ドラマ「ロキ」シーズン2の「アッセンブル」が11月29日米配信へ

マーベル・スタジオのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の制作の舞台裏を描くドキュメンタリ番組「Assembled : The Making of Loki Season 2 」が 2023年11月29日 に配信される事がプレスリリースにて明らかになりました。

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今回も他の「アッセンブル」と同様に、制作プロセスの独占映像や、キャスト&クルーのインタビュー映像を交えながら、「ロキ」シーズン2の舞台裏をファンに届けていくとの事。

過去に公開されたフィーチャレットもこの一部ではないかと見られます。

配信時刻は今のところ不明で、日本のディズニープラスでの配信予定も不明です。

ドラマ「ロキ」シーズン2の最終話は 2023年11月10日 にディズニープラスで配信予定、ドキュメンタリ「アッセンブル:ロキ シーズン2の裏側」は 2023年11月29日 米国ディズニープラスで配信予定です。

ソース:Next on Disney+: November 2023

ドラマ「ロキ」シーズン2、5話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年11月3日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2エピソード5「Science/Fiction(邦題:サイエンス/フィクション)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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終わりではなかった

タイムリーがスパゲティ化し、時間織り機がオーバーロードしたものの、TVA自体がフェールセーフモードに移行したおかげなのか、ロキは無事でした。システム再起動を経て有効になったはずのインフィニティ・ストーンは関係ありませんでした。

フェールセーフとは致命的なバグやエラーといったフェール(失敗)が発生した際に自動的に発動するセーフ機能(安全装置)であり、在り続ける者、あるいはウロボロスのアイデアをもとに事前に用意されていたと考えられます。

とはいえエラーを完全に抑え込めるわけでもなく、ロキ以外の人物は見当たらず、ロキ自身も予告でわかっていたとおりタイムスリップ現象が再発していました。

フランク

ケイシーの元の人物にあたるフランクとの再会。このシーンは日本語に翻訳するにあたって失われたイースターエッグがありました。

フランクは「If they catch us they’re gonna gut us like fish!」と叫んでおり、日本語字幕では「捕まったら終わりだ」、吹き替えでは「警備に見つかったら八つ裂きにされるぞ」となっています。意味合い的には問題ないのですが「gut — like a fish」とは魚のようにはらわたを抜き取ってやる、魚のように殺してやるという意味であり、これはシーズン1でロキがケイシーに対して言い放った言葉でした。

©MARVEL,Disney

残念ながら今回の翻訳を担当した人物はシーズン1の事を覚えていなかったのか、シーズン1とは関連のないただの日本語訳となっていました。シーズン1で「魚って何?」と答えていたケイシーが「魚みたいに殺されるぞ!」と言っているはずの言葉の繰り返し遊びのシーンですが、今回の邦訳では気づくことが難しくなっています。

余談はさておき、ケイシーはクラレンス、ジョンと呼ばれる二人と行動を共にしていました。神聖時間軸ではない我々の宇宙での同じ1962年、脱出不能と言われたアルカトラズ刑務所からフランク・モリス(wiki)という囚人がクラレンス・アングリン、ジョン・アングリンらと共に脱獄しておりその後行方不明になっています。

シーズン1でも行方不明になったハイジャック犯、DBクーパーがロキの変異体だったというエピソードがありましたが、ケイシーも同じように伝説の犯罪者をモデルにしているようです。

ザルタン派遣団

1994年のカリフォルニア、ウロボロスはこの年代にSF作家として人生を過ごしていました。

1話のクレジットから表示されていて気になっていたザルタンですが、ウロボロスのオリジンが書いた小説だったという事で、コミックからの重要なイースターエッグというわけではありませんでした。本の著者名にはA・D・ダグと表記されていますが、本名かペンネームかは不明です。

A・Dというイニシャルでコミックにはアーサー・ダグラスというキャラが存在しています。彼はサノスに殺された地球人で、サノスの父アラーズと祖父クロノスによって新たなボディを与えられて蘇ったダグラスはドラックス・ザ・デストロイヤーとなってガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに参加しました。とは言えウロボロスがドラックスの変異体とは考えにくく、偶然の一致である可能性のほうが高いように思えます。

彼が作家であったことはロキにとって最悪でしたが、彼が食べるためにしょうがなくやっていた科学はロキにとって都合がよく、ダグはTVAハンドブックに書かれたアイデアをもとにタイムパッドのプロトタイプを作成しました。

ウロボロスはトニー・スタークに勝るとも劣らない発明を僅かな登場の間に繰り返していますが、まだ何かしらの秘密や役割があるのでしょうか。

メビウスのオリジン

メビウスの元の人物であるドンは2022年、クリーヴランドのピランハ・パワースポーツで販売員として生活していました。シーズン1の頃からほのめかされていたジェットスキーに対する興味は、ここから来ているようで、記憶を完全には消去出来ていなかったという事でしょうか。

ドンの家の番号は 1049 となっていました。コミックにおけるEarth-1049はファンタスティック・フォーのリード・リチャーズとスー・ストームの間に生まれた息子フランクリン・リチャーズが生み出した世界でもありました。

ドンという名のメビウスのオリジンには二人の息子がおり、二人の息子たちは犬や蛇を飼いたいと考えているようです。フェンリスや蛇はソーとロキの兄弟とは関係が深いですが、この一家がオーディン、ソー、ロキの変異体であるという可能性は少ないでしょう。

ベリティ・ウィリス

2012年のニューヨーク。映画「アベンジャーズ」でロキとアベンジャーズが対決したのがこの年のニューヨークでしたが、タイムスリップした時間とはどちらが前後になるのかは不明です。ここは分岐時間軸であるため、神聖時間軸と違ってNY決戦がない世界という事もあるかもしれません。

ハンターB-15の元の人物として登場したのはベリティ・ウィリスという名の医師でした。コミックにはロキと縁の深い同名のキャラクターが存在しています。

コミックのベリティはどんな嘘も見破る力を持っており、ロキが未来から来た邪悪なキング・ロキと対決する際も友人として同行しました。

ザニアック!

シルヴィとの再会の年代は表示されませんでしたが、シルヴィが1話のマクドナルドに戻っていたのだとしたら分岐時間軸の1983年あたりという事になります。

二人が移動した酒場にはザニアックのアーケードゲームが置いてありましたが、X-5がブラッド・ウルフという俳優として「ザニアック!」を撮ったのは神聖時間軸の1977年でした。この時間軸にもブラッドの変異体が存在していたのか少し気になるポイントです。

ちなみに1983年頃のアーケードゲームというと「エレベーターアクション」や「マッピー」などの時代であり、それらと比べると「ザニアック!」のタイトル画面はフォントもかなりクリアな作りでややレトロ感に欠けるようです。

映画のザニアックは連続殺人鬼が主人公ですから、このゲームは1988年にナムコがリリースした「スプラッターハウス」のようなゲームだと想像すればいいのでしょうか。

Oh! Sweet Nuthin’ 

レコード店でシルヴィが勧められた曲は The Velvet Underground の 「Oh! Sweet Nuthin’ 」。

孤独、幻滅、そして人生の虚無を探求する曲で、歌詞は社会から疎外され、見過ごされ、あらゆるものを奪われた人の切ない姿を描いています。特に「彼女はまったく何も持っていません」と繰り返されて歌われており、復讐を終えて新たな人生を歩み始めたばかりのシルヴィと重なる内容になっています。

ようやく新たな人生を手に入れ始めたばかりだったシルヴィですが、曲が示す通り世界がまるごと奪われていくことになり、自身の過ちを認めてロキと合流する決意をしました。

サイエンスとフィクション

今回のエピソードの中ではいわゆる「5W1H」が重要になっています。

「5W1H」とは、5つのWである「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」と、1つのH「How:どのように」をまとめて表現した言葉です。

ロキがタイムスリップを制御するにあたってウロボロスはサイエンスでは何を対象にするか(What)と手段(How)が、フィクションでは理由(Why)が重要になると説きました。

当初ロキは「TVAを救う」事を理由に考えますがうまく行かず、ウロボロスのアドバイスに基づいて仲間を集め、時間オーラを測定分析する事で目的地(WhenとWhere)を割り出そうとしました。

しかしシルヴィと再会して話をし、理由(Why)に問題があると指摘されてロキは行き詰まりチームの解散を考えました。これはつまり、ウロボロスの説明的にフィクションとして問題があるということです。

実際にウロボロスがスパゲティになっていく際に英語と日本語吹き替えでは「フィクションの問題だった」と言うのですが、日本語字幕では「SFの問題だった」となっており、物語の意図から外れた翻訳になっています。

すべてのスパゲティ化が迫る中、ロキは友人たちの言葉を思い返すうちに、再びタイムスリップが発生。これにより「誰を思うか」(Who)が重要だと感づいたロキはついにタイムスリップを制御出来るようになりました。

仲間や世界がスパゲティ化していく様子は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でのサノスの指パッチンを彷彿させるものがある演出でしたが、ロキは現実改変能力に近しい事が出来るようになったことで、今回のエピソードは終了します。

ポストクレジットシーン?

クレジットの終わり、44分30秒の手前あたりから、今回登場したアーケードゲーム「ザニアック!」のコンティニュー画面で使用されていると思しき音声が流れます。

日本語吹き替えでは「おまえは死んだ コインを入れろ 負け犬!」というセリフになっています。

今回のスパゲティ化が進むラストシーンにも組み込まれていましたが、シルヴィの「ロキは負ける運命なんだと思う?」と質問に対して、シーズン1第4話でロキは「負ける時もあるが、決して死なない」と答えていました。

「ザニアック!」のゲームはロキがコンティニューを繰り返して決して死なない事を表現しているようです。


過去に公開された予告動画のうち、5話までに登場しなかったシーンがいくつかあります。

シーズン1でよく見かけた囚人服のロキがスパゲティ化する映像は何を意味しているのでしょうか。

©MARVEL,Disney

シーズン1で在り続ける者は二人のロキに仕事を託そうとしていました。シルヴィがロキの制止に耳を傾けずに復讐を果たしたことで混乱が始まったシーズン2でしたが、ロキはシーズン1の最終話を書き換えていくのでしょうか。

また、ヴォイドに送られたレンスレイヤーも気になる所。シーズン1で在り続ける者はアライオスの力を活用して戦争に勝ったとも話していましたが、シーズン2ではレンスレイヤーが軍を率いたとも語っていました。これはレンスレイヤーがアライオスを自在に操れる事を意味しているのでしょうか?そしてレンスレイヤーの復讐心は最終話で落ち着くことになるのか、それとも「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に向けて、さらに激しく燃え上がっていくのか、注目です。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中、次回、第6話は 2023年11月10日10時 より配信予定です。

ソーのインスタが再びロキの未来をからかう

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の5話配信日当日、ロキの兄にあたるソーの公式 Instagram の投稿が話題になりましたが、この公式インスタが先程あらたな投稿をし、ロキの未来についてさらにほのめかしているようです。

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今回は2013年の映画「マイティ・ソー/ダークワールド」の冒頭5分ごろのオーディンとロキのやり取りを切り抜いて投稿。テキストには時計の絵文字がひとつだけ添えられています。

「お前は王座欲しさにあれほどの悪事をしたのか」というオーディンに対してロキは「王となる運命だ」と返しています。

ドラマの「ロキ」の中でロキはマルチバースを守るためにTVAが必要だと考えており、そのために在り続ける者がシーズン1で託そうとしていた仕事を引き継ぐのではないかと見られています。しかし、このことはシルヴィが指摘するように「王座が欲しいだけ」かもしれませんし、ソーの Instagram は前回も今回もロキが王座につくかどうかについて何らかのメッセージを発信しています。

この投稿にファンは「何を伝えようとしているの?」「ロキがマルチバースの王になるって事?」「(コミックの)キング・ロキがMCUに来るの?」「インフィニティ・ウォーでも『私はヨトゥンヘイムの王だ』って主張してたよね」などとコメントしています。

時期的にもMCUのロキに対する何らかのメッセージであることは間違いないと考えられますが、シーズン2の最終話には何が待ち構えているのか注目となっています。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

アベンジャーズ公式がロキの大いなる目的をほのめかす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ」の公式Instagramが映画の冒頭部分の映像を共有し、ドラマ「ロキ」シーズン2の最終話に向けたロキの大いなる目的をからかっています。

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「アベンジャーズ」の6分50秒ごろからの映像で地球に現れたロキは「大いなる目的のためにやってきた」と話しています。

ロキは「ロキ」シーズン2の5話にて新たな力に目覚め、物語を書き換えに行くという目的をもってTVAに戻ることが出来ました。

先日はソーの公式Instagramもロキが「王になるために生まれてきた」シーンを共有していましたが、ソーもアベンジャーズも画面外でロキの心情と行動の変化に対してエールを送っているという事でしょうか。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中、来週 11月10日 最終話が配信予定です。

ドラマ「ロキ」でロキは王になる?ソーの公式インスタが謎の投稿

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の5話が本日配信予定で、その後は最終話を残す所とクライマックスが迫っていますが、そんな中でソーの公式Instagramの投稿が話題になっています。

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インスタには2011年の映画「マイティ・ソー」の動画が投稿、テキストは何も添えられていません。動画は作中の回想シーンで、オーディンが少年時代のソーとロキに対して「王座につくのは一人だが、ふたりとも王になるために生まれてきた」と説いています。

この投稿は今現在のロキの状況に対して何かのメッセージが含まれているのでしょうか?

4話でロキの変異体であるシルヴィがロキに対して「そんなに王座が欲しいの?」と迫るシーンが在りましたが、今回の投稿と合わせて考えると、ロキは5話ないし最終話にて在り続ける者の後を継ぎ、シタデルの時の王座について物事の対処に当たっていくのかもしれません。

本作のケヴィン・ライトプロデューサーは以前のインタビューでシーズン3の可能性と今後の目標について「ソーと再会させる事」と述べており、「ある場所に到達させなければならない」とも語っていました。

残された2話でロキはどこへたどり着く事になるのか、注目のポイントとなっています。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

マーベルがミス・ミニッツの再起動を予告か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の4話にて、ロキたちとラヴォーナ・レンスレイヤーの戦いの最中でシャットダウンされてしまったミス・ミニッツですが、マーベルエンターテイメントの公式X(旧twitter)は気になる投稿をしています。

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「しばらく時間がかかるかもしれません」とコメントしつつ、マーベルは新たなミス・ミニッツの画像を投稿。

3話では自身を生み出した在り続ける者を「あの偉大な御方」と呼びつつその計画を実行していると語っていたミス・ミニッツですが、4話冒頭では突然「彼は必要なかったのかもしれない」と告白。今回投稿された画像では中央のテレビに「自分自身のために」と表示されているのが気になる所となっています。

シーズン1のケイト・ヘロン監督は2年前のS1最終回配信直後に「ミス・ミニッツは悪魔のような存在」と語っていましたが、シーズン1とは監督も脚本も異なる事でこれらのアイデアが引き継がれているかは不明です。

しかしシーズン2の4話までの段階でロキたちとは敵対的なのは明らかで、マーベルがほのめかす再起動後、ミス・ミニッツがどのような立ち位置になるかは注目となりそうです。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

「ロキ」S2、脚本家が「アベンジャーズ/エンドゲーム」と矛盾しているタイムトラベル論について語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のヘッドライターを務めるエリック・マーティンさんが、海外メディア The Hollywood Reporter とのインタビューに応じ、本作のロキには「アベンジャーズ/エンドゲーム」で説明されたタイムトラベルとは異なる現象が起こっている事について語りました。

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マーティンさんは「そもそも不可能な事なんです。O.B.も『こんな事は起こり得ない』と考えています。TVA自体には現実と異なるルールがありますが、それが何を意味するかは完全には理解していません。」と、矛盾ではなく、不可能だと考えられていた事が起こり始めるという変化を描いていると指摘しました。

「ロキ」ではメビウスが説明したように「TVAでは時間の概念がない」というルールがベースにあるとした上で、ロキの過去の行動が現在に反映されたタイムスリップ現象はあくまで例外の事例であるようです。

マーティンさんは「私たちが決めたルールの範囲内で仕事をしないようにしていたわけではありません。私はただそれらを成長させ続けようとしていただけです。思い浮かんだシーンがすぐに頭に残ってしまったのですが、あるシーンがパラダイムを壊すようなものには絶対にしたくありませんでした。それが私たちが部屋で話したまさにその場面です。」と続けます。

そして「過去作のルールの範囲内に留まるだけでなく、それを拡大し、成長させ、TVA全体の世界を成長させようとしていたのです。」と語りました。

マーティンさんが言う「変化」のきっかけになっているのがシーズン1の最後に描かれた在り続ける者の死であり、彼が警告していたように彼の死によって神聖時間軸に変化が生じ、ロキたちがシーズン2で未知の現象を体験することになったようです。

今回のインタビューでは触れられませんでしたが、シルヴィの復讐の結果は神聖時間軸のいつから影響が現れているのかが気になる所。というのも「ミズ・マーベル」でもカマラ・カーンが過去の行動を現在に反映させるタイムトラベルを経験しており、彼女もまた「例外」となってしまったと言えるのでしょうか。

マーティンさんはあくまで「ロキ」のヘッドライターですから、この話はもっと上の立場の人間でないと知り得ない事なのかもしれません。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

ソース:‘Loki’ Head Writer Eric Martin Talks Episode Four’s Explosive Ending: “There’s Meaning in All of It”

ドラマ「ロキ」S2、ミッドシーズントレーラー公開、新規映像が5話、6話を予告

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のミッドシーズントレーラーが公開されました。約90秒の動画には4話までにはなかった残されている予告映像や、今回初公開となる映像も含まれています。

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4話では時間織り機のオーバーロードが臨界に達し、ロキたちが愕然と立ち尽くす中で光に包まれて終了しました。ウロボロスはTVAの終わりを予告していましたが、実際にTVAが機能しなくなっているのか、今後の見所となっています。

冒頭の部分は4話での時間織り機修復の作戦会議シーンに似ていますが異なっており、これが削除映像の再利用でないのなら5話及び6話ではタイムループも描かれる可能性がありそうです。

また、過去の予告映像でもあったロキのタイムスリップ再発の続きが紹介されています。

スポーツ店の前にタイムスリップしたロキでしたが、店内には神聖時間軸あるいは分岐時間軸のメビウスが店員として働いています。このメビウスは当然のようにTVAに関する知識や記憶がないようで、ロキが「TVAはなくなった」と説明しても「ATVの事かな?新車が2台、先週入荷したよ」と返しています。

さらに防護服を着た誰か(ヴィクター・タイムリー?)が織り機にたどりついてボタンを押すシーン、それでもやっぱりスパゲティになるシーンなど、何度かループしているような印象をもたせる映像になっています。

また、TVAとは雰囲気の違う部屋に、ロキを筆頭に店員のメビウスやB-15やウロボロスの別の変異体あるいはオリジナルらしき人物が集うシーンは、ロキがTVAを再び立ち上げているように見えなくありません。

気になるレンスレイヤーのその後に関しても何かしらが描かれるようで、今回の予告にもわずかな映像が含まれています。シーズン1での出来事を思い返す限り、レンスレイヤーはヴォイドに送られていると考えられそうです。

本作のプロデューサーを務めるケヴィン・ライトさんはマーベル公式とのインタビューの中で、「4話を気に入ったのなら、5話、6話はおそらくこのシリーズの最高の 2 つのエピソードだと心から思います。それらは美しく、そして奥深いものです。」とコメントしています。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

MCUドラマは限定シーズンの制作をやめて複数シーズン計画へと移行していくと言う

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の大幅な作り直しが報じられてから約3週間、海外メディア The Hollywood Reporter は、ディズニーとマーベル・スタジオがキャラクターと物語の発展に十分な滑走路を提供するために、「複数シーズンの連続放送」を念頭に番組を制作することを計画していると報じています。

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THRによると、過去9本のドラマシリーズを展開してきた同スタジオは「ロキ」を除く全ての作品を1シーズン限りのリミテッドシーズンとして開発して来ましたが、今後は複数のシーズンにまたがるマルチプルシーズンとして開発するというプランに移行していくようです。

そこに登場するキャラクターは大きなクロスオーバーイベントのためのセットアップとして存在するのではなく、より時間をかけて視聴者との関係を築いていく狙いがあると言います。

この兆候は年明けからの配信が予定されている「エコー」からも感じられるとし、先日発売された書籍の中で計画の中止がほのめかされていた「ワンダーマン」もこの計画変更に含まれると THR は指摘。

マーベルのストリーミング部門を管轄するブラッド・ウィンダーバウムさんは、「キャラクターが好きだから」、という理由で観るような作品を開発して行きたいとコメント。そうする事で、他のプロジェクトと結びついているとか、彼らが映画に出てくるから予習のために見ておこうとか、アベンジャーズ映画の設定になっているからとか、そういうことを超えて機能するはずだと述べています。

マーベル・スタジオは先日、「シークレット・インベージョン」で顕著に見られた世間の厳しい評価を受けて、現在行われているストライキの影響で制作が中断されていた「デアデビル:ボーン・アゲイン」の大幅な作り直しを決定。

スタジオはこれまでのドラマシリーズの制作にあたって映画と同じ手法での制作アプローチを取っていましたが、今後は長い歴史の中で確立されているテレビドラマの制作手法にのっとって開発を進める方針へと切り替えている事がこれまでに報じられています。

ここ最近、「ムーンナイト」「ミズ・マーベル」「シーハルク」シーズン2の噂を頻繁に耳にしますが、それらも限定シーズンから複数シーズンへの計画変更の一端に含まれるのか、今後の情報にも注目です。

ソース:‘Daredevil’ Hits Reset Button as Marvel Overhauls Its TV Business

ドラマ「ロキ」シーズン2、4話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年10月27日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2エピソード4「Heart of the TVA(邦題:TVAの心臓)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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明かされたラヴォーナ・レンスレイヤーの過去

シタデルにて明かされたレンスレイヤーの過去。それは1話でロキが耳にした録音のロングバージョンでした。

レンスレイヤーはマルチバースウォーが起こった際に軍を率いて敵を制圧する殊勲を上げていたことが判明。敵とはすなわち、在り続ける者の変異体とその軍勢であり、ようするにカーンと同等の能力を持つ敵を蹴散らしたのだと考えられます。コミックでもカーンとは戦い合う運命にあったレンスレイヤーですが、MCU版でも戦闘力が高い事は間違いないようです。

在り続ける者はレンスレイヤーに対する敬意と賞賛の言葉を並べていましたが、結局のところ、このすぐ後には裏切りが待ち構えていました。

プロトコル42

レンスレイヤーが先にTVAに戻った後、在り続ける者はミス・ミニッツを呼び出しプロトコル42の実行を指示。敵に勝利した際にレンスレイヤーの記憶を消去する事は最初からの計画のひとつだったようです。

そもそもTVAの職員は連れてこられた変異体が記憶を消去されて仕事をさせられている、という事でしたから、神聖時間軸のオハイオ州フリーモントのルーズヴェルト高校で教師をしているレベッカ・トーミットを基本として、分岐時間軸から連れてこられた変異体のレンスレイヤーが記憶を消されてハンターとして職務にあたり、マルチバースウォーを制した後にこのプロトコルで再度記憶を消されている事に。

少し気になるのはTVAがどのような経緯で設立されたかという事ですが、シーズン1の1話で見たオリエンテーションビデオでは、タイムキーパーが戦争を終わらせた後に再度戦争が起きないようにTVAが仕事をするようになったと説明されています。

一方で今回の記録装置では戦争終結前までには既にTVAが稼働済みであり、少なくとも敵と戦っていました。この時点ではシーズン1でメビウスたちがこなしていたような業務は並行して行われていたのでしょうか?それとも単なる軍隊として、カーンの変異体と戦っていただけなのでしょうか?

プロトコル42はレンスレイヤーだけでなく、この時TVAに所属していたすべての人間の記憶を消去し、シーズン1のオリエンテーションと同様の内容の記憶を上書きしていると考えるのが妥当なところと考えられそうです。

このタイミングで在り続ける者は自分の存在をTVAから消し、タイムキーパーを統治者として仕立て上げてシタデルに引きこもっています。これ以降、ロキが在り続ける者の存在を皆に知らせる時点までTVA職員は在り続ける者の存在すら認識していなかったと考えられますが、シーズン2の1話では在り続ける者の像があった過去のTVAを視聴者は目撃しました。あの過去はレンスレイヤーが軍を指揮し、カーンの変異体たちと戦っていた時期なのかもしれません。

ちなみに、42という数字はマーベルではよく見かける数字のひとつであり、今回のエピソード4シーズン2という部分にもかかっていると考えられます。

コミックの「シビルウォー」ではアイアンマンやミスター・ファンタスティックがプリズン42という刑務所を作ったり、映画「アイアンマン3」の大半で着用されていたのはマーク42であり、「スパイダーマン:スパイダーバース」でマイルズを噛んだクモの検体番号は42で、続編の「アクロス・ザ・スパイダーバース」ではEarth-42が最後に訪れた場所でした。

反乱の始まり

レンスレイヤーは裏切りに対して怒りをあらわにしますが、意外な事にミス・ミニッツは「(在り続ける者は)はじめから必要なかったのかもしれない」とこちらも反旗を翻します。

3話ではレンスレイヤーを切り捨て、ヴィクター・タイムリーを在り続ける者の計画に乗せようと躍起になっていたミス・ミニッツでしたが、AIの自分に芽生えた愛が主人へ届かない事を認めてしまったのか、突然態度を変えることになりました。

ウロボロス

ウロボロスの元に連行されたヴィクター・タイムリーはウロボロスの書いたTVAハンドブックを見て思いついた理論だとし、ウロボロスはタイムリーの研究を見て書いたというタイムパラドックスに。

ウロボロスはこれを「自分の尾を噛む蛇だね」と神話に登場する無限と再生を象徴する蛇ウロボロスに例えます。3話でも指摘しましたが、ヴィクターはウロボロスにとっての自分の尾、同一人物、つまり変異体に当たるという事なのでしょうか?

オートマットルーム

2話で訪れたキーライムパイのオートマットルームでロキは再び過去を振り返る事に。ロキがソーの事を振り返ったことは興味深い展開でしたが、残念な事にシルヴィはあまりリアクションをしませんでした。彼女に姉や兄はいるのでしょうか。

相変わらず意見が一致しないロキとシルヴィ。彼女が「ここを燃やしてやり直す方が簡単」と発言するのはシーズン1でロキが連れてこられた当初に「ここを焼き払ってやる」と言っていた事の繰り返しになっています。

しかしロキは当時と心境が変化しており、作り直すことは難しいと説明しますが、二人のロキはまだまだ衝突を繰り返す事になりそうです。

X-5 ブラッド・ウルフ

ドックス将軍らの囚人部屋に現れたレンスレイヤーは、TVAを取り返すための仲間を募りました。しかしレンスレイヤーには人望がなかったのか、神聖時間軸での人生に未練があるX-5を除いて、誰もついていこうとはしませんでした。

ここは映像こそなかったものの、以前に登場した拷問の箱ギズモによってMCU屈指の凶悪な処刑シーンとなりました。

気になるのはX-5は所詮変異体であり、神聖時間軸にはX-5のベースとなる人物が存在しているはずです。同時期に人生を歩んでいるとしたら、ベースの彼はなかなか大変な人生となることでしょう。

ホットココア

パイの件でシルヴィに猛烈に怒られたあと、オートマットにメビウスの姿はありませんでしたが、結局はココアでブレイクしていたマイペースなメビウス。

ホットココアマシンに興味を示したヴィクター・タイムリーは、ミス・ミニッツによってシステムダウンしている間にマシンを観察。ハンターD-90にココアを勧める優しい一面を見せるなど、それほど邪悪な人物ではない事を示唆します。

1話への回帰

ロキたちがココアマシンの場所に向かうとタイムリーの姿がなく、床にはカップとこぼれたココア、そしてタイムスティックが残されていました。3話でレンスレイヤーをシタデル送りにしたシルヴィもそうでしたが、タイムパッドを取り上げずに転送した事や、ここでブラッドがタイムスティックを放置していった事など、脚本のためのやや強引な展開が続きます。

ロキはそのスティックを拾い上げたあと、各自散開してタイムリーを探す中で過去の自分(背広を着ていないロキ)を目撃し、自身(背広を着ているロキ)がスティックを手にしている事ですべてを理解して過去の自分を剪定し、タイムスリップを解決させました。

システム再起動

1話で意味深だった電話の受話器を警戒しながら取り上げたロキでしたが、それほど意味深でもなく、ウロボロスからの連絡でした。

ミス・ミニッツをシステムから追い出すために再起動するかどうか悩むウロボロスですが、再起動することによってセキュリティもオフになって魔法が使えるようになってしまうリスクがあるとの事。

それを聞いたロキとシルヴィは自身の魔法が有効になるためはやく再起動するように言います。この事によってケイシーが大量に集めていたインフィニティ・ストーンもアクティベートされるのでしょうか?

この疑問については触れられることがなく話は進行し、ミス・ミニッツはシャットダウン。停止間際に「あなたは彼になれない」と気になる言葉を残して消えてしまいました。

3話でのミス・ミニッツの説明では在り続ける者の計画としてタイムリーにTVAハンドブックを渡し、やがてTVAを作り上げるという流れでしたが、ミス・ミニッツの本当の狙いが今後明らかになってくるのでしょうか。

臨界

タイムリーを奪還し、時間織り機の前に集まる一同。防護服を着ようとするロキを制止し、自分が行くというタイムリー。時間オーラが一致したという事実は自分がTVAを作った事の証明であり、自分がこの先にTVAを作るという運命があるのなら無事に戻れるという確証もあったのかもしれません。

しかしながら防護服を着て外に出たタイムリーはあっさりとスパゲティ化してしまいました。「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」のリード・リチャーズはワンダにスパゲティ状にされましたが、コミックのカーンはリードの先祖であり、カーンの関係者がスパゲティになるのは2回目とも言えます。

まさかの結末にあっけにとられる一同、視聴者と同じく何が起きたか分からないロキたちが混乱し、光に包まれるショットで4話は終了を迎えます。


「ロキ」シーズン2は神聖時間軸を守るためにロキが奔走していますが、正直な所、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」のためにはマルチバースウォーが再び起こる必要があり、時間軸を守れないという結末に向かう必要があります。そうでなければ別作品で再び時間分岐を描く事になるでしょう。

あと2つのエピソードが残されているためロキたちがこのまま消えて終わりというわけがなく、これまでに公開されてきた予告動画にもまだ見ぬシーンがいくつか存在しています。

©MARVEL,Disney

1話で見たタイムスリップ現象が再び起こっているのが分かりますし、これによってスパゲティになる前にどこかの時間に飛んでいる可能性は大いにあるでしょう。

また、疑問として残されているインフィニティ・ストーン、とりわけロキと縁のあるスペース・ストーンでの脱出もわずかな可能性としてあるかもしれません。

©MARVEL,Disney

シルヴィが宙に浮かぶ青い光を見つめるシーンや、シーズン1でよく見た囚人服を着ているロキも気になる所です。

さらにフィーチャレットでは今回の冒頭で登場したシタデルでトム・ヒドルストンさんが何らかの撮影をしていた事が分かっています。

シーズン1の最終話に戻ってシルヴィの在り続ける者の処刑を止め、いったんこの混乱をおさめるという流れも考えられそうですが果たして。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中、次回、第5話は 2023年11月3日10時 より配信予定です。