ドラマ「シークレット・インベージョン」、2話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年6月28日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード2「Promises(邦題:約束)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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約束

映画「キャプテン・マーベル」の映像から始まる今回のオープニング。1997年はその映画から2年後となります。

「キャプテン・マーベル」と同じく若返りCG処理が施されたフューリーの前にヴァーラというスクラル人が子供の背丈をした当時のグラヴィクを連れてきます。クリースクラル戦争で両親を失ったというグラヴィクですが、この時からすでに優秀な兵士としての才能を開花させていたようです。

フューリーはアベンジャーズ計画に先立って、地球の平和維持のためにこの頃からスクラル人を利用していたようですが、この時見返りとして約束していた「新しい故郷」が未だに果たされていない事が今回の侵略戦争に繋がっています。

ヴァーラ

ヴァーラ(Vaara)と名付けられたスクラル人はコミックにも登場していますが、その設定は異なっている可能性があります。コミックのヴァーラはクリーとスクラルのハーフであり、MCUでのスクラルの窮状を考えると敵の血を引くヴァーラが置かれている立場は相当危険であるはずです。

そしてヴァーラの声がシャーレイン・ウッダードさんのようだと海外ファンは指摘し、ヴァーラは今回のエピソードのラストで登場するフューリーの妻プリシラである可能性があるようです。エンドクレジットではパゴンやクリーガなど劇中で名前が呼ばれず、セリフも少ないスクラルの俳優名が明記されているにも関わらず、冒頭である程度の尺のセリフが用意されていたヴァーラがクレジットされていない事もこの仮説を裏付けているようにも考えられます。

もしヴァーラ=プリシラだった場合、さらにヴァーラがコミック通りのハーフだとすれば、クリーからもスクラルからも受け入れられない彼女が地球人のフューリーとくっつく事はある意味いい選択と言えるかもしれません。

©MARVEL,Disney

1話の続き

1話のラスト、ロシアでのグラヴィクのテロのシーンの続きから物語が再開し、フューリーは拘束、そして「俺はアメリカ人だ!」と叫ぶスクラル人(1話にてアメリカの反ロシア組織AARの人物をコピー)も彼らの計画通り逮捕され、両国間の緊張が高まっていきます。

知らない事ゲーム

幼少期の母親との思い出を振り返る中で、有色人種専用車両の話を語るフューリー。1950年生まれの設定に基づいた上で、現実にあった歴史的背景を取り込んでいます。施設やサービスでの人種差別・隔離を禁止する公民権法が可決されたのは1964年の事です。

思い出話は母と列車の中で遊んだという「知らない事」を教えるゲームへと転じ、そこから物語の本筋、すなわちスクラルについて知らない事へと波及していきます。

ここで明かされるのは「100万人のスクラル人」と「ドロージ皇帝」。

スクラロス星がクリーに滅ぼされた時に逃げ延びた100万のスクラルが既に地球にいる事が明かされます。しかしスクラロスが滅びて約30年、今なお100万で人口増加していないのは不幸中の幸いと言えるのか、あるいは繁殖しているけれどタロスが今現在の数を把握していない可能性もあるかもしれません。

そしてMCUのスクラルにコミック同様皇帝の存在がある事も明らかに。ただしドロージ(Drogge)という皇帝はコミックには存在せず、かわりにドロージ(Dro’ge Fenu Edu)という科学者がコミックに登場しています。

コミックのドロージ博士は宮廷科学司祭長であり、捕虜だったイルミナティのメンバーのDNAを採取し、スーパースクラルの人工製造研究にあたっていました。この研究は女王ヴェランケのもとで地球侵略のために使用され、様々なヒーローの能力を持つスーパースクラルが戦力として投入されました。

フューリーとタロスの口論はヒートアップし、先程の人種差別問題と絡めて「地球人同士でも共存出来ていない」「他種族を受け入れる余裕はない」と決定的な言葉を発し、二人は別行動となってしまいました。

「シークレット・インベージョン」以前ではタロスらスクラルがフューリー、そして地球のために動く様子がこれまでに描かれていたわけで、約束どおりスパイや兵士として協力していたにも関わらず、フューリーからの約束が果たされていない状況が続いています。

新たな故郷が見つからない事や、S.A.B.E.R.へと姿を消していた事に関する納得の行く説明は現状ではされることなく、フューリーにもまだ何か秘密が隠されている事が伺えます。

エリザベス・ヒル

マリアの遺体がアメリカへと受け渡され、母親のエリザベスが登場しています。フューリーとは旧知の仲のようであり、軍からは何も教えてもらえないことに怒りと苛立ちを見せました。娘の死を無駄にしないようフューリーに忠告し、エリザベスは去っていきます。

コミックのマリア・ヒルの母親は故人であり名前も与えられていない事を考えると、エリザベスの役割にまだ先がある可能性は低いかもしれません。

しかし先日はマリア・ヒルが「ザ・マーベルズ」に登場するとも報じられ、謎を呼んでいます。その記事でも復活の方法についていくつか指摘はしましたが、我々視聴者は今回棺を見ただけでその中身の確認は出来ていません。マリア・ヒルが本当に死んだのかどうか、まだしばらくの間、視聴者は悩まされる事になるようです。

スクラル評議会

モスクワでの事件についてのニュース報道のシーンが挿入され、グラヴィクとガイアはスクラル評議会の場へ到着。そこではさきほどのニュース映像で見た顔が席を占めていました。

イギリスの首相パメラ・ロウトンとNATOの事務総長セルジオ・カスパーニ、キャスターのクリス・スターンズとジャック・ヒュンビン、そしてシャーリー・セーガー。

テロに対するお咎めを受けるグラヴィクは「これは戦争だ」と反論し、どのみち人類は自滅すると予告、前の戦争(クリーとの戦争)と違って今回は負けないとも主張しました。また、アベンジャーズが介入してきた際の考えもあると言います。

この演説の後、イギリス首相パメラになっているスクラルはグラヴィクを将軍に任命、評議会のメンバーはシャーリーを残してみなレジスタンス側につくことになりました。

シャーリーはスクラルが家をなくしたことについて、戦いから逃げたからではなく、戦いを求めすぎたせいだとして戦争反対を表明しますが、グラヴィクからは「あなたが100人いれば宇宙全体を乗っ取れた」と評され、元々は強力な戦士であった可能性がほのめかされています。

ちなみに、以前に映画「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」でフランスがヴィブラニウムを奪うためにワカンダに傭兵を送ったというシーンに対してフランス政府が声をあげました。

もちろん作品上の話でありフランスがそういう国だと視聴者が受け取ったとは思えませんが、フランスの権力の奥深くにもスクラルが入っていたという表現だったのでしょうか。そして今回イギリスからも何か言われたりするのでしょうか。

ニュー・スクラロス

グラヴィクが将軍となったことがすでに知れ渡っているのか、ニュー・スクラロスに戻った際には拍手で迎えられる一行。

グラヴィクの前に「感謝します」と出てきた女性は1話にも登場していた人物。「君がいたから成功した」という言葉の裏には何が秘められているのでしょうか。

イルメナ・チチコワさんが演じるこのキャラクターは、クリーガ(Kreega)という名前であることがクレジットからわかります。

コミックのクリーガはスーパースクラルであり、それとグラヴィクの言葉を合わせると、ドラマのクリーガはこの後登場する怪しげな研究の被験者であり、初の成功例である事が考えられそうです。

緊急会合

イギリスとEUはモスクワ事件を重大とみなしアメリカに説明を求めますが、リットソン大統領のかわりにサミットに現れたのはジェームズ・ローズ大佐。挑発的な態度でアメリカの関与を否定しつつ、フューリーとマリア・ヒルについて「私人」だと説明するのは、1話での大統領への報告とやや異なる側面を見せています。

ここで「私人」だと強調されたのはこの面倒くさい説明を回避するためのローディの方弁である事が伺えますが、逆に言えばフューリーがアメリカ政府所属の組織の人間であり、そしてその詳細を他国が把握していないという証明でもあります。

ここは興味深いポイントで、すなわちS.A.B.E.R.はアメリカの組織である可能性がかなり高くなっています。

MCUにおいて一時期はソコヴィア協定によりアベンジャーズが国連管理下におかれる事になりましたが、その協定も「シーハルク」で廃止されていた事が判明。

もしアベンジャーズを再びアメリカ政府が管轄しているのだとすれば、かつて「シビル・ウォー」でスティーブ・ロジャースが懸念していたように「政府の意見は変わる」時が訪れ、再びシビル・ウォーが発生してしまう可能性もありそうです。

フューリーとローディ

「警護のものについてどのぐらい知っている?」とスパイである可能性をフューリーがちらつかせると、ローディはH.Y.D.R.A.について言及しますが、やがてそれがスクラルの話である事を察します。

会話の中で登場したアレクサンダー・ピアースはフューリーとは旧友でS.H.I.E.L.D.の理事でしたがその正体はH.Y.D.R.A.でした。H.Y.D.R.A.がS.H.I.E.L.D.になりすまして世界を牛耳ろうとしていた映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は「前回のシークレット・インベージョン」とも言える内容で、根本的に似通ったテーマになっています。

この脅威に対して「友人たち(アベンジャーズ)を呼ぶか?」と提案するローディにフューリーは「姿をコピーされてテロリストにされてしまう」と反対。ローディは機密文書を読んでペンタゴンがスクラルを警戒していたとまで理解していたにも関わらず、この一連のシーンでの発言はなかなか呑気なのが気になる所。

1話で「老いた、先が読めなくなった」と散々言われていたフューリーですが、アベンジャーズを出動させる事が危険であるとグラヴィクの読みを察しているようで、これは俺の戦争だと言い放ちます。

スクラル人の強化

ソーニャ・ファルズワースのシーンに切り替わり、逮捕されたマーティン・ウォレスことスクラル名ブローガンに対する拷問へと移行しました。「人に唾かけちゃいけないってママに言われなかった?」と交代を告げたファルズワースは唾をかけるほうがマシなような拷問でもって、マーティンになりかわったスクラルからグラヴィクがスクラルの強化を進めている事を吐かせました。

この一連のシーンはなかなかショッキングな映像になっており、これが理由かどうかは不明ですが、アメリカ、カナダなどでは本作品は14歳以上のレーティング、ヨーロッパ方面では16歳以上のレーティングとなっています。なお、日本では12歳以上とされています。

ダルトン夫妻

ケイティ・フィネランさん演じるローザ・ダルトンとマーク・ベイズリーさん演じるビクター・ダルトンは地球上で異星人や強化人間のDNAサンプルを集めて研究している事が判明。

この夫婦はコミック版には登場しないキャラクターで、前述したドロージ(Dro’ge Fenu Edu)博士の設定をこの二人が受け継いでいると見られます。

ガイアが見たリストではグルート、カル・オブシディアン、フロストビースト、エクストリミスのサンプルが採集済みな様子。

©MARVEL,Disney

グルートは「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のワカンダか「アベンジャーズ/エンドゲーム」のアベンジャーズ・コンパウンド(ニューヨーク州北部)でのサノスとの決戦に参加しており、そのどちらかで折れた体組織などが採集されたようです。特に「インフィニティ・ウォー」のラストでサノスがヴィジョンのストーンを狙った際には蔦を巻き付け、サノスに引きちぎられていたので、それがスクラルに回収された可能性は高いでしょう。そしてそれが回収されている事実はワカンダにスクラルが潜入している証拠でもあり、エヴェレット・ロスがコピーされている事や、ワカンダのヴィブラニウムが何故か流出し続けている問題にも関係しているかもしれません。

カル・オブシディアンもグルートと同じ場所に登場するサノスの部下ブラックオーダーの一人ですが、パソコンには腕が映っていることから、「インフィニティ・ウォー」の冒頭でアイアンマン、ドクター・ストレンジ、ウォン、スパイダーマンらと戦った時にウォンのポータルによって切り落とされた腕が回収されたと推測されます。

フロストビーストは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のポストクレジットシーンにて、ヨトゥンヘイムの魔獣がロンドンの通りで無邪気に鳥を追いかけ回す映像がありました。その後がどうなったのかは描かれていませんでしたが、最終的には博士たちのもとに届いていたようです。S.H.I.E.L.D.が回収したものを潜んでいたスクラルが博士のもとへ送ったのでしょうか?

エクストリミスは「アイアンマン3」に登場した技術ですが、シャン・チーの地下闘技場にもこの被験者が登場しており、該当者から何らかの方法で採取してきたと見られます。

「シークレット・インベージョン」の予告でグラヴィクがグルートのように腕を伸ばしていたのは、このDNAが適応された強化スクラルになっている事を示唆しています。

©MARVEL,Disney

また、ガイアが当初噂されていたようにコミックのアビゲイル・ブランドの役割を担うのだとすれば、彼女の発火能力に通ずるところがあるエクストリミスを獲得するかもしれません。

カル・オブシディアンとフロストビーストはMCUの中でその特性が詳細に描かれたわけではないため、どのような能力を獲得できるのかは不明です。考えられるのはカルの岩のような外見を基にした高い防御力と、フロストビーストの氷を操るかもしれない能力からアイスシールドで身を守ったり、身体を氷状態にして透明化出来るかもしれません。

この4つの能力はすなわちファンタスティック・フォーの代替品であり、コミックで最も有名なスーパースクラルがファンタスティック・フォー全員分の能力を一人で持っていることへのオマージュである可能性が高そうです。

©MARVEL

プリシラ・フューリー

2話のラストではシャーレイン・ウッダードさん演じるプリシラ・フューリーが登場。過去の報道でフューリーの妻であることは分かっていましたが、同時にS.W.O.R.D.のエージェントであるとも言われていました。

今回は紹介のみにとどまり、プリシラに関することはほぼ何も分かっていません。コミックに存在しないキャラクターですが、フューリーの妻という立場上大きなカギを握っている可能性が高そうです。

プリシラが冒頭のヴァーラだとすれば結婚時期はさておきながら、タロスと同時期からの付き合いであるはずで、本作における数少ない信用できるキャラクターと思いたい所です。

なお、フューリーはプリシラがスクラル人である事を知っているかどうかという問題について、監督は「元の脚本では知っている予定でした。しかし、撮影中に『知らない方が面白いかもしれない』と思い、視聴者が『どっちなんだ?』と感じるように編集しました」と明かしています(Deadlineより)。

ガイアの怪しい行動

1話の最後のガイアは別のスクラルがなりすましている可能性も考えていましたが、2話冒頭からはそれが本物のガイアであった事が示唆され、事件に関して特に後悔などの様子を見せることもなく、レジスタンスとして活動しているような描写になっています。

しかしニュー・スクラロスに戻った時はグラヴィクを終始目で追い、ダルトン博士のラボを覗き見、そしてパソコンで情報収集するなど、まるでスパイのような行動も見せています。

また、グラヴィクに「腰抜けじゃ娘を送り込めない」とスパイを疑われた後はセーフハウスの位置をロシア当局にリークし、ブローガンに疑いをなすりつけてしまうなど、やはりフューリーやタロスの味方である事も匂わせています。果たしてどちらの顔が真実なのでしょうか?


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第3話は 2023年7月5日16時 より配信予定です。

【噂話】ドラマ「ホークアイ」シーズン2が計画中か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ホークアイ」のシーズン2の開発が進行中ある可能性を、海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏が自身の Patreon にて報告しました。

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リヒトマン氏はヘイリー・スタインフェルドさん演じるケイト・ビショップに関して大きな計画があるようだとし、「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」と「ホークアイ」シーズン2での再登場が話し合われていると言います。

コミックで二代目ホークアイを務めるケイト・ビショップですが、ドラマのシーズン1ではまだまだ弟子入りスタートという段階であり、シーズン2はあって然るべきとも考えられていました。

先日はヘイリー・スタインフェルドさんが別のプロジェクトへカメオ出演するという噂も報じられ、ケイト・ビショップに関して何かが動き出しつつあるようでもあります。

2022年8月、ディズニーのラテンが「フェーズ5ではケイト・ビショップが重要になる」と投稿するも即刻削除された事がありました。

「ホークアイ」シーズン2がフェーズ5内に実行される可能性は現時点で低いようにも思えますが、2027年の「シークレット・ウォーズ」までには十分時間があり、今後この噂話がどのように展開していくかは注目となりそうです。

ドラマ「ホークアイ」シーズン1はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」はマーベルで最も高尚な作品に

マーベル・スタジオが制作中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」に出演するオーブリー・プラザさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューで、本作が「最も高尚」なものになると予告しています。

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5月内に終了したという本作の撮影についてオーブリー・プラザさんは、「『アガサ:カヴン・オブ・カオス』の撮影はとても面白かった。キャスリン・ハーンと一緒に仕事をしたかったんです。何も言わなくても、すごく楽しかった。あの作品での自分のキャラクターも大好きだったし、マーベルの作品の中で最も高尚な作品だと思います。だから、特にあの人たちと一緒にあの世界に飛び込むのはクールでした」と語りました。

プラザさんが演じるキャラクターについては公式発表がありませんが、その候補としてデスモーガン・ル・フェイなどの名前が噂になっています。また、ソロ作品を獲得しているとも報じられていました。

過去作のヴィランのソロ作品が制作されるのはロキに続いてアガサ・ハークネスが二人目。コミックのアガサがヒーローサイドである事を考えると少し曖昧なポジションのキャラクターではありますが、「ワンダヴィジョン」でカオスマジックのパワーを奪おうと画策していたアガサ・ハークネスは今作で何を狙う事になるのでしょうか。

ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」はディズニープラスで配信予定です。

ソース:‘Awards Chatter’ Podcast — Aubrey Plaza (‘The White Lotus’ & ‘Saturday Night Live’)

ドラマ「ロキ」シーズン2の米あらすじが公開

マーベル・スタジオが制作するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の米公式あらすじが公開されたと、海外メディア The Direct が報じました。映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のエンドクレジットシーンから繋がるロキの新たな物語は、現在、10月から再開される予定になっています。

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マーベル・スタジオが発表したという公式あらすじは以下の通りです。

「ロキ」シーズン2は、衝撃的なシーズン・フィナーレの余韻に浸りながら、ロキがTVAの魂を巡る戦いに身を投じます。メビウス、ハンターB-15、そして新キャラクターや再登場するキャラクターたちとともに、ロキはシルヴィー、レンスレイヤー、ミス・ミニッツ、そして自由意志と栄光の目的を持つことの意味を探るため、拡大し続ける危険な多元宇宙をナビゲートします。

本作はMCUドラマ初のシーズン2作品で、シーズン1から多くのキャラクターが引き続き登場することが発表されています。

また、新キャラクターとしてジョナサン・キー・クァン(キー・ホイ・クァン)さんケイト・ディッキーさんラファエル・カザルさんのキャスティングなどが報じられています。

懸念点として本作に登場する征服者カーンを演じるジョナサン・メジャースさんが現在、暴行の容疑で裁判中。判決は8月にくだされるとの報道があり、その結果が配信日および配信そのものにどのような影響を及ぼすのかは今のところ分かっていません。

ドラマ「ロキ」シーズン2は 2023年10月6日 より米ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Loki Season 2 Reveals First Official Plot Synopsis

ドラマ「シークレット・インベージョン」、サミュエル・L・ジャクソンさんが盗撮ドローン撃墜を明かす─「アベンジャーズ」では脚本流出も

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演するサミュエル・L・ジャクソンさんとエミリア・クラークさんらキャスト陣が、海外メディア Entertainment Weekly のインタビューに応じ、マーベル作品の秘密主義について話しました。

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過去のインタビューでも「ネタバレしてしまって怒られないように注意している」と語っていたエミリア・クラークさんは、今回のインタビューの中で「シークレット・インベージョン」の撮影が始まって数日間、SIMカードを抜き取っていたと明かし、「ファンが自分を追跡するかもしれない」と恐れていたと語りました。「ゲーム・オブ・スローンズ」のネタバレが流出したときにはひどく傷つき、立ち直るのに時間がかかった経験がそうさせたと言います。

続けてサミュエル・L・ジャクソンさんが「ゲーム・オブ・スローンズ」と同様に「シークレット・インベージョン」でも撮影現場の上空にはドローンが飛んでいたと言います。そして「マーベルのセキュリティはドローンの一つを撃ち落としました。そして犯人を見つけて、捕まえたんだ。」と現場で起こった事件について明かしました。

これに対してドン・チードルさんが「彼らはマーク・ラファロとトム・ホランドの写真を掲げて、『この人たちみたいになってはいけない?』と言っただけではないんです。」と皮肉なコメントを述べました。

この発言でエンジンがかかったサミュエル・L・ジャクソンさんは「それよりひどい例があるよ!」と付け加えました。そして「 『アベンジャーズ』の準備をしていたとき、誰かが私の透かしマークが入った『アベンジャーズ』の脚本のコピーを印刷して、ネットで販売したのを覚えています。私はカナダで撮影していて、マーベルがカナダに来ました。それはカナダで印刷されていたんだ。」と約10年前の事件についても明かしました。

マーベル作品のファンが年々増大するに連れて、そのリークを狙う人物も増加。また俳優たち自身のうっかりネタバレにもスタジオは悩まされています。

映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の主演を務めるアンソニー・マッキーさんは「台本を読む時は見張りがいる」とジョークを交えてスタジオのセキュリティレベルの高さをアピール。一方でドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」に出演するパティ・ルポーンさんは「しゃべりすぎて怒られた」とも発言しています。

「シークレット・インベージョン」に今のところ大きなリークはありませんが、以前には公式がエミリア・クラークさんの秘密のキャラクターについてネタバレしてしまったと話題になりました。現在はクラークさんが演じているのはガイアである事が明かされていますが、コミックのガイアとは大きく違うこともあり、かつてのネタバレキャラの設定の一部がMCU版のガイアに引き継がれるのではとも考えられています。

リークやネタバレ問題は別にして、「私たちは比較作品として『ウィンター・ソルジャー』について話し続けています。これはスパイ活動、スパイスリラーであり、彼らはそれに適したプレイヤーです。」とドン・チードルさんは語りました。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。

ソース:Emilia Clarke says it’s easier keeping spoilers for Marvel’s Secret Invasion than Game of Thrones

ドラマ「シークレット・インベージョン」、コビー・スマルダーズさんがマリア・ヒルの今後について語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」に出演しているコビー・スマルダーズさんが、映画「アベンジャーズ」から登場しているマリア・ヒルの今後について、海外メディア Vanity Fair とのインタビューの中で語りました。

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スマルダーズさんは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」で「自分がエイリアン(スクラル)だったとは知りませんでした。」とジョークを言ったあと、「今はマルチバースがあるから何でも可能だと思います。でもこれが彼女の結末なんだと確信しています。」と展開をありのままに受け入れていると明かしました。

続けて映画「ザ・マーベルズ」への出演を否定しつつ、「シークレット・インベージョン」1話の撮影を振り返って「不思議な気分でした。マリア・ヒルの死はとても現実的で、衝撃的で、とても人間的な感じがしました。とても悲しい日でした。」と語りました。

そしてこの衝撃の展開を抱えていた事について、「私はよく訓練されてきました。ええ、秘密を守らなければなりませんでした。」とコメントしつつ、これまでのキャリアの中で「私はカメラの前で死んだことがないと思います。今回は本当に死ぬシーンを撮影しました。」と初挑戦だったとも明かしました。

最期の瞬間についてスマルダーズさんは「フューリーが自分自身を見ること、ヒルがフューリーに撃たれたと思うこと、それがあの瞬間の痛みです。彼女が亡くなるまでに、撃ったのは本物の彼じゃないと理解したと思いたい。最初は恐ろしく、とても混乱したと思います。でも、彼女はその答えに辿り着いたと思いたいんです。」とマリア・ヒルが意識を失うまでには全て理解した事を望んでいると語りました。

コビー・スマルダーズさん演じるマリア・ヒルは「アベンジャーズ」でMCUに登場して以降、それほど大きなシーンはありませんでしたが、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」も含めて、S.H.I.E.L.D.及びアベンジャーズをバックアップしてきました。

コールソンとマリア・ヒルというS.H.I.E.L.D.時代の両腕を失ったフューリーは残り5話をどのようにして乗り越えていくのでしょうか。あるいは「ザ・マーベルズ」に登場しているフューリーはフューリーではなく、本物のフューリーは残りのエピソードのどこかの時点で退場してしまうのでしょうか。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。

ソース:Cobie Smulders on Her Tragic MCU Fate: “I’m Pretty Sure This Is It”

ドラマ「シークレット・インベージョン」、1話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年6月21日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1エピソード1「Resurrection(邦題:復活)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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1.モスクワ、現在

本作は「PRESENT DAY」(現在)におけるモスクワから始まりますが、現在とは2023年6月のことではなく、MCUにおける現在の時系列を指しています。

本作の時系列についてマーベル・スタジオ副社長は「シーハルク」の後であると大まかに言及しており、2025年の物語であると推測されます。また、このエピソードにはロシアの統一記念日の祝祭が含まれていることから、2025年11月4日 がエピソード1の終わりの時点での時系列であると考えられます。

2.ボゴタのテロ

ボゴタはコロンビアの首都。ボゴタという都市名は、映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年) にMCUに登場。

「ウィンター・ソルジャー」では、かつてニック・フューリーがボゴタの大使館占拠事件でS.H.I.E.L.D.理事のアレクサンダー・ピアースの娘を含む人質を救助したという過去が語られています。プレスコッドのいうテロがこれを指しているかどうかは不明ですが、「ウィンター・ソルジャー」の時、ピアースは「モスクワでテロが起きるのも時間の問題だ。」と発言し、今回の「シークレット・インベージョン」を予期していたような繋がりを見せています。

3.S.A.B.E.R.

ロスとプレスコッドの会話の中ではフューリーの居場所としてS.A.B.E.R.について言及されます。この後別のシーンでも何かと登場しますが、この組織、そして宇宙ステーションは映画「ザ・マーベルズ」の予告で登場済み。

©MARVEL,Disney

S.A.B.E.R.自体はコミックに存在しない組織であるため、詳細については今後のエピソード、あるいは「ザ・マーベルズ」にて描かれると思われます。

プレスコッドは、スクラル人が地球侵略をはじめたきっかけとしてニック・フューリーとキャプテン・マーベルがスクラルの新しい故郷を探すという約束を果たさなかった事が原因だと主張。この事が幼少期にガイアと出会って仲良くなったモニカ・ランボーが「ワンダヴィジョン」で見せたキャプテン・マーベルへの不信感に繋がっているようです。

4.エヴェレット・ロス

ロスは結局のところロスではなくスクラル人でした。ではロスはいつからスクラルに取って変わられていたのでしょうか?

ロスが初登場したのは映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でその後「ブラックパンサー」、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」に登場しています。

CIAのエージェントだったロスですが、「ワカンダフォーエバー」ではスパイ容疑で逮捕され、護送中のところをオコエに救出され開放されています。オコエ自身もワカンダを旅立っていると考えられているため、二人がそのまま一緒に行動しているか、あるいは身の安全を守るためにロスはワカンダへ身を寄せていると推測できます。

また、スクラル人の変身プロセスについて、対象を目視することでの変身が可能なのは「キャプテン・マーベル」にて描かれていました。同作では擬態能力には個人差があり、訓練が必要とも語られていますが、詳細については不明な点が多いままです。写真や映像、あるいは存在しない人物を想像することでも変身できるのでしょうか。写真や映像だけでは擬態できず、実物とある程度の距離まで近づく必要があると仮定すれば、このスクラル=ロスは本物のロスを視認できる範囲、すなわちCIAにいたか、ワカンダにいた可能性も考えられそうです。

しかし、スクラル人が他人の記憶を遠距離から覗くことが出来ないのもわかっています。「キャプテン・マーベル」でキャロル・ダンヴァースが四次元キューブの記憶を探るために特殊な装置にかけられていた事や、今回のエピソードでも同様の装置が登場していた事からもそれは明らかです。

服装をコピー出来るのもわかっていますが、ポケットの中身もコピーしているのでしょうか?スマホはどうなるのか、その中のデータがどうなるのか、詳細な説明はありませんがスクラル=ロスはマリア・ヒルと連絡を取り合っていた事もわかりました。

プレスコッドに対してなかなか尻尾を見せなかったスクラル=ロスはロス本人の精神をコピーしていた可能性が高く、その際にスマホなどを奪われていたとしたら安否が気になる所です。

そもそも「シビル・ウォー」の頃からスクラルだったという可能性もありますが、その場合はティ・チャラとの友情などが色々と台無しになるため、あまり考えたくはありません。

そしてもう一つ、これだけスクラルの脅威を訴えるプレスコッドは、指名手配中であるはずのロスが会いに来る事にどうして疑いを持たなかったのか、という部分にも疑問が残る所です。もしくはロスがスクラルである事を疑い、呼び出して吟味していたのかもしれません。結局のところ、このオープニングシークエンスにて両者共に生命を落としたため、この疑問が解消される事はないかもしれません。

5.フューリーの帰還と現状

S.A.B.E.R.から地球に戻ったフューリーはタロスと再会、現状報告を受けます。

「キャプテン・マーベル」のエンディングから約30年が経過したMCUの現在において、フューリーとキャプテン・マーベルとスクラルの間に交わされた「故郷を見つける」という約束は果たされていません。それに怒ったスクラル人の過激派達がこの物語の当面のヴィランであるようで、そのリーダーはグラヴィクと言う名のスクラル人。

グラヴィクは、ダーティーボムを使用してアメリカとロシアの間で戦争を引き起こし、人類を絶滅させる計画をしているとの事で、スクラル人は放射能の影響を受けないためその後の地球で問題なく生活できるようです。

また、このシークエンスではタロスの妻ソレンが亡くなっている事も判明、トニー・スタークの葬儀に出ていたのはタロスではなく本物のフューリーだった事も示唆されます。

なお、タロスは「キャプテン・マーベル」時代と同様に、当時のS.H.I.E.L.D.ロサンゼルス支局長ケラーに擬態したままの姿です。

6.サントミリカ

ソレンが持ち込んで地球(ロシア)で育てていたというサントミリカ。思い返せば、我々視聴者はスクラルの生活様式や文化についてほとんど知りません。サントミリカが育ったと言うことは地球と似た星だったのでしょうか。

ところで現実問題として、外来種を許可なく持ち込むことは認められていません。日本の場合は検疫の検査証明がない場合、外国から日本へ持ち込むことは出来ず、種は廃棄処分となります。

おそらくは当時のS.H.I.E.L.D.が責任をもって害がないと判断したのだと思います。

7.ジェームズ・ローズ

ウォーマシンとしてアベンジャーズと共にサノスらと戦ったローディも今やホワイトハウスで大統領補佐に。ローディはフューリーが「無断離隊」したと非難するような報告をしており、これまでの関係を考えると少し気になるポイントです。

ローディはかつて「シビル・ウォー」で政府側につきましたが、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」ではサディアス・ロス国務長官の命令を拒否し、アベンジャーズをかばいました。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではサムに寄り添う姿も見せていましたが、今回のローディは再び政府側の人間になってしまったのでしょうか。それとも?

もともと原作コミックではヒーローの何人かが実はスクラルだったとして世界全体が大混乱するような物語でした。本作でアベンジャーズ俳優としてキャスティングされているのはドン・チードルさんだけで、コミックを少しでも再現するのであればローディがスクラルである可能性は高いと言えそうです。

ただし、監督はマーベルから「コミックを読んではいけない」「ドラマでやる事とコミックは全く違う」と言われたとも明かしています。

8.リットソン大統領

今回初登場となるリットソン大統領。前大統領が誰なのかははっきりしていませんが、後ろの壁に賭けられた肖像画が「アイアンマン3」のエリス大統領で終わっているところを見ると、エリスの次の大統領という事でしょうか?

リットソンがいつ大統領に就任したかは不明ですが、「ブラックパンサー:ワカンダフォーエバー」では彼の存在が明かされていて、ニューアスガルドと貿易協定を結んだこと、そして「ワカンダへの攻勢に出るつもりだ」とも語られていました。

彼が人間なのかスクラルかは今後の注目ポイントのひとつですが、予告映像では大統領の乗ったヘリの墜落シーンなどがあり、本作中で退場する可能性は高いようです。なお、予告でヘリを撃ち落としているのはフューリー。予告は本編を切り貼りしているため、シーンの前後が正しいとは言えませんが、現状では

  • 大統領がスクラルで、本物のフューリーが脅威を排除した
  • フューリーがスクラルで、本物の大統領が消された

などが考えられそうです。

9.ソーニャ・ファルズワース

街に出たフューリーはすぐに拉致され、MI6のエージェント、ソーニャ・ファルズワースの元へ連行されました。

ソーニャはコミックに存在しないドラマオリジナルのキャラクターで、演じるオリヴィア・コールマンさんは「フューリーと敵対する」とコメント。

ソーニャが「うちのお高いマンションを壊されたことは許していない」と言い、フューリーが「街ごとな」と返しているのは「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でのスパイダーマンとミステリオのロンドンでの戦いへの言及。

「ファー・フロム・ホーム」でのフューリーはタロスがシェイプシフトしていたものですが、ここのフューリーのセリフからはあれがタロスの独断ではなく、あくまでフューリーの命令として動いていたものと推測されます。

コミックには登場しないソーニャですが、ファルズワースはイギリスのヒーロー、ユニオンジャックの家系でもあり、このソーニャというキャラクターが本作でどのように動いていくのか注目です。コミックの初代ユニオンジャックはひっそりと「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」にも登場しています。

10.ニュー・スクラロス

モスクワ南西312キロ地点、スクラル人が難民生活を送るニュー・スクラロスが紹介されます。実際の地図でこのあたりはウクライナ国境とモスクワの間くらいの位置。タロスやマリア・ヒルの話にも出てきた原発の廃炉のようなものも見えています。

スクラロスはコミックで登場したスクラル人の故郷の名前ですが、MCUでは初登場。視聴者はスクラロスについてほとんど知らされていません。

MCUにおいてはスクラル人とは対象的にアスガルド人が地球で市民権を獲得しています。ニュー・アスガルドを構え各国とも外交し、観光事業で大きな成果をあげていることが「ソー:ラブ&サンダー」でも描かれていました。

ヴァルキリーの王としての才能が傑出していた事が成功のカギであるのか真相は不明ですが、フューリーとキャプテン・マーベルにまかせていたスクラル人は残念なことに厳しい生活を強いられているようです。

ドラマ「シーハルク」ではニュー・アスガルド人のシェイプシフター、ルナ・ザ・ライトエルフが登場し世間を翻弄する様子も描かれていました。同じ擬態能力を持つスクラル人と仲良くやっていけそうな気がしますが、ニュー・アスガルドに移住させては貰えないのでしょうか。

また、ここではスクラルのレジスタンスが人間社会に溶け込んでいく様子が描かれています。「キャプテン・マーベル」に登場した装置の小型改良版のようなものが紹介され、そこに繋がれた人間の精神をスクラルが奪っていきます。

外見はある程度の距離から視認するだけで擬態出来るようですが、中身は接触、そしてもしかするとこの装置自体も必要である可能性があります。擬態のエリートであれば接触せずとも見ただけで精神を読み取ったりする事も出来るのでしょうか?

なおの事、擬態されたエヴェレット・ロスの現状が気になる所です。

ちなみにここには後に登場するポプリシュチンの本物も繋がれています。

11.ガイア

タロスとソレンの娘ガイアはニュー・スクラロスでレジスタンスのリーダー、グラヴィクに従っていました。ガイアは映画「キャプテン・マーベル」の時に少女姿で登場していましたが、当時は名前が設定されておらず、エミリア・クラークさんではなく別の子役が演じていました(人間態もありませんでした)。

コミックには存在するガイアですが、ドラマとは大幅に異なるキャラクターです。コミック版では地球では情報収集担当として主にペッパー・ポッツに擬態し活動。そしてタロスの娘というわけでもありません。ガイアは地球で3人の娘を産みましたが、作戦中に仲間のスクラル人によって娘が殺害され、同胞のスクラルが残虐行為を楽しんでいるのを目の当たりにして陣営を変えました。

「キャプテン・マーベル」に登場したガイアは幼かったモニカ・ランボーと打ち解けている様子が描かれており、地球人を排除しようとまでは考えていないようであるのが今回のエピソードからもわかります。

ガイアはレジスタンスからポプリシュチンと会ってある物を回収するよう指示されます。

12.ダーティーボム

ソーニャを盗聴していたフューリーらは爆弾を回収すべくポプリシュチンの元へと乗り込んでいきます。その際にタロスが136歳である事が判明。そして人間換算で40歳に満たないとの事で、スクラル人の寿命が300年前後である事が予想されます。

300年生きる人種の夫婦がガイア一子だけというのが平均的な事情かどうかは不明ですが、「キャプテン・マーベル」を振り返るに成人までの成長スピードは地球人とさほど変わらないようです。

また、タロスの腕力が地球人を圧倒している事も描かれましたが、コミックのタロスは生まれながらに変身能力が欠如している代わりに腕力など、他のスクラルを圧倒する面がありました。MCUのスクラルがみな同等のパワーを持っているかは不明です。

ポプリシュチンを問い詰めるフューリーとタロスでしたが、爆弾は既にガイアに渡した後。話がこじれてもみ合いとなり、フューリーが引き金を引くことになりました。なお、ここではタロスが「撃つな」と言っていますがこれはオリジナルの英語では少し異なり、「This is my fight」という台詞になっています。日本語ではスクラル人が同族をかばっているように受け取ってしまいますが、タロスは自分で決着をつけるつもりでいたようです。

一足先に爆弾を受け取っていたガイアですがマリア・ヒルと接触。戦闘になるも、ブランクがあるであろうとはいえS.H.I.E.L.D.の元副長官であるマリアの体術を圧倒するガイアでした。

タロスが追いつき爆弾を返すよう求めますが、ガイアは意にも介しません。母ソレンが亡くなったことや原因は知らなかったようで衝撃を受けますが、最終的には突っぱねて逃亡しました。

今回のエピソードでは地球人であるフューリーが淡々と物事を進めていくのに対して、スクラルのタロスはソーニャとの争いに異を唱えたり、ガイアを撃てなかったりと、対象的に描かれています。

13.テロ当日

ロシアの統一記念日(11月4日 )。ガイアはタロスと密会し、テロの決行日を知らせました。

当日、現場のヴォッソイェジネェーニエ広場に向かった三人。タロスとマリア・ヒルは爆弾の入ったリュックを持ったガイアを尾行、その後リュックを受け取った人物をそれぞれ追いましたがこれはフェイクでした。

一方でフューリーの前にグラヴィクが姿を現し、擬態を繰り返して翻弄します。グラヴィクが擬態した女性はこのエピソードの前半にも同じような女性が登場していました。

©MARVEL,Disney

顔立ちがやや異なる印象もありますが、光の影響でしょうか。帽子、髪型、ピアス、服装などは一致しています。夜の女性はフューリーがソーニャの手下に拉致される前のシーンですが、これはグラヴィクにフューリーの帰還を伝えたスクラル人だったのかもしれません。

最終的にフューリーの眼の前でテロが実行された挙げ句、マリア・ヒルもフューリーに擬態したグラヴィクによって腹部を撃ち抜かれてしまいました。マリアの命運や如何にと言ったところで1話が幕を下ろします。

気になる生死ですが高確率で危ないものの、グラヴィクがとどめを刺そうとしていた事を鑑みると生きている可能性も残されているのでしょうか?ガイアが見つけてくれれば応急手当ぐらいはしてくれるかもしれませんが、現場にいたガイアも本人かどうかは怪しい所で、2話へと続くことになりました。


ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1はディズニープラスで配信中、次回、第2話は 2023年6月28日16時 より配信予定です。

ドラマ「シークレット・インベージョン」のOP制作会社が「AIが仕事を奪う」説に反論

先日から配信が始まったマーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のオープニング映像が、AIを用いて作られた事が発表され話題となっています。そんな中、制作を担当した会社 Method Studios が海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューにて、一部批判に対する反論を展開しました。

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「シークレット・インベージョン」のオープニングがAIによって制作されている事が報道された際、「ムーンナイト」などでコンセプトアートを手掛けていたアーティストなどを筆頭に、「AIが我々から仕事を奪っている」と声をあげました。

「ロキ」「ムーンナイト」「ミズ・マーベル」などの制作に参加した Method Studios はこれに対して「制作プロセスは、AI ツールセットに重点を置き、非常に反復的なものでした。これには、才能のあるアート ディレクター、アニメーター (2D と 3D の両方に精通)、アーティスト、開発者による多大な努力が必要でした。」と反論。

このオープニング映像は素人がAIに作らせてコストカットをすると言ったものではなく、アーティストがツールの一つとしてAIを利用し、新たなアートを生み出したものだと主張しました。

そして「これらの新しいツールの導入によってアーティストの仕事が無くなることはありませんでした。むしろ、彼らは私たちのクリエイティブチームを補完し、支援してくれました。」と述べています。

生成AIに関しては昨今「素人でも美しい絵が描ける」といったような話題が先行しがちですが、その成果物をそのまま配信出来るはずはありません。

テーマが正しく織り込まれているのか、商用に適しているのか、アートとして成立しているのかなど、最終的なジャッジは(今のところ)人間が不可欠で、そこには依然としてプロのアーティストの目が必要であり、どこをどう修正すべきかなど、仕事はなくならないとスタジオは主張しました。

同スタジオは制作プロセスを明かし、アーティストの能力は変わらず必要だとしましたが、一方で素人がAIを悪用し、他人の著作物を真似て金銭に変えるという事態は日本でも少なく有りません。AI利用に関する是非は今後も世界中で議論が続けられる事になります。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1 エピソード1 はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘Secret Invasion’ Opening Using AI Cost “No Artists’ Jobs,” Says Studio That Made It (Exclusive)

ドラマ「シークレット・インベージョン」、不気味なオープニングはAI生成によるものだと判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、海外メディア Polygon とのインタビューの中で、本作1話のオープニングクレジットが Method Studios 社が人工知能を使ってデザインしたものだと認めました。

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監督は昨今のAI問題が「シークレット・インベージョン」が抱えている問題と似ている事を指摘し、「私たちが AI ベンダーに連絡を取ったとき、それはその一部でした。それは形を変えるスクラル世界のアイデンティティからそのまま出てきたものです。ご存知ですか? 誰がやったんですか?これは誰ですか?」と監督は言います。

さらにAIがどのように機能するかは “よく理解していない “と付け加えつつ、オープニング・アートを制作するために使用したプロセスを次のように説明しました。

「私たちは彼らにアイデアやテーマ、言葉について話し、コンピューターが何かをする。そして、私たちが言葉を使うことで、それを少し変化させることができるんです。」

「シークレット・インベージョン」ではスクラル人が誰にもで変身できる事で、誰が本物なのかわからないという問題があり、それがAIによるフェイク問題と根幹的に似ていると言えます。そういったテーマ性が一致している事から、今回AIによるアートが採用された事はある種適切であると言えますが、それをファンが気に入るかどうかは別問題です。

海外ファンの間ではネガティブなコメント投稿が続いており、ドラマ本編を面白かったという意見に加えてオープニング批判が高まっています。

「ムーンナイト」、「ミズ・マーベル」、「シーハルク」などのコンセプトアートを手掛けたジェフ・シンプソンさんも「シークレット・インベージョン」のオープニングに反応し、「AIは非倫理的で危険で、アーティストのキャリアを排除するためだけに設計されたものだ」とコメントしています。

現在アメリカで行われているWGA(全米脚本家組合)ストライキでも、組合側はAIが作る文章や画像が仕事を奪いかねないとして利用の禁止、あるいは一定の制限を求めるなど、話し合いの争点となっている中でのAIによるオープニング映像は、今後さらなる波紋を呼ぶかもしれません。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1 エピソード1 はディズニープラスで配信中です。

ソース:Yes, Secret Invasion’s opening credits scene is AI-made — here’s why

ドラマ「シークレット・インベージョン」、監督はマーベルからある警告を受けたと明かす

昨日からディズニープラスで配信が始まったMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「シークレット・インベージョン」のアリ・セリム監督が、マーベル・スタジオからとある警告を受けていたと、海外メディア ScreenRant とのインタビューの中で明かしました。

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アリ・セリム監督はインタビュー動画の中で「監督としてこの仕事を引き受けたとき、私は脚本を書きませんでした。多くの決断はカイル・ブラッドストリートや他の脚本家チームが下したものです。最初に言われたのは、『コミックは読むな』ということでした。『我々がここでやろうとしている事とは何の関係もない。』って。」と語りました。

MCU版はコミックを原作としていないと明かしつつ、「この物語は、『キャプテン・マーベル』でサミュエル・L・ジャクソンとベン・メンデルソーン、あるいはニック・フューリーとタロスの間に生まれた電気から生まれたんだ。そこでマーベルは、その関係性に役立つストーリーを見つけ、MCUやコミックに登場しない他のキャラクターを広げることになったんです。それ自体がひとつの物語なんだと思います。」と述べました。

MCUがコミックと大きく異なるのは「シークレット・インベージョン」が初めてというわけではありません。コミックのトニー・スタークは先日結婚報告がなされたばかりであり、MCUのトニーの伴侶であるペッパー・ポッツはコミックではハッピー・ホーガンと結婚(自身の浮気による離婚、そして再婚も)。MCUの重大なイベントだった「シビル・ウォー」や「インフィニティ・ウォー」も参加したキャラクターや物語がまったく異なっています。

コミックの「シークレット・インベージョン」ではスクラルが本物のヒーローになりすましていた事が大問題となりましたが、MCUでこれを達成しようとするとアベンジャーズ俳優をキャスティングする必要が発生し、出演料の予算が大きく膨れ上がる事になります。

こういった事態を避けるため、スクラル人が地球侵略を企むという核の部分だけ残しつつ、大幅に変更された物語が展開される事になるようです。

そしてコミックを原作としていない事がはっきりした事で、コミックではS.H.I.E.L.D.のエージェントを中心に展開したこの物語の実写版で「エージェント・オブ・シールド」が戻ってくるという噂が、実際には戻ってこない可能性が高くなったとも見られています。

1話から衝撃の展開を迎えた本作ですが、残り5話でどのように展開していく事になるのでしょうか。

ドラマ「シークレット・インベージョン」シーズン1 エピソード1 はディズニープラスで配信中です。

ソース:Secret Invasion Director Ali Selim On MCU Inspirations & Nick Fury’s Layers