ソニー・ピクチャーズCEOがスーパーヒーロー映画の変化に言及、「スパイダーマン:ブランニューデイ」は駄作に出来ないとも

ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントの社長兼 CEO であるラヴィ・アフージャ氏が、先週開催されたバンク・オブ・アメリカのカンファレンスで、「マダム・ウェブ」や「クレイヴン・ザ・ハンター」などのSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画の失敗を振り返り、これからについて言及しました。

アフージャ氏は「スーパーヒーロー映画は何でもほぼ確実にヒットする時代がありました。」としつつ、「スーパーヒーロー映画のハードルは比較的低かったと思います。2010年代半ばにはほぼすべての作品が驚異的な興行成績を上げていましたが、今ではスーパーヒーロー映画でさえある程度のオリジナリティが求められます。何か違う要素を加え、感情的な繋がりを生み出さなければなりません。そして、そうしたマーケティングが可能な文化的なイベントでなければなりません。」と、これまでと現代におけるこのジャンルの映画の違いについて語りました。

2018年の「ヴェノム」は世界で8億5600万ドルの興行収入を上げ、その続編は5億ドル近くを売り上げましたが、ジャレッド・レトさん主演の「モービウス」は世界で1億6700万ドルにとどまり、公開2週目の週末の興行収入が74%減という歴史的な落ち込みがSNS上でジョークのように扱われました。批評家から酷評された「マダム・ウェブ」は世界でわずか1億ドル、アーロン・テイラー=ジョンソンさん主演の「クレイブン・ザ・ハンター」は世界でわずか6200万ドルの売り上げにとどまっています。

一方でマーベル・スタジオと共同制作した「スパイダーマン」シリーズはいずれも大ヒットし、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では 20億ドル 近くを売り上げました。

アフージャ氏は、トム・ホランドさん主演の新作「スパイダーマン:ブランニューデイ」が成功するだろうと楽観的な見方を示しましたが、「駄作は作れない」というプレッシャーもある事は承知だとも。

ソニーが今後、興行収入の大ヒット作を作るための全体的なアプローチについて、アフージャ氏は「文化的なイベント」を作らなければならないと述べ、「ウェポンズ」「罪人たち」、そしてソニー制作の「28 年後」のような映画を例に挙げました。

「マーケティング的な要素もあるでしょうが、映画館に足を運んでみんなで一緒に観たいと思ってもらえるようなイベントにしたいと思っています。これまでもそうでした。ただ、以前よりもさらに難しくなっていると思います。」

アフージャ氏が SPE の CEO に就任したのは 2024年4月 の事。したがって「それが分かっていてあの結果か」というのは酷であり、再起動が計画されているともされる SSU や新しいマーベル映画が彼の元でどのように生まれ変わるのか注目です。

ソース:The Bar for Superhero Films Has Been Raised, Sony Pictures CEO Says: ‘You Can’t Make a Bad Movie’

【噂話】ソニー・ピクチャーズが全ての実写スパイダーマンスピンオフの開発を一時停止へ

ソニー・ピクチャーズが実写版のスパイダーマンスピンオフ作品の開発をすべて中断したと報じられました。SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「クレイヴン・ザ・ハンター」の公開2日前にSSUの開発停止のニュースが報じられて以降、2025年に入ってからはリブート計画の噂などもありました。

本日、スクーパーのダニエル・リヒトマン氏は「ソニーが計画中のヌルプロジェクトを含む、スパイダーマンの実写スピンオフの全計画を事実上一時停止した」と最新状況を報じています。

邪神ヌルはもともと「クレイヴン・ザ・ハンター」で紹介される予定でしたが、映画の公開順変更が影響したのか、実際には「ヴェノム:ザ・ラストダンス」で紹介され、「クレイヴン・ザ・ハンター」では特に言及されませんでした。

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「ラストダンス」のケリー・マーセル監督はSSUにヌルを登場させる計画は「ヴェノム2」の頃からあったと明かし、「ラストダンス」制作時に真っ先に取り組んだのがヌルのデザインだったとも語っていました。

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しかしSSUはヴェノムシリーズ以外の映画でことごとく商業的にも批評的にも失敗を重ね、ソニーは「エル・ムエルト」などの制作を中止。「クレイヴン・ザ・ハンター」の公開時には世間からこれが当面の最後の映画とみなされていました。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はスパイダーマン/マイルズ・モラレスをMCUでデビューさせる事を以前から話しており、ソニーがリブートする新しいSSUはこのマイルズが中心になると考えられていましたが、それも今は一旦凍結となりそうです。

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「クレイヴン・ザ・ハンター」の制作は発表から6年をかけて困難を極め、主演のアーロン・テイラー=ジョンソンさんは続編映画「クレイヴンズ・ラストハント」を熱望していましたが、実現の可能性はほぼなくなりました。

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ヴェノムを演じてきたトム・ハーディさんは、スパイダーマンとのクロスオーバーを今も希望していますが、ヴェノム単体でも再演する心構えを見せています。

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「マダム・ウェブ」のダコタ・ジョンソンさんはソニーの映画製作のやり方を批判しつつ、再演の機会があれば挑戦する姿勢を見せていましたが、これも実現不可となりそうです。

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SSUの初のドラマで最後のドラマとなりそうな「スパイダー・ノワール」は撮影を済ませて編集段階に入っていますが、今回の報道が「スパイダー・ノワール」の配信中止を含むのかは分かっていません。

ダコタ・ジョンソンさんが「マダム・ウェブ」の大失敗を振り返る、「二度としないとは思わない」

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」は全世界での興行収入が1億と30万ドルに終わり、Rotten Tomatoes では11%の評価となるなど近年におけるマーベル映画の大失敗作として名を挙げてしまいました。

主演を務めたダコタ・ジョンソンさんは海外メディア ロサンゼルス・タイムズとのインタビューで、この失敗は「私のせいじゃありません。」として、制作を振り返っています。

この手の映画は多くのクリエイティブな決定が委員会によってなされています。しかしそれはクリエイティブな才能のない人たちによって決定されているのです。そうやって芸術を作るのは本当に難しいし、エンターテインメントを作るのも難しいと思います。「マダム・ウェブ」は、残念ながら、何かから始まって、別のものになってしまいました。

ダコタ・ジョンソンさんは「マダム・ウェブ」が酷評された当時も制作委員会を批判しており、芸術やエンターテインメントの制作経験や才能がない人間が決定権を持ってしまっている事を指摘していました。

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しかし以前とは少し心境の変化が見られるコメントを続けています。

あの時はただ流れに身を任せているだけでした。大きな予算の映画はしょっちゅう失敗します。私はそれを絆創膏で済ませるつもりはありません。「もう二度とあんなことはしない」とは思っていないんです。小さな映画でもうまくいかなかったことはあります。誰も気にしませんよ?

以前は大作映画にはもう関わりたくないとも発言していたダコタ・ジョンソンさんですが、当時の事を「流れに身を任せているだけだった」と反省し、方針転換した事をほのめかしました。

「マダム・ウェブ」の初期の頃の噂に基づいた推測では、トム・ホランドさんが演じるピーター・パーカーは生まれた直後からマダム・ウェブやスパイダーウーマンに守られ、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の神聖時間軸に送り込まれる流れだと予想されていました。

しかし実際の映画はコミックのピーターの母であるメアリー・パーカーが妊娠し出産したにも関わらず、赤ん坊はストーリーとはまったく関係がなく、ピーターと名付けられる事さえありませんでした。

「マダム・ウェブ」にマーベル・スタジオが関与している可能性が撮影前から報じられていましたが、実際がどうだったのかは分かっていません。

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最近になって「マダム・ウェブ」の発売中止となったグッズなどからも、もともとMCUと連携するはずだった事が確認されていますが、ソニーがディズニーへの支払いをためらったのか、この計画は実現しませんでした。

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ソース:Dakota Johnson and director Celine Song rethink the rom-com with ‘Materialists’

クリス・エヴァンスさんがキャプテン・アメリカ以降、キャリアがパッとしないことを自虐してしまう

来月公開予定の映画「マテリアリスト」のプロモーションインタビューに応じたクリス・エヴァンスさんが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じて以降、キャリアが下り坂になっている事に対して自虐的なジョークを飛ばしました。

インタビューの中で主演のダコタ・ジョンソンさんと、クリス・エヴァンスさん、ペドロ・パスカルさんは「最も気まずかったインタビューの瞬間をもう一度体験したいか、それともお互いの出演映画を選べる権利が欲しいか」と尋ねられ、エヴァンスさんは 「僕が出演する映画には必ず君たちを出演させる…それで二人のキャリアを台無しにするよ(笑)」と冗談を飛ばしました。

エヴァンスさんは2019年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」以降、「ナイヴスアウト」で悪役を演じ、観客を少し驚かせた後は苦しい道を歩んでいるのが現状です。

「ライトイヤー」は評価されたものの興行収入は振るわず、その後もルッソ兄弟が監督した「グレイマン」は、巨額の予算を投じたにもかかわらず期待外れだったと評価され、「ゴースト」、「ペイン・ハスラーズ」、「レッド・ワン」も 同様に酷評されました。 

エヴァンスさんがスティーブ・ロジャースを演じて以降、もっとも高く評価された作品は「デッドプール&ウルヴァリン」でのジョニー・ストーム役の再演で、少し前のインタビューで再演を振り返り「本当に素晴らしかった」とカメオ出演について語っていました。

「あの役が大好きでした。ジョニー・ストームには心からの愛があるから、ライアンから電話がかかってきて… ライアンのためなら何でもするけど、もう一度「フレイムオン!」と叫べたのは本当に特別なことでした。一瞬一瞬が本当に楽しかった。」

「キャプテン・アメリカ」の主演、「マダム・ウェブ」の主演、「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」の主演3人が集うこのロムコム(ラブコメ)映画の前評判は高く、クリス・エヴァンスさんのキャリア回復に貢献出来るか注目されています。

また、クリス・エヴァンスさんが「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」でスティーブ・ロジャースを再演するという噂やヒドラ・キャップを演じると言う噂もあり、本人はスティーブ・ロジャース再演に難色を示し続けていますが、こちらの噂の行方も併せて注目されています。

映画「マダム・ウェブ」、サノスやキャプテン・マーベルなどMCUに言及する予定だった事が判明、当初の計画も明らかに

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」の発売中止となったグッズがオンライン上で公開され、そのグッズの中で、この映画がもともとMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)についてかなり言及する予定だった事が明らかとなりました。

今回公開された写真は「マダム・ウェブ」の公開時に映画館で発売される予定だったポップコーンバケツやドリンクホルダーの画像。

これらの商品はデイリービューグルの記事がデザインされており、その記事ではトニー・スターク、キャプテン・マーベル、ドクター・ストレンジ、サノスなどのMCUのキャラクターやグリーンゴブリン、ドクター・オクトパスなど過去のスパイダーマン映画(あるいはMCUの「ノー・ウェイ・ホーム」)について言及されています。

この投稿を引用して、スクーパーのダニエル・リヒトマン氏は「トム・ホランド演じるスパイダーマンも映画の冒頭に登場する予定で、当初のストーリーはスパイダーウーマンが赤ん坊のピーターを救うというものだった。」と補足。

しかしこのプロットは「MCUへの参加を許可されなかったため、かなり変更されました。」と説明しています。

過去には「アメイジング・スパイダーマン」の前日譚として計画されていたとも噂されていた「マダム・ウェブ」でしたが、それとは別にMCUに接続しようとする試みもあったようです。

SSUは映画「クレイヴン・ザ・ハンター」で一旦終了とされていますが、映画の中で明確に終わりが描かれたわけではありません。

今年になってSSUがリブートされるとも報道されており、これまでとは違ってしっかりとスパイダーマンとその変異体にフォーカスしていくともされています。

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とりわけマイルズ・モラレスがその中心となるかどうかについて様々な話題がありますが、マイルズ・モラレスはMCUでのデビューが予定されている事が以前にケヴィン・ファイギ社長の口から説明されています。

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「マダム・ウェブ」で実現しなかったSSUとMCUのクロスオーバー計画が今後再開される可能性はあるのでしょうか。

映画「マダム・ウェブ」、シドニー・スウィーニーさんが「本当に楽しかった」と振り返る

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」でスパイダーウーマン/ジュリア・コーンウォールを演じたシドニー・スウィーニーさんが、海外メディア Empire とのインタビューで制作を振り返り、楽しかったと語っています。

「マダム・ウェブ」に参加を決めた経緯についてシドニー・スウィーニーさんは「自分よりも大きな何かに参加できるのは、いつも楽しいんです。当時はまだスタジオ映画に出演したことがなく、制作会社(Fifty-Fifty Films)を立ち上げたばかりでした。スタジオにぜひ出したい作品がいくつかあったので、スタジオ内で自分の名前の価値を高める必要がありました。」と語りました。

スウィーニーさんは以前のインタビューでも「マダム・ウェブ」はソニーとの関係を築くための足がかりだったと説明していましたが、それは今も変化していないようです。

「ああいうプロジェクトに取り組むことは、市場で本当に役立つんです。それに、いとこたちが見てくれるような作品を作りたかったんです。10代のいとこがたくさんいるんですが、彼らは私の仕事内容をあまり理解していないんです。彼らが本当に楽しくてクールだと思ってくれるような作品が作れたら、すごくクールだと思ったんです。」と、年下の親戚が楽しめる作品に出たかったとも明かしました。

シドニー・スウィーニーさんは「マダム・ウェブ」以前の出演作である「観察者」や「ユーフォリア/EUPHORIA」でヌードを披露。特に「ユーフォリア」では家族といっしょにプレミアイベントに参加したため、祖父母にも全裸を見られた結果、「ハリウッドで最高の美乳」だと褒められたとも語っていました。そういった作品からの方向転換としても、「マダム・ウェブ」はスウィーニーさんにとって必要な作品だったのかもしれません。

インタビュアーが「マダム・ウェブ」が興行的にも批評的にも大失敗だった事についてたずねると、スウィーニーさんは「本当に楽しかったから、それで十分です。自分がやっていることを楽しんでいれば、興行成績がどうであろうと関係ないと思います。もちろん、映画が称賛され、愛され、成功することを願っています。そうすればみんなにとって成功ですから。」と述べました。

シドニー・スウィーニーさんは「マダム・ウェブ」でジュリア役を再演する意思を見せていますが、ソニー・ピクチャーズが続編を作る可能性は極めて低いと見られています。

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少し前にはマーベル・スタジオとMCUでの役割について話し合いをしていると報じられた他、スター・ウォーズシリーズやDC映画の出演についても検討中とされており、スーパーヒーロー映画に対する意欲は「マダム・ウェブ」の結果に反して増大しているとも言えそうです。

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スウィーニーさんの現状はクリスティ・マーティン氏の伝記映画「ハウスメイド」(タイトル未定)と、ビデオゲームを原作とした 「スプリット・フィクション」に出演予定で、HBOの「ユーフォリア」新シーズンにも復帰する予定です。 

ソース:Sydney Sweeney: The Empire Interview

映画「マダム・ウェブ」がラジー賞で最低映画賞など3部門を受賞

ソニー・ピクチャーズ制作のSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」が、第45回ゴールデンラズベリー賞で最低映画賞、最低女優賞、最低脚本賞の3部門を受賞した事が発表されました。

海外メディア Deadline によると、「マダム・ウェブ」は2024年度の最低映画賞を獲得し、脚本も最低とされた他、主演のダコタ・ジョンソンさんが巻き込まれる形で、3つの不名誉な賞を受賞した2024年唯一の作品となりました。

しかし、「マダム・ウェブ」は最低監督賞を逃す事となり、これに選ばれたのは過去に何度もアカデミー賞などを受賞してきたフランシス・フォード・コッポラ監督。皮肉にもマーベル映画嫌いな監督が、そのマーベル映画の監督よりも最低だったとされる1年になってしまいました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/francis-ford-coppola-praises-deadpool/”]

コッポラ監督は Instagram でこの受賞について「今日のこの混乱した世界では、芸術がプロレスのように点数をつけられています。私は、リスクを恐れるあまり、膨大な数の若い才能を擁しているにもかかわらず、50年後にも意味を持ち、生き生きとした映画を作れないかもしれない業界が定めた無神経なルールに従わないことを選択しました。」とコメントしています。

「マダム・ウェブ」で主演を務めたダコタ・ジョンソンさんはこの大作映画の制作方法について非難。コッポラ監督と同様に映画をアートとして捉えている彼女は本作の公開当初、「映画は映画監督とその周りのアーティストのチームによって作られるべきです。数値やアルゴリズムに基づいてアートを作ることはできません。」と発言。経営幹部が稼ぐために口を挟んできた為に失敗したと語り、このような制作方法の映画には二度と参加しないと主張していました。

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映画の制作が発表された当初はスパイダーウーマンに焦点をあてた初の実写映画という事で注目されましたが、撮影現場では目まぐるしい変化が確認され、制作が上手く行っていないと予想されていました。この裏にはダコタ・ジョンソンさんが言うような「経営幹部のありがたいアドバイス」があったと考えられますが、最終的に本作はお金を稼ぐことも出来ませんでした。

重度のマーベルオタクを自称するイマン・ヴェラーニさんもこの映画の内容には納得が行かなかったようで、5点満点中0.5点という評価をつけていました。

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「マダム・ウェブ」の失敗はその後の「ヴェノム:ザ・ラストダンス」と「クレイヴン・ザ・ハンター」にも影響を与えたとみなされており、SSUは一旦幕を閉じる事に。

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新SSUはマイルズ・モラレスと、他スパイダーヒーローにしっかり焦点を当てていくとも報じられています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/ssu-soft-reboot-with-miles-morales-rumor/”] [nlink url=”https://mavesoku.com/new-sonys-spider-man-universe-focuses-on-spider-variants/”]

ソース:Razzie Awards Dishonors ‘Madame Web’ With Worst Picture & More; ‘Joker’ Sequel, ‘Unfrosted’ Make List; Coppola “Thrilled To Accept” Director Prize

SSU制作に関与したソニーの幹部の退社が報じられる

海外メディア The Hollywood Reporter がコロンビア・ピクチャーズ所属でSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画の制作に携わったパラク・パテル氏がスタジオを去ることを明らかにしました。 SSUの興行不振との直接的な関係があるかは分かっていません。

パラク・パテル氏は、視覚効果会社 DNEG の財務および制作部門であるプライム・フォーカス・スタジオの最高コンテンツ責任者に任命されていました。

パテル氏は10年近くソニーとコロンビアで働き、「ヴェノム」 、「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」、「ヴェノム:ザ・ラストダンス」、「モービウス」、「マダム・ウェブ」、「クレイヴン・ザ・ハンター」に携わってきました。

ヴェノム三部作は興行的には成功しましたが、シリーズを追うごとに右肩下がりに。残りは全てソニーの失敗作として名前があげられる作品となってしまいました。パテル氏はこれ以外にもMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のスパイダーマン映画でも責任者を務めています。

海外メディア CBM はヴェノムがMCUに参加するように見えてすぐに退場したのは彼の責任である事を示唆し、パテル氏の離脱は「スパイダーマン4」から「スパイダーマン6」までの新三部作にとってプラスになるかもしれないと報じています。

ソニーは今月、CEOも新しくなる事で、中断あるいは再起動とされるソニーのマーベル映画への影響は大きくなることが予想されています。

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ソース:Palak Patel, Executive Who Oversaw ‘Venom’ Movies, Named CCO for Prime Focus Studios (Exclusive)

ドラマ「ミズ・マーベル」のイマン・ヴェラーニさんが「マダム・ウェブ」に星0.5をつける

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」や映画「ザ・マーベルズ」でミズ・マーベル/カマラ・カーンを演じたイマン・ヴェラーニさんが先週、Letterboxd のアカウントに復帰。500本以上の映画のレビューを追加共有しました。

通常、俳優が他作品をレビューする事はあまりありませんが、2020年にマーベル・スタジオに抜擢される前、2019年から Letterboxd のアカウントを開設し、ただの映画オタクとして活動していたイマン・ヴェラーニさんはその後も活動を継続。ここ一年ほどは休止していましたが、今週、再開していることが確認されました。

自称マーベルオタクでもあるイマン・ヴェラーニさんは同アカウントでこれまでに1800近い映画を視聴している事をマークし、新たに追加された約500の中にはSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「マダム・ウェブ」があり、星の数は最大5個中わずか0.5個という不満の出来栄えに終わったようです。

さらに「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は星0個と評価、コミックの人気キャラを活かしきれなかった事による至極残念な結果となりました。

なお、「アメイジング・スパイダーマン2」も「マダム・ウェブ」と同様の星0.5評価をつけています。

ヴェラーニさんが星5評価をしているのは記事執筆時点で 196本 で、その中でのマーベル映画は「アベンジャーズ」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「ベイマックス」、「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」、「ブラックウィドウ」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Volume 3」、「アイアンマン」、「ローガン」、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」、「スパイダーマン:イントゥ・ザ・スパイダーバース」、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」となっています。

マーベル作品以外では「エイリアン」や「となりのトトロ」などが星5の最高評価を獲得しています。

地球上で最も好きな三人として「ロバート・ダウニー・Jr、ビリー・ジョエル、ケヴィン・ファイギ」と答えるイマン・ヴェラーニさんは、ミズ・マーベルとしてデビューする前に自作のマーベル関連のショートフィルムを制作していたことが、ドラマの配信前に発覚。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-ms-marvel-iman-vellani-short-film/”]

当時、カマラ・カーンと同様に重度のオタクであるとして、ぴったりのキャスティングだと話題になりました。

次のミズ・マーベルの登場は公式には発表されていませんが、アベンジャーズの新作映画、「ヤングアベンジャーズ」あるいは「チャンピオンズ」になるとされている若手ヒーローチームのドラマ、そして「ミズ・マーベル」のシーズン2などが舞台として期待されています。

それまでの間、イマン・ヴェラーニさんはマーベル・コミックのライターとして活動しています。

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ソニー・ピクチャーズCEOが「クレイヴン」と「マダム・ウェブ」の失敗について「理解出来ない」とコメントし、批評家を非難

ソニー・ピクチャーズのCEOを務めるアンソニー・ヴィンシクエラ氏が、海外メディア Los Angeles Times との対談の中で、SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「クレイヴン・ザ・ハンター」と「マダム・ウェブ」が在籍約8年の中で、最悪の結果を出したことを認めつつ、「悪い映画ではない」と擁護しました。

来月の退任を控えているヴィンシクエラ氏はこれまでの活動を振り返る中で、今年、悪い方向で話題になったSSU映画に触れ、次のように述べています。

「マダム・ウェブ」が劇場で振るわなかったのは、マスコミが酷評したからです。悪い映画ではありませんでしたし、Netflix では素晴らしい視聴成績でした。どういうわけか、マスコミはクレイヴンとマダム・ウェブを映画化して欲しくないと判断し、批評家はこれらを酷評しました。ヴェノムでも同じことをされましたが、観客はヴェノムを愛し、ヴェノムは大ヒットしました。これらはひどい映画ではありません。どういうわけか、マスコミの批評家によって酷評されただけです。

Rotten Tomatoes のスコアによると、「クレイヴン・ザ・ハンター」のトマトメーターは16%、ポップコーンメーター(旧オーディエンススコア)は73%と比較的受け入れられており、「マダム・ウェブ」のトマトメーターは11%、ポップコーンメーターは55%と、こちらも最悪という程ではないのは事実なようです。

実際、同サイトにおけるワースト100の映画ではトマトメーターが0%から最大でも5%しかない、本当に最悪だとレビューされた映画が並んでいます。

しかしだからと言って、批評家の酷評がなければヒットしていたかという部分は疑問も残る所です。

「スパイダーマンユニバースの戦略は再考する必要があると思いますか?」と質問されたヴィンシクエラ氏は、「単に蛇に噛まれたというだけで、考え直す必要があると思います。もう一度出せば、それがどんなに良いか悪いかに関係なく、破壊されるでしょう。」とコメントし、再び挑戦する意思を示しました。

SSU の中断が囁かれる中で CEO の今回の発言は前向きにも取れますが、1月からの新 CEO がどのような方向へと舵を切っていくかはもう少し見守る必要があります。

ソース:Sony Pictures CEO Tony Vinciquerra talks ‘arms dealer’ strategy, defends ‘Spider-Man’ spinoffs