せているため、オファーさえあれば後はスケジュール次第と言ったところ。実際にジェシカ・ジョーンズとルーク・ケイジの夫婦が再登場するのか、撮影現場からの情報にも期待されています。

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」は2024年春にディズニープラスで配信予定です。

【ネタバレ注意】映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」ミッド&ポストクレジットシーン解説

先日劇場公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」。今回もミッドクレジットシーンとポストクレジットシーンのふたつが用意されており、この記事ではそれらについての解説や今後の予想などを書き連ねています。

※これより先は「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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カーン評議会

1つ目のクレジットシーンはコミックを基にしたカーン評議会を描いていました。

©MARVEL

コミックでは2種類存在するカーン評議会、映画では上の画像と同じような構図が登場しており、コミックで Council of Cross-Time Kangs と呼称されている議会となっています。

ミッドクレジットではとりわけ3人の変異体がクローズアップされており、それぞれラマ・タト、イモータス、スカーレット・センチュリオンと思しきキャラクターを描いています。以下でコミックの彼らを少し解説します。

ラマ・タトは古代エジプトへタイムトラベルし、征服した時にそう名乗っていたカーンで、自身の後継者としてミュータントのアポカリプス(映画「X-MEN:アポカリプス」のヴィラン)を創造しています。ラマ・タトは過去へ来たファンタスティック・フォーと戦い一時は勝利をおさめるも、ドクター・ストレンジを中心とするアベンジャーズに敗れ、未来に逃走しました。

逃げた先でドクター・ドゥームと出会ったラマ・タトは彼を真似て自身をマスクとアーマーで守り、スカーレット・センチュリオンへと名前を変えます。スカーレット・センチュリオンは少し過去へ戻り、結成当時のアベンジャーズを征服し、正史世界のアベンジャーズと戦わせますが、作戦は失敗。この時代の息子が名前を引き継ぎ、彼自身は40世紀へ逃げ延び再びカーンを名乗りました。

その後カーンはリンボの研究に没頭し、リンボの支配者となった彼はイモータスと名乗るようになりました。最も強力な彼であるイモータスでしたが、アベンジャーズとカーンが協力して撃退する事に成功しました。

3人のうちスカーレット・センチュリオンだけ実際にそうであるかどうかは怪しく、フォルムは似ていますがスカーレットではなくシルバーのカラーリングになっていました。ラマ・タトとイモータスはコミックに準じたデザインとなっています。

彼らはすべてのカーンを集めたと発言していました。ドラマ「ロキ」に登場していた在り続ける者に似たキャラクターも映っていましたが、確実にそうであるかどうかは不明です。在り続ける者が他のカーンの侵略を恐れて神聖時間軸を守っていた事を考えると、議会に参加するために出向くのはかなりリスキーなようにも思えます。また、ヤングアベンジャーズを結成したカーンであるアイアンラッドも参加しているとは考えにくく、「すべてのカーン」というのは言葉の綾かもしれません。

カーンたちはカーンたちを殺したアントマンやシルヴィなどの存在を脅威とみなして議会の開催に至ったようです。カーンたちは単にタイムラインを征服し破壊しているのではなく、彼らもまたインカージョンを防ぎたいようであり、アベンジャーズたちヒーローがそれを闇雲に触れて乱しているのか気に入らない様子でした。

コミックでインカージョンを起こしているのはビヨンダーというキャラクターであり、2023年3月から始まるアベンジャーズのコミック新シリーズの敵として久々に登場する事が予告されています。MCUのインカージョンの原因について、ビヨンダーの設定の一部をカーンに渡すのではないかとも考えられていましたが、このミッドクレジットシーンを見る限り、カーンもまたインカージョンを止めたい立場にあるようです。あるいは、在り続ける者がカーンの変異体という設定にされたように、ビヨンダーもまたカーンの変異体という設定にされる可能性はあるかもしれません。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の最後でのストレンジとクレアの目的もインカージョンの阻止であり、目的は一致しているわけですから話し合いでなんとかなったり・・・はしないのでしょう、おそらく。

「ドクター・ストレンジ」3作目は思い切りカーンを倒せるように「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の前にインカージョン問題を解決するお話なのか、それとも勢いでカーンを倒したあと、事後処理としてインカージョンの阻止にあたるというシークレット・ウォーズ後日談のどちらになるのでしょうか。

ヴィクター・タイムリー

ポストクレジットシーンに登場し、「時間は作れる」と語っていたのは看板に書いていたようにヴィクター・タイムリーという男。顔でわかるように征服者カーンや他の変異体と同じくジョナサン・メジャースさんが演じており、彼もまたコミックに登場するカーンの変異体です。

ヴィクター・タイムリーは1901年にタイムトラベルした時に使用した名前で、ヴィクターはアメリカ・ウィスコンシン州にタイムリーという名の町を作ってそこの市長となりました。ヴィクターは工場を作り、タイムリー社としてこの時代にロボット工学の基礎をもたらし、現代でもその技術が使用されています。

そしてヴィクターの演説を見ているロキとメビウスの姿が描かれ、この映像がドラマ「ロキ」シーズン2へのブリッジになっている事を示し、カーンは帰ってくるのお決まりの演出で幕を閉じます。

「ロキ」シーズン1でロキは別のマルチバースのTVAに飛んでしまっており、そこには征服者カーンの像が建てられていました。ポストクレジットのロキたちはシーズン1の後からいくらかの時間が経過しているように見えますが、彼らがTVAとしてタイムキーパーあるいはカーンの指示でヴィクターの様子を見に来たのか、それともカーンを止めるために独自に、秘密裏に動いているのか、そのあたりはシーズン2の序盤で描かれる事になりそうです。

ポストクレジットシーンは1900年代でしたが、シーズン2の撮影現場の小道具からは1970年代を示すものなども発見されており、シーズン2でも様々な時代へのタイムトラベルがあると見られています。また、シーズン2は数種類のカーンが登場すると報じられている事から、ヴィクターがシーズンボスであるとは限らないかもしれません。

ロキはシーズン2での経験を経て、カーンを倒すための切り札として「ザ・カーン・ダイナスティ」や「シークレット・ウォーズ」に登場するのか、注目となりそうです。

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」は 2023年2月17日より劇場公開中です。