映画「ソー:ラブ&サンダー」、ナタリー・ポートマンさんは息子がMCUに出演し続けて欲しいと願っていると語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」でマイティ・ソー/ジェーン・フォスターを演じたナタリー・ポートマンさんが、海外メディア Entertainment Tonight とのインタビューの中で、今後のMCUでのジェーン・フォスターについて語りました。

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インタビューでポートマンさんは「ソーは概念であって、必ずしも一人の人間ではありません。そして、息子が好きな映画を作ることに興奮しています。」と述べています。

そして、「息子は『マーベル映画をやり続けてくれる?』って言うんです。彼はドクター・ストレンジがとても好きなの。もちろんソーもね。」と息子のアレフ君がヒーローを続けることを望んでいる事を明かしました。

ナタリー・ポートマンさんは以前のインタビューでも再演について「私はいつでもオープンです。この役はとてもクールですし、何でも可能だと感じています。」と前向きである事を話していました。

そしてキャプテン・マーベルとのクロスオーバーを望んでいる事も明かしています。

先日開催されたコミコンでは今後3年ほどのリリーススケジュールが公開されましたが、今の所「ソー5」の発表はありません。しかしタイトル未定の映画としてスケジュールが抑えられている部分も多いほか、アベンジャーズ最新作2本の制作が発表されている事で、それらのタイミングで再登場する可能性はあると考えられています。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は劇場公開中です。

ソース:Natalie Portman Says Her Son Wants Her to Keep Making Marvel Movies in ‘Running Wild’ First Look (Exclusive)

映画「ソー:ラブ&サンダー」、シフの未使用ストーリーやゴアの初期デザインのアートが公開

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」より、レディ・シフやゴア・ザ・ゴッドブッチャーの未使用のコンセプトアートが公開されました。2013年に公開された「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」から久々にMCUの表舞台に再登場したシフには少しばかりの物語の計画があったようです。

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アーティストのジェレミー・ラブさんが自身の ArtStation で公開したコンセプトアートは以下のようなもの。他にも多数のアートが公開されていますので、詳しくは ArtStation を御覧ください。

©MARVEL,Disney

公開バージョンでも登場した巨獣神ファリガーの住処と思われる氷の惑星で、その信徒たちと並び立つシフの姿が描かれています。また、コメントによるとこれらのアートに登場する背景は3Dレイアウトまで作成されていたようで、このサイドストーリーはかなりの段階まで進んでいたようですが実際に撮影される事はなかったそうです。

シフを演じるジェイミー・アレクサンダーさんはディズニープラススピンオフの制作を望んでおり、別の場所でこのエピソードに関して語られる可能性もありそうです。

続いてケン・バルテルミーさんがInstagramにて公開したゴアの初期デザインが以下のようなもの。

「バージョン1と2、どちらがお好み?」と2つのゴアのデザインを公開し、「クリスチャン・ベールがキャスティングされる前に制作した初期デザインです。ベールが演じたキャラクターをすごく気に入っています。」とコメントを添えています。

ゴアのデザインに関しては「ハリー・ポッター」シリーズのヴォルデモートと被らないように苦労したとタイカ・ワイティティ監督が明かしており、初期案ではコミックからデザインをがらっと変える計画をしていたようです。

©MARVEL

コミックのゴアと映画のゴアを比べると、最終的にはキャストの鼻を削らない事で差別化をはかった事が伺えます。

ゴアのストーリーを考えると最終的には愛され、救われるべきキャラクターである事から、異質でありながらも嫌悪されないデザインにする必要があったようです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は劇場公開中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」より哀悼のイースターエッグが発見される

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」より、ソーがこれまでに亡くなっていった者たちに捧げる哀悼のイースターエッグが新たに発見されました。

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イースターエッグはトレーラーにも登場しているシーンで、ソーが全裸にされ、背中にロキのタトゥーが見える瞬間になっています。

©MARVEL,Disney

この時、背中の右に描かれたスクロールの中には、「母、父、ヘイムダル、ロキ、トニー、ナターシャ」と書かれており、ソーを置いて先に逝った家族や友人への哀悼となっています。

ソー5でここにジェーンの名前が加えられることになるのか、次回作でも背中が露出する際には注目となりそうです。

最近になって同シーンの高解像度画像がリリースされたことで発見されたもので、トレーラーのままだと文字は潰れてほとんど見えていません。今後、4k画質のメディア販売や配信が始まった際には実際の動画で確認出来るかもしれません。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」のラスト1秒について劇場で知ったと監督が語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の最後の最後について、タイカ・ワイティティ監督は「何も知らされていなかった」と、海外メディア Insider とのインタビューの中で言及しました。

※これより先は「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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タイカ・ワイティティ監督は映画のラスト1秒に「Thor will return.」(ソーは帰ってくる)と表示された事に対して、「私もびっくりしました。ジョークじゃありませんよ。映画館で見て、『ああ、なんてこった。本当に?』 、一緒に見ていたクリス(・ヘムズワース)も 『え?』って感じだった。でも、もちろん、彼は戻ってくるでしょう。最高のキャラクターですから。ちょっと偏見かもしれないけど、見ていて一番楽しいんです。」と語りました。

そして監督は「ソー5」について、「さて、次に何が来るかわかりません。クリスがやってくれるのであれば、私は間違いなく監督をします。でも、私がやりたいと思うには、何か驚くような、予想外のものである必要があります。例えば、新しいテイクは何だろう?バトルや戦闘もいいけど、ストーリーに関しても意外性を感じられるものがいい。例えば、500万ドルの映画で、戦闘は一切なく、ただソーがロードトリップをするだけというような。『ネブラスカ』みたいな。」と述べました。

ワイティティ監督はクリス・ヘムズワースさんがまた主演をしてくれるのであれば「ソー5」の監督をやるとのことで、当のクリス・ヘムズワースさん自身は「スタジオが声を掛けてくれる限りソーをやる」と明言し、マーベル・スタジオが「ソーは帰ってくる」と表示した事から、これはもう「ソー5」が確定したものと考えていいようです。

MCU初の単独5作目が実際に動き出すまでにはまだ時間がかかると思われ、ファンはそのニュースを気長に待つことになりそうです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

ソース:Taika Waititi reveals ‘Thor: Love and Thunder’ secrets, including the Taylor Swift meme that’s in the movie

映画「ソー:ラブ&サンダー」、タイカ・ワイティティ監督がグランドマスターの削除理由について語る

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督が映画本編には登場しなかったジェフ・ゴールドブラムさん演じるグランドマスターのシーンについて、海外メディア Insider とのインタビューの中で言及しました。

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監督はあるシーンが最高であっても、それが映画にとってベストとは限らない事を次のように説明しました。

私が書いたものだから、何かをカットするときは「私はイマイチなのかな?このシーンは見るべきだったのかな?」と自分への挑戦のようなものです。これまでのどの映画も、映画本編と同じぐらいの量をカットしてきました。編集に入ると、わからないものなんです。あるシーンは、それ自体が最も面白いものであったり、興味をそそるものであったりするのですが、それをそのままにしておくと、映画が急停止してしまうこともあるのです。だから、映画にとってベストなことをしなければならないんです。

また、カットするにあたってのプロセスについて、「ジェフ・ゴールドブラム(グランドマスター役)、レナ・ヘディ(未知のキャラクター)、ピーター・ディンクレイジ(エイトリ役)など、カットされた俳優たちに聞いてみると、彼らは皆、その仕組みを理解してくれています。彼らは長い間、このゲームに参加しているのですから。」と語りました。

そして、これら削除シーンの公開の可能性について、以前の別のインタビューでも否定していたように、「削除されたシーンは理由があって削除されているのだから、みんなには見て欲しくありません。なぜなら、削除されたシーンには理由があるからです。そのシーンは映画にはなかった、それだけなんです。」と再び否定しました。

監督は最高のシーンばかり集めても最高の映画にはならないと考えているようで、それは最高の食材ばかり集めても美味しくなるとは限らない闇鍋料理と通ずる所があるようです。

映画の削除シーンはBlu-rayなどの特典映像として一般的になっていますが、本作のBlu-rayに監督の意向が尊重されるかどうかは不明です。

グランドマスターが本作でどのように登場していたかは不明ですが、ナタリー・ポートマンさんが「惑星一つ分のエピソードが削除された」と話しており、オムニポテンスシティで神様チームの結成に失敗したソーがサカールに向かって傭兵を雇うといった展開が考えられていたのかもしれません。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

ソース:Taika Waititi reveals ‘Thor: Love and Thunder’ secrets, including the Taylor Swift meme that’s in the movie

映画「ソー:ラブ&サンダー」のイースターエッグや矛盾点など注目ポイント

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のイースターエッグや考察など、いくつかご紹介しています。完全なネタバレを含む記事になっていますのでご注意ください。クレジットシーンの解説については別の記事をご確認ください。

※これより先は「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

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最初の犠牲者

ゴアの最初の犠牲となった神ラプーを演じているのはジョナサン・ブルーさん。ニュージーランドのコメディアンで、タイカ・ワイティティ監督が監督・脚本を担当した「シェアハウス・ウィズ・ザ・シャドウズ」(2014年)に出演されていました。

ラプーはマーベル・コミックには登場しないMCUのオリジナルキャラクターであり、作中でゼウスが言及しているように下級神という事で使い捨てのキャラクターのようです。

ゴアとネクロソード

ゴアのバックストーリーはコミックとほぼ同じです。妻や息子が削除されているだけで、その信仰心にも関わらず家族を見殺しにされ、自分のことしか考えない神々に対する復讐を始めるというのは同じ展開となっています。

惜しむらくはゴアが神殺しの異名を持ちながらも、視聴者にとって初見のよく知らない神々を数人殺しただけでその脅威が伝わりにくかった事。コミックでは過去や未来から来たソー達を殺しており、当時の読者にインパクトを与えていました。その分クリスチャン・ベールさんの演技により、ゴアの動機と感情はすばらしい表現になっていました。

ゴアの持つネクロソード、オールブラックはセレスティアルズをも殺す剣です。コミックではシンビオートの神祖たるヌルが作り出した剣でシンビオートで作られていますが、ソニーとの権利の関係上、それらのワードは登場しませんでした。

しかしネクロソードから生み出されたモンスターたちはヴェノムと共通するヴィジュアルになっており、多くを語らないだけで設定的にはコミックのままという印象でした。

アインシュタイン・ローゼン橋

ジェーン・フォスターが映画「マイティ・ソー」(2011年)で研究していたアインシュタイン・ローゼン橋はワームホールの別名。ジェーンはフォスター理論として「マイティ・ソー」で判明した事実を本にまとめ、学者としての功績をあげていました。

隣で本を読んでいた男性に「インターステラーは見た?」と聞いていますが、2014年公開のクリストファー・ノーラン監督のSF映画「インターステラー」の事。こちらも「愛」がテーマのひとつとなっています。

コーグの語る英雄譚

コーグがソーの伝説を子どもたちに語るシーンでは少年のソーの姿が表示されていますが、これはソーを演じるクリス・ヘムズワースさんの息子のトリスタンくん。

また、トリスタンくんの双子のサーシャくんは、ゴアに捕らえられたアスガルドの子供たちの1人で、姉のインディア・ローズちゃんはゴアの娘であるラブを演じています。

その他、ナタリー・ポートマンさんの子供たちやタイカ・ワイティティ監督の子供たちも、ゴアを演じたクリスチャン・ベールさんの子供たちもゴアにさらわれた子どもたちの役で登場しています。

新型コロナウイルスによる封鎖でロケ地から動けなくなった子供たちにとっては楽しい暇つぶしになったかもしれません。

ガーディアンズとの別れ

ソーとスターロードとの別れのシーンでは地球式の握手、からのアスガルド式の握手、からの蛇というやり取りが行われています。

蛇と言えば「マイティ・ソー/バトルロイヤル」にて「俺がなでようとしてヘビをつまみ上げたら、元の姿に戻って、“ジャーン!僕だよ!”って刺して来たんだ。8歳の時だ」とロキに刺された事を明かしているので、スターロードにこれからの旅に注意するよう警告しているのかもしれません。

トンスベルグ

ニューアスガルドはトンスベルグという実在の街に作られており、この地はMCUで昔から登場している場所です。

西暦1000年ごろ、この地でオーディンがフロスト・ジャイアントのラウフェイ軍と戦い、その際に落としていった四次元キューブがこの地で保管され、この地域の地球人たちがオーディンを崇拝するようになりました。そして第二次大戦に入りレッドスカルが侵攻し、キューブを強奪、キャプテン・アメリカの物語へとつながっていきます。

「マイティ・ソー/バトルロイヤル」にてオーディンが消えた地もここではないかと考えられています。

ダリルの再登場

当ブログの熱心な読者なら楽しみにしていたかもしれないダリルがアスガルドのガイドとして再登場しました。再登場といってもダリルはMCUの本編に登場したことはなく、外伝的なショートフィルムに登場していたキャラクターです。

ダリルの再登場は「ラブ&サンダー」のプロデューサーが1年ほど前に示唆していましたが、その言葉どおりとなりました。

チーム・ソーはマーベル・スタジオが制作した公式のショートフィルムですが、MCU本編との致命的な矛盾を抱えているため、これをカノンと認めるべきかどうかは長年ファンの間で議論されています。とは言っても映像自体は楽しいものであり、ダリルが実際に映画に登場する事になるぐらい好かれているのは事実なようです。

観光地となったニューアスガルド

ニューアスガルドは今や人気の観光地となっているため、そこにはいくつものショップが並んでいます。その中で目を引くのはふたつ。

ひとつめは「Cocktails&Dreams」というお店。これは、トムクルーズさんが映画「カクテル」(1988年)で開店したかったバーの名前です。

もうひとつはMCUと大いに関係のあるアイスクリーム屋さんの「インフィニティ・コーンズ」。インフィニティ・ガントレットとインフィニティ・ストーンをあしらったロゴのショップですが、「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」の冒頭で多くのアスガルド人がサノスによって殺された事を考えると趣味が悪いように思えます。とは言え、ソーも登場した頃は地球人との感性がかなりずれていたことを考慮すると、アスガルド人にとっては当たり前のジョークなのかもしれません。

ニューアスガルドの映像は予告でもあまり登場しませんが、海外メディア エンターテイメントトゥナイト の舞台裏映像では比較的よく観察出来るようになっています。

演劇ふたたび

前作「マイティ・ソー/バトルロイヤル」では前前作「マイティ・ソー/ダークワールド」を舞台化した演劇がアスガルドで行われていましたが、彼ら舞台俳優は生き残っていたようでニューアスガルドにおいて「バトルロイヤル」を再現する演劇を行っていました。

ソー役にクリス・ヘムズワースさんの兄ルーク・ヘムズワースさん、オーディン役にサム・ニールさん、ロキ役にマット・デイモンさんが前作から引き続き再登場し、ヘラ役にメリッサ・マッカーシーさんが新たに加わっています。

また、演劇後のカーテンコールに登場した舞台監督役はメリッサ・マッカーシーさんの夫ベン・ファルコーンさんで、彼もまたタイカ監督と同じく、俳優、脚本、監督などの活動をする多才な人物です。

時間の違い

ソーとジェーン・フォスターの再会シーンを思わせる箇所では「3、4年ぶり?」と聞くジェーンに対してソーが「8年7ヶ月と6日だ」と応えています。

©MARVEL,Disney

二人の再会は2013年11月8日米国公開の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」以来であり、「ラブ&サンダー」の2022年7月8日との日数差は3164日(8年8ヶ月)。MCUの時系列にかなり正確な期間となっています。

また、ジェーンとソーの時間感覚に5年の差があるのは、ジェーンがサノスによって5年間消えていたからで、ジェーンの体感時間は3、4年しか経っていない事を意味しています。

狼男

ゴアにさらわれた子どもたちはアスガーディアンばかりではありませんでした。それどころかその多くが別の種族であり、なかには狼男(ライカンスロープ)の少年もいました。

2022年のハロウィンスペシャルとして「ワーウルフ・バイ・ナイト」が配信されると報じられていますが、それに先んじてMCUに狼男が登場しました。

オムニポテンスシティ

ゴア討伐のために神々の協力が必要だとして向かった先はオムニポテンスシティ。予告ではオリンポスかと思われていましたが別の場所でした。

オムニポテンスシティもコミックにたびたび登場し、神々の交流と統治の場所となっています。MCUではゼウスがこの街のリーダー的存在として描かれており、ゼウスの源流であるギリシャ神話以外の様々な神がここで登場しています。

ソーのゴッドチーム

ソーは妥当ゴアのためのチームメイトとしていくつかの神々の名前をあげています。

そのうちのラーはエジプトの太陽神であり、ドラマ「ムーンナイト」に登場したエネアドのうち、劇中に登場しなかったメンバーのひとり。「ムーンナイト」にも「ラブ&サンダー」にも不在のラーはどこで何をしているのでしょう。

トゥマタウエンガはマオリの戦いの神で、コミックではハワイのクーという名で知られています。

ケツァルコアトルはアステカの羽毛の蛇と天空の神で、コミックではソーと組んで敵と戦いました。

その他オムニポテンスシティでは多数の神々の姿も登場しましたが、名前が紹介されるのはごくわずかであり、ブラックパンサーのマスターであるバステトもそこにいるだけのキャラクターでした。

映画のクレジットからはアルテミスやミネルバがいた事がわかりますが、誰がどれなのかは難しい所。その他、アステカの神、エルチェの神、マオリの女神、マヤの神、ジャデムライの神、ギリシャとエジプトの神々、そして死者の女神などがクレジットに記載されています。 

そして2ndトレーラーのイースターエッグ記事でも触れましたが、全裸にされたソーの背中にはロキへの愛が表現されています。

予告に登場していたセレスティアルズのようなキャラクターも何も言及される事はなく、ただのにぎやかしでした。

ソーとジェーンの思い出

ソーとジェーンの思い出がフラッシュバックするシーンは感情を揺さぶるシーンのひとつですが、これがいつ頃なのかを特定するのは困難を極めます。

ソーは時系列2015年の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にてトニーと彼女自慢の話題となり、その中で「ノーベル賞を取りそうだ」と語っています。その後ソーは作中で見た破滅の夢が気になるとして、ラストシーンではインフィニティ・ストーンを探しに宇宙へと旅立っています。

二人のすれ違いはソーがヒーローとして忙しいことに加えて、ジェーンが受賞した事がそれを加速させたと考えられますが、現在のところ「ラブ&サンダー」の中で受賞したのが正確にいつだったのかは発見出来ていません。

ソーはインフィニティ・ストーンを探すかたわら地球に戻りデートしていたと言う事になりそうです。

そして時系列2017年の「マイティ・ソー/バトルロイヤル」では既に別れたと話しています。ジェーンとソーの本作での「3、4年ぶり?」「8年ちょっと」という会話から別れることになったのもこの時期である事が推測されます。

また、デート中にソーが「ファーリー」と登録しているニック・フューリーからの電話で退席するシーンが描かれていますが、フューリーは「エイジ・オブ・ウルトロン」以降、「インフィニティ・ウォー」のラストで塵になるまでMCUには登場していません。ソーに出動要請が出るほどの事件がどんなものであるかは気になる所です。そしてフューリーは「いつまでがフューリーでいつからスクラルのタロスだったのか」が解決されておらず、「ファーリー」からの電話が本当にニック・フューリーであるかは不明です。

さらにこの電話自体がMCUの厄介事のひとつで、問題をはらんでいます。「バトルロイヤル」でロキと共に地球に戻ったソーはドクター・ストレンジと面会。その中では次のような会話をしています。

ソー:父の居場所を伝えるだけなら電話で済むだろ
ストレンジ:だが君は携帯を持っていない
ソー:ああ、持ってない。電話が駄目ならメールがあるだろ?
ストレンジ:パソコンは持ってるのか?
ソー:まさか!

というようなアスガルド人らしいやり取りでドクター・ストレンジにため息をつかせていました。

「バトルロイヤル」のときはアスガルド人らしさを強調するためにソーを地球のテクノロジーから遠ざけていたと考えられますが、その後うっかりソーが電話を持っていることにしてしまったと考えられます。

「エターナルズ」でキンゴが「ソーは子供のころ私の追っかけだったが、今や電話をしても無視だ」と話している事も考慮すると、ソーは映画「マイティ・ソー」で地球に来て以降、地球の携帯を手に入れキンゴと番号を交換するも、ジェーンと別れたのを期に電話をどこかへ捨ててその後ストレンジと話をしたと何とかこじつけて考えられるかもしれません。

シャドウレルム

ゴアのネクロソードはコミックからの変更点はほとんどありませんでしたが、ゴアがいたシャドウレルムは少し異なる設定になっています。

MCUのシャドウレルムは、光がすべての色から漂白された別の次元として説明されていました。コミックのシャドウレルムはヌルの代理人であるソウル・マスターズと呼ばれるクリーチャーが支配されている世界です。概念的にソウル・マスターズはMCUでゴアがネクロソードから生み出したクリーチャーとほぼ同じと言えます。

ゲート・オブ・エターニティ

2ndトレーラーのイースターエッグ記事でも触れましたが、最終決戦となった場所はマーベルの強力なキャラクターたちの石像が並んでいます。

©MARVEL,Disney

リビング・トリビューナル、サノスの恋愛対象でありデッドプールの恋人でもあるデス、マルチバースの空間を司るインフィニティ、そしてコミックのインフィニティ・ウォーでサノスの計画をキャプテン・マーベルに忠告しに現れた時間を司るコズミックエンティティのイーオンが映されています(画像左からデス、イーオン、インフィニティ、ウォッチャー、リビング・トリビューナル)。

前回の記事ではインフィニティの正面に一対であるエターニティの像があるのではないかと指摘しましたが、エターニティは扉の奥に実体がいました。劇中ではセレスティアルのアリシェム・ザ・ジャッジのような顔の石像が崩れていたため、インフィニティの正面にはそれがあったのかもしれません。

マイティ・ソーの決め台詞

ジェーンとゴアの戦いの中、ゴアは「レディ・ソー」と呼び、それに対してジェーンは怒りをあわらにして次のように叫びます。

「第一に、私の名はマイティ・ソー!」「第二に、そうでなければジェーン・フォスター博士と呼びなさい!」「第三に、私のハンマーを喰らえ!」

1つ目はヒーローの後継者が女性だった場合に前任者の名前にレディをつけて呼ばれがちな事に対する怒りが表現されています。

2つ目は女性が博士号を取っても名前だけで呼ばれる風潮への怒り。これはドラマ「ワンダヴィジョン」4話においても、ジェーンの友人ダーシー・ルイスがS.W.O.R.D.の職員に「ミス・ルイス」と呼ばれた事にたいして「ルイス”博士”よ!」と同様の怒りをあらわにしていました。

「ラブ&サンダー」冒頭ではコーグがジェーン・フォスターと呼んでいるのに対し、エンディングのナレーションではジェーン・フォスター博士と改善されているのは興味深いところです。しかし女性が存在しないクロナン人に女性差別の概念があるのかどうかは議論の余地があります。

3つ目は怒りとは関係なく、作中の中盤でソーから教わった決め台詞をアレンジしたもの。「このハンマーを喰らえ」から「私のハンマーを喰らえ」と変更しています。

エンディングからクレジットシーン

エターニティと直面するエンディングシークエンスやミッドクレジット、ポストクレジットシーンについては、「エンディングとクレジットシーンの解説」記事にて紹介しています。

コーグの旦那(嫁)となったドウェインとは、コーグ達クロナン人が岩人間である事と、レスラー時代のリングネームが「ザ・ロック」であるドウェイン・ジョンソンさんをかけているのでしょうか。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」の無料サントラが公開中

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の公式サウンドトラックが無料配信中です。YoutubeSpotifyItunes などお好みのサービスにて利用できるようになっています。

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本作の楽曲担当は「スパイダーマン:ホームカミング」、「ファー・フロム・ホーム」、「ノー・ウェイ・ホーム」のマイケル・ジアッキーノさん。YoutubeやItunesのリストにはガンズ・アンド・ローゼズやABBAの挿入歌は含まれていないので、個人的にはSpotifyがおすすめです。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

映画「ソー:ラブ&サンダー」、ディレクターズカットは最悪だと監督が語る

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」のタイカ・ワイティティ監督が、海外メディア NME とのインタビューの中で、本作のディレクターズカットについて語りました。

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ワイティティ監督は「ディレクターズカットについて考えてみたんです。私は多くの監督のディレクターズ・カットを見てきました。これらは最悪です。ディレクターズカットは良くありません。監督にはコントロールが必要で、もし私が『ああ、僕のディレクターズ・カットを観たいかい?4時間半もあるんだ!』と言ったら、それは良くありません。4時間半では、まずいですよね。お茶の休憩がたくさんあって、一時停止する必要もないって事です。」と、このシステムに対する否定的な意見を述べました。

続けて「私の場合は、より多くのジョークが含まれていました。でも、いつも言っているように、シーンが削除されるのは、映画に入れるには十分でないからなんです。DVDの削除されたシーンのセクションはシーンのリストだけにして、クリックできないようにリンクを貼るべきだと思うよ!。」と削除シーンについてもあまり見せたくない事を明かしました。

ワイティティ監督が公開したくないというディレクターズカットについて、主演のクリス・ヘムズワースさんが海外メディア Collider とのインタビューで「約4時間ありました。私達は舞台裏で多くの時間、以前にもこれらのシーンについて話してきました。その瞬間は『これは今まで撮ったものの中で一番素晴らしい作品だ』って思うんだけど、いざ編集してみると、『やっぱりダメだ。』って思うんです。その後また、「やっぱりちょっといいな」と思うんです。そして、6ヶ月くらい経ってから、映画の中に入れる必要はないって気づくんです。本当に、5回くらい、ストーリーを諦めて、10分か15分、ただジョークを言うだけみたいな。映画というより、寄せ集めみたいな感じですよ。」と語っています。

さらに、「今まで見た中でもゲキヤバのクレイジーでワイルドな4時間のカットでしたよ。モンティ・パイソンのスケッチのようでした。映画と呼べるものではありません。ジョークのためにストーリーが犠牲になっていました。」と説明しました。

一方でナタリー・ポートマンさんは海外メディア IndieWire とのインタビューにてどれも「面白かったし、素晴らしかった」とコメントしています。また、惑星一つ分のシークエンスが丸々カットされた事や、ヴァルキリーとの友情を描いたシーンなどがあった事も明かしました。それぞれのシーンのクオリティに問題があったわけではなく、どれも「面白かったし、素晴らしかった」とフォローもしています。

そして多くのカットシーンがある事について、「タイカは私たちのアイデアやアドリブを重んじてくれます。それらは良いものも悪いものもあり、残されたカットも、削除されたカットもあります。けれど自由に演じられる事、そしてその自由がコメディのシーンでもシリアスなシーンでも等しいことは本当に素晴らしいことでした。」と監督を称賛しました。

監督やクリス・ヘムズワースさんが口を揃えて「よくない」と言う本作のディレクターズカットが公開される事はなさそうですが、削除シーンのいくつかはディズニープラスやBlu-rayの特典映像にて公開されると考えられます。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

ソース:Thor: Love and Thunder Director’s Cut? Taika Waititi Reveals What Would Be Included

映画「ソー:ラブ&サンダー」、ナタリー・ポートマンさんはジェーン・フォスターの続編を楽しみに待っている

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」でマイティ・ソー/ジェーン・フォスターを演じるナタリー・ポートマンさんが、海外メディア ロサンゼルス・タイムズとのインタビューの中で、ジェーンの今後について語りました。

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ポートマンさんは「コミック映画はこうあるべきというルールを作らないタイカの能力が大好きです。特に女性であるジェーンにとっては幸運なことでした。ジェーンは常にタフな女性である必要はなく、滑稽で弱々しい存在であってもいいのです。」と監督を高く評価しました。

そして、今後の再演について「私はいつでもオープンです。この役はとてもクールですし、何でも可能だと感じています。」と前向きである事を明かしました。

そして、「多くのファンが「これはソーからジェーンへのトーチの受け渡しだ」と思うかもしれません。マーベルが将来に向けて計画していることは知りませんが、私はそうは思っていません」とも明かしました。

※これより先は「ソー:ラブ&サンダー」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

本作でジェーン・フォスターがムジョルニアの力でマイティ・ソーとなり、やがて病気に負ける事はコミックのストーリーラインそのままとなっています。

映画では「マイティ・ソーになるたびに病気と闘うための体力が消耗していく」と表現されていましたが、コミックでは「変身するたびに抗がん剤も無力化されてしまう」というもので、ほぼ変わりはありませんでした。そして「次にソーになれば死ぬぞ」とドクター・ストレンジに警告されるも、マンゴグからアスガルドを救うためにジェーンはムジョルニアを手にし、立ち上がったのでした。そしてストレンジの警告どおり、ジェーンはがんに負け死亡しました。

ここまでが「ラブ&サンダー」のジェーンですが、コミックではその後ジェーンの死を受け入れられないソーとその姿を見かねたオーディンによって彼女は復活し、ソーと共にマレキスやフロスト・ジャイアントのラウフェイと闘う中、ムジョルニアは砕け散り、マイティ・ソーとしての力を失いました。しかし砕け散ったムジョルニアの破片がジェーンのヴァンブレイスに結合し、ブリュンヒルデ(MCUのキング・ヴァルキリー)によってジェーンはヴァルキリーとして新たな力を獲得しています。

MCUはコミックとは異なり、キャラクターの復活については慎重です。コミックでは単なる死者蘇生だけでなく、マルチバースや過去、未来から同じキャラクターを連れてきて変わりにしたり、宇宙まるごとやり直すなど、コミックならではの大胆な手法による復活も多々ありますが、実写ではなかなかそうは行きません。

そういう意味では、MCUのジェーンがマイティ・ソーとして復活する可能性はかなり低いかもしれません。しかしゼロだとも言い切れないのも事実なようです。

ヴァルハラで何か問題が起きたとき、ムジョルニアなら次元を飛び越えて駆けつけ、ジェーンが再びマイティ・ソーとしてその問題の対処にあたる可能性は残されているようです。また、ヘラとの戦いで散っていった多くのヴァルキリーたちやオーディン、フリッガもヴァルハラにいるであろう事を考えると、ジェーンがコミックのようにヴァルキリーの力を宿す事も可能に思えますし、ドラゴンボールの魔人ブウ編の孫悟空のように時間限定で地球に戻ることもなくはないと言えるでしょう。

ナタリー・ポートマンさんの言うように、ジェーンの今後は何でも起こりうる可能性があり、コミックのようにジェーンがアベンジャーズに参加する事もあるのかもしれません。

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。

ソース:What’s Jane Foster’s Fate? Natalie Portman Comments on Her MCU Future After Thor 4

映画「ソー:ラブ&サンダー」、ラッセル・クロウさんはゼウスではなくサタンを演じる予定だった

マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」でギリシャ神話のゼウスを演じたラッセル・クロウさんが、実は魔王サタンを演じる予定だったと、コンセプトアーティストのマイルズ・テベスさんが未使用に終わったアートと共に明かしました。

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テベスさんは「このアートを依頼したオーストラリアのOdd Studioの皆さんから、ラッセル・クロウが「Thor: Love & Thunder」にサタン役でコミカルにカメオ出演するかもしれないと聞いていたんだ。しかし、そうはならなかった。彼が私の絵を見たことが原因でないことを祈る。でも、わかるけどね。」とコメント。悪魔化されたラッセル・クロウさんのコンセプトアートを投稿しました。

さらに「悪魔に扮した年老いたラスをもう一枚。Odd Studioの人たちは、彼のキャラクターがユーモラスで堕落しているため、今の体重で描くように言ってきた。もちろん、今の私の体格がそれほど隆起していなければ、このドローイングのために私がモデルを務めたことでしょう。」と別パターンのサタンの姿を投稿しています。

ラッセル・クロウさんが実際にサタンを演じていた場合は、物語もかなり異なっていたかもしれません。ゼウスはソーを含む神々の憧れというポジションで登場しており、単純にサタンに置き換えるとオムニポテンスシティのシークエンス自体に問題が発生し、クレジットシーンにも大きく影響していたと考えられます。

サタンが登場していればメフィストやリリス、そしてゴーストライダーなどへ繋がる物語もあったかもしれませんが、ゼウスもマーベル・ユニバースにとっては大きなキャラクターであり、ゼウスに関連する物語が今後展開していくものと見られています。

「ソー:ラブ&サンダー」の公式概要は以下の通りです。

アベンジャーズの破天荒なヒーロー、雷神ソーの集大成!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の激闘後、ソーは多くの仲間を失い、戦いを避けるようにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと地球を後にしていた。 自分探し中の彼に、全宇宙の神々滅亡を誓う“神殺し”のゴアが襲いかかる。 絶体絶命のその時、ソー以上の力を持つ新たな“マイティ・ソー”に姿を変えた、元恋人のジェーンが現れた!
2人のソーがシリーズ最大の脅威ゴアに立ち向かう、破壊力2倍のロック・バトル・アドベンチャーがこの夏開幕!

映画「ソー:ラブ&サンダー」は 2022年7月8日 より劇場公開中です。