エリザベス・オルセンさんがワンダ再演に対してトーンを変更、もう戻ってこない?

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」などでスカーレットウィッチ/ワンダ・マキシモフを演じたエリザベス・オルセンさんが、海外メディア Variety とのインタビューの中で今後のワンダについて語りましたが、その想いには以前と少し変化が見られるようです。

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インタビューで「ワンダを演じるのが恋しいですか」と質問されたエリザベス・オルセンさんは「いいえ、そんな事はありません。彼女を演じ続けて10年近くになると思います。彼女の事は大好きなんです。それに、毎日ケヴィン・ファイギにアイデアの電話をしていないのは、私たちがやった事を本当に誇りに思っているからだと感じています。」と回答しました。

そしてこれまでのワンダを振り返り、「ワンダヴィジョンは本当に意外な機会だったと思います。もしマーベルをクビになったとしても、私は私たちが作ったものを誇りに思うでしょう。そして、私は本当に、マーベル以外の他の映画やキャラクターをどうしていくか考えている所で、マーベルのことが気にならなくなっています。」とワンダを演じた事の満足感と、マーベル以外の役割について考えている事を明らかにしました。

これは今年3月に「はやく戻りたい」と語った熱量と比べると明らかに意欲の低下が見られ、もともと小さな映画への出演を好んでいた本来のエリザベス・オルセンさんに戻りつつあるようでもあります。

一方でマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「出来る事ならあと100年はリジー(エリザベス・オルセン)と働きたいですね。マルチバースはなんでも可能ですから。」と引き続き仕事をしたいと語っており、クビになるような可能性は低いと見られています。

再登場の舞台として「アガサ:カヴン・オブ・カオス」や「ヴィジョンクエスト」などはかなり有力視されていますが、今のところそれらへのキャスティング報道はありません。

エリザベス・オルセンさんの心境の変化の裏に何があったのかは不明で、これが実際の心境なのか、それともワンダ復活のサプライズに向けたプロモーションなのか、今後の発言に注目となりそうです。

ドラマ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Variety

トム・ホランドさんが俳優を一時休業している事を明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」などでスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じてきたトム・ホランドさんが、海外メディア ExtraTV とのインタビューの中で、俳優業の一時休業を発表しました。

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トム・ホランドさんは Apple TV+の初主演ドラマ「The Crowded Room」の主演俳優兼プロデューサーとしての仕事を通じて、大変だったことに言及しました。

「ええ、確かに大変な時期でしたね。これまで間違いなく経験したことのない、ある感情を探っていたんです。それに加えて、プロデューサーとして、映画の撮影現場で起こる日々の問題に対処することで、余計にプレッシャーがかかってしまいました。でも、本当に楽しかったです。プロデューサーになるための学習曲線が好きでした。私は、ハードワークには慣れています。ハードワークはグッドワークである、という考えで生きてきました。」

そして今回の番組の制作の難しさを指摘し、「『ちょっと休みたい』って思った時期が確かにありました。それで私は姿を消したんです。制作中にメキシコに1週間行って、ビーチでのんびりした時間を過ごしました。今また、1年の休暇を取っていますが、それはこの番組がいかに難しかったかの結果です。どんな作品になるか楽しみですし、私たちの苦労は無駄ではなかったと感じています。」と語りました。

「The Crowded Room」は 2022年9月 に撮影を終えていますが、ホランドさんが1年間の休養を具体的にいつから始めたのかは不明です。

しかしトム・ホランドさんは、往年のミュージカルスター、フレッド・アステアさんの伝記映画の主演としてキャスティングされており、今年2月には監督の名前が報じられ、遠くないうちに休暇も終わるのではと見られています。

俳優休業は珍しい事ではなく、ソー役のクリス・ヘムズワースさんデッドプール役ライアン・レイノルズさんも同様でした。

MCUにおけるスパイダーマンの今後は気になる所ですが、「スパイダーマン4」はストライキの影響で脚本作業が停止している事が明らかになっているため、どちらにしてもまだ俳優としてのトム・ホランドさんに出番はありません。

1年の休養が終わるのが先か、ストライキが終わるのが先かは不明ですが、ソニーやマーベルのスパイダーマンに関する計画にはあまり影響はないと考えられそうです。

クリス・ヘムズワースさんが映画「ソー:ラブ&サンダー」の反省点をあげる

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の主演を務めたクリス・ヘムズワースさんが、海外メディア GQ Magazine とのインタビューで、作品に対する世間の否定的な評価に対する心境を明かしました。

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ヘムズワースさんは家族からのレビューもあったとして、「8歳の子供たちでさえ私の映画を批判していました。『この作品はユーモアが多すぎて、アクションはかっこいいけどVFXがイマイチだと思った』ってね。」と良かった所、悪かった所を把握している事を明かしました。

そして作品を振り返り「楽しすぎたんだと思います。あまりにもバカバカしくなってしまった。映画を撮る時はその中心にいて、本当の意味での視点を持つことは、いつも難しいものです。私はそのプロセスが好きで、いつも乗り気ですが、でも、人々がどう反応するかはわからないんです。」といつも手探りでやっていると語りました。

また、同インタビューでヘムズワースさんは「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」を見て「本当にクールな映画」と称賛しつつ、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」は予告だけで本編はまだ視聴していないことを明らかにしました。そしてその予告が壮大過ぎると指摘し、「(今後のMCUは)もう少しパーソナルで地に足がついている作品になる必要がありそうだ」と述べています。

ソーは「ラブ&サンダー」の最後に表示されたように帰ってくる事が予告されていますが、具体的にいつ戻ってくるかは分かっていません。

「アベンジャーズ」シリーズへの登場はもちろんとして、ハーキュリーズ(ヘラクレス)との戦いが仄めかされているため、実質的に「ソー5」の制作計画があると見られています。シリーズ5作目について、「バトルロイヤル」と「ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督とクリス・ヘムズワースさんは共に「ユニークなものが必要だ」と語っており、「バトルロイヤル」で得られた絶賛と「ラブ&サンダー」での批判から新たな何かを生み出していく作業となっていくようです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Chris Hemsworth crests the wave

映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にマイルズ・モラレスがいた?映画ラストの不思議な音声が話題に

ソニー・ピクチャーズのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」にマイルズ・モラレスの存在があったとして、SNSで話題になっています。現在、日本と韓国を除く多くの国々で大ヒットしている「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の主人公でもあるマイルズですが、その存在は「ホームカミング」の頃からほのめかされています。

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今回話題になっているのは「ノー・ウェイ・ホーム」のラストでピーターが新たなアパートに引っ越してくるシーン。

このシーンのブラジル語吹替版には奇妙なセリフが挿入されていると言います。

このシーンでは女性がポルトガル語で「マイルズ!おいで、ぼうや。片付けて寝ましょう?」と話かけており、続けて大人の男性の声で「はやく寝ないと一ヶ月テレビは無しだぞ」とのセリフが入っているようで、ブラジルのファンはこれをマイルズの母リオと父ジェファーソンの声だと信じているようです。

英語音声日本語字幕でのこのシーンは筆者の耳では聞き取れず、また字幕も特に用意されていません。日本語吹替版でも同様に音声は用意されていません。

なお、Twitterに投稿されている動画につけられている字幕がブラジル語版の公式のものなのか、ユーザーが見やすいように付けてくれたのかは不明です。

先日はソニーのエイミー・パスカルプロデューサーがマイルズ・モラレスの実写化を進めている事を認めているため、少なくともSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)に「スパイダーバース」シリーズとは別の実写マイルズ・モラレスがデビューする可能性は高いと考えられていますが、MCUでもマイルズ・モラレスに関する種まきが着々と進められているのかもしれません。

「ホームカミング」ではコミックのマイルズ・モラレスの叔父にあたるアーロン・デイビスが登場しており、甥が存在している事を劇中で言及しています。

©MARVEL,Sony

今回報告された隣人の男女の会話が実際にリオとジェフであるとすれば、この「ノー・ウェイ・ホーム」ラスト時点でのマイルズはまだそれなりに幼いとも考えられます。

実写版マイルズのデビュー時期は不明ですが、まずは今月公開の「アクロス・ザ・スパイダーバース」でアニメ版マイルズを楽しんだ後、PS5の「Marvel’s Spider-Man 2」でゲーム版マイルズを堪能しつつ、実写版の続報を待つ事になりそうです。

リハビリを続けるジェレミー・レナーさん、イベント出席でホークアイ再演に意欲

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」で主人公クリント・バートンを演じたジェレミー・レナーさんが、6月2日金曜日、アリゾナ州で開催されたフェニックス・ファン・フュージョン・コンベンションにゲストとして登場し、手術後の今後のキャリアについて語りました。

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イベントに参加したファンの投稿によると、ジェレミー・レナーさんは「マーベルが僕を取り戻したいと言えばすぐに飛んでいきますよ」と再演について言及、別のファンのコメントによると「家族の許可次第で演技を続ける」とも発言しているとの事です。

ジェレミー・レナーさんは元日に除雪車との大事故にあい、胸部鈍的外傷と整形外科的損傷による30以上の骨折を確認。即日、手術を受けて集中治療室に入院していました。

先月5月には新たなリハビリ映像を公開し、一時はかなり危険な状態にあると言われていた事から比べると、劇中のクリント・バートンのようなヒーロー達と同様の脅威の回復をしていると言えるようです。

先日はクリント・バートンの新たな相棒となったケイト・ビショップを演じたヘイリー・スタインフェルドさんも再演の準備が出来ていると明かしており、またこの師弟のやり取りが見られる日が来るかもしれません。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ヘイリー・スタインフェルドさん、ケイト・ビショップ役に戻りたくてうずうずしていると言う

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」でケイト・ビショップを演じたヘイリー・スタインフェルドさんが、声優を務める「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のプロモーションの一貫で出演した HAPPY SAD CONFUSED の中で、ケイト再演やヤングアベンジャーズについて言及しました。

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「ホークアイ」でのケイト・ビショップのデビューから約1年半、ケイトの次の舞台が設定されていない事について、MCのジョシュ・ホロウィッツ氏は「彼らはたくさん発表しているけど、ヤングアベンジャーズはどこにいるんだ?」との質問を投げかけ、ヘイリー・スタインフェルドさんは次のように語りました。

「それはつまり、私の質問でもあります。確かに分からない事だらけです。数ヶ月経つと、何もしていないような気がしてくるから、そこは面白いところですね。『もうこんなに時間が経ったんだ』という気がします。」

そして、「ホークアイが終わってからしばらく経ってしまったけど、また再開する準備がバッチリできています。撮影現場に行きたくてうずうずしていますね。」と再演の準備が出来ていると明かしました。

また、ホロウィッツ氏はフローレンス・ピューさん演じるエレーナやタチアナ・マスラニーさん演じるシーハルクなど、フェーズ4で多くの新しいキャラクターがデビューした事を指摘し、再演にあたってクロスオーバーしたい人物を尋ねられると、「いやあ、リストは長いですね。あなたが挙げた人たち全員です。リストは長いわ。」と述べ、最近はディズニープラスの時系列順でMCUを再視聴している最中だとも明かしました。

MCUは2023年に入ってフェーズ5がスタートし、2026年内までの間に無題の作品を含めて20作品以上がラインナップされていますが、ケイト・ビショップ再登場の明確な舞台は分かっていません。ほぼ確実に登場するだろうと考えられているのは「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」ですが、それもなかなか先の話になっています。

「ホークアイ」である種の交流があったエレーナが再登場する「サンダーボルツ」でのカメオ出演などにも期待されていますが、実際にケイト・ビショップ再登場のタイミングがいつになるのか、今後の情報には注目です。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」、俳優がダニエル・クレイグさんが出演予定だった事を認める

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で、スカーレットウィッチ/ワンダ・マキシモフを演じたエリザベス・オルセンさんがインタビューの中で、当初噂になっていたダニエル・クレイグさんが実際に出演予定だった事を認めました。

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Happy Sad Confused のジョシュ・ホロウィッツ氏とのインタビュー動画(有料Patreon)の中で、「バルダー・ザ・ブレイブ」について質問されたエリザベス・オルセンさんは「ええ、そうなると思っていました」とダニエル・クレイグさんが演じる予定が事実だった事を認めました。

さらに、「彼ら(制作陣)は衣装を作りました。アートはあったんです。」とも続けています。

以前に公開されたコンセプトアートではソーの弟バルダーが本作に登場する予定だった事が明らかになっており、アートの顔はダニエル・クレイグさんをモデルに描かれていました。

ダニエル・クレイグさんが出演出来なくなったことについて、海外メディアは当時、コロナによるイギリスのロックダウンが理由で撮影に参加することが不可能になったと伝えています。

また、ワンダとイルミナティとの戦いの中でバルダーがどのように殺されたかについても、出演キャンセルが確定する前に撮影されたというリハの様子から報じられています。

バルダーの登場が不可能になってかわりに登場する事になったのが、原作のイルミナティにも所属しているブラックボルトで、他にもいくつかのキャラクターが制作の段階で消えていったと報じられていました。

本作に実際にバルダーが登場していればワンダに殺されて終わっていた所ですが、見送られた事で今後のMCUでソーやロキとの義兄弟間のやり取りを見ることが出来るようになったとも言えそうです。

映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はディズニープラスで配信中です。

ジェレミー・レナーさんが除雪車事故後、初のジョギング姿を公開

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」で主人公クリント・バートンを演じたジェレミー・レナーさんが、新たなリハビリ映像を公開しました。元旦に起きた除雪車との事故から約半年、その回復の度合には目を見張るものがあるようです。

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レナーさんは「初の試み。ブースト・トレッドミルの重量補助ジョギング。最も難しいステップは最初の1歩」 とコメントを添えて、その様子をおさめた動画を投稿しました。

ジェレミー・レナーさんは元日に除雪車との大事故にあい、入院、そして大きな手術が行われた事がすぐに報じられていました。事故後の家族の声明によると、レナーさんは胸部鈍的外傷と整形外科的損傷を負っており、30以上の骨折を確認。リノのダウンタウンから25分のマウント・ローズ・ハイウェイの自宅近くで事故に起因する手術を受けて集中治療室に入院していたとの事でした。

当初は再起不能の可能性さえ囁かれていましたが、1月下旬にはベッド上で軽い運動療法を行う様子も公開し、以降もたびたびSNSを使ってリハビリの進捗をファンに報告していました。

クリント・バートン再登場となる次の作品は明かされていませんが、劇中のホークアイよりも優れたタフネスを発揮しながら再演に向けての準備を着々と進めているようです。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

エリザベス・オルセンさんが映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」に問題があった事を認める

マーベル・スタジオが制作したドラマ「ワンダヴィジョン」や映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でスカーレットウィッチ/ワンダ・マキシモフを演じたエリザベス・オルセンさんが、海外メディア VanityFair とのインタビューの中で、ドクター・ストレンジ2作目映画の制作の際に問題があった事を認めました。

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数ヶ月に渡る憶測の末に、エリザベス・オルセンさんは「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の脚本家が「ワンダヴィジョン」を見ていなかった事を認めています。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」では、「ワンダヴィジョン」と同じような物語を描いているんです。悲しみや喪失に対処する同じようなストーリー。ふと、「マルチバース・オブ・マッドネス」を書いた作家たちに『「ワンダヴィジョン」で何をやっているか知ってます?ご覧になりました?』と聞いてみたんです。すると「まだ終わってないから、見てないよ」と言われたんです。

そして、同じような話をもう一度演じなくてはならない事について、オルセンさんは次のように対処したと明かしました。

結局、私自身が興味を持てるように、そしてもしかするとお客さんのためにも、同じテーマであってもきちんと挑戦しなくてはいけない。試行錯誤して違う視点から演じたからこそ、繰り返しは避けられたと思っています。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」もヒットしたMCU映画のひとつですが、その中にある最大の批判ポイントは「ワンダヴィジョン」の9話にわたって描かれた救済の物語がなかったかのように、想像以上に残忍なヴィランとしてワンダが戻ってきた事でした。

当ブログでも映画公開後間もなくに「なぜワンダはあんな事になったのか」として考察し、ダークホールドのせいだろうという事で結論づけましたが、映画の脚本を担当したマイケル・ウォルドロンさんもその後のインタビューにてダークホールドのせいであると指摘し、彼女の持つトラウマがダークホールドの餌食になってしまったと説明しました。また、パンデミックによる作品の公開順の変更が脚本制作に影響したことも明かしています。

ウォルドロンさんは映画公開後、批判に対して様々な説明をしてきましたが、今回エリザベス・オルセンさんによって明かされたように結局は「ワンダヴィジョン」を見ていなかったという事に尽きるようです。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」でのワンダは「ワンダヴィジョン」を見た視聴者からも、未視聴の観客からも理解出来ない存在として登場しました。ダークホールドがいかにしてワンダを闇堕ちさせたかを描いていれば納得の行く物語になったかもしれませんが、映画開始の数分でワンダがヴィランである事が判明し、その後はジェットコースターのような展開で有無を言わせない作りになっているのはサム・ライミ監督の手腕といった所でしょうか。そのライミ監督も海外メディア Rolling Stone とのインタビューで「ワンダヴィジョンを全ては見ていません。重要だと言われたシーンをいくつか見ただけです。」と応えている他、MCU映画も4、5本しか見たことがない事を明かしています。

つまる所、ファンが不満に思っていた部分は「ワンダヴィジョン」と「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の間でうまくバトンが渡されていない事が原因でした。

マーベル・スタジオ及びディズニーは秘密を守るために制作チーム間での情報共有も制限しているという話もありますが、先日も「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズと「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」での矛盾が明るみに出たばかり。同様の問題を再発させないよう、今後のチーム間での情報制限には見直しが必要かもしれません。

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の脚本を担当したマイケル・ウォルドロンさんは「ロキ」を執筆しファンから評価され、映画公開前は巨匠監督とのタッグということもあってかなり期待されていました。しかし公開後は主にワンダに関する問題で批判を浴びました。

現在、ウォルドロンさんは2026年公開予定の映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の脚本担当として設定されていますが、マーベル・スタジオはこの1ヶ月前後で3本の作品の脚本家を変更しており、起用戦略を変えたとも報じられています。

そして、ワンダを演じたエリザベス・オルセンさんは今後のワンダに「今度こそ救いを与えたい」と別のインタビューでコメントしています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」、監督がヴィランについて「ただの悪人ではない」と語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、海外メディア Empire とのインタビューの中で、本作のヴィランと作品と現実世界の関係性について語りました。

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「シークレット・インベージョン」について明かされている事は未だに少ない状態ですが、エミリア・クラークさんのインタビューによると、サミュエル・L・ジャクソンさん演じるニック・フューリーとベン・メンデルソーンさん演じるスクラル人のタロスの二人と、今回衝突するヴィランたちの間には果たされなかった約束があると言います。

監督は「誰がテロリストなのか、なぜテロリストなのか。特にここアメリカでは、私たちが善人で、彼らがテロリストだと言うのは簡単です。私にとって興味深いのは、『国家として、この人たちの出身環境にどのような影響を与えたのか』ということです。」と言います。

そして「グラヴィク(キングズリー・ベン=アディルさん演じるヴィランのスクラル人)は爆弾を持ったただの悪者ではありません。彼のストーリーと、彼がこの不平不満に至った経緯が、本作で明確に探求されます。」と述べ、「それは単に映画の歴史やノワールを参照するだけでなく、現代の私たちの時代を反映したものになっています。」と語りました。

本作のヴィランはサノスや征服者カーンのような究極のエゴイストではなく、敵対するに至るキャラクターたちの背景があり、そこが描かれていく事になるようです。

そして、本作のヴィランが単に変身する能力だけではない可能性が示唆されています。トレーラー映像においてグラヴィクはいくつかの能力を見せており、コミックにおけるスーパースクラルではないかと考えるファンも少なくありません。

彼らはいかにして争い始め、どのような結末を迎えることになるのか注目です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」は 2023年6月21日 よりディズニープラスで配信予定です。

ソース:Marvel’s Secret Invasion Is Inspired By The Third Man And The Searchers: ‘We Talked A Lot About Classic Espionage Noir’ – Exclusive Image