トム・ヒドルストンさんがロキの「デッドプール3」登場の噂に言及、戦う前から白旗状態か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の主演を務めたトム・ヒドルストンさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で「デッドプール3」出演の噂について言及し、デッドプールとロキの舌戦に興味を示しました。

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出演の噂について質問されたヒドルストンさんは「それは面白いでしょうね」と微笑みながら「そうだね。デッドプールがロキについて何を言うかとても興味があります 。ロキは萎縮してしまうかもしれないね。とはいえ、ロキも雄弁で有名なので、できる限りのことはするだろうね。」と噂への返答は避けつつも、二人のやり取りが楽しい物になりそうだと語りました。

先日出演した「The Tonight Show with Jimmy Fallon」でも「デッドプール3」について質問された際、「彼らがデッドプール3を作っていることは知っています」としつつ、「とても良い質問ですね。私はそれに答えることができるすべての答えを考えています。私が好きなライアン・レイノルズが英国でフットボールチームを所有していることも知っています。サッカーチームです。」と自身の「デッドプール3」への関与については一切触れないような回答に留まっていました。

「デッドプール3」ではTVAが関係してくると古くから海外スクーパーが発信しており、当初はロキの登場が予想されていましたが、いつしかそれはメビウスの役割になると報道されるようになりました。実際「ロキ」シーズン2の最終回を見ると、「デッドプール3」に登場するとすればロキよりもメビウスのほうが適合していると思えます。

「デッドプール3」やそれ以降のプロジェクトでロキとデッドプールの言葉による戦いが見られる日は訪れるのでしょうか?

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中、映画「デッドプール3」は 2024年7月26日 に米国にて劇場公開予定です。

ソース:Tom Hiddleston Teases “Hilarious” Interaction Between Loki and Deadpool

ドラマ「ロキ」S2、監督とライターがロキの新たな役割を説明、当初はユグドラシルではなかった、ブラッドのその後についても明かす

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のヘッドライターを務めたエリック・マーティンさんと監督コンビのジャスティン・ベンソンさんとアーロン・ムーアヘッドさんが海外メディア Deadline とのインタビューで、ロキの新たな役割について説明しました。

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エリックさんはシーズン1の途中から、チームはシーズン2で「ロキを小文字の g の神から大文字の G の神に変える」事を望み始めていたと言います。

そして「ロキが最後に手に入れる王座は、彼が最も望んでいたものではないというアイデアかがありました。」としつつ、「彼の目的はすべての時間を一つに保つことです。彼は織機に取って代わりました。彼は非常に強力になり、彼だけが時間を一つに保つことができるのです。」と語りました。

「キャラクターたちにとって常に可能な限り難しいものにしたいと思っています。旅が困難であればあるほど、勝利の価値は高くなります。より満足のいく結論が得られます。ロキを30マイルの荒れた道に連れて行きたかったのです。これを困難にしようと思ったのです」とマーティンさんは説明しました。「なぜなら、私たちがロキをこの大文字のゴッドにレベルアップするつもりなら、彼は困難を乗り越えて勝ち得なくてはなりません。ゴッド・ロキが今や信じられないほど知識が豊富で、信じられないほど強力になっているという点で、それは実際にもっともらしいものでなければなりません。しかし、時間が私たちに与えてくれるのは知恵です。彼は今、信じられないほど賢くなっています。彼はこれまでたくさん生きてきた。そういったことすべてを考えれば、彼を絞り機に通すことが絶対に必要だと感じたのです。」

エピソード4から6を担当した監督コンビのうち、ベンソンさんは後半の展開について次のように語りました。

「これの素晴らしいところは、膨大な量のストーリーラインとキャラクターが織り交ぜられたプロジェクトを継承するという側面があるということです。複雑に聞こえるかもしれません。しかし、別の受け取り方もあります。それは、本質的に荷物を抱えていて、誰もがそれを知っているキャラクターを演じているということです」

「だから、脆弱性とトラウマのある場所から始めて、その人がどこから来たのかを知ることができます。そこから始めなければなりません。それで、それをまとめて、私たちが終わりと見なすものに持っていこうとすることができたのは、本当に、本当に興味深いことでした。」

ゴッド・ロキは最終的にユグドラシルの形をとって進化した織り機の役割を果たしましたが、当初はユグドラシルのヴィジュアルではなかったようです。これは2022年10月に撮影が終了したあと、2023年1月に持ち上がったとプロデューサーは言います。そして、このアイデアの実現のためにポストプロダクションチームは約7ヶ月を費やしたと明かしました。

ハンターB-15やウロボロスのその後などは少し描かれましたが、X-5ことブラッド・ウルフのその後は明確に描かれませんでした。これについてムーアヘッド監督は次のように述べています。

「ミス・ミニッツを再起動して、彼女が危険なAIであるかどうかを調べているシーンで、メビウスがコーヒーカップに何かを夢中にして固まっているのにお気づきでしょうか?彼の机のファイルの下に目をやると、ブラッド・ウルフを特集したジェットスキー雑誌があるのがわかります。それが実際にブラッドに起こった物語の続きなんです。

シーズン2の1話の序盤でメビウスのデスクにあるジェットスキー雑誌を見て「楽しそうだな」と興味を持っていたブラッドでしたが、俳優としての人生に戻り、ジェットスキーにふれる機会を得ているようえです。

他に観客に知っておいてほしいことはあるかとの質問に対して、ムーアヘッド監督はにっこりして「アルカトラズ島にはジョンとクラレンス、つまり私たち二人の延長シーンがあり、いつか日の目を見ることになるでしょう。スチールブックで発売するために我々は会社にかけあってみようかな。」と語りました。

TVAのエージェントたちの物語もここで一旦終わりになりますが、彼らのうちどの程度が今後の物語に戻ってくることになるでしょうか。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ソース:The Making Of The ‘Loki’ Season 2 Finale: Evolving Tom Hiddleston’s Character & Setting The Stage For A Multiversal War

ドラマ「ロキ」S2プロデューサーが兄弟の再会について言及─「本当に美しいものになる」

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたケヴィン・ライトさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューに応じ、ロキとソーの今後について新たに言及しました。

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以前からソーとロキの再会が最優先事項だと語っているライトさんは、「それは常に私の希望です。(ロキは)とても変化していて、ソーも今ではとても変化しました。いつかどこかで、誰かがその再会の物語を語れるようになることです。それが面白いところだと思うんです。私の頭の中では、彼らは奇妙に違いますが、二人の間には深い内なる理解があると思います。そして、それは単に本当に美しくてクールなものになる可能性があると思います。」 と今回のインタビューで語りました。

視聴者がソーとロキを同じスクリーンで見たのは2018年の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が最後であり、以降5年間、兄弟は別々の道を歩んでいます。しかしながら「ソー:ラブ&サンダー」においてソーはロキを失った悲しみを背中にタトゥーで表現し、ロキもドラマ内で何度かソーに言及し、互いへの思いをアピールしてきました。

二人の再会が「ロキ」シーズン3になるのか、それとも別のプロジェクトになるのかは不明であり、ファンはもうしばらくそれぞれの旅を見守る必要があるようです。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ソース:Loki Producer Teases Potential Thor and Loki Reunion Following Season 2 Finale (Exclusive)

 

ドラマ「ロキ」S2、物語が終わったと考えるのは賢明ではないとトム・ヒドルストンさんが語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の主演を務めたトム・ヒドルストンさんが、海外メディア Comicbook.com とのインタビューの中で本作が自身の最後の出演とは考えていない事を明らかにしました。

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インタビューでシーズン2が最後の物語になるのかと質問されたヒドルストンさんは「正直に言うと、僕は人生で少なくとも2回はロキに別れを告げました。ケヴィン・ファイギとルイス・デスポジートとヴィクトリア・アロンソに手紙を書いて、『本当にありがとう。一生に一度の大役のようなものでした』と手紙を書きました。そうして彼らは『いつでも家族の一員だよ。私たちはいつもここにいる。あなたは私たちに多くのものを与えてくれたし、涙も分かち合った。』と返事をくれました。だから、この時点で結論づけるのは賢明ではないと思います。」と述べました。

したがって、「ロキ」シーズン2が最後ではなく、ひとまずの区切りであるという認識をしているようです。

プロデューサーのケヴィン・ライトさんはシーズン2最終話配信後のインタビューで「2つの章で構成されたドラマの『ロキ』という一冊の本が終わっただけで、本棚には語られるべきロキの本がたくさんある」とさらなる物語がある事を示唆しています。

トム・ヒドルストンさんは 2010年 の「マイティ・ソー」で初めてロキ役を演じた後、「アベンジャーズ」、「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」に出演。

「インフィニティ・ウォー」でサノスに殺されたロキは、「エンドゲーム」のタイムトラベルで再び登場し、そこから派生してドラマの「ロキ」がスタートしました。シーズン2のラストでゴッド・ロキとなった彼は今後のMCUにどのような影響を与えていくのでしょうか。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ソース:Tom Hiddleston Rules it “Unwise” to Believe Loki’s Story Is Truly Over (Exclusive)

【噂話】ドラマ「ロキ」シーズン2、シルヴィがラストで向かった先はソーとの合流か

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の最終話が先週から配信され、感情的な結末を迎えました。そのラストシークエンスの一部ではシルヴィとメビウスの別れが描かれましたが、シルヴィが行き先を告げる事はありませんでした。スクーパーはこれについてソーとの合流を示唆し、今後の重要なプロットポイントになると言います。

※これより先は今後のMCUのネタバレを含んでいる可能性があります。ご覧の際はご注意ください。

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The Cosmic Circus のアレックス氏は「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」ではシルヴィがアベンジャーズを率いてカーンと戦うことになるとし、そのために「ロキ」のエンディングでまずはソーとの合流に向かったと報告しています。

ゴッド・ロキは時の王座でしばらく動けないためにシルヴィが代わりを務めるのは理にかなっている所で、コミックのロキがアベンジャーズをアッセンブルした事があるように、ロキの変異体であるシルヴィがそれを再現したとしても不思議ではありません。

一方でゴッド・ロキが神聖時間軸に戻ってくる事についても複数のスクーパーが支持しており、いずれユグドラシルが破壊されたり機能停止した際に合流のタイミングが生まれると考えられます。

アベンジャーズの映画が「ザ・カーン・ダイナスティ」と「シークレット・ウォーズ」に分かれているのは安直なアイデアながら「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」のようにアベンジャーズが一旦敗北するとも考えられています。

一連の噂は「ザ・カーン・ダイナスティ」でシルヴィのアベンジャーズが敗北し、「シークレット・ウォーズ」でメビウスが招集するデッドプールやウルヴァリンが参加するアベンジャーズが勝利するという流れが思いつく所。それに対してスタジオからどのようなアイデアや捻りが加えられていくのか、今後の展開にも注目です。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ドラマ「ロキ」の主人公だった変異体の公式名称が判明

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の主人公はロキの変異体であり、映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でサノスに殺されたロキとは異なるキャラクターでしたが、基本的にはロキと呼称されていました。しかしシーズン2の最終回を迎えた後、公式ライセンス商品から彼の正式な名前が明らかになりました。

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Funko の新作フィギュアとして判明した彼の名は「ゴッド・ロキ」。シーズン1ではシルヴィを筆頭にキッド・ロキやクラシック・ロキなど様々な変異体が登場しましたが、ドラマの主人公となっていたのはゴッド・ロキという事で最終話前に出せる名称ではなかったようです。

トム・ヒドルストンさんは出演した番組内で、(ゴッド・ロキが)アイアンマンらを復活させられるのではないかという質問に対して、ネタバレを避けつつ次のように回答しました。

「つまり、タイムスリップは厳密に言えば、ロキに興味深い動きを与えるのです。ロキは、過去、現在、未来から移動できると思います。私はタイムスリップできることを知っています。他のキャラクターがそれを知っているわけではありません。タイムスリップすることはできる。私自身のことを言うと、ロキは何度か死んだ、戻ってきて――私はまだここにいる。だから、死が必ずあるのかは分からない――つまり、死は実存の問題ということ。それだけは言えますよ。」

ゴッド・ロキの再登場までにはまだまだ時間がかかりそうで、しばらくの間はユグドラシルに座した彼と一緒に別の物語を見ていくことになるでしょう。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

「ロキ」トム・ヒドルストンさんが妻の「マーベルズ」出演を称賛

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」の主人公ロキを演じるトム・ヒドルストンさんが「The Tonight Show with Jimmy Fallon」に出演し、妻のゾウイ・アシュトンさんの「マーベルズ」でのMCUデビューについてコメントしました。

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俳優ストライキが終わって初のゲストとなったトム・ヒドルストンさんが、主に「ロキ」シーズン2について語った中で、司会者と次のようなやり取りが交わされました。

ファロン:『ロキ』シーズン2と映画『ザ・マーベルズ』の間には秘密の関係があるのでは?

ヒドルストン:ええ、つまり、つながりはあるんです。秘密もあれば、それほど秘密ではないこともあります。ファンが秘密のつながりを何だと思っているのかはわかりませんが・・・

ファロン::つまり、何の関係もないということ?

ヒドルストン:えーとそうですね、私の片割れが『マーベルズ』に出演しています。そして私は彼女をとても誇りに思っています。是非見てください。今週末に公開されます。

トム・ヒドルストンさんと「マーベルズ」でクリーのスプリーマ、ダー・ベンを演じるゾウイ・アシュトンさんは3年間の交際期間を経て2022年に結婚。「マーベルズ」撮影後の2022年10月には第一子が二人の間に誕生しています。

「マーベルズ」の展開上、MCUでの夫婦共演の可能性は厳しいと感じる部分がありますが、一方で「ロキ」シーズン2の展開上はやりようによっては可能にも思えます。

MCUに夫婦で出演したカップルは少なく、ロキの兄ソーを演じたクリス・ヘムズワースさんとその妻エルサ・パタキーさんはその中でも共演経験がある唯一のカップル。

パタキーさんは「マイティ・ソー/ダークワールド」のポストクレジットシーンでナタリー・ポートマンさんの代役を演じ、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」ではサカールのナースとして登場、「ソー:ラブ&サンダー」ではソーの昔のロマンス相手の狼人間として出演しました。

もうひとつの夫婦はヴィジョンを演じるポール・ベタニーさんと、スパイダーマンのA.I.カレンを演じるジェニファー・コネリーさん。二人が同じシーンに登場する事はありませんが、どちらもA.I.キャラクターという所に不思議なつながりがあります。

未婚のカップルについて言及すれば、「スパイダーマン:ホームカミング」の撮影で出会って交際がスタートしたトム・ホランドさんとゼンデイヤさんのカップルは有名で、もう一組「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」や「エージェント・カーター」で若きハワード・スタークを演じたドミニク・クーパーさんと「キャプテン・マーベル」ミン・エルヴァ役と「エターナルズ」セルシ役のジェンマ・チャンさんらのカップルがいます。

クリス・ヘムズワースさん一家は「ソー:ラブ&サンダー」で息子と娘も出演していますから、MCUがあと数年、数十年と続くことでトム・ヒドルストンさんのファミリーも兄上一家に続く可能性がありそうです。

映画「マーベルズ」は 2023年11月10日 より劇場公開中、ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ドラマ「ロキ」シーズン2、6話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

2023年11月10日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2エピソード6「Glorious Purpose(邦題:大いなる目的)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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大いなる目的

今回のエピソードを象徴するように、マーベル・スタジオのロゴシークエンスはいつもとは違って逆再生バージョンとなっています。また、エピソードタイトルが「大いなる目的」であり、これはシーズン1の1話と同じタイトルでループに陥る事のあらわれです。

ロキが時を遡って事態を変える、「物語を書き換える」事は前回で予告されていたため、このシークエンスは「いよいよだな」という思いにさせてくれます。

無限のタイムスリップ

運命論は古くから様々な創作物で描かれているもので、今回のロキも運命の打破のために奮闘しています。

タイムスリップの連続をコミカルに描くシーンではベートーヴェンの「運命」をアレンジした楽曲が流れています。この曲が作られた1976年に在り続ける者がコミックの「Thor #245」でデビューしている事も一種の運命なのでしょうか。

キャパを増やすための倍増機を完成させようと繰り返し挑む中で、何度やってもうまく行かないロキは少しずつ物語を逆行していきます。しかしそれでもうまく行かないロキは過去に戻ってアドバイスする事を諦め、百年かけて自身で知識を身につける事を選択しました。MCUのアスガルド人の寿命は明確にされていませんが、5000年前にダークエルフとソーの祖父ボーが戦っているというエピソードから考えると、アスガルド人にとっての百年というのは地球人にとっての大学受験勉強期間程度であると予想されます。

苦労を繰り返し乗り越えたロキでしたが、処理速度とキャパシティを増大させても無駄だったという運命に行き当たりました。

シーズン2の最初からやり直しても駄目だったロキは予想どおりシーズン1のエピソードにまで遡ります。

シーズン1でも無限ループ

シタデルに戻ったロキは在り続ける者との対話の中で、時間織り機とは在り続ける者が用意したフェールセーフ機能としての安全装置であり、「キャパを超えた時に自動的に神聖時間軸以外を剪定する装置」だった事を知ります。

数千回のループを経験したロキは負けを認め、方程式を変える、つまり織り機を守るのではなく破壊する事を選択肢に入れ始めます。

在り続ける者は「織り機を壊して戦争を起こしてゲームオーバーか、シルヴィを殺して守れるものを守り抜くか」の究極の選択を迫ります。

最初の戦争はレンスレイヤーとアライオスの活躍で勝利した事が分かっていますが、次の戦争に勝てない理由はいまいちはっきりしていません。

ロキの選択

シーズン1のエピソード1、ロキはタイムシアターでのメビウスとの対話シーンまでさかのぼりました。命の取捨選択を迫られているロキはそれを仕事で行っているメビウスに対して疑問をぶつけます。

ここではかつてメビウスが仕事を放棄し、レンスレイヤーが代わりに汚れ仕事にあたった事の詳細が説明されています。この二人の関係はシーズン1でも示唆されていたもので、彼女の記憶にあるという事は在り続ける者に記憶を消された後の話しであると推測できます。

メビウスは「安らぎなんてない、どの重荷を選ぶかだけだ」と自身の行動や選択について話し、これによって「シルヴィを殺して在り続ける者とTVAを維持する」方法を採ったとしてもメビウスはずっと汚れ仕事を続ける事になり、メビウスでなくとも他の誰かが永遠にそれを繰り返すだけだとロキは悟ります。

次にシーズン2のエピソード5の「時間の終わり」のシーンに飛んだロキはシルヴィと対面。ロキ同士で察しがいいのかシルヴィはロキの現状をある程度理解し、「神聖時間軸を守るだけではだめだ」と忠告。「ときには破壊することも必要だ」というシルヴィの言葉で、ロキは「破壊したものよりも良いものを作れるならそうするべきだ」との考えに至りました。

ようこそ在り続ける者

再び時間織り機のシーンに戻ったロキ。ちょうどヴィクター・タイムリーの時間オーラ測定のタイミングで「ようこそ在り続ける者」のシステムアナウンスが重なる事で、ロキが新たな在り続ける者であるかのような演出になっていました。

視聴者にもおなじみとなったメンバーの顔を見渡し、覚悟を決めたロキはひとりで階段を降りていきました。

マイティ・ソーへのリターン

防爆扉の前で振り返り、「もう分かっている、どんな神になるべきなのか。お前たちのために 我々のために」のためにつぶやくロキ。

これは映画「マイティ・ソー」の反復です。

「マイティ・ソー」の1時間40分あたりでビフレストが暴走し、橋が崩れる中でロキは落下。そのロキの杖をソーが掴み、ソーの足をオーディンがつかみ取りました。そこでロキはオーディンに対して「敵を倒そうとしたんです。父上やみんなのために」と言い訳をしました。

日本語は表現パターンが豊富な事もあって全く違った文章になっていますが、英語ではどちらも「for you , for all of us」となっています。

「マイティ・ソー」での You はオーディンであり、Us はアスガルドの民を指しており、「ロキ」では You はメビウスたち友人の事で、Us は分岐時間軸を含めたすべての生命を指していると考えられます。

©MARVEL,Disney

ある種、デビュー当時にまでもループしたと言えるでしょう。

そしてロキは悪戯の神 God of Mischief から 物語の神 God of Stories へと転身、ならぬ転神を始めていくことになります。これは前回のエピソードでも「物語を書き換えに行く」と明言して予告していた事で、コミックの「エージェント・オブ・アスガルド」のストーリーをもとに構成されています。

ユグドラシルの誕生

分岐時間の糸を掴み取り、崩壊した玉座まで持っていったロキはそれらを束ね合わせてすべての糸を自分につなぎ合わせ、文字通り人柱と化し、ユグドラシルの形を作り上げました。

©MARVEL,Disney

ロキのキャラクターカラーが緑だったからこそ、世界樹ユグドラシルは、より相応しい形とも言えそうです。

世界樹ユグドラシルについては「マイティ・ソー」で「ミッドガルド(地球)やアスガルドなど9つの世界を結ぶ存在」だとソーがジェーン・フォスターに説明していましたが、ロキが生み出したマルチバーサル・ユグドラシルはすべての時間軸を結ぶ存在と言えるのでしょう。

新たなTVA

シーズン1のエピソード1では「MUST BE PRUNED NEXUS EVENT」(分岐イベントは摘み取る)というポスターが掲げられていましたが、新しく映されたポスターには「Grow Together」(共に伸びよう)と書かれています。ユグドラシルは樹として無限に枝分かれする事を許容しているようで、分岐を歓迎する標語へと変更されました。

オフィスではミス・ミニッツが予告どおり再起動される様子が描かれていました。しかし彼女がどの程度変化しているのかは、今後のシリーズ再登場までお預けです。

剪定の必要がなくなったTVAは新たな業務として、在り続ける者が予告していた戦争に備えている事がわかります。その一つが在り続ける者の変異体の監視で、メビウスは「616周辺で変異体の一人が騒ぎを起こした。でも片付いた」と報告しています。

Earth-616は神聖時間軸と呼ばれてきたMCUでのメインの時間軸ですが、周辺(adjacent、隣接)という言い回しが少し気になる所ではあります。ここでの会話は「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を指していると考えられるのですが、616の「周辺」とは何か意味があるのでしょうか。

その後、メビウスが新たな任務に出る事は分かりますが、その内容は紹介されません。過去に報道されたMCU全体の今後の噂からある程度推測が可能ですが、ネタバレ回避のために一応隠しておきます。

カーンとの戦争に備えてTVAは様々な分岐時間軸からヒーローのプライム(最高、最良の)バージョンを集めていると噂されています。「デッドプール3」でTVAはヒュー・ジャックマンさんのウルヴァリンをウルヴァリン・プライムとして勧誘する事になるようです。(参考記事
こういった噂から、メビウスはTVAのスカウトチームに所属している可能性が考えられます。

TVAのハンドブックも改訂されました。神聖時間軸の少年時代のヴィクター・タイムリーの部屋にハンドブックが投げ込まれることはなく、後ろを振り返ったけれど何もなかった映像が差し込まれ、彼は視聴者が見てきたヴィクター・タイムリーとは別の人生を歩むことになるようです。

ラヴォーナ・レンスレイヤーのその後

ラヴォーナのその後についてはほとんど描かれませんでした。ヴォイドに送られ、アライオスと対面しているであろう事は予告映像からも分かっていた事で、かつてのTVAの名残である「時をいつでも」のプレートが映された以外は予告映像と変わりがありません。

5話の記事のラストでも指摘しましたが、シーズン1とシーズン2の在り続ける者の発言からレンスレイヤーがアライオスをコントロールしていた可能性が高く、その記憶が失われているレンスレイヤーが飼い犬に手を噛まれるが如くこのまま食べられてしまうのか、それともアライオス側が主人を覚えていたり、レンスレイヤーが思い出したりして再び関係を築き、カーンやロキに対する復讐へと踏み出すのか、どちらにも派生出来るような結末となっています。

メビウスとシルヴィ

任務の前に「何を守っていたのか見ておきたい」と言っていたメビウスは自身のオリジナルであるドンの自宅前から彼らの様子を伺っていました。

「見なきゃ分からなかった」というメビウスに対して、シルヴィはしばらくの別れを告げどこかへ去っていきました。時間の概念がなかったTVAを出て「時がすぎるまで」守りたいものを眺めていたメビウス、それが見えているのかいないのか、時の王座のロキは少し微笑むような表情で幕を下ろしました。


「マイティ・ソー」でヴィランデビューして以来、基本的には悪さを行ってきたロキですが、シーズン2の5話では「ひとりは嫌だ」と本音を吐露し、たちのわるい構ってちゃんだった事が判明しました。王になりたかったのも家臣や民が構ってくれるという延長線上にあったのかもしれません。

そんなロキがみんなを救うために孤独を選ばざるを得なかったのは極めて悲劇的な結末でした。

しかし、在り続ける者から指摘されたゲームオーバーが確定しているマルチバース・ウォーのリスクを受け入れてこの選択をした事は、残されたメビウスやシルヴィが戦争を克服するだろうという信頼であり、愛する兄上とその仲間のアベンジャーズがなんとかしてくれると信じているからかもしれません。

そして、プロデューサーがシーズン2配信前にプロデューサーは「ロキとソーの再会は最優先事項」とも語っていた事で、いずれロキがユグドラシルから解放される可能性に期待したい所。誰かが助けにくるのかもしれませんし、これに何か問題があってカーンの誰かが破壊しにくるのかもしれません。

ふたつのシーズンを通して未解決な事としては、シーズン1の最終話28分ごろからの「在り続ける者が10秒前から先が読めなくなった事」で、当初はこれが時間の外部からの(カーンの)干渉によって防御機構のようなものが破壊されて戦争が始まったのではと考えていましたが、それ以降は他の作品も含めて特に触れられず、シーズン2でもわからずじまいでした。何か見落としているのかと思い、シーズン1から再視聴している最中です。

ドラマ「ロキ」シーズン2はディズニープラスで配信中です。

ドラマ「ロキ」シーズン3の可能性についてプロデューサーがあらためて言及

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2のケヴィン・ライトプロデューサーが、複数の海外メディアとのインタビューに応じ、ロキの将来について語り、その中でシーズン3の可能性についても言及しました。

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シーズン2のロキの結末を経て、「3シーズン目や5シーズン目があるのか」という Deadline の質問に対してプロデューサーは次のように述べています。

私たちはシーズンごとに取り組んでいます。確かにトムと私や他のキャストが今後の展開について話し合ったことはありますし、内部的にはそれについて興奮していることはわかっていますが、ストーリーテリングの観点から言えば、私たちは常にシーズン1と2を全体として考えています。

これらは同じ本の2つの章であり、シーズン2でその本は終了しました。語られるべき他の物語もありますが、それらは新しい本になると思います。

プロデューサーは Collider との別のインタビューでも同様の回答をしていますが、そこでは「本」がまだたくさんあるとも説明しています。

シーズン1とシーズン2は同じ本の 2 つの章のようなものです。私たち関係者全員が、『シーズン2はその本の最終章だが、このキャラクターやこの世界に関する本が他にもたくさん本棚にある』とかなり強く感じました。しかし、これ(シーズン2)はシーズン1で作り上げた素晴らしい作品の結末にしたかったのです。フィナーレで常に人々を劇的なクリフハンガーにさらしたくないのです。

シーズン3の計画について Variety にストレートに質問されたプロデューサーは、この作品には「終わりがない」と主張した後、再びこの作品の「さらに多くの物語」の可能性をからかいました。

それは無制限だと思います。我々は確かに、シーズン1はシーズン2ありきで制作しましたが、今回は『シーズン3の準備をしなければ』という方向で開発を進めたわけではありません。シーズン1では、非常に具体的な『我々はこうだ』ということがあったのです。しかし、私はまた、このドラマが進む先には、『ロキ』の世界や、ロキというキャラクターに関係する他の世界で、ロキとともに語られるもっとたくさんの物語が確かに存在する可能性があるとも思います。

ケヴィン・ライトプロデューサーはいずれの回答でも「シーズン3の予定があるわけではない」としましたが、トム・ヒドルストンさんらと今後の話し合いをしたことや、他にも描きたいストーリーがたくさん残されているとも明かしました。その残された本のうちの一冊にあたる物語なのか、シーズン2配信前にプロデューサーは「ロキとソーの再会は最優先事項」とも語っていました。

最近、 THR は「ディズニーとマーベル・スタジオはMCUのドラマを単発ではなく長期シーズンにしていきたいと考えているようだ」とも報告しており、ゴッド・オブ・ミスチーフ(悪戯の神)からゴッド・オブ・ストーリーズ(物語の神)へと進化したロキの今後に期待しながら待つ他ないようです。

ドラマ「ロキ」はシーズン2までディズニープラスで配信中です。

ソース:Deadline , Collider , Variety

ドラマ「ロキ」シーズン2、最新ポスターは最終話のネタバレをしているのか?

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ロキ」シーズン2の最新のポスターが公開されました。スタジオ公式のSNSで公開されたこのポスターが、今週金曜日に配信される最終話の結末を示唆しているのではないかとして話題になっています。

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ポスターはロキのシルエット姿になっており詳細を確認する事は出来ませんが、ロキの衣装が在り続ける者と同じ(背広の襟は確認できるので、上からさらに羽織る形)なのではないかと多くの海外ファンが考えています。

©MARVEL,Disney

別のファンは「REALITY」の「T」の文字が雷のようなデザインになっている事をRedditで指摘し、ソーに関する何らかの言及があるのではと期待しているようです。

シーズン2の5話までのロキは神聖時間軸や他の分岐時間軸を守るためにもTVAは必要だと考えるようになっており、同時に今回の異変の原因が在り続ける者の死が原因であるとされてきた事から、シーズ1で在り続ける者自身が提案していたように彼の仕事を引き継ぐ可能性が予想されていました。

また、ここ最近はソーの公式 Instagram がロキの王座への執着を思い出させたり、アベンジャーズの公式 Instagram がロキの目的を思い出すよう警告したりしていました。

今回新たに公開されたポスターは、実際にロキの結末をほのめかしているのでしょうか。

ドラマ「ロキ」シーズン2、最終話は 2023年11月10日 ディズニープラスで配信予定です。